コンサルティング・事業プロデュースの両面からの社会課題解決を通じて未来をデザインするプロフェッショナルファーム【イーソリューションズ株式会社 ライフデザイン事業部事業部長代理伊藤氏、渡辺氏インタビュー】
2024年09月25日更新
企業紹介
社会課題をビジネスで解決する「事業プロデュース」を通じて、社会に持続可能な新しい価値を創造し、未来をデザインするプロフェッショナルファームです。ヘルスケア、医療、地方創生、エネルギーの4つの領域をカバーし、社会課題をビジネスと両立する形で解決することが特徴です。本日は、同社の特徴と魅力について、ライフデザイン事業部の伊藤氏、渡辺氏にお話をお伺いしました。
インタビュイー経歴
話し手
伊藤英里氏
イーソリューションズ株式会社
ライフデザイン事業部 事業部長代理
新卒で総合物流グループに入社し、5年間で現場、営業、経営企画と様々な職種に従事。物流現場の仕組み/運用設計や、顧客サプライチェーンの改善提案などを経験した。2021年にイーソリューションズに入社し、現在はライフデザイン事業部の事業部長代理を担当。
話し手
渡辺謙氏
イーソリューションズ株式会社
ライフデザイン事業部 シニアアソシエイト
大学院修了後、小売業界の企業に企画職として新卒入社し、新規事業開発、営業、運営などの職種で約4年間従事した。2023年10月にイーソリューションズに入社。ライフデザイン事業部のシニアアソシエイトとして、現在は子会社(Total Future Healthcare社)の事業運営業務などを担当。
目次
全部見る
社会課題に向き合う使命感を持ちながら働けることがイーソリューションズの醍醐味
──はじめに、自己紹介からお願いします
伊藤氏ライフデザイン事業部の事業部長代理の伊藤英里と申します。前職では物流会社で営業、経営企画など様々な職種を経験しました。新卒から5年間務めた後、イーソリューションズに転職し、現在約3年程経過しています。
渡辺氏ライフデザイン事業部のシニアアソシエイトの渡辺謙と申します。前職では新卒から約4年間、小売業界にて新規事業企画などの業務を経験しました。 イーソリューションズに入社して約半年が経過しました。
──イーソリューションズのライフデザイン事業部の概要について教えてください
伊藤氏ライフデザイン事業部は、主にヘルスケアサービスに特化した新規事業の開発支援を行っています。直近では、クライアント支援だけでなく、Total Future Healthcare社という子会社を設立し、自社での事業開発も行っています。子会社については、イーソリューションズのメンバー10名程が兼務出向という形で事業に携わっています。
──コンサル業界に転職された経緯について教えてください
伊藤氏自分で考え、新しい価値創造をする経験を積みたかったためです。私の前職である物流会社への入社時には、企画やコンサル営業を志望して入社しました。入社後、コンサル営業を経験する中で、物流はお客様(=荷主)に対して構造的に力が弱いため新しいことへの挑戦が難しく、川下の細部しか挑戦ができない環境でした。そうした環境にもどかしさを感じ、より上流の事業開発に携わることを目指し、新規事業開発の分野に興味を持ちました。 その中でも、イーソリューションズの社会課題解決という方向性に共感し、転職を決めました。かねてより社会や公共性に関心があり、前職の物流も社会インフラであるという点で就職を決めていたこともあり、社会課題解決を主軸とした案件が多いイーソリューションズは貢献できる領域が大きいと考えました。
渡辺氏私は、事業会社も含めて幅広く転職活動を行っていました。前職の小売業界では、企画職として、新規店舗の企画や営業を担当していたのですが、様々な経験を積む中で、店舗という場に限らずより多くの方々に価値を届ける仕事がしたいと考えるようになりました。そのため転職活動では、どういった顧客に対し、どのような提供価値を持っているかという会社の事業領域を重視し、最終的に社会課題の解決を標榜するイーソリューションズに入社を決めました。
──ライフデザイン事業部に入られた理由を教えてください
