コンサルは激務?やめとけ・辛いといわれる理由
2026年01月31日更新
コンサルファームへの転職は、キャリアの選択肢として確かな存在感がある職業です。経営に近い立場で課題解決にかかわれる点や、成長環境に魅力を感じ、コンサルタントを目指す人も増えています。
一方で、転職情報や選考対策は多く語られるものの、実際の働き方や業務負荷については、十分にイメージできていないまま転職を進めてしまう人も多いでしょう。
近年は働き方の改善に取り組むファームも多いですが、プロジェクトの内容やフェーズによっては高い稼働が求められる場面が残っているのも事実です。
本記事では、外資系コンサルティングファームでの実務経験を持つコンサルタントの監修のもと、コンサルが激務といわれる理由や働き方の実態、企業ごとの傾向を整理しています。
著者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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コンサルは激務って本当?
コンサルタントは、一般的に激務になりやすい職種といわれています。
短期間で成果を求められるプロジェクトが多く、限られた時間の中で調査・分析・提案を同時に進める必要があり、業務量が集中しやすい構造にあるからです。
とくにプロジェクトの立ち上げ期や最終局面では、対応すべきタスクが一気に増え、長時間労働につながる場面も見られます。
しかし、コンサルは常に忙しいわけではありません。プロジェクトのフェーズや所属ファーム、担当領域によって差があり、近年は働き方改革の影響で、リモートワークの活用や稼働管理の見直しに取り組む企業も増えてきました。
そのため、コンサルの激務は一律に判断できるものではなく、その背景や環境を踏まえて理解することが重要です。
各コンサル企業の激務度目安
コンサルティングファームの激務度は、ファームの種類によって一定の傾向が見られます。
以下では、戦略系・総合系・IT系の主要ファームについて、平均的な残業時間の目安を整理しました。数値はあくまで参考値であり、配属プロジェクトや時期によって前後する点に注意してください。
戦略系ファームの残業時間目安
| 企業名 | 月間残業時間の目安 |
|---|---|
| LEKコンサルティング | 約42時間 |
| ドリームインキュベータ | 約62時間 |
| 経営共創基盤(IGPI) | 約69時間 |
| ボストン コンサルティング グループ | 約71時間 |
| コーポレイトディレクション | 約73時間 |
| ベイン・アンド・カンパニー | 約74時間 |
| A.T.カーニー | 約75時間 |
| マッキンゼー・アンド・カンパニー | 約76時間 |
| ローランド・ベルガー | 約83時間 |
| アーサー・ディ・リトル | 約108時間 |
戦略系ファームは、短期間で経営層向けのアウトプットを求められるケースが多く、残業時間が長くなる傾向が見られます。
一方で、案件ごとの繁閑差が大きく、忙しい期間と比較的余裕のある期間がはっきり分かれる点も特徴です。
高い負荷がかかる分、裁量の大きさや成長環境を評価する声も多く聞かれます。
▼ それぞれの戦略コンサルティングファームについては、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
総合系ファームの残業時間目安
| 企業名 | 月間残業時間の目安 |
|---|---|
| KPMGコンサルティング | 約40時間 |
| PwCコンサルティング | 約41時間 |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 約44時間 |
| デロイトトーマツコンサルティング | 約51時間 |
総合系ファームは、戦略案件からIT・業務改革まで幅広いプロジェクトを扱うため、残業時間は戦略系と比べてやや抑えられる傾向があります。
案件の種類によって忙しさに差が出やすく、部署やアサイン先次第で働き方の印象が大きく変わる点が特徴といえるでしょう。
▼ 以下の記事では、総合コンサルティングファームについて解説しています。
IT系ファームの残業時間目安
| 企業名 | 月間残業時間の目安 |
|---|---|
