【2026最新】シンクタンクへの転職|メリットや注意点について事例をもとに解説
2026年03月31日更新
近年、経済環境や社会構造の変化にともない、公的機関による政策策定支援や民間企業の経営戦略立案、DX推進、サステナビリティといった社会課題に関連するニーズが急速に拡大しています。これらを背景に、各シンクタンクでも採用活動を積極化する動きが広がっているのが特徴です。
【この記事の要約】 ・シンクタンクにおける未経験者の最新採用状況 ・シンクタンクの概要や必要な適性 ・シンクタンクへの転職が向いている人や選考対策
本記事では、シンクタンクへの転職について最新の支援実績や採用状況、未経験者の転職難易度や向いている人まで詳しく解説します。
MyVisionでは、シンクタンクの転職支援を積極的におこなっています。最新の採用倍率・動向の詳細から非公開求人などの情報も提供可能です。シンクタンクへの転職を検討されている人はぜひ参考にしてみてください。


著者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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シンクタンクの求人情報
経営企画担当(経営幹部候補/経験・志向によりサーチポジション)
想定年収
680~1,200万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
■概要 ◇業務概要◇ ・経営幹部候補として、全社にまたがる企画業務(事業企画・組織企画・人事企画のいずれか) を、役員または上級管理職の元で、主導していただきます。 ・当社では経営企画部または人事部で上記企画業務を行っていますので、 どちらかの部への配属を想定しております。 志向と経験に併せて、担当する方のミッション、 役割、成果目標を決定します。 ・将来的な幹部候補生の募集となります。 ◇採用背景◇ この5年で2倍程に組織が大きくなり、売り上げも伸びている中、管理部門としての 企画機能の強化を図ることが会社の喫緊の課題となっています。 即戦力として、 社風への親和性が高いコンサルタント経験者・プロフェッショナルファーム経験者に限定した 募集となります。 今後管理部門にて、コンサルファームの経営を支えたい方は是非一度 お話しさせていただきたいです。 ■担当業務 〇役員または上級管理職の管掌の下、全社の企画業務(経営企画業務ないし人事企画業務) を担当します 〇また、企画立案だけにとどまらず、上記企画業務における 企画立案〜推進調整〜オペレーションの全般にまたがって業務を担当して頂きます。 ※実際に担当する企画内容は、会社の年度方針、重点課題に基づきご本人のこれまでの 経験やキャリア志向も考慮の上、決定します。 ■職務 課長代理、課長
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【Uターン・Iターン希望者歓迎】公共経営・地域政策分野における総合的な調査・研究業務/政策研究事業本部内各部(東京・名古屋・大阪)
想定年収
-
勤務地
-
業務内容
下記分野・テーマの調査・研究、計画策定支援、実行・実装支援に従事いただきます ・自治体経営(総合計画、行政評価、PFS/SIB他) ・PFI/PPP ・産業振興(地域中小企業、観光、ものづくり産業、メディア・コンテンツ他) ・地域社会・地域産業のデジタル化、脱炭素化 ・国土保全・農山漁村振興 ・都市・まちづくり ・住宅・土地利用 ・交通・物流 ・防災・防犯 ・人材育成・教育
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統計、データ活用・可視化を切り口とした政策研究・実行支援(2)/地域政策部
想定年収
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勤務地
東京都港区
業務内容
主に下記分野・テーマについての受託調査やコンサルティングに従事いただきます。 ただし、ご自身の専門性・関心によっては、様々な政策分野(新しい政策課題や横断的な政策分野を含む)に取り組んでいただくことも可能です。 ●データ活用プラットフォームの構築・運営支援 ●政府統計の改善、見直し、新設等にかかる調査・検討 ●民間ビッグデータの利活用促進 ●各種データのクリーニング、統計分析、可視化 ご応募をお待ちしております。
