ITコンサルタントにおすすめの資格18選を一覧で紹介!難易度や選ぶポイントを解説
2026年08月31日更新
ITコンサルタントを目指すにあたって、「資格を取得しておいたほうが有利だろうか」と考える人も多いでしょう。
ITコンサルタントには必須の資格はありませんが、適切な資格を取得することで基礎知識の習得や専門性の証明につながり、転職やキャリアアップに役立ちます。ただし、資格の選び方は「未経験からITコンサルタントを目指すのか」「すでにITやコンサル領域で経験があるのか」によって変わります。
基礎固めに適した資格と、経験者が専門性を高めるための資格は異なるため、自分の状況に合わせて選択することが重要です。本記事では、ITコンサルタントにおすすめの資格を未経験者・経験者別に整理し、それぞれの難易度や取得メリットを解説します。
著者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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ITコンサルタントになるために資格は必要か
結論からいうと、ITコンサルタントとして働くために必須の資格はありません。医師や弁護士のような国家資格がなければ業務ができない職種とは異なり、ITコンサルタントは資格がなくても仕事に従事できるためです。
しかし、とくに以下の2つの観点で、資格は有効な手段となります。
- 自身の知識やスキルを客観的に示す指標
- 未経験の分野について体系的に学習するための手段
ただし、資格は決して「取得すればITコンサルタントになれる」ものではありません。あくまで実際に評価されるのは、資格取得に向けた学習過程で身につけた知識や、これまでの実務経験です。
そのため、資格取得を検討する際は「なぜその資格を取るのか」「取得後にどう活用するのか」といった目的を明確にすることが重要といえます。自分のキャリア目標に合わせて戦略的に資格を選択することで、ITコンサルタントとしての成長を効率的に進められるでしょう。
【MyVision編集部の見解】 ITコンサルタントは資格がなければなれない職種ではなく、また資格があるからといって必ず有利になる仕事でもありません。実際の評価軸は、課題をどう捉え、どのように解決へ導けるかという実務力です。
ただし、資格は自分の知識レベルや関心領域、そしてその分野にどれだけ本気で向き合ってきたかという能力・スキル・熱量を可視化する手段としては非常に有効です。
とくに未経験者にとっては、「なぜITコンサルを目指すのか」を裏付ける材料になり得ます。資格を目的にするのではなく、自分を伝えるためのひとつの手段として活用できるかどうかが重要だと、MyVision編集部は考えています。
▼ITコンサルタントになる方法について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

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ITコンサルタントにおすすめの資格18選一覧
ITコンサルタントにおすすめの資格は、下表にまとめたとおりです。未経験からスキルを証明できる資格はもちろん、経験者が実務力を高めるために有効なものもまとめています。
| 資格名 | 対象 | 難易度 | 合格率 | 学習期間の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 応用情報技術者試験 | 経験者 | 中級〜上級 | 20%前後 | 200時間前後 |
| 中小企業診断士 | 経験者 | 上級 | 約5% | 1,000時間前後 |
| ITストラテジスト | 経験者 | 上級 | 15%前後 | 300〜500時間程度 |
| CISA(公認情報システム監査人) | 経験者 | 上級 | 非公開 | 200〜400時間程度 |
| ITILファンデーション | 経験者 | 中級 | 非公開 | 20〜40時間程度 |
| プロジェクトマネージャ試験 | 経験者 | 上級 | 13%前後 | 300時間前後 |
| PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル) | 経験者 | 上級 | 非公開 | 100〜200時間程度 |
| Oracle Master | 経験者 | 中級〜上級 | 非公開 | 50〜150時間程度(グレードによる) |
| LPIC | 経験者 | 中級〜上級 | 非公開 | 50〜150時間程度(レベルによる) |
| AWS認定 | 経験者 | 初級〜中級 | 非公開 | 30〜100時間程度(レベルによる) |
| G検定 | 経験者 | 中級 | 65〜70%程度 | 30〜60時間程度 |
| 情報処理安全確保支援士 | 経験者 | 上級 | 20%前後 | 200〜600時間程度 |
| CompTIA IT Fundamentals(ITF+) | 未経験者 | 初級 | 非公開 | 10〜60時間程度 |
| 基本情報技術者試験 | 未経験者 | 中級 | 35〜40%前後 | 200時間程度 |
| ITコーディネータ | 未経験者 | 中級 | 60〜70% | ケース研修+数十時間程度 |
| CCNA | 未経験者 | 上級 | 非公開 | 約300時間 |
| SAP認定資格 | 未経験者 | 初級〜上級 | 非公開 | 1〜6カ月程度 |
| Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900) | 未経験者 | 初級 | 非公開 | 20〜30時間程度 |
ITコンサルタントの専門性を高めるおすすめの資格12選
ITコンサルタントとしての市場価値を高めキャリアアップを目指すなら実務経験だけでなく、「専門性の深化」や「マネジメント力の強化」を意識した、高度な専門性を証明する資格の取得が有効です。
ここでは、複雑なIT戦略立案やプロジェクト管理を主導するうえで、大きな武器となる上位資格を厳選して紹介します。
以下で紹介する資格は、ITの戦略立案から監査、マネジメントまで幅広い領域をカバーしています。
「高度な専門性を持つエキスパートを目指したい人」「マネジメントポジションでキャリアを築きたい人」「国際的な案件に挑戦したい人」など、それぞれの志向に応じて選択することで、ITコンサルタントとしての市場価値を一段と高められるでしょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、基本情報技術者試験の上位にあたります。
ITの技術的な知識だけでなく、マネジメントや経営戦略、法務といった分野までカバーしており、総合的なスキルを証明できる資格です。
