コンサルティングと事業開発の両輪でユニークな価値を提供する 【株式会社キューブアンドカンパニー 藤田隼人氏、佐藤弘規氏】
2024年09月27日更新
企業紹介
株式会社キューブアンドカンパニーは、2007年に設立された戦略・ITコンサルティングサービスを提供するコンサルティングファームです。高度なコンサルティング業務で培った知見を活かし、BtoC領域における新規事業の開発・推進にも挑んでおり、自社で女性向けECアパレルや飲食事業など、自社開発のビジネスも展開しています。
インタビュイー経歴
話し手
藤田隼人氏
株式会社キューブアンドカンパニー
部長
明治大学(法学部)卒業後、2015年新卒入社。 事業計画策定支援や海外進出支援などの戦略系からITシステム開発PJにおけるPMOや業務改善PJなどの実行支援系まで幅広く従事。 また流通・小売業や製造業、通信業など様々な業種業界のクライアントに対する支援を経験。
話し手
佐藤弘規氏
株式会社キューブアンドカンパニー
部長
山口大学創成科学研究科卒業後、技術系会社に入社。洪水解析手法の検討等の数理モデルの構築、ドローンを用いた測量の代替手法の検討、官公庁向けリサーチといった業務に従事。 その後、キューブアンドカンパニーに入社。戦略系のコンサルティングプロジェクトを中心に主に企業価値算定、データ分析、ビジネスデューデリジェンスといった業務に従事している。部署内では、部長として若手のマネジメントも行っている。JBCC審査員も経験。
目次
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ビジネスDD等の戦略案件からPMO・要件定義・業務改善などのビジネス/ITコンサルティングまで幅広く支援
──はじめに、自己紹介からお願いします
藤田氏ビジネスコンサルティング部の藤田隼人と申します。私は新卒で入社し、現在9年目の32歳です。私が入社した当時は、現在のようなストラテジーコンサルティング部とビジネスコンサルティング部に分かれていなかったため、入社当初は戦略系の案件も含めて幅広く担当していたのですが、途中から業務改革、システム開発・導入など、ビジネス・システムコンサルティングの案件を多く担当するようになり現在に至ります。
佐藤氏企画部の佐藤弘規と申します。キューブアンドカンパニーには中途で入社し、現在中途入社から6年目の31歳です。前職は建設技術研究所に勤めており、CM(コンストラクションマネジメント)、PFI(プライベートファイナンスイニシアチブ)等の官民連携案件、新規発注事業に関するマネジメント、技術提案、国土文化研究所のシンクタンク事業などに携わってきました。キューブアンドカンパニー入社後は、まず戦略コンサルティング部で経験を積み、その後、去年新設された企画部へ配属されました。
──それぞれの部門の概要について教えてください
佐藤氏弊社には、藤田が所属しているビジネスコンサルティング部と並列に、戦略コンサルメインのストラテジーコンサルティング部がございます。私は、昨年までストラテジーコンサルティング部に所属していたこともあり、ストラテジーコンサルティング部のご紹介もさせていただきます。ストラテジーコンサルティング部は、案件比率としては大手ファームからのプロジェクト受注が全体の8割、残り2割が直販になります。直販チャネルのうち、半数以上はスモールキャップのPEファンドからビジネスDDの案件を受注しています。大手ファームから受注するプロジェクトについては、多種多様な業界・テーマを担当していますが、BPR、コスト削減やビジネスDDなどの支援がメインです。支援体制としては大体マネージャークラスが20~30%の稼働率で参画し、その下にコンサルタント・アナリストレベルの人材が100%の稼働率で入り合計2~3人のチームを組成することが多いです。
藤田氏ビジネスコンサルティング部が支援する領域は、IT・ システムやオペレーションに関わる部分がメインです。具体的には、システム開発における上流の要件定義からリリースまでの伴走支援、業務改善における計画策定・AsIs/ToBe定義、プロジェクトマネジメント等の支援をしています。直近の傾向としては、ユーザー様が使用するシステムにおける要件定義サポート、システム導入を前提とした業務改善等の支援が増えています。
佐藤氏企画部は、一般的な事業会社における経営企画室の位置付けのような組織で、大きく戦略企画と販管企画に分かれています。戦略企画は時代のトレンドを捉えて、企画部独自で戦略的にコンサル案件を企画して獲得し、先にトライしてみることを推進しています。また、販管企画は規模拡大に向けて様々な攻めの施策を社内向けに打っています。
──現在のコンサルティング部門の規模、役職比率などについて教えてください
