シンクタンクとは?言葉の意味やコンサルとの違い、年収や仕事内容を解説
2026年02月19日更新


シンクタンクは、政治、経済、科学分野の専門家が集まり、政府や企業からの委託に基づいて調査や研究をおこなう機関です。非営利の政府系シンクタンクは政策調査や提言を、民間系はコンサルティングビジネスを展開し、フィー収入を得ています。
とくに民間系では三菱総研や野村総研などが代表的で、グループ企業のリソースを活用し、長期的なコンサルティング案件にかかわることが多いです。
シンクタンクはその専門性から、コンサル転職市場でも転職希望者が高い傾向ですが、その具体的な活動内容やコンサルティングファームとの違いについては一般的な認識が低いままといえます。
コンサルティング業界の中で代表的な戦略系・総合系ファームについてはイメージできるものの、「シンクタンクは具体的に何をやっているのか」「シンクタンクとコンサルティングファームは何が違うのか」といった観点に答えられる人は少ない傾向です。
【この記事の要約】 ・シンクタンクの詳細やコンサルタントとの違い ・代表的なシンクタンクやそれぞれの平均年収 ・実際のシンクタンクのPJ事例
MyVisionでは、最新の採用倍率・動向の詳細から非公開求人の情報なども提供可能です。ぜひ気軽に情報収集として活用してみてください。


著者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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シンクタンクの求人情報
社会戦略(環境・エネルギーコンサルタント/C~SMクラス)
想定年収
520~1,000万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
募集ユニット 社会・環境システム戦略コンサルティングユニット 【ミッション】 デジタルによるSXの実現 ~データによる可視化+インパクト評価+ルールメイキング~ ■概要 民間企業、中央省庁・地方自治体における環境・エネルギー分野を中心としたコンサルティング業務、調査研究に従事していただきます。 【プロジェクトの概要】 環境・エネルギー分野の戦略、新規事業企画、ビジネス開発に関する調査研究、コンサルティング業務 【具体的な取り組みテーマ】 ・サーキュラーエコノミー(容器包装、バッテリー、太陽光パネル等のリサイクル) ・カーボンニュートラル (自治体の脱炭素計画の策定、カーボンファーミング、JCM等のカーボンクレジット、再エネ、CCUS技術の活用等) ・SX×DX 起点のまちづくり (日本版シュタットベルケ) ・温暖化対策 民間ビジネス(経営支援、情報開示支援コンサルティング、認証取得コンサルティングなど) ・先端技術起点のGX(水素、洋上風力、メタン削減等を含む) 等 【プロジェクト事例(一部紹介)】 ・再エネ電解水素の製造及び水素混合ガスの供給利用実証事業 ・地域エネルギー会社(日本版シュタットベルケ)を通じた地方創生 ・環境エネルギーインフラの海外展開支援、海外企業との国際連携支援 ・羊の腸内メタンを削減する海藻に着目!農業分野のメタンガス排出量削減プロジェクト ・リチウムイオンバッテリーにかかる欧州規則への対応及びバッテリー回収情報管理システムの高度化に向けた実証事業支援 ■担当業務 コンサルティングプロジェクトのメンバーとして、デリバリー業務の中心的役割を担っていただきます。 スキル・経験に応じてプロジェクトのマネジメント支援、コンサルティングセールス等も実施可能です。 ■職階 コンサルタント、シニアコンサルタント、マネージャー、シニアマネージャー 【キャリアパス】 コンサルタント ▼ シニアコンサルタント ▼ マネージャー ▼ シニアマネージャー ▼ アソシエイトパートナー ▼ パートナー ※マネージャー以下は主にコンサルティングのデリバリを担当します。 シニアマネージャー以上は受注責任を有し、セールス活動および社内のマネジメント・事業戦略立案にミッションの比重が移ってきます。
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デジタル・ガバメント推進コンサルタント/C~Mクラス
想定年収
520~1,000万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