| アクセンチュア | 約30時間 |
| 日本IBM | 約33時間 |
| アビームコンサルティング | 約33時間 |
| 野村総合研究所 | 約45時間 |
IT系ファームは、システム導入や運用フェーズが中心となる案件も多く、全体としては残業時間が比較的短めに出やすい傾向があります。ただし、リリース直前やトラブル対応時には稼働が一時的に高まることもあり、プロジェクトの進行状況によって忙しさが変動します。
残業時間の目安だけで激務かどうかを判断するのは危険です。実際の働き方は、プロジェクトの内容、チーム体制、上司のマネジメントスタイルなど、複数の要因によって左右されます。
激務度を見極める際は、残業時間の目安だけでなく、「どのような経験が得られるのか」「自分の志向に合っているか」という観点もあわせて考えることが重要です。
▼ 大手のITコンサルについて、以下の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。
コンサルが激務になりやすい理由
コンサルタントの働き方は、業界構造やプロジェクト特性の影響を強く受けます。
ここでは、コンサルが「激務になりやすい」といわれる代表的な理由を整理し、それぞれ具体的に解説します。
短期間での高い成果要求
コンサルタントの仕事が激務になりやすい大きな理由は、限られた期間で「経営判断に使えるレベル」の成果を求められる点にあります。
多くのプロジェクトは数週間〜数ヶ月単位で区切られており、その間に課題の整理、分析、解決策の立案、提案までを一気に進めなくてはいけません。
とくにコンサルが扱うテーマは、経営戦略や事業構造改革、DX推進など、企業の将来に直結するものが中心です。そのため「とりあえず形にする」アウトプットでは不十分で、論理性・再現性・実行可能性を備えた高い完成度が求められます。
コンサルが「短期間×高水準」になりやすい背景をまとめました。
| 観点 | 内容 | 激務につながる理由 |
|---|---|---|
| プロジェクト期間 | 数週間〜数ヶ月と短い | 試行錯誤の余地がなく、初動から高度な作業が必要 |
| 成果物の用途 | 経営会議・役員判断 | 数字・ロジックの精度を何度も検証する必要がある |
| 期限の柔軟性 | 原則延長負荷 | 遅れは残業・休日対応で吸収されやすい |
| 修正頻度 | 直前まで発生 | 深夜・短時間での修正対応が常態化しやすい |
期限は動かせず成果の水準は下げられません。その結果、稼働時間を増やしてでも品質を高める働き方になりやすく、忙しさを感じる原因といえます。
また、クライアント側の意思決定が遅れた場合でも、最終的な納期は変わらないケースが多く、後半に作業が集中しやすい点も、激務と感じやすい要因のひとつです。
膨大なインプット(情報収集・学習)の必要性
コンサルタントが激務と感じやすい理由のひとつに、継続的かつ大量のインプットが求められる点があります。
コンサルティング業務では、プロジェクトごとに業界・テーマ・クライアントが変わることが一般的です。そのため、案件が変わるたびに新しい知識を短期間で習得し、すぐにアウトプットへ落とし込む必要があります。
たとえば、ある案件では製造業の業界構造や商流を理解し、別の案件ではITやデジタル技術、また別の案件では人事制度や財務知識が求められることもあります。
これらを十分に理解しないまま提案することは難しく、調査・学習の量が自然と増えていきます。
コンサルタントに求められる、主にインプットすべき内容は以下のとおりです。
| 分類 | 具体例 | 激務につながる理由 |
|---|---|---|
| 業界理解 | 市場規模、競争環境、業界慣習 | 短期間で業界構造を把握しないと分析や提案が進まず、初動から高度な調査作業が必要になる |
| 企業理解 | 事業モデル、組織構造、収益源 | クライアント固有の事情を踏まえた提案が求められ、浅い理解では成果物の修正が増えやすい |
| 専門知識 | IT、会計、人事、法規制など | 経営判断に使える精度が求められるため、不十分な知識は追加調査や再検証につながりやすい |
| トレンド | DX、AI、ESG、新技術動向 | 最新動向を踏まえない提案は通らず、短期間での情報収集とアップデートが必要になる |
