コンサルタントに向いている人の特徴とは?未経験から転職する際のステップや事例とあわせて解説
2025年03月30日更新
コンサルタントは、専門知識と経験を活かして企業や組織の課題解決を支援する専門職です。この記事では、コンサルタントの仕事内容や年収、向いている人の特徴、未経験からの転職ステップ、転職成功事例、転職支援サービスについて詳細に解説します。
コンサルタントの全体像から、未経験からの転職に必要な具体的な情報まで網羅的にまとまっており、コンサルタントを目指す方にとって必見の内容です。ぜひ参考にしてください。
目次
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そもそもコンサルタントとは?
「コンサルタント」という言葉は、個人または組織からの依頼に基づき、クライアントの抱える固有の問題や課題について、自らが持つ知識・経験・情報・ノウハウ等をもって解決をサポートする存在と定義されます。
具体的には、企業や組織における問題点や課題を発見し、その解決策を策定、さらには対策実施にあたってのサポートを行う専門家を指します。英語の「consult(相談する)」を語源とするこの職業は、クライアントの相談役としての役割を担い、高度な専門性と幅広い知識をもって成功を支える重要な存在です。
コンサルタントの本質的な役割は、クライアントが自力では解決できない問題を解決することにあります。彼らは、経営課題の解決において最も効果的かつ効率性の高い課題を特定し、最適な解決策を考案するプロフェッショナルです。
コンサルタントが提供する商品は、有形の商品ではなく、彼ら自身の知識や経験そのものです。企業の抱える問題点を洗い出し、その解決策を導き出すためには、業界、経営、会計などといった分野での専門的な知識が不可欠となるのが一般的です。
コンサルタントの業務内容
コンサルティング業務は、一般的に「課題の発見」「解決策の提案」「実行支援」という3つの主要なプロセスで構成されます。
- 課題の特定:最初のステップとして、コンサルタントはクライアント企業の現状を詳細に分析し、潜在的な課題や問題点を明らかにします。これには、クライアントへのヒアリングやインタビュー、財務データや市場動向など各種データの収集と分析、そして時には現場への視察などが含まれます。クライアント自身が認識している顕在的な課題に加え、その背景にあるより深い潜在的な課題を特定することが、効果的なコンサルティングの第一歩となります。
- 解決策の提案:次に、特定された課題に対して、解決策となる戦略や具体的な計画を策定します。この段階では、コンサルタント自身の専門知識や経験はもちろんのこと、コンサルティングファームが蓄積してきた独自の知識、過去の事例などが活用されます。策定された解決策は、クライアントにとって実現可能であり、かつ効果的なものでなければなりません。
- 実行支援:提案に留まらず、クライアントの意識改革を促したり、プロジェクトチームを支援したりするなど、解決策の実行まで深く関与することが増えています。
クライアントが主体的に課題解決に取り組むための意識改革を促したり、戦略を実行するためのプロジェクトチームを立ち上げ、その推進をサポートしたり、助言を行う場合から、クライアントの組織に深く入り込み、共に実行を支援するなど、関わり方は様々あります。
コンサルタントの種類
コンサルティング分野である、戦略コンサルタント、総合コンサルタント、ITコンサルタント、そしてシンクタンク系コンサルタントの4つの種類に焦点を当て、それぞれの定義、主な特徴、業務概要、そして代表的な企業について詳細に解説します。
戦略コンサルタント
戦略コンサルタントは、企業の経営者や経営陣と緊密に連携し、組織全体の競争力を高めるための戦略策定や、複雑な経営課題の解決を専門とするプロフェッショナルです。
彼らの主な任務は、企業が長期的な視点で持続的な成長を達成するために、どのような方向へ進むべきかを検討し、そのための最適な道筋を示すことです。具体的には、企業の全社戦略、特定の事業における戦略、そして全く新しい事業の立ち上げに関する検討など、企業の重要な意思決定の上流段階において、経営判断を支えるための深い分析と洞察に基づいた支援を提供します。
戦略コンサルタントの役割は、単に目の前の問題を解決するだけでなく、企業の将来の方向性を決定づける可能性のある重要な責任を担っています。企業の命運を左右するような提案を行うためには、高度なデータ分析能力、市場や競合に関する深い洞察力、そして倫理観と責任感が不可欠です。
また、戦略コンサルタントは、経営戦略に留まらず、マーケティング戦略、営業戦略、さらには会計や人事といった幅広い領域にわたる専門知識を駆使して、企業の課題解決を支援することがあります。