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統計、データ活用・可視化を切り口とした政策研究・実行支援(1)/地域政策部
想定年収
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勤務地
-
業務内容
主に下記分野・テーマについての受託調査やコンサルティングに従事いただきます。 ただし、ご自身の専門性・関心によっては、様々な政策分野(新しい政策課題や横断的な政策分野を含む)に取り組んでいただくことも可能です。 ●政府統計の改善、見直し、新設等にかかる調査・検討 ●民間ビッグデータの利活用促進 ●各種データのクリーニング、統計分析、可視化
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地方自治体における計画行政・行財政運営に関する調査研究、計画策定、事業化支援/地域政策部
想定年収
-
勤務地
-
業務内容
●総合計画を中心とした行政計画、公共施設マネジメント、PPP/PFI等の調査研究、計画策定、事業化支援 地方自治体における計画行政・行財政運営に関する以下のテーマについて、個々の研究員の興味関心を大切にしながら取り組んでおり、以下のテーマに関する調査研究、計画策定、事業化支援に従事いただくメンバーを募集します。 ●募集を行う業務のテーマ ・総合計画を中心とした行政計画 ・公共施設、公共空間マネジメント ・PPP/PFI ・行政評価・EBPM ・財政・公会計制度 ・コンセンサスデザイン(市民協働・合意形成) など また、上記のテーマに限らず、地域や地方自治体をフィールドにした新しい政策課題や横断的な政策テーマに積極的に取り組んでいくことも歓迎します。 カジュアル面談も実施しています。ご応募をお待ちしております。
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シンクタンクへの転職
シンクタンクへの転職は、専門性と論理的思考力を兼ね備えた人材にとって魅力的なキャリアパスです。
社会課題へのアプローチや高い専門性の獲得など得られるメリットも多い一方で、採用難易度は高く、入念な準備と戦略的なアプローチが求められます。
まずは、未経験からの転職可能性や市場動向、大手シンクタンクの採用状況について詳しく解説します。
未経験からシンクタンクに転職できるか
結論として、未経験であってもシンクタンクへの転職は可能です。
とくに求められるスキルである「リサーチスキル」「論理的思考力」「仮説構築・検証力」などが一定レベルに達していれば、採用のチャンスは十分にあります。
未経験の場合、公務員やコンサルティングファーム出身者はバックグラウンドが評価されやすく、採用されるケースが多い傾向にあります。また、金融・メーカー・官公庁出身者であれば、金融制度設計、産業政策、都市計画などの領域で専門スキルが役立ち採用されやすいです。
ただし、未経験者であっても競争は厳しく、志望理由や専門性アピールの完成度が重要です。
▼未経験のコンサル転職について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
シンクタンクの中途採用における最新トレンド
各シンクタンクでは、業績拡大や取り扱いテーマの多様化を背景に、規模拡大と中途採用の強化を進めています。
とくに公的機関の政策支援や民間企業の経営戦略策定、DX推進プロジェクト、サスティナビリティ、社会課題関連のニーズ増加に伴い、専門領域に特化した知見を有する人材の採用が加速しています。
そのほかにも、プロジェクトとしての課題分析力だけでなく、政策提言力や高度な英語運用能力を求められるケースも増加傾向です。
シンクタンクへの転職では、自身の専門性と市場ニーズを的確にマッチングさせることが成功の鍵といえます。
大手のシンクタンクの採用状況について
日本国内では、野村総合研究所(NRI)、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)、三菱総合研究所(MRI)、日本総合研究所、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社が 「5大シンクタンク」として注目を集めています。大手シンクタンクは採用倍率の高さはありますが、未経験者採用の幅も強化されていたりと募集自体は拡大しています。
MyVisionの2026年最新統計データでは、5大シンクタンクへの内定者のうち、81.8パーセントが未経験からの転職でした。