伊藤氏ヘルスケアという領域に魅力を感じたためです。弊社は新規事業に関連するプロジェクトや案件が多いですが、その中で特にヘルスケアは元々関心があった領域でした。また、ヘルスケア領域は社会にとって必要不可欠であり継続的にニーズもあるホットな分野だと考えたため、ライフデザイン事業部を選択しました。
渡辺氏学生時代からヘルスケア領域に関心が高かったことが大きな理由です。私は大学院で電気電子工学を専攻し、がん治療に関わる研究をしていたので、医学部の先生方にお話を伺う機会もあり、特に研究成果をいかに社会に実装するというテーマに大変興味を持っていました。かねてより関心のあった領域を仕事にできるチャンスだと考え、ライフデザイン事業部を志望しました。
国や研究機関など多数のステークホルダーとの協働を活かした大規模プロジェクトで社会課題解決に挑む
──イーソリューションズのプロジェクトの特徴について教えてください
伊藤氏弊社が扱うプロジェクトは社会課題解決に関連するテーマに限っています。国や最先端の研究機関とも強固なつながりを構築できているため、プロジェクトにおける民間や官公庁含む様々なステークホルダーとの連携という観点で価値を提供しています。プロジェクトは数億円から数十億円の規模となることも珍しくありません。メンバーは少数のため責任範囲が大きいですが、一人ひとりが社会課題解決に向けた使命感や責任感を持ちながら働いています。
──イーソリューションズに入社後、取り組まれたプロジェクトについて教えてください
伊藤氏入社して1年間は、住宅メーカーの新規事業を支援する案件に従事しました。具体的には、住宅にセンサーを用いて住まい手の方の健康や異常の発生を検知するシステムの商品企画を行いました。住宅メーカーにとっての価値向上、商品のあるべき利活用を追及するため、商品化の構想段階から外部パートナーや、医師などの専門家、経産省などにヒアリングを行い、仮説をブラッシュアップしていきました。 また、子会社(Total Future Healthcare社)の立ち上げも担当しています。弊社の既存のノウハウを活かし、事業構想を一から検討しました。具体的には、出資提案、販路開拓、商品の技術面でのパートナー探し、商品企画など多岐に渡る論点を整理し、推進してきました。
渡辺氏私は子会社の設立直後に入社したため、入社以来、子会社の事業を推進する業務を担当してきています。現在進めている業務のうちの一つに、弊社の技術戦略パートナーが保有する最先端の技術を、顧客に体験していただくための「リアルな場」を構築するプロジェクトがあります。世界最先端の技術について、その特徴や優位性をご説明しつつ、顧客の既存事業とどのように組み合わせるのか、具体的なイメージを持っていただけるよう、専門家に意見を伺うなど、様々な工夫を取り入れて進めています。
──プロジェクトの中で印象に残っているエピソードについて教えてください
伊藤氏子会社を設立し、最初の資金調達が成功した時は印象に残っています。私自身にとっても初めての資金調達だったため、デューデリジェンスや法務対応など慣れない環境下で、質問等にも迅速に対応する必要がありました。ヒリヒリする日々が続きましたが、調達が完了したときは達成感と安心した気持ちが強かったです。 また、あるプロジェクトで、顧客との方針合意に苦戦しつつも、最終的には無事合意できたことも印象に残っています。イーソリューションズとして顧客のために提案した構想や仮説が、顧客が考える方向性と合致しない状況になることがありました。そのケースでは、顧客の担当者が意志の強い方だったため、考えを丁寧にヒアリングし、弊社の提案と顧客の考えが本質的には同じであることを理解いただくまで繰り返し意見交換と説明を実施。結果として、方向性を共有することに成功し、プロジェクトの目的を達成することができました。
独自のeラーニング・ノウハウ集と、マネジメント層からの手厚いサポート/指導により未経験者をバックアップ
──渡辺様はイーソリューションズに入社して半年程度かと思いますが、実際に入社して働く中で印象に残っていることはありますか
