ITコンサルタントにおすすめの資格は?未経験・経験者別に難易度とあわせて解説!
2025年08月28日更新
ITコンサルタントを目指すにあたって、「資格を取得しておいた方が有利なのだろうか」と考える方も多いのでしょう。
ITコンサルタントには必須の資格はありませんが、適切な資格を取得することで基礎知識の習得や専門性の証明につながり、転職やキャリアアップの場面で大きな強みとなります。
ただし、資格の選び方は「未経験からITコンサルタントを目指すのか」「すでにITやコンサル領域で経験があるのか」によって変わります。
基礎固めに適した資格と、経験者が専門性を高めるための資格は異なるため、自分の状況に合わせて選択することが重要です。
本記事では、ITコンサルタントにおすすめの資格を未経験者・経験者別に整理し、それぞれの難易度や取得メリットを解説します。
さらに、資格取得以外に転職を成功させるためのポイントや、実際の転職成功事例についても紹介しますので、ITコンサルタントへ転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
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ITコンサルタントになるために資格は必要か
結論からいうと、ITコンサルタントとして働くために必須の資格はありません。
医師や弁護士のような国家資格がなければ業務ができない職種とは異なり、ITコンサルタントは資格がなくても仕事に従事することができます。
しかし、特に以下の2つの観点で、資格は非常に有効な手段となります。
- 自身の知識やスキルを客観的に示す指標として活用できる
- 未経験の分野について体系的に学習するための手段として優れている
1つ目は、転職活動やクライアントとの信頼構築において、第三者機関が認定した証明により、自分の実力を分かりやすく示せる点です。
2つ目は、資格の出題範囲に沿って勉強することで、その分野の基礎から応用まで網羅的に知識を身につけられる点です。
ただし、資格は決して「取得すればITコンサルタントになれる」ものではありません。
あくまで実際に評価されるのは、資格取得に向けた学習過程で身につけた知識や、これまでの実務経験です。
そのため、資格取得を検討する際は「なぜその資格を取るのか」「取得後にどう活用するのか」といった目的を明確にすることが重要です。
自分のキャリア目標に合わせて戦略的に資格を選択することで、ITコンサルタントとしての成長を効率的に進めることができるでしょう。
ITコンサルタントにおすすめの資格を未経験・経験者別で解説
ITコンサルタントを目指すにあたって、どの資格を取得すべきかは現在のスキルレベルや経験によって大きく異なります。
未経験者が専門性の高い資格にいきなり挑戦しても挫折しやすく、反対に経験者が基礎的すぎる資格を選んでもキャリアアップに直結しにくいためです。
ここでは、ITコンサルタントにおすすめの資格を「未経験者向け」と「経験者向け」の2つのカテゴリーに分けて紹介します。
- 未経験者向け:幅広い領域をカバーする資格を中心にITコンサルタントに必要な土台作りに役立つもの
- 経験者向け:特定領域での深い専門知識やプロジェクト管理能力の向上に焦点を当てた資格
それぞれの資格について解説しますので、自分の現状と目標に合わせて選択の参考にしてください。
未経験者がITコンサルタントを目指す上で基礎固めに役立つ資格
未経験からITコンサルタントを目指す場合、まずはITの基礎知識を体系的に身につけることが重要です。
ここでは、異なる領域をカバーする7つの資格を紹介します。
資格名 | 特徴 | 難易度の目安 | 活かせる領域 |
---|---|---|---|
CompTIA IT Fundamentals (ITF+) | IT全般の基礎知識を体系的に学べる | 初級 | IT業界の全体理解 |
G検定 | AI・ディープラーニングの知識を習得 | 初級〜中級 | データ活用・AI関連PJ |
基本情報技術者試験 | 国家資格としてIT基礎を広くカバー | 中級 | IT全般の基盤スキル |
オラクルマスター | データベースに関する専門資格 | 初級~上級 | DB設計・運用 |
ITコーディネータ | ITを活用した経営支援に強み | 中級 | 業務改善・DX推進 |
CCNA | ネットワーク技術の基礎資格 | 中級 | インフラ設計・運用 |
AWS認定 | クラウド環境の設計・運用に必須 | 中級 | クラウド導入・運用 |
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これらの資格は、ITの基礎から特定領域の専門知識まで幅広くカバーしています。
「IT全般の基礎を固めたい方」「特定の技術領域に興味がある方」「ビジネス視点でのIT活用を学びたい方」など、それぞれ異なるニーズに対応できるよう選定しました。
自分の興味や将来目指したいITコンサルタントの専門分野に合わせて、適切な資格を選択することで効率的にスキルアップを図ることができるでしょう。
CompTIA IT Fundamentals (ITF+)
*CompTIA IT Fundamentals (ITF+)*は、IT業界への入門者を対象とした国際資格です。
コンピュータの基本概念からネットワーク、セキュリティ、ソフトウェア開発まで、ITの幅広い基礎知識を体系的に学べます。
