ケース面接の例題4選と解答例|よくある失敗パターンを徹底解説
2026年02月26日更新
コンサルティングファームの転職においては、面接でケース問題が扱われることが頻繁にあります。
一般的な企業の採用面接ではケース面接はあまりおこなわれないため、コンサル未経験の人はこのケース面接に不安を感じることが多いでしょう。そこで本記事では、具体的なケース面接の例題からその解き方まで含めて解説していきます。
また、「MyVision」では一人ひとりに合わせたケース面接対策をおこなっているのが特徴です。実際に多くの候補者からご好評をいただいておりますので、ケース面接対策について不安のある人は、ぜひお気軽にご相談ください。


著者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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コンサルタントの求人情報
ソリューションコンサルタント(プリセールス)
想定年収
600~900万円
勤務地
東京都 中央区
業務内容
テックタッチのソリューションコンサルタントは、進化を続けるテックタッチのテクノロジーを最適かつ最短でお客様にお届けする役割を担い、急拡大するDAP市場と事業成長を続ける中で、より多くのお客様の製品選定フェーズを高品質かつ生産性高くリードする業務を担当します。 具体的には、以下のような業務を遂行頂きます。 ・製品と技術の専門家として、製品デモセッション、Q&Aハンドリング、トライアルプロジェクト推進をリード ・ウェビナーや展示会などのマーケティングイベントのサポート ※適性に合わせて、大企業の経営層やキーパーソンに向けたプレゼンや価値訴求、ビジネス目標を実現するためのソリューション提案を実施いただきます。 ※会社の事業状況やオフィスの移転等により勤務場所が変更となる可能性があります
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シニアコンサルタント/マネージャー|コンサルティング部
想定年収
700~1,600万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
エンタープライズセールス(ビジネスディベロップメント部)が受注した顧客に対するクライアントワークを行います。 顧客の規模感は、時価総額数百億円~数千億円規模となり、様々な業種業態のクライアントが存在する中で、複数名からなるプロジェクトチームを組成して、クライアントの課題解決に臨みます。 具体的な業務内容 <シニアコンサルタント> 大企業のCVC/新規事業創出プロジェクトのマネジメント キャピタリストの教育、サポート 経営戦略立案 投資先企業のリサーチ及び分析 投資案件の評価及びデューデリジェンスのサポート 投資契約の作成及び交渉の補助 投資先企業とのコミュニケーション、モニタリング、及びサポート業務 業界トレンドの調査及びレポート作成 イベント等に参加し、認知度向上やネットワーキングへの貢献 クライアント企業へのイノベーション戦略の策定支援 / 伴走支援 クライアント企業へのハンズオンでのコンサルティング(経営戦略立案/スタートアップとの創案の構想/クライアントの投資領域に該当するスタートアップのリサーチ/ソーシング/出資・資本業務提携支援) <マネージャー> 大企業のCVC/新規事業創出プロジェクトのマネジメント コンサルタント、シニアコンサルタントのマネジメント 経営戦略立案 投資先企業のリサーチ及び分析 投資案件の評価及びデューデリジェンス 投資契約の作成及び交渉の補助 クライアント企業へのイノベーション戦略の策定支援 / 伴走支援
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コーポレートアドバイザー(エグゼキューション特化)|M&Aアドバイザリー部
想定年収
700~1,200万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
