マイクロソフトのクラウドテクノロジーを中心としたデジタル変革支援で、より良い社会を構築する【EYSC テクノロジーコンサルティング マイクロソフトチーム マネージャー長谷川氏、コンサルタント加藤氏 インタビュー】
2024年09月25日更新
企業紹介
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(以下、EYSC)は世界150以上の国と地域で、戦略、M&A、テクノロジー、人材などあらゆるテーマをカバーするグローバルコンサルティングファームです。あらゆる業界に精通する専門チームや最新のテクノロジー、グローバルのネットワーク、これまで培ってきた知見を通して企業の長期的な成長・発展を支援しています。本日は、同社の特徴と魅力について、マイクロソフトチームの長谷川氏、加藤氏にお話を伺いました。
インタビュイー経歴
話し手
長谷川太一氏
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
テクノロジーコンサルティング マイクロソフトチーム マネージャー
10数年に渡り、大手SIerにてインフラ関連のシステム開発案件を数多く経験。2022年6月にEYにマネージャーとして入社し、同チームを担当。
話し手
加藤さおり氏
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
テクノロジーコンサルティング マイクロソフトチーム コンサルタント
外資系大手SIerにてアプリ開発やUI/UXの領域を担当。2021年に社会人大学院に進学し、卒業後EYに入社。同チームのコンサルタントとして活躍。
目次
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マイクロソフトのクラウドテクノロジーを中心としたコンサルティングでクライアントのデジタル変革を支援
──はじめに、自己紹介からお願いします
長谷川氏前職のSIerで12年ほどインフラのシステム開発を担当した後、2022年6月にEYSCに入社しマネージャーとしてマイクロソフトチームを担当しております。
加藤氏EYSCに中途入社し、もうすぐ1年になります。前職では長谷川と同じくSIerとして、主にアプリ構築やUI/UX等の分野で経験を積んでいました。2021年に前職を退職し社会人大学院を卒業した後、EYSCに入社したという経歴です。
──EY のマイクロソフトチームの概要について教えてください
長谷川氏マイクロソフトチームは、名前の通りマイクロソフトを中心とするクラウドソリューションを活用したクライアントの変革を支援する部署で、専門分野に合わせて3つのチームに分かれています。 1つ目は、DXチームで、マイクロソフトの幅広い先進ソリューションを活用したDX推進を支援しています。多くの企業で導入され日常の業務を支えているMicrosoft365における行動情報を分析することで、データに基づいた働き方変革を支援しています。 2つ目は、Microsoft Dynamics365という基幹システムのクラウドサービスを用いた、変革を支援するチームです。会計、販売、調達、在庫管理等の業務領域に対して、上流工程の構想策定から最後の導入まで、支援しています。 3つ目が、加藤と私が所属するインフラ&セキュリティチームです。マイクロソフトに限らず、公共・民間問わずクラウド利用が急速に進む中で、インフラのクラウド化や、クラウド活用に伴うセキュリティ対策を支援しています。
──お二人が異業種からコンサルティング業界に、また、その中でもEY に転職された経緯について教えてください
長谷川氏コンサルティング業界は、自分の力を試したいと考えたため志望しました。12~13年程度SIerとしてシステム開発に従事してきた中で、上流寄りの仕事を担当した経験も多かったです。その中で、コンサルタントとしてさらに上流の業務で自分の実力がどれだけ通用するのかチャレンジしたいという思いが強くなりました。 次に、コンサルティング業界の中でもEYSCのマイクロソフトチームに転職した経緯は、前職で直近担当したプロジェクトがマイクロソフト関連で最も知見のある領域だったため、関連する仕事がフィットすると考えていました。また、自分自身の座右の銘は「世界を幸せにする」というものなのですが、EYが掲げる「Building a better working world (より良い社会の構築を目指して)」 というパーパス(存在意義)にも共感し、最終的には知人のつながりもあったことでEYSCに入社を決めました。
加藤氏前職では5年半ほどSIerとしてIT分野に関わっていましたが、役割がデベロッパーやエンジニアではなかったため、自分の手でシステムを作る拘(こだわ)りはありませんでした。その中で、UI/UX面でのコンサルティングやアナリストとして上流からお客さまと接することが多く、よりスキルアップしてきたいと思いITコンサルへの挑戦を決めました。 転職時はBig 4とされるコンサルファームを全て受けましたが、EYはホームページや口コミ等での情報を通じてワークライフバランスが良いという印象を持ち、その観点から高く志望していました。そして、最終的には前職の上司からのお声かけがあったこともあり、EYSCのマイクロソフトチームを選びました。
