ITコンサルタントになるには?必要なスキルや資格、向いている人の特徴を解説
2025年09月18日更新
ITコンサルタントは、企業のIT戦略やシステム導入を支援し、業務改善やDX推進において重要な役割を担う存在です。
近年はデジタル化の加速に伴い、その需要が急速に高まっており、「ITコンサルタントになるにはどうすれば良いのか」「必要なスキルや資格は何か」と関心を寄せる方が増えています。
本記事では、ITコンサルタントの仕事内容や役割から、未経験・経験者別のキャリアルート、必要とされるスキルや資格の有無までをまとめ、これから目指す方がキャリアの方向性を描けるように解説します。
著者

永井 一聡
Nagai Kazutoshi
横浜国立大学卒業後、みずほ総研(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)やアクセンチュアで人事及びIT領域のコンサルティング業務に従事。自身の経験を生かしたIT/人事コンサル転職を得意とする。またコーチング経験も豊富に積んでおり、長期的なキャリア支援を提供可能。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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ITコンサルタントとは
ITコンサルタントは、ITを活用した課題解決の専門家として企業を支援しています。しかし、その役割や立ち位置は他の職種と混同されるケースも多くあります。
ここでは、具体的な仕事内容や役割に加え、SEやSIerとの違いについて解説します。
仕事内容と役割
ITコンサルタントは、企業の経営課題や業務課題をITの観点から解決へ導く役割を担います。具体的な仕事内容を以下にまとめました。
- 現状分析・課題抽出:業務フローやシステム環境を調査し改善点を明確にする
- IT戦略・システム企画の立案:経営方針に基づき中長期的なIT戦略を設計する
- システム導入支援・プロジェクトマネジメント:要件定義からベンダー選定、導入後の定着までをリードする
- 業務改革・DX推進の提案:クラウドやAI、データ活用を組み合わせ効率化や新たな価値の創出を実現する
- 経営層・現場との橋渡し:経営的な視点と現場の実務を結び最適なソリューションを提示する
ITコンサルタントの役割は、単なるシステムの導入支援にとどまりません。経営課題とITを結びつけるための「経営層の意思決定を支える存在」かつ「現場の変革を推進する伴走者」として機能します。
SEやSIerとの違い
ITコンサルタントと混同されやすい存在として、SE(システムエンジニア)やSIer(システムインテグレーター)が挙げられます。
ただし、これらは前提が異なります。ITコンサルタントやSEは「職種」を指すのに対し、SIerは「企業形態」を表す言葉です。
以下の表で比較してみましょう。
項目 | ITコンサルタント(職種) | SE(職種) | SIer(企業形態) |
---|---|---|---|
主な役割 | 経営課題の把握、IT戦略立案、業務改革の提案 | 要件定義、設計、開発、テストなど技術的実装 | システム全体の企画・構築・運用を一括して請け負う |
関与フェーズ | 上流工程(企画・戦略・要件定義) | 中流〜下流工程(設計・開発・テスト) | 上流〜下流全般(ベンダーやSEを束ねて実行) |
求められる視点 | 経営・業務・ITを横断する総合的な視点 | 技術的な専門知識と実装力 | プロジェクト全体を管理するマネジメント力 |
クライアントとの関係 | 経営層・事業部門への提案・助言 | 現場担当者との要件調整が中心 | 契約主体としてシステムを納品 |
表からも分かるように、ITコンサルタントは経営層に近い立場で課題解決をリードするのに対し、SEは技術的な実装を担う役割、SIerはシステムを提供する企業として全体を統括する役割を持っています。
実際のプロジェクトでは、ITコンサルタントが企画・要件定義を行い、その後SEやSIerが設計・開発・運用を進めるケースが一般的です。こうした協働のなかで役割が重なって見えるため、混同されやすいのです。
ITコンサルタントを目指す場合、「経営に近いポジションで変革を推進する仕事」 であることを意識することが重要です。
ITコンサルタントとSIerの違いについては以下の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
ITコンサルタントになるための主なルート
ITコンサルタントを目指す方法は、これまでのキャリアの状況や経験によって異なります。新卒採用からの挑戦もあれば、第二新卒や未経験からの転身、あるいは経験者としてのキャリアアップなど、複数のルートがあります。
ここでは代表的な4つのパターンを取り上げ、それぞれの特徴を解説します。
新卒から目指す場合
新卒でITコンサルタントを目指す場合は、総合系や外資系のコンサルティングファームに新卒入社することが一般的なルートです。入社後はアナリストやコンサルタントとして配属され、プロジェクトを通じて経験を積みながらキャリアを形成していきます。
