ITコンサルに転職して後悔する人や向いていない人は?年収や仕事内容と必要なスキルを解説
2026年01月30日更新
ITコンサルタントという職種に興味があるものの、「自分に向いているのか」「どんなスキルが求められるのか」と疑問に思う人も多いでしょう。IT技術とビジネスの両面を理解し、課題解決に導く役割を担うITコンサルには、特有の適性や能力が求められます。
本記事では、ITコンサルに向いている人と向いていない人の特徴を紹介します。そのほかにも、必要なスキルやキャリアパス、さらに持っていると有利な資格についても詳しく解説するので、参考にしてみてください。
ITコンサルの非公開求人が知りたい人や自分の適性が知りたい人は、まずは気軽にエージェントと話して情報収集しながら思考を整理してみるのもおすすめです。
著者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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目次
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ITコンサルタントの求人情報
【大阪】SAP会計領域コンサルタント(管理職)
想定年収
900~1,300万円
勤務地
大阪府大阪市
業務内容
キリングループの会計領域のシステム運用保守(SAP基幹システムが中心)に関連して、チームマネジメントや課題推進・リードをお任せします。 財務会計もしくは管理会計チーム(原価計算含む)の所属となります。 ★使用SAPモジュール ①財務会計:総勘定元帳(GL)、債務管理(AP)、債権管理(AR) ②管理会計:原価管理(CO-PC)、収益性分析(CO-PA)、予算管理(BPC)、KPIダッシュボード(BW) 具体的な業務内容 運用保守業務(マネジメント・チームリード)がメイン業務となりますが、開発案件の立上げに合わせてPM(プロジェクトマネージャー)またはPL(プロジェクトリーダー)をご担当いただくこともございます。 <運用保守業務> ・マネジメント・リード ・問合せや障害対応時のメンバーおよび協力会社への指示・進捗管理 ・事業課題に対するシステム観点のコンサルテーション・検討推進(組織変更や法令対応など) ・メンバーの育成推進、運用改善・管理 <開発業務> ・プロジェクト計画の立案、プロジェクト実行管理 ・プロジェクトの実行管理(要件定義・設計・製造・テスト・移行・稼働後支援)、課題検討推進
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【大阪】SAPコンサルタント
想定年収
500~850万円
勤務地
大阪府大阪市
業務内容
キリングループ向けのSAPシステムにおける生産領域、購買領域、物流領域のいずれかの領域に関する開発および運用保守業務を担当いただきます。 ご経験に応じて、チームメンバーとしての参画だけでなく、チームリーダーとしての役割もお任せします。 ★使用モジュール:PP, MM, SD 具体的な業務内容 キリングループ向けのSAPシステムの開発・運用保守業務全般をチームメンバー(ご経験によってはチームリーダー)としてお任せします。 <開発業務> 案件内容および、ご経験により以下の役割をお任せします。 プロジェクトマネージャーとして、プロジェクト計画の立案、プロジェクト管理 チームリーダーとして、所属チームにおける品質管理や進捗管理 メンバーとして、開発プロジェクトの各工程※の実行 ※プロジェクトにより、下流工程(詳細設計・製造・単体テスト)中心に担当、上流工程(要件定義、外部設計、導入)中心に担当、全工程を担当する・・・など様々なパターンがあります。 <運用保守業務> ご経験により、システム運用リーダー、もしくはメンバーとして実行・推進いただきます。 ユーザーからの問い合わせ対応 障害発生時の根本原因調査、暫定対応及び、恒久対応策検討・実施 ユーザー部門との折衝 業務運用改善提案、および改善対応 システム運用課題対応
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SAPコンサルタント
想定年収
500~850万円
勤務地
東京都中野区
業務内容
