ベンチャーコンサルって大手ファームとどう違う?転職するメリット・デメリットと合わせて、転職するための方法を解説
2025年05月29日更新
「コンサル ベンチャーに転職したいけど、大手と何が違う?」「成長できるって聞くけど、実際どうなの?」
上記の疑問を持つ人もいらっしゃるでしょう。
近年、少数精鋭でスピード感のあるベンチャー系コンサルファームが注目されており、若手でも裁量を持って活躍できる環境が整いつつあります。
一方で、「やめとけ」と言われるほど業務負荷やリスクもあるのが実情です。
この記事では、「コンサル ベンチャーとは何か?」という基本から、大手との違い、メリット・デメリット、具体的な企業例など詳しく解説します。
コンサル業界で自分に合ったキャリアを築きたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
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ベンチャーコンサルとは?特徴を解説
ベンチャーコンサルとは、設立から間もない、または従業員数が比較的少なく成長途中にあるコンサルティングファームのことを指します。
明確な定義はありませんが、一般的には「大手ファーム出身者が独立して立ち上げた」「急成長中で組織や仕組みが発展途上にある」といった特徴があります。
組織規模が小さい分、フラットでスピード感があり、若手でも裁量を持って働ける環境が整っているのが魅力です。
具体的な特徴としては以下の通りです。
- 経営陣や役員が元・大手ファーム出身であることが多い
- メンバー構成は10〜30名規模。急成長により採用を強化しているフェーズも多い
- 上流工程(戦略)〜下流工程(実行支援)までワンストップで対応する傾向が強い
- 採用方針としては、新卒や未経験よりも「即戦力」の中途人材を優先する傾向がある
まだ制度や体制が整っていないケースも多いため、柔軟性と自己管理力が求められますが、その分スピーディにスキルアップしたい人には適した環境といえるでしょう。
案件を1人で担当する可能性が高く、少数精鋭
ベンチャーコンサルでは、人手が限られているため、1人でプロジェクトをすべて担当するスタイルが一般的です。
大手ファームのような分業体制とは異なり、ヒアリングから提案、実行、レポーティングまでを一貫して担うことを意味します。
この背景には、限られたリソースの中で最大限の成果を出す必要があることと、社員一人ひとりに対する信頼と期待の高さがあります。
そのため、以下のような特徴があります。
- プロジェクトの最初から最後までを「個人で完結」する設計が多い
- メンバーは中途採用が中心で、未経験者や新卒採用には消極的
- 教育制度やOJTが整っていないため、即戦力の自律型人材が求められる
- チーム配属ではなく、直で社長やパートナーの下で案件を任されるケースも
プレッシャーもありますが、1年目からクライアントと対等にやり取りし、結果を出す経験が積める点では、大手企業とは別の魅力があります。
「早く力をつけたい」「実力で評価されたい」と考える人にとって、成長のスピードと密度はマッチした環境です。
下請けの案件が多い
ベンチャーコンサルの多くは、大手と比べてブランド力や営業リソースが弱いため、元請けではなく下請け(再委託)として案件を請け負うケースが多いのが現実です。
案件は、前職の人脈、元在籍ファームからの業務委託、エージェント経由でのアサインなど、信頼関係を軸に発生するものが中心です。
具体的な特徴としては以下の通りです。
- 元大手ファームから業務委託される(「元上司案件」など)
- コンサルタント向けエージェントから業務委託案件を紹介されて受注
- クライアントとは間接契約となり、やり取りは元請けファームがメイン
- プロジェクト内容は既に設計済みで、実行や改善支援フェーズが中心になることも
構造上、ベンチャーコンサルの社員はクライアントに直接提案するよりも、与えられた役割を高い質で遂行することが求められる場面が多くなります。
ただし、成果を上げれば元請けとの信頼関係が深まり、新規案件やクライアントとの直接契約のチャンスが増えていくという好循環も期待できます。
営業力に自信がない人でも、実務力と信頼でキャリアを積み上げられる点は、大手にはない魅力のひとつです。
クライアントは中小企業が多い
ベンチャーコンサルのクライアントは、大手企業ではなく中小企業が中心となる傾向があります。