出題範囲は幅広く、ネットワークやデータベースといった技術的な要素に加え、システム開発手法、セキュリティ、さらには業務プロセスの分析や経営戦略立案にかかわる内容まで問われます。
そのため、IT業務の経験がある人にとっては知識の整理や応用力の強化につながり、コンサルタントとして上流工程を担う素地を作れます。
また、国家資格としての認知度が高く、履歴書に記載することで転職市場において「一定の実務知識と応用力を持つ人材」としてアピールできる点も大きな魅力です。
ITコンサルタントとして専門性を高めたい経験者にとっては、キャリアアップの基盤となる資格といえるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | 応用情報技術者試験 |
| 種別 | 国家資格 |
| 公式サイトURL | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html |
| 試験内容 | IT技術全般/システム開発/プロジェクトマネジメント/経営戦略/記述式問題 |
| 開催時期 | 年2回 |
| 難易度 | 中級~上級 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格率 | 20%前後 |
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業支援法に基づく国家資格で、企業の経営課題を診断し、改善策を提案する経営コンサルタントの専門資格です。
IT分野の資格とは異なり、経営戦略、マーケティング、財務、人事組織など、企業経営全般にわたる幅広い知識が求められます。
試験は一次試験(7科目)と二次試験(筆記・口述)で構成され、単なる知識の暗記ではなく、実際の企業事例に対してどのような分析・提案ができるかが重視されるでしょう。
とくに二次試験では、与えられた企業の課題を整理し、具体的な改善策を論理的に構築する能力が問われるため、コンサルタントとしての思考プロセスを体系的に身につけられます。
ITコンサルタントが中小企業診断士を取得する大きなメリットは、技術的な提案だけでなく、経営的な視点からクライアントにアプローチできるようになることです。
DXや業務改善といったプロジェクトにおいて、組織変革まで含めた包括的な提案が可能となるため、コンサルタントとしての付加価値を大幅に向上させられるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | 中小企業診断士 |
| 種別 | 国家資格 |
| 公式サイトURL | https://www.jf-cmca.jp/ |
| 試験内容 | 一次試験:経済学/財務・会計/企業経営理論/運営管理/IT/法務など7科目・二次試験:事例問題による筆記試験+口述試験 |
| 開催時期 | 年1回 |
| 難易度 | 上級 |
| 受験料 | 一次試験:17,200円(非課税)・二次試験:15,100円(非課税) |
| 合格率 | 約5% |
ITストラテジスト
ITストラテジスト試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、IT分野の最高峰資格のひとつに位置づけられています。
企業の経営戦略とIT戦略を結びつけ、ITを活用した事業価値の創出や競争優位の確立を担う高度IT人材を認定する資格です。
試験の特徴は、技術的な知識よりも戦略的思考力と企画立案能力が重視される点です。
午後試験では実際の企業事例をもとに論述形式で回答する必要があるため、単なる技術者ではなく、経営層と対等に議論できるIT戦略の専門家としての能力が問われます。
ITストラテジストは、DX推進やIT戦略策定を専門とするコンサルタントを目指す人にとって、とても有効な資格です。
クライアントの経営課題を理解し、それをIT戦略に落とし込んで具体的なロードマップを描く能力を証明できるため、経営陣からの信頼獲得や大規模なデジタル変革プロジェクトのリーダーとして活躍する道が開けるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | ITストラテジスト |
| 種別 | 国家資格 |
| 公式サイトURL | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html |
| 試験内容 | 午前:情報処理全般・IT戦略基礎・午後Ⅰ:事例形式(記述式)・午後Ⅱ:論文試験(IT戦略立案・推進に関する論述) |
| 開催時期 | 年1回 |
| 難易度 | 上級 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格率 | 15%前後 |
CISA(公認情報システム監査人)
CISA(Certified Information Systems Auditor)は、ISACAが認定する国際的な専門資格です。
情報システムの監査、セキュリティ、リスク管理に関する専門知識を証明する資格として、世界200ヶ国以上で認知されています。
試験では、情報システム監査の手法やガバナンス、リスクアセスメント、セキュリティ管理など、企業のIT統制にかかわる幅広い領域が出題されます。
技術的な知識だけでなく、監査の観点から情報システムを評価し、適切な統制策を提案する能力が求められるのが特徴です。
難易度は高く、受験資格として5年以上の情報システム監査・管理・セキュリティ関連の実務経験が推奨されています。(一定条件で短縮可能)
そのため、ある程度の実務経験を積んだITコンサルタントが、専門性をさらに高める目的で挑戦する資格といえます。
取得することで、IT監査やリスクコンサルティング、内部統制強化に関連する案件にかかわりやすくなるため、キャリアの幅を広げたい人に有効です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | CISA(公認情報システム監査人) |
| 種別 | 民間資格 |
| 公式サイトURL | https://www.isaca.gr.jp/cisa/ |
| 試験内容 | 情報システム監査/ガバナンス/リスク管理/システム取得開発/運用保守 |
| 開催時期 | 随時(CBT形式) |
| 難易度 | 上級 |
| 受験料 | ISACA会員:575米ドル・ISACA非会員:760米ドル |
| 合格率 | 非公開 |
ITILファンデーション
ITILファンデーションは、ITサービス管理における世界標準のフレームワーク「ITIL(Information Technology Infrastructure Library)」の入門資格です。