とくに若手コンサルタントの場合、実務経験が十分でない分、インプット量で差を埋める必要がある場面も多くあります。その結果、業務時間内だけでは吸収しきれず、業務外での学習が発生してしまうのが実情です。
このように「限られた時間で高い完成度を求められる環境」と「終わりのないインプット要求」が重なることで、単純な残業時間以上に、精神的な負荷や疲労感を高めやすい要因といえるでしょう。
多岐にわたる業務
コンサルタントの激務を生みやすい理由のひとつが、業務範囲が広く、役割が固定されにくい点です。
コンサルは特定の作業だけを担う職種ではなく、プロジェクト全体に横断的に関与します。そのため、ひとつの案件の中で、コンサルタントは思考・分析、資料作成、クライアント対応、チーム内の調整や品質管理など、性質の異なる業務を並行して進める必要があります。
これらは互いに密接に関連しており、作業を切り分けて進めることが難しい点が特徴です。
コンサルタントの業務領域と、激務につながりやすい要因を整理すると、以下のとおりです。
| 業務領域 | 主な内容 | 激務につながる理由 |
|---|---|---|
| 思考・分析業務 | 仮説構築、データ分析 | 短期間で結論を出す必要があり、検討の深さとスピードを同時に求められる |
| 資料作成業務 | ストーリー設計、スライド作成 | 経営判断に使われるため完成度が求められ、修正・作り直しが発生しやすい |
| クライアント対応 | 打ち合わせ、説明、合意形成 | 調整内容がそのまま成果物に影響し、即時対応や再作業につながりやすい |
| 調整・管理業務 | 進捗管理、メンバーレビュー | ほかの業務と並行しておこなう必要があり、作業時間が分断されやすい |
| 品質担保業務 | ロジック確認、最終チェック | ミスが許されず、期限直前でも確認作業が増えやすい |
また、プロジェクトが進行するにつれて役割が変化し、当初想定していなかった調整業務や追加対応が発生することも多くあるでしょう。こうした業務の積み増し構造が、忙しさを感じさせる要因です。
とくに経験を積むほど、任される範囲が広がり、調整役や判断に近い業務が増えるため、稼働時間が伸びやすくなる傾向があります。
クライアント都合でスケジュールが左右される
コンサルタントの働き方が不規則になりやすい理由として、スケジュールがクライアント主導で動く点が挙げられます。
コンサルティングはクライアントと伴走しながら進める仕事です。そのため、社内業務のように自分たちだけで計画を完結させることが難しく、意思決定や進行のペースはクライアント側の状況に大きく左右されます。
たとえば、経営会議の日程変更や意思決定の先送り、方針転換などが起きると、それに合わせて資料の修正や追加分析が必要です。内容の変更は直前に発生することも多く、予定していたスケジュールが一気に組み替わるケースもあります。
スケジュールが変動しやすい主な要因は以下のとおりです。
| 要因 | 具体的な状況 | 激務につながる理由 |
|---|---|---|
| 意思決定の遅れ | 経営層の判断待ち | 納期は変わらないまま後工程に作業が集中し、短時間での対応が必要になる |
| 方針転換 | 戦略・優先順位の変更 | 既存の分析や資料を作り直す必要が生じ、工数が二重発生しやすい |
| 突発対応 | 追加分析や緊急資料の依頼 | 予定外の作業が差し込まれ、夜間や期限直前の対応になりやすい |
| 関係者の多さ | 社内外の調整が必要 | 調整に時間を要する一方で締切は動かず、稼働時間で吸収されやすい |
とくに経営層が深く関与する案件では、「このタイミングで急ぎで対応してほしい」といった依頼が入りやすく、短時間での対応が求められる場面が増えます。
こうした環境では、あらかじめ余裕を持ったスケジュールを組んでいても、突発的な対応によって残業や業務の集中が発生しやすい傾向です。
この予測しにくさが、コンサルを激務に感じさせる要因のひとつといえるでしょう。
プロジェクト単位で繁閑差が大きい
コンサルタントの働き方を語るうえで欠かせないのが、プロジェクト単位で忙しさに大きな波がある点です。
年間を通して常に高稼働というよりも、プロジェクトのフェーズごとに負荷が大きく変化します。
プロジェクトフェーズと稼働の目安は以下のとおりです。