キリングループ向けのSAPシステムにおける生産領域、購買領域、物流領域のいずれかの領域に関する開発および運用保守業務を担当いただきます。 ご経験に応じて、チームメンバーとしての参画だけでなく、チームリーダーとしての役割もお任せします。 ★使用モジュール:PP, MM, SD 具体的な業務内容 キリングループ向けのSAPシステムの開発・運用保守業務全般をチームメンバー(ご経験によってはチームリーダー)としてお任せします。 <開発業務> 案件内容および、ご経験により以下の役割をお任せします。 プロジェクトマネージャーとして、プロジェクト計画の立案、プロジェクト管理 チームリーダーとして、所属チームにおける品質管理や進捗管理 メンバーとして、開発プロジェクトの各工程※の実行 ※プロジェクトにより、下流工程(詳細設計・製造・単体テスト)中心に担当、上流工程(要件定義、外部設計、導入)中心に担当、全工程を担当する・・・など様々なパターンがあります。 <運用保守業務> ご経験により、システム運用リーダー、もしくはメンバーとして実行・推進いただきます。 ユーザーからの問い合わせ対応 障害発生時の根本原因調査、暫定対応及び、恒久対応策検討・実施 ユーザー部門との折衝 業務運用改善提案、および改善対応 システム運用課題対応
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DXコンサルタント
想定年収
500~900万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
【入社1~3年目 アナリスト (Analyst)】※経験者はコンサルタントスタート可能 ITサービスマネージメントセールスフォース導入プロジェクト 事業部の新規ビジネス推進 ・プロジェクト全体のスケジュール策定 ・プロジェクト体制構築の支援 ・プロジェクト計画書の作成 ・社内外の関係者調整 ・ベンダー管理 ・プロジェクト実行支援/進捗・課題管理 ・品質管理 など 【入社3年以上 コンサルタント (Consultant)】 1.クライアントマネジメント •クライアントの経営層・キーマンとの関係構築 •クライアントの課題やニーズのヒアリングと課題整理 •プロジェクトの進捗や成果物の報告・説明 2.プロジェクトマネジメント •プロジェクト計画の策定(スコープ、スケジュール、リソース計画) •チームメンバーの役割分担・進捗管理・成果物レビュー •リスク管理(課題の早期発見・解決策の実行) 3.成果物の品質管理・提案力 •分析や施策提案の品質管理・最終レビュー •クライアントへのレポートや提案資料の作成・プレゼンテーション 4.収益管理・利益責任 •プロジェクトの収益性・コスト管理 •売上・利益目標の達成(追加提案や契約拡大も含む) 5.チームマネジメント・育成 •チームメンバーの育成・フィードバック •モチベーション管理とパフォーマンス評価 <入社後の仕事内容例> ①案件例 大手新電力系 ●エネルギー領域の高度化・安定供給を支えるためのIT基盤刷新・事業DX推進を担当します。 配電設備管理、需給予測、保守システムなどの大規模プロジェクトに関わります。 【具体的な業務内容】 事業部門との要件整理・業務ヒアリング システム化構想資料・要件定義書など、ドキュメント作成全般 AWS/Azure/GCP を活用したシステムアーキテクチャ検討 影響範囲分析、課題管理、進捗管理など PMO 業務 導入に向けたテスト計画・移行計画の策定支援 運用・保守体制の整理、および改善提案 電力業界特有の業務理解(需給・託送・料金等)を踏まえた改善支援 データ可視化(BI)や監視基盤構築における要件検討 等 ②案件例 大手製造系 ・製造現場のデジタル化、サプライチェーン最適化、IoT/データ活用、基幹システム刷新など、 企業の事業成長に直結するプロジェクトを担当します。 ●具体的な業務内容 DXロードマップ・プロジェクト計画資料の作成 IoTプラットフォーム・データ基盤(クラウド)の要件検討 ERP・MES・WMSなどの導入に伴う要件整理・Fit/Gap分析 アプリケーション設計レビュー/API構成・データ連携方式の検討 クラウド(AWS/Azure/GCP)を用いた基盤設計の支援 システム導入後の運用設計・改善提案 KPI設計やデータ可視化のための要件整理 ※上記のような内容の中から 本人のスキルや希望に応じて案件にアサインします。
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コンサルタント
想定年収
500~1,000万円
勤務地
東京都港区
業務内容
以下のコンサルティングサービスを提供しています。 ●顧客の営業利益改善に向けた、最適な購買・業務プロセスの構築支援 ●プロジェクト推進のための、チームビルディングやワークショップの実行 ●顧客のプロジェクトメンバーが自律的に取り組めるような伴走支援 <具体的には…> ・最適な購買環境や業務プロセス構築の為の戦略立案・提案・実行 ・取引サプライヤーとの対外交渉 ・顧客企業内でのコスト改善プロジェクトの推進(チームビルディング、自走支援、顧客の人材育成、エンパワーメント、ファシリテーション) ・既存顧客からの紹介先への提案営業
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ITコンサルに転職すると激務で後悔する?