ITサービスの設計・運用・改善に関するフレームワークを体系的に学べるため、システム導入後の運用フェーズやサービス改善に携わるITコンサルタントにとって有効でしょう。
資格の特徴は、ベンダーや技術に依存しない汎用的な知識を学べる点にあります。
具体的には、インシデント管理、変更管理、問題管理、サービスレベル管理といったプロセスを理解し、組織全体で効率的かつ安定したITサービスを提供するための考え方を習得できます。
難易度は高くなく、ITサービスマネジメントに関心がある経験者であれば比較的短期間で取得可能です。
そのため、運用改善やサービスマネジメント領域に強みを持ちたいITコンサルタントにとって、最初の一歩として適した資格といえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | ITILファンデーション |
| 種別 | 民間資格 |
| 公式サイトURL | https://itstrategy.jp/itil/aboutitilfoudation |
| 試験内容 | ITサービスマネジメント/サービス戦略/設計・移行・運用・継続的改善 |
| 開催時期 | 随時(CBT形式) |
| 難易度 | 中級 |
| 受験料 | オンライン資格:76,385円(税込)・プロメトリック試験センター:67,793円(税込) |
| 合格率 | 非公開 |
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験(PM)は、情報処理推進機構(IPA)が実施する高度情報処理技術者試験のひとつで、大規模かつ複雑なシステム開発プロジェクトを計画・管理・遂行する能力を証明できる国家資格です。
プロジェクトマネージャとして必要なリーダーシップやリスク管理、品質・コスト・納期のバランスを取るスキルが試験で問われるでしょう。
試験では、要件定義や計画立案といった上流工程に加え、進捗・品質・コスト管理、リスク対応、チームマネジメントまで幅広い内容が出題されます。
とくに午後Ⅱ試験の論文では、実際のプロジェクト経験をもとに課題解決のプロセスを論理的に表現する力が必要です。
難易度はとても高く、ITの実務経験とプロジェクト管理の実績を持つ人材でなければ合格は難しい試験でしょう。
しかし、合格できれば「高度なマネジメント力を備えた人材」であることを国家資格として証明できます。ITコンサルタントとしてプロジェクト全体をリードする立場を目指すうえで大きな基盤となるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | プロジェクトマネージャ試験 |
| 種別 | 国家資格 |
| 公式サイトURL | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html |
| 試験内容 | 午前:情報処理・マネジメント全般・午後Ⅰ:事例形式(記述式)・午後Ⅱ:論文試験(プロジェクト経験に基づく課題解決の論述) |
| 開催時期 | 年1回 |
| 難易度 | 上級 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格率 | 13%前後 |
プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)
PMP(Project Management Professional)は、アメリカのプロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定する国際的なプロジェクト管理資格です。
業界や技術に依存しない汎用的なプロジェクト管理スキルを証明できます。
試験では、PMIが体系化した「PMBOK Guide」に基づき、プロジェクトの立上げから計画、実行、監視・コントロール、終結まで、プロジェクトライフサイクル全体の管理手法が問われます。
ITプロジェクトに限らず、建設、製造、金融などさまざまな業界で応用できる普遍的なマネジメント知識を習得できるのが特徴です。
受験には一定の学歴とプロジェクト管理の実務経験(大卒で3年以上、高卒で5年以上)が必要で、さらに35時間のプロジェクト管理教育の受講が義務付けられています。
難易度は高めですが、取得すれば国際的に通用するマネジメントスキルを証明でき、キャリアの幅を大きく広げられるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP) |
| 種別 | 民間資格 |
| 公式サイトURL | https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pmp/ |
| 試験内容 | 人、プロセス、ビジネス環境(予測型アプローチからの出題、約半分はアジャイル型アプローチまたはハイブリッド型アプローチ) |
| 開催時期 | 随時(CBT形式) |
| 難易度 | 上級 |
| 受験料 | PMI会員:405米ドル・PMI非会員:655米ドル |
| 合格率 | 非公開 |
Oracle Master
Oracle Masterは、世界で高いシェアを誇る「Oracle Database」に関する技術力を証明する認定資格です。
ITコンサルタントとして基幹システムの刷新やデータベースの最適化を提案する際、Oracle Masterの資格を保有していれば、確かな技術的根拠に基づいた説得力のあるアドバイスが可能になるでしょう。
資格は「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の4つのグレードに分かれており、実務経験や目指す専門性に合わせて段階的にステップアップできる点が特徴です。
とくにGold以上の取得は、単なる操作知識を超えた高度な管理能力やチューニングスキルの証明となり、大規模プロジェクトにおける信頼性を大きく高めます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | ORACLE MASTER |
| 種別 | ベンダー資格 |
| 公式サイトURL | https://www.oracle.com/jp/education/certification/index-172250-ja.html |
| 試験内容 | データベースの管理、SQLの活用、バックアップ、リカバリ、パフォーマンス・チューニングなど |
| 開催時期 | 随時(CBT方式) |
| 難易度 | 中級〜上級(グレードによる) |
| 受験料 | 各試験 32,340円(税込)グレードにより必要な試験数が異なる |
| 合格率 | 非公開 |
LPIC
LPIC(Linux Professional Institute Certification)は、世界中で広く利用されているOS・Linuxの技術力を認定する国際標準の資格です。