●募集ユニット ソーシャル・デジタル戦略ユニット ●ミッション・特徴 ・官民両方の上流案件のみに幅広く対応 ・社会課題~デジタル・ハイテク系の戦略案件の担い手 ・テーマ/インダストリーに囚われない案件獲得 ・主なコンサルティング領域は以下の通り。 -事業会社向け、戦略策定~変革実現 -社会問題の解決をテーマに、デジタル化政策や官公庁のデジタル化 -UX変革、デジタルマーケティング等の戦略策定 ・これらの領域に幅広くアサインメント ・若手でもバイネームで情報発信 ・各種委員、研究員、客員教授などへの就任も可能 【デジタル・ガバメント推進コンサルタント】 ・法人向けコンサルティングにはない、特徴的なサービスを提供。 (以下、例示) ーデジタル・ガバメント政策の立案に関連する調査研究 ーデジタル・ガバメント政策の実現 ー社会課題解決を目指した提言や新規サービス検討 ー官民のデータ連携やサービス連携、準公共分野のデジタル化 ー国のシステムのあり方提言、行政手続のデジタル化、データ戦略立案、データマネジメント強化 ●担当業務 ・官公庁及び民間企業の公共事業領域向けのビジネスコンサルティング(主としてデジタル政策の実現や新規サービス構想)のプロジェクトメンバーとして、デリバリー業務の中心的役割を担って頂きます。 ・比較的早い段階で、顧客向けの検討資料作成・プレゼンテーション・ディスカッションを自らの方針でリード頂きます。 ・幅広い業界・コンサルティングテーマを経験いただくことが可能です。 また、シニアコンサルタント以上はチームマネジメントやセールス活動にチャレンジ頂く機会もあります。(本人の特性や希望による) ●職階 コンサルタント シニアコンサルタント マネージャー ●キャリアパス コンサルタント ▼ シニアコンサルタント ▼ マネージャー ▼ シニアマネージャー ▼ アソシエイトパートナー ▼ パートナー コンサルタント、シニアコンサルタントは、主にコンサルティングのデリバリを担当し、マネージャー以上になってくると、セールス活動および社内のマネジメント・事業戦略立案にミッションの比重が移っていきます。
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MI(Project Management Consultant/SMクラス)
想定年収
520~1,700万円
勤務地
-
業務内容
■概要 【ミッション・特徴】 マネジメント力を強みとして企業・団体の持続的成長の実現に導く。 【主なクライアント・インダストリー】 インダストリーを限定しないコンサルティング組織であり、業界を横断して様々なクライアントにサービス提供することが可能。 主なクライアントは、中央省庁や業界団体、金融、物流、通信等、社会インフラとなるような企業が中心。 今後もプロジェクトマネジメントコンサルティングを必要とするクライアントをターゲットとして、インダストリーレスに拡大を推進中。 【コンサルティングサービス】 ●IT Grand Design & Project Management 事業・サービスを支えるシステム開発プロジェクトの実行支援を通じて、顧客のIT推進役の不足解消と人材育成を図りながら、顧客の競争力向上に貢献する。 主に情報システム部が主導する基幹システム/大規模システムにおけるシステム開発プロジェクトにおける「発注側支援」が主な対象となる。 また、事業会社のユーザ部門(企画、マーケティング等の非情報システム部門)が主導するDXプロジェクトにおいて、ユーザ部門に不足しがちなシステム要件定義、プロジェクトマネジメントなどを補完することで顧客のDXビジネスの成功に寄与する。 (例) 1.ITを活用した業務改革の企画、それを実現するためのITグランドデザイン策定、システム開発を推進するプロジェクトマネジメントまで支援することで、テクノロジーを利用した顧客の競争力向上を実現する。 2.基幹システムの刷新プロジェクトにおける各種計画(PJ、テスト、移行等)の立案と計画の推進など、顧客側に不足しているマネジメントの役割を担い、プロジェクトの成功に寄与していく。 3.金融機関内に新設された「デジタル部」に対して、PMOとして全体テスト計画や移行リリース計画などの立案取りまとめを行い、顧客が企画したDXビジネスの実現に貢献する。 ■担当業務 プロジェクト責任者/リーダーとして、コンサルティング案件のデリバリー品質の確保を中心とした業務を担っていただきます。 まずは複数案件のデリバリー管理、引き合いのあった案件への営業・提案、デリバリーチームの組成とチームの立ち上げ、これらを中心としたシニアマネージャーとしての役割を遂行していただきます。 当初はそれらの業務を中心に経験を積んでいただき、ご自身のコンサルティングテーマの創出や提案型の案件獲得へ業務の幅を広げていただきシニアマネージャーとしての完成形を目指していただきます。 ■職階 シニアマネージャー
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MI(事業創出・事業開発・事業化推進の先導者/SC~Mクラス)
