徹底的なお客様視点で、企業が発展し続けるためのM&Aを支援【山田コンサルティンググループ コーポレートアドバイザリー事業本部 ファイナンシャルアドバイザリー事業部長 橋爪氏、加藤氏インタビュー】
2024年09月25日更新
企業紹介
山田コンサルティンググループ株式会社は、「健全な価値観」「社会貢献」「個と組織の成長」を基本理念として掲げ、高付加価値情報を創造・提供し、顧客の発展ひいては社会の発展に貢献することにより「存在する意義のある組織」であり続けることを目指しております。本日はコーポレートアドバイザリー事業本部 ファイナンシャルアドバイザリー事業部の橋爪様と加藤様に、同社の特徴と魅力についてお話をお伺いしました。
インタビュイー経歴
話し手
橋爪健太氏
山田コンサルティンググループ株式会社
コーポレートアドバイザリー事業本部 ファイナンシャルアドバイザリー事業部長
2005年に山田ビジネスコンサルティング株式会社(現・山田コンサルティンググループ株式会社)に入社。私的整理、法的整理等の事業再生案件に従事。2011年にはM&A部門の立ち上げに参画し、数多くのM&A案件を手掛けた経験をもとに、中堅・中小企業のM&Aに関する書籍の執筆や講演、セミナー講師など、多方面でも活躍。
話し手
加藤育磨氏
山田コンサルティンググループ株式会社
コーポレートアドバイザリー事業本部 ファイナンシャルアドバイザリー事業部 シニアコンサルタント
2013年に化学品関連の商社に入社。化学品の輸出入関連事業に従事。その後、海外の事業開発案件や合弁会社の立ち上げプロジェクトを経験。2020年に山田コンサルティンググループに入社し、多くのM&A案件を手がける。
目次
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お客様を起点として、時代に合わせたM&Aコンサルティングを提供
──はじめに、自己紹介からお願いします
加藤氏加藤と申します。2013年に化学品を扱う商社に新卒入社し、主に化学品の輸出入関連事業に従事しました。 その後、海外の事業開発案件や合弁会社の立ち上げプロジェクトを経験し、2020年に山田コンサルに入社しました。
橋爪氏橋爪と申します。 2005年に新卒で山田コンサルティンググループに入社し、約17年働いてきました。入社当初は社員数100名位の規模感で、私も当時の当社の主力事業である事業再生コンサルティングに従事しました。その中で、M&Aに関連するご相談が増えたため、2011年に専門部署を立ち上げることとなり、それ以来M&Aサービスに従事しております。
──加藤様が山田コンサルティンググループに転職された経緯について教えてください
加藤氏私の転職活動の軸はM&Aスキルを高められる環境に身を置くことでした。 化学品を扱う商社での営業経験を通じて、日本国内では関連市場の縮小傾向が目立ち、通常の営業活動だけで事業をさらなる成長に導くことは難しいと実感していました。そういった成長の踊り場にある業界にとって、M&Aは今後必須の手段になると感じたことがM&Aを究めたいと思ったきっかけです。一方で、所属していた前職の業績自体は堅調でありリスクを取るM&Aに前向きでなかったことから、M&Aの経験を積むために環境を変える決意をしました。 転職活動中は、M&A仲介などの業態も検討しましたが、山田コンサルティンググループに入社を決意した最大の理由は、顧客の成長戦略の一つとしてM&Aを位置づけている点に共感したためです。弊社メンバーの7-8割は戦略策定などのM&A以外のコンサルティングを提供しており、単に案件をクロージングさせれば良いという価値観はありません。顧客の成長戦略に沿ったM&Aであることを最重視しています。私自身も、伸び悩む企業や業界の成長にM&Aという手段で貢献したいという思いがあり、会社の方針と共感できたことが入社の決め手となりました。
──コーポレートアドバイザリー事業本部の概要について教えてください