Linuxの知識はクラウド活用が進む現代のIT環境において、ITコンサルタントにとって不可欠なリテラシーを成してきました。
レベル1からレベル3までの階層が用意されており、レベル1ではサーバーの構築や運用、レベル2ではネットワークを含む応用的な管理能力、レベル3ではセキュリティや混在環境といった高度な専門性が問われる構造です。
インフラ構成の妥当性を判断し、クライアントへ最適なシステム環境を提案する上で、有用な資格といえるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | LPIC(Linux技術者認定試験) |
| 種別 | 民間資格 |
| 公式サイトURL | https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-1-overview/ |
| 試験内容 | Linuxコマンド、システム管理、ネットワーク構成、セキュリティ、仮想化など |
| 開催時期 | 随時(CBT方式) |
| 難易度 | 中級〜上級(グレードによる) |
| 受験料 | 各試験 16,500円(税込)1つのレベル認定に2種類の試験合格が必要な場合あり |
| 合格率 | 非公開 |
AWS認定
AWS認定(AWS Certified)は、Amazon Web Services が提供するクラウドサービスに関する、知識とスキルを証明するベンダー資格です。
クラウド市場で大きなシェアを誇るAWSを対象としており、クラウド導入や運用にかかわるITコンサルタントにとって強力なアピール材料となるでしょう。
認定資格は「Foundational(基礎レベル)」「Associate(アソシエイト)」「Professional(プロフェッショナル)」「Specialty(専門領域)」の4段階に分かれており、自分のレベルやキャリアプランに応じて選択できるのも特徴です。
未経験者であれば「AWS Certified Cloud Practitioner(クラウドプラクティショナー)」からの受験が推奨され、クラウドの概念やサービスの全体像を体系的に理解できます。
クラウドの活用は今や業界を問わず必須のため、AWS認定を持つことはDX推進やクラウド移行をテーマにしたプロジェクトに携わるうえで大きな強みとしてアピールできるでしょう。
難易度としては、FoundationalはAWS初心者向けと比較的難易度は低めですが、Associate以上は一定の実務経験が必要になるため、中~高の難易度といえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | AWS認定 |
| 種別 | ベンダー資格 |
| 公式サイトURL | https://aws.amazon.com/jp/certification/ |
| 試験内容 | クラウド基礎/セキュリティ/アーキテクチャ設計/運用/開発など(レベル別に出題範囲が異なる) |
| 開催時期 | 随時(CBT形式) |
| 難易度 | 初級~中級(レベルにより異なる) |
| 受験料 | Foundational:16,500円(税込)・Associate:22,000円(税込)・Professional:44,000円(税込)・Specialty:44,000円(税込) |
| 合格率 | 非公開 |
G検定
G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催するAI・機械学習に関する検定試験です。
ディープラーニングの基礎知識から実用化に向けた技術、法的・倫理的課題まで、AI分野の幅広い知識を体系的に学習できます。
本検定の特徴は、プログラミングスキルは不要で、AIの概念や活用事例、社会への影響などをビジネス視点で理解できる点です。
技術的な詳細よりも「AIをどのようにビジネスに活用するか」という実践的な観点を重視しています。
とくにDX推進やAI導入支援をおこなうITコンサルタントを目指す人にとって、クライアントにAI活用の価値を説明し、適切な提案をするための基礎知識として有用な資格です。
AI分野は急速に発展しているため、最新の動向やトレンドを把握するうえでも役に立ちます。
難易度について見ると、合格率はおおよそ65〜70%で推移しており、中程度の難易度です。決して簡単な試験ではありません。その理由として、出題範囲が広く、実際に解答する問題数も多い点が挙げられます。
また、合格率が7割前後で安定している背景には、合格者の多くが現役エンジニアである点が考えられるでしょう。基礎知識や実務経験を持つ受験者が多いため、結果として合格率が高めに推移していると思われます。
IT経験がない未経験の人が取得する資格としては、難易度が高く、油断してはならない資格といえるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | G検定(ジェネラリスト検定) |
| 種別 | 民間資格 |
| 公式サイトURL | https://www.jdla.org/certificate/general/ |
| 試験内容 | 人工知能/機械学習/ディープラーニング/AI活用事例/法的課題 |
| 開催時期 | 年6回(1月、3月、5月、7月、9月、11月) |
| 難易度 | 中級 |
| 受験料 | 13,200円(税込) |
| 合格率 | 65〜70%程度 |
情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格です。サイバーセキュリティの専門知識と技能を持つ人材を証明する、情報処理技術者試験のなかで唯一の士業に位置づけられています。
試験では情報セキュリティの基礎知識に加え、ネットワークやインシデント対応、脆弱性診断といった実践的な内容まで幅広く問われます。合格率は例年20%前後で推移しており、情報処理技術者試験のなかでも難易度が高い資格です。
ITコンサルタントとしてセキュリティ対策やITリスク管理の領域で専門性を高めたい場合、情報処理安全確保支援士はクライアントへの提案に説得力を持たせる手段となります。システム導入時のセキュリティ要件定義や、ガバナンス体制構築を支援する場面で、学習で得た知識が土台となるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | 情報処理安全確保支援士 |
| 種別 | 国家資格 |
| 公式サイトURL | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html |
| 試験内容 | 情報セキュリティ全般/ネットワーク・データベース基礎/インシデント対応/脆弱性診断 |