IT知識がほとんどない状態からでも挑戦でき、専門用語の理解から始めて実際のIT環境での基本操作まで、段階的にスキルを身につけることが可能です。
ITコンサルタントを目指す未経験者にとって、クライアントとの会話で必要となる基本的なIT用語や概念を理解するための第一歩として最適な資格といえます。
この資格は有効期限がないため、一度取得すれば生涯にわたって活用でき、ITコンサルタントとしてのキャリアをスタートする際の基礎固めとして非常におすすめです。
資格名 | CompTIA IT Fundamentals (ITF+) |
---|---|
種別 | 民間資格 |
公式サイトURL | https://www.comptia.jp/certif/core/comptia_itf_new/ |
試験内容 | ITの概要と専門用語/インフラストラクチャ/アプリケーションとソフトウェア/ソフトウェア開発/データベースの基礎/セキュリティ |
開催時期 | 随時(CBT形式) |
難易度 | 初級 |
受験料 | 16,348円(税込) |
合格率 | 非公開 |
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G検定
G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催するAI・機械学習に関する検定試験です。
ディープラーニングの基礎知識から実用化に向けた技術、法的・倫理的課題まで、AI分野の幅広い知識を体系的に学習できます。
本検定の特徴は、プログラミングスキルは不要で、AIの概念や活用事例、社会への影響などをビジネス視点で理解できる点です。
技術的な詳細よりも「AIをどのようにビジネスに活用するか」という実践的な観点を重視しています。
特にDX推進やAI導入支援を行うITコンサルタントを目指す方にとって、クライアントにAI活用の価値を説明し、適切な提案を行うための基礎知識として非常に有用な資格です。
AI分野は急速に発展しているため、最新の動向やトレンドを把握するうえでも役に立ちます。
資格名 | G検定(ジェネラリスト検定) |
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種別 | 民間資格 |
公式サイトURL | https://www.jdla.org/certificate/general/ |
試験内容 | 人工知能/機械学習/ディープラーニング/AI活用事例/法的課題 |
開催時期 | 年6回(1月、3月、5月、7月、9月、11月) |
難易度 | 初級〜中級 |
受験料 | 13,200円(税込) |
合格率 | 65〜70%程度 |
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基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、経済産業省が認定するIT分野の国家資格です。
コンピュータシステムの基礎理論から、プログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティまで、IT全般の知識を体系的に習得できます。
本試験は、IT業界で認知度が高く、多くの企業で評価される点が特徴です。
技術的な知識だけでなく、経営戦略やプロジェクトマネジメント、法務といったビジネス領域もカバーしているため、ITコンサルタントに必要な幅広い視点を身につけることができます。
未経験からITコンサルタントを目指す方にとって、この資格は技術的な信頼性を示す重要な指標となります。
クライアントや転職先企業に対して、ITの基礎知識をしっかりと身につけていることを客観的に証明できるため、キャリアの土台作りに非常に効果的です。
資格名 | 基本情報技術者試験 |
---|---|
種別 | 国家資格 |
公式サイトURL | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html |
試験内容 | IT基礎理論/コンピュータシステム/技術要素/開発技術/プロジェクトマネジメント/経営戦略 |
開催時期 | 随時(CBT形式) |
難易度 | 中級 |
受験料 | 7,500円(税込) |
合格率 | 35%〜40%前後 |
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オラクルマスター
オラクルマスターは、日本オラクル社が認定する実施する、データベース技術者向けの専門資格です。
正式名称は「ORACLE MASTER」で、世界共通資格である「Oracle Certification Program」の日本版にあたります。
データベースは企業の基幹システムに欠かせない技術であり、ITコンサルタントとしてシステム構築や運用に関わる際に基礎となる知識です。
ブロンズ(入門)からシルバー、ゴールド、プラチナまで段階的にレベルが設けられているため、未経験者から経験者まで幅広く学習できます。
多くの企業でOracleデータベースが採用されているため、クライアントへの提案力向上や技術的な信頼性の確保に直結し、データベース関連プロジェクトでの活躍が期待できます。
資格名 | オラクルマスター |
---|---|
種別 | 民間資格 |
