産業育成・事業創造にコミット。国や公的機関をも巻き込み、より大きな社会課題解決に取り組む 【ドリームインキュベータ 執行役員 増本直高氏インタビュー】
2024年09月25日更新
企業紹介
ドリームインキュベータ(以下DI)は、創業以来約20年間に渡り、大手企業への様々なテーマでの成長戦略のコンサルティングや新規事業の支援における、ビジネスプロデュースを行っています。本日は執行役員の増本様に、同社の特徴と魅力についてお話をお伺いしました。
インタビュイー経歴
話し手
増本直高氏
株式会社ドリームインキュベータ
執行役員
京都大学大学院卒業後、住友商事株式会社を経て現職。住友商事では、資源業界における戦略立案及び投資実行及び、合弁会社の設立及び経営支援、資金調達業務等に従事。DIに入社後は、金融機関、製造業、不動産、消費財等企業に対する産業プロデュース・ビジネスプロデュースに幅広く従事し、日本として必要な新たな産業創造・事業育成に取り組んでいる。
目次
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産業育成・事業創造に特化し、国内外のコンサルティング市場で高いプレゼンスを発揮
──はじめに、自己紹介からお願いします
増本氏増本直高と申します。新卒で総合商社である住友商事株式会社に入社し、資源開発・資源投資や同分野での新規事業開発の経験を積み、2018年にDIへ転職しました。現在は、産業創造や事業創造をテーマとしたビジネスプロデュースを行う第一本部の執行役員を務めています。
──DIの概要を教えてください
増本氏DIは『社会を変える 事業を創る。』というミッションのもと、日本経済を牽引し、社会課題を解決するような新しい産業や大きな事業創造を支援している会社です。根底にいわゆる戦略コンサルティングのスキルを置きながら、これまでのビジネスプロデュースやインキュベーションを通じて得られている幅広い知見及び官民のネットワークを用い、クライアントとともに、数千億円規模の新規事業創出を行っております。
──DIのプロジェクトの特徴を教えてください
増本氏プロジェクトのほぼ全てが、業界のトップクラスの企業に対する新規事業の創出に関連しており、国内における社会的インパクトのある産業創造、事業創造に取り組むプロジェクトや、そういった事業創造をできる組織を作るご支援、また海外にその事業を広げていくためのプロジェクトと幅広く実施しております。例えば、近年では、カーボンニュートラルや少子高齢化など、様々な社会課題に解決策を見出すような新規事業創造の支援することが多くあります。カーボンニュートラル領域はクライアントにとっても新たな市場であり、官ともルールのあるべき姿を議論しながら、その中でのビジネス展開を検討していく必要がある領域です。我々はそれに対して、徹底的なリサーチをもとに、対象とする社会課題や事業の課題構造を分析し、そのうえであるべき大きな構想・産業の仕組み、ルール、その中での企業としてのビジネスモデル、戦略策定を支援いたします。構想が大きくなるほど、そのための実行も難しくなりますが、絵をかいておしまい、あとはクライアントに実行をお願いする、という事はしません。我々もクライアントと一緒になり、ルールメイキングの動きや業界内外におけるプレイヤーの巻き込みなど、構想の具体化に向けた実行部分についても深くご支援する等、結果を出すことを強く意識しております。
──コンサルティング市場全般に関する見解を教えてください
増本氏少なくとも、我々が取り組んでいる産業創造や事業創造に関連する領域へのニーズは堅調であり、一層拡大が続くと考えています。外部環境の変化が激しい中、自社の目指すべき姿を改めて設計し、新しい成長事業の構築を模索する企業が増えています。一方で、自社単独で検討するとどうしても既存の事業領域の延長、既存のルールの中での検討を実施し、既存事業の規模が大きい大企業にとっては相対的に小規模な事業構想になってしまい、満足のいく検討ができず悩んでいる企業が多い印象です。そこで我々のような幅広い領域への知見を持ち、産業創造、事業創造の経験がある外部の力も借りて企業の変革、新しい成長の形を作りたいと思っていただける会社が増えておりますし、今後も増加すると考えています。
──他のファームと比較した際の、DIの強みについて教えてください
増本氏当然他ファーム同様のいわゆる戦略コンサルティングに関連する組織機能や人材は非常に高いレベルで保有しております。そこに加えて、これまでの取り組みを通じて構築している官民でのネットワークはビジネスプロデュースにおいて非常に重要になっています。新しい産業や事業を作るためには、省庁や関連企業のキーパーソンとつながりながら、構想の意義を理解してもらい、動いてもらうことが非常に重要となりますが、我々は多くのキーパーソンとのネットワークを保有しており、それらを活用しながら産業創造や事業創造に取り組むことが可能となります。また、自社で事業を行い社会課題解決に取り組んでいることも差別性を生んでおります。我々は「ソーシャルインパクトボンド(SIB)」というファンドを立ち上げ、自ら社会課題の解決にも取り組んでいますが、その事業を通じて、リアルにビジネスを動かせる人材やネットワークが育っています。クライアントに対しても、自社でのビジネスの経験を活かすことで、よりリアルな構想、戦略の検討や、実行を支えることができており、その点も強く評価いただいています。
現在は第二の創業フェーズ。新たな取り組みにチャレンジできる機会がある
──DIに在籍されているビジネスプロデューサーの人数やバックグラウンドについて教えてください
