独自のコア技術を用いて製造・物流現場を推進するロボットベンチャー【株式会社Mujin Japan シニアコンサルタント、コンサルタントインタビュー】
2024年09月25日更新
企業紹介
株式会社Mujin Japan(以下Mujin)は、「過酷な労働から人々を解放し、人類が創造性や技術革新に集中できる世界を実現する」というビジョンを掲げるソフトウェア基盤のトータルエンジニアリング会社です。主な事業としては、自動化コンサルティング/生技サポートサービス、エンジニアリング、知能ロボットコントローラの販売です。これにより、知能ロボットを活用した部分最適化だけではなく、工場や倉庫全体の自動化を推進しています。その中でもコンサルティング部門においては、今後大手企業の工場内で自動化が進んでいない「工場物流」や、「倉庫全体最適化」に焦点を当て、コンサルティング支援を拡大していきます。本日はシニアコンサルタントのI様とコンサルタントのS様にお話しをお伺いしました。
インタビュイー経歴
話し手
I氏
株式会社Mujin Japan
シニアコンサルタント
大学院卒業後、日系大手自動車部品メーカーでの生産技術にて、生産ラインの工程改善・新製品引き当て業務などに従事。その後、現場と経営をつなぐ仕事に携わりたい想いで、ものづくり関連の戦略コンサルティング会社にて幅広い案件を担当。技術と経営的双方の知見を活かし、大手半導体製造装置メーカーにて全社的な開発戦略業務を手掛けたのち、これらの経験を活かし、現場での設備導入・実装までを伴走するコンサルタントとして、Mujinに入社。
話し手
S氏
株式会社Mujin Japan
コンサルタント
日系大手重工メーカーにて航空機エンジンの制御装置設計主担当として装置設計、試験設備設計やプロジェクト管理業務等に従事。その後、物流がますます重要になっていくと確信し、大手EC企業で既存設備の改造や新規設備導入など、物流倉庫の上流から下流までの設計を担当。これらの経験を活かし、より様々な物流を経験したいという想いと、多くのクライアントの物流改善をサポートしたいという強い想いで、コンサルタントとしてMujinに入社。
目次
全部見る
コンサルタント、営業、エンジニアの各チームが三位一体となり構想検討から開発実装まで支援
──はじめに、自己紹介からお願いします
I氏シニアコンサルタントのIと申します。コンサルファームで事業再生プロジェクトを経験した後、半導体製造装置メーカーで開発企画経験を積み、現職であるMujinに入社しました。 現在は製造業のバックグラウンドを生かし、製造業領域の案件を中心にご支援させていただいています。
S氏コンサルタントのSと申します。重工メーカーで航空機エンジンの開発に携わったのち、EC大手卸/小売業の物流設計チームに所属し、既存ラインの改造や新しい設備の設計および導入検討を担当していました。その後、コンサルタントとして新たな挑戦をしたく、Mujinに入社しました。 現在は小売り大手のクライアントの仕分けセンター案件に参画し、スーパー等の商品仕分けにおける自動化検討を行っています。
──お2人がMujinに転職した理由を教えてください
I氏Mujinに入社した理由は、一般的なコンサルティングファームと比較して技術力と現場への実装力が高いためです。前職では、コンサルティングファームやメーカーの開発企画部門にて、製品別収益の見える化や中期経営計画の策定などに携わっていました。“経営”と“現場”を繋ぐ仕事にやりがいを感じていた一方で、自動車部品メーカーにてエンジニアとして働いていた経験から、もっと最先端の技術に触れつつ、その技術を社会に実装していく仕事がしたいと考える様になりました。また、経営という目線でも、自分自身で組織を大きくしていく経験がしたいと考えていたところ、Mujinに出会いました。Mujinは、最先端の独自ソフトウェア技術を、実際の現場に実装している実績を多く持っています。その部分が、他のベンチャー企業にはない魅力で、自分自身が希望していた経験ができるのはこの会社だと確信し、入社を決めました。実際に入社してみて、非常に優秀なエンジニアがいることや、現場への実装力の高さから希望通りだったと感じています。
S氏前職での物流検討は面白かったのですが、多種多様な荷姿の商品を扱っていたため自動化することが難しいと感じていました。その中で様々なジャンルの物流を経験し、コンサルとしての立場で物流の自動化検討をしてみたいという思いが生まれました。ただ、一般的なコンサルティングファームのように、提案して終了するのではなく、自社技術を持ち、実装まで一気通貫で実施することができるMujinを選びました。
──Mujinの組織構成や体制を教えてください
I氏コンサル部門は昨年発足した組織です。わずか1年で、部長1名のところから、十数名のチームとなり、現在も組織を拡大中です。コンサルチームは営業チーム、SEチームと密に連携しながら、各プロジェクトに取り組んでいます。営業は、東京、愛知、九州の各拠点に在籍。エンジニアは、フロントに立つSEとMujinコントローラのロジックを構築する開発者が多数在籍しています。
──自動化について、具体的にはどのようなアプローチで支援しているのでしょうか?
