コンサルティングファーム一覧|Big4・外資系・戦略系などを紹介
2025年08月26日更新
コンサルティングファームとは、企業や行政機関などのクライアントに対して、経営戦略・IT導入・業務改善・人事制度設計など多岐にわたる課題解決を支援する専門機関です。一口に「コンサルティングファーム」といっても、戦略系・総合系・IT系などの分類があり、それぞれに強みや役割が異なります。
本記事では、コンサルティングファームの定義や種類をはじめ、国内外で活躍する主要ファームをセグメントごとに一覧で紹介します。なかでも注目度の高い「BIG4」総合系ファームについては、個別に焦点を当てて解説します。
コンサル業界への理解を深めたい方や、キャリアを検討中の方にとって有益な情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
著者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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コンサルティングファームとは
コンサルティングファームとは、企業や官公庁などのクライアントに対し、経営課題の解決を支援する専門企業のことを指します。戦略立案や業務改革、IT導入、人材育成、M&Aなど支援内容は多岐にわたり、企業が自力で対応しきれない複雑な課題に対して、第三者としての知見と客観性を持って最適な提案・実行支援を行います。
IT専門調査会社「IDC Japan」によれば、2023年~2028年の同市場は年間平均成長率10.1%で成長を継続し、2028年には1兆1,714億円に達すると予測するなど、市場の拡大も顕著です。(引用:国内ビジネスコンサルティング市場予測を発表~2024年も2桁成長を維持の見込み~|IDC)
コロナ禍をきっかけにビジネス環境が急変し、特にDX(デジタルトランスフォーメーション)や事業再構築などへの支援ニーズが高まった背景から、コンサルティングファームの役割はますます重要性を増しているといえるでしょう。
組織形態の面でも、コンサルティングファームは一般的な事業会社とは異なります。営業部門や人事部門といった固定的な部署ではなく、案件ごとに横断的なプロジェクトチームを編成し、プロジェクトが終了すればチームが解散する仕組みを採用しています。コンサルタントは複数のプロジェクトにアサインされることで、業種や課題領域に関する専門性を高めていきます。
また、ファームによっては「業界別(インダストリー)」や「課題別(ソリューション)」のユニットに分かれている場合もあり、キャリアパスの多様性も魅力のひとつです。自らの強みを活かせる分野を深めながら、幅広い領域にチャレンジできる環境が整っており、近年は多様なバックグラウンドを持つ人材がコンサルティングファームに集まるようになっています。
コンサルティングファームの種類
一口にコンサルティングファームといっても、その領域やアプローチは多岐にわたります。下記の表は、主なコンサルティングファームの種類とその特徴を一覧にまとめたものです。
種類 | 主な特徴 | 代表ファーム例 |
---|---|---|
総合系 | 戦略立案から実行支援まで一気通貫で対応 | アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)など |
戦略系 | 経営層を対象に中長期の戦略立案を行う | マッキンゼー、ボストン コンサルティング グループ(BCG)など |
IT系 | システム導入や業務のDX推進に特化 | アビームコンサルティング、野村総合研究所(NRI)など |
人事・組織系 | 組織開発や人事制度の構築、タレントマネジメントの支援 | マーサー、リンクアンドモチベーションなど |
専門系・シンクタンク系 | 調査・研究、政策提言、中小企業支援などに強みをもつ | 船井総合研究所、日本総合研究所(JRI)など |
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ここからは、それぞれの種類について詳しく解説していきます。コンサルティングファームごとの特長や得意領域を知ることで、自分の志向に合ったキャリアの方向性を見つけるヒントになるはずです。
総合系
総合系コンサルティングファームは、以下のようなあらゆるテーマにワンストップで対応できる体制を整えています。
- 戦略立案
- 業務改革
- IT導入
- 組織開発
特定領域に限定せず、企業の多様な経営課題に対して一貫して支援を行える点が最大の特長です。
組織構造としては「インダストリー(業界別)」と「ソリューション(課題別)」の2軸で構成されているケースが一般的です。プロジェクトでは、業界の知見を持つコンサルタントと、課題解決の専門家がチームを組み、課題を多角的に分析・提案します。この柔軟なチーム編成により、多様な業界・テーマに対応可能な実行力を備えているのが総合系ならではの強みです。
代表的な企業は、以下が挙げられます。
- アクセンチュア
- デロイト トーマツ コンサルティング(DTC) など
アクセンチュアは戦略からITまでを幅広くカバーし、特にデジタル変革(DX)領域において世界的に高い評価を得ています。一方のDTCは、グローバルネットワークを活かした高度な業界知見と、日本企業向けの実行支援の両立に強みを持ちます。
総合系ファームは幅広いテーマに関われるため、キャリアの初期に多様な経験を積みたい方や、今後特定の専門性を深めたいと考えている方にとって、非常に魅力的な環境といえるでしょう。特に未経験からコンサルタントを目指す場合にも門戸が広く、柔軟な育成体制が整っている点もポイントです。
戦略系
戦略系コンサルティングファームは、経営層を主なクライアントとし、企業の中長期的な経営戦略を立案することに特化したファームです。以下のような企業の方向性そのものに関わる重要な意思決定を支援する点が特徴です。
- 事業ポートフォリオの見直し
- 新規事業の構想
- M&A戦略
- 海外展開
- 全社変革 など
戦略系ファームでは、複雑な課題に対して論理的にアプローチし、短期間で仮説を構築・検証する「ロジカルシンキング力」が特に求められます。プロジェクトは数週間〜数カ月単位のスピード感で進むことが多く、密度の高い思考と意思決定が日常的に求められる環境です。コンサルティング未経験者にとってはハードルが高い一方で、成長角度の高いキャリアを形成できる領域でもあります。
代表的な企業としては、以下が挙げられます。
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストン コンサルティング グループ(BCG) など
マッキンゼーは世界60カ国以上に展開し、経営陣と直接向き合いながら社会レベルの変革にも関与しているグローバルファームです。BCGは、デジタルやアナリティクスにも注力しており、近年では実行支援やIT戦略にも守備範囲を広げています。
このように、戦略系ファームは企業の意思決定の根幹を担う仕事であると同時に、コンサルタント自身の思考力・提案力・対話力が磨かれるフィールドでもあります。より経営に近い立場で価値を発揮したい方や、将来的にCxOを目指す方にとって、挑戦しがいのある選択肢となるでしょう。
IT系
IT系コンサルティングファームは、システム導入や業務のデジタル化(DX)を中心とした課題解決を担うファームです。経営戦略そのものではなく、以下のような実務に密接したテーマを扱い、企業の競争力強化を支援しています。
- ERPの導入支援
- 業務プロセスの再構築(BPR)
- ITガバナンス設計 など
特に近年は、データ活用やAI、クラウド、IoTなどの技術革新が進むなかで、IT系コンサルの存在感はさらに増しています。企業のDX推進が経営課題の中心になりつつある現在、ITを軸に全社変革をリードするパートナーとして選ばれています。
代表的な企業は、以下が挙げられます。
- アビームコンサルティング
- 野村総合研究所(NRI)
アビームは日系総合ファームの中でもSAP導入をはじめとするITソリューションに強みを持ち、製造・金融・医療など幅広い業界に対応しています。NRIは、金融ITの分野で圧倒的な実績を持ち、戦略とシステム構築の両面から価値を提供するハイブリッド型の強みが特徴です。
IT領域の知見を活かしながら、業務改善や新規事業推進などに貢献したい方にとって、IT系ファームは魅力的な選択肢となるでしょう。SEやエンジニアからのキャリアチェンジも多く、技術とビジネスの橋渡し役として価値を発揮できるポジションです。
人事・組織系
人事・組織系コンサルティングファームは、企業の「人と組織」に関する課題を専門的に支援するファームです。経営戦略の実行を人材面から支えるパートナーとして、主に以下を手がけています。
- 組織開発
- 人事制度設計
- タレントマネジメント
- 人材育成・リスキリング支援 など
少子高齢化や価値観の多様化、働き方改革が進むなかで、近年ますます注目を集めている分野です。
この領域では、数値やITでは捉えきれない「人」の問題を扱うことが多く、論理的思考とともに共感力や対人理解力が求められます。プロジェクトのテーマによっては、組織風土の診断やエンゲージメント調査、評価制度や報酬制度の再設計など、ソフトな側面に踏み込むことも珍しくありません。
代表的なファームは以下が挙げられます。
- マーサージャパン
- リンクアンドモチベーション など
マーサーは世界的な人事コンサルティング会社として、報酬・年金制度設計や組織再編時の人事統合などに強みを発揮しています。一方、リンクアンドモチベーションは、独自の組織診断技術を武器に、社員のモチベーション可視化やエンゲージメント向上支援で高い実績を誇ります。
人材や組織に関心があり、経営視点から「人」にアプローチしていきたい方には、人事・組織系ファームが合うでしょう。個人と組織の関係を最適化し、企業の持続的成長を支えるという社会的意義の高い仕事に携われる領域です。
その他専門系・シンクタンク系
その他専門系・シンクタンク系コンサルティングファームは、特定分野に特化した高度な専門性や、調査・研究を基盤とした分析力を武器に、企業や行政の課題解決を支援するファームです。以下のような、幅広い分野で活躍しています。
- 公共政策立案のための調査分析
- 中小企業向けの経営支援
- 地域創生
- 産業振興 など
特徴としては、戦略やITのような「変革」よりも、「現状把握」や「政策設計」「中長期的な仕組みづくり」といった支援を行っていることが中心です。調査・研究・提言といったアプローチが多く、プロジェクトも民間企業に限らず、官公庁や自治体など公共セクターからの依頼が多い傾向にあります。