理由は、創業間もないファームは一般的に認知度や実績が少なく、ブランド力も十分でないため、名指しで大企業から案件を受けることが難しいからです。
その分、成長中の中小企業やスタートアップ企業との接点が生まれやすく、経営者と直接やり取りをしながら課題解決に関わる機会が多いのが特徴です。
傾向としては以下の通りになります。
- 大手企業は既に大手コンサルファームと契約しているケースが多い
- 中小企業は「手頃な価格帯」「実行力の高さ」に魅力を感じて依頼する
- 社長直下での案件も多く、トップとの距離が非常に近い
- 組織・人材・資金など複合的な課題に対し、柔軟な提案が求められる
ベンチャー企業のコンサルでは、形式的な提案資料よりも「実行フェーズに強い人材」が評価される傾向にあり、自分の介在価値を実感しやすい点も魅力です。
戦略だけでなく実務や人間関係にも踏み込んで仕事をしたい人にとって、ベンチャーコンサルの中小企業案件は絶好の経験の場となるでしょう。
ベンチャーコンサルと大手コンサルの違い
ベンチャーコンサルと大手コンサルファームでは、業務の進め方・組織体制・クライアントの種類に至るまで、大きな違いがあります。
両者は「コンサルティング」という同じビジネスモデルを持ちつつも、環境や求められる人材像、働き方のスタイルは大きく異なります。
どちらが優れているかではなく、自分の志向やキャリアプランに合った環境を選ぶことが重要です。
この章では、転職やキャリア選択の判断材料になるように、案件の進め方やクライアント規模といった具体的な違いを解説します。
案件の進め方
案件の進め方は、ベンチャーと大手で大きく異なります。
違いは以下の通りです。
項目 | 大手コンサル | ベンチャーコンサル |
---|---|---|
体制 | チーム制(複数人で1案件) | 個人で1案件を担当することも多い |
役割分担 | 明確(アナリスト〜マネージャー) | 兼任が多い/プロジェクト全体を担当 |
教育制度・ナレッジ共有 | 充実している(OJT・社内研修あり) | 限られている/即戦力前提でのアサイン |
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大手コンサルファームでは、案件ごとにプロジェクトチームが組まれ、アナリスト・コンサルタント・マネージャーなど役職ごとに業務が細かく分担されています。
また、新卒採用が多く、育成前提の組織文化であるため、教育制度やナレッジ共有の体制も整っています。
一方で、ベンチャーコンサルでは少人数で案件を回す必要があるため、1人で案件を立ち上げから完了まで対応することも少なくありません。
中途採用中心の構成であり、教育リソースよりも実行力が重視されます。
自分のキャリアに「守られた成長」か「自走型成長」か、どちらを求めるかで向き不向きが分かれるポイントです。
クライアント企業や案件の規模
扱うクライアントや案件のスケールも、ベンチャーと大手の明確な違いの一つです。
大手コンサルファームは、そのブランド力と実績から、大手上場企業やグローバル企業とのプロジェクトを多数抱えています。
案件規模も大きく、複数部門・複数フェーズにまたがる長期プロジェクトが多いため、分業化された体制で運営されます。
一方でベンチャーコンサルは、まだ知名度や信用が十分でないことも多く、中小企業やスタートアップを主なクライアントとしています。
案件規模は比較的小さく、短期間で実行力が求められる支援が多くなります。
項目 | 大手コンサルファーム | ベンチャーコンサル |
---|---|---|
クライアント層 | 大手・上場企業・外資系が中心 | 中小企業・スタートアップが中心 |
案件規模 | 数千万円〜数億円規模/長期プロジェクト | 数百万円規模が中心/3〜6ヶ月の短期案件が多い |
交渉相手 | 部長・本部長クラスが多い | 社長や経営陣とのダイレクトなやり取りが多い |
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大規模案件での分業経験を積みたいなら大手、経営者視点で幅広く関わりたいならベンチャーが向いています。
ベンチャーコンサルで働くメリットとデメリットを解説
ベンチャーコンサルには、大手ファームにはない魅力がある一方で、特有の課題やリスクも存在します。
