国内最速の生成AI支援で600社の変革を実現。お客様と共創し日本のDXを推進する急成長AIカンパニー【株式会社ギブリー生成AI事業責任者長目氏インタビュー】
2025年03月26日更新
企業紹介
株式会社ギブリーは2009年に創業し、「すべての人が物心豊かな社会を実現する」ビジョンのもと、「世界で最も必要とされるテクノロジー企業群をつくり、デジタル大国として日本を再生させる」というミッションを掲げるITベンチャー企業です。社員の50%である120名のグローバルな開発組織と、10年に渡って領域特化型のサービス・SaaSプロダクトを多角的に展開し続ける事業創造力を強みとしています。時代のニーズに合わせて最速でサービスを展開し、これまで業種・業界を問わず累計4000社以上を支援してきました。
事業は、大きく3つの領域で展開しています。1つ目が、エンジニアを中心としたデジタル人材の採用・育成を支援するHRTech事業「Track(トラック)」。2つ目が、AIを活用したマーケティング支援を行うマーケティングDX事業「DECA(デカ)」。3つ目が、生成AIを活用した業務効率化支援を行うオペレーションDX事業「MANA(マナ)」です。
生成AI元年となった2023年春、国内最速で法人向けの生成AI活用プラットフォームをリリースし、テレビ・新聞等に大きく取り上げられました。サービス開始から1年半で600社以上のエンタープライズ企業を中心にご支援しており、国内最先端のユースケースを創出すると共に生成AI活用のナレッジを集積してきました。
現在は、生成AI活用支援において『戦略策定』『環境構築』『利活用』『組織浸透』の全領域をカバーする包括的なサービスを展開しています。多様なSaaSプロダクト群とAIプロフェッショナルサービスを掛け合わせた独自のサービスモデルを強みに、コンサルティング、BPO、受託開発など、幅広い分野で案件を拡大しています。
インタビュイー経歴
話し手

長目拓也氏
株式会社ギブリー
事業責任者
東京理科大学大学院を修了後、ソフトバンク株式会社にて営業やマーケティングに従事の傍ら、様々なAI/RPA活用プロジェクトを推進、2018年にはAIプロジェクトで社長表彰を受賞。その後、全社構造改革「DW4000プロジェクト」をリードし、業務効率化に貢献。2020年からは株式会社ファーストリテイリング(UNIQLO)で世界20か国以上にあるカスタマーセンターの基盤づくり、EC/O2O関連のサービスを担当し、2022年からは世界本部立ち上げに伴い、アメリカのニューヨークで有明プロジェクトを推進。 2024年夏に株式会社ギブリーに入社。現在はオペレーションDX部門の事業統括本部長として生成AI活用プラットフォーム「MANA Studio」の統括及び、生成AI活用の伴走支援事業責任者を務める。
目次
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法人向け生成AIサービスを国内最速で開始、2か月間で100社、1年半で600社以上の業務変革を支援
──長目様のご経歴を教えてください
長目氏新卒でソフトバンクに入社し、1年目は営業現場研修で銀座をはじめとする店舗でApple WatchやPepperを販売していました。2年目には兵庫エリアと京都エリアで代理店営業を担当し、西日本でトップセールスの成果を達成。3年目には名古屋に拠点を移し、戦略部で約17億円の予算を管理しながら代理店のインセンティブ設計やエリアマーケティングに携わりました。2016年後半、孫正義氏がAIの重要性を提唱し始めた際に、理系のバックグラウンドを持つことから、AI関連業務に携わるようになり、AIとRPAを組み合わせたプロジェクトで社長賞を受賞しました。全社構造改革プロジェクトのマネージャーに任命され、アクセンチュアと共同でコンサル育成プログラムの構築なども行いました。 その後、toCビジネスに挑戦したいという思いからファーストリテイリングに転職しました。ファーストリテイリングでは、チャットボットを20か国に導入し、顧客問い合わせの大半を占めていた返品対応のプロセスを分析。返品のうち1億円相当が転売業者によるものであることを突き止め、プロセスを改善しました。その後、世界本部の立ち上げプロジェクトに選抜され、2年間アメリカでAIや物流、コールセンター基盤の構築に従事しました。 帰国後は長年副業として携わっていたギブリーに正式にジョインし、2024年7月から事業統括責任者として活動しています。現在は、OperationDX部門全体の事業統括責任者として、マイクロソフトとの協業によるCopilotの活用支援やユースケースの創出の推進や、「MANA Studio(マナ スタジオ)」というAIエージェントに対応した次世代型生成AIプロダクトの開発、さらに、AIの活用に関するコンサルティング事業の体制を強化し、短期間で入社前の約2倍の業績を達成しています。