<主要な戦略コンサルティングファーム>
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストン・コンサルティング・グループ
- ベイン・アンド・カンパニー
- ドリームインキュベータ
- ベイカレント・コンサルティング
- 野村総合研究所
総合コンサルタント
総合コンサルタントは、クライアント企業が抱える経営課題に対し、戦略立案といった上流工程から、具体的な施策の実行支援といった下流工程まで、包括的なサポートを提供する役割を担います。戦略コンサルタントが主に企業の経営層を対象に、より経営に近い課題に特化してコンサルティングを提供するのに対し、総合コンサルタントは、経営層だけでなく、現場の担当者など、より幅広い役職の人々と連携しながらプロジェクトを進めていく点が特徴です。
総合コンサルタントは、企業のあらゆる階層や機能に対応し、幅広い課題解決を支援するジェネラリストとしての役割が強いと言えます。このため、総合コンサルタントには、特定の専門分野に特化した深い知識だけでなく、多様な分野に関する幅広い知識と、状況に応じて柔軟に対応できる能力が求められます。
<主要な総合コンサルティングファーム>
- デロイトトーマツコンサルティング
- PwCコンサルティング
- KPMGコンサルティング
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、情報技術(IT)を活用して企業の抱える課題を解決することを専門とするプロフェッショナルです。彼らは、企業の経営戦略を深く理解した上で、その戦略目標を達成するための最適なIT戦略を策定し、具体的なシステム開発の提案や、既存のITシステムの最適化を通じて、企業の経営を支援します。
ITコンサルタントの仕事は、単にITシステムを導入することに留まらず、企業のビジネスモデルや業務プロセスをITの力で革新し、競争優位性を確立することを目指します。そのため、IT投資計画の策定や、課題解決に必要なITツールの選定・導入・活用支援を行うことが、彼らの重要な役割となります。
ITコンサルタントは、単にITシステムを導入するだけでなく、IT戦略を通じて企業の経営目標達成に貢献する役割を担っていることがわかります。このことは、ITコンサルタントが、最新のテクノロジーに関する深い知識だけでなく、企業のビジネス戦略や業界動向に関する理解も深く持つ必要があることを意味します。
<主要なITコンサルティングファーム>
- 日本アイ・ビー・エム
- アビームコンサルティング
- 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所
シンクタンク系コンサルタント
シンクタンク系コンサルティングファームは、元々は社会や経済、政治など、特定の課題に関する「調査・分析・研究」を主な目的としていたシンクタンクが、その活動を通じて培ってきた高度なリサーチ能力や専門知識を活かして、企業や政府機関などに対してコンサルティング業務を提供するようになったものです。
コンサルタントの主な目的が「クライアントの課題解決」であるのに対し、シンクタンクの本来の目的は、社会や経済、政治に関する「調査・分析・研究」を行うことにあります。シンクタンクは、営利を目的とする企業というよりも、特定の分野の専門家によって構成された「研究機関」としての性質が強いと言えるかもしれません。
シンクタンク系コンサルタントの最も大きな特徴は、深い専門知識と高いリサーチ能力を基盤として、客観的なデータや分析に基づいた提言を行う点にあります。そのため、データに基づいた論理的な解決策を求めるクライアントにとって、シンクタンク系コンサルタントは非常に価値の高い存在となります。
<主要なシンクタンクコンサルティングファーム>
- 野村総合研究所
- 三菱総合研究所
- 日本総合研究所
コンサルタントの年収
[東洋経済新聞社|業界地図]の業界別平均年収ランキングによると、全業界の平均年収は662万円。コンサルティング業界の平均年収は1,249万円となっています。
国税庁が公表している最新の「令和5年分民間給与実態統計調査」によれば、1年を通じて勤務した給与所得者1人当たりの平均年収は460万円です。
また、所得分布の中央値を示す指標として、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、日本の年収の中央値は約407万円でした。このように、日本の平均年収や中央値と比較してコンサルタントは高年収だとわかります。