環境としては成長途上で柔軟性がある反面、制度やリソースが未整備であることも多くあるでしょう。
ここからは、ベンチャーコンサルで働く上でのメリット・デメリットをそれぞれ詳しく解説します。
ベンチャーコンサルで働くメリット
ベンチャーコンサルで働く最大のメリットは、「裁量の大きさ」と「経営者との距離の近さ」にあります。
他にも、スピード感ある意思決定や、実力主義な環境での成長など、大手にはない実践的な経験が得られる点が魅力です。
- 裁量権が大きい
- 経営層との距離が近い
- 自社の経営や方針に携われる可能性が高い
順番に見ていきましょう。
裁量権が大きい
ベンチャーコンサルでは、少人数で案件を進めるため、個人の裁量が非常に大きい傾向があります。
プロジェクトを一人で担当するケースも多く、提案内容や進行方法などを自分で決定する場面が豊富です。
もちろんパートナーや先輩からフィードバックをもらえることもありますが、最終的な判断や方針決定は現場の裁量に委ねられます。
この環境により、以下の成長機会が得られるでしょう。
- プロジェクト全体の構造設計・提案・実行まで一貫して経験できる
- 大手では任されにくい“意思決定ポジション”を若手でも経験可能
- 試行錯誤を重ねることで、思考力や問題解決力が飛躍的に向上する
失敗も自分の責任になりますが、その分ダイレクトに成長できる環境です。
短期間でのスキルアップを重視する人には特におすすめと言えるでしょう。
経営層との距離が近い
ベンチャーコンサルの多くは、中小企業をクライアントとするため、案件の相手が経営者や役員クラスであることが多いです。
大手ファームでは部課長レベルとのやり取りが中心になるケースもありますが、ベンチャーでは初回の打ち合わせから社長が同席することも珍しくありません。
- 経営課題にダイレクトに向き合えるため、視座が高まりやすい
- 経営層の意思決定プロセスや価値観を間近で学べる
- クライアントと深い信頼関係を築く中で、リピートや紹介にもつながる
企業の表層的な課題ではなく、根幹の経営課題に触れられる機会が多いため、単なる分析型コンサルではなく、事業伴走型の支援力を身につけたい人には向いています。
自社の経営や方針に携われる可能性が高い
ベンチャーコンサルでは、単にクライアントワークを行うだけでなく、自社の経営や事業方針に関与できるチャンスもあります。
背景として、組織が小規模で経営層との距離が近く、意思決定プロセスがオープンであることが多いためです。
具体的に関われる機会の例は以下の通りです。
- どの業界・テーマに注力すべきかという事業戦略への提言
- 新サービスの企画立案や営業戦略の立て直し
- 採用・評価制度の改善に向けたアイデア出しや実行支援
- 経営会議や全社MTGでの発言機会
大手ファームでは、経営戦略や注力分野への提言はマネージャーやパートナークラスでないと関われない領域ですが、ベンチャーでは若手や中途社員でも意見を求められる場面が多くあるのが違いです。
自分の意見が会社の方針に反映されやすく、事業を“創る側”としての視点や責任感が自然と身につきます。
クライアント支援だけでなく、企業経営そのものに興味がある人や、将来独立を目指す人にとっては非常に貴重な経験になるでしょう。
会社と一緒に成長していく手触り感を大切にしたい人にはおすすめです。
ベンチャーコンサルはやめとけと言われるデメリット
「コンサル ベンチャー やめとけ」と検索される背景には、実際に働くうえでの負担や制約に不安を感じる人が多いからです。
確かに、ベンチャーコンサルには裁量やスピード感といった魅力がありますが、その一方で大手にはない厳しさもあります。
ここでは、ベンチャーコンサルでよく指摘されるデメリットを3つご紹介します。
- ハードワークになりやすい
- 大手ファームほどの年収がもらえない場合が多い
- 業績悪化のリスクがある
「やめとけ」と言われる理由を理解したうえで、自分に合った環境かを見極める参考にしてください。
ハードワークになりやすい
ベンチャーコンサルでは、1人で複数案件を並行して担当することも多く、業務負荷が高くなりやすい傾向があります。
大手ファームであれば、案件ごとにチームが組まれ、役割分担とフォロー体制が整っていますが、ベンチャーでは人手が限られているため、そういったサポートが得られにくいのが実情です。
特に以下のような状況が重なると、労働時間や精神的負荷が一気に高まることがあります。
- 納期が重なるタイミングで複数案件を並行進行