ITコンサルタントへの転職後に、想定以上の業務負荷から「激務である」と後悔を抱くケースは一定数あります。企業の経営課題をテクノロジーで解決する業務は非常に高度であり、プロジェクトの納期やトラブル対応など、相応の負荷がかかる場面も想定されるでしょう。
本記事では、転職後に「激務」と感じて後悔を抱く要因や、業界の実態について解説します。
ITコンサルはやめとけといわれる理由
ITコンサルタントが「やめとけ」といわれやすい理由は、単なるIT技術者ではなく、システム導入プロジェクト全体の責任を負う立場になる点を十分に理解しないまま転職してしまう人が多いためです。
ITコンサルは、設計や開発を担当する「システム屋」ではなく、プロジェクトの成功そのものに責任を持つ役割を担います。要件定義の妥当性、スケジュールの管理、成果物の品質、関係者間の調整まで、判断の最終責任が集まる立場です。
そのため、納期遅延や仕様変更、トラブルが発生した場合には、調整・意思決定・リカバリー対応を一手に引き受けることになります。問題が起きた際には急に業務内容が増え、結果としてハードワークになりやすい構造といえるでしょう。
こうした責任構造を理解しないまま転職すると、「ITスキルを活かす仕事だと思っていた」「想定以上に背負うものが大きい」と感じやすくなります。そのギャップが、「ITコンサルはやめとけ」という評価につながっているのです。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部の見解では、年収の高さだけで転職を考えている人は後悔する人が多い傾向があります。
なぜなら、ITコンサルタントという職種は、高い報酬と引き換えに成果への強い責任や継続的な学習、業務負荷の高さが前提となっているためです。実際の現場では、厳格な納期管理や突発的なトラブル対応が求められる場面も多く、必ずしも安定した働き方が保証されているわけではありません。
また、ITスキルだけでなく、クライアントの業務理解や関係者との調整力など、幅広い役割を同時に担う必要があります。こうした実態を十分に理解しないまま転職すると、「想像していた働き方と違う」「報酬に見合わない負担だ」と感じやすいです。
年収はあくまでひとつの指標にすぎず、仕事内容や求められるスタンスとの相性を見極めることが、後悔しない転職には不可欠といえます。
▼ITコンサルタントについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
ITコンサルに向いていない人の特徴
ITコンサルは、専門性と高いコミュニケーション能力が求められる職種であり、すべての人に適性があるとは限りません。自分の性格や働き方のスタイルと業務内容が合わない場合、早期にミスマッチを感じてしまう可能性もあります。
ここでは、ITコンサルに向いていない傾向や、苦労しやすいタイプの特徴について整理しました。
新しい環境や変化に対して抵抗感が強い
ITコンサルの業務は常に変化があるため、新しい環境や変化に対して強い抵抗感がある人は、苦労しやすい傾向があります。プロジェクトの内容やクライアント、業務領域、関係者は頻繁に変わり、「いつもどおり」はほぼ存在しません。
とくに以下のような傾向が強い人は、注意が必要です。
- 現状維持を好んで変化にストレスを感じやすい
- 新しいやり方や技術を受け入れるのに時間がかかる
