コンサル転職に英語は必要?書類選考、面接、入社後に求められる英語力を徹底解説
2025年02月27日更新
コンサルタント業界への転職を検討する際、英語力は重要な要素の一つです。グローバル化が急速に進む現代において、英語力はコンサルタントとして活躍する上で、様々なメリットをもたらします。
この記事では、コンサル業界への転職における英語力の重要性について、コンサルティングファームの種類別に求められる英語力の基準や、英語での面接対策、英語学習方法などを詳しく解説します。
監修者

町田 康熙
Machida Yasuhiro
慶應大学を卒業後、博報堂グループ・リクルートでの営業や、ローランドベルガーでの戦略コンサルティングを経験。MyVisionでは、コンサルタントとしての実践知と営業としての提案力を生かし、事業会社・コンサルティングファーム両面のハイクラス転職に強みを有する
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コンサル業界における英語力|転職編
コンサル業界への転職を検討する際、英語力は重要な要素の一つです。グローバル化が進む現代において、英語力はコンサルタントとして活躍する上で、様々なメリットをもたらします。
ファーム別に求められる英語力の基準
コンサルティングファームは、戦略、総合、シンクタンク、財務、ITなど多岐に渡り、それぞれ求められる英語力も異なります。グローバルプロジェクトに関わる機会が多く、高度な英語力に加え、専門用語の理解や論理的なコミュニケーション能力が求められます。本稿では、ファームの種類別に求められる英語力について解説します。
<戦略系コンサルティングファーム> 戦略系コンサルティングファームでは、海外企業との提携やM&A、海外市場調査、グローバルサプライチェーンマネジメントなど、グローバルなプロジェクトに携わる機会が多くあります。
ビジネスレベルの英語力に加え、M&A、デューデリジェンス、バリューチェーン、サステナビリティといった専門的なビジネス用語を理解し、議論に積極的に参加できるレベルが求められます。単に英語を理解できるだけでなく、自分の意見を論理的に伝え、相手を説得できるコミュニケーション能力が重要です。
<総合系コンサルティングファーム> 総合系コンサルティングファームは、戦略立案から業務改善、IT導入など幅広いコンサルティングサービスを提供します。プロジェクト内容によって求められる英語力レベルは異なりますが、基本的なビジネス英語力は必要となります。
総合系コンサルティングファームでは、実務で使える英語力を重視する傾向があります。そのため、英語でプレゼンテーションを行ったり、クライアントと交渉したりする経験を積むことが重要です。
例えば、プロジェクトの進捗状況をクライアントに報告する際、単に情報を羅列するのではなく、論理的に構成し、分かりやすく説明する能力が求められます。また、クライアントからの質問に対して、的確に回答し、議論を深めることができるコミュニケーション能力も重要です。
<シンクタンク系コンサルティングファーム> シンクタンク系コンサルティングファームは、政策提言や社会課題解決などを専門とするファームです。国際的な機関や海外の研究者と連携する機会が多く、高度な英語力が求められます。
シンクタンク系コンサルティングファームでは、調査結果を英語で論文にまとめ、発表することがあります。そのため、ライティングスキルやプレゼンテーションスキルも重要となります。ライティングスキルは、文法や語彙力はもちろんのこと、学術的な論文の構成や論文の書き方、引用のルールなどのスキルを習得していることが重要です。
<財務系コンサルティングファーム> 財務系コンサルティングファームでは、海外企業の財務状況を分析したり、海外企業とのM&Aを支援したりする機会があります。海外企業では国際的な会計基準に基づいて作成されている場合があり、これらの基準を理解し、英語で書かれた財務情報を分析する能力が求められます。
財務諸表、会計基準、金融商品など、財務・会計に関する専門用語を英語で理解する必要があります。また、国際的な会計基準 (IFRS, US GAAPなど) や金融規制に関する知識も必要となる場合があり、常に最新の情報に精通していることが求められます。
<IT系コンサルティングファーム> IT系コンサルティングファームは、企業のIT戦略策定やシステム導入などを支援するファームです。グローバルなIT企業との連携や海外システム導入など、英語を使用する機会があります。 IT技術に関する専門用語、最新技術動向、システム開発手法など、幅広い英語知識が必要となります。