たとえば、三菱UFJ リサーチ&コンサルティング(MURC)や三菱総合研究所(MRI)では、母体となる大手金融機関のチャネルを活用して案件を拡大しており、即戦力者だけでなく未経験者や第二新卒含めた組織拡大を図っています。
【MyVision編集部の見解】 シンクタンク転職では「社会課題にかかわれる」「安定していそう」といったイメージが先行しがちですが、MyVision編集部では転職判断の軸をもう一段深く持つことが重要だと考えています。
具体的には、①調査・提言が中心か実行支援まで担うのか、②個人の専門性がどの程度評価されるか、③将来的にどのキャリアへつながりやすいか、の3点です。
これらの優先度が曖昧なまま転職すると、「想定より研究寄りだった」「裁量が思ったほどない」といった違和感につながるケースも見られます。自分がどの価値を発揮したいのかを明確にしたうえで選択することが、納得感のある転職につながります。
▼大手・人気のシンクタンクが知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
シンクタンクに転職するメリット
ここからはもう少し踏み込んで、シンクタンクに転職するメリットや苦労することなどについて解説します。
まずはシンクタンク転職で得られる、下記の5つのメリットについて詳しく解説します。
- 社会課題にアプローチする機会
- 高レベルの専門性の獲得
- 自主研究への参画
- 安定性
- 日系企業に近い社風
社会課題にアプローチする機会
シンクタンクは従来、経済分析や政策立案・提言を目的として設立され、現在でも政府・公的機関から依頼を受け、排出権取引や少子化問題、地域医療に関する問題など、公共性の高いテーマを扱う傾向があります。
そのため、自身の成果物が公的機関のデータとして使われたり、政策の指針となったりすることもあります。ほかのコンサルティングファームと比較して、環境問題、地域創生、教育政策など、多様かつスケールの大きな社会課題の解決に取り組めることが魅力です。
高レベルの専門性の獲得
シンクタンクは各分野の専門家が集まった組織です。その環境下で特定の分野のプロジェクトや研究活動に取り組むことで、その分野での高い専門性を会得することも可能です。
特定領域の第一人者として、将来的には、執筆活動や研究者として活動することもキャリアパスもあります。
自主研究への参画
シンクタンクの業務のひとつに、特定テーマに関する研究業務があります。これは「受託研究」と「自主研究」に分類されます。「自主研究」では、ファーム内で特定のテーマについて研究し、データ収集やインタビューを用いて報告書を作成します。
自身の興味・関心のあるテーマに対し、その分野の最先端の情報や、新たな示唆を得るチャンスがあります。
安定性
シンクタンク系コンサルファームは、メガバンクや証券会社など、大手金融機関が母体です。そのため、母体となる金融機関が有するチャネルを使って営業活動を仕掛けたり、案件を紹介されたりします。
また、シンクタンクの営業活動を母体が組織的に支援しており、市場の景気に左右されないことも強みです。
日系企業に近い社風
国内の金融機関が母体であるため、外資系コンサルティングファームと比較し、Up or Outの社風は見られません。過度なプレッシャーもなく、長期的にコンサルティング活動に取り組める環境です。
そのため、メンバー間で協力しながらプロジェクトに取り組みたい人や、長期的に成果を出すことが得意な人には向いていると言えます。
シンクタンクに転職して経験する難しさ
シンクタンクはやりがいの大きい職場である一方、高い要求水準が課される厳しい環境でもあります。求められるスキルや成果レベルは非常に高く、継続的な努力が欠かせません。
ここでは、シンクタンクで直面しやすい難しさについて整理します。
ハードな労働環境
シンクタンクは、クライアントの要望に応えるために、限られたスケジュールの中で質の高いアウトプットを継続して提示する必要があります。そのため複数プロジェクトを並行して進めるケースも多く、ときには長時間労働や、タイトな納期対応が求められます。
しかし、そのような厳しい環境を乗り越えて、プロジェクトをやり遂げたときの達成感に大きなやりがいや、成長の実感に魅力を感じるコンサルタントも多くいます。
とはいえ、一般的な労働時間はコンサルティングファームと比較すると短い場合が多く、ワークライフバランスを重視したい人にも適した環境といえるでしょう。
