日本経済に最大のインパクトを与える。生産管理SaaSで、最大産業「製造業」の常識を覆す【株式会社ネクスタ 代表取締役 永原氏、松山氏インタビュー】
2024年09月26日更新
企業紹介
株式会社ネクスタは、「あらゆる製造業に、改善の『教科書』を。」をミッションに掲げ、製造業向けの生産管理SaaS(スマートF)」を提供しています。完全ノンカスタマイズで生産管理業務全般をカバーするサービスは、国内では他に類を見ないといいます。本日は、代表取締役の永原氏、導入コンサルティング部部長の松山氏に同社の特徴と魅力についてお話をお伺いしました。
インタビュイー経歴
話し手
永原宏紀氏
株式会社ネクスタ
代表取締役
同志社大学工学部電子工学科を卒業後、新卒で株式会社キーエンスに入社し、3年目に事業部全国1位となる。その後、父が創業したシステム会社へ転職。新規事業として製造業向けシステムの受託開発を立ち上げ、100件以上の製造現場にシステム導入を経験。2017年4月に株式会社ネクスタを設立し、製造業向け生産管理 SaaSのスタートアップとして、 IPOを目指して日々奮闘中。
話し手
松山岳史氏
株式会社ネクスタ
プロダクト本部 導入コンサルティング部 部長
芸大卒業後、ゲームの受託制作会社でプランナーを経験。プロ野球チームを作ろう!(やきゅつく)シリーズの開発や、全世界380万本を売り上げた家庭用ゲームソフトのメインプランナーも経験。その後、エレコム株式会社の新規事業部門にて、監視カメラのSaaS事業などの企画から開発、マーケティングやプリセールスまでを担い、大小30本以上のソフトフェアをリリース。2021年にネクスタへ入社。
目次
全部見る
アナログで複雑な生産管理業務を「スマートF」で標準化
──はじめに、自己紹介をお願いします
永原氏学生時代に親の影響でプログラミングを始め、Javaで勤怠ソフトや各種アプリを制作していました。その後、新卒でキーエンスに営業として入社し、3年目に事業部内で全国1位となった後、父親が経営するシステム開発会社へ転職しました。ここでは、新規事業の立ち上げなどを経験しました。その後、2017年に株式会社ネクスタを設立し、現在にいたります。 製造業の現場をクライアントと同等以上まで深く理解するため、キーエンス時代を含めると製造現場に2,000社以上訪問してきた経験があります。また、私はエンジニアとしても製造業100社に対して受託開発を提供する中で、開発業務以外の新規営業、要件すりあわせ、設計、テスト、納品の一連の流れを自分で行ってきました。
松山氏導入コンサルティング部の部長の松山と申します。新卒ではゲームの受託制作会社でプランナーとして3年ほど従事しておりました。スマホが普及し始めた入社4年目ごろに、スマホアプリのディレクターとしてエレコムへ転籍し、70〜80本のアプリをリリースいたしました。その後、映像解析系の新規事業部門を中心に、プロダクト開発、営業戦略の立案・策定など、事業を上流から下流まで一気通貫して担当するポジションを担いました。エレコムには計8年在籍した後、別の企業での新規事業立ち上げなどを経て、2021年にネクスタに入社いたしました。
──ネクスタの事業概要について教えてください
永原氏私たちは、製造業のDXを推進する生産管理SaaS「スマートF」を開発・提供しています。 日本の製造業は今、少子高齢化による人材不足、技能継承問題など、存続を左右する深刻な課題に直面しており、その課題を解決するためには「生産性の向上」と「DXによる省力化」が急務です。しかしながら多くの製造業の現場ではいまだに手書きやエクセル入力といった、アナログな方法で生産管理を行っています。これは、従来の生産管理システムが高価であることや、使いこなすことが難しいプロダクトが多いという原因が考えられます。 そこで私たちは、完全ノンカスタマイズで、月額約5万円から利用できる生産管理SaaS「スマートF」を開発しました。さらにはシステムの導入にあたり、業務改善コンサルティングから行い、システム導入・活用に向けて伴走することで、製造業全体の業務効率を抜本的に改善します。 現在支援しているクライアントは30人規模の企業から、上場企業含めたナショナルクライアントなど多岐に渡ります。
──「スマートF」を開発した経緯について教えてください
