コンサルタントに必要なスキル・能力一覧|身につけ方や職種別の違いを解説
2026年02月26日更新
コンサルファーム各社は採用を拡大しており、コンサルタントへの転職についての面接対策や、筆記テスト、履歴書・職務経歴書、志望動機などの情報も数多くWebサイトなどでも公開されています。
しかし、コンサルタントとして必要なスキルや、転職時に見られるスキルについては体系的に整理されていません。
この記事では転職前・転職後で必要なコンサルタントのスキルについて説明します。
「コンサル転職成功するためにはどういったスキルが必要なのか?」「コンサルタントとして長期的にキャリアを成功するためにはどんなスキルが重要なのか?」といった疑問がある人は、ぜひ参考にしてください。
著者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
コンサルタントの求人情報
テクノロジーコンサルタント|マネージャー~ディレクター
想定年収
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勤務地
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業務内容
IT戦略・IT組織改革、ITコスト削減、IT DD・IT PMI、システム構想・要件定義・刷新、AIエージェントの全社展開、AI駆動開発による生産性向上・内製化支援などに取り組みます。 経験・専門性と職位に応じて、以下の業務をお任せします。 ・IT組織・プロセス・システム基盤・費用構造の調査・分析、生産性向上・ITコスト削減の目標・成果指標の検討、目指す姿と実行計画の具体化 ・IT DDにおける対象企業のITリスク・改善余地・必要投資の調査・評価、IT PMIにおける買収後のIT統合方針・実行計画の策定と統合・改善の推進 ・経営・事業課題と業務実態を踏まえた業務要件定義・システム要件定義の主導、AIの実践知を生かしたシステム構想・刷新計画の策定・実行(既存のSaaS・パッケージからの置き換えを含む) ・AIエージェントの全社展開を支える基盤・ガバナンスの設計・整備(データ・システム連携、アクセス権限、セキュリティ、運用ルールなど) ・AIを活用した開発・テスト・品質管理の見直しと、体制整備・人材育成を通じたクライアントIT部門の生産性向上・内製化支援 ・プロジェクトの目標・実行計画・チーム体制の設計、クライアントとの合意形成、品質・進捗・工数・支援範囲・リスク・採算の管理 ・メンバーや案件責任者への役割・目標の設定、業務の委任、レビュー・評価・育成 ・既存顧客への支援拡大、新たな課題やIT活用の機会を踏まえた提案・案件の創出 ・採用、支援領域の開拓やサービスの開発、知見・支援手法の体系化と共有を通じた組織づくり ●職位別の期待役割 マネージャー ・プロジェクト全体の論点・方針・進め方を設計し、経営層や事業・IT部門の責任者との合意形成を通じて、施策の実行・定着・効果の検証までを主導する ・支援を通じて把握した課題や改善余地を踏まえ、既存顧客への次の提案と案件化を主導する ・プロジェクトの品質・進捗・工数・リスク・採算の管理と、メンバーの評価・育成に責任を持ち、合意した成果の実現とメンバーの成長を両立する シニアマネージャー ・クライアントの中長期のIT戦略や改革方針を具体化し、複数プロジェクトを統括して成果の実現を主導する ・経営陣との関係を深め、新たな提案や案件の創出を通じて、継続的な支援とその範囲の拡大につなげる ・マネージャーや案件責任者の育成・支援を通じて、複数のチームが継続して成果を生み出せる体制を強化する ディレクター ・自身の専門性と経営層との信頼関係を基盤に、IT戦略・組織改革などの提案から案件の創出・拡大までを主導する ・担当する領域の顧客基盤の拡大と売上・粗利に責任を持ち、事業の成長を推進する ・マネージャー・シニアマネージャーの育成を主導し、新たなサービス・支援手法の開発や採用・組織づくりを通じて、ファーム全体の成長に貢献する 職位は、これまでの実績・専門性と、入社後にお任せする役割を踏まえて決定します。
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クライアントの利益を作り出す収益改革コンサルタント