- 想定外の対応が続くとペースを崩しやすい
ITコンサルの仕事は、たとえば仕様の急な変更やチーム構成の入れ替わりなどの予測不能な状況が起きても、都度柔軟に対応する力が求められます。
安定性やルーチンを重視する働き方を好む人にとっては、環境そのものが大きな負担になる可能性があるでしょう。
抽象的な課題を整理したり、論理的に考えるのが苦手
抽象的な課題を整理することや、論理的に物事を考えるのが苦手な人は、ITコンサルの仕事でつまずきやすい傾向があります。ITコンサルには、課題を正確に捉えたうえで、解決策を筋道立てて示す役割があるためです。
とくに以下のような人は、注意してください。
- 問題を構造的に分解するのが苦手
- 結論より先に感情や印象で動いてしまう
- 「なぜそうなるか」を言語化するのに時間がかかる
コンサルティングの現場では、課題の原因がはっきりしないまま議論が進むこともあります。
そのため、仮説を立てて論点を整理し、検証しながら改善の糸口を探す力が求められます。 論理性が不足していると提案の一貫性が弱まり、クライアントの納得を得にくくなるでしょう。
自分のペースで黙々と作業したい
自分のペースで黙々と作業を進めたいタイプの人は、ITコンサルの仕事にストレスを感じやすい傾向があります。ITコンサルは、チームやクライアントと密に連携しながら進める仕事であり、個人プレーでは成り立たないからです。
とくに以下のような志向が強い人は、注意が必要でしょう。
- 一人で完結する作業を好む
- 頻繁な打ち合わせや対話に負担を感じる
- 自分のペースを崩されると集中力が下がる
ITコンサルには、クライアントの要望をヒアリングし、チーム内で情報共有しながら、状況に応じてスピーディーに対応することが求められます。
案件によっては朝から夕方まで打ち合わせが続く日もあり、そこで手に入れた情報をすぐにアウトプットにつなげる柔軟さも必要です。
「静かに集中して作業したい」「予定を乱されたくない」と感じる人にとっては、環境そのものがストレスとなるかもしれません。ITコンサルは、対話を通じて成果を出す仕事であることを理解しておきましょう。
成果や納期に強く責任を持つことにストレスを感じる
成果や納期に対して強い責任を負うことにストレスを感じやすい人は、ITコンサルの仕事に向いていない可能性があります。ITコンサルは「成果コミット型」の職種であり、クライアントとの約束を確実に果たすことが何よりも重視されるからです。
目安として、以下のような傾向がある人は、業務の中で強いプレッシャーを感じやすいでしょう。
- 明確な目標に対するプレッシャーを重く受け止めやすい
- 納期や期限に強く縛られるのが苦手
- ミスや成果不足を過度に引きずってしまう
ITコンサルでは、「やったかどうか」ではなく「結果が出たかどうか」が常に問われます。プロジェクトの進捗や納品物の品質は個人の評価やクライアントの信頼に直結するため、一定のプレッシャー下でも冷静に対応できる落ち着きが求められるのです。
責任を負うことに強いストレスを感じやすい場合、心身への負荷が大きくなってしまいます。自分にとって適切な責任の重さを見極めることも、職種選びでは重要な視点です。
自発的に学び続ける姿勢が乏しい
自発的に学び続ける姿勢が乏しい人は、ITコンサルの仕事に向いていない可能性があります。IT業界は変化のスピードがとても早く、過去の知識だけでは通用しなくなる場面が多いためです。
