未経験からコンサルへの転職 成功しやすい4つの条件と対策方法を解説
2023年12月08日更新
近年、ハイクラス人材にとってコンサルティングファームは非常に人気な転職先となっています。 コンサル業界全体としてもその成長は目覚ましく、各ファームの採用意欲も高いため、業界未経験の方の採用も更に増えていくと想定されています。 そこで本記事では、主に他業種からコンサル業界への転職を検討されている方に向けて、未経験からのコンサル転職をする際に押さえておくべきことや業界全体の説明、各選考における対策などについて詳しくご紹介したいと思います。 本記事を読んでいただければ未経験からのコンサルティングファーム転職について全体のイメージをつかんでいただくことができると思いますので、ぜひご一読ください。
監修者
山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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コンサルファームへの転職の概要
ここ数年、ビジネス環境の大幅な変化によってコンサルティングファームが取り扱う案件が急速に増えており、案件需要に応えるために各ファームでは積極的な採用活動が行われています。 まずは、こういったコンサルファームへの転職の概要を解説します。
コンサル中途採用の中心は業界未経験の方
元来、コンサルティングファームの中途採用においてはコンサル経験者がその大多数を占めておりましたが、ここ数年は業界経験者だけでなく、コンサル未経験の方についても積極的に採用を行っています。 実際にコンサルタントの提供サービスの幅の拡大に伴い、中途採用においては、コンサル未経験の方が中心となりつつあります。具体的にはコンサルファームの中途採用における業界未経験者の割合は8割を超えており、多くの方に転職成功のチャンスがあります。
コンサルファームが業界未経験の方を積極採用している背景
近年、各ファームでコンサル未経験の方を積極的に採用している背景としては主に2点挙げられます。
- DX化などの需要による案件増加
- 業界やスキルにおける専門性の獲得
DX化などの需要による案件増加
昨今、働き方改革の促進や企業活動のデジタル化などの影響により、特に大企業ではコンサルティングファームに対して案件を依頼する件数が急激に増加しています。一方で、これらのニーズに合ったコンサルティングサービスを提供できる人材はまだまだ足りておらず、結果的にコンサルティング業界は慢性的に人手不足の状態にあります。 そのため、各ファームにおいては、コンサル業界未経験であってもポテンシャルのある候補者であれば積極的に採用を進めているという状況にあります。
業界やスキルにおける専門性の獲得
各ファームが様々な業界に対して、より専門的なコンサルティングサービスを提供していこうとした場合、特定の業界・業務に対する深い知識を保有していることがクライアントへの価値提供につながります。例えば、製造業のクライアントに対して業務改善コンサルティングを提供する際、新卒のコンサルタントよりも、製造業メーカー出身者の方がクライアントの業務理解の初動は圧倒的に早く、かつ、クライアントに対して肌感覚を持ち解決策を打ち出すことが可能になります。
そのような人材を確保するために、特に30代以上の他業種で経験を積んできた人材のニーズが高まっており、20代の若手だけでなく、30代後半、中には40代でコンサル未経験からの転職を成功させる方もいます。
コンサル業界への転職トレンドについては、以下の記事でも丁寧に解説しています。ご関心のある方はぜひご一読下さい。
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コンサルに業界未経験から転職するためのスキルや資格
ここまでコンサル転職の概要について説明してきましたが、これからはコンサルタントに転職するために求められるスキルや資格について解説します。
転職に求められるコンサル適性とは
どのファームにおいてもコンサルの採用面接では、候補者のコンサルタントとしての適性があるかどうかを見られています。コンサル適性とは、「論理的思考力」と「コミュニケーション能力」が挙げられます。 これらを、ケース問題や様々な質問を通して判断し、入社後にコンサルタントとしてすぐに活躍できる人材だと判断されたら面接を突破することができます。
論理的思考力
論理的思考力はコンサルタントにとって最も重要なスキルの1つです。複雑な課題を整理し、解決するために論理的思考力は不可欠となります。 この思考力が身についていれば、問題の背景にある要因について因果関係を抑え、正しい原因を特定できます。また、特定した課題を解決するために必要な手順を整理し、戦略通りプロジェクトを実行していく上でもロジカルシンキングは重要です。 実際に面接でも、この論理的思考力を見るためにケース面接が設けられています。 論理的思考力と聞くと、中には身構えてしまうこともいらっしゃるかもしれませんが、実は論理的思考力は時間をかければある程度習得可能です。 論理的思考力を鍛えるための書籍等も多く出版されておりますのでそれらを通して、面接に臨む必要があります。