- ドキュメント作成やクライアント対応などをすべて1人で担当
- 自社の営業・採用活動にもリソースを割かれる場合がある
こうした環境に耐えきれず、「ベンチャーコンサルはやめとけ」と感じる人が出るのも無理はありません。
体力・スケジュール管理・セルフマネジメントに自信がない場合は、十分に覚悟を持ったうえでの選択が求められます。
大手ファームほどの年収がもらえない場合が多い
もう一つ「コンサルベンチャーはやめとけ」と言われる理由に、年収水準の低さが挙げられます。
大手ファームは大規模案件を多数抱え、継続的な収益が見込めるため、高水準な給与が設定されていますが、ベンチャーの場合はそうした安定性がまだ確保されていないことが多く、給与水準は控えめになる傾向があります。
実際には以下のような違いが見られます。
- 大手:年収700〜1,200万円(30代で1,500万円以上も可)
- ベンチャー:年収500〜800万円前後が中心、インセンティブ制度も個別対応
- 組織成長と連動して給与改定されるため、タイミング次第で差が出やすい
とはいえ、「年収よりも実力・裁量・経営視点を重視したい」という人には適した環境とも言えます。
転職を考える際には、今の自分が何を優先すべきか(収入 or 経験値)を明確にすることが、後悔しない選択につながります。
業績悪化のリスクがある
ベンチャーコンサルは、大手ファームと比べて業績が安定しづらいというリスクがあります。
理由は、知名度やブランド力がまだ確立されていないため、案件の多くを元請けではなく下請け・エージェント経由で獲得しているからです。
構造上、外部環境の変化や景気悪化の影響を受けやすく、「案件が急に止まる」「売上が一気に減る」といった事態が発生する可能性があります。
また、組織規模が小さいために、以下のような内的要因でも経営に大きな影響が出ることがあります。
- 中核人材が1人抜けただけで、チーム運営や案件継続に支障が出る
- 管理部門が脆弱で、経営判断の遅れや人材リスクが表面化しやすい
- 売上の柱となるクライアントとの関係が1社依存になっていることも多い
こうした不安定さから、「やっぱりコンサルベンチャーはやめとけ」と言われる理由のひとつになっています。
安定性を重視する人や、長期的なキャリア設計を立てたい人は、入社前に売上構成・契約形態・従業員数などを必ずチェックしておくとよいでしょう。
逆に、「リスクを取ってでも裁量を得たい」「経営のリアルを間近で体験したい」という人にとっては、大きな成長機会がある環境です。
コンサル業界のベンチャー企業例
コンサル業界には、大手ファームとは異なるアプローチや強みを持つベンチャーコンサルティングファームが多数存在します。
ベンチャーコンサルティングファームは、比較的設立が新しく、社員数も数十〜数百名規模で、未上場であることが多いのが特徴です。
少数精鋭でスピード感があり、「コンサル×事業開発」や「人材育成特化型」など、独自のポジショニングを打ち出している企業が増えています。
本項では、以下の2つの条件を満たす注目のコンサルベンチャーを紹介します。
- 未上場企業であること
- 社員数が数百人以下であること
それぞれの特徴や提供価値、代表的な支援事例を通じて、ベンチャーコンサルの実態を掴んでいきましょう。
- イグニション・ポイント株式会社
- エッグフォワード株式会社
- 株式会社リグリット・パートナーズ
- グローシップ・パートナーズ株式会社
イグニション・ポイント株式会社
イグニション・ポイント株式会社は、「コンサル×事業創造」を掲げる成長中のベンチャーコンサルファームです。
社員数は411名で、大手企業の新規事業開発やDX支援を軸に事業を展開しています。
三菱自動車やアサヒビールなど大手企業とのプロジェクト実績も豊富で、クライアントの変革を上流から伴走支援するスタイルが特徴です。
また、同社は以下のように、自社事業の創出にも積極的です。
- 製造業メーカーと共同で展開するスマートショッパー事業(Shoppers Cloud)
- 社内に事業創出部門を持ち、コンサルティングから自社プロダクト開発まで一気通貫で推進
- 三菱自動車支援事例、アサヒビール支援事例
コンサルだけでなく、実業を通じて社会に新たな価値を提供したい人にとって、魅力的なキャリアフィールドです。
項目 | 内容 |
---|---|
設立 | 2014年6月4日 |