| 開催時期 | 年2回 |
| 難易度 | 上級 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格率 | 20%前後 |
ITコンサルタント未経験者におすすめの資格6選
未経験からITコンサルタントを目指す場合、まずはITの基礎知識を体系的に身につけることが重要です。
ここでは、異なる領域をカバーする6つの資格を紹介します。
これら挙げる資格は、ITの基礎から特定領域の専門知識まで幅広くカバーしています。
「IT全般の基礎を固めたい人」「特定の技術領域に興味がある人」「ビジネス視点でのIT活用を学びたい人」など、それぞれ異なるニーズに対応できるよう選定しました。
自分の興味や将来目指したいITコンサルタントの専門分野に合わせて、適切な資格を選択することで効率的にスキルアップを図れるでしょう。
CompTIA IT Fundamentals (ITF+)
CompTIA IT Fundamentals (ITF+)は、IT業界への入門者を対象とした国際資格です。
コンピュータの基本概念からネットワーク、セキュリティ、ソフトウェア開発まで、ITの幅広い基礎知識を体系的に学べます。
IT知識がほぼない状態からでも挑戦でき、専門用語の理解からはじめて実際のIT環境での基本操作まで、段階的にスキルを身につけることが可能です。
ITコンサルタントを目指す未経験者にとって、クライアントとの会話で必要となる基礎のIT用語や概念を理解するための第一歩として最適な資格といえます。
この資格は有効期限がないため、一度取得すれば生涯にわたって活用でき、ITコンサルタントとしてのキャリアをスタートする際の基礎固めとしておすすめです。
難易度については、比較的易しめであり、必要な勉強時間は10~60時間ほどといわれ、合格ラインは900点中650点に設定されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | CompTIA IT Fundamentals (ITF+) |
| 種別 | 民間資格 |
| 公式サイトURL | https://www.comptia.jp/certif/core/comptia_itf_new/ |
| 試験内容 | ITの概要と専門用語/インフラストラクチャ/アプリケーションとソフトウェア/ソフトウェア開発/データベースの基礎/セキュリティ |
| 開催時期 | 随時(CBT形式) |
| 難易度 | 初級 |
| 受験料 | 16,348円(税込) |
| 合格率 | 非公開 |
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格です。
コンピュータシステムの基礎理論から、プログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティまで、IT全般の知識を体系的に習得できます。
本試験は、IT業界で認知度が高く、多くの企業で評価される点が特徴です。技術的な知識だけでなく、経営戦略やプロジェクトマネジメント、法務といったビジネス領域もカバーしているため、ITコンサルタントに必要な幅広い視点を身につけられます。
未経験からITコンサルタントを目指す人にとって、この資格は技術的な信頼性を示す重要な指標となるでしょう。
クライアントや転職先企業に対して、ITの基礎知識をきちんと身につけていることを客観的に証明できるため、キャリアの土台作りに効果的です。
国家資格でもあるため、持っていると技術的な信頼性を示せます。難易度に関しては、合格率が35〜40%と中程度で、合格基準は1000点中、600点です。
幅広い知識が必要で、出題問題には専門用語が多く含まれた長文読解問題にも理解力を必要とします。ただ知識として身に付けるだけではなく、高い得点を取るための対策が必要です。
未経験者が基本情報技術者試験を取得する場合は最低200時間程度の勉強が必要といわれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | 基本情報技術者試験 |
| 種別 | 国家資格 |
| 公式サイトURL | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html |
| 試験内容 | IT基礎理論/コンピュータシステム/技術要素/開発技術/プロジェクトマネジメント/経営戦略 |
| 開催時期 | 随時(CBT形式) |
| 難易度 | 中級 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格率 | 35%〜40%前後 |
ITコーディネータ
ITコーディネータは、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会が認定する資格で、経済産業省の政策のもとで創設された制度です。単なるITスキルだけでなく、経営課題を理解し、ITを活用した解決策を提案できると証明できるのが特徴といえるでしょう。
試験制度は、まず「ケース研修」を修了したうえで資格試験に臨みます。ケース研修では、IT経営プロセスをベースにした実践的な演習を通じて、経営とITの両面から課題を分析・提案するスキルを身につけられます。
また、受験コースには「一般コース」と「専門スキルコース」があり、とくに一般コースであれば誰でも受験が可能です。
未経験からでも学習を通じて体系的に知識を習得できるため、ITコンサルタントを目指す人にとってキャリアの強い後押しとなるでしょう。
ITコーディネータ試験の難易度は、実務経験者で合格率は60~70%と難易度は高くありません。未経験で受ける場合には試験範囲も広くなるため、中程度の難易度になるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | ITコーディネータ |
| 種別 | 民間資格 |
| 公式サイトURL | https://www.itc.or.jp/ |
| 試験内容 | 一般コース:PGL全体の基本問題/PGLのデジタル経営成長サイクル、価値実現サイクル、デジタル経営共通基盤からの応用問題・専門スキルコース:PGL全体の基本問題/PGLのデジタル経営共通基盤からの応用問題 |
| 開催時期 | 年2回 |
| 難易度 | 中級 |
| 受験料 | 一般コース:19,800円(税込)・専門スキルコース:9,900円(税込)・ケース研修:220,000円(税込) |
| 合格率 | 60%~70% |
CCNA
CCNAは、シスコシステムズ社が認定するネットワーク技術者向けの国際資格です。
正式名称は「Cisco Certified Network Associate」で、ネットワークの基礎から実際の設計・構築・運用まで、体系的にスキルを習得できる世界標準の認定制度のひとつといえます。
