コンサル転職のWebテスト対策 内定確率を上げる方法
2024年06月24日更新
コンサルティング業界への転職を成功させるために突破するべきステップは数多くありますが、その1つがWebテスト対策になります。このWebテストの目的は、コンサルタントとしての最低限の性格面の適性や処理能力の有無を判断することです。多くのコンサルファームの採用現場で実施されており、足切りのような役割を果たしています。
そこで本記事では、Webテストについて、その対策方法や実施の目的、人気コンサルあるファームのテストの種類について詳しく説明したいと思います。
またMyVisionでは、無料で独自のwebテスト対策を行っております。webテスト対策を受けたい方は、以下のフォームから登録ください。
監修者
菅原 真太朗
Sugawara Shintaro
台湾の大学を卒業後、商社に就職しインドネシアにおけるプロジェクトマネジメントを担当。その後、レガシーな業界をテクノロジーで変革するという点に共感してMyVisionに転職し、現在は営業バックグラウンドの方を中心とした転職支援を担う。
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コンサル転職のWebテストとは
コンサル転職の選考におけるwebテストとは、主に転職候補者の適性を事前に判断するため、また面接における判断材料とするための適性試験で、自宅や指定の会場で受けることができます。基本的にはPCで受けるwebテストが主流ですが、中には紙で受ける筆記テストを行っているファームもあります。
またコンサル転職においてwebテストはいくつか種類がありますが、大別すると「性格検査」と「能力検査」の2種類に分けることができます。
1.思考や性格を見るための性格検査
性格検査は、転職候補者の性格や特性などを把握するために行われる選考の一つです。質問内容は様々で、日頃の行動や考え方に関して数多く質問されます。そして回答を元に候補者の仕事への取り組み方や性格のクセ、思考の仕方などを測定し、コンサルタントとしての適性を見られます。
例えば、「日常の行動や考えについて最も近い選択肢を1つ選んでください。」という質問で下記A、Bのような選択肢が与えられたりします。
A.一人で旅行するのが好きだ
B.皆で旅行するのが好きだ
こういった類の質問を大量に出題し、回答者の性格を検査しています。
性格検査については、能力検査と比べ具体的な対策を立てることは難しく、基本的にはご自身の感じた通りに回答することが求められます。
このため、本記事では次に述べる「②能力検査」に関して詳しく解説していきます。
2.最低限の処理能力を見るための能力検査
能力検査は、コンサルタントとして求められる最低限の「知的能力」や「処理能力」を測定するための試験です。特定の課題や問題に対して論理的に思考し、物事を素早く処理できるかどうかを測定します。具体的には国語の文章問題のようなものや数学的な計算を行う問題、英語力を測定する問題があります。
能力検査の対策においては、様々な参考書が出版されています。これらを使用し、事前に各ファーム毎の出題傾向を調査することで、適切な対策を行うことが可能です。
コンサル転職のWebテストは重要なのか
コンサル転職では、Webテストの基準も他の業界と比較して高い傾向にあり、対策を全く行わなければ、その後の選考に進める確率は低くなります。そのためWebテストは選考の第一ステップであり非常に重要であると言えます。
あくまで足切りのため、効率よく対策を行うべき
しかし、コンサル転職におけるWebテストの目的は、コンサルタントとしての最低限の適性や処理能力の有無を判断することです。これは一種の足切りのような役割を果たしており、基準となるラインを超えていれば、そこまでwebテストの対策に時間をかける必要はありません。Webテストのスコアがどれほど高くても、その後の面接の受け答えが芳しくなければ内定を勝ち取ることは難しいです。
コンサル転職のwebテストで重要なことは、webテストの対策はしつつ、そこだけに時間をかけすぎないということです。そのため、各ファームの傾向を理解し、効率的に対策を進めることが非常に重要です。
弊社MyVisionでは各ファームの傾向を網羅的に把握し、それぞれのファームにあったアドバイスも可能です。効率的な選考対策について気になる方はお気軽にご相談いただければと思います。
コンサル転職のWebテストの対策方法
次にコンサル転職のWebテストの対策方法を解説します。まずよくある失敗から解説します。
コンサル転職のWebテストでよくある失敗
十分な対策をしない
現職の仕事が忙しく、あまりwebテストの対策に時間を割けない場合や、ケース面接や書類の準備に時間をかけすぎるあまり、webテストの対策が不十分になってしまう場合があります。
先にも述べましたが、webテストではコンサルタントとして必要な処理能力や知的能力を判断することが目的であるため、コンサル転職で受けるwebテストは他の業種や新卒時に受けたテストよりも、高度で複雑な問題が出題されることもあります。対策に時間をかけすぎる必要はありませんが、ある程度問題に慣れておくようにしましょう。
実際に転職にコンサル転職に成功した方の中にも、Webテスト対策が不十分だったせいで志望度の高かったファームの選考で落ちてしまう場合も少なくありません。