コミュニケーション能力
論理的思考力と同様に重要なスキルがコミュニケーション能力です。実際に働いているコンサルタントの方の中には、論理的思考力よりこちらのスキルのほうが重要と答える方もいるぐらい重要なスキルです。 コミュニケーション能力はクライアントとの信頼関係を築くために不可欠なスキルです。プロジェクトを成功させるためには、クライアントとの協力は欠かせません。 コンサルタントが策定した戦略プランを速やかに実行してもらうためには、何よりクライアントからの信頼が必要です。どれだけいい戦略を描けても、彼らからの信頼がなければ、思ったようにプロジェクトが進行せずに期待していた成果が出ないこともあります。 また近年は、戦略系ファームにおいても戦略策定だけでなく、クライアントと一緒になって実行支援まで行うファームが増えてきています。現場の社員やチームメンバーたちとプロジェクトを遂行するためにコミュニケーション能力の重要さは一層増しています。
それ以外のスキルや資格について
MBAやCFAなどの資格について
コンサル転職においてはMBAやCFA等の取得難易度の高い資格については、保有していることにより選考が有利に働くことがあります。また、このような資格を軸に転職を成功させ、その後も関連したプロジェクトで活躍している方も多くいます。 しかし、現状のコンサルティング業界においては比較的採用の間口を広くしているため、コンサルティング転職のためにこのような資格をあえて取得する必要はないと言えます。
未経験からコンサル転職をするのに英語力は必要か
英語力については採用の段階で求められることはあまりありません。しかしマッキンゼーなどの一部の戦略系コンサルファームでは英語の面接が実施される場合もあるため、自身の希望するファームで英語がどの程度必要なのか事前にエージェント等を通して調べておく必要があります。 ただし、英語力があることで自身のアピールにつながったり、入社後にグローバル案件に関わるチャンスが増えるため、英語力はあった方が良いでしょう。また、入社後プロモーションするために一定の英語の基準が設けられているファームも多いため、入社後は最低限の英語力が必要となる場合が多いです。
コンサル内定が大きく近づく経験とは
スキルだけでなく、職歴や経験の有無によってもコンサル内定の確率が大きく変わります。特にIT領域の経験は大きなアドバンテージになります。
IT領域での職歴や経験
近年では戦略系・総合系問わず、多くのファームでIT・DX関連のプロジェクトが増えているためIT領域のバックグラウンドのある方のニーズは各ファームで強くあります。 企業の問題を解決するためにITを活用することは不可欠であり、IT・デジタル領域の素養がある人はファームから歓迎されやすくなっています。ITのバックグラウンドを保有しているエンジニアやSIerとして働いていた方は転職を成功させやすく、ファームに転職してからも活躍しているケースが多いです。
コンサルティングファームではSIerやエンジニアとして働いていた方が、コンサルタントに転職して活躍されるケースも多いです。 特に昨今のデジタル化やDXニーズにより、どのファームでもデジタル人材が不足しているため、IT系のバックグランドのある人材の需要は非常に高いです。 SIerやエンジニアの方はこういったスキルを既に持っているので、コンサルタントへの転職はかなり有利です。 ご自身の強みやバックグラウンドを活かすことは、コンサル転職成功には重要なポイントとなります。
IT領域でなくても何かしらのスペシャリティ
また、IT領域の経験が無くても、特に30代以上のコンサルティング転職には何かしらのスペシャリティが必要になります。領域やスキルについては、マーケティングやデータサイエンス、会計や人事などコンサルティングファームでは幅広い領域で活躍の場が用意されています。
こうした特定の領域や業界に特化した経験があることはコンサルティング業界では大きな強みとなるため、面接においてはご自身の経験やスキルからどのような強みをアピールできるのか、エージェント等の第三者を通して客観的に判断し、面接に臨めると良いでしょう。
特定の業種での深い経験
また、特に総合系ファームなどでは会社規模が大きくなるため、組織が「業種別」「機能別」の2軸で分けられており、求人ポジションもその部署ごとに行われています。
- 業種別:製造、金融、政府系、ヘルスケアなど
- 機能別:戦略、組織人事、ITコンサル、業務コンサルなど
従って、特定の業種での深い経験やスキルがあればそれを活かせるようなポジションで転職を有利に働かせることができます。例えば銀行で勤務されていた方は金融グループでの採用を狙うことで転職の成功確率を高めることができます。昨今のコンサルティングファームの転職においては、前職の経歴に基づいて、比較的広く採用の間口が開かれているのが特徴です。
セールスやマネジメントの経験