「大廃業時代」と言われ事業承継型M&Aが飛ぶ鳥を落とす勢いで市場拡大をしていき、様々なM&A仲介会社が増えていく中で、約3年前からスタートアップ領域のM&Aに注力し、グロース型のM&Aのアドバイザリー業務を行い着実に実績を積み上げて来ました。 2025年4月に東証から発表されたグロース市場に上場している企業の上場維持基準を厳格化するという発表を受けて、事実上の上場企業基準厳格化が決まったことで、市場に大転換が起きました。 ・IPO準備を中止して、売却を検討するスタートアップ企業 ・上場基準に数字が足りないため、M&Aにより成長を志向するスタートアップ企業 ・既にグロース市場に上場している企業で時価総額100億未満の企業がM&Aに積極的に ・自社単独で時価総額100億を目指せないグロース上場企業が資本業務提携の検討を開始 数年前では考えられなかったスタートアップ同士のM&Aやグロース上場企業のカーブアウトなど「大買収時代」が到来しております。 大局が大きく動いている市場において、スタートアップ企業・ベンチャー企業や上場企業に対するグロース型(成長戦略)M&Aアドバイザリー業務をコーポレートアドバイザーとして、エグゼキューションに特化してディールの進行を担っていただきます。 ●業務内容 ・ディールにおける論点相談 ・デュ-ディリジェンスにおけるチームサポート ・スタートアップ・ベンチャー企業に対する企業評価/PichDeck作成/クオリティマネジメント ・お客様との打ち合わせへの同行 ・契約書案作成・条件調整・条件交渉 ・外部専門家チームとの連携 (変更の範囲)会社の定める業務
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【宮城】公共インフラのコンサルタントエンジニア※国交省や地方自治体案件中心/創業60年以上/土日祝休
想定年収
500~800万円
勤務地
宮城県仙台市
業務内容
社会資本整備(道路・橋梁・トンネル・河川・上下水道・環境及び防災関連・地盤調査等)に関するインフラ整備の調査・計画・設計を担当していただきます。 適性に応じて、土木設計(上下水道・道路・構造等)のコンサルティング(実務含む)をお願いします。 ●仕事の流れ ・国交省や地方自治体等から受注。業務の目的や進め方について、具体的に協議いただきます ・設計や検討のために必要な各種調査を準備、実行 ・調査データを元に、課題を抽出。改善に向けての対策を立案 ・設計図面や各種検討資料を発注者に提出
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DXコンサル
想定年収
800~1,000万円
勤務地
-
業務内容
●事業領域 社会インフラ・産業インフラのメンテナンス市場は国内5兆円とも言われており、この広大なマーケットにおける負を抜本的に改善するソリューションに取り組んでいます。 これまでデスクワークはDXが進んできましたが、インフラ業務等の現場を伴うノンデスクワーク業務についてはホワイトスペースが多く、未だに紙業務や熟練者の判断に頼る場面も多く、大幅な改善の余地があると考えています。 現状は設備点検や現場管理、警備監視といった業務を中心に取り組んでおり、今後拡大予定です。 ●所属チームについて ※2025/4時点 計2名(社員) 現在、電力コンサルチームは2名体制で構成されており、いずれも電力業界に対する深い理解と、顧客折衝・課題解決の実務経験を持つメンバーです。 当チームは、ドローン・AI・IoTなどを活用した社会インフラのDX推進をミッションに掲げ、お客様の現場に入り込みながら、課題ヒアリング~ソリューション設計、PoCの実行、導入支援、活用定着まで一貫して支援を行っています。 少数精鋭のチームのため、柔軟性とスピード感を持ちながらも、1つひとつの案件にじっくり向き合い、「机上の空論ではない、現場ドリブンのコンサルティング」を大切にしています。 今後は、より多様な業界課題への対応や、ソリューションの再現性・型化を進めるフェーズにあり、新たな視点やスキルを持ったメンバーの参画を歓迎しています。 ●業務内容 ・電力・インフラ業界の顧客に対する課題ヒアリング、業務分析、提案書作成 ・ソリューションの業界別テンプレート構築 また、ご経験に応じて、以下いずれか、または複数を担当いただきます。 ・自社プロダクト(ドローン、AI解析、業務管理SaaSなど)を活用したPoC・導入支援(現地対応含む) ・ソリューション設計、要件整理、プロジェクトマネジメント ・営業/開発/パートナーと連携した提案活動 ・市場調査・競合分析・活用モデルの型化 ●当社製品・サービスに関しては 「 https://www.sensyn-robotics.com/product 」をご覧ください ●技術環境 「 https://stackshare.io/sensyn-robotics/sensyn-core-and-apps 」