またケース面接の対策と異なり、エージェントの方で指導が難しい部分もあるため、候補者本人がどれだけ時間を取れるかが重要となります。
試験慣れしていない
Webテストにおける失敗の一つに「時間配分の失敗」があります。
各問題に対して時間を適切に配分しないと、全ての問題を解く時間がなくなり、満足のいく結果を得られない可能性があります。特に一部の難易度の高い問題に時間を取られ過ぎてしまい、他の解ける問題まで手が回らないようなことは避けるべきです。
対策としては、予め制限時間と問題数を意識し、一問当たりの時間をうまく調整していくことが重要になります。試験慣れをしておき、効率よく得点を稼いでいくことが大切になります。
コンサル転職のWebテストでは、複雑な思考力や処理能力が求められるだけでなく、時間管理能力も重要となるため、時間配分における失敗は避ける必要があります。
ファーム毎に実施されるテストタイプを把握していない
コンサルティングファームではそれぞれのファームで異なるwebテストを実施しています。
そのため、ファーム毎に課されているwebテストに沿った対策が必要となります。中にはSPIやGABではなく、独自の試験を課しているコンサルティングファームもあるため、事前に確認しておく必要があります。
基本的にはファーム毎に毎回決まった形式のwebテストが課されるため、エージェント等を利用して、ご自身の志望するファームで実施されるwebテストの種類を把握したうえで選考に臨めると良いでしょう。
コンサル転職のWebテストを成功させるポイント
ここまでwebテストの目的やありがちな失敗について紹介しましたが、続いてwebテストを通過するためのポイントについても3つ解説します。
ファーム毎の傾向を知ること
先で述べたことに共通しますが、ファーム毎に実施しているwebテストは異なります。そのため、志望するファームでどのようなwebテストが実施されているのか事前に確認し、適切な対策を行う必要があります。
加えて、Webテストが自宅のPCで実施できるかどうかも把握しておく必要があります。自宅でWebテストを実施する場合は、通信環境の整備や、静かで集中できる環境を用意する必要があります。また、試験会場で受験する場合は、時間に遅れたり等のトラブルも発生するため注意が必要です。
十分な準備期間を設けること
コンサルティングファームへの転職を希望する方の中にはwebテストに対する理解・認識が不十分な方も一定数います。コンサルティングファームを希望する方は、一般的に高い処理能力を持つ若手ハイエンド層が多く、受験等でも十分な勉強をしてきた方が多いため、webテストも特に準備や対策を必要とせず突破できると考えがちです。
しかし、選考におけるwebテストは受験勉強とは異なる考え方を求める場合が多く、しっかりとしたwebテストの対策が必要となります。
また選考を受けるファームの数によっては、、複数のタイプのwebテストを受ける場合があります。それぞれの問題形式に慣れておくためにも、計画的に選考スケジュールを立てる必要があります。
参考書を使って繰り返し練習すること
現在ではコンサルティングファームのwebテストに関するさまざまな参考書が販売されています。もし苦手な形式の問題があれば、参考書を使って、繰り返し対策を行う必要があります。
webテスト自体は複雑な問題もありますが、練習さえすれば突破のハードルは高くないため、ここで落としてしまうことだけは避けなければなりません。
また、短時間で多くの問題を解く必要があるため、できるだけ問題に慣れて、ケアレスミスなども減らしていく必要があります。加えて、ネット上でも例題を解けるサイトや、模擬試験を受験できるサイトもあり、必要に応じて活用できると良いでしょう。
Webテスト対策 おすすめ勉強本
それでは具体的におすすめな書籍について紹介します。 Webテストにはそれぞれタイプがあるので、それに沿った勉強をする必要があります。 ここでは、以下のテストタイプ毎におすすめの書籍を紹介します。
- SPI
- 玉手箱・C-GAB
- Web-CAB
- 標準判断推理
SPI対策のおすすめ書籍
これが本当のWebテストだ!(3) 2025年度版 【WEBテスティング(SPI3)・CUBIC・TAP・TAL編】 (本当の就職テスト)
玉手箱・C-GAB対策のおすすめ書籍
これが本当のWebテストだ!(1) 2025年度版 【玉手箱・C-GAB編】 (本当の就職テスト)
Web-CAB対策のおすすめ書籍
これが本当のCAB・GABだ! 2025年度版 【Web-CAB・IMAGES対応】 (本当の就職テスト)
標準判断推理対策のおすすめ書籍
上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書”
上・中級公務員標準数的推理―基礎から体系的に学べる“基本書”
また、上記以外にも様々な対策本が販売されています。
たくさんの対策本を解くよりもご自身にあった本を見つけて何度も解き、解き方に慣れておくことをお勧めします。
人気ファームのWebテストについて
先にも述べましたが、ファーム毎にwebテストの形式は異なります。ここでは主要なファームについて出題されるwebテストのタイプをご紹介したいと思います。
外資戦略ファーム
- マッキンゼー・アンド・カンパニー McKinsey Problem Solving Gameというマッキンゼーオリジナルの問題。判断推理や数的推理を問う形式の問題。 解説サイト