永原氏製造業が抱えている2つの大きな課題を解決したいと思ったことがきっかけです。1つ目は、製造業のシステム導入が、その高額さゆえに進んでいないことです。製造業の現場では、商材や業務プロセスによって多種多様な生産管理がなされています。企業ごとの複雑な事情に対応するためには、システムのカスタマイズが必須であり、数千~数億の費用がかかることもあります。 2つ目は、現場でのシステム活用が難しいことです。システムそのものがわかりづらいと、現場での運用がうまくいかないことも少なくありません。また、現場にシステムの利用を推進できる人材が不足しているということも珍しくありません。そこで、システム活用を促進するためには現場の理解とシステムの理解の両方を持つベンダーが必要なのですが、現状ではほとんど存在しません。 これらの課題を解決すべく、弊社ではプロダクトをノンカスタマイズのパッケージ型にすることで費用を抑えました。さらには現場目線でのわかりやすさ、使いやすさを追求したプロダクトの設計を徹底しました。
──ネクスタの強みについて教えてください
永原氏システムはただ導入するだけではなく、現場で活用されて初めて価値を発揮します。そのため、ネクスタではコンサルタントが現場の業務フローを理解したうえで、業務改善方法を提案しながらシステムを導入します。そして、現場で十分にシステムを活用できる状態まで伴走します。 このような取り組みを実現できるのは、弊社でもコンサルティング業務自体を効率よくできるような仕組みづくりや、業務改善を行っているからです。そのためには普段から各プロジェクトの作業時間や導入管理表など、細部まで管理を徹底しています。
松山氏プロダクト力に加えて、システムの運用を現場に落とし込める力の双方を兼ね備えているのが弊社の強みだと考えています。弊社はパッケージ化したソフトを提供していますが、ノーコードで設定できる項目が300種類以上あり、様々な業務に対応できるように機能を設定1つで切り替えていくことが可能です。そして、クライアントの現場の課題をヒアリングし、カスタマイズを前提とせず、現場に落とし込む支援ができています。
──クライアントの支援事例について教えてください
松山氏現在支援しているクライアントは30人規模の企業から、上場企業含めたナショナルクライアントなど多岐に渡ります。 ハードロック工業株式会社さまの支援事例を紹介します。当初は現場で手書きやエクセルでの管理を行っており、多くの工数がかかっていました。また、在庫がリアルタイムでわからない状態だったので、顧客への納期回答のために、営業担当が毎月1,000件以上の現場問合せを行っていました。それらの課題に対し、スマートFで在庫管理機能をデータ化し、約500時間の工数削減、誤出荷90%削減などに繋がりました。
参考:https://smartf-nexta.com/case/hardlock
1人あたり年間30社以上を支援。多様な製造業の現場を知り、圧倒的スピードでコンサル力を身に着ける
──ネクスタの組織について教えてください
永原氏会社としては、売上も組織も前年に比べて2.5倍の成長を遂げています。1年半前には18人だった社員数が、現在では50人を超えました。今後、1年以内に100人規模の組織になることを目指しています。現在も続々とクライアントから導入支援依頼がきております。これまで以上にたくさんのお客さまにスマートFを活用していただくためにも、採用活動を一層加速させています。
──現在、募集しているポジションについて教えてください
松山氏特に現在募集しているのは、導入コンサルタント です。 導入コンサルタントは、プロダクトの受注したタイミングからお客さまに伴走支援をしていきます。お客さまの現場の運用を深く理解し、業務改善提案を行いながら、スマートFの導入支援を実施するという重要なポジションです。
1度に受けもつクライアントは約10社ほど。1年間で30〜40社の支援を経験することになります。1クライアントに対して約半年~1年の間、関わっていきます。短い期間で多くのお客さまにPMとして関わり、製造業のソフトウェアをリプレイスして導入するという経験を積むことができます。この仕事を通して、どんな環境においても活躍できるようなキャリアが身につくはずです。
永原氏OJTも仕組化しています。新入社員にはトレーナーがついて1人1人の進捗状況を細かく管理し、自己評価やバディによる評価も可視化しています。徹底的なフォローでの研修を経て、半年で1人あたり10社支援できる程度に成長できるような仕組みとなっています。またマニュアルやドキュメント類はしっかりと社内で整備されているため、それらを確認しながら手を動かし、わからない部分は自ら積極的に先輩に質問してレベルアップしていける環境があります。