橋爪氏弊社で最も重要視している価値観は、お客様を起点にコンサルティングを実施する点です。弊社は総合コンサルティングファームであるため、M&Aを担当する社員約150人以外にも、様々な経営課題のご支援をしている約800名の社員がいます。 その中で、コンサルでのお付き合いをきっかけにM&Aを検討されたり、その逆にM&Aのお付き合いの中からコンサルティングのご相談を受けたりなど、お客様の状況やニーズに合わせたご支援を行います。過去は、事業再生のコンサルティングがメインで、再生の出口としてのスポンサー探しをお手伝いすることが多かったですが、現在では事業継承型のM&A、海外展開の支援をする上での海外のM&A、そして上場会社や大企業からのご相談などお客様の要請に応じて多様な支援をしています。M&Aサービスも時代とともに変化していますが、お客様から寄せられる要望に合わせる形で、顧客の支援を行っています。
──コーポレートアドバイザリー事業本部の組織体制について教えてください
橋爪氏弊社でM&Aに関連するメンバーは全体で150名程です。 我々が東京に約65名、地方拠点に約35-40名、クロスボーダーを担当するチームが約15名です。 また、FAS事業部には約35-40名在籍しています。
──貴社では、FAS事業部もM&A案件を担当するとお伺いしましたが、コーポレートアドバイザリー事業本部との役割の違いを教えていただけますか
橋爪氏どちらの部署もM&Aという領域を専門にしている点は共通しています。コーポレートアドバイザリー事業本部は、お客様とリレーションを築き、案件を作ることに強みをもつチームです。様々な経営者と会いながら案件の入口部分を担当することが多いです。もちろん案件を出口までサポートしていますが、ソーシング・オリジネーションなどと言われる「M&Aの案件組成」に注力しています。 一方、FAS事業部は会計士中心のチームのため、案件が進み、バリエーションや財務デューデリジェンスなど出口に近いプロセスを担当します。よってある程度の役割分担はありますが、案件を完全に棲み分けているのではなく、常に連携しながら進めています。
全体戦略から落とし込んだ、インパクトの大きなM&A案件を主導する
──お二人が特に印象に残っている案件について教えてください
加藤氏担当した建材業界の再編案件では、需要が縮小する業界に対して生産能力削減につながるM&Aを行うことで、需給を正常化し適正価格維持を図り、再びより魅力的な業界にしようという想いのこもったプロジェクトでした。
橋爪氏そもそもM&Aは、規模を問わず様々な人に影響を与える領域のため、各案件それぞれが印象に残っています。その中で、業界再編のような会社と会社が社運をかけて統合するような大きな取り組みはエキサイティングです。 また、M&Aアドバイザーとしてのかかわり方としても、単なる外注先として作業だけを請け負うケースもありますが、弊社ではそのディールを主導して、お客様と寄り添いながらやっていけるのが非常に良いと考えています。 具体的には、2022年にベインキャピタルによるアパレル大手マッシュホールディングスの買収案件で、売り手であるマッシュ側のFAを務めたのですが、2000億円規模の取引を主導してまとめることができました。基本的には100-300億円規模の案件が多いため、規模という観点で印象に残っています。規模によらず、主導してディールをまとめるということは、全案件で共通して重視しています。
──M&Aを主導できるのは、山田コンサルティンググループとしてどのような強みがあるからなのでしょうか
橋爪氏お客様と長く深い関係性を構築できていることだと考えています。 一般的なM&Aの案件化の構造は単純で、売り手と買い手の情報を集めた上でマッチングさせるという業務がメインになります。一方、弊社はお客様が売り手でも買い手でも、長い付き合いの中で直接社長やトップマネジメントと会話をしながら、全体戦略の中で案件化させていくプロセスをとります。目先の利益を作りに行くという文化よりも、お客様とともに伴走するスタンス自体が、案件を主導できている理由だと考えています。
──海外のM&A案件についても実施されることはあるのでしょうか
橋爪氏M&A案件は年間約80〜100件支援していますが、その内の約10%弱がクロスボーダーのM&Aです。社員数比率としては、M&A担当メンバー150名のうち、クロスボーダーのチームはまだ15名程度で、採用を強化し、事業拡大を進めていきたいと考えています。 今後、日本の市場全体が縮小傾向であるため、大企業のみならず中堅企業においても、海外で活路を見出すことは重要論点となるケースが多く、お客様からのニーズが非常に多い状況です。規模としては、まだ駆け出し中ですが、今後軌道に乗せていきたいと考えています。