またIT業界は、技術革新が非常に速いため、常に最新の情報にアンテナを張り、英語で書かれた技術ドキュメントやホワイトペーパー、専門サイトなどを参照して、新しい技術やトレンドを理解する必要があります。
戦略コンサルティングファームでは、グローバルな視点での戦略立案や海外企業との提携などを扱うことが多いので、高い英語力が求められます。財務コンサルティングファームでは、財務諸表分析やM&Aなど、専門性の高い業務に携わることが多く、専門用語を含む英語の読み書き能力が求められます。
ITコンサルティングファームでは、システム導入やIT戦略策定など、技術的な知識に加え、海外のITベンダーとのやり取りが発生するケースでは、英語力が必要となります。
英語力がコンサル転職成功に与える影響
英語力は、コンサルタントとしてのキャリアを成功させる上で、主に3つの効果が考えられます。
海外企業がクライアントとなるグローバルプロジェクトへの参画機会を広げる
グローバルプロジェクトでは、英語でのコミュニケーションが求められます。例えば、以下のようなスキルが考えられます。
- 英語での会議やプレゼンテーション: クライアントやチームメンバーとの円滑な意思疎通を図るためには、ビジネスレベルの英会話能力が不可欠です。専門用語を使いこなし、説得力のあるプレゼンテーションを行うためには、高度な英語運用能力が必要となります。
- 英語での資料作成: 提案書、報告書、分析資料など、プロジェクトに関連するドキュメントの多くは英語で作成されます。正確かつ分かりやすい文章を作成する能力は、プロジェクトの成功を左右する重要な要素です。
- 英語での情報収集・分析: 海外の市場動向、競合情報、技術トレンドなど、最新の情報を収集し分析するためには、英語の文献やニュース記事を読み解く力が必要です。
外資系コンサルティングファームへの転職や、海外MBA取得など、キャリアアップの選択肢を広げる
高い英語力は、コンサルタントとしてのキャリアパスを大きく広げる可能性を秘めています。
- 外資系コンサルティングファームへの転職: 多くの外資系コンサルティングファームでは、採用選考の過程で英語力が重視されます。ビジネスレベルの英語力があれば、書類選考や面接を有利に進められるだけでなく、入社後の活躍の場も広がります。グローバルプロジェクトへのアサインや海外オフィスへの異動など、よりチャレンジングな機会を得やすくなるでしょう。
- 海外MBA取得への挑戦: コンサルタントとしての専門性をさらに高めるために、海外のビジネススクールでMBA取得を目指す方も少なくありません。トップレベルのビジネススクールでは、出願時に高い英語力が求められるため、高い英語力は選択肢を広げてくれます。
英語で書かれた業界レポートや論文、ニュース記事などを読むことで、常に最新の情報を把握し、コンサルティングの質を高めることができる
コンサルタントは、クライアントの課題解決のために、常に最新かつ最先端の情報に基づいた提案を行う必要があります。英語力を高めることは、情報収集の質と量を飛躍的に向上させ、コンサルティングの質を高めることに直結します。
- 一次情報へのアクセス: 英語の業界レポートや学術論文・専門誌などを直接読むことで、翻訳される前の一次情報にアクセスでき、より深く、正確な情報を得ることができます。
- グローバルな視点の獲得: 海外の事例や成功・失敗談を学ぶことは、コンサルタントとしての視野を広げ、問題解決能力を高める上で非常に重要です。英語で情報収集することで、グローバルな視点からクライアントの課題を捉え、より最適な提案ができるようになります。
- 専門用語の理解: コンサルティングの分野では、専門用語が頻繁に使われます。英語の文献を読むことで、これらの専門用語の正確な意味やニュアンスを理解し、クライアントや同僚とのコミュニケーションを円滑にすることができます。
コンサルタントとして高いパフォーマンスを発揮し続けるためには、常に情報収集能力を磨き、知識をアップデートしていく必要があります。英語力を高めることは、そのための最も効果的な手段の一つであり、コンサルティングの質を向上させ、クライアントからの信頼を高めることにも繋がります。
コンサル業界における英語力|書類選考編
コンサル業界への転職において、英語力は重要な要素の一つです。特にTOEICスコアは、書類選考を通過するための目安として、多くのコンサルティングファームで参考にされています。
書類選考を通過するために必要なTOEICスコアの目安
コンサルティングファームによっては、求人情報にTOEICスコアの目安が記載されている場合があります。外資系コンサルティングファームでは、高いTOEICスコアが求められる傾向にあります。