──ギブリー社の事業概要や組織について教えてください
長目氏ギブリーは2025年4月で創業17年目を迎えたベンチャー企業です。創業当初はWebサービスを主軸として事業を展開していましたが、2010年代半ばからAI分野に進出し、SaaSビジネスを拡大しています。2022年まではチャットボットやHRテックなどを主軸にプロダクトを提供していましたが、生成AIの台頭を受けてこの分野に注力することを意思決定し、「法人GAI」というプロダクトをわずか1ヶ月で開発・リリースし、リリース後の2か月間で100社以上に導入いただきました。 サービス開始当初はメディアにも大きく取り上げられ、問い合わせや口コミを中心に契約を拡大し、リリース数ヶ月後よりマイクロソフト、PwCコンサルティング、Salesforce、ソフトバンクC&Sとのパートナーシップを通じて市場展開を進めています。ソフトバンクC&Sとは代理店を通じた拡販を、マイクロソフトとはライセンスリセラーとの連携を実現しており、リセラーの拡販をギブリーが支援しています。 現在は、「GAIコンサルティング」の売上も急増しており、サービス開始から1年半の24年11月時点で600社以上の実績がございます。コンサルティングでは生成AI活用の戦略企画といった川上工程から、環境構築、実行支援、組織浸透といった川下工程まで、幅広い領域で支援しています。
──ギブリー社ならではの強みや顧客への変革について教えてください
長目氏当社は、生成AIの活用においては「生成AIを業務で使える状態を作ることが重要である」と考えています。単にツールを導入するだけではなく、生成AIを実際に業務で活用できる環境が整って初めて効果が生まれます。このため、現場のスタッフに生成AIの使い方を教育して活用を促進する「リスキリング」、そして、無意識にワークフロー内で使いこなす「アーキテクチャアプローチ」の2軸でソリューションを提供しています。 リスキリングでは、生成AIの専門家としてクライアントの事業に入り込んでAIの活用方法をご提供したり、プロンプトを作成するなどの取り組みを行います。例えば、ある企業では、忙しくて取り組む余裕がない状況であっても生成AIを導入したいというニーズにこたえるために現場にスタッフが入り込んで業務を理解し、従業員の代わりにプロンプトを作成したり、生成AIのチューニングや最適化を行います。クライアントの部長クラスの従業員を対象としたトレーニング等も行っています。 アーキテクチャアプローチでは、生成AIを既存の業務ツールと統合する取り組みを行っています。たとえば、SAPやPowerBIと連携させることで、データレポートを個別に確認する必要がなくなるなど、業務効率を大幅に向上させています。 このように、実業務に密着する形でAIを提供することで、生成AIの技術スキルがない企業でも簡単に利用できる形を実現し、業界全体における次の時代の変革を牽引したいと考えています。
生成AIはDXの次の革新、その価値を最大化できるのがギブリーだった
──ギブリー社に転職した理由を教えて下さい
長目氏生成AI事業に挑戦したいと考えたためです。ソフトバンクでの全社構造改革、ファーストリテイリングでの世界カスタマーセンター立ち上げと、長年AIに携わってきた経験から、従来のDX(デジタルトランスフォーメーション)の多くはすでにやり尽くされていると感じていました。 例えばOCRやビッグデータのBI化、業務効率化ツールなどは一巡しており、新たな革新は生成AIにあると考えたのです。 しかし、生成AIは人事やマーケティングを含むあらゆる事業や業務領域で活用できる柔軟性がある一方、導入しなくてもビジネスが回ってしまうケースも多いため、いかに活用し、定着するかが課題となっています。 また、事業会社内での活用を推進する立場では範囲が狭くなってしまいます。 「生成AIの価値を最大化できる会社はどこにあるか?」と考えた時、当時生成AI活用支援を国内最速でスタートしており、プロダクトもコンサル事業も両軸で提供していたギブリーの代表井手と直接話してギブリーに入社を決意しました。
──大手企業からベンチャー企業への転職は迷いませんでしたか?