| プロジェクトフェーズ | 主な業務内容 | 稼働の傾向 | 激務につながる理由 |
|---|---|---|---|
| 立ち上げ期 | インプット、課題整理、仮説構築 | 高くなりやすい | 短期間で全体像を把握し、方向性を定める必要があり、初動から高度な作業が求められる |
| 中盤 | 分析深化、資料作成、検討 | 比較的安定 | 作業は継続するものの、方向性が固まり突発対応が比較的少なくなる |
| 佳境・報告前 | 修正対応、最終調整、経営報告 | とても高くなりやすい | 成果物の完成度が最終局面で問われ、短時間での修正・追加対応が集中しやすい |
| 終了・待機 | 振り返り、次案件準備 | 落ち着くことが多い | 納期プレッシャーが一時的に緩和され、稼働が下がりやすい |
とくに立ち上げ期と最終報告前は、短期間で高い完成度を求められるため、分析量の増加や修正対応が集中しやすく、残業が発生しやすいタイミングといえます。
一方で、プロジェクトが一段落した後や次の案件までの待機期間には、比較的余裕を持って働けるケースもあります。忙しさと落ち着いた時期が交互に訪れるのが、コンサルの働き方です。
ただし、忙しいフェーズの印象は記憶に残りやすく、「コンサルは常に激務」というイメージが定着しがちです。
実態としては、繁忙期の負荷が強調されやすい職種である点を理解しておくと、より現実に近い働き方のイメージを持てるでしょう。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、コンサルが激務になりやすい理由は、単なる長時間労働ではなく、短期間で高い成果を求められる構造と、業務の不確実性が重なっている点にあると考えています。
成果水準を下げられない環境で、インプット・思考・調整を同時並行で進めるため、負荷が集中しやすいのが実情です。
そのため、コンサルに向いているのは「忙しさ」そのものよりも、変化の多い状況や高い要求水準を前向きに捉え、成長機会と考えられる人だといえるでしょう。
激務かどうかではなく、その働き方に何を見出せるかを軸に判断することが重要です。
コンサルは何が辛い?やめとけといわれるポイント
コンサルは成長環境や報酬面で評価される一方、働き方の厳しさから「やめとけ」といわれることもあります。その背景には、成果主義のプレッシャーやクライアントワーク特有の負荷といった構造的な要因が考えられます。
ここでは、コンサルが辛いと感じやすい代表的なポイントを整理しました。
常に成果で評価されるプレッシャーがある
コンサルタントの仕事が「辛い」「やめとけ」といわれやすい理由のひとつが、成果ベースで評価されるプレッシャーの強さです。
年功序列的な評価が中心の職種と異なり、コンサルでは「何をやったか」「どんな価値を出したか」が常に問われます。
成果主義が強く感じられる主な理由は以下のとおりです。
- プロジェクトごとに成果が明確に可視化される
- 上司・クライアント双方から評価を受ける立場にある
- 成果が次のアサインや評価に直結しやすい
とくに若手のうちは、「このアウトプットは十分か」「期待に応えられているか」と常に自分のパフォーマンスを意識せざるを得ない環境に置かれます。
コンサルの仕事の評価として見られやすいポイントをまとめました。
| 観点 | 見られるポイント | プレッシャーが強くなる理由 |
|---|---|---|
| 評価単位 | プロジェクトごとの成果 | 短期間で結果が出ないと評価に反映されやすい |
| 評価者 | 上司・クライアント | 評価基準が複数あり、常に意識せざるを得ない |
| キャリア影響 | 次のアサイン・昇進 | 評価結果が将来の機会に直結する |
成果が出ているときは評価されやすい一方で、成果が出ない期間が続くと「自分は通用していないのではないか」と感じやすいのも事実です。
常に成果を求められる環境は成長につながる反面、精神的な負荷が大きく人によっては強いプレッシャーとしてのしかかるポイントになるでしょう。
修正・やり直しが多く精神的に消耗しやすい
コンサルタントの仕事が辛いと感じられやすい理由として、修正ややり直しが頻繁に発生する点が挙げられます。
時間をかけて作成した資料や分析でも、方向性の見直しや追加要件によって、ゼロから作り直す場面は珍しくありません。
