金融業界に対して、少数精鋭組織で高品質なコンサルティングを提供【Atlas Technologies株式会社 石川氏・塚原氏 インタビュー】
2025年04月30日更新
企業紹介
Atlas Technologies株式会社は、「人と産業の可能性を、解き放つ」をビジョンに、「あらゆる産業とFintechの融合」をミッションとして掲げ、国内外のクライアントに対してFintech領域のコンサルティングおよびプロジェクト実行支援サービスを一丸となって提供しております。創業以来、Fintechコンサルティングおよびプロジェクトに特化し、戦略立案から事業構築、サービスイン後の事業運営までを一気通貫で支援することによって、日本の大手企業をはじめ、欧米のグローバル企業や東南アジア企業を多数支援してきました。 従来の金融機関のみならず、あらゆる産業がFintechと融合することで、決済・送金・投資・融資・預金・会計・保険・証券など、あらゆる領域がテクノロジーによって再定義され、その結果創造された価値が世界中をなめらかに移動し、人と産業の可能性が解き放たれる社会を実現したいと考えています。
インタビュイー経歴
話し手

石川豊明氏
Atlas Technologies株式会社
取締役COO
1983年に日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行し、約15年間銀行員として経験を積んだ後、PwCアドバイザリー、朝日アーサーアンダーセン、ベリングポイント、フェアアイザックなど、複数の大手コンサルティングファームで金融分野のリーダーとして活躍。特にPwCではコンサルティング部門の再構築に寄与し、EYでは金融特化の「EY フィナンシャル・サービス・アドバイザリー」を日本で立ち上げ、代表取締役社長兼CEOも務めるなど、事業立ち上げに注力。デロイトトーマツやキャップジェミニでの経験を経て、現在は当社取締役COOとして、ビジネス寄りとテクノロジー寄りの双方のコンサルティング事業全般を統括。
話し手

塚原康嗣氏
Atlas Technologies株式会社
シニアマネージャー
大手クレジットカード会社に約20年間勤務し、多岐にわたる業務経験を積んだ後、2023年に当社に参画。 現在は、クレジットカード会社のシステム及び業務の内製化支援プロジェクトに参画し、テクノロジーコンサルティング事業部のシニアマネージャーを担う。
目次
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大手金融機関・コンサルティングファームで豊富な経験を有するメンバーがマネジメントを担う
──まずはお二人のこれまでの経歴と現在の役割について教えてください
石川氏 現在は取締役 COO として、コンサルティング事業全般を統括しています。私たちの事業は大きく分けて、ビジネス寄りとテクノロジー寄りのコンサルティングがあり、どちらも管掌していますが、特にビジネス領域に注力しています。 経歴としては、最初に15年間、銀行員として日本興業銀行に勤めました。その後、コンサルティング業界に転身し、PwCやEYなどのBig4各社で活動してきました。例えばPwCでは、2002年にコンサルティング部門をIBMに売却した後、もう一度新たにPwCのコンサルティング部門を立ち上げるというプロジェクトを担当しました。また、EYでは金融特化のコンサルティング会社「EY フィナンシャル・サービス・アドバイザリー」を日本で立ち上げました。このように、コンサルティング会社の立ち上げが私の主なキャリアです。
塚原氏 現在、テクノロジーコンサルティング事業部でシニアマネージャーを務めています。1社目は大手クレジットカード会社に約20年間勤めました。その後、当社に入社し、1年半ほど経過しています。 現在は、クレジットカード会社のシステムと業務の内製化を支援するプロジェクトに参画しています。シニアマネージャーとして、成果物の作成だけでなく、チームを率いてプロジェクト全体を管理しています。また、メンバーの成果物の確認やプロジェクトの実施責任者としての役割も担っています。
金融業界に対しBusiness/Technologyの両面で高品質なコンサルティングを提供
──Atlas Technologiesの組織概要やミッションについて教えてください