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ケース面接対策
ケース面接は、コンサルタントとしての適性を見るために、コンサルティングファームの採用面接でおこなわれる質疑応答形式の面接です。
もともとは外資系戦略コンサルティングファームの面接でおこなわれていましたが、現在は日系・外資を問わず、さまざまなファームの採用面接でおこなわれるメジャーな面接手法です。
候補者は、面接官から出題される特定のテーマに対して、20分〜30分の限られた時間のなかで、面接官と議論しながら解決策や答えを導いていきます。
ケース面接の内容・ポイントとは
ケース面接のお題は無数に存在しますが、大きく「フェルミ推定問題」と「ケース問題」の2種類に大別することができます。
フェルミ推定問題
フェルミ推定問題とは、感覚的に予測できないような数値や数量について、最低限のインプット情報のみで論理的に答えを推定する問題のことを指します。
たとえば、「東京都にある電柱は全部で何本あるか」や「日本で1年間に消費されるタバコは何本か」といった問題はフェルミ推定を用いる問題です。
正確な数値は、調査が困難なものや、公的機関による調査資料などで確認しなければわからないものですが、フェルミ推定では短期間でおおよその数値を推定することが求められます。
▼フェルミ推定について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
ケース問題
ケース問題は、実際の現場で発生するようなビジネス上の課題に対して、その解決策を導き出す問題のことをいいます。
たとえば、「空港の利用者数を2倍にするための戦略を考えよ」や「東京の満員電車問題を解決するためにはどうすればよいか」といった問いはケース問題のお題です。
▼ケース面接について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
ケース面接の重要性について
フェルミ推定、ケース問題両方にいえることですが、このような形式の問題においては正しい答えや回答方法などはありません。
面接官は、候補者が解決策に辿り着くまでの「思考のプロセス」や「面接官とのディスカッションの内容」「質疑の受け答えの質」といった論理的思考力やコミュニケーション能力を見てコンサルタントとして活躍するために必要な要素を総合的に評価します。
これはフェルミ推定問題、ケース問題いずれの場合においても非常に重要なポイントです。
【MyVision編集部の見解】 実際に選考を受けた人のGoogle口コミやSNSでの発信をみてみると、「ケース面接で詰められすぎて自信をなくした」や「面接官の好みに左右される気がする」といったコメントが見つかりました。これは、選考の本質である「ストレス耐性」や「思考のすり合わせ」を、単なる批判と受け取ってしまうことによる悩みに繋がっているかもしれません。
選考で失敗しないためにも、そのファームの面接官が「議論の過程」を重視するタイプかといった傾向や不安はエージェントを通して確認してみるとよいでしょう。相手を敵ではなく「一緒に問題を解くパートナー」と捉え直すことが、リスクを回避する最大の秘訣です。
▼コンサル転職や選考について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
ケース面接の例題4選
続いて、具体的なフェルミ推定、ケース問題について見ていきましょう。
フェルミ推定の頻出問題1
問題
アメリカのシカゴには何人のピアノの調律師がいるか?