近年では、700点以上のスコアを持つ求職者も珍しくなくなっており、企業側も一定以上の英語力の見極めとして、750点を指標としているケースが多いようです。そのため、まずは750点を目標とし、さらに高いスコアを目指すと良いでしょう。
また、コンサルティングファームの中には、選考過程でTOEICテストを実施する企業もあるようです。企業によっては、必ずしも高いTOEICスコアが必須ではない場合もありますが、英語でのコミュニケーション能力を評価するために、面接で英語力を試されるケースもあります。
平均3回程度転職をすることが一般的になってきている現代において、直近で転職の予定がない方でも、少なくとも5年に1回程度の間隔でTOEICテストを受験し、ご自身の英語力をアップデートしておくことをおすすめします。
外資系コンサルティングファームで必要なTOEICスコア
外資系コンサルティングファームでは、日本企業ではないため英語は多くの企業で求められます。そのため、TOEICスコアは、書類選考だけでなく、面接や入社後にも重要な評価基準となります。
多くの場合、英語面接や英語でのプレゼンテーションが実施されます。また、ビジネスレベルの英語力に加えて、専門的な英語力(会計、ファイナンスなど)が必要となる場合もあります。外資系コンサルティングファームを目指す方は、TOEICで高得点を取るだけでなく、実践的な英語力を身につけることが重要です。
日系コンサルティングファームで求められる英語力
日系コンサルティングファームでは、外資系に比べて英語の必要性は低い傾向にあります。しかし、グローバル化が進む中で、英語力はますます重要視されています。
海外プロジェクトへの参加機会がある場合は、より高い英語力が必要となります。また、英語力は必須ではない場合でも、ある程度の英語力があると、キャリアアップのチャンスが広がります。
ITコンサルタントを目指す方は、高いITスキルに加えて、英語力を身につけることで、グローバルな活躍の場を広げることが可能になります。
英語力が不要なコンサルタントの職種とは?
国内の中小企業や、特定の業界に特化したコンサルティングファームでは、クライアントとの密なコミュニケーションや、業界特有の知識、そして迅速な意思決定が求められるため、英語力よりも専門知識やコミュニケーション能力を重視するケースがあります。
例えば、国内の中小企業向けコンサルタントは、クライアントやクライアントが相手にしている顧客も日系企業や日本人のため、英語力を求めないということが考えられます。
他には、国内企業のITコンサルタントや人事コンサルタント英語力を不要とする可能性が高いです。 ITに関する専門知識や、プロジェクトマネジメント能力、そして日本企業のクライアントのニーズを的確に捉え、最適なシステムを提案するコンサルティング能力が求められます。
人事コンサルタントですと、日本企業が日本人を採用するためのコンサルティングになるため、日本企業の社風や日本人の気質を理解していないと適切にサポートできないでしょう。
こういった国内向けのコンサルタントだと、クライアントが英語を使用しないため、コンサルタントも英語力を求められないケースがあります。
コンサル業界における英語力|面接編
外資系コンサルティングファームでは、英語面接が選考に必要なプロセスとなっています。英語力に加え、コミュニケーション能力、論理的思考能力、問題解決能力、プレゼンテーション能力、そしてパーソナリティも評価されます。本記事では、自己紹介やケース面接など、英語面接で問われる可能性のある質問と対策について解説します。
英語の面接が実施されるケース
コンサルティングファームでは、英語で面接が実施されるケースがあります。場合によっては複数回の英語面接が行われることもあります。
面接の形式は、ケーススタディ、行動質問、技術的な質問などが考えられます。英語の面接では、単に英語が話せるかどうかだけでなく、以下の能力が総合的に評価されます。
<コミュニケーション能力> 自分の考えを明確に伝え、相手の意見を正確に理解する能力のことです。コンサルタントは、クライアントやチームメンバーと円滑にコミュニケーションをとることが求められるため、非常に重要な能力です。
<論理的思考能力> 問題を分析し、構造的に解決策を導き出す能力のことです。コンサルティング業務では、複雑な問題を論理的に分析し、解決策を提案することが求められるため、必須の能力です。
<問題解決能力> 複雑な問題に対して、創造的な解決策を提案する能力のことです。コンサルタントは、常に新しい課題に直面するため、既存の枠にとらわれず、柔軟な発想で問題解決に取り組むことが重要です。
<プレゼンテーション能力> 自分の考えを効果的に伝え、相手を説得する能力のことです。コンサルタントは、クライアントに分析結果や提案を効果的にプレゼンする必要があるため、高いプレゼンテーション能力が求められます。