長目氏迷いませんでした。生成AIの価値を最大化したく自分でやりたいという気持ちも強かったので、自己資本100%で経営しているからこそ自分でやれる範囲が広く、これまでAIチャットボットでの実績もあるギブリーという会社は、自由度と信用のバランスが取れていて非常にレアでした。 また、元々知り合いだった取締役の山川氏の経営哲学に強く共感したことも理由の一つです。山川氏は損益計算書を「通知表」と表現し、若手社員にも経営的視点を持つことを求めています。もともとゼロから事業を立ち上げたいという思いを持っていたため、単なるコンサルティング業務ではなく、泥臭い部分まで自ら手掛け、自分で事業を動かして責任を持つことができることに惹かれました。こうした環境であれば、ビジネスへの挑戦を通じてさらに成長できると確信しました。
お客様と先端事例を共創する面白さ、技術進化と共に切り拓かれるキャリアパス
──業務で面白さを感じる部分を教えてください
長目氏いち早く世の中のトレンドを掴んでお客様と先進的な事例を共創していく作り方ができることです。ギブリーは元々事業会社として製品の価値やミッションに共感するイノベーターと一緒に作っていくやり方に強みを持っています。 そして今生成AIは日々トレンドが変わります。その中で、切込隊長として世界的に最先端で、コモディティ化する前の事例をお客様と創出できるコンサルワークができることは面白さの一つです。 新しいものを試したりするのが好きな人、ものごとのスタートラインに立ってリードするのが好きな人は非常にやりがいのある仕事だと思います。
──ギブリー社のキャリア面の魅力について教えてください
長目氏生成AI利活用の世界的に最先端事例をお客様と共創しているからこそ、ポジションや業務が無限に生まれ、チャレンジに溢れていることです。 例えば2年前はプロンプトチームの立ち上げとしてプロンプトエンジニアが、その後はRAG開発PM、今はAI Agent構築チームが。そして薬品業界のお客様に特化した業務改革や、人事に特化した業務改革など、一つの組織でいくつものポジションや業務が生まれていきます。 また、サービスが多角的なため、キャリアパスが豊富なことです。 まずコンサルティングサービスは生成AIを活用したものが中心であるため、すべての業界・業務において課題解決が可能です。また、大手企業のCIOなど役員級とのやりとりも多く、若手からパートナーとしてのキャリアアップが可能です。 そして、SaaSプロダクトや受託開発も展開しているため、コンサルティングだけでなく、プロダクト開発や新規事業の推進、プロジェクトマネージャーなどにも携わることも可能です。 コンサルタントが営業を兼任するなど、役割を横断した挑戦ができる環境が整っており、現場が得意な人や上流工程が得意な人が自分の強みに合った形で活躍できるのも特徴です。 加えて、急成長中の組織であるため、能力やマネジメントスキルがあり、意欲的な方には管理職などの上位ポジションへの道も開かれています。GAIコンサルティングチームでは取締役の山川と私と共に事業を推進する「事業責任者候補」や「マネージャー」を積極的に募集しております。
PMとして培った「推進力とやり切る力」があれば最先端の生成AI領域でも活躍できる
──求める人材像とキャリアパスについておしえてください
長目氏推進力があり、やり切る力を持った人材を求めています。生成AIの利活用は世界的に事例が少ない最先端の領域です。特にギブリーの顧客はエンタープライズが中心ですので、まず信用を獲得することが重要になります。
そのため、不確実性の高い環境でも、多様なステークホルダーを巻き込みながら前に進める推進力が必要です。お客様の経営層から現場担当者まで、様々な立場の方々と協業しながら、最速でパフォーマンスを出すやり切る力があれば大いに活躍できます。 スキル・経験面では、プロジェクトマネージャー(PM)としてのスキルを持ち、特にピープルマネジメントもできる方を歓迎しています。具体的には、コンサルティングファーム出身のPM、事業会社で経営層とやり取りを行ってきたPM、そしてSIerでビジネス寄りのPMを担っていた方などをイメージしています。
生成AIの最前線に関わるOperationDX部門は急成長しているため、早い段階でコアメンバーとして重要な役割を担うチャンスがあります。実際、入社数年目の若手社員がプロダクト開発をリードしていたり、20代の社員が大手企業の経営層をカウンターパートにコンサルティングを行っている事例もあります。社員の9割以上が20~30代であり、エンタープライズ案件を一人3~5つ並行して担当するなど、大きな裁量と責任を持つことができる点が特徴です。
上場も見据えて倍々ゲームでの事業拡大を目指す
──今後の展望と目指す方向性について教えてください
長目氏ギブリーは、これまで資金調達をほとんど行わずに規模を拡大しており、将来的には大型上場も可能な状態を維持しています。今後も事業を「倍々ゲーム」で成長させていきたいと考えています。 急成長のため、OperationDX部門は現在35名の組織ですが、目標の売上規模を踏まえると100名規模の組織への拡大が必要だと考えており、採用にも力を入れていく予定です。当社の事業戦略の核心は、AIを企業の業務プロセスにどれだけ深く効果的に統合するかにあります。特に注力する3つの分野として、(1)反復的な業務タスクを自動処理するAIエージェントの導入、(2)AIによる業務フローの分析・効率化、(3)社内に蓄積された各種データをAIで有効活用するためのシステム構築を展開します。これにより、顧客企業の生産性向上とコスト削減を実現し、デジタルトランスフォーメーションを加速させ、すべての人が物心豊かな社会を実現し、デジタル大国として日本を再生するというギブリーのビジョン達成を目指しています。
──最後にメッセージをお願いいたします
長目氏ギブリーでは、キャリアの横の広がりも縦の成長も大いに期待できます。一般的なコンサル企業と異なり、幅広い業務ドメインに携われるため、コンサルティング以外のチャレンジも可能です。コンサルティング未経験者でも飛び込める環境が整っており、やる気と実力次第で、20代でエンタープライズ企業の役員と直接対話する機会や、大きなプロジェクトをリードする経験を得ることができます。 興味のある方は積極的にカジュアル面談や面接を行っていますので、そちらで詳細をお話しできることを楽しみにしています。
──ありがとうございました