事業プロデュースにより社会課題を解決するプロフェッショナルファーム【イーソリューションズ株式会社 執行役員副社長藤本氏、管理人事部人事担当マネージャー吉野氏インタビュー】
2024年09月25日更新
企業紹介
イーソリューションズは、社会課題をビジネスで解決する「事業プロデュース」を通じて、社会に持続可能な新しい価値を創造し、未来をデザインするプロフェッショナルファームです。ヘルスケア、医療、地域社会の産業振興、エネルギー・脱炭素関連の4つの事業領域を中心に、社会課題をビジネスと両立する形で解決することが特徴です。本日は、同社の特徴と魅力について、執行役員副社長である藤本氏、人事部マネージャーの吉野氏にお話をお伺いしました。
インタビュイー経歴
話し手
藤本小百合氏
イーソリューションズ株式会社
執行役員副社長 ライフデザイン事業部長
東京大学文学部卒業後、投資顧問会社での秘書業務、日本の対外関係構築に関わるNGOでの事業企画・運営を経て、2017年にイーソリューションズへ入社。農林水産業やプラットフォームビジネスの研究、医療・ヘルスケア、住宅に関する新規事業の事業戦略立案・実行支援プロジェクトに責任者として従事。東日本大震災からの復興機運風化防止を目的に活動する「さくらプロジェクト」の運営にも携わる。
話し手
吉野友規氏
イーソリューションズ株式会社
管理部 人事担当マネージャー
出版社において編集者からキャリアをスタートし、経営企画、マーケティングを経験後、人事部門へ異動。その後は一貫して人事を担当しており、Big4コンサルティングファーム、外資金融系IT企業、スタートアップを経て、イーソリューションズに入社。スタートアップではIPOも経験するなど、幅広い領域や規模の企業における人事経験を持つ。
目次
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社会課題解決・クライアントの利益創出を両立させる事業プロデュースが持ち味
──はじめに、自己紹介からお願いします
藤本氏執行役員副社長・ライフデザイン事業部長の藤本と申します。東京大学卒業後、投資運用会社において社長の秘書業務を経験しました。その後、NGOでの事業企画や推進を経て、2017年にイーソリューションズに入社しました。イーソリューションズでは様々なプロジェクトを経験してきており、例えば、住宅メーカーとの病気の早期発見を目的としたプロジェクトを6年ほど責任者として担当しました。また、東日本大震災からの復興機運風化防止を目的に活動する「さくらプロジェクト」の運営にも携わり、東北でプロジェクションマッピングイベントを開催するなど、幅広い取り組みを行ってきました。
吉野氏吉野と申します。出版社で編集者、経営企画、マーケティングを経験した後、同社の人事部へ異動しました。その後は一貫して人事を担当しており、Big4コンサルティングファーム、外資金融系IT企業、スタートアップを経て、イーソリューションズに参画しました。スタートアップではIPOも経験し、大手コンサルからベンチャーまで領域・規模ともに幅広く経験してきました。
──イーソリューションズの概要について教えてください
藤本氏弊社は、事業プロデュースを通じて、社会に持続可能な新しい価値を創造する会社です。 弊社における事業プロデュースとは、クライアント企業の利益最大化に貢献するだけでなく、社会課題の解決にも寄与するという2つの要素を両立できる新規事業の創出です。また、社会課題解決をターゲットとしていることから、企業間連携や産学官連携など、複数のプレイヤーの強みを組み合わせるアプローチも特徴です。
──イーソリューションズが設立された経緯についても教えてください
藤本氏イーソリューションズは、創業者である代表取締役の佐々木が社会課題解決に取り組むために作った会社です。佐々木は、イーソリューションズを立ち上げる前に、ソフトバンクの孫正義氏の下で新規事業の責任者を担当していました。当時のソフトバンクはYahoo!Japanの立ち上げなど急拡大期であったことから、佐々木は収益性に特化した事業の立ち上げを数多く経験しました。収益を確保することは事業の持続性の点から勿論重要ですが、それだけでなく、日本の未来のため、社会課題解決に寄与する事業を創りたいという想いをきっかけにイーソリューションズは設立されたと聞いています。
──イーソリューションズの組織概要について教えてください
藤本氏弊社は、ライフデザイン事業部、ライフサイエンス事業部、ソーシャルデザイン事業部、ソーシャルイノベーション事業部の4つの事業部と管理部で構成されています。 ライフデザイン事業部は2019年に設立した最も新しい事業部で、設立以降主にヘルスケアの案件を扱っています。 ライフサイエンス事業部は、医療領域をテーマにしています。弊社の子会社にNCメディカルリサーチという脳梗塞の細胞治療薬の開発を行う子会社があり、その会社の運営も担っています。 ソーシャルデザイン事業部は、社会インフラ全般をテーマとしており、近年では脱炭素に注力しています。 ソーシャルイノベーション事業部は、スマートシティや資源循環社会の構築を通じた地方創生を注力テーマとしています。