想定年収
520~1,700万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
ポジション名 MI(事業創出・事業開発・事業化推進の先導者/SC~Mクラス) ■概要 新規コンサルティングサービスとして、事業創出チームの立ち上げメンバーを募集しております。 事業戦略立案から、新規事業機会探索、新規事業・サービス開発、事業化推進(FS、PoC推進)まですべてのフェーズにおいて支援を行うのがミッションになります。 IT、メディア、製造、流通、金融など社会のインフラを担うクライアントが多く、社会的インパクトの大きい、ダイナミックな案件を担当できるのが特徴です。 また、ITを活用したビジネス企画の機会が豊富にありますので、ビジネス開発の経験が無くても、ITの強みを活かすことで活躍の機会が大いに拡がります。 ■担当業務 事業戦略立案、新規事業機会探索、新規事業・サービス開発、事業化推進(FS、PoC推進)などのテーマについて、クライアントと共に事業創出の中心的な役割を担っていただきます。 【過去プロジェクト例】 ・観光サービス(アプリ)の(BtoC/BtoB)ビジネスモデル構築・実証推進 ・ヘルケア業界向け新規サービス機会探索・ビジネスモデル構築 ・次世代データ連携プラットフォーム事業モデルの検討 ・海外X-tech企業の日本市場進出にむけた可能性検証 テクノロジーを活用したビジネスモデルの検討が比較的多くなるため、ITを中心としたテクノロジーに対する理解や人を動かす推進力を重視しております。 ■職階 シニアコンサルタント、マネージャー
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LVC(医療、健康、福祉等のヘルスケア分野全般/Mクラス)
想定年収
520~1,700万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
ポジション名 LVC(医療、健康、福祉等のヘルスケア分野全般/Mクラス) 業務内容 ■概要 医療、健康、福祉等のヘルスケア分野全般にかかるコンサルティング、事業戦略立案、実行支援業務等。 ヘルスケアを、地域の生活者と社会を支え、価値を創る要素であると捉え、地域の生活者が長く健康を維持できる社会の実現に向けて民間企業を中心に、上流工程から現場支援まで幅広い視点でコンサルティングサービスを提供する。 ◇予防・健康管理、医療、生活支援領域 における事業化支援 保険者の医療費適正化、健康経営・健康投資推進、保健事業・健康づくり、介護予防・生活支援の仕組みづくり等 ICTを用いた医療情報の利活用(EHR/PHR、ウェラブル、IoT、遠隔医療、人工知能(AI)・ロボット等)や福祉産業振興、医療・介護福祉機器事業、病院・福祉・介護事業の経営、異業種からの参入支援、等 ◇海外展開・海外進出支援領域 ヘルスケア関連企業を中心とした海外進出調査や進出支援、外資企業の日本市場への参入に向けた調査、参入支援 ■担当業務 ビジネスコンサルティングのプロジェクトメンバーとして、デリバリー業務の中心的役割を担って頂き、マネージャーはプロジェクトリーダーとして、マネジメント業務の中心的役割を担って頂きます。 ■職階 マネージャー ※場合によってはシニアコンサルタントの上位も可
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シンクタンクとは

シンクタンクの源流
シンクタンクの起源は19世紀後半にイギリスで設立されたフェビアン協会や、20世紀初期にアメリカで設立されたブルッキングス研究所といわれています。フェビアン協会やブルッキングス研究所は、社会課題や経済に関して調査や研究をおこなうことを目的として設立されました。
それ以降、シンクタンクの多くは政府系組織として非営利で活動してきました。日本国内においては、高度経済成長下にさまざまなシンクタンクが設立されており、現在は主に政府系シンクタンクと民間系シンクタンクが存在しており、政府系シンクタンクは政府の政策立案や検討の支援、民間系シンクタンクは企業の経営戦略策定や検討を支援しています。
コンサルティングファームが企業の戦略策定や業務支援をおこなうのに対して、従来のシンクタンクは経済分析や政策立案・提言を目的としてきました。しかし、長年にわたり組織活動をおこなってきた過程で、次第にシンクタンクも、企業の戦略策定や実行支援、システム開発といったコンサルティングサービスを提供するようになりました。その結果、現在の民間のシンクタンクが提供するサービスは、総合系コンサルティングファームとほぼ同様のものであるといえます。