とくに以下のような傾向が強い場合、業務についていくことが難しくなりやすいでしょう。
- 指示がなければ学習に取り組めない
- 新しい知識を学ぶことに負担や面倒さを感じやすい
- 既存の経験や知識だけで業務を乗り切ろうとする
ITコンサルは、技術動向や業界構造、法規制の変化などを踏まえたうえで、常に最適な提案をおこなう立場です。
そのため、学びを「業務外の努力」と捉えるのではなく、「仕事の一部」として前向きに取り組めるかどうかが重要といえます。受け身の姿勢のままでは、クライアントとの信頼関係を築きにくく、社内評価にも影響する可能性があるでしょう。
継続的に知識を吸収し続ける意欲があるかどうかは、ITコンサルに向いているかを判断する大きな分かれ目といえます。
ITコンサルに向いている人の特徴
ITコンサルとして活躍する人には、共通する性格や行動特性があります。
ここでは、その「向いている人の特徴」を6つに分類しました。
複雑な課題を構造的に整理し、論理的に解決できる
複雑な課題を構造的に整理し、論理的に解決できる人は、ITコンサルに向いています。理由としては、クライアント企業が抱える課題の多くが、抽象的かつ多面的であるためです。
たとえば以下のような考え方の特徴を持つ人は、プロジェクトの中核で活躍しやすいでしょう。
- 抽象的な課題を要素に分解できる
- 仮説を立てて検証する習慣がある
- 結論までの筋道を丁寧に説明できる
実際の現場では、「売上が伸びない」「業務が非効率」といった漠然とした悩みに対し、事実を整理しながら「どの業務がボトルネックなのか」「ITでどう改善できるか」を見抜く力が求められます。
論理的に問題を捉え、相手が納得できる形で伝える力は、クライアントの信頼を獲得するうえでも重要です。
相手の意図を汲み取り、わかりやすく伝える力がある
相手の意図を的確にくみ取り、自分の考えをわかりやすく伝えられる人は、ITコンサルに向いています。ITコンサルという職種では、クライアントとの信頼関係があってこそ、課題解決に向けた提案や調整がスムーズに進むためです。
具体的には、以下のようなコミュニケーション力が求められます。
- ヒアリング力:相手の意図や背景を正確に読み取る
- 対話力:立場の異なる相手とも共通認識を築く
- 説明力:専門的な内容を平易に伝える
ITコンサルは、経営層から現場担当者、開発ベンダーまで、さまざまな立場の人とかかわります。そのなかで課題の本質を引き出すには、単に「聞く」「話す」だけでなく、相手の理解度や意図を踏まえて調整する柔軟さが必要です。
また、ITに詳しくない相手にも納得感のある提案をおこなうためには、専門用語をかみ砕いて説明できる力が求められます。クライアントと信頼を築きながら伴走できる人にこそ、ITコンサルは向いているといえるでしょう。
プレッシャーのかかる環境でも、冷静に責任を果たせる
プレッシャーのかかる場面でも冷静に行動し、責任を持って業務を遂行できる人は、ITコンサルに向いています。ITコンサルの現場では、納期や成果に対する期待が常に高く、プレッシャーが大きいためです。
とくに以下のような資質を持つ人は、ITコンサルの仕事に適性があります。
- 冷静さ:短期間での判断や対応を求められても動じない
- 自律性:指示がなくても自ら動き解決に向けて行動できる
- 責任感:結果に対して当事者意識を持ちやり抜く覚悟がある