増本氏ビジネスプロデューサーは現在200名弱程度在籍しています。社員のバックグラウンドは多様で、新卒に加え、中途として総合商社、省庁、メーカー、金融など他業界で経験を積み入社するケースや、別のコンサルティングファームから移ってくる方もいます。
──DIの組織構造の概要について教えてください
増本氏弊社は、3本部に分かれる本部制の組織形態を取っております。第一本部は先ほどから申し上げているような大きな産業・事業を作る取り組みを実施しております。第二本部では我々が取り組む産業・事業創造をクライアント自身が推進できる体制づくりのご支援、また事業創造の取り組みを通じて新たに見つかったクライアントの課題解決の支援等を実施しております。テクノロジー部隊もこの本部で抱えており、幅広いソリューションをクライアントに提供しております。最後に、第三本部では、アジアを中心に日本以外の社会課題解決を日本の官民と一緒に解決する事業展開の支援をしています。従来は本部制を敷いていなかったのですが、組織を拡大させる中、改めてマネージメント側が、一人ひとりの社員に対する育成やエンゲージメントにコミットできるような体制を構築し、組織の強化を図っております。
──DIに入社した場合はいずれか本部に所属し、プロジェクトも所属部内でアサインが決定されるのでしょうか
増本氏入社していただいた方には各本部に所属してもらうのですが、育成の観点でも入社してすぐのメンバーには色々なプロジェクトに取り組んで頂きたく思っており、本部を超えて様々なプロジェクトに取り組めるようにしています。具体的には、私は第一本部のプロジェクトをリードしていますが、第三本部のメンバーに入ってもらい推進している案件も多くあります。マネジャーになる前までは、特定本部に所属しつつも、多様な領域・テーマで経験を積んでもらうことで、クライアントに対して幅広いご支援ができるような引き出しを増やし、また自分自身の適正の見極めをしてもらっています。
──DIが求める人材について教えてください
増本氏いわゆる戦略コンサルティングに必要な思考力があることがベースです。深く物事を考え分析し、構造化をして、示唆を出す、これは非常に重要になってきます。その上で、プロフェッショナルとして、責任感を持ち仕事にコミットできることは非常に大切だと考えています。我々の仕事は何か決まった方向性があり、その作業を依頼されるのではなく、どうすればいいかわからないので頼まれることが大半です。我々は結果を出すという事を大切にしていますが、当然クライアントも深く考えたうえで困っている中、結果を出すことは容易ではありません。そこをしっかりとやり切ることが大切ですし、メンバーにお願いする仕事も作業の完遂ではなく、目的の完遂という事を期待しております。加えて、ビジネスプロデュースをするにあたっては、いろいろな人を巻き込む必要があります。ロジックやこれまでの信頼関係でのネットワーク、その他様々な総合力をつかい、人を巻き込んでいける力、そういった力の片鱗があることがもう一つ重要だと考えています。
──今のタイミングでDIに参画し、働く魅力について教えてください
増本氏DIは現在を産業創造・事業創造に更に特化し成長していくための第二の創業フェーズとなっており、入社して働いていただくには非常に魅力的なタイミングだと思っています。入社いただければ、DI自体の変革・成長を加速させるために、新しいテーマへの取り組みや、全く新しいビジネスモデルの考案まで、様々なチャレンジを社内で経験できると思います。例えば、弊社にはインキュベーション、投資、FA、ファンドなど様々なアセットがありますが、そういった機能やこれまでの経験を組み合わせながら、企業に対して新しいビジネスプロデュースのサービスを提供することを考えています。また非常にフラットな会社ですので、入ってくださった方にも色々と提案をするチャンスがあります。実際に私も新しいサービスの検討を、若いビジネスプロデューサーも交えて議論しておりますし、非常に活躍してくれています。
加えて、先ほど申し上げた通り、カーボンニュートラルや少子高齢化などの社会課題がますます顕在化する中で、社会課題を解決するために、大きな仕掛けをしていく必要がある状況です。大企業や社内外のパートナーと協力し産業や事業を生み出す、というDIの提供価値がますます重要になってきておりますし、メンバーにはその大きな仕掛けをする経験がどんどん転がってくる。その仕掛けをする過程で、社内外にいる優秀で思いのある人々とのネットワークも広がるという事はキャリア的にも価値があるかつ、非常にいい成長機会になると思います。
体制を強化し、国内外での産業育成・事業創造に更にコミット。より大きな社会課題を解決していく
──DIの中長期的な展望を教えてください
増本氏我々は今、規模を拡大しつつ、産業創造・事業創造に更にコミットし、より大きな結果を出すための体制を作っていっています。また、産業創造・事業創造の対象も日本国内のみならず、海外でもこれまで以上に取り組めるようにしていきたく思っています。そのためには、サービスの形も必要に応じて変えながら取り組む。これまでのネットワーク、知見も最大限活用しながら、官民を支え、日本に留まらず、アジアでの産業創造・事業創造をより加速していければと考えています。
──最後に、転職候補者様に向けてメッセージをお願いします
増本氏DIは産業創造・事業創造という難しくもあり非常に面白いテーマを、チャレンジングなことに前向きでポジティブなメンバーと一緒に進めています。そういったチームで、クライアントである大企業様や公的機関に対しまだ世にない大きな価値を生み出したい、という思いをお持ちの方はぜひ来ていただきたいと考えています。
──ありがとうございました