コンサルの成果物は経営判断や重要な意思決定に使われるため、完成度に対する要求水準が高く、修正が一度で終わらないケースも多いのが実情です。
以下のような状況だと、修正が多くなりやすいでしょう。
- クライアントの意思決定や方針が途中で変わる
- 上位者レビューを通じて視点や粒度が変わる
- より高い完成度が求められ、改善が重ねられる
これらの状況が続くと、単に作業量が増えるだけでなく、精神的な消耗につながりやすくなります。
修正が多い理由と、それが負担になりやすい背景を整理すると、以下のとおりです。
| 修正が発生する要因 | 具体的な状況 | 精神的に消耗しやすい理由 |
|---|---|---|
| 方針転換 | クライアントの意思決定変更 | それまでの作業が白紙に戻る感覚が強い |
| レビュー指摘 | 視点・粒度の見直し | 修正のゴールが見えにくくなる |
| 高い完成度要求 | 表現・ロジックの細部修正 | 終わりが見えず達成感を得にくい |
とくに、深夜や締切直前での修正は時間的な余裕がなく、集中力を削られます。また、方針転換によってそれまでの作業が白紙に戻ると、「これまでの努力が無駄になった」と感じてしまう人もいるでしょう。
さらに、「もう少し経営目線で」「全体感を持って」といった抽象的なフィードバックが重なると、何をどう直せばよいのか判断が難しく感じます。
正しい答えが見えにくい状態で修正を重ねることは、思考力だけでなくメンタル面にも負荷をかけやすい要因です。
このように、修正ややり直しはスキル向上につながる一方で、成果が形になるまでのストレスが大きく、「コンサルは辛い」と感じる理由のひとつといえます。
クライアント対応で神経を使う場面が多い
コンサルタントの仕事では、クライアントとのコミュニケーションに常に高い緊張感がともなう点も、辛さを感じやすい要因です。
単なる報告役ではなく、クライアントの意思決定に直接かかわる立場であるため、発言や振る舞いひとつひとつに注意が求められます。
クライアント対応で負荷がかかりやすい理由は、以下のとおりです。
- 経営層や事業責任者など、意思決定者と直接向き合う
- 発言内容がそのまま経営判断に影響する可能性がある
- クライアント側の利害や立場が複雑に絡み合う
これらの状況は、単なる会話以上の責任をともなうため、精神的な緊張を生みやすい傾向があります。
クライアント対応で神経を使いやすい場面と、その背景を整理すると以下のとおりです。
| 場面 | 具体的な状況 | 精神的負荷につながる理由 |
|---|---|---|
| 経営層対応 | 経営陣や事業責任者への直接説明・質疑応答 | 発言がそのまま意思決定に影響するため、言葉選びや論点整理に強い緊張感が生じやすい |
| 方針説明 | 提案内容や方向転換の背景を説明する場面 | 納得感のある説明が求められ、準備不足や説明の曖昧さがその場で指摘されやすい |
| 利害調整 | 部門間や関係者間の意見が対立している状況 | どちらかに偏ると信頼を損ねる可能性があり、中立性と配慮が常に求められる |
| 期待値管理 | 成果や進捗に対するクライアントの期待が高い状態 | 「期待に応えられているか」という見えないプレッシャーが継続的にかかりやすい |
とくに経営層との打ち合わせでは、論点を外さず、かつ簡潔に説明することが求められ、曖昧な表現や準備不足は、その場で厳しく指摘されることもあります。
ほかにも神経を使いやすい具体的な場面として、納得感のある方向転換の説明や部門間の対立や利害を調整するパターンでも、緊張感からストレスに感じるケースも多いでしょう。
クライアントの期待値が高いほど、「期待に応えられているか」「信頼を損ねていないか」といった見えないプレッシャーも積み重なります。
このように、常に対外的な緊張感を保ちながら働く点は、コンサル特有の負荷であり、人によっては大きなストレス要因となるでしょう。
プライベートの予定を立てにくい
コンサルタントが辛いと感じやすい理由のひとつに、プライベートの予定を立てにくい点があります。
業務量そのもの以上に、「先の見通しが立ちにくい」ことが、生活面での負担につながりやすいのが実情です。コンサルの仕事はプロジェクト単位で進むため、業務の繁忙度はフェーズやクライアントの状況によって大きく変わります。