従業員数 | 約411名(2025年5月時点) |
本社所在地 | 東京都渋谷区東1丁目32-12 渋谷プロパティータワー8F |
主な事業内容 | コンサルティング、イノベーション、インベストメント事業 |
公式HP | https://www.ignitionpoint-inc.com/ |
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エッグフォワード株式会社
エッグフォワード株式会社は、「人と組織の進化をデザインする」をミッションに掲げる、組織・人材領域特化型のベンチャーコンサルです。
社員数は約80名とコンパクトながら、大手企業からスタートアップまで幅広いクライアントの組織開発・人材育成支援を手がけています。
同社の強みは、以下のような独自性にあります。
- 組織文化醸成やリーダー育成に特化したコンサルティング
- 独自の人材フレームワークを活用し、個社ごとの課題に応じてカスタマイズ支援
- ベンチャーキャピタル事業や新規事業開発支援も手がける複合型モデル
- ユーザベース支援事例多数あり
クライアントの人・組織に深く関わる仕事がしたい人や、ビジネスの中核に「人の成長」を据えたい人にとって、やりがいの大きいフィールドです。
項目 | 内容 |
---|---|
設立 | 2012年3月 |
従業員数 | 約80名(2025年時点) |
本社所在地 | 東京都港区北青山2-11-3 A-Place青山 5F |
主な事業内容 | 組織開発・人材育成コンサルティング、新規事業開発、VC事業 |
公式HP | https://eggforward.co.jp/ |
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株式会社リグリット・パートナーズ
株式会社リグリット・パートナーズは、戦略立案から実行支援までを一気通貫で担う総合型コンサルティングファームです。
社員数は約400名。ベンチャーとしては大規模ながら、未上場で急成長中の独立系ファームとして注目されています。
特に、デジタル領域の変革支援に強みを持ち、企業の業務改革やDX推進を通じて、現場レベルからの変革を支援しているのが特徴です。
同社の提供価値の例
- 戦略立案だけでなく、システム導入・業務設計など「実行支援」にも強み
- IT部門と事業部門の橋渡し役として、変革を現場に落とし込むスタイル
- 特定業界に縛られず、金融・製造・通信など幅広い業界に対応可能
「構想で終わらせないコンサルティング」を掲げ、現場伴走型の価値提供を大切にしている点が、他ファームとの差別化ポイントです。
戦略から実行までを一気通貫で経験したい人には、成長機会が豊富な環境です。
項目 | 内容 |
---|---|
設立 | 2017年7月 |
従業員数 | 約400名(2025年時点) |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル5階 |
主な事業内容 | 戦略・業務・IT・デジタル領域のコンサルティング |
公式HP | https://regrit-p.com/ |
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グローシップ・パートナーズ株式会社
グローシップ・パートナーズ株式会社は、金融業界特化型の独立系コンサルティングファームです。
社員数は約50名。小規模ながら、専門性の高さと密度の濃い支援を武器に、金融機関の変革を支えています。
特に銀行・証券・保険といったクライアントに対して、業務改革、システム導入、PMO支援などを軸に競争力強化をサポートしています。
同社の特徴的なポイントは以下の通りです。
- 金融業界に特化し、現場理解と専門性に基づいた高品質な提案が可能
- 業務改革(BPR)とシステム導入支援を組み合わせた伴走型支援
- 大手SIerや金融機関出身のコンサルタントが多数在籍し、少数精鋭体制を維持
金融に関する深い業界知見とコンサルティングスキルの両方を磨けるため、「領域特化でプロフェッショナルになりたい」「信頼されるコンサルになりたい」という志向のある人に特に向いています。
項目 | 内容 |
---|---|
設立 | 2014年6月 |
従業員数 | 約50名(2024年9月時点) |
本社所在地 | 東京都港区赤坂2-14-5 Daiwa赤坂ビル7F |