すべての企業で新卒採用が行われているとは限りませんが、新卒枠を設けているファームでは例年採用活動が実施されています。選考では論理的思考力や課題解決力に加え、学習意欲や成長意欲といったポテンシャルが重視されます。
新卒で志望する際は、「なぜコンサルタントを目指すのか」「なぜIT分野に携わりたいのか」を明確にし、自身の強みと将来のキャリアビジョンを結びつけて語ることが大切です。
実務経験がない新卒採用では、企業は候補者のポテンシャルを重視するため、キャリアの方向性を具体的に示すことが評価につながります。
第二新卒・ポテンシャル採用から目指す場合
第二新卒やポテンシャル採用枠からITコンサルタントを目指す場合は、即戦力よりも、将来性やポテンシャルを評価されることが一般的です。新卒と同様に実務経験は問われにくく、学習意欲やキャリアへの熱意が評価の中心となります。
選考においては、前職の経験や成果が直接コンサル業務に直結していなくても問題ありません。むしろ、そこで培った論理的思考力やコミュニケーション能力をどのように活かせるかを具体的に示すことが重要です。
また、ポテンシャル採用では「将来的にどのようなキャリアを歩みたいか」を明確に語れるかどうかが評価を左右します。職務経験が限られていても、成長に向けて挑戦を続ける姿勢や、自ら機会を掴みにいく意欲を伝えることが大切です。
そのため、第二新卒として志望する際は、自身の強みを整理したうえでキャリアビジョンに結びつけて語ることが必要です。企業は候補者のポテンシャルを重視しているため、明確な方向性を示すことで「この人材は伸びる」と判断されやすくなります。
中途(未経験)からのキャリアチェンジ
中途で未経験からITコンサルタントを目指す場合は、これまでの業務経験をもとに応用できる強みを示して転職するのが一般的です。直接的なコンサル経験がなくても、他業界で培った力を活かせると、評価される可能性があります。
選考では、業界を問わず身につく基礎的なビジネススキルに加えて、ITやマネジメントに関する基礎知識が重視されます。資格の有無もプラス要素になりますが、必須ではありません。あった方が良い具体的なスキルや資格については、この後の章で詳しく解説します。
未経験から挑戦する場合は*「なぜITコンサルタントを志すのか」という理由を明確にし、これまでの経験をどう活かし、今後どのように成長したいのかを語ることが重要*です。方向性を示すことで、将来性を評価されやすくなります。
中途(経験者)のキャリアアップ
中途で経験者がITコンサルタントへのキャリアアップを目指す場合は、これまでの実務経験をもとに、上流工程やより専門性の高い領域に挑戦することが一般的です。SEやSIer、事業会社のIT部門から転職し、企画・要件定義やDX推進など上流の業務に携わるケースが多く見られます。
選考では、即戦力としてのスキルや実績が重視されます。具体例としては以下の通りです。
- システム導入プロジェクトのマネジメント経験
- ERPやCRMといった特定領域の知見
- データ分析・AI活用といった先端技術の活用経験 など
また、経験者採用では「これまでどのように成果を出してきたか」の具体的な説明が欠かせません。数値や事例を交えて示すことで、専門性だけでなく実行力や再現性をアピールできます。
そのうえでキャリアアップを狙う場合は、自身の強みを明確にし、今後どの領域で価値を発揮したいのかを示すことが重要です。企業は高い専門性を求めると同時に、長期的に組織へ貢献できるかを見ているため、方向性を提示することで採用の可能性が高まります。
ITコンサルタントに必要なスキル
ITコンサルタントとして活躍するためには、幅広いスキルが求められます。ただし、すべてを最初から完璧に備えている必要はありません。
基本となる力を理解し、入社後に伸ばしていける姿勢があれば十分に活躍のチャンスがあります。ここでは特に重要とされる5つのスキルを取り上げ、それぞれの特徴を解説します。
論理的思考力(ロジカルシンキング)
ITコンサルタントに欠かせない代表的なスキルが、論理的思考力(ロジカルシンキング)です。 複雑な課題を整理し、筋道を立てて結論へ導く力は、あらゆるプロジェクトの基盤となります。
論理的思考力が必要とされる場面の例は以下の通りです。
- 顧客の抱える漠然とした課題を、要素ごとに分解して整理する
- 仮説を立て、検証を通じて最適な解決策を導き出す
- 論拠を明確に示し、関係者を納得させる提案を行う
論理的思考力が備わっていると、問題の本質を捉えたうえで効率的に解決策を提示できるようになります。 また、論理的に構築された説明は説得力を持つため、経営層や現場担当者との合意をスムーズに形成するための助けとなります。
コミュニケーション能力
ITコンサルタントは、経営層から現場担当者まで幅広い関係者とやり取りしながらプロジェクトを進めます。そのため、コミュニケーション能力は欠かせないスキルの一つです。