石川氏 現在、弊社は全体で約80名の組織です。そのうち9割がコンサルタントとして事業を推進し、1割がコーポレート部門を担当しています。私が入社した際は約40名の社員数でしたが、昨年20名以上を増員し、今年も拡大を続ける予定です。 ミッションとしては、主にフィンテックや金融に特化したコンサルティングを展開しています。組織体制は、ビジネス寄りのコンサルティングと、テクノロジー寄りのコンサルティングの2つに分かれており、これまではテクノロジーに強みを持っていましたが、近年はビジネスコンサルティングにも力を入れています。
──強みや差別化ポイントについても教えてください
石川氏
弊社の特徴は少人数ながらも高い品質を維持している点です。大手ファームのように規模は大きくありませんが、メンバー全員が高いスキルを持ち、質を重視したサービスを提供しています。特に、金融機関向けのコンサルティングやカード決済分野における強みを活かし、近年では銀行や証券、アセットマネジメント、保険業界などにも幅を広げています。
過去の経験を活かしつつ、お客様や自社の発展に貢献できる実感を得られる環境
──お二人がAtlas Technologiesに入社された理由について教えてください
石川氏 大手コンサルティングファームにいた時から、様々な立ち上げに関わり、ゼロからの事業立ち上げに強い情熱を持っておりました。しかし定年が近づくにつれ、顧問のような形で若手にアドバイスをしていく立場にシフトすることが求められます。これは私の思いとは乖離があり、まだまだ最前線で事業に携わりたいと考えていました。そんな折に代表の山本と出会い、彼の熱意に打たれ入社を決めました。
塚原氏 私は以前、大手クレジットカード会社に20年間勤める中で、次のステージとしてベンチャーに飛び込んでみたいと思っておりました。弊社は当時決済特化型のコンサルティングを提供していたため、これまでの私の知識や経験を活かせると考えたことが理由の一つです。また、成長過程にある会社に加わり、自分自身がその発展に寄与できる点に魅力を感じました。
──現在具体的に担当されている業務について教えてください
石川氏 弊社が既に強いコネクションを構築していた決済業界や消費者金融などは直接アプローチできているため、過去の自身のリレーションを活かして、銀行・証券・保険業界のお客様や、パートナーとなるSIer様への新規開拓を行いつつ、クライアントとなっていただいたお客様への品質管理も弊社のメンバーと連携し行っています。並行して、もっと弊社を大きくしていくべく、リクルーティングにも時間を使っています。
塚原氏 現在はクレジットカード会社のシステムと業務の内製化プロジェクトに参画しています。主にシステム運用の責任者として、障害発生時の迅速な対応や業務効率化の改善提案などを行っています。クライアントの前向きな姿勢と高い目線に刺激を受けながら、非常にやりがいを感じて仕事に取り組んでいます。
──Atlas Technologiesがクライアントから支持されている理由を教えてください
石川氏
弊社の強みは、システム側のサポートに留まらず、業務側の知見も活かした支援ができる点です。社内で情報を共有することで、業務の背景や課題を深く理解した上でシステム対応を行える体制が整っています。これが、他社にはない付加価値となり、クライアントから信頼をいただける理由だと思います。
塚原氏
さらに、社員の構成も多様で、クレジットカード会社やSIer出身者など、異なるバックグラウンドを持つ人材が集まっています。そのため、幅広い視点からソリューションを提案できるのも大きな強みですね。また、最近では戦略的な決済関連の支援も求められており、ビジネス側とテクノロジー側の両方でクライアントのニーズに応える体制を強化しています。
大きな裁量を与えることで、高い職位の業務にチャレンジしやすい環境
──Atlas Technologiesで働くことの魅力や、得られるスキル・経験について教えてください。