ITコンサルタントは、クライアントの経営に直結する重要なプロジェクトにかかわることが多く、トラブルや遅延が許されない状況も多くあるでしょう。そのなかでも感情に流されず、状況を客観的に捉え、冷静に対応する姿勢が求められます。
仕事のプレッシャーにつぶされるのではなく、自らの役割を理解し、淡々と責任を果たせる人材こそプロジェクト全体を安定させる存在です。
変化や不確実性を楽しみ、柔軟に対応できる
変化や不確実性を前向きに捉え、柔軟に行動できる人は、ITコンサルの仕事に向いています。ITコンサルの現場は常に状況が動き、当初の計画どおりに進まないことも珍しくありません。
とくに以下のような人は、変化の多い環境でも安定して成果を出しやすいでしょう。
- ポジティブ思考:予測不能な事態も前向きに受け入れられる
- 柔軟性:新しい状況に合わせて思考や行動を切り替えられる
- 成長志向:環境の変化を自己成長のチャンスと捉えられる
たとえばプロジェクトの途中でクライアントの方針が変わったり、新しい技術要件が追加されたりすることは、ITコンサルにとって日常茶飯事です。
そのような状況下でも「想定外=悪いこと」と捉えるのではなく、「面白くなってきた」と前向きに反応できる人は、プロジェクトメンバーからの信頼も厚くなるでしょう。
常に変化が求められるIT業界において、楽しみながら対応できる柔軟さは大きな武器です。
新しい知識を吸収し続ける探究心がある
新しい知識を自ら進んで吸収し続けられる人は、ITコンサルとして長く活躍できる素質があります。IT技術やビジネス環境は日々変化しており、情報をアップデートし続ける姿勢が求められるためです。
以下のような姿勢を持つ人は、成長のスピードも早く、周囲から信頼されやすい傾向にあります。
- 学びを楽しめる:新しい知識に対して好奇心を持てる
- 変化を前提にしている:現状に満足せず常に改善を意識している
- 自走できる:自分で調べたことを試して吸収する力がある
ITコンサルは、クライアントに対して価値のある提供を常におこなう仕事のため、クラウドやAIなどの技術だけでなく、業界のトレンドや法規制の変化など、深い知識と広い視野が必要です。
そのため、書籍やセミナー、実務を通じて学び続ける姿勢が、結果的に信頼と成果につながるでしょう。
知識の習得を苦に感じず、楽しみながら成長できる人は、ITコンサルの仕事に向いています。
長時間の仕事や人前でのやり取りにも強く、人間的な信頼感がある
長時間の業務や人前での対応にも安定して臨める人は、ITコンサルに向いているタイプといえます。
ITコンサルはプロジェクト単位での稼働が中心となり、対人調整やタフなスケジュールに向き合う場面が多いためです。具体的には、以下のような特徴を持つ人は現場でも高く評価されやすいでしょう。
- 初対面の相手とも落ち着いてコミュニケーションが取れる
- 長時間の業務や出張が続いてもパフォーマンスを保てる
- 発言や態度に安定感があり、周囲からの信頼につながる
ITコンサルの現場では、複数の関係者との打ち合わせが連日続いたり、納期前に集中して対応したりすることも珍しくありません。そのような状況でも感情を表に出しすぎず冷静に振る舞える人は、プロジェクト全体の雰囲気を安定させる存在になります。
単に体力があるだけでなく、対人マナーや落ち着きといった「人間的な信頼感」を備えていることが、長く活躍できるITコンサルタントの重要な資質といえるでしょう。
ITコンサルの年収は?