参照:クロスピアコンサルティングの年収は?競合他社との比較や転職難易度を徹底解説 参照:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」 参照:令和5年賃金構造基本統計調査の概況
コンサルタントに向いている人の特徴7選
コンサルタントは、企業や団体の成長と発展に大きく貢献する一方で、常に高度な専門性と多様な能力が求められる仕事でもあります。コンサルタントとしてあると良い7つの特性に焦点を当て、それぞれの重要性と具体的な内容について深く掘り下げて解説します。
論理的思考力がある
コンサルタントにとって、論理的思考力は業務遂行の基盤となる能力です。複雑な問題を細分化し、それぞれの要素間の関連性やパターンを客観的に捉え、データや証拠に基づいて結論を導き出す力と言えます。例えば、市場のトレンド分析、組織内の課題特定、そして戦略的な提言の策定といった、コンサルタントが日常的に行う業務で必要となります。
論理的思考を支える重要な要素として、演繹的推論と帰納的推論が挙げられます。演繹的推論は、一般的な原則や理論を特定の事例に適用することで結論を導き出す思考法です。例えば、確立されたビジネス理論を個々のクライアントの状況に当てはめて分析する際に用いられます。
一方、帰納的推論は、複数の具体的な事例から共通のパターンや傾向を見つけ出し、より一般的な結論を導き出す思考法であり、市場調査データから新たなトレンドを発見する際などに活用されます。
問題解決能力が高い
コンサルタントに求められる問題解決能力とは、単に目の前の問題に対する答えを見つけるだけでなく、クライアントが抱える根本的な課題を特定・分析し、最適な解決策を策定。そして実行計画を立て、その効果を評価する一連のプロセスを包括する能力です。
このプロセスは状況に応じて柔軟に、時には試行錯誤を繰り返しながら進められます。
問題解決の過程においては、MECE(ミーシー)や80/20の法則(パレートの法則)、仮説思考などといった、コンサルティング特有のフレームワークや手法が有効に活用されます。
MECEは、問題を漏れなく、重複なく整理するための考え方であり、複雑な課題を構造的に理解するのに役立ちます。80/20の法則は、全体の結果の80%は、全体の原因の20%によって生み出されるという考え方で、重要な要素に焦点を当てることで効率的な問題解決を可能にします。仮説思考は、初期段階でいくつかの仮説を立て、検証していくことで、効率的に問題の本質に迫るアプローチです。
高い問題解決能力は、単に一つの正解を見つけるだけでなく、クライアントのニーズや制約条件を考慮した上で、最適な答えを見つけ出すことを意味します。クライアントは多くの場合、複数の解決策の候補を持っています。重要なことは、それらの選択肢を多角的に評価し、実現可能性、費用対効果、長期的な影響などを考慮することです。
思考体力がある
コンサルタントの仕事は、分析や問題解決、コミュニケーションなどといったことが求められるため、精神的な持久力、すなわち思考体力が非常に重要になります。
思考体力とは、困難な状況下でも集中力を維持し、粘り強く考え抜く精神的なスタミナのことです。たとえプレッシャーや課題に直面しても、集中力を途切れさせることなく、生産性を維持する能力が求められます。また、途中で壁にぶつかったとしても、すぐに諦めるのではなく、そこから学び、立ち直ることも思考体力の重要な要素です。
思考体力を養うためには、日々の工夫が重要です。タスク管理や優先順位付けなどといった業務遂行の工夫はもちろん、ハイパフォーマンスを維持するために適切な休息や運動習慣など、業務以外の時間も意識した生活を送ることが大切です。また、ストレスを効果的に管理するテクニックを身につけることも、思考体力の維持には不可欠です。
コミュニケーション力がある
コンサルタントのコミュニケーション力とは何を意味するでしょうか。それは、クライアントやチームメンバーと円滑な意思疎通を図り、信頼関係を構築し、最終的には相手に影響を与え、行動を促すための総合的な能力です。
例えばコンサルタントは、経営層や管理職、現場担当者など、様々な立場の人々とコミュニケーションを取る必要があります。それぞれの相手に応じて、言葉遣いや説明をすることが求められます。
さらに、分析結果や提案内容をクライアントに分かりやすく説明し、納得してもらう必要があります。そのためには、データを効果的に視覚化したり、ストーリーテリングの手法を用いたりするなど、情報を魅力的に伝える工夫が重要になります。
優れたコミュニケーション力は、単に情報を伝えるだけでなく、クライアントやチームメンバーとの強固な関係を築き、協調的な関係を育む上で大切な要素です。効果的なコミュニケーションは信頼と協力を生み出し、プロジェクトの成功に大きく貢献します。