石川氏 弊社の魅力の一つは、少人数で幅広い業務を経験できる点です。私が以前いたような大手ファームでは、ピラミッド組織の中でチームが細分化されているため、特定分野に特化してしまい、ニッチな領域には詳しくなれますが幅広い知識習得は難しいと考えています。一方弊社では、銀行や証券、保険、決済業界など幅広い領域の中でコンサルティングを行うことで、様々な課題や解決策を横断的に学べます。また、若手でもマネージャーやディレクターと直接ディスカッションする機会が多く、上流から下流まで一貫して理解し、経営視点も養いながら仕事を進められます。 塚原氏 私も働く中で、フットワークの軽さとチャレンジ精神を実感しています。弊社のビジョン「人と産業の可能性を、解き放つ」には、お客様や市場はもちろんですが、社員自身の可能性を解き放つという意味も込められています。また価値観としても「可能性に挑戦しよう」が1つ目に掲げられており、新しいことへの挑戦が歓迎される文化が根付いています。 例えば、私はシステム運用を担当する傍ら、自発的に業界の情報交換会に参加し、知見を広げる活動をしています。他社の事例を学び、それをクライアントの課題解決に活かすなど、自分の枠を超えた成長を実感しています。
──若手社員や未経験者の成長支援における取り組みを教えてください。
石川氏 私自身の考えとして、楽しんで業務をしてほしい、仕事を面白いと感じてほしいと思っており、これが弊社では実現できていると考えています。例えばコンサルタントが未経験に近い状態で新しく入社した場合、通常のファームでは議事録作成やサポート業務からスタートすることが多いですが、弊社では入社直後から提案書の作成に取り組んでもらいます。もちろん、最初は難しいこともありますので、ベテランのコンサルタントがしっかりサポートし、提案書の内容をブラッシュアップしていきます。その過程で、若手社員が自分で考え、課題に気づき、改善する力を養うことを目指しています。 石川氏 実際の提案書作成時には、シニアマネージャーや私自身も参加し、クライアント役として質問を投げかけることで、現実的なフィードバックを得られる環境を作っています。また、他のファームでは分業化されがちな業務も、弊社では幅広く経験できるため、若手社員が早い段階からビジネス全体を理解する力を身につけられます。実際に結果として、入社後3, 4ヶ月で最低限の提案書を書くことができるようになっています。
──社内文化やフォロー体制についても教えてください。
石川氏 弊社では、社員同士が積極的にコミュニケーションをとれる環境を作ることに力を入れています。例えば、週次や月次で情報交換会を開催し、各プロジェクトで得られた知見や成果を共有しています。また、社内チャットを活用して「このような成功事例がありました」といった情報をタイムリーに発信することで、全員が学びを得られる仕組みを整えています。 さらに、毎月1対1や複数名での座談会や数か月ごとに交流会としてお菓子パーティーなどのイベントを開催し、普段関わらないメンバー同士のネットワークを広げる取り組みも行っています。こうしたイベントは、社員間の距離を縮めるだけでなく、個々のキャリアアップにもつながると感じています。
塚原氏 求められる姿勢として、自分から情報を取りに行くことが重要です。社内で共有された情報を読み流すのではなく、自分の業務にどう活かせるかを考えることが成長の鍵だと思います。気になることがあればすぐに相談できる環境が整っているので、それを活用することも大切ですね。 また制度面でいうと、プロジェクトにより働き方は異なりますが、フルフレックス・リモートでの勤務、給与面も高水準なので、自分の成長のために時間を使いつつプライベートも充実させやすく、ワークライフバランスをとれることが魅力だと考えています。
金融業界に閉じない新たな価値提供に向けて、チャレンジ精神に富んだ人材を求める
──最後に、Atlas Technologiesの今後の展望と、その際に仲間になってほしい人材について教えてください。
石川氏 現在、金融分野を中心に高い専門性を持ち、しっかりお客様をグリップしてコンサルティングを提供していますが、今後は他業界への進出も視野に入れて、大手コンサルファームが提供できないような新しい価値を作り出し、提供していきたいと考えております。 人材の観点では、先ほど塚原さんが話していたようなチャレンジ精神に富んだ人を求めています。私は “Impossible is nothing” という言葉が好きで、針の隙間からでも何か可能性を見出し、現状を打開していける気概を持つことが大切だと思っていますし、自ら、そして組織の限界を決めずに挑戦することができる人材が必要だと考えています。
──ありがとうございました