佐藤氏コンサルタントは現時点で合計53名在籍しており、内訳としてはストラテジーコンサルティング部が19名、ビジネスコンサルティング部が35名です。男女比は、53名中、男性41名、女性12名という比率です。 役職については、コンサルティングファームにおける一般的なコンサルタント/アナリストなどの役職とは別に、弊社にはメンバー・チーフ・リーダーといった組織ロールがあります。その組織ロール別の内訳としては、全53名の中でメンバーが38名、チーフが8名、その上を束ねるリーダーが3名、部長が2名、執行役員が2名という体制です。
デリバリーをリードしていただけるリーダー候補の経験者の方と、一緒に組織を強くしていきたい
──今後どのような方をキューブアンドカンパニーが求める人材について教えてください
藤田氏弊社はこれまでは未経験で入社される方がほとんどだったのですが、今後はチーフ・リーダークラスの層を厚くするため、経験者採用を加速させたいと思っております。 実際に、今年7月にPMOやシステム開発における上流工程での業務経験がある方に、ビジネスコンサルティング部にチーフとして参画いただいたのですが、現在非常に活躍いただいています。このような成功事例も出てきたため、まずは組織に馴染みやすいようにメンバーとして入っていただきつつも、一定のタイミングでチーフ・リーダーに昇進していただくことを前提とした経験者の方に多く来ていただきたいです。マネジメント経験が豊富な方には、最初からチーフ・リーダークラスで入社いただくことも想定しています。
──具体的にどのような経験を持つ方を求めているのでしょうか
佐藤氏ストラテジーコンサルティング部では、コンサルタントとして手を動かして一通りデリバリーができるようなスキルを持つ方を求めています。加えて、チーフ・リーダー候補として入社いただく場合、これまでのプロジェクトにおけるメンバーのマネジメント経験や、メンバーの教育やコンディションチェック等も含めたピープルマネジメントを厭わないようなマインドを持つ方にぜひ来ていただきたいです。
藤田氏基本的な部分は佐藤が申し上げたところと大きく違いはありませんが、ビジネスコンサルティング部については、PMOやシステム導入業務について最低限知見・経験がある方を求めています。また、チーフ・リーダークラス候補で入社いただく前提であれば、やはりチームを持ってデリバリーしてきた経験や、プロジェクトワークにおいて意思決定をしてきた経験のある方であれば、非常に頼もしいと考えています。
──経験者の方には、提案活動における活躍も期待しているのでしょうか
佐藤氏勿論、将来的に提案活動でも活躍いただくことを期待していますが、まず足元はデリバリーに貢献していただくことを期待しています。チーフ・リーダークラスまでは、既存のデリバリーに集中し活躍していただくことで、我々のような部長クラスが提案にパワーを注いでいけるような組織を作ることが理想です。
──プロジェクトのアサインの仕組みについて教えてください
藤田氏経験者の方については、その方が積んできた経験と本人の希望を考慮し、ストラテジーコンサルティング部かビジネスコンサルティング部のどちらに所属するか方針を決定した上で、実際に案件のアサインを決めていく流れになります。 未経験者の方については、まずはクライアントフェイシングの必要がなく業務を切り出して任せやすい案件が多いストラテジーコンサルティング部に所属してもらいます。そこで、OJTとして様々な案件で経験を積みコンサルタントとしての基本動作を身に付けていただいた後に、そのままストラテジーコンサルティング部に残るのか、もしくは、ビジネスコンサルティング部に異動するのか、適性や希望を踏まえて決定していきます。
幅広い業界・テーマのコンサルティングは勿論、事業開発など新たなチャレンジをしたい方にとっても最適な環境
──コンサルタントとしてキューブアンドカンパニーで働く魅力について教えてください
佐藤氏幅広い業界・テーマに携わることができる点です。私自身も、現在イメージセンサーの非常に細かい分野に関するリサーチ等も行っているのですが、そういった細かい技術の知見から、汎用的な市場リサーチまで、様々な経験をしています。特に、若手コンサルタントの方で、経験を積みたい業界・テーマを絞っている方は少ないと思いますので、こういった環境は魅力的ではないでしょうか。
藤田氏これから組織としてのアイデンティティや強みを作っていけることです。大手ファームは、既に組織として完成しているため、コンサルタントとしていかにパフォーマンスを出していくかに重きが置かれる環境になってくると思いますが、弊社の場合は組織を一緒に作っていくような取り組みにも携わることができます。 また、弊社は事業開発も行っているため、コンサルタントとしてのキャリアを積むだけでなく、裁量権を持って様々なことにチャレンジしていきたい方にとっては楽しめる環境ではないかと考えています。