高度なリサーチ・分析・文章作成の要求水準
シンクタンクの業務のひとつに、「経済調査」や「官公庁からのレポート作成依頼」もあります。
政府や民間企業からの依頼で調査レポートを作成したり、シンクタンク独自で調査レポートを作成・公表したりします。ときには、政府の方針や政策を決定する際のデータとして使用される場合もあります。
そのため、リサーチ・分析・文章作成については、非常に高度な水準を要求されます。最終的なアウトプットはレポートとなる場合が多いため、文章作成能力は最も重要視されます。
専門分野に対する恒常的なキャッチアップ
シンクタンクは各分野の専門家が集まった組織であり、特定の分野において高い専門性を会得することが求められます。そのため、常に業界の最新情報をアップデートする必要があります。
社内の勉強会、専門書籍や情報誌、学会・研究会の発表、海外の最新事例など、あらゆる箇所にアンテナを立て、自発的に情報を収集し、知識をアップデートすることが求められます。
シンクタンクの概要
ここまでシンクタンクの採用動向や転職に関するメリット、転職後に苦労することを紹介しました。続いて、シンクタンクとはどのような組織であるのかについて、解説します。
シンクタンクとは
シンクタンクは、19世紀後半から20世紀前半に、社会・経済の問題に対し、調査・研究・提言をおこなうことを目的として設立されました。現在では、政府や企業から委託された特定テーマを検討し、政策・企業戦略を専門的立場から調査・提言する役割を担っています。
政治・経済など各分野の専門家が結集し、特定のテーマについて精度の高い情報や提言に強みがあります。
昨今では特定領域での知見を活かし、戦略策定から実行支援にいたるまでの、総合的なコンサルティングサービスも提供していることが特徴です。
またシンクタンクは、「政府系」と「民間系」に分類できます。下記の表は、政府系シンクタンクと民間系シンクタンクの違いをまとめたものです。
| 政府系シンクタンク | 民間系シンクタンク | |
|---|---|---|
| 組織体制 | 非営利組織 | 営利組織 |
| 母体 | 政府・官公庁・日銀 | 大手銀行など |
| 業務内容 | 経済・政策への調査・提言 | コンサルティングビジネス |
政府系シンクタンク
政府系シンクタンクは非営利組織であり、政府や官公庁、日銀などが母体です。日本の経済・政策に関する調査・提言をおこなっており、政策決定過程において大きな役割を担います。
代表的な組織は、経済社会総合研究所、経済産業研究所、日本国際問題研究所、防衛研究所、日本銀行金融研究所などがあります。
政府系シンクタンクについては、公共政策や国際分野での実績が重視される傾向です。
民間系シンクタンク
民間系シンクタンクは営利組織であり、純粋な研究を目的とする研究機関とは異なります。政府系と同様に、調査・提言も実施しますが、外部の民間企業や官公庁をクライアントとして、コンサルティングビジネスを展開している組織です。
民間系では、戦略立案支援や事業開発支援など、より実務寄りのプロジェクトも多く見られます。
民間系と政府系では採用基準が異なるため、転職の際はそれぞれに適した対策が必要です。
▼シンクタンクについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
シンクタンクとコンサルティングファームの違い
シンクタンクとコンサルの違いとして、シンクタンクは経済分析や政策立案・提言をメイン業務とする一方、コンサルティングサービスはクライアントに対して戦略立案から実行支援までおこないます。
しかし前述したように、近年ではコンサルティングサービスをメイン業務としているシンクタンクも増加しており、シンクタンクとコンサルティングファームの業務内容については大きな差異はありません。
ひとつ挙げられる大きな特徴としては、シンクタンクは大手の金融機関や企業グループが母体である傾向があります。
シンクタンクのひとつである野村総合研究所(NRI)は、野村證券のアナリスト部門が独立した旧・野村総研と、野村證券の電子計算部門の合併によって設立された野村グループのシンクタンクです。
また三菱UFJフィナンシャル・グループに属する三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)や、三井住友フィナンシャルグループに属する日本総合研究所(JRI)など、日本のシンクタンクには金融機関を母体とする組織が多いです。