シンクタンクとコンサルの違い
経済分析や政策立案・提言を業務とするシンクタンク機能に対して、コンサルティングサービスはクライアントに対して戦略立案から実行支援まで含めておこなうという違いがあります。
しかし、前述したように、近年ではコンサルティングサービスをメイン業務としているシンクタンクも増えており、シンクタンクとコンサルティングファームの業務内容については大きな違いはないといえるでしょう。
そのような中でひとつ挙げられる大きな特徴としては、シンクタンクは大手の金融機関や企業グループを親会社に持つ場合が多いということがあげられます。
たとえば国内で最も有名なシンクタンクのひとつである野村総合研究所(NRI)は、野村證券のアナリスト部門が独立した旧・野村総研と、野村證券の電子計算部門が合併したことによって生まれた野村グループのシンクタンクです。
また三菱UFJフィナンシャル・グループに属する三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)や、三井住友フィナンシャルグループに属する日本総合研究所(JRI)など、日本のシンクタンクには金融機関を母体とする組織が多いことがわかります。
これらのシンクタンクは、グループ企業のチャネルを活かして案件を獲得することが多く、ほかのコンサルティングファームと同様に、大企業や官公庁向けに、幅広い領域でコンサルティングサービスを提供しています。
▼シンクタンクとコンサルの違いについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
▼コンサルについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
シンクタンク企業一覧(代表例)
下記は主要シンクタンクの企業一覧です。
- 野村総合研究所(NRI)
- 三菱総合研究所(MRI)
- 三菱UFJ リサーチ&コンサルティング(MURC)
- NTTデータ経営研究所
- 日本総合研究所(JRI)
- みずほリサーチ&テクノロジーズ
- 富士通総研
- 大和総研
【MyVision編集部の見解】 一般的にシンクタンクは「調査・分析が中心」「政策や社会課題にかかわれる」といったイメージで語られがちです。しかし、MyVision編集部が転職支援を通じて重視しているのは、①アウトプットが政策寄りか事業寄りか、②提言で終わるのか実装まで踏み込むのか、③長期テーマ型かプロジェクト型か、という3点です。
これらの優先度を整理しないまま転職すると、「思っていたよりIT色が強い」「分析よりも調整業務が多い」といったギャップが生じやすくなるでしょう。シンクタンクと一括りにせず、どの機能に価値を感じるのかを言語化できるかどうかが、納得感のある転職につながる重要な判断軸です。
▼シンクタンクについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
シンクタンクの仕事
シンクタンクではコンサルティングファームと非常に近い領域でサービスを提供していますが、細かく分類すると、大きく下記の3つの領域にわけることができます。
- 調査・研究業務領域
- 経営戦略領域
- 業務・システム領域
調査・研究業務は、現在のシンクタンク全体の業務に占める割合は低いものの、シンクタンクの起源であり、特有のサービスです。研究員と呼ばれる特定領域の専門家が、クライアント企業からの依頼で調査レポートを作成したり、シンクタンク独自で調査レポートを作成・公表したりします。また、政府向けにレポートを作成し、国の政策や法案作成時のインプットとする場合もあります。
経営戦略領域や業務・システム領域のプロジェクトでは、ほかのコンサルティングファームと仕事内容に大きな差はありません。数名程度でプロジェクトチームを組成する場合もあれば、システム開発などの大規模案件では数十名もの体制で参画する場合もあります。
シンクタンクの役職についてはシンクタンクごとに名称が異なりますが、おおむね以下のように分類されます。
シンクタンクの役職と業務内容
| 役職 | 業務内容 |
|---|---|
| プリンシパル、ディレクター(主任研究員) | 案件の受託やプロジェクトへの提言 |
| シニアマネージャー、マネージャー (副主任研究員) | プロジェクト全体の取りまとめ |
| シニアコンサルタント(研究員) | 実作業の大部分を担当 |
| コンサルタント(準研究員) | 情報収集や資料作成などのサポート |
シンクタンクの働き方
シンクタンクのメイン事業であるコンサルティングサービスでは、ほかのファームと同様にクライアントからの依頼に基づき、プロジェクトベースで働きます。