──イーソリューションズが支援することが多い案件について教えてください
藤本氏まず、クライアントは、上場企業を中心とした大企業が中心ですが、官公庁の案件に携わることもあります。たとえば、観光庁のコロナ対策ガイドラインの策定や、厚労省の新型インフルエンザ対策の検討等のプロジェクト実績があります。 企業との案件は、様々なスコープに対応しています。上流の事業戦略を3ヶ月〜6ヶ月程度の短いスパンで策定する案件や、策定した事業戦略に基づき実行まで伴走する3年〜5年の長期案件もあります。
──近年イーソリューションズが注力するテーマや領域について教えてください
藤本氏 1点目は、脱炭素です。脱炭素は、世界各国が取り組むグローバルアジェンダであり、日本政府も2050年脱炭素実現を目標に政策を推進しています。そのような社会背景から、多くの企業がこの領域で事業を立ち上げようとしています。また、業界横断での協業も重要となるテーマなので、複数プレイヤーをファシリテートして事業創出するアプローチを得意とする我々が価値を出しやすい領域と捉えています。 2点目は、私が担当するヘルスケア領域です。2023年4月にヘルスケアに特化した子会社「トータルフューチャーヘルスケア」を設立しました。この会社では、従来の事業プロデュースの形ではなく、事業主体となって実事業を推進しています。イーソリューションズの社員が兼務出向という形で業務を担当しています。
事業会社では味わえない、社会の枠組みを変革し新たな価値を生み出せる環境が魅力
──イーソリューションズでは、どのようなコンサルタントが在籍されているのでしょうか
吉野氏コンサルタントとは厳密には違うため、当社では事業プロデューサーと呼びますが、現在は約25名在籍しています。男女構成では若干女性が多いものの男女とも分け隔てなく様々なメンバーが力を発揮できる環境です。また、事業プロデューサーの平均年齢は約30歳で、20代中盤から30代後半のメンバーが活躍しています。 メンバー経歴はコンサル出身者が非常に少なく、ほぼ全員が事業会社出身となっています。多いパターンとしては、大手企業に新卒で入社し数年経験した後、社会課題の解決に携わりたいと考えて入社いただくケースが多いですね。出身業界は、電機や素材、化学といったメーカーのほか、インフラ、ヘルスケア、流通、SIer、省庁など、非常に多彩で特段の偏りはありません。ただ業務経験でいうと、法人営業や事業企画など一部であっても全社戦略に関わった経験や、多様なステークホルダー間で細かな調整や胆力のいる提案などを経験してきた方々が多い印象です。
──事業会社出身の方が多いのですね。イーソリューションズにどのような理由で参画される方が多いのでしょうか
藤本氏事業会社で提供できる価値に限界を感じたことがきっかけで参画される方が多いです。自身が所属する事業会社の製品やソリューションの提案だけでは課題解決に繋がらないと実感し、弊社の社会全体の仕組みをデザインし、社会に新しい価値を提案する事業プロデュースに魅力を感じ、弊社に参画いただいています。
──イーソリューションズ入社後の配属について教えてください
藤本氏その方のバックグラウンドや前職での経験をもとに、採用時にどの事業部で採用するかを決定しています。事業部配属後の案件へのアサインの流れとしては、その事業部の持つ案件とその方のバックグラウンドや経験 、本人の希望を加味し、代表と各事業部長で協議しアサインを決定しています。 また、社会の動向やニーズに応じて、事業部ごとにニーズのあるテーマや領域のバランスが変わるタイミングもあります。そういった場合 は、本人のキャリア志向も踏まえ、他の事業部への異動も稀に発生します。
成果ベースのフラットな評価制度と、長期勤続や早期立ち上がりを支える仕組みの両立
──イーソリューションズの働き方やワークライフバランスについて教えてください
吉野氏完全な同業ではないものの、戦略策定のような上流から携わるコンサルティング会社と比較すると、かなりバランスが取れているのではないかと思います。例えば、残業時間は全社平均で月37時間となっており、休日出勤や21時以降の残業も海外との会議を除いて原則禁止。過去には相当なハードワークだった時期もあったようですが、現在ではかなり改善されています。 また育休・産休については、男性女性ともに取得・復帰した実績があります。社員数が少ないので絶対数も多くはないのですが、2021年度、2022年度、2023年度と、それぞれ男性社員が育休を取得しています。また、この4月と5月には、1年以上の育休を取得していた女性社員が復帰します。一方で、産休・育休を取得後、そのまま退職となってしまったケースはこれまでありません。 その他では、福利厚生も充実しています。具体的には、未就学児童を持つ社員にはお子さん1人につき月1.5万円の児童手当、オフィスから3キロ以内に住む方は月4万円の住宅手当を支給しています。さらに、健康診断のオプション検査も、男性5万円、女性6.5万円を上限に会社が負担したり、インフルエンザや麻しんの予防接種も全額会社が負担するなど、社員の健康増進に非常に前向きに取り組んでいます。
