HR SaaSデータの一元管理により戦略的な人的資本経営を支援するゲームチェンジャー【株式会社パトスロゴス 矢下氏インタビュー】
2025年01月10日更新
企業紹介
株式会社パトスロゴスは、「日本企業のバックオフィスのDXを推進し、コーポレート部門に必要な創造性の時間を創出する」ことを企業理念として掲げ、HR SaaS関連の共創プラットフォームや人事・給与システムを開発し、運営する企業です。共創プラットフォーム「PathosLogos」では、HR SaaSのデータ規格を統一したデータベースを活用し、勤怠・給与管理など複数のHR SaaSを連携し、一元管理することで、効率的な利用を可能にしています。
インタビュイー経歴
話し手
矢下茂雄氏
株式会社パトスロゴス
取締役COO
大学卒業後、株式会社リクルートに入社し、企業の人材採用に関するコンサルティングを行う部門に配属。営業、商品企画等の部門を経験した後に、既存顧客約2,000社、新規顧客500社を担当する部門の責任者を経て、2007年楽天株式会社に入社。日本最大の就職活動SNSの事業責任者として、ビジネスオペレーション全般を担当し、サービス改善や部門改革、事業の黒字化に貢献。2015年にリクルーティング部門の責任者として株式会社ワークスアプリケーションズに参画し、国内外の採用戦略を指揮。株式会社パトスロゴスでは取締役COOとしてバックオフィス全般と営業組織を管掌する。
目次
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分断された個々のHR SaaSデータの一元化により本来の価値を引き出す
──矢下様のご経歴について教えてください
矢下氏大学卒業後1986年に新卒で株式会社リクルートに入社し、人材採用コンサルティング、新規事業開発などを経て、リクナビのセールス部門の責任者を務めました。2007年には楽天株式会社に転職し、みん就やブログ事業など複数事業の黒字化と成長を推進しました。その後、リクルート時代に出会った当社代表の牧野(当時は株式会社ワークスアプリケーションズ代表)に誘われ、2015年に株式会社ワークスアプリケーションズに入社し、リクルーティング部門を統括。2022年4月より株式会社パトスロゴスの取締役COOとして、バックオフィスや営業(パートナーアライアンス含む)を管掌しています。
──パトスロゴス社の事業内容を教えてください
矢下氏当社の事業展開は、2つのフェーズに分かれています。 第1フェーズでは当社製品である共創プラットフォーム「PathosLogos」をより多くのお客様にご利用いただくことを目指しています。 このプロダクトは、複数のHR SaaSのデータベースを横断的に連携させ、大手法人にHR SaaSの価値を最大限に提供することを目的としています。 HR SaaS市場では、HR SaaSを導入した企業がその価値を十分に活用できていないことが多く見受けられます。これは、導入したそれぞれのSaaSは確かに便利なのに、それらを繋ぐところが上手くいっていないことが多いからです。例えば、採用と評価データを別々のSaaSで管理し、各データをエクセルにダウンロードして照合しているなど、データが分断されていることによって、分析や施策の検討が効率的に行えていないといった具合にです。従業員を多く抱える大手法人において戦略的な人的資本経営の実現は今後の日本の国際競争力に直結するものだと考えています。そのためには、正確なHRデータをもとに組織活性化の施策を講じる必要があります。共創プラットフォーム「PathosLogos」は、各SaaSのデータを統一されたデータ項目に変換することで一元管理を実現し、ユーザー企業がHR SaaSを効率的かつシームレスに活用することで人的資本経営を実現することを支援しています。
そして第1フェーズで当社のプラットフォームが多くのお客様にご利用いただけるようになれば次に、第2フェーズとして、プラットフォーム上で収集したデータを活用したHRコンサルティング事業の展開を目指しています。プラットフォームを通じて複数企業のHRデータを横断的に取得することで、例えば、特定の人材の業界全体における昇格スピードや企業ごとの女性比率など、リアルなデータベースを構築することができます。当社のプラットフォームにたまっていくデータを活用し、お客様の人的資本経営の実現をご支援していくコンサルティング事業を展開していきたいと考えています。