CCNAの特徴は、座学だけでなく実機を使った実習形式の学習が重視されている点です。
ルーターやスイッチの設定、ネットワークトラブルシューティング、セキュリティ対策など、現場で即戦力となる技術力を身につけられます。
ネットワークは企業のITインフラの根幹を担う技術であり、ITコンサルタントとしてシステム提案をおこなう際に不可欠な知識です。
CCNAを取得することで、クライアントの既存ネットワーク環境を正確に把握し、最適なシステム構成を提案できるようになるでしょう。
とくに、インフラ設計やセキュリティ対策を専門とするコンサルタントを目指す人には、とてもおすすめの資格といえます。
IT職種未経験の場合、CCNAの取得のために必要な勉強時間は約300時間とされており、難易度は高め**と考えられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | CCNA(Cisco Certified Network Associate) |
| 種別 | 民間資格 |
| 公式サイトURL | https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.html |
| 試験内容 | ネットワーク基礎/ネットワークアクセス/IPコネクティビティ/IPサービス/セキュリティ基礎/自動化とプログラマビリティ |
| 開催時期 | 随時(CBT形式) |
| 難易度 | 上級 |
| 受験料 | 300米ドル(税別) |
| 合格率 | 非公開 |
SAP認定資格
SAP認定資格は、SAP社が提供する基幹システム(ERP)や関連ソリューションの知識・技能を証明する資格です。実装や運用に関する専門知識を、Associate(アソシエイト)からProfessional(プロフェッショナル)まで段階的に認定する制度です。
試験はモジュールごとに分かれており、財務会計や生産管理、物流など担当領域に応じて選択できます。SAP製品の理解が浅い場合でも、数か月の学習でアソシエイトレベルを目指すことが可能です。
ERP導入や基幹システム刷新、業務改革プロジェクトに携わるITコンサルタントにとって、SAP認定資格は導入企業への提案や設定作業の説得力を高める材料となります。業務プロセスをSAPの機能へ落とし込む力を、学習過程で養えるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | SAP認定資格 |
| 種別 | ベンダー資格 |
| 公式サイトURL | https://learning.sap.com/certification |
| 試験内容 | SAPモジュール別の導入・運用知識(財務会計/生産管理/物流など) |
| 開催時期 | 随時(CBT形式) |
| 難易度 | 初級〜上級(グレードによる) |
| 受験料 | 35,000円前後(税込、1回分チケットの場合) |
| 合格率 | 非公開 |
Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)
Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)は、Azureの基礎知識を証明する資格です。クラウドの基本概念や主要サービス、セキュリティ、料金体系などを体系的に学べる、Microsoft認定資格の入門資格に位置づけられています。
出題範囲は広いものの内容は基礎レベルにとどまるため、IT未経験者でも数十時間の学習で合格を目指せます。特定のクラウド製品に触れた経験がなくても挑戦しやすい点が特徴です。
ITコンサルタントはクラウド移行やDX推進案件に携わる機会が多くあります。そのため、AZ-900を取得すれば、顧客との会話や提案に必要な基礎知識を固められるでしょう。
ただし、AZ-900だけで実務に対応できるわけではなく、AWS認定や実務経験と組み合わせて市場価値を高める考え方が重要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900) |
| 種別 | ベンダー資格 |
| 公式サイトURL | https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/azure-fundamentals/ |
| 試験内容 | クラウドの基本概念/Azureの主要サービス/セキュリティとコンプライアンス/料金体系 |
| 開催時期 | 随時(CBT形式) |
| 難易度 | 初級 |
| 受験料 | 12,500円前後(税別) |
| 合格率 | 非公開 |

ITコンサルの転職は未経験でも可能?求人とおすすめエージェントを紹介
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ITコンサルタント関連の資格を選ぶポイント
ITコンサルタント向けの資格は種類が多く、知名度だけを基準に選ぶと、転職活動やキャリア形成に直結しないケースがあります。
国家資格・ベンダー資格・国際資格には役割の違いがあり、資格取得を目的化せず「どのような仕事に就きたいか」から逆算して選ぶ視点が重要です。
キャリアの目的から選ぶ
ITコンサルタントが評価される資格は、戦略・ERP・クラウド・セキュリティなど、目指す分野によって異なります。たとえば、中小企業診断士は経営戦略の領域で強みを発揮する一方、AWS認定やAZ-900はクラウド関連プロジェクトで評価されやすい資格です。
資格を選ぶ際は、志望する企業の求人票や募集要件を確認しましょう。応募先で評価される資格を優先して取得する進め方が効果的です。求人票に頻出する資格名を把握しておけば、学習の優先順位を決めやすくなります。
また、汎用性の高い資格で基礎を固めるか、特定分野に特化した資格で専門性を高めるかは、将来のキャリアプランを踏まえて判断することが必要です。
目指すポジションから逆算して資格を選ぶことで、転職活動を有利に運べる可能性が高まります。
資格の難易度から選ぶ
資格は難易度が高いほど評価されるとは限りません。そのため、自分の現在地に合ったものから取得する進め方も有効です。未経験からいきなり中小企業診断士やITストラテジストへ挑戦すると、出題範囲の広さから途中で挫折しやすくなります。
対して、基本情報技術者試験のような基礎資格から応用情報技術者試験、さらに上位資格へと段階的に学習を進めれば、内容を理解しながら効率よく知識を積み上げられます。難関資格に挑むよりも基礎から学ぶほうが、結果的に短期間で資格取得につながるでしょう。
転職市場において難関資格の取得は、評価対象に入るとはいえ、実務経験と組み合わせなければ十分に活かせません。
