人気のITコンサルファーム一覧
2024年06月24日更新
今回は人気のITコンサルファームの違いについて解説します。ITコンサルを専門に扱うファームは、アクセンチュアなど大手ファーム出身の方が立ち上げた新興ファームもあれば、大手企業グループや会計事務所がルーツとなっている歴史の古いファームもあります。特定の業界やソリューションに特化したものもあります。
また、ITコンサルティングは、各総合ファームが大規模な部隊を擁し、多数のプロジェクトを抱えていることに加えSIerやITベンダがサービスの一部として展開しているケースもあります。昨今ではマッキンゼーやBCGといった戦略ファームでもIT領域のコンサルティング案件は増加傾向にあります。このようなことから、ITコンサルティングは様々な企業がサービスとして展開しているため、ITコンサルを提供するファームは多岐にわたります。この記事では、世間一般的にITコンサルと言われているファームについて紹介します。
目次
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監修者
門山 友輔
Kadoyama Yusuke
システムベンダーで経験を積んだのち、大手転職エージェントであるパソナにてIT/コンサル業界向けの転職支援に従事。半期MVP6回、年間MVP受賞、全社売上レコード更新などの実績を有する。
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総合ファーム
総合ファームは、企業・事業戦略立案からIT戦略立案・システム化構想策定といった上流フェーズから、システム導入・運用保守の下流フェーズまで、会社全体としてあらゆるコンサルティングサービスを幅広く手掛けております。特にITコンサルティングに関しては大人数の部隊を擁しており、クライアントも大手企業であることから大規模なERP導入案件などを抱えているケースが多く、ITコンサルは、総合ファームが主流であると言っても過言ではありません。
総合ファームの違いについては、下記記事で説明しています。本記事では割愛させていただきますので、下記の記事をご参照ください。
大手IT系ファーム
大手のIT系ファームを紹介します。古くから日系・外資の大手メーカーや大手商社等、大手企業グループならではの事業基盤をもったコンサルティングファームとなるため、高い技術力やコンサルティングメソドロジー・ノウハウを保有しています。
ガートナージャパン
米国コネチカット州スタンフォードに本拠地を置く業界最大規模のITアドバイザリー企業です。ガートナー最大の特徴は独立性と客観性です。同社では、特定ベンダーに与することなくユーザー視点を第一としており、システム開発・運用、アウトソーシング、ハードウェア、ソフトウェアなど一切の販売を行っていません。全てのITベンダーとの距離を保っているため、中立かつ公平なアドバイザリサービスの提供に成功しています。
変遷
1979年、米国にてIBMからスピンアウトしてガートナーを設立。1994年NASDAQ上場。日本法人は1995年に設立。2005年にはFacebookで有名なMeta Groupを買収、現在に至ります。
規模感
世界90ヵ国に拠点を持ち、約1,500人のリサーチ・アナリストおよびコンサルタントを含む7,600人のアソシエイツで構成されています。日本法人の情報は非公開で、100から500人規模の従業員数となります。
社風
中途採用がほぼ多数を占めており、様々な領域のITプロフェッショナルが集まっていることから、多様性を認める社風であると言えます。評価制度も完全実力主義となります。
案件(得意な領域)
ITアドバイザリーサービスに特化しており、システム開発・運用、アウトソーシング、ハードウェア、ソフトウェアなど一切の販売を行っていません。具体的には、リサーチ、IT戦略立案、IT-ROI診断、RFP作成支援、PMOといった案件が挙げられます。昨今ではITの枠に捕らわれない経営戦略、組織戦略アドバイザリーなどの案件も増えています。
フューチャーアーキテクト
フューチャーアーキテクトとは、次世代の先端技術を活用したシステムコンサルティング会社として、その高い技術力を武器に発展してきた独立系のファームです。 また、グループ企業には、東京カレンダー(出版・Webメディア・マッチングアプリ)やコードキャンプ(プログラミング教室)など、ITンサルティングとは異なる事業を展開しており、フューチャーグループ全体としては、多種多様な事業が展開されております。
変遷
