公的機関が抱える社会課題の解決に向けて多種多様なメンバーがクライアントと伴走【KPMGコンサルティング株式会社インタビュー】
2024年09月25日更新
企業紹介
KPMGコンサルティング株式会社は、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野から企業を支援するコンサルティングファームです。戦略策定、組織・人事マネジメント、デジタルトランスフォーメーション、ガバナンス、リスクマネジメントなどの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍しています。本日は、ガバメント部門の執行役員堂野氏、D. K氏、A. K氏、S. N氏、K. F氏 に同社の特徴と魅力についてお話をお伺いしました。
インタビュイー経歴
話し手
堂野心悟氏
KPMGコンサルティング株式会社
執行役員
大手SIerを経て、2016年にKPMGコンサルティングに入社。GIE(ガバメント、インフラ、エナジー)ビジネスユニットのサブリードパートナー 兼 ガバメントサブビジネスユニットのリードパートナー。主として、中央省庁・独立行政法人・地方自治体など公的機関が推進するデジタルガバメントの実現に向けた各種の取組みを支援。
話し手
D.K氏
KPMGコンサルティング株式会社
シニアコンサルタント
大学卒業後、通信事業会社に入社し、ネットワークエンジニアとしてIXサービスの構築・運用保守や地方公共団体向けネットワークシステムの次期構想策定、IoTや5Gネットワークの新規事業開発業務に従事。2023年、KPMGコンサルティングに入社し、中央省庁のITインフラ更改に伴う調達支援や工程管理支援などの業務に携わっている。
話し手
A.K氏
KPMGコンサルティング株式会社
シニアコンサルタント
大学卒業後、証券会社でリテール営業を経験した後、国の研究機関や博物館などを管轄する法人へ転職し、主に財務会計業務に従事。その後、監査法人にてアドバイザリー業務を経験し、2024年にKPMGコンサルティングに入社。現在は、国の大学政策や科学技術・イノベーション政策分野の改善活動に携わっている。
話し手
S.N氏
KPMGコンサルティング株式会社
コンサルタント
大学卒業後、学校法人の教員として通常の授業をしながら校務のBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)に従事。2023年にKPMGコンサルティングに入社し、中央省庁や自治体に対するBPR・DX支援に携わっている。
話し手
K.F氏
KPMGコンサルティング株式会社
コンサルタント
大学卒業後、日系のSIerで主に保険会社のシステム更改に関する業務に従事。2023年にKPMGコンサルティングに入社し、地方自治体向けの調査案件などに携わっている。
目次
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多種多様なバックグラウンドを有するメンバーが、中央省庁、地方自治体、独立行政法人など公的機関の課題解決を支援
──Governmentの組織体制についてご紹介をお願いします
堂野氏Governmentは、中央省庁、地方自治体、独立行政法人、学校法人など、公共性の高い企業・団体に対して、政策の立案段階からその実現に向けた施策の遂行までを包括的に伴走支援している部門です。 現在取り扱っているテーマは8割強がデジタルガバメントに関するものとなりますが、調査研究を含めた新たなテーマへの幅出しを積極的に推進しています。
──Governmentにはどのようなバックグラウンドの方が多いですか
堂野氏本日インタビューに参加しているメンバー(事業会社、学校、監査法人、シンクタンク)をご覧いただくとご理解いただけるとおり、多様なバックグラウンドを有するメンバーが在籍しています。バックグラウンドは多種多様ですが、前向き/ポジティブ、プロアクティブに動けることなど、組織として大切にしたい人間性や行動様式の部分は共通するメンバーが集まっているかと思います。
心理的安全性が保たれた環境の中で、公的機関の支援を通じて大きな社会課題の解決にチャレンジできることが魅力
──Governmentに入社された理由について教えてください
A.K氏前々職ではみなし公務員として安定的に働けていたことに魅力を感じていましたが、コロナ禍を経て、組織としても個人としても社会の変化についていくことが必須になっていくと感じ、そのための力をつけたいと思ったことが転職を考えたきっかけです。また、何らかの分野でスペシャリストを目指していきたいという思いがあったため、これまで培ってきた公会計や公的機関の業務システムなどの知識を活かして、公共部門に対するコンサルティングに携わりたいと思い転職に踏み切りました。 Governmentを選んだ理由は、心理的安全性を保ちながら働くことができると感じたことです。チームで取り組むという考えが組織として浸透していることや、キャリアパスや評価の考え方などに魅力を感じ入社しました。
S.N氏前職で教員として働いていた際、新型コロナウイルス感染症の影響で教育活動が全国的に停止したことが転職を考えるきっかけでした。コロナ禍を機に、学校でのIT活用について校内で積極的に提案し実行に移す機会を多く持つことができた一方で、自身がITや業務改善のプロフェッショナルではないことに歯痒さも感じていました。今後も時勢が大きく変化していく中で、教育現場をはじめ、あらゆる組織の変革を担える人材となるべく、コンサルティング業界への転職を決断しました。
K.F氏文系学部出身ですが、今後社会に出て仕事をしていく上でITの知識を身に付けたいと感じ、新卒ではSEの仕事に就きました。ITの可能性を知る中で、大手企業向けではなく、より暮らしに近いところで働きたいと思ったことがきっかけで公共関連への転職を考えました。公共系の領域でコンサルティング事業を提供するファームの中でも、Governmentは入社前面談で社員と話す機会を設けたり、働く環境についてオープンに伝えてくれたりと、安心感を持てたことが入社の決め手の1つとなりました。