逆に、コミュニケーションの不足や誤解は、プロジェクトの遅延や失敗につながる可能性があります。関係者全員が同じ目標を共有し、進捗状況や課題を正確に理解するためには、明確で簡潔なコミュニケーションが必要です。
チームワークを重視できる
コンサルタントは多くの場合チームを組み、クライアント側の担当者とも連携しながら進められます。そのため、個人の能力だけでなく、チームとして最大限の成果を発揮するためのチームワークを重視する姿勢が非常に重要になります。
効果的なチームワークを実現するためには、メンバー間の活発な意見交換、互いを尊重する姿勢、建設的なフィードバック、そして共通の目標達成に向けた協力が不可欠です。時には意見の衝突もあるかもしれません。そうした状況を乗り越え、建設的な解決策を見出すことも重要になります。
チームワークの能力を高めるためには、グループワークや共同プロジェクトに積極的に参加したり、リーダーシップを発揮する機会を求めたり、他者の意見に耳を傾け、共感する姿勢を意識したりすることが有効です。
どんなに優秀なコンサルタントであっても、効果的なチームワークを発揮できなければ、その能力を十分に活かすことは難しいでしょう。複雑な課題に対しては、チームとして協力し、それぞれの専門性を持ち寄ることで、より質の高い解決策を生み出すことができます。
成長意欲が高く、学び続けられる
変化が激しい現代においてコンサルタントも、現状に満足することなく、常に新しい知識やスキルを積極的に学び、変化に対応していく姿勢が求められます。
最新の情報を得るためには、業界の専門誌や論文を読んだり、セミナーに参加したり、オンラインコースを受講したり、メンターから指導を受けたりするなど、主体的な学習活動が重要になります。また、クライアントや同僚からのフィードバックを積極的に求め、自己省察を行うことで、自身の強みや課題を認識し、改善につなげることが大切です。
常に新しい知識やスキルを習得し、変化に迅速に対応できるコンサルタントは、クライアントにとってより価値のある存在となり、延いてはファーム全体の競争力を高めます。また、継続的な学習意欲は、コンサルタント自身のキャリア形成にも大きく貢献します。最新の知識やスキルを身につけることで、より高度なプロジェクトに挑戦する機会が増え、自身の市場価値を高めることができるでしょう。
ストレス耐性がある
コンサルタントの仕事はクライアントの要求に答え続け、ハイレベルのパフォーマンスを求められる環境にあります。そのため、ストレスにうまく対処し、冷静さを保ちながら業務を遂行する能力、すなわちストレス耐性が重要になります。
ストレス耐性は、先に述べた思考体力と相互に補完し合う関係にあります。思考体力がどんな状況に耐え抜くスタミナであるのに対し、ストレス耐性は、プレッシャーの中で冷静さを保ち、パフォーマンスを維持する能力と言えます。
ストレス耐性と密接に関連する概念として、レジリエンス(回復力)があります。レジリエンスとは、困難な状況やストレスから立ち直る力のことです。コンサルタントは、予期せぬ問題や失敗に直面することもありますが、前向きな姿勢を保つことが求められます。
未経験からコンサルに転職するステップ
未経験からコンサルタントへの転職は、自分を深く知り、戦略的に準備することで実現可能です。この章では、コンサルタントの仕事内容の理解から、自己分析と企業研究によるキャリアプランの明確化、効果的な応募書類の作成、そして難関とされるケース面接対策まで、転職成功のための具体的なステップを解説します。
コンサルの仕事を理解する
未経験からコンサルタントへの転身を考える上で重要なのは、自身の持つスキル、知識、そして興味のある分野を深く理解することです。自身の強みを様々なコンサルティングの種類と照らし合わせることで、目指すべき領域が見えてくるでしょう。
例えば、分析的な思考力に長けているのであれば戦略や財務コンサルティング、対人関係スキルが高いのであれば人事コンサルティング、技術的な知識が豊富であればITコンサルティングといった具合です。また、特定の業界での経験は、その業界に特化したコンサルティングファームやプロジェクトで有利に働く可能性があります。
コンサルティングファームの種類によって、求められる専門性や働き方も異なります。戦略コンサルタントはアドバイスが中心である一方、業務改善コンサルタントはより現場に入り込んだハンズオンの支援を行うこともあります。
ITコンサルタントには技術的な知識が不可欠であり、人事コンサルタントには共感力が求められます。財務コンサルタントは、金融に関する深い知識が必要です。自身の適性やキャリアgoalsに合わせて、最適なコンサルティング領域を選択することが、転職成功への重要なステップとなります。