とくに予定が崩れやすい場面として、以下のようなケースが挙げられます。
- クライアントからの急な追加依頼や修正対応が入る
- 経営会議や報告タイミングが直前で変更される
- プロジェクトの佳境で作業量が一気に増える
これらは事前に予測しにくく、直前になって発生することも多くあります。その結果、あらかじめ立てていた私用の予定を調整せざるを得ない場面が生じやすくなります。
プライベートの予定が立てにくくなる要因と、その影響を整理すると、以下のとおりです。
| 要因 | 具体的な状況 | 生活面でのストレスにつながる理由 |
|---|---|---|
| 繁忙フェーズ | プロジェクト立ち上げ期や最終報告前に業務が集中 | 忙しい時期が直前まで読めず、私用の予定を入れにくくなる |
| クライアント主導 | 意思決定やスケジュールがクライアント都合で変動 | 自分で時間をコントロールできず、予定変更が常態化しやすい |
| 突発対応 | 追加分析や緊急資料の依頼が発生 | 想定していた退勤時間や休日対応が崩れ、生活リズムが乱れやすい |
このような不確定な状況が続くと、「この日は早く帰れる」「週末は確実に休める」といった見通しを立てにくくなるのです。
その結果、友人との約束や家族との時間を確保しづらくなり、「仕事が生活の中心」だという感覚を抱きやすく、自由がないように感じるかもしれません。
この不安定さが、人によっては大きなストレスとなり、「やめとけ」といわれる理由のひとつにつながっています。
成果が出ないと居場所がなく感じやすい
コンサルタントの仕事が「やめとけ」といわれる理由として、成果が出ないと精神的に追い込まれやすい環境にある点が挙げられます。
成果主義の色合いが強い業界であるため、評価や周囲からの期待が、常にアウトプットと結びつきやすいからです。
とくにプロジェクト単位で評価される環境では、次のような不安を感じやすいでしょう。
- この案件で自分は十分な価値を出せているのか
- チームや上司の期待に応えられているのか
- 次のアサインにつながる成果を残せているのか
思うように成果を出せない時期が続くと、周囲と自分を比較してしまったり、「ここに自分の居場所はあるのだろうか」と感じてしまう人もいます。こうした感情は、本人の能力そのものというより、環境によって生まれやすいものです。
成果が出ないと居場所がないと感じやすい理由を整理すると、以下のとおりです。
| 観点 | 具体的な状況 | 不安につながる理由 |
|---|---|---|
| 評価単位 | プロジェクトごとに成果や貢献度が評価される | 短期間で結果を出せないと、自身の評価が下がるのではないかと感じやすい |
| 比較環境 | 同期やチームメンバーの成果が見えやすい | 周囲と自分を比べやすく、相対的に劣っているように感じてしまう |
| キャリア連動 | 次のアサインや役割が過去の成果と結びつく | 成果が出ない時期が続くと、将来のキャリアに不安を抱きやすい |
一方で、コンサルの仕事は成長が後半で可視化されやすい職種でもあります。
最初は評価されにくくても、経験や視点が蓄積されることで、任される役割が広がったり意思決定に近い仕事を任されたり、クライアントから直接評価されたりする機会が増えるでしょう。
成果が出ない時期をどう受け止めるか、周囲の支援やフィードバックをどう活かすかによって、この環境は「辛さ」にも「成長の糧」にも変化します。
その前提を知らずに飛び込むと、厳しさだけが強く残ってしまう点が、「やめとけ」といわれる理由のひとつといえるでしょう。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、「コンサルは辛い」「やめとけ」といわれる理由の多くは、仕事そのものの難易度というよりも、成果主義や不確実性の高い環境に対する向き・不向きにあると考えています。
短期間で高い成果を求められ、修正や方針転換も多い環境は、成長機会が大きい一方で精神的な負荷もともないます。
そのため、コンサルは「楽な仕事」ではありませんが、変化やプレッシャーを前向きに捉え、自分を鍛える場として活かせる人にとっては大きな価値があります。
厳しさだけに目を向けるのではなく、その環境から何を得たいのかを考えることが重要でしょう。
コンサルの離職率はどのくらい?