主な事業内容 | 金融業界特化の業務改革・IT導入支援コンサルティング |
公式HP | https://www.growship.com/ |
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ベンチャーコンサルに向いている人
ベンチャーコンサルは、大手ファームとは異なるスピード感・裁量・文化を持つ独自の環境です。
そのため、「誰でもフィットする職場」というわけではなく、相性の良い人・悪い人がはっきりと分かれます。
自分にとって合った働き方ができるかどうかを見極めることが、後悔のないキャリア選択につながります。
ここでは、ベンチャーコンサルに向いているとされる人物像を3つに分けて紹介します。
コンサルタントとしての成長意欲が高い人
「早く成長したい」「自分の手で実力をつけたい」と考える人は、ベンチャーコンサルに強くフィットするでしょう。
ベンチャーでは少数精鋭体制が基本であり、1人でプロジェクト全体を回す機会が多く、必然的に責任範囲が広くなります。
大手ファームのような分業体制では得られない、実戦的で幅広いスキルが自然と身につくのが魅力です。
たとえば、以下のような成長機会があります。
- 提案・実行・分析・改善までを一人で担当し、スピード感のあるPDCAを経験
- 顧客との直接対話や、経営陣との連携を通じた実務的な交渉力の習得
- 制度に頼らず、自己学習や自走力で差をつけるキャリア環境
厳しさもありますが、その分成長角度は大きく、挑戦を糧にしたい人にとっては絶好の環境です。
そのため、早期での成長を目指したい方にベンチャーコンサルタントはおすすめです。
裁量権の大きい仕事や経営層との仕事がしたい人
「大きな裁量を持って働きたい」「経営層と近い距離で学びたい」と考える人にも、ベンチャーコンサルは理想的な環境です。
ベンチャーでは、クライアントが中小企業であることも多く、社長や役員と直接やり取りをする機会が豊富です。
また、社内でも自分の役割を超えた提案や行動が歓迎される文化があり、年次や役職に関係なく自由に発言・実行できます。
たとえば、以下のような仕事の特徴があります。
- クライアントのトップ層と会議・提案・意思決定に直接関われる
- 社内の事業方針や新サービスの立案に意見を出せるチャンスがある
- 経営者の意思決定の速さや視座の高さを日々間近で学べる
「自分も将来は起業したい」「組織や事業をリードしたい」という思いを持っている人にとって、ベンチャーコンサルのような濃密な経験が得られる場はそう多くありません。
一定の裁量を持ちながら進めたい方にもベンチャーコンサルはおすすめです。
自分の仕事のインパクトを実感したい人
「自分の仕事が、企業や社会にどう影響したのかを実感したい」という人にも、ベンチャーコンサルは非常に向いています。
大手ファームではプロジェクトの一部にしか関われなかったり、全体の成果に自分の貢献が埋もれてしまうことがあります。
一方で、ベンチャーでは1人あたりの影響範囲が大きく、成果がダイレクトにクライアントや社内に返ってくるため、達成感を得やすい環境です。
具体的なメリットは以下の通りです。
- クライアントの経営課題に対し、自分の提案がそのまま実行される場面が多い
- 小回りが利くため、提案から成果創出までのスパンが短く、結果が見えやすい
- 成功も失敗も“自分ごと”として捉えやすく、成長につながりやすい
「手応えのある仕事がしたい」「成果に対する責任と喜びを感じたい」そんな人にとって、ベンチャーコンサルは仕事のやりがいを感じられる場です。
ベンチャーコンサルに転職するには?準備しておくべきことを解説
ベンチャーコンサルはスピード感や裁量が魅力的な反面、選考においては即戦力や企業理解の深さが求められやすい傾向にあります。
大手ファームのように研修制度や分業体制が整っているわけではないため、「入社したらすぐ成果を出せるかどうか」が重視されやすいからです。
そのため、転職を成功させるには「自分の強みの整理」「企業研究」「プロのサポート活用」が大切です。
この章では、ベンチャーコンサルへの転職を目指す人が事前に準備しておくべき3つのポイントを紹介します。
- アピールできる実績や強みを整理する
- 志望企業について、定量・定性で情報を集める
- 転職エージェントを利用する
アピールできる実績や強みを整理する