資格取得を目指すときは、活用場面も見据えて、難易度と自分の実力のバランスを見極めることが大切です。
取得までにかかる時間で選ぶ
資格ごとに必要な学習時間は大きく異なるため、仕事や転職活動の時期に合わせた計画づくりが欠かせません。
たとえば、AZ-900やITILファンデーションは数十時間程度で取得を目指せる一方、中小企業診断士やITストラテジストは数百時間規模の学習が必要です。
転職活動を控えている場合は、短期間で取得できる資格から着手し、面接までに実績として示す進め方が有効です。時間に余裕があるなら、長期学習が必要な資格に早めから取り組み、専門性を積み上げる方法もよいでしょう。
学習時間の長さだけで資格を選ぶと、市場価値の低い資格に時間を費やす結果になりかねません。取得後に得られる知識やキャリアへの影響まで含めて、学習期間とのバランスを検討する視点が重要です。
【MyVision編集部の見解】 資格取得をするうえで大切なのは、学習時間の長さよりも「いまの転職市場でどう評価されるか」を先に見極めることです。
採用ニーズは年度や景気によって変動するため、長期学習が必要な資格の取得を待つあいだに、好条件の求人が埋まってしまうケースも珍しくありません。
学習と転職活動を並行して進め、選考のなかで不足を指摘された資格から着手する順序のほうが、結果的に無駄の少ない進め方といえるでしょう。
ITコンサルタント関連の資格取得でよくある失敗
資格取得そのものが目的になり、転職やキャリアアップに結びつかないケースも多く見られます。転職市場では資格の有無だけでなく、経験やスキルとの組み合わせが重視されるため、よくある失敗を把握しておくことが大切です。
ここからは、ITコンサルタント関連の資格取得でよくある失敗を解説します。
難関資格から受けてしまう
難関資格は実務知識を前提とした出題も多く、未経験者が最初から挑戦すると途中で挫折しやすくなります。中小企業診断士やITストラテジストは、IT分野の基礎知識に加えて経営視点での応用力まで問われるため、準備不足のまま受験すると不合格になりかねません。
基礎資格から段階的に取得していく方法は、遠回りに見えても内容を理解しながら学習を進められるため、結果的に効率が高くなります。たとえば、基本情報技術者試験で土台を築いてから応用情報技術者試験へ進む流れが代表的です。
焦って難関資格を目指すよりも、自分の現在地に合った資格から着実に知識を積み上げる進め方が、転職活動を見据えた長期的なキャリア形成につながることを知っておきましょう。
目的もなく資格だけを集めてしまう
分野に一貫性のない資格を数多く取得しても、転職市場では評価につながりにくい傾向があります。理由はネットワーク系とセキュリティ系、経営系の資格を脈絡なく並べると、志望動機との整合性が伝わりにくくなるためです。
面接では「なぜその資格を取得したのか」を問われる場面が多く、資格ごとに一貫した学習目的を説明できるかどうかが問われます。目的が曖昧なまま資格を集めていると、この質問に具体的な言葉で答えられません。
転職活動で資格を活かすなら、募集職種で求められるスキルに絞って取得することが大切です。数を増やすのではなく、「〇〇の業務で活かせるのが〇〇の資格だった」というように、一貫性のあるアピールをしましょう。
転職市場で評価されない資格を取得する
知名度が高い資格であっても、ITコンサルタントへの転職では評価されにくいものがあります。実務との関連が薄い資格を取得しても、選考担当者に専門性やスキルの高さが伝わりません。
一方で、目指す分野と関係の深い資格を選べば、転職市場での評価につながりやすくなります。たとえばセキュリティ領域を志望する場合、情報処理安全確保支援士やCISAは実務との関連性が高く、選考の場でも説明しやすい資格といえます。
転職する際は、求人票やエージェントを活用し、志望企業が評価する資格を事前に確認しておくことが大切です。企業ごとの評価基準を把握したうえで資格を選べば、学習の労力を選考の成果へつなげやすくなります。
ITコンサルタントになるためのロードマップ
ITコンサルタントへの転職では、やみくもに学習や応募を進めるのではなく、やるべきことを段階的に整理することが重要です。とくに未経験から挑戦する場合は、準備の順番を明確にしておくことで、無駄な遠回りを防げます。
転職準備は、次の3ステップで整理すると分かりやすいでしょう。
- ステップ1:求められるスキルと現状を整理する
- ステップ2:強みを伸ばし、弱みを補う
- ステップ3:選考を見据えた対策をおこなう
このロードマップで重要なのは、特別な近道や裏技を探すことではありません。
「現状を整理する → 行動で補う → 選考で伝える」という流れを、ぶらさずに進めることが鍵となります。
| ステップ | 意識するポイント | ゴール |
|---|---|---|
| ①現状を整理する | 求められるスキルと現在地を把握する | 課題を言語化できている状態 |
| ②行動で補う | 強みを伸ばし、不足を補う | 説明できる経験が増えている |
| ③選考で伝える | 課題と成果を整理する | 面接で再現性を伝えられる |
ITコンサルタントへの転職では知識量そのものよりも、経験をどう捉えてどのように課題と成果として言語化できるかが評価を左右します。
そのため、各ステップを独立した作業として捉えるのではなく、すべてが最終的に「選考で通用する説明」につながっているという意識を持つことが欠かせません。
やるべきことを整理し、順序立てて取り組むことで、未経験からでも現実的に内定を目指せる準備が整っていくでしょう。
資格を活かしてITコンサルタントを目指すなら面接対策が重要
ITコンサルタントの面接では、保有資格そのものよりも、資格取得を通じて何を学び、実務やキャリアにどう活かせるかを言語化できるかが問われます。
なぜなら、面接官は「なぜこの資格を選んだのか」「取得後どのように成長したいか」という問いを通じて、論理的思考力と学習意欲を確認しているためです。
資格を志望動機と結びつけて語るには、取得の背景にある課題意識や、今後携わりたい業務領域との関連性を整理しておく必要があります。
たとえば情報処理安全確保支援士を取得した場合、セキュリティ領域の案件でどのように貢献したいのかまで説明できると説得力が増します。
コンサル採用ではケース面接も課されるため、資格の学習で培った論理的な整理力を、初見の課題に対しても発揮できるよう準備しておくことが重要です。模擬面接を重ね、資格と実務経験を結びつけた回答を、実践に近い形で組み立てておきましょう。

ケース面接とは?元BCGコンサルが実例とあわせて解説
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よくある質問
資格に有効期限や更新の必要はありますか?