公式サイトURL | https://www.oracle.com/jp/education/certification/index-172250-ja.html |
試験内容 | SQL基礎/データベース管理/パフォーマンス/バックアップリカバリ(レベル別に出題範囲が異なる) |
開催時期 | 随時(CBT形式) |
難易度 | ブロンズ:初級 / シルバー:中級 / ゴールド以上:上級 |
受験料 | 37,730円(税込) |
合格率 | 非公開 |
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ITコーディネータ
ITコーディネータは、経済産業省が推進する認定資格で、ITと経営の橋渡しを担う専門人材を育成するための制度です。
単なるITスキルだけでなく、経営課題を理解し、ITを活用した解決策を提案できると証明できるのが特徴です。
試験制度は、まず「ケース研修」を修了したうえで資格試験に臨む流れとなっています。
ケース研修では、IT経営プロセスをベースにした実践的な演習を通じて、経営とITの両面から課題を分析・提案するスキルを身につけられます。
また、受験コースには「一般コース」と「専門スキルコース」があり、特に一般コースであれば誰でも受験可能です。
未経験からでも学習を通じて体系的に知識を習得できるため、ITコンサルタントを目指す方にとってキャリアの強い後押しとなります。
資格名 | ITコーディネータ |
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種別 | 民間資格 |
公式サイトURL | https://www.itc.or.jp/ |
試験内容 | 一般コース:PGL全体の基本問題/PGLのデジタル経営成長サイクル、価値実現サイクル、デジタル経営共通基盤からの応用問題・専門スキルコース:PGL全体の基本問題/PGLのデジタル経営共通基盤からの応用問題 |
開催時期 | 年2回 |
難易度 | 中級 |
受験料 | 一般コース:19,800円(税込)・専門スキルコース:9,900円(税込)・ケース研修:220,000円(税込) |
合格率 | 60%~70% |
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CCNA
CCNAは、シスコシステムズ社が認定するネットワーク技術者向けの国際資格です。
正式名称は「Cisco Certified Network Associate」で、ネットワークの基礎から実際の設計・構築・運用まで、体系的にスキルを習得できる世界標準の認定制度となっています。
CCNAの特徴は、座学だけでなく実機を使った実習形式の学習が重視されている点です。
ルーターやスイッチの設定、ネットワークトラブルシューティング、セキュリティ対策など、現場で即戦力となる技術力を身につけることができます。
ネットワークは企業のITインフラの根幹を担う技術であり、ITコンサルタントとしてシステム提案を行う際に不可欠な知識です。
CCNAを取得することで、クライアントの既存ネットワーク環境を正確に把握し、最適なシステム構成を提案できるようになります。
特に、インフラ設計やセキュリティ対策を専門とするコンサルタントを目指す方には、非常におすすめの資格といえるでしょう。
資格名 | CCNA(Cisco Certified Network Associate) |
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種別 | 民間資格 |
公式サイトURL | https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.html |
試験内容 | ネットワーク基礎/ネットワークアクセス/IPコネクティビティ/IPサービス/セキュリティ基礎/自動化とプログラマビリティ |
開催時期 | 随時(CBT形式) |
難易度 | 中級 |
受験料 | 300米ドル(税別) |
合格率 | 非公開 |
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AWS認定
*AWS認定(AWS Certified) *は、Amazon Web Services が提供するクラウドサービスに関する、知識とスキルを証明するベンダー資格です。
クラウド市場で圧倒的なシェアを誇るAWSを対象としており、クラウド導入や運用に関わるITコンサルタントにとって強力なアピール材料となります。
認定資格は「Foundational(基礎レベル)」「Associate(アソシエイト)」「Professional(プロフェッショナル)」「Specialty(専門領域)」の4段階に分かれており、自分のレベルやキャリアプランに応じて選択できます。
未経験者であれば 「AWS Certified Cloud Practitioner(クラウドプラクティショナー)」 からの受験が推奨され、クラウドの基本的な概念やサービスの全体像を体系的に理解できます。
クラウドの活用は今や業界を問わず必須となっているため、AWS認定を持つことはDX推進やクラウド移行をテーマにしたプロジェクトに携わるうえで大きな強みとなります。
資格名 | AWS認定 |
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種別 | 民間資格 |
