20代の平均年収はいくら?手取り年収・中央値とあわせて、業界・性別・都道府県ごとの平均年収を紹介
2025年05月22日更新
20代のうちに、自分の年収は高いのか低いのか気になったことはありませんか? 本記事では、20代の平均年収を「年齢別」「性別」「企業規模」「業種」「地域別」といった多角的な視点でわかりやすく紹介します。
さらに、今より年収を上げたいと考えている方に向けて、具体的な方法や転職の選択肢についても解説しています。
「将来に向けて収入を伸ばしたい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
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20代の平均年収は331万円
国税庁が公表する「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、20代全体の平均年収は331万円です。
年齢層別に見ると、20〜24歳の平均年収は267万円、25〜29歳では394万円と、約130万円の差が生じています。
この差は、昇進や転職などによるキャリアの進展が年収に反映された結果と考えられます。
新卒入社直後の水準と、数年の経験を積んだ後の水準が大きく異なる点は、20代における年収推移の大きな特徴です。
平均手取り年収は265万円
一般的に、年収から所得税や住民税、社会保険料などを差し引いた手取り年収は、額面の80%ほどとされています。
上記の平均年収331万円を基に計算すると、手取り年収の平均はおおよそ265万円です。
月額に換算すると、約22万円程度となります。
実際の手取り額は扶養の有無や居住地によっても異なりますが、全体傾向としてはこの水準が目安となります。
年収の中央値は約345万円
平均年収は一部の高収入者の影響を受けやすく、実態を正確に把握するには中央値の確認が欠かせません。
中央値とは、すべての年収データを昇順に並べた際、ちょうど真ん中に位置する値を指します。
大手転職支援サービスdodaによると、2023年9月〜2024年8月に同社へ登録した20代の会員データをもとに算出された年収の中央値は約345万円でした。 ※参考:doda|平均年収ランキング【最新版】
これは平均年収よりも約10万円高く、極端な高収入層の影響を排除した実態に近い水準と考えられます。
中央値は、20代における「多くの人が実際に得ている年収」を把握するうえで、有効な指標です。
さまざまな観点で見る20代の平均年収
20代の平均年収は個人の属性や働く環境によって大きく異なります。
性別、企業規模、業種、地域といった多様な観点から年収を比較することで、自身の立ち位置や今後のキャリア形成の参考になります。
ここからは、そうした各要素別に20代の平均年収を整理し、傾向を明らかにしていきます。
客観的なデータをもとに分析することで、年収を上げるための具体的なヒントを得ることができるでしょう。
性別で見る20代の平均年収
20代の年収には、性別によって明確な差が見られます。
国税庁の「民間給与実態統計調査(令和5年)」によると、男性の平均年収は355万円、女性は301万円と、約54万円の差が生じています。
区分 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代全体 | 355万円 | 301万円 |
20〜24歳 | 291万円 | 253万円 |
25〜29歳 | 420万円 | 349万円 |
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この差は、結婚や出産・育児などのライフイベントにより、女性が継続的に就業することが難しくなるケースがあることが一因と考えられます。
特に25〜29歳においては、年収差が70万円にまで広がっており、30代以降ではさらに拡大する傾向があります。
すでに20代の時点で、性別に起因するキャリア機会の差が年収格差として表れていることがわかります。
企業規模別でみる20代の平均年収
企業の規模によって、20代の平均年収には大きな差が見られます。
厚生労働省の「令和5年 賃金構造基本統計調査」では、企業規模を常用労働者数に基づき、1,000人以上を「大企業」、100~999人を「中企業」、10~99人を「小企業」と分類しています。
それぞれの平均年収をまとめます。
区分 | 大企業(1,000人以上) | 中企業(100〜999人) | 小企業(100人未満) |
---|---|---|---|
20代全体 | 346万円 | 344万円 | 246万円 |
20〜24歳 | 262万円 | 298万円 | 323万円 |
25〜29歳 | 431万円 | 391万円 | 284万円 |
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※参考:民間給与実態統計調査(令和5年)
このように20代後半では、大企業が431万円、小企業は284万円と、顕著な差が生じています。
この違いは、主に人材育成への投資額や給与制度の整備状況の差に起因していると考えられます。
企業規模ごとの賃金水準を把握したうえで、自身のキャリアの方向性を検討することが大切です。
業種別でみる20代の平均年収
業種によっても、20代の平均年収には大きな差が見られます。
「令和5年 賃金構造基本統計調査」に掲載されている業種別に、20代の平均年収をランキング形式でまとめました。
業種 | 20代の平均年収 |
---|---|
電気・ガス・熱供給・水道業 | 453万円 |
金融業・保険業 | 425万円 |
情報通信業 | 400万円 |
建設業 | 395万円 |
製造業 | 381万円 |
運輸業・郵便業 | 372万円 |
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学問支援業 | 359万円 |
医療・福祉 | 345万円 |
不動産業・物品賃貸業 | 343万円 |
教育・学習支援業 | 321万円 |
複合サービス事業 | 321万円 |
その他サービス業 | 300万円 |