必要とされる具体的な場面は以下の通りです。
- 経営層に対して課題の本質をわかりやすく伝える
- 現場担当者と要件や運用方法を丁寧にすり合わせる
- 異なる立場の関係者を調整し、意見をまとめて結論に導く
単に「話す力」や「聞く力」だけでなく、相手の理解度や立場を踏まえて説明を工夫する姿勢が求められます。円滑なコミュニケーションが取れることで、プロジェクトがスムーズに進行し、信頼関係の構築にもつながります。
ITリテラシー・テクノロジー理解
ITコンサルタントには、ITや最新テクノロジーを理解し、経営課題の解決に結びつける力が必要です。 技術そのものを開発する立場ではなくても、基礎的な知識がなければ適切な提案や顧客との議論が難しくなるためです。
押さえておきたい代表的な知識の例を紹介します。
- システム開発の基本的な流れ(要件定義、設計、開発、テスト、運用)
- クラウドサービス(AWS、Azure、GCPなど)の概要
- データベースやセキュリティの基礎知識
- AI・データ分析といった新技術の基本概念
こうした知識は、エンジニア並みの専門性までは求められません。大切なのは「どの技術がどの課題に役立つのか」の理解です。
基礎を押さえることで顧客との対話や提案の説得力が増し、プロジェクトを円滑に進めることができます。
プロジェクト推進力(マネジメント力)
ITコンサルタントには、多様な関係者を巻き込みながらプロジェクトを計画どおりに進める力が求められます。 プロジェクトには経営層や現場担当者、ベンダーなど立場の異なる人々が関わるため、調整役が必要になります。
具体的に求められる力の例は以下の通りです。
- スケジュールや進捗を管理し遅延を未然に防ぐ
- 課題やリスクを早期に把握し解決策を講じる
- 関係者の意見を調整し合意を得ながら進行する
この力が備わっていることで、プロジェクト全体を滞りなく進められるだけでなく、顧客からの信頼も得やすくなります。
ITコンサルタントは提案するだけでなく、実行段階をリードする存在としても大きな役割を担っています。
学習意欲・成長力
ITコンサルタントには、変化の速いIT業界に対応するため、継続的に学び成長し続ける姿勢が必要です。 技術やビジネス環境は常に進化しており、現状維持のままでは顧客の期待に応えられなくなるためです。
学習意欲・成長力が発揮される場面の例は、以下の通りです。
- 新しいクラウドサービスやAI技術の知識をキャッチアップする
- 顧客の業界動向やトレンドを把握し提案内容に反映する
- プロジェクトでの失敗や課題を振り返り次の改善につなげる
この姿勢があることで、常に最新の知識を取り込みながら自身の専門性を高められます。
結果として、顧客に対して付加価値の高い提案ができるようになり、キャリアの成長スピードも加速します。
ITコンサルタントに資格は必要?
ITコンサルタントになるために、資格は必須ではありません。 実際の採用では、論理的思考力やコミュニケーション能力といった基礎スキルや、これまでの業務経験から培った強みがより重視されます。
ただし、資格は知識やスキルを客観的に証明する手段として有効です。特に未経験から挑戦する場合には、学習意欲や基礎理解があるかを知るための材料として見られることもあります。
ここでは、「資格は必須ではない」という前提を押さえたうえで、持っていると有利になる資格について解説します。
資格は必須ではない
ITコンサルタントの採用においては、資格の有無よりも実務で発揮できるスキルや姿勢が評価の中心となります。 たとえば、課題を整理して解決策を導く力や、多様な関係者と調整を進める力は、資格だけでは評価しきれない部分です。
さらに、コンサルティング業務は顧客の業界や状況によって、必要な知識が異なります。特定の資格を持っていても、それがすべての案件に直結するとは限りません。
だからこそ、資格はあくまで補足的な証明であり、論理的思考力やコミュニケーション能力、プロジェクト推進力といった基盤スキルが最も重視されるのです。
持っていると有利な資格
資格は必須条件ではありませんが、知識やスキルを客観的に示す手段として評価されることがあります。特に未経験から挑戦する場合には、基礎理解や学習意欲を示す材料となり、選考でプラスに働く可能性があります。
ITコンサルタントを目指す際に有利になりやすい資格の例は以下の通りです。
- ITパスポート:社会人全般に必要なITリテラシーを証明できる入門資格
- 基本情報技術者試験:システム開発やITの基礎知識を幅広く身につけられる国家資格
- 応用情報技術者試験:マネジメントや高度なIT知識を証明でき、即戦力性を示しやすい
- 簿記2級:会計や財務の基礎理解を持ち、業務改善や経営支援の提案に活かせる
- TOEIC(高スコア):外資系ファームやグローバル案件でのコミュニケーション能力を示す指標
これらはあくまで加点要素であり、資格そのものが合否を決めるわけではありません。大切なのは、取得した資格をどのように活かしてキャリアに結びつけるかを語れることです。
ITコンサルタントに学歴は求められる?