I氏製造業における物流工程で申し上げると、まずはお客様の工場に入り、現状把握として、モノの流れ(物流フロー)と物量、各工程での作業内容などを整理し、必要なデータを作り、組み立てていきます。現状把握で整理した情報を元に自動化構想案の検討および要件定義を行っていきます。 製造業は情報さえ揃えば物量条件が定義しやすい一方、流通業は一筋縄ではいかず、その難しさが面白味でもあると思います。製造業は生産計画を立て、決めた量を生産するという概念がありますが、流通業はその予測ができません。業界では繁閑を「波動」というのですが、流通業は波動が大きい傾向にあります。波が大きい(繁忙期)タイミングで物流設備を設計すると、波が小さいタイミング(閑散期)に無駄になってしまうのです。その波動を把握して適切な設備を設計することに苦労していますが、その分大きなやりがいを感じます。この場合、初期の現状把握の精度が重要となりますので、その点ではSEに近いコンサルをしているといえるでしょう。
高品質かつフレキシブルなロボット導入を下支えする圧倒的な技術力と、国内外の多様な経歴を持つメンバーの知見が強み
──プロジェクト推進においてのMujinの強みは何でしょうか
I氏1つ目は、様々な領域でのバックグラウンドや経験を持つメンバーが集まっており、チームでお互いの多様な能力を生かしあいながらご支援を行っていることです。大手マテハン機器メーカーや、製造業を中心に様々な経験を積んだメンバーが在籍している部分が、Mujinコンサルチームの強みです。 2つ目は技術力です。Mujinの独自ソフトウェアを、主要ロボットメーカーのロボットに接続することで、ティーチレス(プログラミングが不要)な“知能ロボット”を構築します。産業用ロボットの制御こそが、Mujinの強みです。最近ではその“知能ソフトウェア”が自動化のプラットフォームへと成長したことで、ロボット制御にだけに留まらず、ロボット・AGV(無人搬送車)・その他様々な自動機を統合制御することで、全体最適化、現場データの見える化による生産性向上、データドリブンな経営判断ができるようになりました。
──技術を活用してコンサル事業の横展開も今後検討しているのでしょうか
I氏技術やエンジニアがそろっているため、横展開もしやすいです。例えばクライアントと今までない事業をやりたいと考えたときに、社内メンバーにすぐに相談し、ビジネス化することが可能です。特に開発のスピード感と技術力は非常に高いと思います。
──Mujinに入社する際のコンサルタントとしての成長の魅力は
I氏コンサルファームは「精神と時の部屋」のように成長スピードが速いと言われますが、Mujinはその中でも特に成長スピードが早いと思います。私も入社して1年強ですが、すでに2-3年分の成長を実感しております。
S氏転職した目的でもありますが、すでに様々な業界の物流を経験することができていると感じています。また、チームメンバー数が十数名とコンパクトであるため、チーム内で案件や業界情報が頻繁に共有される傾向にあります。成長スピードが速い理由の1つでしょう。
経験豊富な社員とペア形式でのOJTにより、早期にコンサルスキルのキャッチアップが可能
──コンサル未経験の新入社員はどのようにスキルを身に着けているのでしょうか
I氏基本はOJTでのスタートになります。先輩コンサルタントとペアとなり、お客さんのフロントに立つ側と分析する側で業務に携わるという形でスキルを身に着けるケースが多いです。現在、弊社独自の基礎スキルセットを確立し始めており、全員で合宿などを行いながらブラッシュアップしている段階です。組織としてチーム力を向上する仕組み作りに自ら携われる点も、Mujinコンサルチームで働くおもしろさの1つです。
──特に注力している案件の種類やクライアントはありますか
I氏今は様々な案件の引き合いがあるため、まずやってみて自動化ソリューションの効果が高い領域を探るという段階です。そのため、業種でいえば確かに物流・製造の案件は多いですが、あまり絞らず、幅広くチャレンジしています。
S氏Mujinは自由度が高いので特定の案件に絞るというよりも、都度話し合いながら最善の方針を決めていきます。複数のクライアントを経験する過程で、クライアントの特性や共通部分、カスタマイズ部分が見えていきます。幅広いスキルセットがあるため、案件の種類も幅広く、現状把握から現場オペレーションの検討だけでなく、物流戦略検討やプロジェクトマネジメントとしてのアプローチも行っています。 各々得意分野があるので、案件毎の必要なスキルセットに応じてメンバーをアサインし、チームでスキルを補いあってご支援を行っています。
製造・物流領域の技術力だけでなく、自ら制度を提案し、0→1を楽しめる人材がマッチする
──求める人材について教えてください
I氏スキル面では、製造や物流領域の知見や経験がある方がマッチすると思います。例えば、製造工程の分析が強い方や、製造業現場でソフトウェアを活用した経験がある方などです。 マインド面では自分の意見があり、自ら提案していくことができる人がマッチすると思います。今は人数が少ないため、手探りで案件を開拓し、制度を整えている最中なので自分からアイディアを提案していけることに面白さを感じる人が良いと思っています。
──最後にメッセージをお願いいたします
I氏コンサルファームは、ハードワークを経験してきている方や非常に優秀な方もいらっしゃるとは思いますが、コンサルだと業務範囲が決まっており、エンジニアと協働できることは少ないと思います。 一方、Mujinは数多くの優秀なエンジニアと協働するシーンも多いため、コンサルをしながら、技術面の知見も深めつつ、自分のプロジェクトが実装されるまで見届けながら携わりたいという方や、事業会社でチャレンジしてみたい方はフィットするのではないかと思います。ぜひ、ご応募お待ちしております。
──ありがとうございました