農林水産・鉱業 | 282万円 |
卸売・小売業 | 274万円 |
宿泊業・飲食サービス業 | 201万円 |
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※1,000円以下は切り捨て
業種別の平均年収を比較すると、最も高いのは電気・ガス・熱供給・水道業で453万円、次いで金融業・保険業が425万円、情報通信業が400万円となっています。
一方で、年収が低い傾向にあるのは、宿泊業・飲食サービス業で201万円、卸売・小売業で274万円、農林水産・鉱業で282万円です。
このような違いは、業界ごとの収益構造や人材への投資の方針などに起因すると考えられます。
業種の選択は将来的な年収に大きく影響するため、転職を検討する際には業界ごとの特性や待遇水準を踏まえた慎重な判断が求められます。
都道府県別の年収の平均値・中央値
地域によっても、年収水準には明確な差が見られます。
転職支援サービスdodaの登録者データをもとに、47都道府県のうち年収の平均値・中央値が高い上位3県と、低い下位3県をそれぞれご紹介します。
※本データは年代別ではなく地域別の集計である点にご留意ください。
各都道府県の年収平均値ランキング
順位 | 都道府県 | 年収平均値 |
---|---|---|
1位 | 東京都 | 471万円 |
2位 | 神奈川県 | 452万円 |
3位 | 千葉県 | 435万円 |
… | ||
45位 | 鳥取県 | 364万円 |
46位 | 沖縄県 | 359万円 |
47位 | 高知県 | 355万円 |
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続いて、中央値のランキングも紹介します。
各都道府県の年収中央値ランキング
順位 | 都道府県 | 年収中央値 |
---|---|---|
1〜2位 | 東京都 / 神奈川県 | 400万円 |
3位 | 千葉県 | 396万円 |
4〜7位 | 茨城県 / 埼玉県 / 愛知県 / 滋賀県 | 380万円 |
… | ||
44〜45位 | 山形県 / 鳥取県 | 330万円 |
46位 | 高知県 | 320万円 |
47位 | 沖縄県 | 300万円 |
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年収の中央値・平均値ともに最も高いのは東京都と神奈川県で、首都圏では大企業の集積や業種構成の影響により、給与水準が高くなる傾向があります。
一方で、沖縄県や高知県など一部の地方では年収が低くなる傾向が見られます。
転職や引越しを検討している場合には、こうした地域ごとの収入傾向を把握しておくことが、将来のライフプラン設計において重要な判断材料となるでしょう。
20代で年収を上げるには?
20代のうちに年収を上げたいと考えるのであれば、早い段階で戦略的に行動することが重要です。
現職での昇給・昇進に加え、副業や転職といった複数の手段を組み合わせることで、年収を高める可能性が大きく広がります。
ただし、選択肢によって求められるスキルや準備の内容は異なり、それぞれにメリットとリスクがあります。
ここでは、自分の志向やキャリアプランに合った方法を選択できるよう、代表的な手段とその特徴を解説します。
今いる会社で昇給・昇進を目指す
現在の職場で昇給や昇進を目指すことは、環境を大きく変えずに年収を上げる堅実な方法です。
実績を積み上げることに加え、資格の取得や業務に直結するスキルを高めることで評価を得やすくなります。
昇進すれば役割や責任が増す一方、給与水準も段階的に上がる可能性があります。 ただし、企業の昇給制度や上司の評価基準によっては、努力がすぐに反映されないケースもあります。
自身の成長と会社の方向性が合っているかを見極めながら、長期的な視点で取り組むことが重要です。
副業をする
副業は、本業以外で収入を得られる柔軟な手段として、近年ますます一般化しています。
クラウドソーシングや副業マッチングサービスの活用により、未経験でも始めやすい点がメリットです。
本業にないスキルを習得したり、将来の独立に向けた準備としても活用できます。
一方で、勤務先によっては副業を制限している場合もあり、収入によっては確定申告などの手続きが必要です。
本業への支障を避けるためにも、時間管理と制度面の確認を怠らずに進めましょう。
平均年収の高い業界・企業へと転職をする
年収は、所属する業界や企業によって大きく左右されるのが実情です。
そのため、年収を効率的に上げたいと考えるなら、平均年収の高い業界や企業へ転職することが最も手っ取り早い手段といえるでしょう。
中でもコンサルティング業界は、20代でも高年収が期待できる上、多様な業界の課題解決に携われるため、成長機会にも恵まれています。
特に大手ファームへの転職が実現すれば、その後のキャリアでも高い評価を得やすく、次の転職でも有利に働くケースが少なくありません。
一方で、業務量が多く高いスキルが求められるため、自身の志向や働き方との相性を見極めたうえで判断することが重要です。
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コンサル業界への転職を本気で目指すのであれば、業界に特化した転職エージェントを活用することが成功への近道です。
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本気でコンサル転職を目指す方にとって、MyVisionは信頼できるパートナーといえるでしょう。
まとめ
本記事では、20代の平均年収について、年齢層・性別・企業規模・業種・地域といった多角的な視点から解説しました。
あわせて、昇進・副業・転職など、年収を高めるための具体的な手段についてもご紹介しています。
中でも、コンサル業界は20代で年収を大きく伸ばせる可能性を秘めた領域です。 もし本気で収入アップやキャリア形成を考えている方は、MyVisionの無料キャリア相談を活用してみてはいかがでしょうか。
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