D.K氏私がこれまで培ってきたさまざまな経験をコンサルタントという新たなポジションで活かし、自分自身を試したいと思ったことが転職のきっかけでした。コンサルティングファームの中でもGovernmentは、個々の裁量が大きく、業務をトコトン突き詰めて取り組めるため、コンサルタントとしてのやりがいや働きやすさを感じることができる環境だと思います。また、採用面談では自身のバックグラウンドを踏まえて親身に話を聞いていただけることが多く、一緒に働きたいと思う方が多かったことも魅力的でした。
メンバー一人ひとりが裁量を持って多種多様な領域の課題解決にチャレンジできる環境
──入社後に印象的だったプロジェクトについて教えてください
S.N氏都道府県のDX支援です。都道府県は市区町村の業務を助け、市区町村は住民により良いサービスを届けるという構造になっているため、目の前のクライアントだけではなく、さらにその先にある日本社会や住民に対する支援を実施できることは、Governmentにおけるコンサルティングの特徴であり、やりがいの1つでもあると感じました。
D.K氏入社後、中央省庁のITインフラ更改関連のプロジェクトを担当してきました。クライアントの課題解決を支援するために、SIerをはじめとしたさまざまな事業会社と協働する機会が多いのですが、コンサルタントにはそれらの企業と効果的に連携していく力が求められます。コンサルタントといえば華やかな仕事をするイメージを持っていましたが、ひたむきに泥臭くクライアントを支援する先輩社員の姿に魅力を感じました。また、コンサルタントが主体的にクライアントの悩みを吸い上げ、課題解決に向けて粘り強く業務を推進していくという経験は、転職しなければ得ることが難しかったのではないかと考えています。
──入社後に実感した魅力やギャップについて教えてください
K.F氏大きく3つあります。1つ目は、デジタル、道路・交通、建設、環境、教育、福祉・医療など多種多様な領域の業務に関われることです。特定の分野に縛られず幅広く経験を積み、キャリアプランを考えていきたいという方にとっては魅力的な環境だと考えています。 2つ目は、「人」の魅力です。所属するメンバーのバックグラウンドが多岐に渡ることに加え、個々の目標や考えを重視し、各自の発想を尊重するようなEQ(Emotional Intelligence Quotient)が高い方が多いと思います。上司とのコミュニケーションにおいては、業務進捗や成果物レビューの会話だけではなく、自身の働き方や生き方に関する考えを問われることが多々あり、前職とのギャップを感じました。 また、多様な人材に合わせて人材育成や研修制度が日々アップデートされ続けていることも魅力に感じています。 3つ目は、個人の裁量が大きいことです。前職では、15〜20年程度のプロジェクト経験がないと担当することができない案件であっても、Governmentでは関係者からの支援を受けながら、担当することができます。年次にかかわらず、常にバリューを発揮することが求められる点にも 非常にやりがいを感じています。
A.K氏KPMGコンサルティングは設立10年の若い組織ということもあり、ベンチャーのような気質があります。また、インクルージョン、ダイバーシティ&エクイティ(IDE)に力を入れるなど、グローバルレベルで物事を推進していく側面と、師弟関係を尊重する内資系的な側面を持つ組織であることにも魅力を感じています。 それ以外の点では、同業他社の同じ役職と比較しても任せてもらえる裁量の幅が大きいと思います。実現したいことを発信していけば、上司や同僚がきちんと耳を傾けてくれる文化が根付いています。入社して間もない頃にクライアントへの提案戦略を作って上司へ提言した際、丁寧にフィードバックしてくださり、部署全体の資料へ反映していただけたことは、強く記憶に残っています。トップダウンではなく、良い意見であれば、年次に関係なくしっかり取り入れてくれる環境は魅力的だと感じています。
D.K氏入社してから感じたギャップは、チャレンジに対する寛容さが想像以上にあったことです。私は現在シニアコンサルタント職ですが、マネージャー相当の業務にもチャレンジさせていただいています。自身の思い描くキャリアプランに合わせて、業務上、チャレンジできる機会や環境を提供していただける点には、良い意味でのギャップを感じました。
S.N氏Government部門は職位にかかわらず話しやすい雰囲気があり、お互いに目の届く範囲にいる安心感や距離感も魅力に感じるところです。また、各個人を信頼して仕事を任せてもらえる環境も魅力的です。
コンサルタントとしてあらゆるステークホルダーから信頼され、選ばれ続ける存在となることを追求
──今後の展望について教えてください
堂野氏Governmentに所属するメンバーとの間では、「すべてのステークホルダーから信頼され、選ばれ続ける存在になる」という想い/メッセージを共有するようにしています。私たちが今後選択する一つひとつの行動がこの想い/メッセージと合致していさえすれば、自然と結果もついてくるのではないかと考えています。実際にここまでは右肩上がりの成長を継続して達成することができています。今後も目的・目標を見失うことのないよう、引き続き尽力していきたいと考えています。
──Governmentの求める人材について教えてください
A.K氏何か1つでも、「これに関しては誰にも負けない自信がある、あるいは負けないようになりたい」という強みや思いがあり、それらをもっと伸ばしたいと考え行動する方と一緒に働きたいです。実際に、そういう思いを持った方が多いと感じています。
S.N氏主体的に学ぼうとする姿勢や、仕事に対して真摯に向き合う姿勢が必要だと考えています。人口減少や少子高齢化など、社会課題の解決に取り組みたいという方はぜひチャレンジしてみてください。
K.F氏前向き、かつ、綿密に計画を立てて仕事を進めることができる方が多いと感じています。他者理解力に長けている方や強い使命感を持っている方と一緒に働きたいと考えています。
D.K氏自責思考で業務に携わっている方、クライアントに対して真摯に向き合い、自身の仕事だけではなく、チーム全体を俯瞰しながら仕事をされる方、周りからのアドバイスを素直に受け止め、自身のものとして吸収できる方と一緒に働きたいと考えています。
──ありがとうございました