──ネクスタにはどのようなバックグラウンドを持つ方が入社されていますか
松山氏製造業で生産管理、IT関連で法人営業、ITプロダクトのPMを経験されてきた方が多いです。そのような方々が、製造業の知見を生かして製造業DXに携わりたい、スタートアップというスピード感ある環境で成長したいという思いで入社しています。
永原氏特にSIerやITコンサルでの経験がある方に来ていただきたいと考えています。現在、システム導入前のコンサルティングニーズがある案件が多くなってきています。大手コンサルファームに発注した場合は高額な費用がかかる一方、我々はコンサルティングからシステム導入まで一気通貫して、低価格かつ高品質で提供していけるポジションを確立していきたいと考えています。そしてそのポジションで、業界No.1を狙っていきたいと考えています。
──ネクスタに入社する魅力について教えてください
永原氏まずは、成長できる環境です。課題があったらどんどん発信して、改善し仕組み化していく文化があります。そのサイクルを週次で回すスキルを身につけられる環境です。 次に、会社の変化が非常に早いということ。成長意欲や好奇心がある方にとっては刺激を感じることができるというメリットがあります。古い体質や仕組みに対してもどかしさを感じていた方には、活躍できるフィールドがあると思います。自分のできることが増え、クライアントに良い提案ができて喜んでもらえることに魅力を感じる方が多いのではないでしょうか。 最後は、熱量が高い雰囲気の中で経験を積むことができるということです。IPOに向けて事業を拡大している真っ只中という、今のタイミングだからこそのスピード感があります。また、経営状況の数字も全社に公開している状態の中でストックオプションを付与していることも、大きなモチベーションになっていると考えています。
松山氏私自身、ネクスタのセールスとプロダクトの双方に強みがある点から「この会社は伸びる」と強く確信し、入社を決意したと記憶しています。代表の永原は、システム開発と営業 双方のキャリアがあり、製造現場にセールスしていける力があります。また、製造業の深い理解を基にした強いプロダクトがあるという点は、業界の中でも他にない強みだと思います。
中小・中堅製造業の生産管理システムで、圧倒的No.1を目指す
──今後の展望について教えてください
永原氏売上300億円以下の製造業におけるSAPなどの大手パッケージシステムをリプレイスしていき、中小・中堅企業に対するDXベンダーとして国内圧倒的No.1を目指していきます。コンサルティングやシステム提供のみならず、製造現場の人員のマネジメント支援を行い、クライアント内部の意識から変えていきたいと考えています。 製造現場のあらゆる課題に対して、深い現場理解に基づいた支援ができるのは国内で弊社のみだと自負しております。2年後にはプロダクトも大幅にアップデートする予定であり、そのタイミングでCMなどのマス広告も大量投下することで、さらに勢いを加速させていきたいと考えています。
──どんな人と働きたいですか?
松山氏マインド面では、クライアントの製造現場に強い好奇心をもってヒアリングできること、そして現場での運用をしっかりと観察できる力を持つ方を求めています。 スキル・経験面では、特に製造業における生産管理や製造プロセスを管理するSI業務の経験がある方を求めています。製造現場の課題を解決するための要件を定義し、成果物を作りあげてきた方は即活躍できると考えています。
永原氏スピード感、多様な業界の運用を抑えておく必要があり、加えてプロダクトの理解も欠かせません。 弊社は処理しなければいけない情報量が非常に多いため、素早くキャッチアップできる力、論理的思考能力があり、わかりやすく説明できる力は重要です。
──最後に、候補者の方へメッセージをお願いします
松山氏弊社では、メンバー自身の成長だけでなく、会社も、プロダクトも、クライアントも共に急成長していける環境があります。大変なこともありますが、エキサイティングな環境に身を置いて、どんどん成長していきたいという方を心より歓迎します。
永原氏弊社は顧客に価値を提供していくことが一番重要であると考えています。自社の利益だけを追求するのではなく、お客さまの課題を解決するために、必要なリソースを惜しまずに注ぎ込む方針を掲げています。自身の成長、会社・プロダクトの成長、クライアントの成長を同時に体感できる環境で、我々にしかできない事業を共に進めていただける方をお待ちしています。
──ありがとうございました