代表的なファームとしては、以下が挙げられます。
- 日本総合研究所(JRI)
- 野村総合研究所(NRI) など
JRIは政策提言や地域経済分析に強みを持ち、金融機関や官公庁への支援実績が豊富です。NRIはシンクタンク機能に加え、ITコンサルとしての実行力も併せ持つハイブリッド型の企業です。
専門領域に深く関わりたい方や、公共性の高いテーマに取り組みたい方にとって、これらのファームは非常に魅力的な環境といえるでしょう。華やかな印象のある戦略やIT系とはまた異なり、地に足のついたコンサルティングを志向する方に向いています。
「BIG4」とは?総合系の代表格4社を紹介
コンサル業界において「BIG4」とは、世界的なネットワークを持つ4大総合系ファームを指します。
- デロイト トーマツ コンサルティング
- PwCコンサルティング
- KPMGコンサルティング
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
もともとはいずれも監査法人をルーツに持つプロフェッショナルファームで、世界150カ国以上に拠点を展開するなど、グローバルに強い影響力を有しています。そうした圧倒的な規模・実績・信頼性を背景に、長年「世界4大会計事務所(BIG4)」と呼ばれてきたのが名前の由来です。
現在では、監査や税務にとどまらず、コンサルティング分野でも存在感を高めており、「BIG4=総合系コンサルの代表格」として、業界内外で広く認識されています。
BIG4の総合系ファームはいずれも、戦略から実行まで一気通貫で支援できる体制を持っていることが特徴です。各ファームには戦略系の部門やデジタル部門が内包されており、クライアントの経営課題に対して多角的なアプローチが可能です。またグローバルネットワークを活かし、クロスボーダー案件や海外展開支援といったグローバル案件にも強みを発揮しています。
ここでは、BIG4各社の特徴や強みについて解説します。社風や案件傾向、育成環境の違いを知り、「自分に合ったファーム」を見極める参考にしてください。
デロイト トーマツ コンサルティング
デロイト トーマツ コンサルティングは、1968年に設立された会計事務所を前身とし、1975年にトウシュ・ロス・インターナショナルに加盟したことから、グローバルネットワークとの関係を強化してきました。その後、Deloitteの一員として戦略立案から実行支援までを一貫して担うコンサルティングファームとして発展し、現在の体制に至ります。
世界150カ国以上・約34万人のグローバルネットワークを持ち、日本国内でも4,000名超のコンサルタントが在籍する、BIG4の中でも最大規模を誇る総合系ファームです。
社風は日系的な「面倒見の良さ」と、外資系の「実力主義」がバランスよく融合しており、若手のうちから多様な領域で経験を積める「プール制アサイン」が特徴です。多様なプロジェクトを通じて専門領域を見極め、自分らしいキャリアを形成できます。
得意領域は業務改革コンサルティングで、特に自動車業界の知見と実績は国内屈指です。グローバルのDeloitteと連携し、監査・税務・法務・FASなどの他部門とのクロスボーダー連携による大型案件も数多く手がけています。戦略のみならず、実行フェーズまで伴走できる体制に強みがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 1993年 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング |
資本(外資系/日系) | 外資系 |
主な事業領域 | 戦略/業務/テクノロジー/人材・組織変革/リスクマネジメント |
代表的なクライアント領域 | 官公庁、製造業、金融、ヘルスケア、エネルギーなど多岐にわたる |
社員数 | 4,890名(2025年5月末時点) |
年収の目安 | 約951万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 業界最大級の体制と支援領域の広さ・戦略〜実行・実装・運用まで一貫支援 |
公式サイト | https://www.deloitte.com/jp/ja.html |
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PwCコンサルティング
PwCコンサルティングは、世界152カ国に約32万人以上のプロフェッショナルを擁するPwCグローバルネットワークの一員として、日本国内でも高い存在感を放つ総合系コンサルティングファームです。
1849年にロンドンで創業されて以来、複数の統合を経て現在の形となりました。日本では1949年に事務所を開設し、現在では経営戦略から実行支援、ITや財務、人事、サステナビリティに至るまで幅広い領域でコンサルティングサービスを提供しています。
なかでも注目されているのが、戦略コンサルティング部門「Strategy&」の存在です。この部門は、かつての戦略ファームであるブーズ・アンド・カンパニーがPwCグループに加わったことで誕生した背景を持つため、戦略支援について際立った専門性を誇ります。また、監査・税務・法務などを担うPwCジャパンの各法人と連携し、M&Aやグローバル展開など複雑な課題にも柔軟に対応できる体制を整えています。
社風としては、「やさしさが生む、強さがある」という採用キャッチコピーにも表れているように、人を大切にするカルチャーが根付いています。厳しい場面でも、上司や同僚からの支援を受けながら前向きに取り組める環境が整っており、心理的安全性の高さが特徴です。
プロフェッショナルとしての成長意欲があり、仲間との協働を重視する方にとって、PwCコンサルティングは非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 1949年(2016年組織変更) |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング |
資本(外資系/日系) | 日系(外資系に分類されることも多い)※法的には日本法人だが、グローバル方針に基づいて運営されており、実態は外資系に近い |
主な事業領域 | 戦略/業務改革/デジタル変革/IT導入/人事・組織変革/サステナビリティ支援 |
代表的なクライアント領域 | 官公庁、金融、製造業、消費財、小売、ヘルスケアなど |
社員数 | 約12,700名(2024年度/グループ全体) |
年収の目安 | 約988万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 戦略・業務・IT・人事のバランスに強み・グローバルネットワークと幅広いサービス提供範囲、そして専門性の高いプロフェッショナルが連携する「One Team」としての活動 |
公式サイト | https://www.pwc.com/jp/ja.html |
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KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングは、世界146カ国に展開するKPMGグローバルネットワークの一員であり、日本では2014年にKPMGマネジメントコンサルティングとKPMGビジネスアドバイザリーが統合されて発足しました。KPMG自体のルーツは1949年の日本事務所開設に遡りますが、コンサルティング部門としては比較的新しいファームです。新興ながらも、監査・税務・アドバイザリーを軸としたKPMGの総合力を活かし、経営課題の解決に取り組んでいます。
国内における従業員数は約2,110名と、BIG4の中では最もコンパクトな規模です。しかしながら、その小回りの良さとスピード感を活かした柔軟な対応力に強みがあります。
特徴的なのは、在籍者のバックグラウンドの多様性です。他のコンサルファームや事業会社出身者など、異なる価値観や経験を持つプロフェッショナルが集まっているため、社内では互いを尊重し合う文化が醸成されています。
社風としては、オープンかつフラットなコミュニケーションが推奨されており、役職に関係なく意見を交わしやすい風土が魅力です。また、業務領域では、IT実装に依存しない純粋なコンサルティング支援に注力しており、成長戦略の策定やコスト最適化、リスクマネジメントなどを得意としています。
とりわけ、法令遵守やガバナンス強化といったテーマに対しても高い専門性を持っており、守りと攻めの両面から企業を支援できる点が評価されています。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 2014年(前身のKPMGビジネスアドバイザリーから再編) |
本社所在地 | 千代田区大手町1丁目9番7号 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー |
資本(外資系/日系) | 外資系 |
主な事業領域 | リスクコンサルティング/デジタル変革支援/業務改善/サステナビリティ領域 |
代表的なクライアント領域 | 官公庁、製造業、金融業、小売・流通業、ヘルスケア・ライフサイエンスなど |
社員数 | 2,116名(2025年1月6日時点) |
年収の目安 | 約899万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 他のBIG4と比べ、リスクマネジメントやガバナンス・内部統制に強みを持つ・サステナビリティやESG関連にも注力している・ワークライフバランスが比較的とりやすい |
公式サイト | https://kpmg.com/jp/ja/home.html |
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EYストラテジー・アンド・コンサルティング
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、グローバルに展開するEY(Ernst & Young)グループの日本におけるコンサルティング部門です。
EYの起源は1903年に設立されたアーンスト・アンド・アーンスト会計事務所にあり、その後の合併や分離を経て、2010年に日本でアドバイザリー業務を本格的に再スタートさせました。現在では、戦略、業務、財務、IT、トランザクションといった幅広いテーマで企業変革を支援しています。