<パーソナリティ> 責任感、積極性、協調性など。コンサルタントは、クライアントやチームメンバーと協力してプロジェクトを進めるため、高い倫理観、責任感、コミュニケーション能力、そしてチームワークを重視する姿勢が求められます。
英語での自己紹介・経歴紹介
自分の名前、出身地、学歴、職歴、志望動機などを簡潔に英語で伝えられるように練習しましょう。
特に、職歴・志望動機などのエピソードは、具体性が必要になります。例えば、*STARメソッド(Situation,Task,Action,Result)*を用いて、過去の経験を効果的に伝える練習をするのも一つの方法です。
<Situation> 状況を説明します。どのような状況で、どのような課題に直面したのかを具体的に説明しましょう。
<Task> 自分の役割を説明します。その状況下で、あなたは何をするべきだったのか、どのような役割を担っていたのかを明確にしましょう。
<Action> とった行動を説明します。課題に対して、具体的にどのような行動をとったのかを説明しましょう。
<Result> 結果を説明します。とった行動によって、どのような結果が得られたのかを具体的に説明しましょう。
こういったエピソードをいくつか事前に持っておくと、面接でも力を発揮できるでしょう。
ケース面接が英語で実施されるケース
ケース面接は、コンサルティングファームや専門的なサービスを提供する企業が採用過程で実施する面接の一種です。与えられたビジネスケースや課題をもとに、論理的な思考力や問題解決能力、コミュニケーション能力などを総合的に評価する目的があります。
具体的には、面接官から提示されたビジネス上の問題や課題を理解し、状況を分析したうえで、どのようなアプローチや解決策を提案できるかを問われます。
数値データの扱い方や市場分析の観点、顧客ニーズの捉え方など、コンサルタントとして実践的に活躍するために必要な資質が試されるため、企業研究や論理的思考力をいかに発揮できるかが重要です。
ケース面接のためにはどのような対策が必要か
- <ビジネス知識・分析フレームワークの習得>* ケース面接では、市場規模の把握や顧客ニーズの分析、競合比較など、さまざまなビジネス要素を瞬時に捉える力が求められます。たとえば、「3C」「4P」「SWOT分析」などの基本的なフレームワークに慣れ親しみ、それらを状況に応じて組み合わせて使えるようにすることが大切です。
<論理的思考とコミュニケーションの訓練> ケース面接では、「なぜそう考えたのか」「どのように導き出したのか」を面接官にわかりやすく伝える必要があります。思考プロセスを段階的に説明し、結論に至るまでの根拠を示す論理的思考が求められます。日頃から文章の構成やプレゼンテーションの練習を行うことで、論理性と説得力を磨きましょう。
<数値の扱いに慣れる> ケース面接では、売上高や市場規模などの数値を用いた分析が頻繁に登場します。基本的な計算力や数値感覚を身につけておくと、与えられたデータをもとに仮説を立てたり、意思決定につなげたりする際に役立ちます。面接本番でも、必要であれば面接官に確認を取りながら計算を進める姿勢がポイントになります。
<模擬面接での実践練習> どれだけ理論的に理解していても、実際に人に向かって話す場面では想定外の質問や議論の展開があるものです。実際のケース問題を用いた模擬面接を繰り返し行い、回答の流れやタイムマネジメント、面接官からの指摘への対応を体得しましょう。
英語のケース面接を想定した場合の対策
<ビジネス英語の強化> 英語力を磨くうえで、一般的な英会話力はもちろん、ビジネスシーンで使用される専門用語や経営戦略に関する表現を押さえておくことが重要です。たとえば、「ROI(Return On Investment)」「market entry strategy」「cost structure」などの用語を使いこなせるように、実践的なビジネス英語のトレーニングを行いましょう。
<ロジカルシンキングを英語でアウトプットする練習> 日本語で論理的思考を組み立てることに慣れていても、英語になると表現や構成がうまくいかない場合があります。英語でプレゼンテーションをする練習や、実際のケーススタディを英語で解説してみるなど、英語で論理的に話すトレーニングを繰り返すことが大切です。
<模擬ケース面接の実践> 英語ネイティブスピーカーや英語に堪能な人に協力してもらい、英語での模擬ケース面接を体験しましょう。発音やアクセントのみならず、論点の展開や受け答えのテンポなども英語ならではのポイントがあります。実践を通して、細かなニュアンスや表現の修正を重ねることで、本番に近い環境での対応力が高まります。
