人・組織の面から企業の変革に挑戦する 【株式会社RECCOO執行役員/採用・組織開発コンサルタント 塩見氏 採用・組織開発コンサルタント安喰氏インタビュー】
2024年08月19日更新
企業紹介
株式会社RECCOOは、2014年の設立以来一貫して企業の新卒採用と組織変革の支援を行っています。日本最大級のキャリア教育支援NPO法人であり、多くの就活生が利用するエンカレッジとの包括的業務提携を活かし、採用戦略の策定から成果創出まで一貫して支援を行っていることが大きな特徴です。さらに、採用支援を切り口にしながら、育成・組織変革までHR全般の支援を行い、顧客の事業成長 / 経営成長に資する経営コンサルティング領域まで幅広く顧客の事業成長支援を手がけています。本日は、同社の特徴と魅力について、採用・組織開発コンサルタントの塩見氏、安喰氏にお話を伺いました。
インタビュイー経歴
話し手
塩見拓也氏
株式会社RECCOO
執行役員/採用・組織開発コンサルタント
新卒でJTに入社し、経営企画、新規事業、マーケティングの3領域を経験した後にRECCOOに入社。採用・組織開発コンサルティング事業の責任者を務める。
話し手
安喰基剛氏
株式会社RECCOO
採用・組織開発コンサルタント
新卒で大和証券に入社。2年間にわたり、投資銀行部門でベンチャー企業向けの新規株式上場の支援に従事。その後、RECCOOに入社し、現在は採用・組織開発コンサルタントとして活躍。
目次
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採用を切り口にCHRO業務を一手に担い、組織の変革を支援する
──はじめに、自己紹介からお願いします
塩見氏新卒でJTに入社し、ECやメディア関連の新規事業のプロジェクトや、加熱式タバコのマーケティングに携わりました。その後、RECCOOに入社し、現在は採用・組織開発コンサルティング部の責任者を務めております。
安喰氏新卒で大和証券に入社し、投資銀行部門でベンチャー企業向けの新規株式上場の支援に2年ほど携わっていました。その後、RECCOOに入社し、採用・組織開発コンサルティング部に在籍しております。
──RECCOOについて教えてください
塩見氏RECCOOは組織・人の側面から事業の成長、変革への貢献の結果として、日本経済を牽引する成長企業 / 大企業の変革を実現していくことをミッションに、次世代の経営幹部候補となる人材の新卒採用支援を行ってきました。加えて、現在は入社後の育成や組織変革、事業成長支援に関する経営コンサルにまで支援の対象を広げています。
新卒採用の支援に関しては、一気通貫でサービスを提供していることが大きな特徴です。特に強みとしていることは2つです。1つ目は、NPO法人エンカレッジと包括的業務提携していることです。旧帝大のシェアが各大学で6〜9割となっており、数多くの学生が利用しているエンカレッジと包括的業務提携を行い、将来的に経営人材となるポテンシャルがある新卒を採用したい企業が、優秀な学生と接点を持つ機会を保有しています。2つ目は、企業の内部に入り込んで、採用戦略からコンテンツの制作、クロージングまでを一貫して支援していることです。将来的に経営幹部を担えるようなレベルの高い学生を採用するノウハウを活用し、採用の戦略から成果創出までを伴走支援しています。
組織変革の支援に関しては、切り分けた研修サービスの提供ではなく、CHROがやるような業務を一手に担っていることが特徴です。組織が目指すべき方向性を策定するMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の設計支援や、全社一丸となって推進力を高めるための組織開発研修の企画・実行までを担います。さらには組織を構成する個々人の能力を最大限に高めるためのマネージャー / 幹部育成研修や、イネーブルメントと呼ばれる各部署の業務に必要な職能定義と職能獲得プログラムの策定 / 伴走支援に加えて、新入社員の立ち上がりを早めるためのオンボーディングプログラムの設計まで多岐に渡る領域を包括的にご支援することで、本質的に経営成長 / 事業成長を実現できる組織開発 / 人材開発をご支援しています。