想定年収
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勤務地
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業務内容
クライアントの事業計画や販売計画にコミットし、達成するための施策をチームで動かしながら伴走支援していただきます。 「戦略を描いて資料を納品して終わり」ではありません。戦略の設計から、マーケティング、営業、CS組織のKPI・評価・レベニューオペレーションの組み直し、そして商談やエンド顧客への架電といった営業実務まで、成果に必要なことなら上流の戦略から現場での実行まで踏み込みます。 ●主な業務例 これまでのご経験や強みを踏まえて担当領域を決定し、入社後にプロジェクトを通じて領域を広げていくことも可能です。 ・市場・顧客情報、営業・マーケティング活動の実績、受注・失注データなどを踏まえた収益課題の整理 ・組織の役割や事業計画に基づいたKPI設計、評価やインセンティブ体制の見直し ・マーケティング(リード獲得・ナーチャリング)から営業、カスタマーサクセスまでの収益チェーン全体の設計 ・代理店・アライアンスなどパートナーセールスの仕組みづくり(パートナー戦略の設計、支援施策・管理体制の整備) ・見込み顧客へのアプローチ、課題のヒアリング、提案・商談の実施と、顧客の反応や成果を踏まえた活動の改善 ・成果につながった手法の型化——提案資料、KPI・活動指標、商談管理方法の整備と、クライアントチームへの展開・定着支援 ・顧客調査、商談準備、記録・報告、見込み顧客への対応などにおける、生成AIを活用した業務の効率化・品質向上 ●プロジェクトでの動き方 クライアント支援は複数名のチーム体制で行います。 すべてを一人で担うわけではなく、コンサルタント、プロジェクトマネージャー、セールスコンサルタントが役割分担しながら、案件ごとにベストな構成で進めます。 チーム内での役割は固定ではありません。あるプロジェクトでは上流の戦略・チャネル設計に集中し、別の案件ではプロジェクトマネジメントに回り、また別の案件では実行フェーズに踏み込む—というように、プロジェクトごとに強みや意向に応じた役割を担っていただきます。 カウンターパートはクライアントの経営層・事業責任者・営業責任者が中心で、プロジェクトによってはマーケティング・CS部門の責任者、現場のマネージャー層、エンド顧客とも対話します。 ●入社後の働き方 入社後はコンサル基礎研修や営業研修を受けていただき、ご経験に近い領域からプロジェクトに参画いただきます。 例えば、新規開拓営業の経験者なら実行フェーズの商談・営業改善から、コンサルやマーケティングの経験者なら課題整理や指標・プロセスの設計から、というように、強みを起点にスタートします。 その後、プロジェクトを重ねる中で、収益チェーン全体の設計や複数メンバーを束ねるプロジェクトマネジメントへと役割を広げ、将来的にはクライアントの経営層に対する提案・支援全体をリードするポジションを担っていただくことを期待しています。
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テクノロジーコンサルタント|シニアコンサルタント~アソシエイトマネージャー
想定年収
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勤務地
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業務内容
IT戦略・IT組織改革、ITコスト削減、IT DD・IT PMI、システム構想・要件定義・刷新、AIエージェントの全社展開、AI駆動開発による生産性向上・内製化支援などに取り組みます。 プロジェクト責任者や各分野の専門家と協働し、担当領域の検討から実行・定着までを担います。経験・専門性と職位に応じて、以下の業務をお任せします。 ・IT組織・プロセス・システム基盤・費用構造の調査・分析、生産性向上・ITコスト削減の目標・成果指標の検討、目指す姿と実行計画の具体化 ・IT DDにおける対象企業のITリスク・改善余地・必要投資の調査・評価、IT PMIにおける買収後のIT統合方針・実行計画の策定と統合・改善の推進 ・経営・事業課題と業務実態を踏まえた業務要件定義・システム要件定義の主導、AIの実践知を生かしたシステム構想・刷新計画の策定・実行(既存のSaaS・パッケージからの置き換えを含む) ・AIエージェントの全社展開を支える基盤・ガバナンスの設計・整備(データ・システム連携、アクセス権限、セキュリティ、運用ルールなど) ・AIを活用した開発・テスト・品質管理の見直しと、体制整備・人材育成を通じたクライアントIT部門の生産性向上・内製化支援 ・担当領域の論点・進め方の設計、クライアントとの議論・合意形成、品質・進捗・工数・支援範囲・リスクの管理 ・後輩メンバーへの役割設定・業務の委任、成果物のレビュー・フィードバックを通じた育成 ・既存顧客への追加提案に向けた課題の整理、調査・分析、提案内容の具体化 ・採用・研修への参画、知見・支援手法の整理・共有、社内の業務や仕組みの改善 ●職位別の期待役割 シニアコンサルタント ・担当領域で目指す成果を明確にし、論点の設計から分析・提案・実行までをリードして、プロジェクト全体の成果に貢献する ・クライアントの実務責任者との議論を主導し、必要な意思決定を促すとともに、複数のタスクやメンバーの進捗・リスクを管理しながら、施策の実行・定着を進める ・後輩メンバーへの役割設定、業務の委任、レビュー・フィードバックを行い、自身とメンバーの成果物の品質に責任を持ちながら、後輩の成長を支える ・採用・研修や知見の共有などに自ら取り組み、担当案件の枠を超えてチームや組織に貢献する ●アソシエイトマネージャー ・担当するサブプロジェクトまたは小規模プロジェクトの成果責任者として、目標・論点・進め方・チーム体制を設計し、施策の実行・定着までを率いる ・クライアントの管理職層との議論・合意形成を担い、担当するサブプロジェクトや小規模プロジェクトの品質・進捗・工数・支援範囲・リスクを管理する ・複数メンバーに期待する成果や役割を明確に伝え、業務の委任、レビュー・フィードバックを通じて、チームの成果とメンバーの成長を両立する ・既存顧客への追加提案では、担当領域の課題整理や提案内容の具体化をリードする。提案全体の最終責任はマネージャー以上が持つ ・採用・育成・研修や社内の仕組みづくりに継続的に取り組み、知見・支援手法をほかの案件でも活用できる形に整理して、組織内で共有する 職位は、これまでの実績・専門性と、入社後にお任せする役割を踏まえて決定します。
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投資・経営改革プロフェッショナル職|案件開拓から投資先の経営・成長まで
想定年収
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勤務地
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業務内容
① 投資案件の開拓 ・当社の既存のネットワークに加え、M&A仲介会社・金融機関等との関係を構築し、投資機会を発掘する ・候補企業の事業や経営者の意向を把握し、当社との取り組みによる成長の可能性と投資の意義を見極める ② 投資検討・企業価値向上計画の策定 ・市場・競争環境、財務・事業データ、経営陣や現場へのヒアリングを通じて、候補企業の強み、経営課題、成長余地を明らかにする ・社内外の専門家と連携してデューデリジェンス(DD)を推進し、事業性とリスクを検証する ・当社のコンサルティングの知見・専門人材を活用し、成長施策、AIの活用、必要な投資・体制、実行順序、成果指標を含む企業価値向上計画を策定する ③ 投資実行 ・DDの結果と企業価値向上計画を踏まえ、投資判断に必要な論点・条件を整理し、社内の意思決定と社外関係者との合意形成を主導する ・売り手との条件交渉、契約締結、金融機関からの買収資金の借入調達等について、関係者を取りまとめ、投資実行まで案件全体を推進する ④ 投資先の経営・企業価値向上 ・投資実行後は取締役クラスとして経営に参画し、経営陣とともに事業計画や重要施策の意思決定・実行を担う ・投資先の経営陣・現場と当社の専門人材を巻き込み、営業強化、業務改革、AI活用、組織・経営管理体制の整備等を推進する ・売上・利益・資金繰りや各施策の進捗を把握し、課題に応じて計画・体制を見直しながら、成果の実現に責任を持つ