これらのシンクタンクは、グループ企業のチャネルを活かして案件を獲得することが多く、ほかのコンサルティングファームと同様に、大企業や官公庁向けに、幅広い領域でコンサルティングサービスを提供しています。
【MyVision編集部の見解】 シンクタンク転職とコンサル転職で迷っている場合は、以下の点を明確にするのがおすすめです。
シンクタンクがおすすめな人
- 「専門性を極めて社会の仕組みを作りたい」
- 「日経企業の安定と知的な刺激を両立したい」
コンサルがおすすめな人
- 「ビジネスの最前線で数字を動かしたい」
- 「外資系の実力主義で勝負したい」
シンクタンクとして10年後の社会や経済の仕組みを作りたいのか、コンサルとしてビジネス目線で企業の損益に関わっていきたいのか、どう考えて言語化できるかがポイントです。シンクタンクの案件やプロジェクトの詳細が気になる場合は、エージェントから情報収集するのもひとつの方法です。
▼シンクタンクとコンサルの違いについてより詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
シンクタンクの年収
シンクタンクは日系企業ではありますが、年収はほかの業種と比較して高額であるといえます。シンクタンクの平均年収は、約600万〜900万円程度です。以下に、日本の5大シンクタンクの年収目安を示します。
5大シンクタンクの平均年収
| 企業名 | 平均年収目安 |
|---|---|
| 野村総合研究所(NRI) | 約1,017万円 |
| 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC) | 約877万円 |
| 三菱総合研究所(MRI) | 約893万円 |
| 日本総合研究所 | 約711万円 |
| みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 | 約719万円 |
給与の内訳は、基本給と賞与(ボーナス)です。基本給は役職ごとにある程度固定されており、賞与はおおよそ固定給の10%〜20%ほどで、個人のパフォーマンスやファームの業績などによって決まります。
シンクタンクの役職別の年収
続けて、シンクタンクの役職別の年収を解説します。ここでは一例として、三菱UFJ リサーチ&コンサルティング(MURC)の年収を記載します。
| 職位 | 平均年収 |
|---|---|
| ビジネスアナリスト | 約450~600万円 |
| アソシエイト/コンサルタント | 約650~800万円 |
| マネージャー | 約1,000万円〜 |
| シニアマネージャー | 約1,200万円〜 |
| プリンシパル | 約1,400万円以上 |
シンクタンクでは、早ければ30代前半で年収1,000万円を超えることが可能です。Big4やアクセンチュアなどの総合系コンサルファームと比較すると少し給与水準は下がりますが、一般的な日系企業と比較すると年収は高水準です。
シンクタンクは日系の金融機関が母体であるため、コンサルファームと比較して、年功序列の傾向が反映されています。
▼シンクタンクの年収についてより詳しく知りたい人には、以下の記事もおすすめです。
シンクタンクの仕事内容
シンクタンクはコンサルティングファームと非常に近い領域でサービスを提供していますが、細かく分類すると、大きく3つの領域にわけられます。
- 調査・研究業務領域
- 経営戦略領域
- 業務・システム領域
それぞれの業務内容を解説します。
調査・研究業務領域
研究員と呼ばれる特定領域の専門家が、クライアント企業からの依頼で調査レポートを作成したり、シンクタンク独自で調査レポートを作成・公表したりします。また、政府向けにレポートを作成し、国の政策や法案作成時のインプットとする場合もあります。
現在のシンクタンク全体の業務に占める割合は低いものの、それがシンクタンクの起源であり、特有のサービスです。
経営戦略領域、業務システム領域
ほかのコンサルティングファームと仕事内容に大きな差はなく、民間企業向けに経営戦略立案やIT導入支援プロジェクトを提供します。
プロジェクトは数名規模のチームで進めることが多い一方、システム開発などの大規模案件では数十名規模の体制が組まれる場合もあります。
とくに業務システム領域では、母体がメガバンクや大手証券会社であることから、金融ITソリューションや基盤系システムに強みを持つ傾向があります。また、近年では戦略策定から実行支援まで一貫して手掛けるケースも増えており、キャリアプランに応じて希望するプロジェクトへのアサインも可能です。