自分で考え、能動的に業務を推進できる「エンジンがかかっている」方を積極的に採用したい
──パトスロゴス社の組織や労働環境について教えてください
矢下氏当社には開発、コンサルティング、営業、バックオフィスの4部門があります。開発部門には約40名、営業部門には約20名、コンサルティング部門には約15名、バックオフィスには10名弱が所属しており、全体で約80名ほどの体制で事業運営を行っております。社内はとても和やかな雰囲気で、活発な議論が行われています。
また、給与水準は当社と同規模のスタートアップと比較しても高めだと思います。これは、代表の牧野が「給与は成功への投資」という考えを持っており、社員の成長可能性に対して積極的に投資をしていく企業文化が背景にあります。
──特に採用を強化している分野や求める人材について教えてください
矢下氏現在、当社では大手法人向けのソリューション営業、HR SaaS導入のコンサルティング、そしてマーケティング・広報の分野で採用を強化しています。
営業部門の採用においては、やはり事業の特性上、大手法人向けの営業経験を有している方や、SaaSやHRソリューション営業の経験をお持ちの方が活躍しやすいと考えています。 ただそうした即戦力になりうるようなご経験を有されているかどうかに問わず、当社の採用では、「エンジンがかかっているかどうか」を非常に重視しています。これは、私がよく社内でも言う表現なのですが、「自分の意見や考えを持ち、自発的に行動できる」ことを指しています。当社は平均年齢が30代後半ということもあり、高いスキルや経験を持つベテランも多く在籍していますが、最近では20代の社員も続々と入社してくれています。年齢や経験問わず大事にしているのは「エンジン」です。正解のない問にチャレンジしているわけですから、誰もが自分の意見を持ち、主体的に課題解決に邁進していく姿勢が求められます。特に営業の部門では、決して簡単ではない提案活動を進めるにあたって「自分がどうしたいと思っているか」は非常に重要であり、選考活動でもそうした仕事への姿勢の部分はよく見させていただいていますね。 最近お会いした候補者の方で印象的だった方がいます。その方は、前職を退職した理由として「指示された業務のみをこなすことに不満があった」と話されていました。業務を進めていく中で課題に感じたものの改善策を色々伝えていたらしいのですが、その方の務められていた企業ではあまりそういったことが求められていなかったようで、転職を決意されたとのことでした。我々としてはむしろこういう姿勢は非常にウェルカムであり、色んな経験・知識を持つメンバーが集まる中で、意見を結集し、難しい課題にチャレンジしていくということを大事にしています。
役職や指揮命令系統も構築中でありポジション獲得のチャンスが豊富
──今、パトスロゴス社に入社する魅力を教えてください
矢下氏今からの2年間は、自由に多くの経験を積める非常に魅力的な期間だと考えています。事業開始から3年弱、プロダクトリリースから2年弱という当社のフェーズにおいては、まだまだ成功パターンが確立されているわけではなく、色んな試行錯誤の中で事業運営を進めています。なので、従業員一人一人の意見を元にどんどん新しい方法を模索し、挑戦していき、改善を繰り返していくことが否が応でも求められます。
また、私や牧野を除く役職や指揮命令系統もまだ確定しておらず、現在検討中の段階です。そのため、ポジションを獲得し、キャリアアップのチャンスも多くあると思います。
──パトスロゴス社の今後の展望について教えてください
矢下氏まずは、大手法人向けのHRシステム市場でシェアを拡大していきたいと考えています。そのため、人的資本経営や戦略的な人事に関心があり、人事の変革を通じて日本社会をより良くしていきたいという想いを持つ方々を新たな仲間として迎え、成長をさらに加速させていきたいと考えています。
──最後にメッセージをお願いいたします
矢下氏当社では、挑戦できる環境をぜひ提供したいと考えています。現職で決まった枠にとらわれた仕事に課題意識を抱いている方や、自分の考えをもとに積極的に挑戦していきたい方に、ぜひご入社いただきたいです。ご応募をお待ちしています。
──ありがとうございました