Digital × Post Dealを強みに長期的な顧客関係を構築【DTFA Digital部門S氏インタビュー】
2024年12月03日更新
企業紹介
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)は国際的なビジネスプロフェッショナルネットワークであるDeloitteのメンバーで、有限責任監査法人トーマツのグループ会社です。DTFAはデロイトの一員として日本におけるファイナンシャルアドバイザリーサービス(FAS)を担い、デロイトおよびデロイト トーマツ グループ各社で有する監査・リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務・法務の総合力を活かし、収益構造を変革するためのM&Aや、企業再編・不正調査などのクライシスマネジメントの局面において、企業が直面する重要な課題の解決を支援しています。
インタビュイー経歴
話し手
S氏
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー
マネジャー
大学卒業後、国内鉄鋼メーカーの財務部で約6年、総合系コンサルティング企業で2年弱の勤務を経て、2023年春頃にDTFAに入社。マネジャーとして、新規事業関連のオペレーション構築や、ITDD・PMI支援等のM&A関連の業務に従事
目次
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M&A関連案件と、新規事業などのコンサル案件に並行で従事し早期に経験値を蓄積
──S様のご経歴を教えてください
S氏現在DTFA Digital部門でマネジャーを務めております。1社目は国内鉄鋼メーカーの財務部で約6年、2社目は総合系コンサルティング企業で2年弱勤務し、その後DTFAに転職し、現在入社してから1年半になります。主に新規事業関連のオペレーション構築のご支援や、ITDD・PMI等のM&Aの各フェーズでのご支援を行っています。
──DTFA Digital部門の組織体制や規模感について教えて下さい
S氏DTFAは約2,000名の社員で構成され、インダストリーとサービスラインのマトリックス構造となっています。縦軸にはインダストリー、横軸にはデジタル、ストラテジー、バリュエーション、トランザクションなどの部門が配置されています。特にDigital部門は過去1-2年で組織が拡大し、所属人数が約70-80名から140名ほどまで増加しました。この部門のメンバーは、総合コンサルやSIerの出身者が多いものの、一定数のコンサル未経験者も含まれています。
Digital部門の主な業務内容は、ITやオペレーションに関するデューデリジェンス(DD)、SPA締結後のプレクロージング対応支援やDay2に向けたIT・オペレーションの構築支援などです。また、M&Aを通じて培ってきたゼロイチを作りあげる力を活かし、新規事業立ち上げ支援などの通常のコンサルティング案件もご支援しています。案件の割合としては、DD・PMI系とコンサルティング案件がそれぞれ約半分を占めています。DD業務の際には、CFAやトランザクションチームが全体統括を行い、その中でDigital部門のメンバーがITDDやオペレーションDDチームとして参加する形をとることが多いです。
──コンサルティング業界、中でもDTFA Digital部門に転職した理由を教えて下さい
S氏コンサルティング業界への転職を考えた一番の理由は、自分の強みを最も活かしやすい業界であると考えたことです。1社目の国内鉄鋼メーカーでは、財務部にて国内製造ラインの構造対策の検討などに携わっていましたが、事務的な業務の割合が多く、論点を整理してスピーディに推進する自分の強みをもっと活かせる業界で挑戦したいと考え、コンサルティング会社を志望しました。2社目のコンサルティング企業に入社した理由は、製造業での管理会計の経験を活かせるチームからオファーをいただけたためです。その後、DTFAのDigital部門に転職した理由としては、組織が拡大期であることもあり、自分のスタイルで活躍できる場が多いと感じたこと、また、今後コンサルタントとして日本企業を支援していく上で、Digital部門が注力しているカーブアウトM&Aの領域での経験がより重要なものになっていくと考えたことも理由の一つです。 DTFA Digital部門への転職後に1年半でマネジャーに昇進しました。Digital部門には、自分でプロジェクトを推進する気概を持つメンバーには、職位を問わず相応の役割を与えてくれるカルチャーがあるため、自分が入社後から積極的にプロジェクトをリードしてクライアントを巻き込んでスピーディに課題を解決してきたことを評価いただいたと思っております。
──S様がDTFA Digital部門で取り組まれている案件の内容について教えてください