公式サイトURL | https://aws.amazon.com/jp/certification/ |
試験内容 | クラウド基礎/セキュリティ/アーキテクチャ設計/運用/開発など(レベル別に出題範囲が異なる) |
開催時期 | 随時(CBT形式) |
難易度 | 初級~中級(レベルにより異なる) |
受験料 | Foundational:16,500円(税込)・Associate:22,000円(税込)・Professional:44,000円(税込)・Specialty:44,000円(税込) |
合格率 | 非公開 |
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ITコンサルタントとして専門性を高めたい経験者におすすめの資格
一定の実務経験を積んだうえでキャリアアップを目指す場合には、ITの基礎知識よりも「専門性の深化」や「マネジメント力の強化」を意識した資格が有効です。
ここでは、コンサルタントとしての信頼性をさらに高められる7つの資格を紹介します。
資格名 | 特徴 | 難易度の目安 | 活かせる領域 |
---|---|---|---|
応用情報技術者試験 | 国家資格としてIT全般を応用レベルで網羅 | 中級~上級 | ITコンサル全般の基礎力強化 |
中小企業診断士 | 経営・戦略立案に強みを持つ国家資格 | 上級 | 経営コンサル・業務改革PJ |
ITストラテジスト | 企業のIT戦略立案を担う高度資格 | 上級 | DX戦略・経営企画支援 |
CISA(公認情報システム監査人) | 国際的に認知された監査資格 | 上級 | IT監査・内部統制 |
ITILファンデーション | ITサービス管理の国際標準資格 | 中級 | 運用改善・サービスマネジメント |
プロジェクトマネージャ試験 | 大規模プロジェクトの推進力を証明 | 上級 | システム導入・PMO / PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル) |
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル) | 国際的に通用するPM資格 | 上級 | グローバルPJ・マネジメント領域 |
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これらの資格は、ITの戦略立案から監査、マネジメントまで幅広い領域をカバーしています。
「高度な専門性を持つエキスパートを目指したい方」「マネジメントポジションでキャリアを築きたい方」「国際的な案件に挑戦したい方」など、それぞれの志向に応じて選択することで、ITコンサルタントとしての市場価値を一段と高めることができるでしょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、基本情報技術者試験の上位にあたります。
ITの技術的な知識だけでなく、マネジメントや経営戦略、法務といった分野までカバーしており、総合的なスキルを証明できる資格です。
出題範囲は非常に広く、ネットワークやデータベースといった技術的な要素に加え、システム開発手法、セキュリティ、さらには業務プロセスの分析や経営戦略立案に関わる内容まで問われます。
そのため、IT業務の経験がある方にとっては知識の整理や応用力の強化につながり、コンサルタントとして上流工程を担う素地を作ることができます。
また、国家資格としての認知度が高く、履歴書に記載することで転職市場において「一定の実務知識と応用力を持つ人材」としてアピールできる点も大きな魅力です。
ITコンサルタントとして専門性を高めたい経験者にとっては、キャリアアップの基盤となる資格といえるでしょう。
資格名 | 応用情報技術者試験 |
---|---|
種別 | 国家資格 |
公式サイトURL | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html |
試験内容 | IT技術全般/システム開発/プロジェクトマネジメント/経営戦略/記述式問題 |
開催時期 | 年2回 |
難易度 | 中級~上級 |
受験料 | 7,500円(税込) |
合格率 | 20%前後 |
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中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業支援法に基づく国家資格で、企業の経営課題を診断し、改善策を提案する経営コンサルタントの専門資格です。
IT分野の資格とは異なり、経営戦略、マーケティング、財務、人事組織など、企業経営全般にわたる幅広い知識が求められます。
試験は一次試験(7科目)と二次試験(筆記・口述)で構成され、単なる知識の暗記ではなく、実際の企業事例に対してどのような分析・提案ができるかが重視されます。
特に二次試験では、与えられた企業の課題を整理し、具体的な改善策を論理的に構築する能力が問われるため、コンサルタントとしての思考プロセスを体系的に身につけることができます。
ITコンサルタントが中小企業診断士を取得する最大のメリットは、技術的な提案だけでなく、経営的な視点からクライアントにアプローチできるようになることです。
DXや業務改善といったプロジェクトにおいて、組織変革まで含めた包括的な提案が可能となるため、コンサルタントとしての付加価値を大幅に向上させることができるでしょう。