コンサル業界は「離職率が高い」といわれることがありますが、実態としては短期間で辞める人が一定数いる一方で、意図的にキャリアアップを目的として転職する人が多い業界でもあります。
激務や成果主義の環境が合わずに離職を選ぶケースがある一方で、コンサルで培ったスキルや経験を活かし、事業会社やほかの業界へステップアップしていく人も多くいます。
そのため、単純に「定着しない業界」と捉えるのではなく、キャリアの通過点として選ばれやすい職種と理解することが重要です。
▼ コンサルの離職率については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
コンサルの激務に関するFAQ
コンサルタントの激務について調べる中で、「どのくらいの期間働く人が多いのか」「いつ辞める判断をすべきなのか」といった疑問を持つ人も多いでしょう。
ここでは、実際によくある質問をもとに、コンサル業界のキャリアの考え方や判断の目安を整理します。
コンサルは何年で辞める人が多い?
コンサルタントは3〜5年程度で次のキャリアに進む人が多い傾向が見られます。
激務からの離脱というより、スキルを武器に事業会社やほかの業界へステップアップするケースです。
コンサルの辞めどきはいつですか?
成長実感が薄れたときや、次のキャリア像が明確になったときがひとつの判断軸です。
昇進の見込みや市場価値を整理し、第三者の視点でキャリアを見直すことが重要といえます。
一方で、忙しさや一時的な不調だけで判断してしまうと、本来得られるはずの経験や選択肢を狭めてしまう可能性もあります。そのため、客観的な視点でキャリアを整理することが欠かせません。
MyVisionでは、コンサル出身のキャリアアドバイザーが在籍しており、「今が辞めどきなのか」「もう少し続けるべきか」「次にどんな選択肢があるのか」といった悩みを、実例を踏まえて相談できます。
転職を前提としないキャリア相談も可能なため、判断に迷っている段階でも活用しやすいでしょう。
コンサルに向いている人・向いていない人は?
コンサルに向いているのは、変化の大きい環境でも学び続けられる人です。
一方で、安定した業務や明確な役割分担を重視する人には負担が大きく感じられるでしょう。
以下の記事では、コンサルに向いている人の特徴と向いていない人の特徴について解説しています。ぜひ参考にしてください。
コンサルは本当にずっと激務なの?