コンサル業界における英語力|業務編
コンサルタントは、海外企業との取引、海外拠点との連携、英語文献の調査など、様々な場面で英語力が求められます。本稿では、コンサルタントが英語を必要とするシーン、海外クライアントとのコミュニケーション、リサーチ業務、プレゼンテーションに必要な英語について解説します。
コンサルタントが英語を必要とするシーン
海外企業やグローバルに事業展開する企業をクライアントに持つ場合、会議やメールでのやり取り、プレゼンテーションなどを英語で行う機会があります。外資系ファームや海外に拠点を持つファームでは、海外の同僚とのコミュニケーションや、海外オフィスとの連携のために、英語を使う機会があります。
また、社内研修や知識共有の場でも英語が使われることがあります。英語の文献やレポート、データなどを参考に、提案書や報告書などの資料を作成する際に、英語の読解力やライティング能力が必要となります。海外のクライアント先や海外拠点への出張の際に、現地でのコミュニケーションや業務遂行に英語が必要となります。
海外のクライアントとのコミュニケーションで必要とされる英語
海外のクライアントとコミュニケーションをとる際の状況としては、電話会議、メール、プレゼンテーションがあります。電話会議では、相手の言うことを理解し、自分の意見を伝えるためには、高いリスニング力とスピーキング力が必要です。また、議論に積極的に参加し、自分の意見を主張することも重要です。
メールでは、正確な文法と語彙力、ビジネスにふさわしい表現力が必要です。誤解を防ぐために、簡潔で分かりやすい文章を書くことが重要です。プレゼンテーションでは、論理的な構成力、分かりやすい説明力、質疑応答に対応できる会話力など、総合的な英語力が必要です。
リサーチ業務で必要な英語
コンサルタントのリサーチ業務においては、専門用語の理解、速読力、情報分析力、そして財務諸表の分析力といった英語力が求められます。コンサルティングの分野では専門用語や業界特有の表現が多く存在するため、それらを理解し正確に解釈する能力が必要です。
また、大量の資料から必要な情報を見つけ出すためには速読力が求められます。限られた時間の中で効率的に情報収集を行うためには、重要な情報に絞って読むスキルを身につけることが重要です。
さらに、収集した情報の中から課題解決に役立つ情報を選び出し、分析する能力も必要です。情報を整理し、論理的に解釈することで、クライアントへの提案に活かすことができます。加えて、英語で書かれた財務諸表を理解し、分析する能力も必要となります。
プレゼンテーションに必要な英語
コンサルタントは、クライアントに分析結果や提案を伝えるために、プレゼンテーションを行う機会が多くあります。英語でのプレゼンテーションでは、単に内容を伝えるだけでなく、聴衆を惹きつけ、理解を促すための高いコミュニケーション能力が求められます。
具体的には、プレゼンテーションの内容を論理的に構成し、分かりやすく説明する能力が必要です。複雑な内容を簡潔にまとめ、要点を絞って伝えることが重要です。また、聴衆を惹きつけ、メッセージを効果的に伝えるためには、声のトーンや抑揚、アイコンタクトなどを意識した、説得力のある話し方が求められます。
プレゼンテーション後には、聴衆からの質問に答える必要があり、質問の内容を正確に理解し、的確に回答する能力も必要です。
プロジェクトごとに異なる英語力の要求水準
大規模な国際プロジェクトでは、海外のコンサルタントやクライアントと連携して業務を進める機会が出てくるため、高い英語力が必要となります。また、専門性の高いプロジェクトでは、専門用語を含む英語の資料を読み解く能力や、正確に情報を伝える能力が求められます。
コンサルタントがプロジェクトで英語を使う場面は、クライアントとの会議や打ち合わせや、海外のコンサルタントとのミーティングといったコミュニケーション。
海外の文献やデータの調査などのリサーチ。海外のクライアントやコンサルタントに向けた資料作成などが考えられます。
これらの場面で求められる英語力は、「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能です。ビジネス英語になるため、クライアントの業種ごとにある専門用語を英語で覚えなくてはならない場合も考えられます。一般的な英会話の能力はもちろんのこと、専門用語への理解も必要だと言えるでしょう。
コンサルティングファームの選考を通過し、活躍するための英語勉強方法
コンサルタントとして活躍するためには、専門知識や分析力だけでなく、高い英語力が求められます。特に、クライアントとの交渉、プレゼンテーション、海外チームとの連携など、多様な場面で英語を使う機会があります。ここからは、コンサルタントが実務で活かせる英語力を効果的に身につける方法を解説します。