資格名 | 中小企業診断士 |
---|---|
種別 | 国家資格 |
公式サイトURL | https://www.jf-cmca.jp/ |
試験内容 | 一次試験:経済学/財務・会計/企業経営理論/運営管理/IT/法務など7科目・二次試験:事例問題による筆記試験+口述試験 |
開催時期 | 年1回 |
難易度 | 上級 |
受験料 | 一次試験:14,500円(非課税)・二次試験:17,800円(非課税) |
合格率 | 約5% |
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ITストラテジスト
ITストラテジスト試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、IT分野の最高峰資格の一つに位置づけられています。
企業の経営戦略とIT戦略を結びつけ、ITを活用した事業価値の創出や競争優位の確立を担う高度IT人材を認定する資格です。
試験の特徴は、技術的な知識よりも戦略的思考力と企画立案能力が重視される点です。
午後試験では実際の企業事例をもとに論述形式で回答する必要があるため、単なる技術者ではなく、経営層と対等に議論できるIT戦略の専門家としての能力が問われます。
DX推進やIT戦略策定を専門とするコンサルタントを目指す方にとって、ITストラテジストは非常に有効な資格といえます。
クライアントの経営課題を理解し、それをIT戦略に落とし込んで具体的なロードマップを描く能力を証明できるため、経営陣からの信頼獲得や大規模なデジタル変革プロジェクトのリーダーとして活躍する道が開けるでしょう。
資格名 | ITストラテジスト |
---|---|
種別 | 国家資格 |
公式サイトURL | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html |
試験内容 | 午前:情報処理全般・IT戦略基礎・午後Ⅰ:事例形式(記述式)・午後Ⅱ:論文試験(IT戦略立案・推進に関する論述) |
開催時期 | 年1回 |
難易度 | 上級 |
受験料 | 7,500円(税込) |
合格率 | 15%前後 |
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CISA(公認情報システム監査人)
*CISA(Certified Information Systems Auditor)*は、ISACA(情報システムコントロール協会)が認定する国際的な専門資格です。
情報システムの監査、セキュリティ、リスク管理に関する専門知識を証明する資格として、世界200カ国以上で認知されています。
試験では、情報システム監査の手法やガバナンス、リスクアセスメント、セキュリティ管理など、企業のIT統制に関わる幅広い領域が出題されます。
技術的な知識だけでなく、監査の観点から情報システムを評価し、適切な統制策を提案する能力が求められるのが特徴です。
難易度は高く、受験資格として5年以上の情報システム監査・管理・セキュリティ関連の実務経験が推奨されています(一定条件で短縮可能)。
そのため、ある程度の実務経験を積んだITコンサルタントが、専門性をさらに高める目的で挑戦する資格といえます。
取得することで、IT監査やリスクコンサルティング、内部統制強化に関連する案件に関わりやすくなるため、キャリアの幅を広げたい方に有効です。
資格名 | CISA(公認情報システム監査人) |
---|---|
種別 | 民間資格 |
公式サイトURL | https://www.isaca.gr.jp/cisa/ |
試験内容 | 情報システム監査/ガバナンス/リスク管理/システム取得開発/運用保守 |
開催時期 | 随時(CBT形式) |
難易度 | 上級 |
受験料 | ISACA会員:575米ドル・ISACA非会員:760米ドル |
合格率 | 非公開 |
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ITILファンデーション
ITILファンデーションは、ITサービス管理における世界標準のフレームワーク「ITIL(Information Technology Infrastructure Library)」の入門資格です。
ITサービスの設計・運用・改善に関するフレームワークを体系的に学べるため、システム導入後の運用フェーズやサービス改善に携わるITコンサルタントにとって有効です。
資格の特徴は、ベンダーや技術に依存しない汎用的な知識を学べる点にあります。
具体的には、インシデント管理、変更管理、問題管理、サービスレベル管理といったプロセスを理解し、組織全体で効率的かつ安定したITサービスを提供するための考え方を習得できます。
難易度は高くなく、ITサービスマネジメントに関心がある経験者であれば比較的短期間で取得可能です。
そのため、運用改善やサービスマネジメント領域に強みを持ちたいITコンサルタントにとって、最初の一歩として適した資格といえるでしょう。
資格名 | ITILファンデーション |
---|---|
種別 | 民間資格 |
公式サイトURL | https://itstrategy.jp/itil/aboutitilfoudation |
試験内容 | ITサービスマネジメント/サービス戦略/設計・移行・運用・継続的改善 |