業界・企業研究で行きたいコンサルの職種・企業を決める
コンサルティングファームは、今まで説明してきた通り、総合コンサルタントやITコンサルタントなど多くの種類があります。これらの種類を理解することで、自分がどの分野に興味があるのか、前職までの経験が活かせるファームは何かを絞り込むことができます。
そして希望のファームが外資系か日系か、大手企業か中小企業なのかという違いもあります。こうしてコンサルティングファームを理解し絞り込んでいきましょう。
次は自己分析です。自分がどのような業界の課題解決に貢献したいのか、自分の得意なことや強みは何か、将来どのようなキャリアを築きたいのか、仕事とプライベートのバランスをどのように考えているのか、などを明確にしましょう。これらの自己分析を通じて、コンサルタントとして活かせるスキルやキャリアパス、働き方についての希望を具体化します。
自己分析が終わったら、具体的な企業の情報収集に移ります。企業のホームページで事業内容、サービス領域、企業文化、採用情報を確認することは基本です。さらに企業説明会やセミナーに参加して社員の話を聞いたり、OB/OG訪問で実際の仕事内容やキャリアパスについて具体的なイメージを掴んだりすることが重要です。
また、ニュース記事や業界レポート、書籍、Webサイトなどを活用して、業界の動向や各ファームの強み・特徴を把握することも必要になるでしょう。
最終的に、これらのステップを踏まえ、具体的な企業名と希望するコンサルティングの職種をリストアップします。例えば、「戦略コンサルタントとしてマッキンゼーで働きたい」、「IT領域に強い総合コンサルタントとして日本アイ・ビー・エムでキャリアを築きたい」といった具体的な目標を設定します。
履歴書・職務経歴書を作成する
履歴書は、あなたの基本的な情報を伝える書類です。氏名、生年月日などの基本情報を正確に記入するのはもちろん、学歴、職歴、資格についても漏れなく記載します。特に、コンサルティング業務に関連する資格、例えばTOEIC、簿記、中小企業診断士などがあれば明記しましょう。
自己PR欄では、簡潔かつ具体的に、自身の強みとコンサルタントへの志望動機を述べ、熱意を伝えることが大切です。
職務経歴書は、過去の職務を羅列するのではなく、どのようなプロジェクトを担当し、どのような役割を担い、どのような実績を上げたのかを具体的に記述することが求められます。自身の担当業務、役割を明確にし、定量的な実績を示すことが重要です。
例えば、「売上を上げました」だけではなく、「私が主導した業務で、○○という取り組みを行った結果、前年より売上を10%向上させました」といった業務の背景や具体的な数字を挙げることで、あなたの貢献度を明確に伝えることができます。
また、業務を進める上で工夫した点や、困難を乗り越えたエピソードなどを交えることで、あなたの人間性や問題解決能力をアピールすることも可能です。
面接・ケース面接対策を進める
ケース面接は、コンサルティングファームへの転職を目指す上で避けては通れない、非常に重要な関門です。この面接形式は、実際のビジネスシーンで起こりうる課題を模した「ケース」が出題され、受験者は限られた時間の中でその問題を分析し、解決策を提案するというものです。
単に知識量を測るのではなく、コンサルタントとして働く上で不可欠な、論理的に考える力、問題を解決する能力、仮説を立てて検証する力、そして、それらを面接官と円滑にコミュニケーションを取りながら進めていく能力が総合的に試されます。また、プレッシャーのかかる状況下でも冷静さを保ち、思考を継続できるかという点も評価の対象となります。
そして、ケース面接は、面接官とのコミュニケーションが非常に重要です。自分の考えを明確かつ分かりやすく伝えることはもちろん、面接官の質問には正直かつ丁寧に答えることが求められます。議論を通じて、面接官と一緒に問題解決に取り組む姿勢を見せることが、高い評価につながります。もし、途中で考えが詰まってしまっても、諦めずに考え続ける姿勢を示しましょう。
「少し時間をください」「〇〇について、もう少し詳しく教えていただけますか?」など、積極的にコミュニケーションを取り、状況を打開しようとする姿勢が大切です
ケース面接では、「この問題のポイントは何だと思いますか?」「他にどのような情報があれば、より正確な分析ができますか?」「あなたの仮説を検証するために、どのようなデータが必要ですか?」「あなたの提案には、どのようなリスクがありますか?」「もしあなたがこの企業のCEOなら、どうしますか?」といった質問がよくされます。これらの質問に的確に答えられるように、事前にしっかりと準備しておきましょう。