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【東京/大阪】コンサルタント(自動車・製造業向け立ち上げ中核人材)
想定年収
1,130~3,300万円
勤務地
東京都(千代田区紀尾井町)
業務内容
製造業様向け戦略・業務改革領域プロジェクトの推進者、最終責任者として、チームを率いてリーディングして頂きます。 【主な担当業務】 ・事業・技術戦略の分析・提案 ・製品開発プロセス・組織体制の調査・アセスメント・課題抽出・ToBe像提示・改革伴奏支援 ・AI含むデジタル活用方針・あるべき姿の策定ToBe 業務設計、実行計画策定 ●プロジェクト事例 ・大手自動車メーカー:SDV時代を見据えた車両開発戦略・開発プロセス/組織体制の再設計 ・大手機械メーカー:MBD・MBSEを活用した開発プロセス高度化構想の策定・改革推進 ・大手自動車部品メーカー:事業競争力・収益性向上に向けた製品企画~設計開発プロセス改革 ・大手機械メーカー:デジタルツインを活用した製品開発・設計/製造連携の高度化構想策定 ・大手機械メーカー:品質不具合データの分析高度化および設計・品質保証プロセス改革 ・大手重工業メーカー:保有技術・顧客課題を起点とした新規事業/ソリューション戦略策定 ・大手製造業:生成AIを活用した設計・開発業務の高度化構想、業務改革および導入・定着支援 ・大手製造業:AI・デジタル技術活用に向けた技術戦略、開発プロセス・組織変革 ・大手製造業:カーボンニュートラル対応に向けた技術・事業戦略策定および実行ロードマップ策定 ●従事すべき業務の変更の範囲 ・雇入れ直後:配属先に関する業務一般 ・変更の範囲:会社が定める業務
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コンサル転職に欠かせない必須のスキル
まずはコンサルへの転職時に必要となるスキルです。コンサル転職で求められるスキルや能力として最も重要なことは論理的思考力とコミュニケーション能力のふたつです。MyVisionの面接対策でも、このふたつが高く評価されるように候補者のサポートをおこなっております。
論理的思考力
論理的思考力とは、複雑な問題を簡単な要素に分解・分析して考える能力です。
コンサルタントは未知の課題に対して解決策を模索していく必要があるため、論理的思考力が求められます。未知の課題である以上、既存のやり方が必ずしも存在しません。そうしたなかでもコンサルタントは成果を出すため、常に客観的なデータを根拠に仕事を推進することが求められます。
客観的なデータを根拠にするためには、データを整理・分析して因果関係を正しく導く必要があり、このプロセス全体に必要なスキルが論理的思考力です。勘や経験に頼らず誰でも理解できる客観的な根拠を示すことで、クライアント側も安心し、納得感をもって課題に取り組めます。
「論理的思考力」はコンサルタントにとって、最も重要なスキルのひとつです。面接においてもこの能力を見られることが多いです。面接ではケース問題を通して、論理的思考力の有無を判断されます。
▼論理的思考力について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

論理的思考力とは?鍛えるメリットや鍛え方、コンサル転職での重要性について解説
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コミュニケーション能力
「コミュニケーション能力」も、クライアントやチームメンバーと良い関係性を保つために非常に重要です。
異なるバックグラウンドを持つ人々と、信頼関係を築きながら日々のプロジェクトを進めていくうえで必須のスキルといえます。
【MyVision編集部の見解】 一般的には「論理的思考力」や「コミュニケーション能力」があればコンサルに向いていると語られがちです。しかし、MyVision編集部が重視する本当に見るべきポイントは、①現職で再現性のある成果を出しているか、②不確実な状況でも仮説を立て続けられるか、③フィードバックを素直に受け止め改善できるかの3点です。
スキル単体よりも「成果を出す姿勢と習慣」が問われる業界といえます。これらを具体例で語れるかどうかが、選考突破の分岐点になるでしょう。
コンサル転職で評価されるスキル