開催時期 | 随時(CBT形式) |
難易度 | 中級 |
受験料 | オンライン資格:76,385円(税込)・プロメトリック試験センター:67,793円(税込) |
合格率 | 非公開 |
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プロジェクトマネージャ試験
*プロジェクトマネージャ試験(PM) *は、情報処理推進機構(IPA)が実施する高度情報処理技術者試験の一つで、大規模かつ複雑なシステム開発プロジェクトを計画・管理・遂行する能力を証明できる国家資格です。
プロジェクトマネージャとして必要なリーダーシップやリスク管理、品質・コスト・納期のバランスを取るスキルが試験で問われます。
試験では、要件定義や計画立案といった上流工程に加え、進捗・品質・コスト管理、リスク対応、チームマネジメントまで幅広い内容が出題されます。
特に午後Ⅱ試験の論文では、実際のプロジェクト経験をもとに課題解決のプロセスを論理的に表現する力が求められます。
難易度は非常に高く、ITの実務経験とプロジェクト管理の実績を持つ人材でなければ合格は難しい試験です。
しかし、合格できれば「高度なマネジメント力を備えた人材」であることを国家資格として証明でき、ITコンサルタントとしてプロジェクト全体をリードする立場を目指すうえで大きな基盤となるでしょう。
資格名 | プロジェクトマネージャ試験 |
---|---|
種別 | 国家資格 |
公式サイトURL | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html |
試験内容 | 午前:情報処理・マネジメント全般・午後Ⅰ:事例形式(記述式)・午後Ⅱ:論文試験(プロジェクト経験に基づく課題解決の論述) |
開催時期 | 年1回 |
難易度 | 上級 |
受験料 | 7,500円(税込) |
合格率 | 13%前後 |
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プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)
*PMP(Project Management Professional)*は、アメリカのプロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定する国際的なプロジェクト管理資格です。
業界や技術に依存しない汎用的なプロジェクト管理スキルを証明できます。
試験では、PMIが体系化した「PMBOK Guide」に基づき、プロジェクトの立上げから計画、実行、監視・コントロール、終結まで、プロジェクトライフサイクル全体の管理手法が問われます。
ITプロジェクトに限らず、建設、製造、金融など様々な業界で応用できる普遍的なマネジメント知識を習得できるのが特徴です。
受験には一定の学歴とプロジェクト管理の実務経験(大卒で3年以上、高卒で5年以上)が必要で、さらに35時間のプロジェクト管理教育の受講が義務付けられています。
難易度は高めですが、取得すれば国際的に通用するマネジメントスキルを証明でき、キャリアの幅を大きく広げられます。
資格名 | プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP) |
---|---|
種別 | 民間資格 |
公式サイトURL | https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pmp/ |
試験内容 | 人、プロセス、ビジネス環境(予測型アプローチからの出題、約半分はアジャイル型アプローチまたはハイブリッド型アプローチ) |
開催時期 | 随時(CBT形式) |
難易度 | 上級 |
受験料 | PMI会員:405米ドル・PMI非会員:655米ドル |
合格率 | 非公開 |
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ITコンサルタントが資格を取得するメリット
ITコンサルタントにとって資格は必須ではありませんが、取得することで得られるメリットは多いです。
資格は単なる肩書きではなく、学習を通じて知識を体系的に整理し、実務に応用できるスキルを高める機会となります。
さらに、第三者から「一定の専門性を持っている」と評価されやすくなり、転職やキャリアアップにおいても有利に働きます。
ここからは、ITコンサルタントが資格を取得する主なメリットとして「自身のスキルアップ」と「客観的な証明」という2つの観点から解説していきます。
自身のスキルアップにつながる
資格取得の大きなメリットは、合格という「結果」だけではなく、その過程で得られる知識や理解の深まりにあります。
試験に向けて体系的に学習することで、これまで触れたことのない領域や最新の技術トレンドについて理解を深めることが可能です。
さらに、資格取得の勉強で得た体系的な知識は、その後に新しい分野を独学で学ぶ際の基盤にもなります。
断片的な情報を調べるだけでは理解が難しいテーマも、資格学習で培った基礎があればスムーズに吸収できるでしょう。
また、資格学習では単に知識を暗記するだけでなく、実務で直面する課題をどのように解決するかを意識しながら学べます。
結果として、学んだ内容を現場で応用しやすくなり、資格取得後のプロジェクトにすぐ活かせる点も大きな強みです。
客観的に知識や経験を証明できる