──各部門における今後の展望について教えてください
藤田氏ビジネスコンサルティング部としては、今後は”弊社だからこそできる支援”を増やしていきたいと考えています。例えば、クライアントの伴走支援において、現在はプロジェクトの開始が決まった後にご支援を始めることが多いのですが、クライアントが抱える課題を日頃から常に相談していただくパートナーとしてお付き合いすることで、プロジェクト自体を一緒に企画するフェーズから支援できるような存在になっていきたいです。
佐藤氏ストラテジーコンサルティング部としては、ニーズの強い領域への注力と、直販での支援比率の向上をしていきたいと考えています。 これまでも強みがあり今後も継続的にニーズが見込まれる領域としては、ビジネスDDが挙げられます。ここ数年で弊社として非常に多くの実績も積んできており、引き続き強化したいと考えています。また、これまで支援実績は少なかったが今後強化していきたいテーマとしては、BPRやITの上流案件が挙げられます。これらのテーマは今後市場としてもニーズが更に増加していくと考えているので強化していきたいです。 また、上記と平行して直販での支援比率を向上するための営業も強化していきたいです。弊社の提供価値をより明確化していき、現在の2割の比率から徐々に上げていく予定です。
──佐藤様はキューブアンドカンパニーには中途で入社されましたが、佐藤様から見たキューブアンドカンパニーの特徴について教えてください
佐藤氏私の前職は官僚的な文化で安定性が求められていた組織だったのですが、キューブアンドカンパニーに転職して、メンバーが非常に若くベンチャー気質であり、創造性、イノベーション、成長を重要視している文化が特徴的だと感じました。 弊社は事業開発も行っており、コンサルタントとしての知見をビジネスに、また、現場で得られる情報をコンサルティングにと、相互に活かし合うことでより良く新たな価値を創出することを目指しています。そのため、そういった環境で活躍していただけるような創造性や柔軟性を持つ人材を求めています。「成長したい」「自分のバリューを証明したい」という思いを持つ方には最適な環境だと思います。
──キューブアンドカンパニーの成長環境、評価・報酬制度、働き方について教えてください
佐藤氏成長環境としては、現在大手ファームと協業する案件が多いため、外部のコンサルタントともコミュニケーションしながら成長していくことが可能です。また、起業支援制度も用意しています。起業案が採択されると、会社から1,000万円貸し付けてもらえることが可能であり、成長につながる新たなチャレンジがしやすい環境だと思います。
評価・報酬面としては、バリューを出せば年齢など関係なく正当に評価してもらえる環境です。弊社はまだベンチャー気質が残っているため、大手ファームと比べると報酬が高い訳ではありませんが、 一般的な企業と比較すると高い報酬を提供できています。年齢は気にせず実績とスキルで評価するため、例えば新卒5年目で800~1,000万円程度の報酬を得ることも可能です。 さらに、努力に応じて別途賞与が支給されるMBO制度という弊社独自の制度も用意しています。具体的には、半期に一度スキルアップの目標を掲げた上で、その目標に対しての努力やPDCAの結果を上位者に評価してもらいます。そして評価が良ければMAX月給1ヶ月分満額が支給されます。その制度は年2回チャンスがあるため、良い評価を得ることができればこの制度によりMAX2カ月分ほど別途賞与が支給されます。
働き方としては、やはりコンサルタントは質・成果を追い求める仕事であるため一定の残業は発生します。コンサルティングファームはどこも同じかと思いますが、絶対に定時内で仕事を終えたいという方には正直合わないかと思っています。
──最後に、転職候補者様に向けて、メッセージをいただけますでしょうか
藤田氏コンサルティング業務を突き詰めていきたいという方には、弊社はもしかしたら向かないかもしれません。しかし、組織マネジメント、人材開発・育成、または新規事業の立ち上げに関心がある方にとっては非常に魅力的な環境だと思います。少しコンサルティング業務に疲れてしまったという方も、様々なチャレンジ・生き方を実現できる会社なので、そういった環境に魅力を感じる方は是非来ていただきたいです。
佐藤氏一般的なコンサルティングファームにおける業務は、クライアントの支援作業に留まってしまうと思いますが、弊社は創造性に重きを置く文化のため、自分で何か新たに作り、イノベーションを起こしてみたいという思いを持つ方は楽しめる環境だと思います。そういった環境の中でチャレンジしてみたいという方はぜひお待ちしています。
──ありがとうございました