──加藤様は、ワークライフバランスの観点でもEYを高く志望されたとのことですが、実際に働かれていかがでしょうか
加藤氏社内全体として、やはりワークライフバランスを保って働いている方が多いと実感しています。完全リモートワークが認められるプロジェクトもあり、山梨に引っ越し、必要があれば日比谷オフィスに出社する方もいます。そういった自由度も高い働き方ができることも魅力に感じています。
公共性の高い案件が多く、日本に対して貢献している実感を持ちながら仕事ができる
──マイクロソフトチームで経験したプロジェクトについて教えてください
加藤氏私が転職後初めて関わった、自治体の防災対策の案件を紹介します。プロジェクトの目的は、防災や地震の発生時のシステム利用や一連の具体的な対策の改善でした。デスクワークにとどまらず、都道府県や市区町村の自治体職員に対するインタビューの実施や、訓練への参加を通じて課題を特定しました。日本は地震や台風などの災害も多く、公共性の高い案件に携わる責任に加え、明日はわが身として自分ごとにも捉えられる案件で印象に残りました。インタビュー調査などの結果、国や都道府県でデータが一元化されておらず必要な情報が分散しているため、物流が寸断された場所や道路情報が全体として把握できない状況が課題となっていました。EYSCとして、そういった課題を解決するための施策を提案しました。
長谷川氏EYSCに入社後、公共系の案件を主に担当しています。政府および関連機関のシステムをクラウドに移行する支援では、クラウド利用に向けて必要な要素と不足部分を洗い出してあるべき姿を定義した上で、ベンダーへの依頼内容、方法、費用を1年かけて整理しました。別の案件では、セキュリティアドバイザーという役割で、クラウド化における新しいセキュリティ要件を整理しました。お客さまは、セキュリティ分野に手探り状態で、日々サイバーに関連した事件が起こる中で、専門的な知見を求めていました。ベンダーが提案するセキュリティ基準などを第三者視点でレビューを行い、より安全なシステムを作る支援をしました。
──EYSCのマイクロソフトチームで進める公共系の案件において、代表的な論点はどのようなものがあるのでしょうか
長谷川氏「今まで問題なく動いていたため、今後も同様で問題ない」といった保守的な考えでとどまることなく、いかに新しい価値を提供できるシステムを開発できるか、が一番の論点になります。特に公共系案件ではシステム停止時の影響が非常に大きくなってしまいます。また、データが盗まれた場合、個人情報と直接ひもづくこともあるため、安全性に配慮する必要があります。そういった点を考慮しつつも新たな価値を生み出していく支援を行うことは非常にチャレンジングですがやりがいのある経験となります。
──オンプレミスからクラウドへの移行について、改めてどのようなメリットが多いのか教えてください
長谷川氏システム稼働の環境を自社で保有し運用するようなオンプレミスでは、ハードウェア含めてあらゆる部分において自社での調達と管理が必要です。一方でクラウドを使うことでクラウド側の基盤維持をアウトソースするマネージドサービスを利用しやすくなります。結果として、お客さまはデータを管理したり、データ上で動くアプリケーションを作成したりすることにフォーカスできるため、長期的には負担やコストを軽減できます。近年では、AIや新しいセキュリティの技術の開発が進み、利用するだけで自動的にアップデートされるというメリットも享受できます。それらを通じて、クラウド活用によってお客さまのシステムや業務を効率化することが可能です。
コンサル未経験者が早期にキャッチアップするための研修・育成体制
──コンサルタントの成長環境としてのEYの魅力をえてください
長谷川氏EYSCのマイクロソフトチームでは、課題に対して技術をいかに活用して解決できるか、を考え抜くことが重要です。場合によっては、その業界で経験を積まれたお客さまよりも業務を解像度高く理解し、お客さまの課題を解決していく経験を積むことができます。 また、公共案件が多いため、規模が大きくやりがいを持ちながら成長していけることも魅力です。 近年では、国や自治体のシステムが急速にクラウド化しています。自分たちのアイディア や支援により、公共機関や市役所のシステムなどがクラウド化され、利便性が向上していく様子を間近で経験できる達成感があります。そういった貢献を感じられることも自身の成長につながると考えています。