また、特に30代後半から40代の方に求められる経験として、セールスやマネジメント経験が挙げられます。コンサルティングファームでは、ポジションが上がるにつれてクライアント獲得に向けたセールスの比重が高まっていきます。 そのため、年齢層が高めな候補者の場合は、マネジメント経験があるのか、またクライアントを獲得できる能力があるのかが採用における重要なポイントとなります。
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コンサル転職に成功するための選考対策
ここからは具体的な選考対策の方法について解説します。
- 内定獲得に必要な期間
- 志望動機の磨き込み
- 職務履歴書の作成
- 絶対に落とせないWebテスト対策
- コンサルとしての自分をアピールする面接対策
- コンサル適性を判断されるケース面接対策
コンサルから内定獲得に必要な期間
コンサルティングファームへの転職に要する期間は人によって様々ですが、一般的には3〜5ヶ月程度の期間を要します。
転職活動を「準備フェーズ」と「選考フェーズ」に分けると、通常は準備フェーズに1ヶ月、選考フェーズに2〜4ヶ月ほどかかります。準備フェーズは比較的短いですが、選考フェーズになるともう少し期間が必要となります。転職を成功させるためには、それぞれのフェーズで以下のような対応が必要になります。
- 準備フェーズ:情報収集、書類対策、面接対策など
- 選考フェーズ:書類選考、適性試験、面接など
選考フェーズの段階から転職エージェントを活用し始める方が多いですが、情報収集に段階からエージェントの活用をお勧めしています。背景としては、特にコンサルティング業界の最新情報を効率よくエージェントと行うことで、選考にかけられる時間が大幅に増えるためです。
具体的な準備内容や選考フローについては、以下の記事で解説しています。ぜひご一読下さい。
採用担当が納得する論理的な志望動機作り
コンサル未経験からコンサルティングファームへの転職を希望する場合はその志望動機が重要になります。志望動機を作成する際のポイントについて最低限下記3つを意識する必要があります。
自分自身の経験が具体的に記載されていること
転職活動では、自分自身のこれまでの経験を通してコンサルティングファームへの志望動機を語ることが重要です。あなたが過去にどのような経験を積んできて、その結果なぜコンサルティングファームを志望するに至ったのかをポジティブな理由で語ることができるようにしましょう。 またこれまでの経験に関しては、より具体的にどのようなポジションだったのか、どのくらいの規模のメンバーだったのか、予算はどのくらいか、そこで経験して感じたことは何なのか。 それらが論理的にコンサルティングファームを志望する理由につながっていることが重要です。
深い業界・企業理解を元に決められていること
志望動機を作成する際には、コンサルティング業界や志望するファームについて正しく理解している必要があります。業界のトレンドやポジション、主要プレイヤー、将来性等を正しく理解し、その上でなぜ自分がそのファームを選んだのか、そのファームでどのように貢献できると考えているのかを具体的に述べることが重要です。 このような情報収集に関しては、既にコンサルティングファームで働いている友人にヒアリングを行ったり、コンサル専門のエージェントを通して行うと正しく効率的に行うことができます。
結論から簡潔に記載していること
また志望動機を書く際には、結論から記載し、簡潔で分かりやすいことが重要です。採用担当者が多くの応募書類を読む中で、複雑で分かりづらく、論理的ではない応募書類はすぐに減点対象になります。 採用担当者があなたの志望動機を正しく理解し次の選考へ進めるためには簡潔でわかりやすい応募書類は非常に重要です。
この他にも、志望動機作成についてはこちらの記事で詳しく説明しておりますのでご確認下さい。
簡潔で分かりやすい職務履歴書の作成
また、職務経歴書を作成する際もいくつかのポイントがあります。今回は最低限意識する必要のある下記3つについて説明します。
自身のポジションや役割を明記する
自分がこれまでのプロジェクトや業務の中でどのような役割を担っていたのか、またどのような責任を持っていたのかを明確に示すことが重要です。例えば特定のプロジェクトを経験した場合は、そのプロジェクトの規模(何人のメンバーで構成されていたか)、自身が担った役割、そして具体的にどのようにプロジェクトに貢献したのかなど、自身の役割とそれに伴う成果を分かりやすく記載する必要があります。
明確な数字や実績で記載する
また、職務経歴書に記載する内容は具体的な数字や実績を用いて、第三者から見ても明確にその成果が分かるように記載する必要があります。 例えば自身が貢献した成果として、削減できたコストや、売上向上に対する貢献度合い、何人規模のプロジェクトをリードしたのかなど、具体的な指標を記載することで、より説得力を持って自身の成果を伝えることができます。
ファームに求められる要素を意識する