S氏入社直後から新規事業におけるオペレーション構築支援やITDDなどのM&A案件など複数案件を並行して担当しています。最初の案件では、クライアントが社内で立ち上げた新規事業のオペレーション再構築を担当し、シニアマネジャーとスタッフ2名と共にスケジュールや業務設計の見直しを行いました。その後は、カーブアウト案件におけるITDDやセルサイド支援と並行しつつ、エンタメ系B2C事業の立ち上げや、金融業界における新サービスのリリースにむけたプロジェクトのPMO支援なども経験しました。 金融業界のPMO支援のプロジェクトでは、PMOとしての課題管理から派生し、自発的に商品設計の検討にも刺さりこんでいくことができ、クライアントから高く評価いただけました。この案件が特にマネジャー昇進の要因になったと考えています。現在は長期の新規事業案件を担当しながら、DD、およびPMI支援のプロジェクトにも取り組んでいます。 部門の中では、プロジェクトの課題を整理し、クライアントを巻き込みながらスピーディに解決していく能力を評価いただいており、パートナーの古賀からは「プロジェクトの起爆剤として活躍してほしい」との期待を持たれてアサインされることが多いです。
幅広い案件への対応による長期的な支援が強み。個々の目標を踏まえたPJアサインで成長を促進
──DTFA Digital部門で働く上での魅力や、組織の強みについて教えてください
S氏まず、個人のキャリア志向を軸に、様々なプロジェクトに挑戦できるという魅力があります。希望があれば担当領域以外のプロジェクトにも参加できます。これはマネジメント層がメンバーのキャリア志向を具体的に把握した上で部門内で共有し、部門として各メンバーのキャリアの実現を見据えたアサイン調整を行うカルチャーがあるためです。 強みとしては、ITDD等のM&A案件だけでなく、通常のコンサルティング案件、特に大規模な公共プロジェクトの実行支援などに強みを持っているため、安定して複数の案件を獲得できていることがまず挙げられます。M&A領域では、特にカーブアウトディールにおけるITDD・オペレーションDD・PMI支援に強みを持っております。カーブアウト案件は国内製造業を中心に現在活況となっていますが、イシューが複雑でクライアント側での内製化が難しい領域でもあるため、今後も成長が見込める分野となっています。DD・PMI支援にとどまらず、ディール後もクライアントとのリレーションを長期的に構築し、新規事業支援等のコンサルティング案件の獲得にもつなげることができており、FASの中でも安定的に案件を獲得できる部門となっています。
──どのような方が成長する傾向にありますか
S氏先ほどの通り、職位を問わず積極的にバリューを発揮しようとするメンバーにチャンスを与えるカルチャーがありますので、プロアクティブに活躍の機会を得ようとするスタンスを持っており、全力で仕事に取り組む人が成長する傾向にあります。 上記のようなメンバーを後押しする支援制度として、独自の研修制度やマネジャー層によるコーチング、同職位のメンバーによるバディ制度なども整備されています。
今後はPost Deal案件に注力。現場をリードするポジションを特に募集中
──DTFA Digital部門の今後の成長方針、展望について教えてください
S氏部門として、長期のコンサルティング案件とM&A案件を両立できる強みは今後も継続しつつ、DD後のプレクロージングフェーズ、およびPMIフェーズでの支援をより強化したいと考えております。DD支援だけではなく、Day1・Day2にむけた対象事業のIT・オペレーションの立上げで、特にDigital部門のケイパビリティを発揮できますので、そのケイパビリティの認知拡大も行いつつ、より多くの案件を受注できるようにしたいと考えております。 個人的には、今後はカーブアウト案件を中心にM&A案件の経験を積みつつ、元々有している管理会計分野でのケイパビリティも強化し、経理領域でのPMI支援の案件獲得に貢献していくことが目下の目標です。将来的にはDTFAのパートナーや事業会社のCFOなどの役割を担い、製造業を中心とする日本企業の競争力強化に、管理会計支援・M&A支援の両軸で貢献できる人材になりたいと考えております。
──どのような方と一緒に働きたいですか
S氏DTFA Digital部門では現在、他ファームで既にIT等のコンサルティングの経験を積まれていて、その経験を活かしつつM&A分野でも活躍していくモチベーションを持った方を求めています。コンサルティングが未経験だったとしても、IT領域での知見を有している方、プロジェクトワークに慣れていて推進力のある方は特に向いているのではないかと思います。 Digital部門では多くの成長機会が得られ、M&A案件や企業の基幹システム導入、管理会計の高度化など、幅広い業務経験が積める点が魅力です。興味のある方はぜひ応募いただければと思います。
──ありがとうございました
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