強い成長意欲と能力があれば、機会は惜しまず提供される環境
──成長環境としての山田コンサルティンググループの魅力を教えてください
加藤氏未経験から入社した私にとっては、コミュニケーションの取りやすさが魅力的でした。当然最初は右も左も分からないところからスタートしますが、自分の向上心や努力に同僚が応えて様々なサポートを頂いたと感じており、非常にキャッチアップしやすい環境でした。顧客やナレッジについても個人で抱え込むような秘密主義的な風土はなく、常にオープンな組織文化だと思います。
橋爪氏弊社では積極的に仕事を若手に任せるため、やる気のある方は活躍するフィールドをどんどん拡大できるということが魅力だと思います。例えば、クロスボーダーの案件に取り組みたいという意志があれば、プロジェクト単位で参加出来たり、能力とやる気のあるメンバーには積極的にチャンスを与えています。
──山田コンサルティンググループが求める人材について教えてください
橋爪氏マインドとしては、強い思いで将来に向けて成長していきたいという意思を持つ方に来ていただきたいです。M&Aの仕事においては、頭の良さやハードワークができることなど、必要な素養は沢山あると思いますが、人格面もスキル面も継続的に成長していくことも求められる仕事です。そのため、10年後20年後の自分の夢やなりたい姿があり、強い気持ちで目の前の仕事に臨めることが最も重要だと考えています。
加藤氏スキル面としては、基礎的な財務面の知識とドキュメンテーションの質が求められます。弊社では、簿記2級の取得が推奨されています。また、コンサルティングの成果物として資料の質は一定の水準が求められるため、エクセルやパワポなどの事務スキルは必要です。ただし、これらは未経験でも、やる気があれば入社後十分に身につくスキルです。
──山田コンサルティンググループではどのようなバックグラウンドを持つ方が活躍されているのでしょうか
橋爪氏組織としては、全体の3-4割が新卒社員であり、残りの6-7割が中途入社となります。中途メンバーの出身業界は多様で、コンサル、商社、証券、銀行、弁護士、人材など幅広い業界から入社いただいています。 また、年齢層としては30歳前後の方が多いです。
──今のタイミングで、山田コンサルティンググループのコーポレートアドバイザリー事業本部に参画する魅力を教えてください
橋爪氏案件の幅が広がり、多様な経験を積むことができる点です。以前は事業再生に関連する案件や後継者不在型の仲介に特化していた時代もありましたが、試行錯誤を経て、30億から300億規模の案件を中心に、時には最大2000億規模のアドバイザリー業務を、安定的に質高く実施できる組織体制になっています。結果として、お客様からのリピートや定期的なオーダーが来ることに加え、ビジネスとして軌道にのってきました。また、クロスボーダーや上場会社の案件などの依頼も増えており、入社後からすぐ多様な経験を積むことができるのは魅力的だと考えています。
加藤氏私が入社して3年経ちますが、全体として案件の規模が拡大しているなと感じます。山田コンサル自体がM&Aのプレイヤーとしてプレゼンスが高まっており、日常のプロジェクトでも、名の知れた会社とのお付き合いがどんどん増えています。その結果、面白く多様なジャンルの案件を経験しやすい環境になっています。
──最後に転職候補者様に向けて、メッセージをお願いします
橋爪氏弊社は、本当に様々な経験を提供できる会社です。私自身も多くのM&A仲介やコンサルティング会社を知っていますが、弊社ほどメンバーが当事者としてプロジェクトマネージャーを担いディールを進める経験を積める会社はないと自負しています。大変な部分も多いとは思いますが、早く成長していきたいと感じる人には最適なフィールドを提供することが可能です。モチベーションが高く、成長したいという気持ちに覚悟を持てる方にはぜひ来ていただきたいです。
加藤氏一般的に、コンサル業界は自己成長の環境が整っていると思います。その中でも当社は出る杭を伸ばす社風が強く、役職に関わらずチャンスが巡ってくる会社です。マネージャー職以上がプロジェクトマネージャーの役割を担い案件を主導するのが一般的ではあるものの、それ以下の役職者でもやる気と能力が伴えば、どんどん大役を任せて頂ける環境です。成長したいという強いモチベーションをお持ちの方と、ぜひ一緒に働きたいです。
──ありがとうございました