マッキンゼーとは 特徴や社風、年収を徹底解説
2024年06月24日更新
マッキンゼー・アンド・カンパニー(McK)は、1926年にシカゴ大学の経営学教授ジェームズ・O・マッキンゼーらによって創設された経営コンサルティングファームです。 1933年、マービン・バウアーがファームに参画し、バウアー氏を中心に"Fact-base(事実に立脚する)"、"Analytical approach(分析的アプローチ)"という概念、および科学的かつ論理的な問題解決の方法論を、経営コンサルティングの世界で初めて明確な形で確立しました。 現在は世界65カ国、130拠点に30,000人以上(2021年6月時点)のコンサルタントを擁する、まさにトップファームの一つとなっています。 日本法人は1971年東京に開設し、大前研一氏を代表に経営コンサルティングの草分けとしてビジネスを展開しました。
監修者
岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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企業紹介
企業の特徴
マッキンゼー日本法人ではエアン・ショー氏が2006年7月に社長に就任して以降、グローバル化を一層進めています。 この方針の一環として、選考プロセスでは英語力が特に重視され、外国人との会話や外国人パートナーとの英語でのケース面接が行われています。 日本法人では、多種多様な課題に関する研究活動を積極的に展開しており、2011年に刊行された書籍『日本の未来について話そう - 日本再生への提言 -』(小学館)にその成果の一部が掲載されています。また、社会貢献活動にも積極的で、仙台市やNPO法人スペシャルオリンピックス日本など、過去10年で30以上の公益事業や非営利機関へのサポートを実施しており、グローバル・エネルギー・フォーラムの主催など、産業関連のイベントも積極的に開催しています。
企業の詳細
正式名称 | マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン |
代表者名 | 岩谷直幸 |
設立年/グローバル | 1971年/1926年 |
所在地 | 東京都港区 六本木1-9-10 アークヒルズ仙石山森タワー |
従業員数/グローバル | 約600名/ 約30,000名 |
会社URL | https://www.mckinsey.com/jp/overview |
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案件の特徴
マッキンゼーは幅広い業界・ファンクションを支援しており、クライアントも上場企業や非上場企業、政府機関まで様々です。 案件の種類は、戦略立案系の案件が多いですが、近年は実行支援を含むPJTも増えています。
また、グローバルネットワークを活用した海外プロジェクトも多数手がけており、海外出張の機会や英語を使用する機会が豊富に存在します。 加えて、最近では、テクノロジーに特化した「マッキンゼー・デジタル」部門を新設しており、デジタル関連の案件にも力を入れています。
カルチャー
マッキンゼーでは、クライアントインパクトと人材の成長を等しく重要視する「Dual Mission」という考え方が浸透しており、誰もがお互いの成長を心から応援しています。そのため、若手であってもクライアントと対峙する機会や責任のある業務に挑戦する機会を得ることができます。また、社内全体で個々人の長期的な成長をサポートする雰囲気が醸成されており、一緒に仕事をしたことがない人であっても気軽に相談や質問を行うことができる環境となっています。
人材面では、海外で育った経験を持つ人材や、スタートアップ創業者、医師などのキャリア経験を持つ人材など、多様な背景を持つコンサルタントが活躍しています。そのため、自分とは全く異なる考え方の仲間と仕事をすることで多様な考え方や知識を得ることができるでしょう。
ミッション・バリュー
パーパス
- 世界に創造的かつ持続的な変化を生み出す後押しをする
ミッション
- 際立って大きな継続的成長を実現できるようクライアントを支援する。同時に、卓越した人材を惹きつけ、成長させ、刺激し、彼らが長く留まりたくなるような最高の組織を創造する
バリュー
- プロフェッショナルとしての最高水準にこだわりぬく
- クライアントの経済的成長を最大化する
- 卓越した人材にとって比類なき環境を創造する
制度面
基本指針
マッキンゼーには、"My Own McKinsey"と呼ばれる、プロフェッショナルのキャリアは誰かに指示されるものではなく、自ら設計するものであるという理念が浸透しています。そのため、所属部門や定期的な転勤命令はなく、個人の目標と成長が尊重されます。
昇進制度
マッキンゼーのキャリアパスは基本的に成果主義となっています。各自の成果と能力に基づいた昇進制度が整っており、コンサルタントは自らの成長と実績に応じてキャリアアップを目指すことができます。 コンサルタントは定期的に実施されるパフォーマンスレビューを通じて評価され、評価に基づいて次のキャリアのステップが決定されます。このプロセスは"Promote when ready"と呼ばれ、年次に関わらず次の役割への昇進が可能な能力を持つと認められた場合、昇進することができます。
<一般的な職位例> ①ビジネス・アナリスト ②アソシエイト ③エンゲージメント・マネージャー ④アソシエイト・プリンシパル ⑤プリンシパル ⑥ディレクター
※①⇒⑥に職位が上がる
育成制度
マッキンゼーでは、多様な背景を持つコンサルタントが必要な基礎知識やスキルを習得できる育成制度が整っています。 基礎知識やスキルのトレーニングの他に、年1回、全従業員が参加するグローバルトレーニングが実施され、世界中の同僚とネットワークを構築し、意見を交換する機会が提供されます。 また、語学研修やMBA留学支援などの多様なプログラムも用意されており、MBA留学支援は業務で成果を出していれば、全員が利用可能です。
マンキンゼーの平均年収
年齢別年収目安
年次 | 平均年収 | 目安 |
---|---|---|
25歳 | 857万円 | 564 万〜1297 万円 |
30歳 | 1238万円 | 818 万〜1874 万円 |
35歳 | 1539万円 | 1017 万〜2329 万円 |
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※上記年収の目安は、公式サイトに掲載された情報ではありませんので、参考程度にご活用ください。 コンサルティングファームは昇給スピードが一般的な企業と比べるとかなり早く、早い方は20代のうちに年収1,000万円を超えます。自身の能力や結果に応じて昇進スピードが決まるため、実力に応じた年収増を目指せる環境となっています。 ※補足すると、マネージャー未満では残業代がつくため、プロジェクトによってはコンサルタント時の給与が一時的に多くなる場合があります。