シンクタンクでは幅広い領域のクライアントを支援するため、その働き方は自身の担当するプロジェクトのフェーズや形態、プロジェクトを管理するマネージャーの方針などに大きく依存します。
プロジェクトのフェーズ
シンクタンクでは、システム案件の割合が多い傾向にあります。システム案件の場合、プロジェクト開始直後や、システムリリースの直前などはハードワークになる場合が多いです。とくにリリースタイミングでは、クライアントと一緒に夜間勤務となることもあります。
プロジェクトの勤務形態
プロジェクトがクライアント先への常駐か、フルリモートかなどによっても働き方は大きく異なります。
近年ではフルリモートのプロジェクトも多くなっていますが、勤務形態はクライアントの方針によるところが大きいです。クライアント先に常駐する場合は、クライアントの勤務時間に合わせて出勤します。
プロジェクトマネージャーの方針/自身のロール
プロジェクトマネージャーがマイクロマネジメント志向である場合は、内部ミーティングやレビュー回数も増えるため、勤務時間は長くなる傾向です。また、レビューをおこなう後輩がいる立場の場合は、稼働時間は増加する可能性があるでしょう。
シンクタンクの年収
シンクタンクは日系企業ではありますが、年収はほかの業種と比較して高額です。
下記は主要シンクタンク毎の平均年収です。
| 企業名 | 平均年収 |
|---|---|
| 野村総合研究所(NRI) | 約1,322万円(※1) |
| 三菱総合研究所(MRI) | 約1,080万円(※2) |
| 三菱UFJ リサーチ&コンサルティング(MURC) | 約877万円 |
| 日本総合研究所(JRI) | 約711万円 |
| みずほリサーチ&テクノロジーズ | 約719万円 |
※1 出典:野村総合研究所(NRI) ※2 出典:三菱総合研究所(MRI)
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、シンクタンク転職において年収水準だけを基準に判断することは推奨していません。実際の支援現場では、「年収は上がったが専門性が限定され、市場価値の伸びを感じにくい」という相談もあるためです。
シンクタンクは役割や専門領域によって、評価軸や昇給スピードに大きな差が出やすい領域です。そのため、年収の絶対額だけでなく、どのスキルが評価され、どの分野でキャリアが積み上がるのかまで含めて判断することが重要といえます。
中長期的にどの立ち位置を目指すのかを整理したうえで選択することで、転職後の納得度は大きく変わります。
▼シンクタンクの年収について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
シンクタンクで求められるスキル
シンクタンクで求められるスキルには、ほかファームと同様に論理的思考力や問題解決力、コミュニケーション能力など、さまざまなものがあります。
以下はシンクタンクで求められる代表的なスキルです。
専門領域における知識・経験
シンクタンクでは、クライアントとなる企業の業界トレンドや、業務内容、固有の課題など幅広い知識が必要です。そのため特定領域における専門知識を保有していることは、ひとつのアドバンテージになるといえるでしょう。 また、シンクタンクではシステム開発の案件も多く、IT・システム関連の知見があると活躍しやすい傾向があります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は多くのメンバーやクライアントとプロジェクトを進めていくうえで必須のスキルです。またシンクタンクではクライアントを巻き込みながら実行支援していくようなプロジェクトの割合も高いため、コミュニケーション能力は非常に重要といえます。
論理的思考力
論理的思考能力はシンクタンクにおいても最も重要なスキルのひとつです。
シンクタンクではほかのコンサルティングファーム同様、複雑な課題に対して決められた期間で高い価値を提供していく必要があるため、論理的思考力は必要不可欠です。
また、シンクタンク本来の業務である、調査・研究業務においても論理的思考力は必須であるといえます。
▼シンクタンクへの転職に関するメリットや注意点について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
シンクタンクのプロジェクト事例
シンクタンクでは数多くのコンサルティングを行っています。今回はシンクタンクがおこなっているプロジェクト事例をいくつか紹介します。
シンクタンクの仕事がより具体的にイメージできるようになると思いますのでぜひ確認してください。
野村総合研究所(NRI)のプロジェクト事例