コンサルタントの適性を判断する際に、どのファームにも共通するのが「論理的思考力」や「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」の有無です。そのため職務経歴書に記載する内容も、これらの素養があることを説明できるような記載を意識する必要があります。 また、先にも述べましたが面接では職務経歴書に記載されている内容を元に面接官が質問を行うため、職務経歴書に記載する際は、この経験で何がアピールできるのか事前に整理しておくとよいでしょう。加えて、各ファームが重視する価値観や、そのファーム特有の用語を用いて自身のキャリアを表現できるとさらに良い印象を与えることができます。
この他にも、職務経歴書作成についてこちらの記事で詳しく説明しておりますのでご確認下さい。
絶対に落とせないWebテスト対策
コンサル転職におけるWebテストは加点ポイントではなく、あくまで足切りラインを超えられているかどうかが見られます。こういった背景もあり、あまり対策をされずに受験をされる方もいますが、想定以上に足切りのボーダーが高いといったケースはしばしば見られます。
コンサル転職で実施されるwebテストについては、最低限下記3つのポイントを意識して臨む必要があります。
ファーム毎の傾向を知ること
コンサル転職ではファーム毎に実施しているwebテストは異なります。そのため、自身の志望するファームでどのようなwebテストが実施されているのか事前に確認し、適切な対策を行う必要があります。 加えて、Webテストが自宅のPCで実施できるかどうかも把握しておくことも重要です。自宅でWebテストを実施する場合は、通信環境の整備や、静かで集中できる環境を用意する必要があります。また、試験会場で受験する場合は、時間に遅れたり等のトラブルも発生するため注意が必要です。
十分な準備期間を設けること
コンサルティングファームへの転職を希望する方の中にはwebテストに対する理解・認識が不十分な方も一定数います。コンサルティングファームを希望する方は、一般的に高い処理能力を持つ若手ハイエンド層が多く、受験等でも十分な勉強をしてきた方が多いため、webテストも特に準備や対策を必要とせず突破できると考えがちです。 しかし、選考におけるwebテストは受験勉強とは異なる考え方を求める場合が多く、しっかりとしたwebテストの対策が必要となります。 また選考を受けるファームの数によっては、、複数のタイプのwebテストを受ける場合があります。それぞれの問題形式に慣れておくためにも、計画的に選考スケジュールを立てる必要があります。
参考書を使って繰り返し練習すること
現在ではコンサルティングファームのwebテストに関するさまざまな参考書が販売されています。もし苦手な形式の問題があれば、参考書を使って、繰り返し対策を行う必要があります。 webテストは複雑な問題もありますが、練習さえすれば突破のハードルは高くないため、webテストの結果で選考に失敗するのは避けるべきです。。 また、短時間で多くの問題を解く必要があるため、できるだけ問題に慣れて、ケアレスミスなども減らしていく必要があります。加えて、ネット上でも例題を解けるサイトや、模擬試験を受験できるサイトもあるため、そのようなサイトも必要に応じて活用できると良いでしょう。
この他にも、webテストについてはこちらの記事で詳しく説明しておりますのでご確認下さい。
コンサルとしての自分をアピールする面接対策
続いて面接対策についてそれぞれのポイントを解説します。
コンサルティングファームの面接を受けるに当たり、まず大前提としてどのような心構えで臨むべきかについて重要な3つのポイントを説明します。
面接では自分は選ばれている側だと認識する
面接はお互いのコミュニケーションの場という側面もありますが一番の目的は、面接官が候補者の採用可否を判断する場です。つまり、内定を得るまでは常に面接官が選ぶ側、候補者は選ばれる側であることを理解しておく必要があります。内定を獲得して初めて、候補者にはファームを選ぶ権利が生まれます。そのため、ご自身の希望するファームを選べるように、できるだけ多くのファームから内定を獲得することを目指すべきです。
面接は自分という商品を売り込むための大事なプレゼンだと考える
面接は自己プレゼンテーションの一種で、自分自身を最適な候補者として面接官に売り込む場です。そのため相手のニーズを理解し、自分自身をどのように提案すれば採用につながるのか考え、しっかりと準備する必要があります。準備においては事前に想定問答と回答を用意し、プレゼンの練習を何度も行う必要があります。万全の準備をすることで当日は自信を持って面接に臨むことができ、その雰囲気も面接にプラスに働きます。
自分を採用する理由を面接官に与える