30代半ば以降の人であれば、マネージャークラスで入社すること多くあるでしょう。そういった場合、マネジメント能力や特定領域に対する知見や経験とクライアントの折衝能力も重要です。
MyVisionの履歴書対策では、過去のご経験をヒアリングすることで、採用現場で評価されるような魅力的なエピソードを引き出します。
マネジメント能力
30代以降ではとくに、何らかの形でチームを一定期間リードした経験が重要視されます。
コンサルファームでは、30代の場合、マネージャー以上としてプロジェクトチームの仕事の差配や進捗管理といったプロジェクトマネジメントをおこないます。もし、前職でもチームのマネジメントをした経験があれば、スムーズにプロジェクトマネジメントを実行できると期待できるため、評価上プラスに働くでしょう。
特定領域に対する知見や経験
コンサルファームへの転職では、「論理的思考力」や「コミュニケーション能力」などで採用を判断するポテンシャル採用もありますが、年齢とともに経験や知識も求められるようになります。とくに30歳前後から、前職での経験や特定の業界に関する知識も重要です。
総合系ファームでは、組織が「業種」×「機能」の2軸でわけられていることが一般的な、特定領域における業界のトレンドや、法律、規制、固有の課題などに深い見識を持っている場合は、転職の際に大きなアドバンテージです。
また、現代のビジネスシーンにおいては、企業の問題を解決するためにITを活用することが不可欠。IT・デジタル領域の素養がある人はファームから歓迎されやすいでしょう。
そのため、ITのバックグラウンドを保有しているエンジニアやSIerとして働いていた人が、コンサルタントに転職して活躍しているケースも多くあります。
クライアントとの折衝能力
クライアントとの折衝能力もあるとより評価されます。具体的にはMTGや現場常駐型の案件において、クライアントの担当者とコミュニケーションをとり、プロジェクトを前進させるスキルです。
とくにBig4を中心とする総合コンサルは案件拡大・人員強化をおこなうなかで、プロジェクト数自体が増加しています。
ファーム側としても、最前線でクライアントフェーシングができる人材を強く求めているため、転職候補者は面接において、クライアントのコミュニケーション能力が高いと判断された場合は有利になるでしょう。
コンサルタントに重要な対人スキル
ここまではコンサルへ転職するうえで必要なスキルを記載しました。次に転職後、コンサルタントとして必要なスキルについて説明します。
まずはプレゼンテーション能力、インタビュースキル、ファシリテーションスキル、メンバー育成スキルの4つを対人スキルとして挙げました。
プレゼンテーション能力
コンサルタントは、リサーチで集めた資料やデータのファクトから仮説検証や分析などをクライアントに納得してもらうことが仕事であるため、相手にわかりやすく伝えるスキルは必須といえます。
相手にわかりやすく伝えるためには、まず自分自身が伝えようとしている内容について十分に理解できているかどうかが非常に重要です。
言語化できないけれどなんとなく理解している、という状態になってしまっている場合も多く、説明できるように言語化して整理することが大切です。
自身の理解度を深めることで、相手からの質問にも的確に答えられるようになるでしょう。
インタビュースキル
コンサルタントにとって、情報収集のためのインタビュースキルはとても重要です。
インタビューはやり方によって得られる情報の量や質が大きく変わってくるため、質問の事前設計やクローズorオープンクエスチョンの使いわけはとくに重要です。
たとえばあなたが製品の需要について調査したいと思ったときに、「○○のような製品があるのですが、どれくらい欲しいですか」と質問すれば、相手がその商品を認知したときにどれくらい欲しいかを直接把握できます。
一方で、製品の説明をあえて伏せて「○○のようなシチュエーションで何か欲しい製品はありますか」などと質問すれば、想定している製品に対するニーズの有無を把握可能です。
この質問方法は、聞きたいことをより具体的に聞くだけでなく、相手側が気を遣ったり取り繕った回答をしたりすることを防げるというメリットもあります。
このように、欲しい情報に合わせて質問の仕方を工夫することが重要です。