解答例と思考プロセス
こちらは実際に出題されたことのある有名な問題です。フェルミ推定の問題としては定番なので、この問題の解き方の流れを理解して、類似問題もスムーズに解けるようにしておきましょう。
1.シカゴの人口を推定する
はじめに、シカゴの人口についての推定です。シカゴの人口は300万人と仮定してみます。ここでは正確な数値は求められておらず、一般的な都市の数値を概算でおいて問題ありません。
2.ピアノを所有している家庭の割合を推定する
次に、シカゴの家庭のなかでどの程度の割合がピアノを所有しているかを推定します。全米の家庭のうちどの程度がピアノを所有しているかのデータは具体的にはわかりませんが、実体験などをベースに20世帯に1つのピアノがあると仮定します。
3.ピアノの調律の頻度を推定する
ピアノは年に1回調律されると仮定します。
4.調律師一人が年間で調律するピアノの数を推定する
次に、一人の調律師が一年間でどれだけのピアノを調律できるかを推定します。仮に、1日1台、週に5日働き、年間250日働くとした場合、調律師一人が年間で調律するピアノの数は250台と推定可能です。
5.以上の情報から調律師の数を推定する
シカゴの人口を世帯数に換算し、ピアノを所有している家庭数を推定します。人口300万人を平均3人家族で割ると100万世帯、100万世帯の5%である50,000世帯がピアノを所有している計算です。
それぞれのピアノが年に1回ずつ調律されると仮定すると、年間で50,000台のピアノが調律されます。一人の調律師が年間で250台のピアノを調律するとしたら、シカゴには200人(50,000台 ÷ 250台)のピアノ調律師が必要という推定です。
減点に繋がる落とし穴について
フェルミ推定においては、どのようなアプローチでも間違いではありません。論理的に要素を積み上げ、最終的な数を出していくプロセスが重視されます。
この問題のように一見まったく見当がつかないような問題でも焦らずに落ち着いて回答していくことが重要です。
まず問題に取り掛かる前に大まかな回答のプロセスを組み立てるようにしましょう。そして、大まかなプロセスを組み立ててから、具体的な回答に取り掛かると、失敗を避けられる可能性が高くなるでしょう。
フェルミ推定の頻出問題2
問題
自動車販売の市場規模を求めよ
解答例と思考プロセス
こちらの問題に取り組む際、まず必要なのは前提の確認です。今回は「日本における自動車販売の市場規模を求めよ」と具体的に前提を面接官に確認し定義した場合で検討を進めたいと思います。
また、自動車には業務用と自家用のものがありますが、今回は自家用車に限定して算出する方針です。このような前提条件も、実際の面接では、面接官とすり合わせるようにしましょう。
続いて、検討ステップを明確にするために、自動車販売数を求めるための式を次の4要素から立てます。
◯自動車販売の市場規模=(1)世帯数×(2)自動車保有割合×(3)買い替え周期×(4)1台当たりの平均単価
次に、これらの要素をひとつひとつ推定します。
1.世帯数を推定する
日本の人口を基に推定をはじめます。日本の人口は1.2億人、平均の家族人数は2.6人であるため、日本の世帯数は4,600万世帯という計算です。
2.自動車を所有する家庭の割合を推定する
次に、全体の家庭のうち、どれほどの割合が自動車を所有しているかの推定です。日本では都市部と地方部で自動車保有率は大きく異なりますが、今回は簡単に全体としてみると自動車を保有する家庭は60%と仮定します。また、日本の世帯数は4,600万世帯なので、自動車を所有する家庭は2,760万世帯と推定可能です。
3.自動車の買い替え周期を推定する
自動車の買い替え周期は、車種や個々の経済状況によりますが、一般的に10年という仮定です。つまり、毎年10%の家庭が車を買い替えると考えられます。したがって、毎年276万台の車が買い替えられると推定可能です。
4.自動車の平均販売価格を推定する
新車の平均価格は車種によりますが、一般的なコンパクトカーやセダンの価格を基に、300万円と仮定します。
5.自動車販売の市場規模を求める
以上の推定から、日本の自動車販売の市場規模は