- ボストンコンサルティンググループ SPIとPymetrics(性格検査)の問題。自宅から受験可能。
- ベイン・アンド・カンパニー 玉手箱形式の問題。自宅から受験可能。
外資総合ファーム
- アクセンチュア 玉手箱形式の問題。自宅から受験可能。アクセンチュアではストラテジーと第二新卒採用枠のみwebテストを実施。
- PwCコンサルティング WebGAB。自宅から受験可能。
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング WebGAB。自宅から受験可能。
アクセンチュア
日系総合ファーム
- ベイカレントコンサルティング WebGAB。自宅から受験可能。
- アビームコンサルティング SPI。自宅から受験可能。
日系シンクタンク
- 野村総合研究所 Web-GAB。自宅から受験可能。(受験場所についてどのサイトにも記載無し、恐らく自宅から可能)
- 三菱総合研究所 SPI。自宅から受験可能。(受験場所についてどのサイトにも記載無し、恐らく自宅から可能)
上記意外のファームに関するwebテストの詳細や、コンサル転職全体についてのサポートに興味がある方はMyVsionにご相談ください。
主要なWebテストの種類について
続いて、主要なwebテストについて概要をご紹介したいと思います。各テストの詳細について気になる方は弊社の面談にお申込み頂ければ詳細をお伝えさせていただきますのでお気軽にご相談下さい。
SPI
SPI(Synthetic Personality Inventory)は、新卒採用や中途採用の選考で広く利用されている、候補者の適性や能力を測るための試験で、1974年に誕生した歴史のあるテストです。
検査は大きく二つのカテゴリーになっており「性格検査」と「能力検査」に分けられています。
また能力検査に関しては、「言語問題」と計算等を行う「非言語問題」に分かれています。
SPIの問題の特徴としてはシンプルで短い文章問題がメインで出題される傾向にあります。
SPIの概要
【テスト内容】
- 能力検査(言語・非言語)約35~70分
- 性格検査 約30~40分
【このテストを使用しているファーム】
- BCG
- アビームコンサルティングなど
玉手箱
玉手箱は日本SHL社が開発した適性検査です。テスト内容は大きく分けて「能力検査」「性格検査」に分かれており、「能力検査」に関しては言語、英語、計数といった内容が問われます。これらの内容に対して、それぞれの企業が異なる組み合わせを使用して試験を実施します。玉手箱の特徴としては問題数に対しての制限時間が厳しく、1問あたりにかけられる時間が短いということが挙げられます。
玉手箱の概要
【テスト内容】
- 能力検査(言語、計算、英語)それぞれの内容に対して約20分
- 性格検査 約30~40分
【このテストを使用しているファーム】
- ベイン
- アクセンチュアなど
CAB・GAB
CAB・GABは日本SHL社が開発した適性検査です。CABについてはエンジニアやプログラマを対象とした試験であり、GABは特定の職種を対象とせず、広く使用されている試験です。
CAB・GABでは主に受験者の処理能力を問うような問題が多く出題される傾向にあります。
また、長文の読解や図表の読み取りといった複雑な問題が多く出題されるのも特徴です。
CAB ・GABの概要
【テスト内容】
- CAB(暗算・法則性・命令表・暗号・性格判断)72~95分
- GAB(言語・係数・性格判断)80~90分
【このテストを使用しているファーム】
- EYSC
- PwC
- KPMG
- ベイカレントコンサルティングなど
Webテストに合格した後のフロー
webテストはコンサルティングファームの選考に進むための第一ステップです。webテストに合格すると本格的に選考が始まります。その後、約1〜2ヶ月ほどかけて選考を進め、最終的に入社するファームを決定します。
通常は、一つのファームで2〜3回の面接を行いますが、マッキンゼー等のトップファームでは4〜5回の面接を行う場合もあります。コンサルティングファームの面接では、現場で働いているマネージャー以上のコンサルタントが面接を行うことが一般的です。また、最終面接に近づくにつれ面接を行うコンサルタントの役職も上がり、最終面接では役員が出てくることが多いです。
そして、見事面接を突破すると内定を得られます。複数のコンサルティングファームを受けている場合は、このタイミングで内定をもらったコンサルティングファーム各社を比較検討し、入社するファームを決定していきます。
条件交渉含めすべてが完了した後に、正式にオファーを受諾すると、晴れて入社となります。
まとめ
コンサルティングファームへの転職は非常に人気ですが、その分採用基準も高く、転職を成功させるためには適切な対策や余裕を持った計画が不可欠です。
またwebテストの基準も高く各ファームに適した対策を行っていく必要があります。
弊社MyVisionでは、コンサル転職に関する情報提供から、適切なファームや求人ポジションの紹介、選考対策まで、個々人の事情に合わせて幅広く支援しています。
コンサルティングファームへの転職を少しでも検討されているようでしたら、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。