ファシリテーションスキル(広義のコミュニケーションスキル)
コミュニケーションを円滑に進めていく力です。発言内容、テンポ、声のトーン、ジェスチャーに加えて、スムーズに会議をあるべき方向に進めていくために、キーパーソンへ根回しする能力も重要です。
コンサルタントはクライアントミーティングで中心となって会議を進行し、クライアントに意思決定を促す必要があります。しかし、会議参加者にはさまざまな思いや考えを持った人がおり、みなが必ずしも同じベクトルを向いているとは限りません。
それをあらかじめ察知し、あるべき方向に進めていく方法やアプローチを検討し、これを事前準備したうえで会議に臨むことで、ミーティングをリードすることが可能です。
メンバーの育成スキル(マネージャー以上のスキル)
自分自身の能力を成長させるだけではなく、メンバーの能力を高めることも重要なスキルのひとつです。コンサルファームはコンサルタントという社員の能力こそが唯一のサービス価値であり、人材育成がファームのサービス品質の向上に直結します。
そのため、プロジェクト内外問わず、メンバーごとに望むキャリアや今後伸ばしたい能力をすり合わせ、それに適したプロジェクトにアサインしたり、プロジェクト内でチャレンジングな役割を担わせたり、それに対しフィードバックをするなどの取り組みが必要です。
コンサルタントに重要な対人面以外のスキル

また対人スキル以外にも多くのスキルが必要です。
ここでは、プロフェッショナルマインド、リサーチスキル、プロジェクトマネジメントスキル、資料作成スキル、営業獲得能力の5つについて解説します。
プロフェッショナルマインド
コンサルタントにとって、自分がその道のプロフェッショナルであるという自覚を持ち、絶えず成長しようという意欲は必須です。
コンサルティング業界はほかの業界に比べて昇進のスピードが速く、同じ職位に長い期間留まることはなく、昇進するか転職するかのどちらかであることが多いです。コンサルタントの働きぶりがそのまま企業への提供価値になるコンサルティング業界特有の仕組みです。
コンサルタントはお客様である企業に対してバリューを出し続けていかなければいけないため、常に成長し続ける必要があります。コンサルティングファームとしては、若いうちからプロフェッショナルとしての自覚をもって仕事に取り組める人材を欲しています。
リサーチスキル
クライアント企業の課題解決をするためには、まずはリサーチ・調査からはじめます。
コンサルタントは常にファクト(事実)から仮説検証をおこない、クライアント企業の現状や業界理解、問題となる材料を集めていきます。
リサーチは新卒入社から間もないアナリストやアソシエイトクラスが担当。ときには現場や、社外ステークホルダーへのインタビューから一次情報も収集します。
「ファクトベース」とコンサルタントはよく話しますが、この初期リサーチで躓くと、この後の仮説検証、戦略立案もうまくいかないため、重要なスキルです。
プロジェクトマネジメントスキル
プロジェクトではスケジュールとスコープを設定します。このふたつを設定しない場合、プロジェクトの範囲が拡大するため、コンサルタントの人件費がかさみ、プロジェクトが赤字になるなど失敗を招く可能性があるためです。
加えて成果の定義も曖昧になるため、クライアントにとってもメリットはありません。
そのため、コンサルタントは、実現可能かつクライアントも納得できる長さのプロジェクトスケジュールを組み、そのとおりに遂行していく力が必要です。
そこで自分自身の進捗管理はもちろんのこと、プロジェクトマネージャーである場合は、プロジェクトメンバーにも進捗を逐次報告させ、遅延が発生している場合には速やかに対策を講じる必要があります。
必要に応じてクライアントにリスケジューリングを打診し、折衝をおこなわなければいけないケースもあります。
そのため、プロジェクトに遅延が発生しないように計画・管理することが必要。WBSやタスク管理、会議アジェンダなど、日、週、月という時間軸から各タスクにおいてのゴールを設定し、プロジェクトを成功に導くことが重要です。
資料作成スキル(広義のドキュメンテーションスキル)
コンサルタントにとって、クライアント企業へ伝えたいことを的確に伝えるためのプレゼン資料を作るうえで、ドキュメント作成は重要なスキルです。論点をまとめて記載し、資料を読めばひととおりポイントを抑えられるようにする能力です。