加藤氏マイクロソフトの製品を含めた 技術的な知識を身に付けることができます。また、私はこれからチャレンジするのですが、マイクロソフトチームではマイクロソフトの資格試験を助成する仕組みがあり、自己負担なしで取得可能です。そういった実務と研修の両面から専門性を高めることが可能なことは、非常に魅力的だと考えています。
──EY のマイクロソフトチームで働く魅力を教えてください
長谷川氏1点目は、テクノロジーを起点に、多様な業界と上流工程の経験を積めることです。マイクロソフトチームは公共のセクターやヘルスケア領域などに強いコネクションがあり、テクノロジーに関わりながらさまざまな 業界の上流工程を経験することが可能です。その中でも特に公共の領域に強く、普段の生活に身近なシステムに直接携わり、自分が日本に対して貢献できているという実感を持ちながら仕事ができる環境は魅力的だと考えています。
2点目は、マイクロソフトとのつながりの強さです。一般的なベンダーでは手に入らないマイクロソフトの最新情報を入手することが可能な時もあります。お客さまからマイクロソフトにおける利活用や実現方法についてご相談される機会も多く、マイクロソフトに関連したコンサルティングをやりたい方にとっては非常に魅力的な環境です。
──お二人は他業種からコンサル業界に転職されましたが、キャッチアップしていく中で気を付けていたことや会社からのサポートで役に立ったことがあれば教えてください
長谷川氏私個人としては、下手にプライドを持たずにコンサル未経験として足りない能力については素直にキャッチアップしていくことを心掛けました。SIer時代は経験もあり常に一定の成績を残して転職したのですが、入社直後の2カ月間程度はコンサルタントとしては価値を出せないことも多く、プライドと現実のギャップに苦しめられました。前職でのやり方では通じないと分かりつつ、SIer時代の仕事の進め方をすぐに修正することができなかったため、コンサルタントとしての働き方にフィットできずに悩む時期もありました。自分はコンサルタントとしてはまだ初心者だと理解し、分からない部分は吸収してリカバリーする心構えができてからは、キャッチアップが早かったように感じます。
また、会社の研修とバックアップ体制も充実しており、非常に役立ちました。入社時にコンサル未経験のマネージャー向け研修があることに加え、入社後も継続的に研修が用意されているため、マネージャーとしての振る舞いをキャッチアップできました。チーム内には経験豊富なコンサルタントも多く所属しているため、見放さず経験に基づいたアドバイスをいただくことが可能です。そういった先輩方からの問いかけがひらめきやきっかけにつながり、日々の業務に生かすことができています。
加藤氏私もコンサルタントとして修行中の身として、自分を過信しすぎないように日々吸収することを心がけています。特に、前職とギャップを感じた点は、資料作成です。コンサルティングの成果物としての資料は、誰が読んでも誤解がなく、高い品質が求められます。 社内の研修制度はオンボーディングやランク別研修など充実しているため、そういった研修もうまく活用しながら、資料作成を始めとしたさまざまなスキルをキャッチアップしています。
EYという大きな組織で働く中で、世界をより良く変えていく経験を積める
──マイクロソフトチームの今後の展望について教えてください
長谷川氏メンバー数を増やしてビジネスを拡大していくことに加えて、案件の領域やクライアントの幅も広げていきたいと考えています。現在、公共案件が中心ですが、民間企業でもセキュリティ、クラウド等のシステム関連から、働き方改革など多くの要望を受けているため、民間企業の支援も拡大したいと考えています。そして、マイクロソフトのテクノロジーを活用したインフラモダナイゼーションであれば、EYSCのこのチームにコンサルをお願いしたいと指名されるようになりたいです。 また、テクノロジー観点でも、マイクロソフトだけでなくその他の製品も含めて、お客さまのインフラとセキュリティ面の課題解決を目指していきたいです。
──EYSCのマイクロソフトチームで求める人材について教えてください
長谷川氏スタンス面で、前向きにチャレンジでき、向上心がある方に入社していただきたいです。クラウドやセキュリティの領域は、経験も重要ですが、それ以上に新しい技術を常にキャッチアップしていく能力も重要です。お客さまとのコミュニケーションにおいても、知見を持っていることだけでなく、一定の熱量が重要になります。そのため、前向き思考で、EYへの組織貢献やその先のお客さまの課題に対して高い熱量で取り組める方と一緒に働きたいと思っています。
──最後に、転職候補者様 に向けてメッセージをお願いします
加藤氏前向きにチャレンジしていきたいという思いをお持ちの方は、非常に楽しく働ける環境だと思います。一緒に働けることを楽しみにしております。
長谷川氏Big 4の一角であるEYという大きな組織の中で、世界を変えていく仕事に携わることが可能です。業界全体や国レベルの大きな単位で、世界を一緒に変えたいという思いを持つ方はぜひ入社していただきたいです。
──ありがとうございました