EYの大きな特長は、世界150カ国以上に広がる約30万人のプロフェッショナルとの連携が可能な点です。こうしたネットワークを活かし、クライアントが抱える複雑な課題にもスピーディかつ的確に対応できる体制が整っています。社内には協力的でフレンドリーな風土が根付いており、チームワークを大切にする人材が多く在籍しています。
得意とする領域は、クロスボーダー案件やグローバル経営支援など、海外展開を視野に入れたプロジェクトです。特に、グローバル知見を活かした財務プロセスの改革や、全社的なコスト削減、サプライチェーンの最適化といった経営基盤の強化に関わる支援に強みを持っています。また、監査や税務と連携した包括的なサービスも提供できるため、総合的な視点からのコンサルティングを求める企業にとって心強い存在となっています。
項目 | 内容 |
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設立年 | 2010年(EYアドバイザリー株式会社として設立。2020年より現社名) |
本社所在地 | 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー |
資本(外資系/日系) | 外資系 |
主な事業領域 | 戦略/業務改革/財務改善/リスクマネジメント/テクノロジー/M&A支援/ESG対応/クロスボーダー支援 |
代表的なクライアント領域 | 製造業、金融業、官公庁、小売・消費財、医薬・ヘルスケア、テクノロジー業界、グローバル展開企業 など |
社員数 | 4,075名(2025年3月1日時点) |
年収の目安 | 約907万円(引用:OpenWork) |
特徴 | チームでの協働を重視し、フレンドリーで協力的な社風・グローバル連携によるナレッジシェアが盛んで、クロスボーダー案件に強みを持つ・財務・業務改革にも注力 |
公式サイト | https://www.ey.com/ja_jp |
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総合系コンサルティングファーム一覧(BIG4除く)
BIG4以外にも、総合的な戦略立案から業務改革、IT導入、DX支援までを一貫して提供するコンサルティングファームは多数存在します。これらの企業は、業界特化の深い知見や柔軟な対応力、現場密着型の支援体制など、独自の強みを活かして多様なクライアントの課題解決に貢献しています。
ここでは、主要な総合系コンサルティングファームを取り上げ、それぞれの特徴や強みを詳しく解説します。
アクセンチュア
アクセンチュアは、世界120以上の国と地域でビジネスを展開するグローバルな総合コンサルティングファームです。戦略立案から業務改革、システム導入、アウトソーシングまでを一貫して提供しており、特にDX(デジタルトランスフォーメーション)やテクノロジー支援に強みを持ちます。
国内では、製造業・金融・通信・公共など幅広い業界の大手企業・官公庁を支援しており、プロジェクト規模も非常に大きいことが特徴です。また、若手にも早期から裁量ある業務が任される環境が整っており、成長志向のある方には魅力的な職場といえるでしょう。
他のファームと比較して人員規模が圧倒的に多く、組織力とナレッジベースの豊富さを活かした、スピーディかつ実行力の高い支援が可能です。特にIT領域における実行支援の実績は業界でもトップクラスです。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 1989年(日本法人:1995年) |
本社所在地 | アイルランド(グローバル)|東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR(東京オフィス) |
資本(外資系/日系) | 外資系 |
主な事業領域 | 戦略/業務改革/ITコンサル/システム開発/アウトソーシング |
代表的なクライアント領域 | 製造業、金融、通信、公共、医療・ヘルスケアなど |
社員数 | 約27,000人(2025年6月1日時点) |
年収の目安 | 約872万円(引用:OpenWork) |
特徴 | DX・IT領域に強く実行力のある支援が可能・若手でも成長機会が多い |
公式サイト | https://www.accenture.com/jp-ja |
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アビームコンサルティング
アビームコンサルティングは、1981年に監査法人トーマツのマネジメントサービス部門から独立したグループが母体となり設立された、日系総合コンサルティングファームです。日本発のグローバルファームとしてアジアを中心に海外展開も積極的に行っており、特に製造業や金融業界に強みを持っています。
SAP社をはじめとするERP導入支援において高い実績を誇る一方で、戦略立案から業務改革、IT導入、定着化支援までを一貫して行う「リアルパートナー」を掲げ、クライアントと並走するスタイルが特徴です。国内外に拠点を持ち、クロスボーダー案件やデジタル変革プロジェクトなどにも対応できる体制が整っています。
社風は日系ならではの穏やかさと、外資系に近い実力主義のバランスが取れており、若手のうちから責任ある業務を任される傾向があります。日系でありながらグローバルな視点と安定性を併せ持つファームとして、キャリア志向の高い人材に人気です。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 1981年 |
本社所在地 | 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー |
資本(外資系/日系) | 日系(三井物産グループ) |
主な事業領域 | 戦略/業務/IT/デジタル/BPO |
代表的なクライアント領域 | 製造、金融、医療、公共、流通・サービス など |
社員数 | 8,816名 (2025年4月1日時点 連結) |
年収の目安 | 約821万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 日系でありながらグローバルに強い・ERPや業務改革支援に強み |
公式サイト | https://www.abeam.com/jp/ja/ |
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ベイカレント・コンサルティング
ベイカレント・コンサルティングは、日本発の総合コンサルティングファームとして1998年に創業され、2014年に設立された、近年急成長を遂げている注目企業の一つです。上場企業でありながら、外資系ファームとは異なる独自の成長スタイルを持ち、戦略、業務、IT、デジタルなど幅広い分野でクライアントを支援しています。
クライアントは大手企業が中心で、特定の業界に偏らず幅広い産業に対応している点が強みです。特に、案件の8割以上が日本国内企業を対象としていることから、日本企業特有の文化や業務に精通した支援が可能です。
また、年収水準の高さと成長スピードの早さが魅力で、若手でも成果に応じて高収入を目指せる環境が整っています。自由度の高いキャリア設計ができる点や、実力主義をベースとした評価制度も、挑戦志向の人材にとっては魅力的な要素となっています。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 2014年 |
本社所在地 | 東京都港区麻布台1丁目3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 戦略/業務/IT/デジタル/データアナリティクス |
代表的なクライアント領域 | 製造、金融、通信、流通、官公庁 など |
社員数 | 5,904名(2025年4月時点) |
年収の目安 | 約1,349万円(引用:2025年2月期 有価証券報告書) |
特徴 | 国内クライアント比率が高く年収水準が高い・驚異的な成長スピード |
公式サイト | https://www.baycurrent.co.jp/ |
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日立コンサルティング
日立コンサルティングは、日立製作所グループのコンサルティング部門として2002年に設立された、日系の総合系コンサルティングファームです。親会社である日立製作所の豊富な事業アセットや顧客基盤を活かし、製造業やインフラ関連を中心に幅広い領域での支援を行っています。
コンサルティングの対象は、戦略策定から業務改革、IT導入支援、デジタルトランスフォーメーション(DX)まで多岐にわたり、近年ではグリーントランスフォーメーション(GX)やサステナビリティ経営の支援にも注力しています。
グループ内外のプロジェクトが混在するため、日立グループのなかでコンサルスキルを高めたい方、安定感とやりがいを両立させたい方に向いているファームです。比較的穏やかな社風も日系ファームならではの特徴です。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 2002年 |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町二丁目4番地1 麹町大通りビル |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 戦略立案/業務改革/ITコンサル/DX・GX支援 |
代表的なクライアント領域 | 製造、社会インフラ、流通、公共・金融 など |
社員数 | 541名(2025年2月末時点) |
年収の目安 | 約942万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 日立製作所グループの安定基盤を持つ・DX・GXなど先端領域にも強み |
公式サイト | https://www.hitachiconsulting.co.jp/ |
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クニエ
クニエは、NTTデータグループに属する日系の総合系コンサルティングファームです。2009年に設立され、戦略から業務・IT実行支援まで一貫したコンサルティングサービスを提供しています。特に「現場を動かす」ことを重視し、実行フェーズにまで深く関与するスタイルが特徴です。
製造業・流通業・通信・金融・公共など幅広い業界に対応し、業務プロセス改革やグローバル展開支援、SCM・CRM・会計などの領域に強みがあります。クライアントの現場に密着し、実務に即した支援を行います。