主にアナリスト、アソシエイトが資料作りを担当していますが、上司であるコンサルタント、マネジャークラスの人も資料をチェックし、指摘しながら完成形へと導きます。
大手企業であればあるほどいたる所で会議が発生し、意思決定権者がすべての会議に出席することができなくなるでしょう。
その際に、よくまとまった資料があると意図がきちんと伝わり、経営の意思決定の判断材料にできます。
営業獲得(マネージャー以上のスキル)
案件獲得能力は、コンサルにおいてプロジェクトの獲得のために必要です。コンサルティングファームの営業は多くが「パートナー」と呼ばれる最上位の役職のコンサルタントが営業活動をおこなっており、講演会や書籍出版、セミナー、さらには各企業の経営陣との会食やイベントなどからプロジェクト案件を獲得しています。
また、現場でデリバリーをおこなうマネージャーも、既存の案件から派生する形で案件を獲得する必要があります。
コンサル転職後、即座に必要というスキルではありませんが、マネジャーランクに昇進したころから少しずつ意識する必要があるでしょう。
コンサルファームに転職するために必要な準備
ここまで、コンサルファームに転職するにあたって必要なスキルや転職後に求められるスキルについて説明しました。コンサルファームでは若手ハイクラス層、とくに人事部や経営企画部に関連した経験者の採用に非常に積極的な姿勢を示しており、未経験からの転職を考えている人にとって、今がベストなタイミングであるといえます。
しかし未経験からコンサルファームに転職するには、事前の対策や計画などさまざまな準備が必要です。そのため未経験からの転職は難易度が高く、転職においてはコンサルティング業界を専門とした転職エージェントの活用が非常に効果的です。
転職エージェントでは、ご自身のキャリア目標に合わせた転職活動のサポートをしております。業界の動向や転職市場の情報提供、応募書類の添削など、転職に必要なさまざまな支援を転職エージェントではサポートしています。
MyVisionでも戦略ファーム出身のメンバーを中心に、これまで多くのケース面接や選考対策を支援してきました。
もし未経験からのコンサルファームへの転職に不安を感じている人がいらっしゃれば、お気軽にご相談ください。ファーム毎の傾向や、最近のトレンドなどを含めて、サポートさせていただきます。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部の見解では、「スキルは入社後に伸ばせばよい」と考え、準備不足のまま選考に臨むケースは失敗しやすい傾向があります。実際の選考では、現職での実績をどれだけ構造的に説明できるか、なぜコンサルでなければならないのかを論理的に語れるかが厳しく見られます。
自己分析が浅い状態では、どれだけポテンシャルがあっても評価につながりにくいのが実情です。事前に強みの棚卸しと想定問答の整理をおこなうことで、通過率は大きく変わります。
まとめ
コンサルファームは転職先の候補として人気が高い傾向ですが、その分採用基準も高く、適切な対策や余裕を持った計画が不可欠です。未経験からの挑戦はハードルが高い一方で、キャリアを大きく飛躍させるチャンスでもあります。
MyVisionでは、面談から内定までの具体的なステップを整理したご利用の流れを公開しており、初めての人でも計画的に準備を進められます。
今後のキャリアに少しでも可能性を感じている人は、ぜひご相談ください。
FAQ
コンサルタントに求められるスキルについて、とくに多く寄せられる質問をまとめました。
Q1.コンサルタントに向いている人の特徴は何ですか?
論理的にものごとを整理できる力に加え、相手の意図を汲み取りながら建設的に議論できる人が向いている傾向があります。また、不確実な状況でも前向きに仮説を立て、粘り強く検証できる姿勢も重要です。
単に頭の回転が速いだけでなく、継続的に学び続けられるかどうかもポイントといえます。
Q2.未経験でもコンサルに必要なスキルは身につけられますか?
基礎的な論理的思考力や資料作成力は、現職での業務を通じて磨くことが可能です。とくに、自身の業務を構造的に整理し、成果を数値で説明する習慣を持つことは有効といえます。
ただし、選考では即戦力性も見られるため、事前準備や自己分析を十分におこなうことが大切です。