個人のポテンシャルを最大化し、人・組織の面から企業成長へと繋げる
──RECCOOに転職された経緯について教えてください
塩見氏転職理由は大きく分けて2つあります。1つ目は、企業の支援を通して、様々な形で世の中へ貢献できるからです。前職の事業会社では、単一の商材を通して社会に貢献することがメインでしたが、特定の商材に依存しない形での企業支援を通して世の中に貢献したいと考え、転職をしました。2つ目は、世の中の組織が個人のポテンシャルを最大限に引き出せていないという思いがあったからです。個人の才能を引き出して事業に落とし込み、顧客への価値提供・業績向上に繋げていく、というサイクルを回すことで、より多くの企業にインパクトを与えたいと考えました。
安喰氏顧客の経営や事業を伸ばせる人材になりたいという思いを抱いていたからです。資金調達に特化していた前職の投資銀行では、顧客に提供できる価値の範囲が狭いことに課題を感じていました。そのため、コンサルタントという形で、より多くの企業に関わり、社会的価値の大きい事業を作りたいと考えました。その中でRECCOOを選んだ理由は、私自身が大手企業に所属する中で、組織や人材育成に課題を感じてきたからです。顧客の事業を伸ばすためには、育成制度や評価制度の整備が不可欠だと考えていた際に、HRを軸に経営変革に取り組むRECCOOに出会い、転職を決断しました。
──RECCOOのクライアントに共通している特徴を教えて下さい
塩見氏クライアントは大きく3つのパターンが多いです。1つ目が、IPO前後で採用に投資する余力のある成長中のベンチャー企業。2つ目が、採用人数を年々増やしているメガベンチャー。そして3つ目が、いわゆる大手企業です。 どの企業に対しても、将来の経営幹部人材の採用支援を得意としています。加えて、そこから派生して育成体制・組織改革に対し複数年に渡り支援することが大きな特徴です。
──これまでRECCOOで取り組まれたプロジェクトを教えてください
塩見氏建設・不動産会社の採用と組織開発を支援したプロジェクトです。クライアントはオーナー企業で、社長が事業部長を兼任しながら事業を拡大してきました。しかし、更なる成長を目指す上で、次世代の経営陣の育成が不十分であることが経営課題だったため、経営幹部候補となる人材の採用を最初の目標として設定しました。新卒採用体制を整備した結果、3年後には新卒採用において、旧帝大を中心とする次世代幹部候補採用を再現性高く、安定的に採用できる採用基盤の構築を実現しました。加えて、採用以外の領域の課題にも取り組みました。具体的には、経営幹部の育成、人事制度の改正や運用強化、セールス部門の営業力強化、若手の育成体制の構築・運用などです。クライアントの経営陣とも協力し、複数年にわたって組織全体の課題の解決に取り組みました。
安喰氏成長中のベンチャー企業の新卒採用を支援したプロジェクトです。クライアントは新規事業の創出に積極的に取り組む企業でしたが、実際に事業を推進できる人材が育っていないことが課題でした。そこで、優秀な人材の採用を目指し、「事業家として優秀な人材」を定義し、彼らに魅力を感じてもらえるような企業紹介やインターンシップなどのコンテンツ作りを支援しました。結果として、1年後には早慶以上中心の高学歴校の人材の採用に成功しています。2年目からは、高い思考水準や主体性を持った人材の採用を目指しコンテンツの見直しに取り組みました。3年目からは支援の軸を採用から育成に領域を拡張して、優秀な人が事業家として成長していくための育成制度の確立の支援に取り組んでいます。
採用ノウハウをコアに経営・HRの両面のスキルを体得できる制度・機会を整える
──RECCOOの成長環境について教えてください
塩見氏魅力的な点はたくさんありますが、その中で4つ紹介させて下さい。1つ目は、新卒採用においてトップニッチの人材を採用するノウハウをトップ水準に有していることです。このノウハウを短期間で確実に学ぶことができることは大きなメリットです。2つ目は、経営×HRのテーマに関わり、能力開発を行う機会がある点です。成長しているベンチャー企業のCHROを目指すためのスキルを獲得することができます。3つ目は、一般的なコンサルティングファームと比較して、営業の機会があることです。自分で獲得した案件は自ら納品し、顧客に価値を返し、来年の発注を得るという仕組みなため、収益性への嗅覚や法人営業スキルも身に付けることができます。4つ目は、自社の経営・組織作りに年次を問わず関与できることです。RECCOOはまだ100名ほどの組織でありながら、事業成長/拡大に伴い、今後5年で1,000名規模の組織へと拡大を目指しています。成長中の企業で組織拡大フェーズに入っていくタイミングのため、一緒に会社や組織を作る経験を積むことが出来ます。