渡辺氏入社して特徴的だと感じたのは、社長や事業部長から直接フィードバックをもらえることです。イーソリューションズでは、会社の規模がそれほど大きくないこともあり、社長から直々にレビューを頂く機会が頻繁にあります。自分では出来ているつもりでも、相手は大企業の役員の方であることも多いので、社内で疑似的に経営目線からフィードバックをもらうことで、より精度の高い提案ができていると実感しています。 私の場合ですが、経営判断をする上での材料不足と、相手を動かすためのストーリー性の課題点を指摘されたことがあり、それからは特に意識してアウトプットするようになりました。ときに厳しいフィードバックをもらうこともありますが、経営や意思決定の視点に立って物事を考える訓練になっていると感じます。
──イーソリューションズで身につけることができるスキルについて教えてください
伊藤氏1点目は、「人に動いてもらう」 力です。新規事業開発の提案において最終的な決断をするクライアントに正しく意思決定してもらうためには、大きな構想から細部に至る実行計画まで質の高いシナリオと、見せ方・話し方の両面が必要となります。そういった人に動いてもらうための企画設計の力が身についたと実感しています。
2点目は、構造化する力です。コンサルティング業界に共通するスキルですが、全体を俯瞰しながら各論を整理する力は日常業務の中で強化することができます。調査案件では、専門家や最先端技術を持つ企業とのつながりを活かし、様々な情報を数多く収集した上で、それを全体最適な視点で構造化し、整理する力が求められます。
渡辺氏伊藤とは別の点をあげると、私自身、主体的にプロジェクトを推進する力がついたと感じます。誰かの指示を待つスタンスでは、当然プロジェクトは進捗しないため、次のアクションを見立てて具体的な計画に落とし込むまでのスピードや、意思を持って推進する実行力が必要になります。周りのメンバーにいいお手本が多いので、積極的に真似することで自分も徐々に吸収していっています。
──イーソリューションズの研修制度について教えてください
伊藤氏eラーニング教材とOJTのマニュアルが充実しています。弊社がこれまで手掛けたプロジェクトがeラーニング化されており、実務で使うフレームワーク、人を動かす上での重要要素、新規事業開発のプロジェクトなどを実践例を通じて学んでいただきます。講義の形式としては、弊社の社長が過去のプロジェクトの提案資料を説明し、その内容の理解度テストを受検していただく形です。 また、調査、資料作成、ファシリテーション等のコンサルタントとしてのお作法は実際の業務を通じながら研修を行います。但し、マニュアル化も進んでいるため、上司と確認しながら身に付けていただくことが可能です。議事録一つとっても、話した順番に正確に書き起こすだけでなく、見出しや要点の書き方まで整理されているため、体系的に学ぶことが可能です。
──渡辺様はコンサル未経験で入社されましたが、スムーズに業務に慣れることはできましたか
渡辺氏はい。マニュアルの活用や、マネージャーからのサポートで、スムーズにキャッチアップできたと思います。弊社では、入社から3ヶ月間はオンボーディング期間と定められており、その期間はeラーニングやマニュアルから学びながら業務習得を進めます。また、マネージャークラス以上のメンバーをメンターとしてアサインいただけるため、いつでも手厚いサポートを受けることが可能です。気軽に話しかけたり、チャットで相談したりすることで、日々の細かな疑問を都度解消でき、安心感をもって業務に取り組めました。さらに、過去プロジェクトの成果物が社内データベースに整理されているため、実際の業務でも、調査や仮説構築の際には過去資料を参考にすることも多いです。
──メンターによるサポートは心強いですね
渡辺氏はい、非常に心強いです。また、全社の平均年齢が30歳前後と若く、年齢の近い方が多いため、近い距離感でコミュニケーションをとることができた点も、自分にとってはすごく有難かったです。
コンサルティングに加えて、自社事業の創出・運営にチーム全体で挑んでいく環境
──ライフデザイン事業部のカルチャーについて教えてください