資格は、自分の知識やスキルを客観的に示す証拠となり、「この分野を理解している」というレベル感を採用担当者やクライアントに伝えられます。
特にITコンサルタントは専門性を求められるため、資格を持つことで一種の権威性を備えて説明できる点が大きな強みです。
また、資格によって「どのレベルまでできるのか」が相手に伝わるため、認識のズレが生じにくくなります。
結果として、クライアントや上司から仕事を任されやすくなり、プロジェクトを円滑に進めやすくなるでしょう。
さらに、転職活動においても資格は有効で、専門性を客観的に示せることは差別化につながります。
書類選考や面接での説得力を高め、経験と合わせて強いアピールが可能です。
ITコンサルタントになるには
ITコンサルタントへの転職を成功させるためには、資格取得だけでなく、戦略的な準備と行動が必要です。
資格はあくまで転職活動を有利に進めるための一つの要素であり、それだけでITコンサルタントになれるわけではありません。
ここでは、ITコンサルタントになるために押さえておきたい3つのポイントを解説します。
これらを意識することで、未経験者でも効率的にステップを踏み、転職成功につなげられるでしょう。
必要なスキルを確認し、不足があれば資格を取得する
ITコンサルタントを目指す際は、目指す企業や職種で求められるスキルが求められているかを把握することが出発点です。
システム開発やインフラの基礎を重視する企業もあれば、経営戦略や業務改善の視点を重んじる企業もあるため、自分に求められるスキルを具体的に整理することが重要になります。
必要なスキルを確認する際は、次のような方法がおすすめです。
- 志望する企業の求人票を確認する
- 現役ITコンサルタントのインタビュー記事や書籍を参照にする
- 転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談する
スキル要件を把握した後は、自分の現在の能力と照らし合わせてギャップを特定します。
不足している知識や経験がある場合は、それに関連する資格の取得を検討することが効果的です。
特に未経験者や若手の場合、資格は即戦力を示すだけでなく「学習意欲」や「キャッチアップ力」を伝える手段としても有効です。
資格取得を通じて得た知識を今後の実務にどう活かすかまで語れると、成長性を期待されやすくなり、採用担当者に前向きな印象を与えることができるでしょう。
実践に近い形で面接対策をする
ITコンサルタントの面接では、自身の経験や志望理由を、わかりやすくかつ定量的に伝えることが求められます。
コンサルタントの本質的な仕事は「クライアントに提案し、承認を得る」ことであるため、面接時からその適性があるかどうかを厳しく評価されることを理解しておきましょう。
経験者の場合は、これまでのプロジェクトでの役割や成果について具体的に説明できるよう準備が必要です。
整理するべきポイントは以下の通りです。
- プロジェクトの規模・期間・予算
- 自分の担当領域と具体的な成果
- 課題に対してどのような解決策を提案したか
- 定量的な改善効果(コスト削減額、効率化の数値など)
また、コンサル採用ではケース面接が課されることも多く、面接官との対話を通じて論点を整理する力が試されます。
事前に模擬練習を重ね、実践に近い形で回答を組み立てられるように準備しておくことが、合格に近づくポイントとなるでしょう。
転職エージェントを活用する
ITコンサルタントの需要は増加しているものの、面接で求められる基準は依然として高く、一人で書類作成から面接対策まで十分なレベルで準備するのは容易ではありません。
特に市場の動向や求められるスキルレベルについては、インターネット上の情報だけでは不十分なことが多く、実際の採用現場を知る専門家である、転職エージェントのサポートが重要です。
転職エージェントの活用には、以下のようなメリットがあります。
- 自分のスキルレベルについて客観的な評価を受けられる
- 志望企業の選考傾向や求められる人物像を把握できる
- 模擬面接やケース面接の実践的な対策を受けられる
- 履歴書・職務経歴書の添削とブラッシュアップができる
転職エージェントを利用する場合は、ITコンサルタント転職に特化したエージェントがおすすめです。
業界の最新動向や各ファームの特色を熟知しているため、より精度の高いサポートが期待できるでしょう。
ITコンサルタントに転職成功した事例
ITコンサルタントは専門性の高さゆえに選考基準も厳しく、転職活動に不安を抱える方も多い職業です。
しかし実際には、未経験からチャレンジして成功した方や、これまでの経験を活かしてキャリアアップを実現した方が多くいます。
ここでは、MyVisionを通じてITコンサルタントへの転職を果たした方の事例を紹介します。
実際のケースを知ることで、転職活動のイメージを具体的に描けるようになり、自分のキャリアに重ね合わせて考えるきっかけになるでしょう。
事例①未経験からITコンサルタントへ転職
転職前の業界・職種 | 食品メーカー・生産管理 |
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転職理由 | 改善提案が通らず、社内の意思決定の遅さにストレスを感じたため |
転職で苦労したこと | 退職時の引き止めに時間がかかった |
MyVisionの支援内容 | 経験の棚卸しと強みの言語化、ケース面接を想定した徹底的な面接対策 |