また、日系企業ならではの落ち着いた社風と、NTTデータの基盤を活かした安定性も魅力です。中長期的なキャリア形成を重視する方や、地に足のついた実行支援に関心がある方に向いているファームです。
項目 | 内容 |
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設立年 | 2009年 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町2-3-2 大手町プレイスイーストタワー11F |
資本(外資系/日系) | 日系(NTTデータグループ) |
主な事業領域 | 戦略立案/業務改革/IT導入支援/グローバル展開支援 |
代表的なクライアント領域 | 製造、流通、通信、金融、公共 など |
社員数 | 1,200名(2025年6月5日時点) |
年収の目安 | 約1,150万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 「現場を動かす」支援スタイル・日系ならではの安定性 |
公式サイト | https://www.qunie.com/ |
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野村総合研究所(NRI)
野村総合研究所(NRI)は、1965年に設立された日本を代表するシンクタンク兼コンサルティングファームです。野村證券のシステム部門をルーツに持ち、現在はコンサルティング事業とITソリューション事業の2本柱で展開しています。上場企業であり、安定性と信頼性に優れた企業です。
主な事業領域は、官公庁や大手民間企業向けの経営戦略・業務改革コンサルティング、ならびに金融機関向けの基幹システム開発や運用支援です。特に金融・公共・流通業界における深い知見と実績を有しています。
社員の育成に力を入れており、若手にも早い段階からプロジェクト責任を任せる文化が特徴です。また、ワークライフバランスも整っており、長期的に安定してキャリアを築きたい方に適した環境です。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1965年 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 経営戦略/業務改革コンサルティング/ITソリューション提供 |
代表的なクライアント領域 | 金融、公共、流通、製造 など |
社員数 | 7,645人(NRIグループ 16,679人) 2025年3月31日時点 |
年収の目安 | 約1,321万円(引用:2025年3月期 有価証券報告書) |
特徴 | 安定性が高い・若手育成に注力している |
公式サイト | https://www.nri.com/jp/index.html |
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NTTデータ経営研究所
NTTデータ経営研究所は、NTTデータのシンクタンク・コンサルティング部門として1991年に設立された日系の総合コンサルティングファームです。公共政策から民間企業の戦略立案・業務改革まで幅広いテーマを扱い、官民双方への支援を行っている点が特徴です。
特に官公庁・自治体・医療・教育・エネルギーなどの公共分野においては、多数の実績があり、政策形成や制度設計に関するプロジェクトにも参画しています。一方で、民間企業に対してもデジタル戦略やサステナビリティ経営、イノベーション支援など先端分野に関するコンサルティングを展開しており、幅広い業界・テーマに対応しています。
比較的少数精鋭の組織体制で、自由度の高い働き方や、専門領域に応じたキャリア形成を志向する人に適した環境が整っているファームです。大規模ファームにはない柔軟性を活かしながら、社会的意義の大きいプロジェクトに関わる機会も多いのが特徴です。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 1991年 |
本社所在地 | 東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル9階・10階 |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 経営戦略/業務改革/政策立案支援/デジタル戦略/サステナビリティ推進 |
代表的なクライアント領域 | 官公庁・自治体、医療、教育、エネルギー、金融、IT など |
社員数 | 409名(2023年10月時点) |
年収の目安 | 約861万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 社会課題・公共政策に強み・少数精鋭で専門性重視・自由度の高い働き方 |
公式サイト | https://www.nttdata-strategy.com/ |
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戦略系コンサルティングファーム一覧
戦略系コンサルティングファームは、企業の経営戦略や新規事業開発、グローバル展開など、経営の最上流に関わる意思決定を支援することを専門としたコンサルティング会社です。クライアントは国内外の大手企業や官公庁が中心であり、高度な分析力と論理的思考、説得力のある提案力が求められます。
ここでは、主要戦略ファームについて、各社の特徴や強みを詳しく解説していきます。それぞれのファームの違いや、自身の志向に合うかどうかを見極めるうえで、ぜひ参考にしてください。
マッキンゼー・アンド・カンパニー
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、1926年にアメリカで創設された世界最大級の戦略系コンサルティングファームです。世界60カ国以上に拠点を持ち、グローバルで活動する多国籍企業や官公庁に対し、経営戦略、新規事業開発、デジタル変革などの最上流の課題解決を支援しています。
日本においても1971年に東京オフィスが設立され、製造業・金融・医療・消費財・通信など幅広い業界に深く関わり、政府系機関の政策提言などパブリック領域にも影響力を持っています。非常に厳格な選考で知られ、採用される人材は外資系投資銀行や海外MBA出身者など、国内外のトップ人材が多くを占めています。
キャリア形成においては、入社直後から経営課題に直結する案件に関われる環境であり、短期間での急成長が可能です。一方で、成果主義の風土も強く、ハードな労働環境であることも事実です。とはいえ、ここで得た実績やスキルは、事業会社のCxOや起業といった多様なキャリアへとつながっていきます。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1926年(日本法人:1971年) |
本社所在地 | ニューヨーク(グローバル)|東京都港区六本木1-9-10 アークヒルズ仙石山 森タワー(東京オフィス) |
資本(外資系/日系) | 外資系 |
主な事業領域 | 経営戦略/組織改革/DX推進/新規事業開発/サステナビリティ |
代表的なクライアント領域 | 大手製造業、金融、消費財、官公庁、ヘルスケア、テクノロジー企業 など |
社員数 | 約45,000名(2024年2月時点) |
年収の目安 | 約1,323万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 世界的に高いブランド力を持つ・優秀な人材との協働、圧倒的な成長環境・多様な出口キャリアの実績あり |
公式サイト | https://www.mckinsey.com/jp/overview |
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ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)
ボストン・コンサルティング・グループ(通称:BCG)は、1963年にアメリカで創設された世界有数の戦略系コンサルティングファームです。「経験曲線」や「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」などの理論を生み出したことで知られ、世界の経営思想に多大な影響を与えてきました。
日本オフィスは1966年に設立され、マッキンゼーと並ぶ国内最古参の外資系コンサルファームの一つです。大手企業から政府系機関まで、業界を問わず幅広いクライアントに対して、戦略立案、新規事業、デジタル変革、組織改革、サステナビリティなどのテーマで深く関与しています。
BCGの特徴は、「人」を重視する文化と育成環境です。ロジックだけでなく、共感力やチームワークを重視したコンサルティングスタイルを持ち、社員同士の協働や心理的安全性の高さがポイントです。その一方で、成果への期待値は高く、密度の高い経験を通じて、短期間での急成長が求められる厳しさも併せ持っています。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1963年(日本法人:1966年) |
本社所在地 | ボストン(グローバル)|東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 日本橋室町三井タワー25階(東京オフィス) |
資本(外資系/日系) | 外資系 |
主な事業領域 | 経営戦略/新規事業/組織改革/DX支援/サステナビリティ |
代表的なクライアント領域 | 大手製造業、金融、通信、小売、公共政策、テクノロジー分野 など |
社員数 | 非公開 |
年収の目安 | 約1,542万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 「人」を重視したカルチャー・育成体制が厚くグローバル案件も豊富・穏やかで協調的な風土 |
公式サイト | https://www.bcg.com/ja-jp |
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ベイン・アンド・カンパニー
ベイン・アンド・カンパニーは、1973年にアメリカで設立された戦略系コンサルティングファームです。現在では世界39カ国に拠点を構え、グローバルに展開しています。日本オフィスは1981年に開設され、マッキンゼーやBCGと並ぶ戦略ファームの一角として知られています。
同社は「クライアントの成果創出」を重視しており、提案にとどまらず実行フェーズまで深く関与するのが特徴です。継続的な取引を行う企業も多く、信頼関係の構築に力を入れています。PEファンドやテクノロジー企業との連携も強く、商業デューデリジェンスやバリューアップ支援などを数多く手がけています。