ITコンサルタントになるために、特定の学歴は求められません。 有名大学出身でなければ難しいと考える方もいますが、実際には知識やスキル、経験の方が重視される傾向にあります。
その背景には、IT人材の不足と流動性の高さがあります。IT業界では慢性的な人材不足が続いており、多くの企業が必要なスキルを持つ人材を積極的に採用しているため、「即戦力としてどのように貢献できるか」が評価の軸となっているのです。
一方で、大学での学びがキャリア形成に有利に働く場合もあります。コンピュータサイエンスや情報工学、経営学の学位は業務に直結し、情報マネジメントやデータ分析、プログラミングの履修も評価されやすい領域です。
さらに修士号を取得していれば専門性が高まり、転職での競争力を強めることが可能です。学歴は必須条件ではないものの、うまく活かすことで選考を有利に進められる可能性があります。
ITコンサルタントを目指す上で知っておきたいこと
ITコンサルタントを志す際、その後の待遇や働き方、さらに自分との適性を理解しておくことで、入社後のギャップを減らし、長期的なキャリア形成につなげられます。
ここでは、年収・待遇の目安、働き方やキャリアパス、そして向いている人と向いていない人の特徴について解説します。
年収・待遇の目安
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、ITコンサルタントの平均年収は約752万円とされ、日本の平均年収約461万円を大きく上回ります。(引用:平均給与|国税庁)
ITコンサルタントの年収は経験や役職によって差があり、若手層では500万円前後からのスタートとなる一方、マネージャー以上では1,000万円を超えることもある点が特徴です。
待遇面では、基本給に加えて業績連動型のボーナスや、成果に応じたインセンティブが支給されるケースが一般的です。 成果主義が反映されやすいため、努力や実績がそのまま収入に結びつきやすい環境といえるでしょう。
このようにITコンサルタントは高水準の年収を期待できる職種ですが、その水準を維持・向上させるには成果を出し続ける姿勢が求められます。 報酬と成長の両方を追求できる点が、ITコンサルタントの大きな魅力です。
働き方とキャリアパス
ITコンサルタントは、プロジェクト単位で動くことが多く、繁忙期にはハードワークになりやすい職種です。一方で、成果主義に基づく裁量の大きさやリモートワークの導入など、柔軟な働き方も広がっています。
キャリアパスについては、専門性を磨き成果を積み重ねることで、方向性を広げられる点が特徴です。代表的な選択肢は以下の通りです。
キャリアの方向性 | 具体例 | 特徴・魅力 |
---|---|---|
同業界でのキャリアアップ | 他のITコンサルファーム/外資系コンサルファーム | より大規模な案件やグローバルプロジェクトに挑戦できる |
関連業界への転身 | SIer/事業会社(経営企画・DX推進部門など) | 実務寄りの立場から変革推進を経験できる |
独立・起業 | フリーランス/独立系コンサル設立 | 案件選択や働き方の自由度が高く、自分の裁量でキャリアを構築できる |
このように、ITコンサルタントはキャリア形成の自由度が高い点が魅力です。特に近年ではフリーランスとして活動する人も増えており、柔軟な働き方を実現できる職種として注目されています。
向いている人・向いていない人の特徴
ITコンサルタントに向いているのは、複雑な課題を論理的に整理できる人や、相手の意図を汲み取り分かりやすく伝えられる人です。変化を前向きに楽しみ、新しい知識を吸収し続ける探究心を持つ人も適性が高いといえます。
一方で、新しい環境への抵抗感が強い人や、抽象的な課題を扱うのが苦手な人はミスマッチになりやすい傾向があります。自分のペースで作業したい、成果や納期に強い責任を負うことにストレスを感じる人も注意が必要です。
さらに詳しい特徴については、以下の記事で解説していますので、目を通してみてください。
まとめ
ITコンサルタントは、経営とITをつなぐ役割を担い、高い専門性が求められる職種です。仕事内容や必要なスキル、キャリアパスを理解することで、自分に適性があるかを判断しやすくなります。
資格や学歴は必須ではなく、重視されるのはスキルや経験の活かし方です。そのうえで転職を検討する際は、MyVisionのような専門エージェントを活用することで、選考対策やキャリアの選択肢を効率的に広げられます。