プロジェクト内での役割は職位に応じて決まり、マネージャー以下のメンバーが推進を担う一方、パートナー層は顧客開拓や案件獲得を担当します。ただし、担当するプロジェクトの内容やマネージャーの方針によって、役割の範囲が変動することもあります。
シンクタンクのキャリアパス
シンクタンクで働くことの魅力のひとつにキャリアパスの拡大があります。シンクタンクは経済動向のリサーチからコンサルティングにいたるまで幅広い案件を担当しており、多くの経験を積むことが可能です。
シンクタンクで働くことによるその後のキャリアは、おおむね下記に分類されます。
- シンクタンク内での昇進
- ほかファーム・シンクタンクへの転職
- 事業会社への転職
- ベンチャー企業への転職
- アカデミックの世界への転身(研究者含む)
- 起業/独立
シンクタンクやコンサルにおけるキャリアを極めることに加え、事業会社への転職、研究者への転身、また起業や独立をする選択肢も可能です。そのため、若手ハイクラス層は自身のキャリアの中で一度はシンクタンクを経験することによって、キャリアの選択肢を広げたいという人が多くいます。
シンクタンクは金融機関が母体であるため、強固な営業チャネルに支えられており、プロジェクトの営業をするパートナークラスに昇格した後も安定的に活躍しやすい傾向があります。そのため、シンクタンク内で長期的なキャリアを構築するケースも多いです。
また総合系コンサルと比較して、アカデミックの世界や研究者の道に進む人も一定数います。ほかにも、エコノミスト部門の出身者は、金融機関のアナリストに転身するケースもあります。
▼シンクタンクの仕事内容についてより詳しく知りたい人には、以下の記事もおすすめです。
シンクタンクへの転職に必要な適性
シンクタンクへの転職は非常に注目を集めていますが、その採用難易度は高いため、転職を成功させるには、一定の適性や能力が必要です。
論理的思考力・コミュニケーション能力
「論理的思考力」や「コミュニケーション能力」はシンクタンクで働く上で、最も重要なスキルのひとつです。面接においてもこの2点を重視する傾向があります。
「論理的思考力」はビジネス上の問題を解決するために重要です。問題を整理し、仮説を立て、適切な解決策を導き出すために必要な能力です。直近ではコンサルティングファームと同様に、ケース面接を採用するシンクタンクも増えています。
また、「コミュニケーション能力」は、クライアントやチームメンバーと良い関係性を保つために非常に重要です。異なるバックグラウンドを持つ人々と、信頼関係を築きながら日々のプロジェクトを進めていく上で必須のスキルといえます。
専門知識と経験
シンクタンクは各分野の専門家が集まった組織であり、特定の分野の高度な知識を保有している人が求められます。常に分析や調査を続け、提言をおこなうためには、専門分野に特化した知識が求められます。専門性を活かして長期的に課題解決に取り組みたい人や、専門知識をさらに磨いていきたい人はシンクタンクに適性があります。
社会課題への関心
シンクタンクでは社会や経済問題にかかわる調査・分析をおこないます。
そのためビジネス領域における関心だけではなく、社会課題に関しても強い関心のある人はシンクタンクが向いているといえます。
民間企業の経営課題の解決と同時に、課題が明確化されていない社会課題や国際問題などに興味のある人は、適正があります。
パートナー陣が語るシンクタンクに必要な素質と求められる人材
シンクタンクへの転職は、「論理的思考力・コミュニケーション能力」や「専門知識・経験」、「社会課題への関心」が必要ということを解説しました。
その中で、各ファームのパートナーやマネージャークラスが具体的に求めるコンピテンシーを紹介します。※敬称略
野村総合研究所
自分の意志・ゴールを明確にし主体的に行動する姿勢
野村総合研究所 グループマネージャー 若友千穂
「やりたいこと」が明確にある人には、必ずそれを叶えられる環境がありますし、それを掴み取る機会もあると思います。逆に言えば、これまでの経験から何を学んだかを振り返り、今何が出来るのかを自覚して、次にどうしていきたいという一連の組み立てが自分自身で出来ないと惰性に流されてしまうかもしれません。まったく同じキャリアを歩んでいる人というのはNRIの中に1人もいないので、ぜひ自分ならではのゴールを見つけてそこに向かって主体的に進んでいくことに面白さを感じていただきたいですね。