社風はフラットで意見を言いやすい雰囲気があり、実力主義を基本としています。若手であっても裁量のある仕事を任される機会が多く、高い成長が期待できる環境です。一方で、成果への期待も大きく、負荷の高い業務に直面する場面もありますが、それだけに手応えを感じながらキャリアを築くことができます。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1973年(日本法人:1981年) |
本社所在地 | ボストン(グローバル)|東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー37階 (東京オフィス) |
資本(外資系/日系) | 外資系 |
主な事業領域 | 経営戦略/新規事業開発/M&A支援/デジタル変革/組織改革 |
代表的なクライアント領域 | 消費財、金融、ヘルスケア、通信、PEファンド、テック企業 など |
社員数 | 非公開 |
年収の目安 | 約1,305万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 提案から実行までの支援が強み・フラットで成長志向のカルチャーが魅力・PEファンド領域にも強い |
公式サイト | https://www.bain.com/ja/ |
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A.T.カーニー
A.T.カーニーは、1926年にアメリカ・シカゴで設立された世界有数の経営コンサルティングファームです。2020年にブランド名を「Kearney」に刷新し、グローバルで約40カ国に拠点を構えています。日本オフィスは1972年に開設され、50年以上の歴史を誇ります。
同社は戦略から実行支援までを一貫して行うことを強みとしており、特にオペレーション改善、SCM(サプライチェーン・マネジメント)、組織改革などにおいて高い評価を得ています。業界横断で幅広い領域に対応しつつも、実務的かつ実行力のあるアプローチで、クライアントの“成果”に直結する支援が持ち味です。
社風は「人を大切にするカルチャー」が根づいており、ワークライフバランスを重視した取り組みも見られます。一方で、コンサルタントとして高いプロ意識と成果が求められるため、主体性と責任感を持って働ける人材に向いているといえるでしょう。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1926年(日本法人:1972年) |
本社所在地 | アメリカ・イリノイ州シカゴ(グローバル)|東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー23階(日本オフィス) |
資本(外資系/日系) | 外資系 |
主な事業領域 | 経営戦略/オペレーション改革/サプライチェーン/デジタルトランスフォーメーション/組織改革 |
代表的なクライアント領域 | 製造業、消費財、通信、エネルギー、官公庁、金融、小売 など |
社員数 | 非公開 |
年収の目安 | 約1,371万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 戦略から実行支援まで一貫対応・実務に強く人を大切にする社風が魅力 |
公式サイト | https://www.jp.kearney.com/ |
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ローランド・ベルガー
ローランド・ベルガーは、1967年にドイツ・ミュンヘンで創業された欧州最大級の戦略系コンサルティングファームです。日本法人は1991年に設立され、30年以上にわたり国内企業への戦略支援を提供してきました。欧州発という独自の視点と、産業・オペレーション・デジタル変革への強みを兼ね備えています。
同社は特に、自動車、製造業、エネルギー、金融、官公庁など幅広い業界に対するコンサルティングで知られており、ヨーロッパ系ファームらしく“地に足のついた”実行性重視のアプローチが評価されています。また、ESGやサステナビリティに関する支援にも積極的に取り組んでいます。
組織は少数精鋭で、年次に関係なく意見が求められるカルチャーがあるため、成長意欲が高く、自ら考えて動ける人に適しています。論理性と柔軟性の両方が求められる環境ですが、欧州企業らしい働きやすさや人間関係の良さも魅力です。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1967年(日本法人:1991年) |
本社所在地 | ドイツ・ミュンヘン(グローバル)|東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 35階(東京オフィス) |
資本(外資系/日系) | 外資系(欧州独立資本) |
主な事業領域 | 経営戦略/新規事業開発/DX推進/サステナビリティ戦略/M&A支援/組織改革 |
代表的なクライアント領域 | 自動車、製造業、エネルギー、化学、インフラ、官公庁、ヘルスケア、金融 など |
社員数 | 非公開 |
年収の目安 | 約1,307万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 欧州発の独立系ファーム・産業知見と実行支援に強み・少数精鋭で若手にも裁量と成長機会が豊富 |
公式サイト | https://www.rolandberger.com/en/ |
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アーサー・ディ・リトル
アーサー・ディ・リトルは、1886年にアメリカで創業された世界初の経営コンサルティングファームです。非常に長い歴史を持ち、技術起点でのコンサルティングに強みがあることで知られています。特にイノベーション戦略やR&D(研究開発)支援、ハイテク産業・製造業への深い理解を強みにしています。
日本法人は1978年に設立され、テクノロジーと経営の両面から課題を解決するファームとして、国内の大手企業を中心に多くの支援実績を有しています。戦略立案だけでなく、技術動向の分析や新規事業開発支援など、専門性の高いテーマを扱うことが多いのが特徴です。
組織規模は小さく、コンサルタント一人ひとりに求められる裁量や思考の深さは大きいですが、その分やりがいのあるプロジェクトに早期から関わることができます。理系出身のコンサルタントも多く、論理と実行の両立を目指す人にとっては魅力的な環境です。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1886年(日本法人:1978年) |
本社所在地 | アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジ(グローバル)|東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター36F(日本) |
資本(外資系/日系) | 外資系 |
主な事業領域 | 経営戦略/イノベーション戦略/DX支援/R&Dマネジメント/新規事業創出/組織変革/サステナビリティ戦略 |
代表的なクライアント領域 | 通信、製造業、エネルギー、ヘルスケア、金融、官公庁 など |
社員数 | 非公開 |
年収の目安 | 約1,057万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 世界最古のコンサルファー厶・少数精鋭で若手も活躍・理系的アプローチで課題解決を行う |
公式サイト | https://www.adlittle.com/jp-ja |
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IT系コンサルティングファーム一覧
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)や業務改革への需要の高まりにより、IT系コンサルティングファームの存在感は急速に増しています。これらのファームは、システム導入の支援にとどまらず、IT戦略の立案から業務プロセスの最適化、データ活用、サイバーセキュリティ、クラウド移行といった高度な領域までを幅広くカバーしています。
ここでは、IT領域に強みを持つ代表的なコンサルティングファームを紹介します。
ウルシステムズ
ウルシステムズは、2000年に創業した日本発のITコンサルティングファームです。システム開発会社にありがちなSES(客先常駐)やSI(受託開発)とは一線を画し、上流のIT戦略立案やアーキテクチャ設計に特化したコンサルティングサービスを展開しています。
特に、金融機関や大手事業会社に対して、全社的なIT構想や基幹システム刷新、API連携設計といった専門性の高いテーマで支援しているのが特徴です。クライアントの課題に深く入り込み、ビジネスとITの橋渡しを担う役割が求められるため、エンジニアリングと論理的思考の双方が活かせる環境です。
社内ではアーキテクト志向の人材育成が行われており、特定の製品や技術に依存しない中立的な立場から、最適なソリューションを導き出す力が求められます。成長志向の高い若手にとっては、クライアント直下で裁量を持ち、企画段階からプロジェクトに関与できる点が魅力です。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 2011年 |
本社所在地 | 東京都中央区晴海 1-8-10 トリトンスクエア タワーX 14階 |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | IT戦略策定/業務改革支援/システムアーキテクチャ設計/プロジェクトマネジメント/クラウド移行支援 |
代表的なクライアント領域 | 大手金融機関、製造業、通信、流通、小売、官公庁 など |
社員数 | 645人(2025年8月1日時点) |
年収の目安 | 約844万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 中立的な立場でのIT構想・設計に特化・現場志向・実装力も重視する少数精鋭ファーム |
公式サイト | https://www.ulsystems.co.jp/ |
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スカイライトコンサルティング