4,600万世帯×60%(自動車保有割合)×0.1(買い替え周期)×300万(1台あたりの平均単価)=8.28兆
毎年276万台の車が300万円で売られると推定でき、8.28兆円です。
減点に繋がる落とし穴について
今回の問題では前提が不十分だったため、回答に取り掛かる前に、面接官と対象は日本で良いのか?または世界での規模なのかなどすり合わせられることをおすすめします。
また今回の問題の場合は桁数も大きくなるため、大きな数の計算に時間を取られたり無駄なミスをしたりしないようにしましょう。たとえば100万×100万=1兆(10^6×10^6=10^12)というような計算です。
ケース問題の頻出問題1
問題
カフェ1店舗の一日の売上高と売上を+ 20%にする方法を考えてください。
解答例と思考プロセス:売上は「フェルミ推定」
店舗の売上計算は定番の問題です。計算には「フェルミ推定」を使用します。売上の場合は「数×単価」で出すのが一般的です。カフェであれば「客数×平均単価」で一日の売り上げが出せます。
1.一人当たりの平均支出額を推定する
平均単価の設定の仕方はいろいろありますが、一番シンプルな方法で算出する場合は、経験値から700円などと設定してもよいです。
また時間があれば、飲み物だけ注文する客と、食べ物も併せて注文する客に分けて単価を算出することもできます。テイクアウトを実施しているかも計算に影響を与える要素です。
このような要素を含めて検討するかどうかは面接の状況に応じて判断するようにしましょう。前半のフェルミ推定に時間をかけすぎずにその後のディスカッションに時間をかけたほうがベターです。
2.一日の顧客数を推定する
客数については、テイクアウトを除いた場合は「回転数×席数」で求めることが可能です。 時間によって混雑状況が変わってくるので以下のように考えます。
7時〜10時:15席×1回転×3時間=45人 10時〜12時:15席×0.5回転×2時間=15人 12時〜14時:15席×2回転×2時間=60人 14時〜18時:15席×0.5回転×4時間=30人 18時〜20時:15席×1回転×2時間=30人
以上により1日の客数が180人と推定されます。
3.一日の売上高を計算する
客単価が700円、1日の客数が180人なので、売上は700円×180人=126,000円です。
解答例と思考プロセス:売上を+20%にする方法
次に、上記で算出した売上を20%増加させる方法について考えます。
フェルミ推定で現状の1日の売り上げを126,000円と算出したら、 20%売上増加させる場合は25,200円売上を追加で上げることが必要です。
先ほどの式でいうと「客数×平均単価」のどちらか、または両方を上げて25,200円の売り上げアップを目指します。
1.一人当たりの支出額を増やす
1人当たりの支出額を増やすためには、高価な商品の提供やアップセル(注文時により高価な商品勧める)の推進、セットメニューやほかの商品をクロスセル(注文時に複数購入を進める)の推進、またそれらを割引クーポンを用いたインセンティブの提供などにより推進することが考えられます。
2.顧客数を増やす
顧客数を180人から増やすためには、たとえばマーケティング活動の強化(SNSの活用、地元のイベントへの参加など)、店舗の見た目や雰囲気を改善(店内の装飾や音楽を変えるなど)、新規顧客向けの割引やキャンペーンを実施するなどの方法が考えられます。
いずれの場合においても、各要素を細かく分解して論理的に売り上げ20%アップを達成する方法を示すことも必要です。
減点に繋がる落とし穴について
この問題だけに限りませんが、前提の確認が不十分な場合は減点につながりやすい傾向です。
たとえば、飲食店に関する問題の場合については立地はどこに位置しているのか?またテイクアウトはやっているのか?など与えられた問題だけではわからない要素が多くあります。
前提条件が定まってくると、売上を20%増加させるための打ち手が明確です。そのため、面接官から問題を与えられたら、まずは前提を面接官と合わせる必要があります。
面接官自身も考慮が漏れている場合があり、そこを問題に取り掛かる前につぶせることで加点につながるでしょう。