ITコンサルタントの年収水準は、ほかの職種と比較しても非常に高く、個人のスキルや役職によっては、1,000万円を超える年収に到達するケースも見られます。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、賃金構造基本統計調査をもとに算出されたITコンサルタントの平均年収は752.6万円です(※)。
この数値は、日本の平均年収と比べても高く、専門性が報酬に反映されやすい職種であることを示しています。 まず、ITコンサルタントの報酬は年齢よりも「職位(ランク)」に強く連動する点が特徴です。
以下に、一般的な総合系・IT系ファームにおける職位別の想定年収モデルをまとめました。
| 職位(役職) | 想定年収 | 年齢目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アナリスト | 500万〜700万円 | 22〜26歳 | 第二新卒や若手未経験層が該当。基礎スキルの習得が中心 |
| コンサルタント | 700万〜1,000万円 | 26〜32歳 | 現場の実務を主導。個人の専門性が評価に直結する層 |
| マネージャー | 1,100万〜1,500万円 | 30〜38歳 | プロジェクト管理や予算責任を担い、年収1,000万円を超える |
| パートナー/MD | 2,000万円以上 | 40歳以上 | 経営への関与や大型案件の受注責任を担う最高ランク |
上記のように、コンサルタントへの昇進前後で年収が大きく跳ね上がる傾向にあり、実力次第で20代のうちに年収1,000万円に到達する事例も見られます。
続いて、主要なIT系・総合系ファームの平均年収の目安は以下のとおりです。
| 企業名 | 平均年収(目安) | 企業の特徴 |
|---|---|---|
| アビームコンサルティング | 950万〜1,000万円 | 日本発の総合系。ITの実装支援に強い |
| アクセンチュア | 900万〜1,200万円 | 世界トップクラス。IT・デジタル分野でもトップクラスの実績 |
| ベイカレント・コンサルティング | 1,100万〜1,400万円 | 高い還元率で知られる。ワンプール制が特徴 |
| フューチャーアーキテクト | 850万〜1,000万円 | 技術力を重視。独自のITアーキテクチャに定評 |
多くのファームにおいて、ボリュームゾーンが800万円以上という高水準を期待できます。とくに、専門性の高いエンジニアリングスキルや、SAPやSalesforceなどのパッケージ導入経験を併せ持つ場合だと、市場価値は大きく高まるでしょう。
特定の技術領域に強みを持ち、上位の職位へとキャリアを進めることが、ITコンサルタントとして高年収を目指せるルートのひとつです。 ※参考:厚生労働省「job tag」
ITコンサルに必要なスキル
ITコンサルとして活躍するには、論理的思考力や対人折衝力といったビジネススキルに加えて、ITや業務に関する専門的な知識が求められます。また、スキルだけでなく、特定の資格を持っていることで転職時や案件獲得時に有利になるケースもあるでしょう。
ここでは、実際の現場で重視されるスキルセットと、キャリア形成に役立つ代表的な資格について解説します。
現場で求められる主なスキル
ITコンサルとして現場で活躍するには、幅広いスキルが求められるでしょう。ITの知識だけでは不十分で、クライアントの課題を正確に把握し、信頼を得ながら解決へ導く総合力が必要です。
とくに以下のようなスキルは、現場で高く評価されます。
- 論理的思考力:複雑な課題を構造的に整理し、筋道立てて解決策を導く力
- 対人折衝力(コミュニケーション能力):クライアントや社内外の関係者と円滑に連携する力
- IT知識:システム開発やIT導入の背景を理解し、最適な提案につなげる知識
- マネジメント力:プロジェクトの進行を管理し、チームやタスクを円滑に動かす力
これらのスキルは一朝一夕では身につきません。しかし、実務経験を積みながら段階的に磨けるため、 不足している要素を把握して計画的に補っていくことが重要です。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部の見解では、ITコンサルタントとして活躍するうえで、とくに論理的思考力が最も重要なスキルだと考えています。
ITコンサルの現場では、曖昧で複雑な課題を前に「何が問題で、どこから手を打つべきか」を整理し、関係者が納得できる形で示す力が常に求められるからです。IT知識やコミュニケーション能力も不可欠ですが、それらを有効に機能させる土台となるのが論理的思考力です。
課題を構造化し、仮説を立て、解決策へと筋道を立てて説明できなければ、クライアントの信頼は得られません。だからこそ、論理的思考力はITコンサルタントとしての評価を左右する重要なスキルだと考えています。