スカイライトコンサルティングは、2000年に設立された独立系の日本発コンサルティングファームです。大企業の新規事業立ち上げや業務改革支援、IT導入プロジェクトなどを幅広く手がけており、戦略立案から実行支援まで一貫して伴走するスタイルに強みを持っています。
同社の最大の特徴は「自由度の高さ」と「実行フェーズへの深い関与」です。型にはまったフレームワークに頼らず、クライアントごとに柔軟なアプローチを採用。場合によってはクライアント先に常駐して、現場メンバーと一体となってプロジェクトを推進することもあります。
社内カルチャーとしても自由と自律を重んじており、社員が自らテーマを選び、事業開発にチャレンジする文化が根付いています。また、海外教育支援や地方創生などの社会貢献活動にも積極的に関わっており、単なる収益追求型ではない「志あるコンサルティング」を志向している点も魅力です。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 2000年 |
本社所在地 | 東京都港区赤坂2-17-7 赤坂溜池タワー(12F) |
資本(外資系/日系) | 日系(独立系) |
主な事業領域 | 経営戦略立案/新規事業開発/業務改革/DX支援/IT構想策定/システム導入支援 |
代表的なクライアント領域 | 製造、通信、金融、サービス、小売、官公庁、教育機関、医療・福祉 など |
社員数 | 166名(2025年4月時点) |
年収の目安 | 約717万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 自由と裁量の大きな働き方・実行フェーズに強く社会貢献型のプロジェクトにも注力 |
公式サイト | https://www.skylight.co.jp/ |
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アバナード
アバナードは、マイクロソフトとアクセンチュアの合弁により2000年に誕生したIT系コンサルティングファームです。マイクロソフト製品に特化した技術支援を得意としており、クラウド移行、デジタルワークプレースの構築、AI活用、セキュリティ強化などを通じて、企業のDX推進を後押ししています。
特に、Microsoft AzureやMicrosoft 365、Dynamics 365といった製品の導入支援においては、グローバルで多数の実績を重ねています。アクセンチュアとの連携により、戦略立案から開発、運用まで一気通貫で対応できる体制が整っており、大規模案件への参画も少なくありません。
また、ダイバーシティの尊重や柔軟な働き方の導入にも積極的です。リモートやハイブリッドワークを推進し、働く環境を柔軟に整えることで、多様な人材の活躍を後押ししています。女性エンジニアのキャリア支援にも力を入れており、コンサルティングとエンジニアリングの両面から専門性を高めたい人に適した環境といえるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 2000年(日本法人:2005年) |
本社所在地 | アメリカ・ワシントン州シアトル(グローバル)|東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー(日本) |
資本(外資系/日系) | 外資系(アクセンチュア×マイクロソフトのJV) |
主な事業領域 | クラウド導入支援/マイクロソフト製品導入/業務アプリケーション開発/データ分析/セキュリティ/モダンワークプレース/AI活用支援 |
代表的なクライアント領域 | 製造業、金融、流通、小売、ヘルスケア、通信、官公庁 など |
社員数 | 約1,600名(2024年7月時点) |
年収の目安 | 約756万円(引用:OpenWork) |
特徴 | Microsoft技術に特化している・アクセンチュアグループとの連携・グローバル案件が豊富 |
公式サイト | https://www.avanade.com/ja-jp |
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インクグロウ
インクグロウは、中小企業支援に特化したコンサルティングファームとして、1990年に設立されました。大手企業ではなく、地域密着型の中小・中堅企業を主なクライアントとしており、経営課題の整理から事業戦略立案、人材育成、業務改善、DX支援に至るまで、幅広い支援を行っています。
特に、「人」と「組織」の成長を軸にした支援スタイルを大切にしており、コンサルタント自身が現場に深く入り込みながら、クライアント企業の変革に伴走するのが特徴です。支援内容は、経営者へのコーチングから若手育成、補助金・助成金の活用提案まで多岐にわたります。
また、親会社であるリクルートグループとの連携により、人材育成や採用支援など「人に関わる支援力」に強みを持つのもポイントです。成長中の企業や地方企業に寄り添いたい若手コンサル志望者から注目されている企業です。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年 | 1990年 |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目12-3 Daiwa日本橋馬喰町ビル2階 |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 中堅・中小企業向けの成長支援/人材採用支援/営業組織の強化/組織変革/経営人材育成 |
代表的なクライアント領域 | 地方中堅・中小企業、ベンチャー企業、地方銀行提携企業 など |
社員数 | 非公開 |
年収の目安 | 300万円〜1,000万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 地方中小企業支援に特化・人材育成や補助金支援に強み・リクルート系の人事ノウハウを活用 |
公式サイト | https://incgrow.co.jp/ |
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フューチャー
フューチャーは、テクノロジーを基軸とした経営コンサルティングファームとして、日本のIT系コンサルティングを牽引してきた存在です。1989年に創業され、2000年には東証一部(現プライム市場)上場しました。現在も独立系の立場を保ちつつ、クライアントの課題解決に向けてIT戦略立案からシステム開発・運用までを一貫して提供しています。
他のITコンサルと異なり、経営とテクノロジーの融合に重点を置いたアプローチが特徴です。特に流通・金融・製造といった産業領域に強く、基幹システムの刷新やデータ基盤の構築、大規模プロジェクトマネジメントなどで多くの実績を持っています。
また、社員の大半がエンジニア出身でありながら、コンサルタントとして高いビジネス理解力と技術力を両立している点も強みです。最新技術への感度も高く、AIやクラウド、データ活用領域にも注力しています。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1989年 |
本社所在地 | 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー |
資本(外資系/日系) | 日系(東証プライム上場企業) |
主な事業領域 | IT戦略立案/業務改革/システムアーキテクチャ設計・開発/データ分析/基幹システム刷新/DX支援 |
代表的なクライアント領域 | 流通・小売、金融、物流、製造、サービス、エネルギー、通信、官公庁 など |
社員数 | 連結:3,499名 (2024年12月末時点) |
年収の目安 | 約797万円(引用:第36期有価証券報告書) |
特徴 | ITとビジネスの両立志向・独立系で意思決定が速く裁量の大きい働き方が可能 |
公式サイト | https://www.future.co.jp/ |
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TISインテックグループ
TISインテックグループは、TIS株式会社を中心とした大規模ITサービス企業グループであり、コンサルティングからシステム構築、運用保守、BPOまで一貫したITソリューションを提供しているコンサルファームです。グループ全体で20社以上を擁し、金融・製造・公共・流通など幅広い産業領域に対応しています。
TIS自体はSIerの色が強い一方、近年はDX推進やクラウド移行支援、データ活用といった上流のITコンサルティング領域に注力しており、企業の変革パートナーとしての地位を確立しつつあります。また、ホールディングス体制によりインテックやアグレックスなど専門性の高い子会社との連携が可能で、領域横断的なソリューション提供が強みです。
戦略系や独立系のコンサルファームとは異なり、大規模プロジェクトの実装力や安定性を武器に、特に大手企業との長期取引で信頼を築いています。
項目 | 内容 |
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設立年 | 2008年(TIS株式会社としては1971年、インテックは1964年) |
本社所在地 | 東京都新宿区西新宿8丁目17番1号 |
資本(外資系/日系) | 日系(東証プライム上場:TIS株式会社) |
主な事業領域 | システムインテグレーション/ITコンサルティング/クラウド・AI・IoTソリューション/業務改革支援/BPO/セキュリティ |
代表的なクライアント領域 | 銀行・カード・保険などの金融業界、製造、通信、流通、エネルギー、官公庁 など |
社員数 | 21,765名(2025年3月31日時点) |
年収の目安 | 約806万円(引用:2025年3月期 有価証券報告書) |
特徴 | SIからDXコンサルまで幅広く対応・安定性と実行力に強み・グループ連携で対応領域が広い |
公式サイト | https://www.tis.co.jp/group/ |
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人事・組織系コンサルティングファーム一覧
人材獲得競争の激化や働き方改革の進展、グローバル人事の複雑化などに伴い、企業の「人」に関する課題はますます多様化・高度化しています。そうしたなかで、人事制度の設計や組織開発、人材育成、タレントマネジメント、風土改革などを専門とする人事・組織系コンサルティングファームへの注目が高まっています。