auじぶん銀行:勘定系システム、フロントシステムの更改
auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行により共同設立された銀行で、 モバイルに特化した金融サービスを提供しています。「銀行を連れて、生きていこう。」のブランドメッセージのもと、スマートフォンの自由さ、便利さを銀行の機能においても実現することを公言しています。
auじぶん銀行では、さらに付加価値のある金融サービスを提供するため、開業以来利用していた勘定系システムを見直し、そのシステムの構成を、勘定系システム、インターネットバンキングシステム、ESB(システム間の連携を担う)の3層構造に更改することとしました。
そのうち野村総合研究所(NRI)では勘定系システムとESBの導入・開発を担当し、予定どおりプロジェクトを進めることで本格稼働までサポートしました。また、これらシステムの稼働後の運用保守もNRIがおこなっています。
みずほ証券:音声認識技術と人工知能の活用で、通話モニタリング業務を高度化
みずほ証券では、営業品質の向上観点から、顧客である投資家と営業員との通話を録音し、その通話内容をモニタリングする業務をおこなっていました。しかし、課題としてこの業務をより効率化・高度化する必要があり、野村総合研究所(NRI)に依頼しました。
野村総合研究所(NRI)は音声認識技術によ ってテキスト化された通話内容を人工知能で分析し、重要なポ イントを抽出するシステムを開発、大幅な業務時間の短縮・高度化を実現しました。
本システムでは、通話内容の要約ルールや、チェックリストおよびガイドラインなどを教師データとして用いながら、膨大な通話データを用いて機械学習を自動的におこない、通話内容の中でモニタリングすべき発話を画面に抽出・ 表示します。これにより、担当者はモニタリングすべき箇所を容易に確認できるようになりました。
※ 参考:野村総合研究所(NRI)公式サイト
日本総合研究所(JRI)のプロジェクト事例
資源エネルギー庁:バイオ燃料などの在り⽅に関する調査
日本総合研究所(JRI)では資源エネルギー庁の依頼の元、バイオ燃料の導⼊が進む欧州や⽶国を対象に、バイオ燃料の導⼊状況や導⼊政策、導⼊課題、プロジェクト事例などについて調査を実施しました。調査にあたっては机上での調査に加えて、現地政府機関、事業者などへのヒアリング調査も実施しました。
また、バイオ燃料のあり⽅検討委員会などの開催、運営、資料作成などの事務局業務も支援。上述の調査・分析を踏まえ、具体的制度設計の検討をおこなうとともに、追加的な調査・検討なども実施しました。
※ 参考:日本総合研究所(JRI)公式サイト
▼日本総合研究所について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
まとめ
今回はシンクタンクに焦点を当てて仕事内容や年収、働く環境を説明しました。
シンクタンクやコンサルティングファームへの転職では、仕事内容や年収だけでなく、自身の志向と中長期のキャリアに合うかを見極めることが重要です。
MyVisionでは、表に出にくい各組織の実情や役割の違いまで踏まえ、一人ひとりの背景に寄り添った支援をおこなっています。
MyVisionの特徴や支援スタイルについては、 MyVisionが選ばれる理由 も参考にしてみてください。
シンクタンクに関するFAQ
ここでは、シンクタンクについてよくある疑問を取り上げます。
Q1. シンクタンクとコンサルティングファームの違いは何ですか?
シンクタンクは調査・分析や政策提言など、中長期的・社会的テーマを扱うケースが多い点が特徴です。一方、コンサルティングファームは企業課題の解決に向け、短〜中期で成果を求められるプロジェクトが中心です。
近年は、シンクタンクでも実行支援やIT領域に深く関与するケースがあり、役割の境界はやや曖昧になっているといえます。
Q2. シンクタンクではどのような人が向いていますか?
特定分野の知識を深めたい人や、データや調査結果をもとに論理的に考えることが得意な人に向いている傾向があります。また、関係者との調整や説明が多いため、専門性に加えてコミュニケーション力も求められます。
スピード重視よりも、背景や前提を丁寧に捉える姿勢が活きやすい環境です。
Q3. 未経験からシンクタンクに転職することは可能ですか?
ポジションや専門領域によっては、未経験からの転職が可能な場合もあります。とくに、IT、金融、官公庁関連などの実務経験がある場合は、その分野の知見が評価されやすい傾向です。
ただし、即戦力性を重視されるケースも多いため、これまでの経験がどう活かせるかを明確にしておくことが重要です。