【MyVision編集部の見解】 一般公開されている情報だけでは、結論のインパクトが決め手となるかもしれません。しかし、MyVision編集部が重視する本当に見るべきポイントを分析すると、①不足している情報を特定し、面接官を「情報源」として使いこなす質問力、②定義した前提から論理的に帰結する打ち手の「一貫性」、③前提が変わった瞬間に瞬時にロジックを修正できる「柔軟な思考スピード」という3つの指標が自分のなかで正しい優先度か丁寧に判断するべきです。
この判断を間違え、自分の仮説に固執して前提を無視し続けると、実務での信頼関係を築けず、転職後に後悔してしまうケースもあります。実際に「優秀だが、顧客の要望を聞かない」として評価を落とす例もあるので、前提確認が「ビジネスの成否を分ける儀式」であることを自分のなかで言語化できるレベルまで落とし込めるとよいでしょう。
ケース問題の頻出問題2
問題
都心の満員電車を改善する方法を考えてください。
解答例と思考プロセス
こちらの問題についてもまずは解き方の大方針を考えた上で、回答に取り掛かるようにしましょう。また何を持って改善といえるのかなども含めて問題のポイントです。
今回は、以下のフローで問題を解いていきます。
- 問題の理解と現状の把握
- 改善案の検討
- 各改善案の影響を推定
このような問題で重要なことは数値の正確性ではなく、解き方のプロセスや論理展開です。正しい数に固執しすぎないように注意しましょう。
1.問題の理解と現状の把握
まず都心の満員電車とは具体的に何を指すのか定義します。ピーク時間における乗車率が非常に高い電車を指すとしましょう。これは通勤通学の時間帯にとくに顕著になる問題です。
次に、フェルミ推定を使って現状を定量化します。たとえば、特定の路線のピーク時の乗車人数、電車の定員、運行頻度などからピーク時の現状を推定するのがステップです。
- ピーク時間の利用者数=首都圏人口×通勤・通学者の割合×鉄道利用比率
- 混雑率=利用者数/定員数
式が算出できたら後は数字を入れるだけです。
2.改善案の検討
問題を明確にしたうえで、その解決策を決めていきます。都心の満員電車問題を解決するための一般的なアプローチは、「供給側の改善」「需要側の調整」「効率化」の3つに大別可能です。
| 供給側の改善 | 電車の運行本数を増やす、大容量の車両を導入する、新たな路線を開設する、など |
| 需要側の調整 | フレックスタイム制度やテレワークの推進により、ピーク時の需要を分散する |
| 効率化 | 乗車組織化(たとえば、ホーム上での乗車位置指定)、駅の出入り口やホームの改善などにより、電車の利用効率を上げる。 |
3.各改善案の影響を推定
フェルミ推定を用いて、各改善案が満員電車問題にどれほど影響を与えるかを定量的に推定します。たとえば、「電車の運行本数を10%増やすと、ピーク時の乗車率は何%減少するか?」といった問いに答える形です。
減点に繋がる落とし穴について
このような問題では数の正しさはあまり重要ではありません。フェルミ推定に時間をかけるあまり、改善案の検討が十分にできないと減点につながる可能性があります。
数の正しさを追求するのであれば、改善案の検討が網羅的にできているのかどうか、アプローチは論理的となっているかどうかなどについて、より時間をかけて検討したほうが面接を突破できる可能性が高くなるでしょう。
ケース面接で高い評価を得るために
ケース面接については書籍などを通して多くの問題を解くことで、その考え方や論理展開のコツをつかむことが可能です。問題に関する書籍はいくつも出版されていますので、それらを利用してケース問題に慣れていくことをおすすめします。
また、ケース問題の対策をするうえで注意したいことは解き方を暗記するのではなく、「考え方や論理展開の仕方に慣れる」ということです。解き方を暗記してしまうと、実際の面接の場で柔軟な議論ができず、表面的な浅い解答になってしまう場合があります。
ケース面接は実際のプロジェクトで必要な「論理的思考力」や「コミュニケーション能力」を見るための手法です。この本質を意識してケース問題の対策をしましょう。