ファームにとっては、面接は数ある候補者の中から、そのファームが取りたい候補者を見極めるための作業です。また、面接官は組織に所属している以上、なぜ多くの候補者の中からあなたを採用すべきなのか、その理由をファームに説明する必要があります。 そのため、あなたは面接官に対して他の候補者ではなく自分を採用すべき理由を伝える必要があります。自分を採用するとファームにとってどのようなメリットがあるのか、面接官が会社に報告する際に「他の候補者と異なり、この候補者が優れている」と説明しやすい理由をこちらから提供する必要があります。 この他にも、面接におけるポイントについてこちらの記事で詳しく説明しておりますのでご確認下さい。
コンサル適性を判断されるケース面接対策
コンサルの面接と言えばケース面接をイメージされる方も多いと思います。ケース面接はコンサルティングファーム特有の面接方式で十分な対策を行って臨む必要があります。 ケース面接で出題される問題は、実際のプロジェクトで直面するような問題もあれば、プロジェクトとは関係のない社会課題や日常の出来事に関連した問題もあります。そうした問題は、ファームが事前に用意しているテーマであることもありますが、面接冒頭にアイスブレイクとして会話をした内容をお題にすることもあります。 ケース面接のテーマは様々ですが大きくは3つのパターンに分類することができます。
- フェルミ推定問題 (数値算定系問題)
- ケース問題 (施策提案系問題)
- フェルミ推定問題 + ケース問題
フェルミ推定問題の例題(数値算定系問題)
ケース問題の検討のプロセスでフェルミ推定を用いることが多いですが、フェルミ推定の問題だけの場合もあります。
- 日本にいる犬の数はどのくらいか?
- 1日の新幹線のぞみのコーヒーの売上を求めよ
- 一年間で消費される水の量は?
いずれの問題も、正確な数値を何の情報も見ずに算出することは難しいですが、最低限のインプット情報のみで論理的に答えを推定していくのがフェルミ推定です。
ケース問題の例題(施策提案系問題)
ケース問題は解決したいお題を与えられ、そのお題の解決策を1から考える問題です。 答えの無い課題に対して面接官とのディスカッションを通して納得感のある回答を示すことがポイントになります。
- インバウンド需要により、今後大ヒットが予想される新商品を考えよ
- 和菓子メーカーの成長戦略を提案せよ
- キャッシュレス決済比率をあげるための施策を考えよ
フェルミ推定+ケース問題の例題
最もよく出題されるタイプの問題です。 フェルミ推定を用いて前提を定義したうえで、その施策を論理的に検討し、面接官とディスカッションを通して考えを導きます。時にはホワイトボードを用いてプレゼンを行う場合もあります。
- あるスポーツチームAの売り上げを2倍にするには?
- 日本のエンジニア人口を3倍に増やすには?
- 都内にあるスターバックスの売り上げを2倍にするには?
ケース面接ではこうした問題を通して、論理の組み立て方や、結論に至るまでの思考プロセスをチェックされます。また、面接官と、どのようにディスカッションし、自分の意見を述べていくのか、他者の意見を取り入れていくのかも評価の対象になります。
この他にもケース面接におけるポイントについてこちらの記事で詳しく説明しておりますのでご確認下さい。
また具体的なケース面接の例題と検討方法についてはこちらの記事で解説しています。
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未経験からのコンサル転職においてはしっかりとした計画を立てて十分に対策を行っていく必要があります。業界に関する情報収集や、事前書類の作成に加え、面接に向けて、想定問答の作成や、ファーム毎の特徴・強みの理解、入社後に携わりたいプロジェクト等についても回答できるようにしておく必要があります。また、面接の練習も十分に行う必要があるでしょう。 これらの対策を現行の業務と並行しながら一人で行うことは非常に難易度が高いです。そこで、コンサル転職に特化したエージェントを効果的に活用して転職を行うことが重要です。弊社MyVisionでもコンサル転職に関して様々なサポートを行っているため、ご依頼いただくことで効率的に選考を進めることが可能になります。
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- 転職活動全体の効率化:短縮できるタスクを効率化し、選考対策に時間をかけられるように支援
まとめ
今回はコンサルティングファーム転職における面接についてご紹介させていただきました。 未経験からのコンサルティング転職は事前準備など大変なこともある反面、自身のキャリアを飛躍させる大きなチャンスでもあります。昨今はコンサルティング業界が好調ということもあり、正しい準備・フローで進めていけば、誰にでもキャリアを広げるチャンスがあります。 MyVisionでは、コンサル転職に関する情報提供から、適切なファームや求人ポジションの紹介、選考対策まで、個々人の事情に合わせて幅広く支援しています。 コンサルティングファームへの転職を少しでも検討されているようでしたら、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
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