──RECCOOの育成制度について教えてください
塩見氏小規模の会社にしてはかなり整った育成環境を用意していて、大きく2つの施策があります。1つ目は、リーダー人材としてのマインドセットや成果創出に向き合うスタンダードを高めつつ、個人が会社を活用していくという個人のキャリア開発に則した成長機会を獲得していく意識づけを行う施策です。年間2回は全社の合宿を開催しており、MVVの浸透や業務への活用といった、個人のキャリア開発と全社の理念 / 事業成長の方向性のすりあわせを行う機会を設けており、実際に他社に提供しているサービスを社内にも活用しています。2つ目は業務遂行のレベルを上げる施策です。ベーススキル・営業スキル・HRコンサルティングスキルの3つを強化しています。ベーススキルについては、ハイパフォーマーの思考様式や行動様式を60個程度の項目に具体化しており、研修を通じた落とし込み・浸透を図っています。営業スキルに関しては、既存顧客に向けたBtoB営業について一通り学ぶことができます。HRコンサルティングスキルに関しては、採用活動のプロセス別にコンサルティングの動き・ポイントを網羅的にまとめた「虎の巻」があり、それをコンサルタントのレベル別のトレーニングに落とし込んでいます。 RECCOOは人に投資する会社で、各人のパフォーマンスが待遇に直結することも大きな特徴です。
安喰氏実際に、私もRECCOOに入社した初年度から代表の出谷や役員の塩見とプロジェクトを回す経験を積むことができ、実践ベースでフィードバックをもらいながら成長することができました。また、経営への参画についても、入社初年度から新規サービスを立ち上げるプロジェクトの責任者を務めました。自分の希望と会社の方針とを擦り合わせながら、個々人に最適なポジションを与えられるので、自分自身のパフォーマンスを高めるための成長環境が整っています。
人材・組織起点で日本企業の変革の震源地となる会社を作る
──RECCOOの今後の展望について教えてください
塩見氏大きな目標は、人や組織の面からクライアント企業全体の変革を行うことです。具体的には、RECCOOからCHRO人材と、採用や育成、組織開発などの担当チームを派遣し、クライアントの人事部としての役割を丸ごと担うことで、日本企業の変革の震源地となることを目指しています。加えて、人を送り込むだけでなくHRにまつわるプロダクトのラインナップを広げていく予定であり、長期的には、教育業界への事業ドメインの拡大についても考えています。
──求める人材像はありますか
塩見氏経験は問いません。入社時に持っていて欲しい資質としては大きく3つで、1つ目はやり切る力、2つ目は論理的思考、3つ目はコミュニケーションができる一定の地頭力、です。加えて、社員の志向性としては、人材や教育への興味がある人や、採用・HRを通じて企業を変革したいという思いがある人、会社の経営やベンチャーの事業グロースに興味のある人、営業として突き抜けたキャリアを描きたい、という思いを持つ人が多いです。
──最後に、RECCOOに参画する魅力を転職候補者様に向けてお願いします
塩見氏RECCOOは、社会に大きく名を残す会社を作り、その会社を創業フェーズから共に作っていくことへの貢献を実感したい方にとって、とても魅力的な環境です。もちろん、クライアントとなる成長企業 / 大手企業の組織・経営変革に伴走できることも非常に大きな魅力の一つです。個人のキャリア / 経験としては、新規事業や部署内のマネジメントに関わることで、実務的なスキルが身につくという魅力に加えて、自分の人生をオールインして何かをやりきり、形に残す経験ができることは大きな財産になると思います。
──ありがとうございました