ベンチャーコンサルは少数精鋭であり、入社後すぐに戦力となることが期待されるため、応募段階から即戦力アピールが必要です。
そのためには、自分の過去の経験を振り返り、再現性のあるスキルや成果を具体的に整理しておくことが大切です。
以下のような観点で棚卸しを行いましょう。
- 数値で語れる成果(例:売上向上率、改善スピード、コスト削減額)
- プロジェクトマネジメント経験(どこまで主導したか)
- 課題発見〜改善提案までのロジカルな思考プロセス
- 応募先企業の支援領域と自分の経験の接点
単なる「頑張った」ではなく、企業が求める人材像に即した実績に言語化することで、内定に近づきやすくなるでしょう。
志望企業について、定量・定性で情報を集める
ベンチャーコンサルは企業ごとに事業内容や文化が大きく異なるため、事前に定量・定性的な情報をバランスよく収集することが重要です。
理由は、社員数の少ない組織ほど「文化との相性」が選考や入社後の満足度を大きく左右するからです。
以下のような情報収集を意識しましょう。
- 【定量】社員数・売上規模・設立年数・主要クライアント(公式サイト・IR資料)
- 【定性】SNS・転職クチコミ・YouTube・知人紹介による職場の雰囲気・働き方
- 【実務感】社員とのカジュアル面談やOB訪問でリアルな声を聞く
「何をしている会社か」だけでなく、「どんな人が活躍しているか」「カルチャーは自分に合いそうか」まで掘り下げて判断しましょう。
転職エージェントを利用する
ベンチャーコンサルは大手ほど情報発信に力を入れていない場合も多く、自分だけで情報を集めきれないことがあります。
また、社員数が少ない企業の場合、社内の状況や雰囲気が外部から見えにくいため、ミスマッチのリスクも高くなります。
そうしたリスクを防ぐために、転職エージェントの活用は非常に効果的です。
具体的にエージェントが支援してくれる内容は以下の通りです。
- 企業の最新動向や、選考傾向、職場のリアルな内情を提供
- あなたの経験や志向に合ったファームをレコメンドしてくれる
- 面接対策や職務経歴書のブラッシュアップなども全面支援
特に「ベンチャーを目指したいが、どの企業が合っているか迷っている」という人は、まずエージェントと相談しながら比較・検討を進めるのがおすすめです。
ベンチャーコンサルに転職するならMyVision
ベンチャーコンサルへの転職を考えているなら、転職エージェントの中でもコンサル業界に特化したMyVision(マイビジョン)の活用も検討してみてはどうでしょうか。
MyVisionは元コンサルタントで構成された専門チームによって運営されており、コンサル業界に精通しています。
実際、国内に展開するほぼすべてのコンサルファームとコネクションがあり、大手〜ベンチャーまで幅広い企業の情報が集まるエージェントです。
MyVisionが提供する主な支援内容は以下の通りです。
- 元コンサル担当者によるキャリア設計・企業選びの相談
- 模擬面接による「実戦に近い」選考対策(ケース・志望動機など)
- 年収交渉のサポートや、オファー内容の評価・アドバイス
- 非公開求人の紹介や、カルチャー情報などの定性情報も豊富
ベンチャーコンサルの場合は企業ごとの差が大きく、外から見えにくい情報も多いため、現場目線のアドバイスが受けられるMyVisionでは、ミスマッチのリスクを減らし、納得度の高い転職が実現できます。
ベンチャーコンサル企業への転職を検討している方は、まずは無料相談からお気軽にご連絡ください。
まとめ
ベンチャーコンサルは、大手とは異なるスピード感や裁量・実行力を求められる環境であり、成長機会にあふれています。
裁量の大きな仕事、経営者との近い距離感、成果の実感を重視したい人には、まさに理想の職場といえるでしょう。
一方で、ハードワークになりやすい、年収水準が大手より低めなどのリスクもあるため、自分の価値観・キャリアビジョンと照らし合わせて判断することが大切です。
そのためにも、転職前には「実績の棚卸し」「企業研究」「プロのサポート活用」をしっかり行い、納得度の高い意思決定を目指しましょう。
コンサル業界に特化したMyVisionを活用すると、情報収集から選考対策、入社後のギャップ防止まで一貫した支援が受けられます。
後悔のない転職を実現するために、ぜひ本記事を参考に、自分に合ったベンチャーコンサル選びを進めてください。
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