未経験からコンサル業界へ転職した事例
ここではコンサル未経験から転職成功した2つの事例を紹介します。
事例①中小企業向けのSaas営業から、日系コンサルティングファームへ
転職前はIT業界で法人営業として、中小企業向けSaaSの営業を担当し、年収は650万円だったそうです。しかし、SaaSの提供だけでは、中小企業が抱える人手不足や業務効率の抜本的な改善といった根本的な課題を解決するには限界があると感じ、より幅広いソリューションを提供し、企業の深い課題に向き合いたいという思いから転職を決意したとのこと。
転職活動では、3社のエージェントと面談しましたが、最終的にMyVisionを選択。その理由はキャリアビジョンや情熱に共感し、具体的な面接対策を実施してくれたからだそうです。
転職対策としては、自己分析を徹底し、自身のキャリアビジョンや志望動機を明確にしたこと。また、コンサルタントの面接では論理性が重視されると考え、ロジカルシンキングを独学で習得したとのことです。MyVisionでは、論理性に加えて、面接で自身の情熱を効果的に伝える方法を指導してもらった。そして模擬面接を通じて、志望動機や自己PRを、論理的かつ情熱的に伝える練習を重ねました、と語っています。
苦労した点は、「中小企業を支援したい」という強い思いを、どのように表現すれば面接官に効果的に伝わるのかが分からなかったことだったそうです。ただMyVisionの支援を受けることで、情熱を具体的な言葉で伝える方法を学びました、とのこと。転職した結果、年収は100万円アップの750万円となったことが書かれていました。
参照:SaaS営業からコンサルタントへ現職でのもどかしさを糧に次のステージへ|マイビジョン
事例②広告代理店のストラテジックプランナーから、日系戦略コンサルへ
九州大学を卒業後、広告代理店のストラテジックプランナーとして6年間勤務し、クライアントのマーケティング戦略に携わってきました。しかし、頻繁なプロジェクト異動により、一貫したプロジェクトに関与することが難しい環境でした。成功を収めたプロジェクトであっても継続して関わる機会が限られ、長期的な視点での戦略提案ができないことに不満を感じていました。広告領域にとどまらず、クライアントの幅広い課題解決のために最適な施策を提案し、事業成長に継続的に貢献したいという思いを抱き、転職を決意するに至りました。
転職活動においては、複数の転職エージェントを利用しましたが、最終的にMyVisionを選択しました。MyVisionは数多くのコンサルティングファームとのコネクションを持ち、希望する環境に適したファームを大手だけでなく、幅広い選択肢の中から提案してくれました。
MyVisionのサポートにより、各ファームの強みや雰囲気を的確に把握することができ、自身の希望と合致する職場環境を見つけることができました。これが転職活動における最大の成功要因と言えるでしょう。一方で、A氏は転職活動の準備期間が短かったことを反省点として挙げています。よりスムーズな転職活動のためには、3ヶ月程度前からエージェントと相談を開始することを推奨しています。結果として転職により、年収700万円から800万円へと、100万円の年収アップを実現しました。
参照:マーケティング領域に留まらず経営課題全般を解決するため、広告代理店から日系戦略コンサルへ
コンサルティングファームに転職するならMyVsion
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まとめ
コンサルタントは、専門知識と多様なスキルを駆使し、クライアントの課題解決を支援するやりがいのある仕事です。この記事では、コンサルタントの業務内容、種類、向いている人の特徴、そして未経験から転職するためのステップについて解説しました。
コンサルタントに向いているのは、論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力などを持ち合わせ、常に学び続ける意欲のある人です。未経験からでも、自身の強みを活かせる分野を見つけ、入念な準備をすれば、コンサルタントへの道は開けます。
未経験からコンサル業界への転職は簡単ではありませんが、転職エージェントの活用で可能性は広がります。MyVisionは、コンサル業界に特化し、圧倒的な支援実績と独自選考対策であなたの転職をサポートします。コンサルタントへのキャリアチェンジに興味がある方は、ぜひMyVisionに相談してみてください。
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