出典:野村総合研究所 インタビュー特集第1回:新たな“仕組み”で世の中を変えていく
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)
高い視座とマクロな視点を持ち続ける姿勢
三菱UFJリサーチ&コンサルティング イノベーション&インキュベーション室 室長 渡邉藤晴
視座の高い人に来ていただきたいと思っています。私もそうでしたが、コンサルタントとしてある程度経験を積むと、国のためとか、社会課題の解決のためとか、そういったマクロな視点が次第に生まれてきます。これは年齢に関係のない考え方だと思いますので、視座の高い仕事がしたいと考える方とは、是非一緒に働きたいと考えております。
三菱総合研究所(MRI)
自分の可能性を追求する姿勢
三菱総合研究所(MRI) 経営コンサルティング事業本部長 参与 瀬川秀俊
コンサルタントという職業は、誰かが決めた仕事、誰かに言われたからやる職業ではありません。コンサルタントはお客様に必要なことを、お客様に認めてもらえるようにプロフェッショナルとして提案していく素晴らしい職業だと思っています。こうした職業に関心があり、自分なりの個性を輝かせてみたい、もっと自分の可能性を試してみたいと考えている方がいらっしゃるなら、ぜひ当社に来て頂きたいと思います。 チャレンジしたい、もっと自分なりの個性を輝かせたいという方には、提供出来る仕事のバリエーションや仲間、組織的な安定性といった点も含めて、非常に良い環境だと思っています。世の中の変化に沿って我々も大きく変わっていく段階にあるので、新たな未来を一緒につくる仲間になっていただける方を心からお待ちしています。
NTTデータ経営研究所
自律的に成長しようとする姿勢
NTTデータ経営研究所 NTTデータ経営研究所 人事部長 野々山清
人材に何より強く求めるのは、「自律的に成長していこうとする意欲」です。先の野々山氏の言葉にあるとおり、同社では「これをやってはいけない」というしばりはありません。それだけに「自分はこういうことがしたい」という意思を強く持ち、成長するためにどうすればいいかを自ら考えることが求められます。
シンクタンクへの転職が向いている人
シンクタンクへの転職は、特定領域に強い専門性を持ち、社会課題の解決に主体的にかかわりたいと考える方に適しています。
論理的思考力やリサーチ・分析力に加え、複雑な課題に対して粘り強く取り組む姿勢が求められます。また、長期的な視点で自身の専門性を高め続ける意欲があり、学びを厭わない人にも向いています。
社会的意義を感じながら知的好奇心を満たしたい人には、非常に魅力的なキャリアフィールドとなるでしょう。
シンクタンクへの転職時に持っていると有利な資格や経験
シンクタンクへの転職では、特定領域での実務経験やリサーチ・分析実績が大きな強みです。
さらに、中小企業診断士や公認会計士、経済学修士号などの資格も高く評価される傾向にあります。とくに、データ分析能力、政策提言経験、コンサルティング経験がある人は、選考時に優位に立てるでしょう。
専門性と汎用性を兼ね備えたスキルセットが、シンクタンクでの活躍を後押しします。
シンクタンクの選考プロセスと転職時の注意点
シンクタンクの選考は、基本、下記のステップに沿って進みます。 事前にプロセスを把握しておくことで、各フェーズで求められる準備を効率的に進められます。
選考プロセスの例
- 書類選考(職務経歴書・志望動機書の提出)
- Webテスト・適性検査
- 一次面接(現場リーダークラス)
- 最終面接(役員・パートナー層)
選考の際は、とくに下記の2点に注意する必要があります。
志望動機・転職理由を明確にする
シンクタンクの選考では、志望動機と転職理由の一貫性が厳しく見られます。なぜ民間企業ではなくシンクタンクなのか、なぜその領域・その機関を選ぶのかを論理的に説明することが重要です。単なるスキルアピールではなく、自身のキャリアビジョンと応募先の特徴を結びつけた説得力のあるストーリーが求められます。
また、各ファームの求める人材や、コンサルティングの業務についての基本の理解も必要です。
曖昧な志望理由や表面的な動機では、選考を通過することは難しいと考えておくべきでしょう。
入社後のミスマッチを避けるためには情報収集が大切
シンクタンクといっても、研究重視型、コンサルティング重視型、政策提言型と、その事業特性はさまざまです。転職の際は自分がどのような業務領域に携わりたいか、またどのような働き方を志向するかを事前に整理しておく必要があります。