また、日常生活のなかでも自分でテーマを見つけて、常に自分の頭で問題を解いてみるという癖をつけることもおすすめします。多くの問題に触れてケース面接に必要な思考パターンに慣れることで、面接だけでなく実際にコンサルタントになった後にも活かすことが可能です。
MyVisionのエージェントと対策をおこなう
またコンサルティング転職に特化した転職エージェントを活用することで、ケース面接の対策を効果的におこなえます。
コンサル特化のエージェントのなかには、ケース面接の対策までサポートしているエージェントもあり、そうしたエージェントを活用することで過去の出題問題の傾向や解き方を学ぶことが可能です。
MyVisionでも戦略ファーム出身のメンバーを中心に、これまで数多くのケース面接対策まで含めた転職支援をおこなってきました。
もしケース面接に不安を感じている人がいたらお気軽にご相談ください。ファームごとの傾向や、最近のトレンドなど含めてサポートします。
MyVisionのエージェントに対する口コミ
非常に手厚いサポートをしていただき、成長を実感できた
S・Kさん / 28歳 男性 / 慶應義塾大学
当初より期待していたケース面接対策でしたが、非常に手厚くサポートしていただきました。とくにケース問題へのアドバイスが非常に具体的で分かりやすかったので、回数を重ねるごとに改善していっていることを実感できました。
また、フィードバックの伝え方もとても分かりやすかったです。面接官が着目している箇所や採用したい人物像などから逆算して説明してもらえたことで納得感がありました。このため、実際の面接でも自信を持ってアピールポイントを伝えることができました。
丁寧なサポートのおかげで高いモチベーションを維持できた。
I・Kさん / 31歳 男性 / 早稲田大学
最初はケース面接がまったくできなかったので、イロハからすべて教えていただきました。駐在期間ということもあり、夜分遅くに対応していただいたことも何度かありましたが、毎回丁寧に対応していただいたことに非常に感謝しています。
心強いサポートのおかげもあり、高いモチベーションを維持したまま転職活動を終えることができました。
前日深夜まで対応をしてもらい、自信を持って本番に臨めた。
K・Uさん / 25歳 男性 / 大阪大学
候補者にとても寄り添ってくれるエージェントだなと思いました。印象的だったのは第一志望にしていたファームの第二新卒の選考会のことです。
前日深夜までケース面接の対策をしていただき、本当に助かりました。当日も自信を持って臨めたのは、担当してくださったエージェントのサポートあってこそだと思います。
まとめ
今回はコンサルティングファーム特有のケース面接について解説しました。ケース面接と聞くと苦手意識を持つ人もいますが、ほかの一般的な面接と同様に、評価観点やよくある失敗を抑えることで十分に対策が可能です。
MyVisionでは、ケース面接対策についてもサポート体制を整えており、業界未経験からのコンサル転職を数多く支援しています。他社にはない独自の選考対策や転職支援に強みを持っており、一人ひとりの経歴に合わせた最適なキャリア形成のサポートが可能です。コンサル転職に興味のある人は、情報収集のみでも大丈夫ですのでお気軽にご相談ください。
FAQ
コンサルタントになるために解消しておきたいケース面接の疑問をQ&A形式で紹介します。
思考力に自信がないのですが、独学での本による対策だけでケース面接は突破できますか?
思考の型を学ぶには書籍が有効ですが、面接官との「対話」を重視する試験の性質上、模擬面接による対人練習は必須といえます。 独学では気づきにくい論理の飛躍や説明の癖を修正するためにも、エージェントなどによる客観的なフィードバックを活用して実戦感覚を養ってください。
面接の途中で考えが詰まってしまったら、その時点で不合格でしょうか?
思考が止まっても即不合格にはならず、面接官を議論のパートナーとしてヒントを仰ぎながら進める姿勢を見せれば挽回可能です。 実際の現場でもクライアントと伴走する力が求められるため、行き詰まった時こそ「現時点ではこう考えています」と共有し、対話を絶やさない柔軟さを意識しましょう。