ここでは、人・組織に関わる課題解決を専門とする代表的なファームを厳選して紹介します。人的資本経営が重視される今、自身の専門性や関心領域と照らし合わせながら、最適なキャリアの選択肢を見極める手がかりとして活用してください。
マーサージャパン
マーサージャパン(Mercer Japan)は、世界最大級の人事・組織コンサルティングファームである米国マーサー社の日本法人です。人材マネジメント、組織開発、報酬制度設計、退職給付制度、M&A時の人事PMIなど、人と組織に関わる専門的な領域でコンサルティングを提供しています。
グローバルでの知見と国内市場への理解を組み合わせ、日本企業や外資系企業の人事戦略を支援しています。特に、役員報酬制度やインセンティブ設計、DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)に関連する戦略立案など、経営課題に直結するプロジェクトも数多く手がけています。
また、自社が保有する報酬データベースや人事制度に関する調査レポートを活用し、客観性のある提案を行っているのも特徴です。戦略ファームや会計系ファームとは異なり、「人と組織」に特化したコンサルティングを行っている点が強みです。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1945年(日本法人:1978年) |
本社所在地 | 米国ニューヨーク(グローバル本社)|東京都港区赤坂9丁目7番1号 ミッドタウン・タワー(日本本社) |
資本(外資系/日系) | 外資系(米Marsh & McLennanグループ) |
主な事業領域 | 人事制度・報酬制度設計/組織開発/タレントマネジメント/人材アセスメント/退職給付制度/グローバル人事制度/DEI(多様性)推進 |
代表的なクライアント領域 | 大手日系企業、外資系企業、グローバル企業、金融機関、官公庁、教育機関 など |
社員数 | 374名 (2025年4月1日時点) |
年収の目安 | 約953万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 報酬制度・年金領域に強み・グローバル人事制度の構築支援・多様な人材・働き方に対応した支援体制 |
公式サイト | https://www.mercer.com/ja-jp/ |
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コーン・フェリー・ジャパン
コーン・フェリー・ジャパンは、アメリカに本拠を置くグローバル人材・組織コンサルティングファーム「Korn Ferry」の日本法人です。エグゼクティブサーチで名を馳せた同社は、現在では人事制度設計、人材開発、組織変革、報酬制度コンサルティングなど幅広い領域にサービスを展開しています。
人材の評価・報酬制度で用いられる独自のグローバルフレームワーク「Korn Ferry Hay Group」や、リーダーシップ開発における体系的アプローチが特徴です。大手企業や官公庁との取引も多く、戦略的人材マネジメントに課題を抱える企業に対し、実践的かつ継続的な支援を行っています。
国際的な知見と日本市場の実情を踏まえたコンサルティングを融合している点も強みのひとつです。人事・組織領域で専門性を深めたい人材にとっては、グローバルな視点と実務経験の両方を積むチャンスが広がっています。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1973年 |
本社所在地 | 米国ロサンゼルス(グローバル本社)|東京都千代田区丸の内1丁目8番1号 丸の内トラストタワーN館14階(日本法人) |
資本(外資系/日系) | 外資系(米Korn Ferryグループ) |
主な事業領域 | エグゼクティブサーチ/人事制度設計/リーダーシップ開発/組織開発/報酬戦略/サクセッションプラン/タレントマネジメント全般 |
代表的なクライアント領域 | グローバル企業、大手日系企業、外資系企業、金融、製造、ヘルスケア、官公庁 など |
社員数 | 非公開 |
年収の目安 | 約1,141万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 経営と人材戦略をつなぐ統合支援・サーチと制度設計の両軸で支援・リーダー開発・サクセッションに重点を置いたサービス展開 |
公式サイト | https://www.kornferry.com/ja |
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ウイリス・タワーズワトソン
ウイリス・タワーズワトソン(Willis Towers Watson)は、保険・リスクマネジメントと人事・組織コンサルティングの両軸をもつグローバルファームです。2016年、ウイリス・グループとタワーズワトソンの合併により誕生し、現在は140カ国以上でサービスを提供しています。
人事・組織領域では、報酬設計、人材評価、福利厚生制度の構築、従業員エンゲージメント調査など、多角的なアプローチで企業の人材マネジメントを支援しています。特に、給与・報酬に関するデータベースと分析力に優れており、グローバル企業の報酬ベンチマーキングや制度設計を数多く手がけてきました。
また、保険ブローカー業務や企業年金に関するアクチュアリー業務も行っており、金融・保険分野と人事領域を横断する知見を活かした提案が可能です。人事制度構築に携わりながら、数値やデータに基づいた課題解決力を磨きたい方に適した環境です。
項目 | 内容 |
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設立年 | 2016年(合併により誕生) |
本社所在地 | イギリス・ロンドン(グローバル)|東京都千代田区内幸町2-1-6 日比谷パークフロント13階(日本本社) |
資本(外資系/日系) | 外資系 |
主な事業領域 | 報酬制度設計/人材マネジメント/福利厚生制度/企業年金/アクチュアリー業務/リスクマネジメント |
代表的なクライアント領域 | 大手製造業、金融、保険、グローバル企業、公的機関 など |
社員数 | 約48,000名(2024年時点) |
年収の目安 | 800万円~1,400万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 人事・保険・年金領域を横断するコンサルティングに強み・報酬・人事データベースに基づく制度設計力・グローバル案件が豊富 |
公式サイト | https://www.wtwco.com/ja-jp |
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リンクアンドモチベーション
リンクアンドモチベーションは、2000年に設立された日系の組織人事コンサルティングファームです。「モチベーションエンジニアリング」を軸とし、組織や個人の課題に科学的アプローチで向き合う点が特徴です。
主なサービスには、エンゲージメント診断ツール「モチベーションクラウド」や、人材開発・組織変革に関するコンサルティングがあり、採用・育成・制度設計・理念浸透などを一気通貫で支援しています。特に、定量データに基づいた組織診断と改善提案に強みを持ち、施策の効果検証までを見据えた伴走型の支援を行っています。
また、ベンチャーから大企業、さらには官公庁に至るまで幅広いクライアントと取引があり、多様な業界での実績を積み重ねてきました。若手社員でも裁量を持って挑戦できる風土が根づいており、組織と人に本気で向き合いたい人にとって魅力的な職場といえるでしょう。
項目 | 内容 |
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設立年 | 2000年 |
本社所在地 | 東京都中央区銀座4丁目12−15 歌舞伎座タワー 15階 |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 組織人事コンサルティング/モチベーションクラウド提供/人材育成/教育研修/採用支援 |
代表的なクライアント領域 | IT・メーカー・ベンチャー・サービス業・官公庁 など |
社員数 | 514名(グループ全体:1,500名) |
年収の目安 | 約688万円(引用:2024年12月期 有価証券報告書) |
特徴 | 「モチベーションクラウド」で組織状態を可視化・若手から活躍できる環境・採用から制度・育成・理念浸透まで一貫支援 |
公式サイト | https://www.lmi.ne.jp/ |
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その他専門系・シンクタンク系コンサルティングファーム一覧
コンサルティング業界には、戦略やIT、人事といった王道領域以外にも、特定分野に強みを持つ専門系ファームや、調査・分析力を武器に政策提言や社会課題の解決に取り組むシンクタンク系ファームが数多く存在します。これらのファームでは、高度な専門知識や分析力を活かして、独自の切り口からクライアントの課題解決に貢献しています。
ここでは、特化型の支援を行うファームや、公共性の高いプロジェクトに携われるシンクタンク系企業を紹介します。
メディヴァ
メディヴァは、2000年に創業された日系のヘルスケア専門コンサルティングファームです。医療機関や自治体、民間企業に対して、医療・介護・福祉分野を中心とした支援を行っており、医療経営や地域包括ケア、健康経営など幅広いテーマに対応しています。
実際のクリニック運営も手がけており、現場感覚を持ったコンサルティングを強みとしています。また、行政向けの政策立案支援や、医療系スタートアップへの投資・協業も行っており、業界全体の進化に寄与する存在です。
社内には医師や看護師、行政出身者など多様なバックグラウンドの専門人材が在籍しており、専門性の高い環境で医療課題の解決に貢献したい方に向いています。クライアントワークに加え、実業を通じた社会貢献にも関心がある人にとっては魅力のある職場といえるでしょう。
項目 | 内容 |
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設立年 | 2000年 |
本社所在地 | 東京都世田谷区用賀2-32-18 グレース用賀301 |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 医療・ヘルスケア領域の経営支援/政策立案支援/クリニック運営 |