伊藤氏メンバー間のコミュニケーションがフラットであり、優しい文化だと感じております。新人期間を超えても分からないことはお互いに聞き合える雰囲気で、心理的に働きやすい環境です。主体的に動くことは必要ですが、困った時には発信すれば誰かが話を聞いてくれるため、バランスの取れた組織だと考えています。個人のパフォーマンスは追求しながらも、チームとして成果を出していこうというカルチャーが浸透しています。
渡辺氏社会課題の解決を志している企業であるため、「自分だけが成果を残せばそれでいい」と考える人は誰もおらず、会社のミッションやプロジェクトのゴールに対して、お互いが助け合いながら社会的な結果につなげていく、という考えが浸透していると感じます。
──ライフデザイン事業部の展望について教えてください
伊藤氏現在注力していることは、子会社のグロースです。スピーディーに事業を伸ばし、また、中長期目線で利益を生み出していける構造も平行してつくっています。TFHが持つ技術を活かした新規事業を行える見込みのある顧客に対して、役員層等へトップアプローチをして開拓をしつつ、その後は同業界内での横展開や他業界への拡大を目指します。 また、子会社の事業運営を通じて得た知見を今後コンサルティング案件にも活かしていくことで、事業部として強固なポートフォリオを構築できると考えています。仮に子会社の事業運営が軌道に乗らないケースでも、既存のコンサルティング案件で売上を確保できる状況も並行して目指しています。
──ライフデザイン事業部でコンサルタントとして働く魅力について教えてください
伊藤氏自ら事業創出を行いながら、パートナー企業の新規事業の支援に携わる稀有な経験を積むことができます。会社で行っている「非接触型センシング技術を用いた住宅向けのサービス設計」においては、住宅/介護/ホテル等の住環境や通信/保険など生活と密接する領域で事業展開するパートナー企業との協業を前提としています。例えば、住宅メーカーと子会社のサービスを利用したヘルスケアに特化した住宅の新商品設計や、保険会社とも同様に新規事業の検討を進めています。新しくビジネスを創出していくことに当事者として携わることで、コンサルタントとしても非常に有益な経験が積めるのではないかと考えています。
──ライフデザイン事業部が求める人材について教えてください
伊藤氏1点目は、粘り強く働くスタンスがあることです。新規事業は手探りの状態で進めることが多いため、そういった状況でも粘り強く企画推進でき、楽しめることが重要だと考えています。 2点目は、リーダーシップを持っていることです。サービス販売だけではなく、販売後の企業様の新規事業支援も深く入り込んで行うことが多いため、単なる営業ではなく、コンサルティング的な提案をした上でファシリテーションしていくことが求められます。戦略設計に留まらず、パートナー企業を通じて最終的にエンドユーザーに価値を届けるところまでが重要であるため、パートナー企業の新規事業が立ち上がるまでファシリテーションして事業に深く携わることも必要です。
──最後に転職候補者様に向けて、メッセージをお願いします
伊藤氏コンサルティングという業務は、最終的にはクライアントが決断するというもどかしさはつきものです。しかし、弊社では直接事業も行っているため、取りうる選択肢が多く、コントロールできる範囲が広いと考えています。コンサルティング、事業立ち上げなど選択肢が多い会社のため、他では得られない経験を提供することが可能です。また、ヘルスケアの領域は、多様な業界、国、経産省、厚労省、政治家等の多様なステークホルダーとの関わりや、医者や大学の研究者が取り組む最先端な情報に触れることが多いです。コンサルタントとして成長していくためにも非常に魅力的な環境だと思いますので、興味を持っていただいた方は是非応募お待ちしています。
渡辺氏弊社では、事業戦略や計画立案といった上流の仕事に携わるだけでなく、 サービスが世の中に出て価値を提供するまで、全てのプロセスを経験することが可能です。社会貢献性の高いことを、自分の仕事として取り組みたい方には非常に向いていると思います。
──ありがとうございました