ITコンサルタントに関連する資格には、**有効期限がないものと、一定期間ごとに更新が必要なものがあります**。 たとえば、応用情報技術者試験や基本情報技術者試験には有効期限がない一方、PMPは3年ごとに継続学習の実績を申告する更新制度があり、AWS認定も3年ごとの再認定が求められます。 *更新には追加費用や学習時間が発生する場合もあるため、取得を検討する段階で条件まで確認しておきましょう*
資格取得にはどのくらいの費用がかかりますか?
資格取得にかかる費用は、資格の種類によって大きく異なります。 国家資格の受験料は7,500円前後が中心である一方、CISAやPMPといった国際資格は受験料だけで数万円規模になる場合もあります。加えて、参考書や通信講座、受験指導校の研修などの学習費用が発生するケースも珍しくありません。 受験料の金額だけで判断せず、学習にかかる総額まで含めて予算を検討する視点が重要です。
働きながら資格を取得するには何から始めるべきですか?
働きながら資格取得を目指す場合は、現在の業務や今後目指したいキャリアに合った資格を選ぶことがおすすめです。資格を決めたら試験日から逆算して学習計画を立て、通勤時間や休日を活用して継続的に勉強時間を確保しましょう。 応用情報技術者試験のように学習範囲が広い資格ほど、早い段階で計画を練ることが合否を左右します。優先順位を決め、計画に沿って勉強を進めることで合格率を高められるでしょう。
TOEICなど語学系の資格は評価されますか?
TOEICなどの語学系資格は、外資系コンサルティングファームや海外案件を扱う企業において、評価材料のひとつになる場合があります。 海外拠点とのやり取りや英語での資料作成が発生する業務では、TOEICのスコアが選考時に求められるケースは多い傾向です。ただし、スコアだけで採用・不採用が決まるわけではありません。 実務で英語を使いこなす力やIT・コンサルティング分野の経験と組み合わせて評価される点に注意が必要です。
資格は職務経歴書のどこに書くべきですか?
ITコンサルタントへの転職で資格をアピールする場合は、職務経歴書の「資格・免許」欄に資格名と取得年月を記載するのが基本です。 応募先の業務と関連性が高い資格については、自己PRや職務要約のなかで経験・スキルと結びつけて説明すると、資格を取得した意図まで採用担当者に伝わりやすくなります。 資格名を並べるだけでなく、活用場面まで添えることが転職活動で評価を高めるために大切です。
コンサルファームには資格取得を支援する制度がありますか?
コンサルティングファームによっては、受験料の補助や研修・学習費用の負担、資格取得時の報奨金といった支援制度を設けてい場合があります。 対象となる資格や支援内容は企業ごとに異なり、専門性の高い国際資格を対象にする企業もあれば、幅広い資格を支援する企業も存在します。 求人情報や採用ページを確認するほか、選考の場で担当者へ直接質問しておくと、入社後の学習計画を立てやすくなるでしょう。
ITコンサルタントに転職するならMyVision
ITコンサルタントへの転職を目指す際には、コンサル業界に精通した転職エージェントを活用しましょう。
なかでもMyVisionは、ITコンサルタント転職を志す人に最適なサポートを提供しています。
MyVisionの主なサービスは以下のとおりです。
- 元コンサルタントによる業界動向や企業分析の提供
- 実践的なケース面接・模擬面接の実施
- コンサル業界特化の書類添削サポート
- 各ファームの選考傾向に合わせた個別対策
MyVisionがほかの転職エージェントと異なる点は、元コンサルタントやコンサル転職支援について大きな実績を持つエージェントで構成されていることです。
実際にコンサルティングファームで働いた経験により、各企業の文化や求められる人材像を深く理解しているため、表面的ではない実践的なアドバイスを受けられます。
とくに模擬面接では、元コンサルタントが面接官役を務めるため、本番に限りなく近い環境で練習が可能です。
まとめ
ITコンサルタントを目指すうえで、資格は必須条件ではありません。ただし、選考時に専門性や学習意欲を示す材料として活用できるため、目的を持って取得すれば転職活動を後押しします。
計画的に取得することで、選考時に専門性や意欲を強くアピールでき、転職成功の可能性が広がるでしょう。ただし、資格はあくまで入り口であり、実際の経験やスキルをどう伝えるかが重要です。
自己PRや面接準備を徹底して、理想のキャリアにつなげましょう。
MyVisionでは、元コンサルタントが資格の活かし方を含めた面接対策やキャリア設計をサポートしており、ITコンサルタントとしての転職を有利に進められます。
ITコンサルタントを本格的に目指すなら、資格取得と並行してMyVisionの専門的なサポートを活用し、戦略的な転職活動を進めることがおすすめです。