代表的なクライアント領域 | 医療法人、自治体、医療系スタートアップ、大手企業の健康経営部門 など |
社員数 | 非公開 |
年収の目安 | 約515万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 医療現場と経営・政策の橋渡し役として多面的に支援・自社でのクリニック運営も展開中 |
公式サイト | https://mediva.co.jp/ |
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経営共創基盤
経営共創基盤は、2007年に産業再生機構の主要メンバーを中心に設立された日系の独立系コンサルティングファームです。戦略立案からハンズオンの実行支援、さらには経営への参画まで行う“実行型コンサルティング”を特徴としています。
特に、ハードな経営課題や企業再生、グローバル展開、新規事業開発など、経営の根幹にかかわるテーマを数多く手がけています。クライアントとともに汗をかくスタイルを重視しており、成果への強いコミットメントが求められる環境です。
メンバーには投資銀行出身者や大手ファーム経験者など、ハイレベルなプロフェッショナルが集まっており、少数精鋭のチームで高密度な案件に取り組みます。戦略性と実行力の両方を鍛えたい方や、経営に深く関わる仕事を目指す方に向いている企業といえるでしょう。
項目 | 内容 |
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設立年 | 2007年 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目9番2号 グラントウキョウサウスタワー8階 |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 経営戦略立案/企業再生支援/M&A支援/経営執行支援 |
代表的なクライアント領域 | 上場企業、中堅企業、PEファンド、政府・自治体 など |
社員数 | グループ合計 約8,500名 |
年収の目安 | 約1,088万円(引用:OpenWork) |
特徴 | ハンズオン型の経営支援・プロ経営者集団としての高い専門性と実行力 |
公式サイト | https://www.igpi.co.jp/ |
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ビジネスブレイン太田昭和
ビジネスブレイン太田昭和(略称:BBS)は、1967年に設立された業務系・会計系コンサルティングに強みを持つ専門型ファームです。企業の経営管理・財務会計・原価管理などの分野で、コンサルティングとITソリューションを組み合わせた実践的な支援を行っています。
同社は特に、SAPやOracleといったERPの導入・活用を通じた業務改革、内部統制・IFRS対応、グループ経営管理基盤の構築などにおいて豊富な実績を有しています。戦略立案よりも、実務設計や制度運用まで踏み込んだ支援が中心で、経営層から現場部門まで幅広いステークホルダーに対応したアプローチをとっています。
また、会計士・税理士・ITエンジニアなどの専門性を備えた人材が在籍しており、複雑化する企業経営の実務課題に対して、実行力ある提案が可能な点も特徴です。会計・経営管理分野で専門性を高めたい人にとって、有力な選択肢といえるでしょう。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1967年 |
本社所在地 | 東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー 15F |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 経営管理コンサルティング/会計コンサルティング/IT導入支援(SAP、Oracle等) |
代表的なクライアント領域 | 製造業、インフラ企業、上場企業の経理・経営企画部門 など |
社員数 | 927人<単体>/2,382人<連結>(2025年3月時点) |
年収の目安 | 約607万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 会計・経営管理に特化したコンサルティングに強み・ERP導入など実行支援も対応 |
公式サイト | https://www.bbs.co.jp/ |
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大和総研
大和総研は、1989年に大和証券グループのシンクタンクとして設立されました。リサーチ・コンサルティング・システムの3つの事業を柱に展開しており、金融業界の知見を活かしたサービス提供を強みとしています。
なかでも政策提言やマクロ経済分析、金融制度に関するリサーチ力に定評があり、政府・官公庁向けのプロジェクトも数多く受託しています。また、企業向けの経営戦略やリスク管理、ESG関連コンサルティングも展開しており、金融知識と実務経験を活かした提案が可能です。
社風は穏やかで落ち着いた印象があり、論理的思考力や文章力を活かして働きたい方に適しています。金融業界のバックグラウンドを持つ人や、調査・分析に強みを持つ人にとって、やりがいのある環境といえるでしょう。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1989年 |
本社所在地 | 東京都江東区冬木15番6号 |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 経済・産業リサーチ/政策提言/経営コンサルティング/ITソリューション |
代表的なクライアント領域 | 官公庁、金融機関、上場企業、自治体 など |
社員数 | 1,641名(2024年3月末時点) |
年収の目安 | 約729万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 金融・政策分野に強みを持つシンクタンク系企業・安定感ある社風が特徴 |
公式サイト | https://www.dir.co.jp/ |
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三菱総合研究所 (MRI)
三菱総合研究所は、1970年に三菱グループ各社の共同出資により設立されたシンクタンクです。経済・社会・科学技術に関する総合的な調査・研究を通じて、官公庁や企業の課題解決を支援しています。コンサルティングと政策提言の両面で高い専門性を発揮している点が特徴です。
公共政策、医療・福祉、環境・エネルギー、防災などの社会課題をテーマにしたプロジェクトに加え、デジタル・DX戦略、サステナビリティ支援、地域創生など、民間企業向けの案件にも広く対応しています。特定の技術領域に強い研究者やコンサルタントが多く、学際的なアプローチが可能です。
働く環境としては、穏やかで知的な雰囲気があり、長期的に専門性を磨いていきたい方に適しています。リサーチ志向が強く、社会貢献性の高い業務に携わりたい人にとって魅力的な職場といえるでしょう。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1970年 |
本社所在地 | 東京都千代田区永田町二丁目10番3号 |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 政策研究/経営コンサルティング/科学技術・ICT調査/社会システム分析 |
代表的なクライアント領域 | 官公庁、地方自治体、公益法人、エネルギー、ヘルスケア、製造業 など |
社員数 | 4,573名(2024年9月30日時点、単体1,202名) |
年収の目安 | 約1,080万円(引用:2024年9月期 有価証券報告書) |
特徴 | 社会的課題に強い関心を持っている・実証的かつ学際的な分析で信頼を集めている |
公式サイト | https://www.mri.co.jp/ |
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日本総合研究所 (JRI)
日本総合研究所は、1969年に設立されたシンクタンク型のコンサルティングファームで、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)に属しています。経済・産業・社会に関する調査研究や政策提言のほか、企業向けの経営コンサルティングやシステム開発など、幅広い事業を展開しているのが特徴です。
特に、官公庁に向けた政策立案支援や社会課題の分析に加え、金融・製造・流通業を中心とした民間企業の経営戦略や業務改革、DX支援などにも注力しています。調査研究部門とITソリューション部門の連携により、提言から実行まで一貫した支援が可能です。
落ち着いた社風と専門性の高い人材が多く在籍しており、腰を据えて知見を深めたい方に向いています。シンクタンクとITコンサルの両方の側面を持つ点も、他社との違いといえるでしょう。
項目 | 内容 |
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設立年 | 1969年 |
本社所在地 | 東京都品川区東五反田2丁目18番1号 大崎フォレストビルディング |
資本(外資系/日系) | 日系 |
主な事業領域 | 政策研究/経営コンサルティング/ITソリューション/システム開発 |
代表的なクライアント領域 | 官公庁、金融、製造、流通、社会インフラ、地方自治体 など |
社員数 | 3,786名(2025年3月末時点) |
年収の目安 | 約723万円(引用:OpenWork) |
特徴 | 調査・コンサル・ITの三領域を融合・政策・企業変革を一貫して支援 |
公式サイト | https://www.jri.co.jp/ |
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まとめ
本記事では、戦略系・IT系・人事系・専門系など、主要なコンサルティングファームを領域別に紹介しました。各社ごとに強みや年収水準、求められる資質は異なるため、自身の志向やキャリアプランに合った選択が重要です。
どのファームが自分に合うのか迷ったら、コンサル転職に強いMyVisionにご相談ください。業界に精通したアドバイザーが、あなたの強みを引き出し、最適な選択肢をご提案します。
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