TOEIC対策で基礎力を固める
TOEICテストは、ビジネス英語の基礎力を測る試験として有効です。高得点を取得することで、企業内での評価向上や海外案件の担当機会を増やせます。
効果的なTOEIC学習法
- 公式問題集を繰り返し解く - 問題形式に慣れ、試験本番のパフォーマンスを向上させる。 時間配分を意識して模擬試験を実施 - 実際の試験時間に合わせた練習を行い、時間管理能力を鍛える。
- 単語力を強化する - ビジネス英語に特化した単語帳やフラッシュカードを活用する。
- 文法理解を深める - TOEIC頻出の文法ルールを学び、正確な英文を作れるようにする。
- リーディング速度を上げる - 短時間で情報を処理する力を鍛える。
- オンライン学習ツールを活用する - スマートフォンアプリやeラーニングを使い、スキマ時間で効率よく学習する。
ビジネス英会話スキルを実践で磨く
TOEICで基礎を固めた後は、実際の業務で使える英会話スキルを鍛えることが重要です。コンサルタントには以下のスキルが求められます。
コンサルタントに必要な英会話スキル
- 論理的に説明する力 - クライアントに対し、データや分析結果を明確に伝える。
- 質問に的確に回答する力 - 問題点を的確に捉え、簡潔に回答する。
- 交渉力 - クライアントや関係者と合意形成を図る。
- プレゼンテーション能力 - 重要な提案やプロジェクト内容を明確に伝える。
- 異文化理解力 - グローバルな環境で円滑にコミュニケーションを取る。
ビジネス英会話の効果的な学習方法
- ビジネス英会話スクールに通う - 実践的なロールプレイを通じて、会話力を鍛える。
- オンライン英会話を活用する - 海外の講師と定期的に英語でディスカッションを行う。
- 社内の英語ミーティングに積極的に参加する - 実務に近い形で英語を使う機会を増やす。
TEDやPodcastを活用した英語学習
日常的に英語を使う環境を作ることは、英語力向上に欠かせません。そのための手段として、TEDやPodcastは非常に有効です。
TEDやPodcastの活用方法
- リスニング力の向上 - 実際のビジネスシーンを想定し、ネイティブの発音やイントネーションに慣れる。
- 表現力の強化 - ビジネス英語で頻繁に使われる表現やフレーズを学び、実務で活かせるようにする。
- 発音の改善 - 聞いた内容をシャドーイングしながら発音練習をすることで、より自然な英語を話せるようになる。
- プレゼンテーションスキルの向上 - 論理的な話し方や、伝え方の工夫を学び、クライアントへの説明力を高める。
TEDやPodcastを活用することで、リアルな英語に触れる機会を増やし、コンサルタントに必要な英語スキルを日常的に磨くことができます。
コンサルティング業界に転職するためのエージェント活用
コンサルティング業界への転職を成功させるためには、専門的なサポートを受けることが重要です。転職エージェントを活用することで、以下のメリットがあります。
転職エージェントを活用するメリット
- 非公開求人へのアクセス - 市場には出回らない高品質な求人情報を得られる。
- 業界に精通したアドバイス - 応募書類の作成や面接対策、キャリア戦略の策定を専門家がサポート。
- 効率的な転職活動 - 自身の希望や適性に合った求人を紹介してもらえるため、短期間で転職を実現しやすい。 特に、コンサルティング業界に特化したエージェントを利用することで、業界特有の選考プロセスに適した対策を行うことができます。マイビジョンでは、コンサルタントの転職専門に支援していて、日経コンサル・外資コンサル問わず充実したサポートをしています。ぜひ一度、プロの転職エージェントに相談してみてください。
まとめ
今回は、コンサル業界への転職における英語力の重要性について、コンサルティングファームの種類別に求められる英語力の基準や、英語での面接対策、英語学習方法などを詳しく解説しました。
コンサル業界への転職を成功させるためには、TOEICスコアだけでなく、実践的な英語力、特にコミュニケーション能力、論理的思考力、問題解決能力、プレゼンテーション能力が重要になります。
英語力を高めることで、海外企業がクライアントとなるグローバルプロジェクトへの参画機会が広がったり、外資系コンサルティングファームへの転職や海外MBA取得などキャリアアップの選択肢を広げることができます。
もしコンサルタント業界への転職を考えているならば、マイビジョンにご相談ください。その道のプロが的確にアドバイスします!
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