──コンサル未経験で入社される方が多いとお伺いしましたが、入社後の育成や研修の体制について教えてください
藤本氏入社後は試用期間が3ヶ月あり、過去のプロジェクトを資料や動画を用いて学ぶ機会を設けています。その期間では、イーソリューションズの強みや、その強みをクライアントにどのように提案してきたかを実際の事例を通じて学ぶことができます。また、事業部長やマネージャーが毎日丁寧に質疑応答の時間を持って立ち上がりをサポートしています。 研修を終えた後は実際のプロジェクトに参加し 、OJT形式で調査業務、議事録や提案資料の作成を担っていただくなど実業務を通じてオンボーディングのサポートを行っています。
──評価やキャリアアップの仕組みについて教えてください
藤本氏人事評価は半期に一度行います。事業部の売上予算を達成し、プロジェクト内で課された役割もしくは目標を達成した場合には、半期ごとに昇給昇格できる仕組みです。 イーソリューションズは年功序列では無く、挑戦を評価する加点主義のため、早い方はシニアアソシエイトとして入社した後、2年弱で事業部長代理や事業部長といった役職まで上がったケースもあります。
──イーソリューションズで活躍するコンサルタント (事業プロデューサー)の特徴を教えてください
藤本氏本質を理解し、分かりやすく伝えるコミュニケーション能力を持つ方が活躍しています。背景として、弊社の事業は、複数の領域や業界の方々と共にプロジェクトを推進することが多く、クライアント企業だけでなく、多くの領域の専門家の方々や、政治家・官公庁など、多岐にわたるステークホルダーと関わりながら働きます。そのため、ある業界の方が語ったことを、違う業界やカルチャーの方に伝え、同じ目的に向かって動いていただくようファシリテートする能力が求められます。そういった場面で本質を理解しわかりやすく伝える力は非常に重要になります。
日本・社会への貢献意識の下にダイナミックな社会課題解決にチャレンジできる環境
──イーソリューションズが求める人材について教えてください
藤本氏社会課題を解決したいという想いのある方に来ていただきたいです。「社会に大きいインパクトを与えたい」「一社の利益ではなく、社会全体に関して関心や意欲がある」といった志向性を重要視しています。 また、弊社は、ほとんどの案件が新規事業の立ち上げのため、不確実で正解のない中での事業推進が求められます。そのため、前向きさやPDCAを細かく回しながらトライアンドエラーを重ねられるマインドを持つ方はフィットしやすいと考えています。
──採用時に重視しているポイントはありますか
藤本氏先ほど求める人材でお伝えしたマインドについては、経験の有無を問わず共通して採用時に重視しています。また、特定の領域における専門性や経験を持つ方については、採用時の段階から実際にアサインするプロジェクトや期待役割をイメージしているため、具体的にそのプロジェクトにフィットするご経験があるか、また似た領域で具体的に成果を上げられてきたかどうか、を確認しています。
──イーソリューションズの今後の展望について教えてください
藤本氏創業から約25年経ちましたが、代表の佐々木が積み上げてきたことを、我々のような次世代に受け継ぐ挑戦に取り掛かっています。その一例として、これまでの事業プロデュースのノウハウやネットワークを活かし、ヘルスケアの事業会社を立ち上げるなど、新たなビジネスモデル作りにチャレンジしています。
──最後に転職候補者様に向けて、メッセージをお願いします
藤本氏社会を良くしたい、社会に新しい価値を生み出したいといった強いモチベーションがある方と一緒に働きたいと思っています。弊社では、自社だけでなく関連するプレイヤーと力を合わせ、社会課題解決に繋がるようなダイナミズムを感じられる案件に取り組めます。そういった環境に興味がある方はぜひチャレンジいただきたいです。
吉野氏小規模な会社ですから一人ひとりの役割が大きく、入社直後から社会課題を解決していくダイナミックさを感じられると思います。それだけでなく、入社年次に関係なく若手であっても重要なロールを担い、クライアントと直接やり取りする場面も多く発生します。そういった環境に興味をお持ちの方はぜひエントリーいただきたいです。
──ありがとうございました