コンサルは常に激務というわけではなく、プロジェクトのフェーズによって波があります。
繁忙期の印象が強く残りやすいものの、比較的落ち着いた時期があるのも実態です。
まとめ
コンサルタントは、短期間で高い成果を求められる環境に置かれやすく、激務になりやすい側面があります。
業務量の多さやプレッシャー、スケジュールの不確実性から、「やめとけ」といわれる理由があるのも事実です。一方で、その激務さはプロジェクト型の働き方や成果主義といった業界特有の構造によるものでもあります。
常に過酷な状態が続くわけではなく、役割やフェーズによって負荷が変わる点も理解しておきましょう。環境を正しく捉えたうえでキャリアを設計すれば、コンサル経験は大きな武器にできます。
もし今、「続けるべきか」「次の選択肢は何か」と迷っているなら、独りで判断を抱え込む必要はありません。
MyVisionでは、コンサル業界に精通した視点から、一人ひとりの状況に合わせたキャリア支援をおこなっています。詳しくは以下のページを確認してください。
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東京都港区
業務内容
私たちのミッションは「経営を前へ。企業成長をもっと前へ。」です。 このミッションを実現するため、私たちは最先端の「SaaSプロダクト」と、顧客に深く寄り添う「AXコンサルティング」という二つの強力な柱を組み合わせ、企業の経営課題を解決しています。 SaaSプロダクト ●Manageboard: 予算管理・実績管理・経営分析をクラウドで実現する経営管理プラットフォーム ●Money Forward クラウド連結会計: 制度連結・連結開示を効率化するクラウドサービス ●Sactona: あらゆる経営管理ニーズに対応するエンタープライズ統合管理システム AXコンサルティング ●業務アセスメント: AIを活用した現状調査やFit & Gap分析 ●システム導入: 最適な業務フローの設計とクラウドSaaSの導入支援 ●デジタルオートメーション: AIによる業務代替やデータインテグレーション支援 業務内容 この職務は、単にシステムの操作方法を説明したり、設定作業を代行したりする仕事ではありません。 お客様が抱えるビジネス課題の深層にまで入り込み、最適な業務プロセスを設計し、最先端のテクノロジーを駆使して変革を成功に導く、高度なコンサルティング業務です。 お客様のビジネスパートナーとして、未来の成長基盤を共に創り上げていきます。 具体的な職務内容 バックオフィス領域におけるクラウドSaaSの導入を軸に、以下の業務を一気通貫で担当していただきます。 ●業務フローの提案: お客様の現状をヒアリングし、理想的な業務プロセスの設計と提案 ●システム初期設定: 設計に基づいた最適なシステム環境の構築 ●データコンバート/インポート: 既存システムからの円滑なデータ移行支援 ●クライアントとのミーティングのファシリテーション: プロジェクトを円滑に推進するための会議運営 ●クライアントへの提出レポートの作成: プロジェクトの進捗や成果をまとめた報告書作成 1日の働き方(例) 1日に1~2件のお客様とのWEBミーティングを行いながら、プロジェクトを進めていきます。 常時5~10社程度のクライアントを並行して担当し、多様な課題解決に貢献します。 この仕事は「何をするか」だけでなく、お客様の成功を通じて得られる達成感と、自身の成長実感が大きな魅力です。次に、このポジションだからこそ得られる独自の価値について詳しくご説明します。 業務内容の変更範囲 会社の定める業務
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DXD財務会計/管理会計コンサルタント(アソシエイト/マネージャー/ディレクター)
想定年収
600万円~
勤務地
-
業務内容
業務内容 ゴールドマン・サックス出身CEOが創業し、アジアを中心に世界20拠点以上に展開するコンサルティングファームにおけるDXチームにおいて、今後組織の中心的役割を果たしていただける財務会計/管理会計領域のコンサルタントを募集します。 主にコーポレートガバナンス領域(経営企画・財務経理を中心としたバックオフィス)のビジョン・戦略、オペレーティングモデル~DX構想策定・推進支援を通じてクライアント企業のトランスフォーメーションを担っていただきます。 ●業務内容 ・バックオフィス(経営企画・財務経理中心)のビジョン・戦略、オペレーティングモデル~DX構想策定 ・バックオフィス(経営企画・財務経理中心)の業務設計・実行支援 ・AIなどの先端技術の活用支援 ・DX組織の立上げ・伴走支援 ●直近のプロジェクト事例 ・国内専門商社 経営層向け経営報告の可視化・高度化 ・国内機械装置メーカー 財務経理部門の組織・業務の在り方設計 ・国内化学メーカー 連結/単独の決算・経営報告早期化余地評価
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