キャリアに活きる関連資格
ITコンサルとしてのキャリアを築くうえで、専門性を証明できる資格を保有していると転職時に有利になるケースがあります。
ITコンサルは実務経験が重視される業界ですが、資格は知識やスキルを裏付け、一定の信頼を獲得する武器として役立つでしょう。
以下の資格は、ITコンサル領域で評価されやすい代表的なものです。
- ITストラテジスト試験(ST):経営とITをつなぐ上流戦略を担う人材に求められる国家資格
- ITコーディネータ:中小企業向けにIT導入支援をおこなう専門家に適した民間資格
- PMP(Project Management Professional):グローバルに通用するプロジェクトマネジメントスキルを証明する国際資格
- 中小企業診断士:経営全般の知識を体系的に学べる国家資格
- 基本情報技術者・応用情報技術者:IT基礎力の証明として評価される資格
これらの資格は即戦力の証明になるだけでなく、クライアントとの信頼関係構築や案件の受注にも好影響を与えます。
とくに未経験からITコンサルを目指す人や、キャリアアップを図りたい人は、自分の方向性に合った資格の取得を検討するのがおすすめです。
▼ITコンサルに必要なスキルや資格について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
ITコンサルの仕事内容
ITコンサルの役割は、デジタル技術の活用によって企業の収益拡大やコスト削減、組織変革といった経営課題を解決することにあります。
単にシステムを構築するエンジニアとは異なり、「現状の業務フローのどこに無駄があるか」「どの技術を導入すれば売上がアップするか」という経営的視点からIT投資の最適解を導き出すのがITコンサルの仕事です。
以下に、プロジェクトにおける主要な業務の流れを具体的に整理しました。
- 現状分析と課題特定:クライアントの経営層や現場担当者へヒアリングをし、既存業務のボトルネックやシステム上の不備を可視化する。
- IT戦略の立案・提案:分析結果に基づき、最適なITソリューション(ERP導入やクラウド移行など)の選定と、導入による投資対効果を提示する。
- 要件定義・ベンダー選定:実装すべき機能の要件をまとめ、開発を依頼するシステムインテグレーター(SIer)の選定や交渉を主導する。
- プロジェクトマネジメント(PMO): 開発工程の進捗や予算、品質を管理し、予定どおりの稼働に向けて多角的なステークホルダー間の調整を担う。
- 導入支援・運用定着:システム稼働後の操作トレーニングや業務フローの変更支援をおこない、現場での活用を促進して成果の最大化を図る。
このように、単なるシステムの納品ではなく「IT導入によって企業の競争力をいかに高めるか」という最上流の意思決定から実行まで一貫して関与することが業務の本質といえます。
技術的な専門知識をベースとしつつ、企業の将来像を数字やロジックで描くビジネス視点と、現場を動かす推進力の双方が求めらます。
ITコンサルに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、実際に寄せられることの多い質問に対し、現場の実情や転職活動の観点も踏まえて回答します。
Q.転職して「向いてなかった」と後悔する人はいますか?
入社後の業務内容や環境が自身の志向と合わず、後悔を抱く人はいます。
論理的思考より感覚を優先する人や、技術習得、板挟みの調整業務にストレスを感じる層は、ITコンサルという仕事や業務内容に対する考え方のミスマッチから転職後の後悔に繋がりやすいでしょう。
▼ITコンサルへの転職でよくある後悔について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
Q.ITコンサルは未経験でもなれますか?
ポテンシャルを重視する若手層を中心に、異業種からの未経験採用は活発におこなわれており、転身は十分に可能です。
前職での業務知識や顧客折衝経験を武器に活躍する事例は多い一方で、選考では高度な論理的思考力やIT適性が厳密に評価されるため、入念なケース面接対策やスキルの再定義といった念入りな準備が鍵といえます。
まとめ
ITコンサルは、クライアントの課題解決に直接貢献できるやりがいの大きい仕事です。その一方で論理的思考力や柔軟な対応力などが求められるため、自分に向いているかどうかの見極めが欠かせません。
まずは、自己分析を通じて、自分の志向や強みを言語化することが重要です。さらに、キャリアの専門家に相談すれば、自分では気づけない適性や可能性に出会うきっかけにもなるでしょう。
MyVisionでは、ITコンサルへの適性やキャリア設計に関する無料相談を実施しています。
一人で悩む前に、専門家のアドバイスを受けてみるのもひとつの方法です。



