日立コンサルティングとは特徴や社風、年収を徹底解説
2025年07月30日更新
日立コンサルティングは、日立グループに属するコンサルティングファームとして、多様な産業にわたる社会インフラ支援の実績とITの総合力を背景に、多様なクライアントにサポートを提供しています。 同社は、エネルギー、水、交通などのインフラ基盤のみならず、製造、流通、金融といった事業会社が提供するサービスや製品について支援を行うことも社会イノベーション事業と捉えており、顧客や多様なパートナーと共に「ビジネスエコシステム」の創出を通じて、社会課題解決に努めています。
著者

永井 一聡
Nagai Kazutoshi
横浜国立大学卒業後、みずほ総研(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)やアクセンチュアで人事及びIT領域のコンサルティング業務に従事。自身の経験を生かしたIT/人事コンサル転職を得意とする。またコーチング経験も豊富に積んでおり、長期的なキャリア支援を提供可能。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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企業紹介
企業の特徴
日立コンサルティングは「絵を描く」だけに留まらず、「絶対に成功させる」という強い意志のもと、顧客企業と密接に協働しながら、プロジェクトの最後まで共に取り組むことを特徴としています。実現可能な提案を行い、それを遂行することに対するこだわりが、同社のアプローチの根幹にあります。
また、同社は日立グループの豊富な経験と知見を活用していることも特徴としてあり、同グループが行う経営改革や新サービスの企画立案から事業展開支援まで幅広い活動を通じて蓄積された経験知を、顧客への提案に反映させています。
さらに、社会イノベーションによる新事業の創出にも力を入れており、一過性の取り組みではなく、ビジネスとして継続可能な新市場や新事業の創出に向けて取り組んでいます。
企業の詳細
正式名称 | 株式会社 日立コンサルティング |
代表者名 | 伊藤 洋三 |
設立年 | 2002年7月1日 |
所在地 | 東京都千代田区麹町二丁目4番地1 麹町大通りビル |
従業員数 | 485名(2024年2月末現在) |
株式公開 | 上場(親会社) |
会社URL | https://www.hitachiconsulting.co.jp/ |
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案件の特徴
日立コンサルティングが対象とする分野は、製造、流通、サービスといった「産業」領域、官公庁や自治体などの「公共」セクター、Fintechや保険を含む「金融」業界、そしてエネルギー、都市、水、交通、通信などの「社会インフラ」に至るまで多岐にわたります。さらに、「ヘルスケア・健康経営」と「IT・デジタル」の領域でもサービスを展開しており、これらの業界を越えてデジタルテクノロジーの活用を促進しています。
同社は、事業戦略、事業企画、業務改革など、ビジネスの上流領域を主な領域としながらも、システム構築の後工程、すなわちシステムインテグレーションについては、日立製作所や日立グループ企業へと引き継ぎながら実現までのプロセス全体にわたり連携し、支援を続けることが特徴です。
顧客基盤については、日立グループ以外の企業や公共機関への支援が5割以上を占め、製造、流通、サービス、銀行、保険、官公庁、自治体、電気、ガス、水道など、多岐にわたる業界にサービスを提供しています。また、日立グループ内においても、業務改革、新事業の立ち上げ、顧客やパートナーとの協創支援など、幅広い活動を行っています。
国際的には、ASEAN、北米、欧州を中心に、業種や業界、国や地域を問わず、日立グループの海外拠点やパートナーと協力しながら、日系企業の本社主導での課題解決・海外展開を支援しています。
カルチャー
日立コンサルティングは、「UP or OUT」の文化ではなく、各社員の長期的なキャリア形成と成長を重視する方針を採っています。 従業員一人ひとりの成長を大切にする姿勢は、長期就業を目指すキャリアパスの構築にも反映されており、上司や先輩からの手厚いサポートを受けながら働くことができます。
同社の組織構造は少数精鋭であり、社員に与えられる裁量の範囲が広く、任される業務も多岐にわたります。また、同社では自発的な学びと自己啓発を重んじており、環境に頼るだけではなく、貪欲に知識を追求し続ける意欲が求められています。
同社では、多様なバックグラウンドを持つ社員たちが集まり、それぞれの持つタレントと個性を活かしながら、変革とイノベーションの実現を目指しています。
企業理念
ビジネスの最前線で、多様なパートナーとともに、社会を一歩進める駆動力となり、ビジネスエコシステムを創出する
制度面
昇格制度
日立コンサルティングのキャリアステップはアナリストからマネージングディレクターまでの8段階に分かれています。
新たにジョインしたメンバーについてはこれまでの業務経験やスキルに基づいてタイトルが与えられ、OJTを通じて業務スキルや専門知識を身につけます。
マネージャー職以上に昇進すると、プロジェクト管理の能力、クライアントとの関係構築、さらには業界に対する深い洞察力や経営に関する知識、問題解決能力など、より高度なスキルが要求されます。上位職への昇進は、プロジェクトにおけるリーダーシップと成果に基づき判断されます。
同社のキャリアパス設計は、従業員が自己のポテンシャルを最大限に引き出し、専門性を深めながらキャリアを築いていくことを目指しており、各タイトルでの成長と成功を支援するための研修プログラムやメンターシップが用意されています。
育成制度
日立コンサルティングの研修プログラムは、経験豊富な現役コンサルタントによる実践的な指導が特徴的であり、理論だけでなく、現場で直面する実践的な課題に対応するノウハウを身につけることを目的としています。また、日立グループ各社との協働を通じて、社会イノベーションを推進するための共同研修プログラムも設けられており、グループ内の経営層や上級管理職者とともに学ぶことができます。
同社の研修プログラムは、以下のような構成で展開されています
クラス別共通研修
- 上級マネジメント研修では、日立製作所やグループ会社の経営層と共に、イノベーションやグローバル化をリードするための経営者の在り方を学びます。
- マネジメント研修では、リーダーシップ、チームビルディング、人材育成などの要素が教育されます。
- コンサルティング基本研修では、コンサルタントとして必要な基礎スキルやノウハウを学びます。
コンサルティング技術研修
コンサルティング領域別技術研修では、「日立コンサルティング標準技法」を体系的に学び、各領域に必要な知識やスキルを深めます。
分野別専門講座
キャリア形成やプロジェクトの必要に応じて、日立グループ内外で開かれる専門スキルに関する講座を受講します。
選抜研修
選抜されたメンバーについては、海外拠点での業務研修や、事業会社への出向、大学での委託研究などに参加することができます。
日立コンサル の平均年収
年齢別年収目安
年齢 | 年収目安 |
---|---|
30歳 | 708万円 |
35歳 | 956万円 |
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※上記年収の目安は、公式サイトに掲載された情報ではありませんので、参考程度にご活用ください。 コンサルティングファームは昇給スピードが一般的な企業と比べるとかなり早く、早い方は20代のうちに年収1,000万円を超えます。自身の能力や結果に応じて昇進スピードが決まるため、実力に応じた年収増を目指せる環境となっています。 ※補足すると、マネージャー未満では残業代がつくため、プロジェクトによってはコンサルタント時の給与が一時的に多くなる場合があります。