転職後の企業 | IT系コンサルティングファーム(DXコンサルタント) |
年収UP幅 | 600万円→700万円(+100万円) |
キャリア展望 | DX領域のエキスパートとして社内外から信頼される存在になること |
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食品メーカーで生産管理に携わっていたR.Hさんは、改善提案がなかなか受け入れられない社風に限界を感じて転職を決意しました。
きっかけは、コンサルファームに転職した元同僚の「意思決定が早く、自分の意見が反映されやすい環境」という話を聞いたことでした。
MyVisionの面談では、過去に関わったDXプロジェクトの経験が強みになると指摘し、選考に向けた戦略を一緒に練り上げました。
特に面接対策では、想定される質問を徹底的に洗い出し、回答を準備したことで本番でも自信を持って臨めたとのことです。
結果として、IT系コンサルティングファームのDXコンサルタントに転職し、年収も100万円アップしました。
今後はDX領域のエキスパートとして成長していくことを目指しています。
引用:食品メーカーで生産管理の改善提案が通らないストレスから脱却し、DXプロジェクトでの経験を活かしてコンサルタントへ転職|MyVision
事例②経験者がキャリア志向に合う環境へ転職
転職前の業界・職種 | 外資系戦略コンサルティングファーム・シニアコンサルタント |
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転職理由 | 職位が上がると営業目標に縛られ、クライアントと直接向き合う時間が減ることへの不安 |
転職で苦労したこと | 「なぜデリバリーを続けたいのか」を論理的に整理する点 |
MyVisionの支援内容 | キャリア志向に合ったファームの紹介、面接での理由付け強化のサポート |
転職後の企業 | 日系ITコンサルティングファーム(マネージャー) |
年収UP幅 | 1,000万円→1,150万円(+150万円) |
キャリア展望 | 海外案件を含め、クライアントと直接向き合い続ける戦略コンサルタントとして活躍すること |
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R.Eさんは東京大学を卒業後、外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして活躍していました。
新卒から大規模な海外案件を手がけ、刺激的なキャリアを歩んできましたが、今後職位が上がると営業目標達成が大きな比重を占め、クライアントと直接向き合う時間が減ることに懸念を抱くようになり、転職を決意しました。
MyVisionでは、事前の調査では見つけられなかった候補ファームを含め、自身の志向に合う企業を複数紹介しました。
さらに「なぜデリバリーにこだわるのか」を言語化する面接対策を行ったことで、自信を持って選考に臨めるようになったようです。
結果、R.Eさんは希望していた日系ITコンサルティングファームのマネージャーとして内定を獲得しました。
年収も150万円アップし、今後も海外案件を含めてクライアントと直接向き合えるキャリアを歩むことを目指しています。
引用:デリバリーの最前線でクライアントと向き合い続けるため戦略コンサルタントに転身|MyVision
ITコンサルタントに転職するならMyVsion
ITコンサルタントへの転職を目指す際には、コンサル業界に精通した転職エージェントを活用することが重要です。
なかでもMyVisionは、ITコンサルタント転職を志す方に最適なサポートを提供しています。
MyVisionの主なサービスは以下の通りです。
- 元コンサルタントによる業界動向や企業分析の提供
- 実践的なケース面接・模擬面接の実施
- コンサル業界特化の書類添削サポート
- 各ファームの選考傾向に合わせた個別対策
MyVisionが他の転職エージェントと異なる点は、元コンサルタントやコンサル転職支援の圧倒的な実績を持つエージェントで構成されていることです。
実際にコンサルティングファームで働いた経験により、各企業の文化や求められる人材像を深く理解しているため、表面的ではない実践的なアドバイスを受けられます。
特に模擬面接では、元コンサルタントが面接官役を務めるため、本番に限りなく近い環境で練習が可能です。
ITコンサルタントとしてのキャリアを本格的に目指すなら、業界を知り尽くしたMyVisionの専門的なサポートの活用をおすすめします。
まとめ
ITコンサルタントを目指すうえで、資格は必須条件ではないものの、大きなアドバンテージになります。
計画的に取得することで、選考時に専門性や意欲を強くアピールでき、転職成功の可能性が広がるでしょう。
ただし、資格はあくまで入り口であり、実際の経験やスキルをどう伝えるかが重要です。
自己PRや面接準備を徹底して行うことが、理想のキャリアにつながります。
MyVisionでは、元コンサルタントが資格の活かし方を含めた面接対策やキャリア設計をサポートしており、ITコンサルタントとしての転職を有利に進められます。
ITコンサルタントを本格的に目指すなら、資格取得と並行してMyVisionの専門的なサポートを活用し、戦略的な転職活動を進めることがおすすめです。
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