シンクタンクの転職の失敗として上げられる事例は、想像以上にハードワークであることや、求められる分析・提言の品質水準が高く、自身の現状のスキルでは達成が難しい、といった事例が多いです。
また、シンクタンクは特定のテーマに対する高度な専門性が要求されるため、「さまざまなテーマの案件にかかわりたい」「2〜3年での転職を考えている」というキャリア志向の人にはフィットしない可能性があります。
応募先の業務内容、プロジェクトスタイル、社風などを丁寧に調査し、自身の希望との整合性を確認することが重要です。
シンクタンクへの転職活動はエージェントの支援で万全に備える
シンクタンクへの転職では、求められる専門性や選考基準が高いため、事前準備が結果を大きく左右します。専門性に応じた求人選定や、書類添削、面接対策をプロのサポートを受けながら進めることで、転職成功の確率を大きく高めることが可能です。
本来採用される可能性のある人でも、十分な準備や情報収集ができていないために選考を通過できないケースは珍しくありません。とくにシンクタンク特化型の転職エージェントを活用すれば、非公開求人へのアクセスや、企業ごとの選考対策に基づいた支援を受けられます。
マイビジョンでは、シンクタンク転職に精通したキャリアアドバイザーが、個別面談を通じてリアルな情報提供やミスマッチ防止のサポートをおこなっています。未経験からシンクタンクへの転職を目指す人も、キャリア形成に臨めるよう、ぜひマイビジョンの無料キャリア相談をご活用ください。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部の見解では、「知名度の高いシンクタンクだから」「安定していそうだから」といった理由だけで転職先を決めてしまうケースは失敗につながりやすい傾向があります。
実際には、組織ごとに求められる専門性や評価基準、働き方は大きく異なります。とくに中途採用では、即戦力として何を提供できるのかが明確でないと、選考段階で苦戦しやすくななるでしょう。
事前に内部情報や選考の評価軸を把握したうえで準備することで、ミスマッチや想定外のギャップを避けやすくなります。
まとめ
シンクタンクは、転職先として非常に注目されている一方で、採用基準も厳しく、適切な対策と余裕を持った計画が不可欠です。
とくに未経験からのシンクタンク転職は準備に多大な労力を要しますが、成功すればキャリアを大きく飛躍させる絶好の機会といえます。 マイビジョンでは、国内ほぼすべてのシンクタンクやコンサルティングファームへのご紹介が可能で、シンクタンク転職に関する情報提供から最適なファーム・求人ポジションのご提案、選考対策まで幅広くサポートしています。
シンクタンク転職を少しでも検討している人は、ぜひお気軽にマイビジョンまでお問い合わせください。
シンクタンクへの転職では、企業ごとの役割の違いや求められる専門性を正しく理解したうえで準備を進めることが重要です。マイビジョンでは、ハイクラス・コンサル領域に特化した支援実績をもとに、一人ひとりの経験や志向に合った選択肢を丁寧に提示しています。
支援内容や考え方についてはMyVisionが選ばれる理由も参考にしてみてください。
シンクタンクへの転職に関するFAQ
ここでは、シンクタンク転職に関して多く寄せられる疑問について、本文内容を補足します。
Q1.未経験からでもシンクタンクに転職することは可能ですか?
未経験からの転職がまったく不可能というわけではありませんが、難易度は高い傾向があります。実務経験の代わりに、専門分野に関する知識や論理的思考力、これまでの経験をどう活かせるかが重視されます。
ポジションや分野によって求められる要件は異なるため、一律には判断できません。
Q2.シンクタンクとコンサルティングファームでは働き方に違いがありますか?
シンクタンクは調査・研究や中長期的なテーマを扱う案件が多く、コンサルティングファームに比べて検討プロセスに時間をかける傾向があります。
一方で、民間系シンクタンクでは実行支援やIT領域に深くかかわるケースも増えています。実際の働き方は所属組織やプロジェクトによって異なるといえるでしょう。
Q3.シンクタンク転職後のキャリアパスにはどのような選択肢がありますか?
シンクタンクで培った専門性や分析力を活かし、コンサルティングファームや事業会社、官公庁などへキャリアを広げる人もいます。
ただし、どの分野で経験を積むかによって、その後の選択肢は変わります。転職時点で中長期の方向性をある程度意識しておくことが重要です。