1989年フューチャーシステムコンサルティング株式会社として設立。1999年に東証プライム上場。2007年にはフューチャーアーキテクト株式会社に会社名を変更。2016年には、巨大化した組織を整理するため持株会社制に移行し、フューチャー株式会社に社名を変更。ITコンサルティング事業を担う子会社として、従来の社名を引き継いだフューチャーアーキテクト株式会社を新設し、現在に至ります。
規模感
従業員数はフューチャーアーキテクト単体では795名で、連結では2,450名となります。拠点は日本が中心で、東京、名古屋、大阪、福岡、鹿児島の5拠点となります。
社風
風通しがよく手を挙げやすい環境であると言えます。和気あいあいとした自由闊達な雰囲気が特徴であり、手を挙げれば仕事を任せてもらえる風土のため、若手でも早いスピードで成長できます。 最先端技術でいち早くクライアント企業に貢献していくというスタンスを重視しており、日本にまだ出回っていない技術を用いた案件や、他ベンダが手を引くような技術的に難易度の高いプロジェクトにも対応しています。
案件(得意な領域)
構想策定から開発、保守運用に至るまでシステムソリューションを一気通貫で担っています。 特徴的なのは、上記フェーズをクライアントと一体、すなわち情シスメンバの一員として携わるスタンスを取りながらプロジェクトを推進していくことです。例えば、クライアントと一緒に、インテグレータやメーカーなどへのソフトウェア・ハードウェアの提案依頼書を作成することや、開発フェーズについてはフューチャーアーキテクトに限定することなく最適なインテグレーターやメーカーの組み合わせを提案することもあります。
ビジネスブレイン太田昭和
大手監査法人のグループ企業としてスタートし、約40年の歴史を誇る老舗のファームです。「クライアント利益への貢献」を主眼に、経営コンサルティングとIT技術の融合によるソリューションを展開しています。
変遷
1967年、太田昭和監査法人(現EY新日本有限責任監査法)のグループ企業として設立されました。1991年にJASDAQに上場し、現在に至ります。
規模
従業員数は単体で627人、グループ連結で1,679人となります。拠点は、日本が中心で東京・大阪・名古屋・静岡・熊本の他、シンガポールにあります。
社風
プロフェッショナルが無理なく働き続けられる環境づくりを目指しており、研修・OJTともに教育制度が充実しています。入社後はまず、SEとして実務の経験を積み、ITの知識と課題解決能力・論理的思考を身につけ、自身の目指すIT、会計、業務コンサルタントの道へ進んでいきます。
案件(得意な領域)
会計・人事・給与計算といったバックオフィス領域のコンサルティングを得意としています。特に、制度会計・管理会計などの業務システムの導入コンサルティング、設計・開発、定着に強みを持っています。また、蓄積したノウハウをベースに会計・人事・給与計算などのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスも提供しており、「企業の総合バックオフィスサポーター」とも評されております。 ITソリューションとしては、ACT-Potentiaという日本の法律・商習慣に特化した自社会計パッケージを有しており、その他DivaやStruvisといった連結会計パッケージの導入も得意です。
ウルシステムズ
ウルシステムズとは、2000年に設立された独立系のIT専門ファームです。IT戦略立案や業務プロセス改革といったコンサルティング案件から、最新技術を駆使した高い技術力を求められるシステム開発案件まで、幅広い案件を手掛けています。
変遷
2000年に設立されました。2006年にJASDAQ上場し、現在に至ります。 規模 従業員数は446人で、拠点は東京晴海にあります。
社風
メンバー全員がコンサルタントとエンジニアの二刀流のキャリアを目指していくというスタンスを大事とした育成方針を取っており、その中でも特に技術力を重視する傾向にあります。中途採用も積極的に行っており、モチベーションが高く技術力の高いスタッフが多いということで定評があります。
案件(得意な領域)
IT戦略・構想策定といった上流工程から、システム設計開発といった下流工程、PMOといった管理ロールまで、IT導入に必要な一連の工程を担っております。 プロジェクトの進め方としては、「ユーザー主導開発」を推進しています。経営と業務とIT部門が一体となり、ベンダーではなくユーザー企業自らがITプロジェクトをリードしていく開発スタイルを取っています。 昨今では、Azure Open AI Service導入支援や各種クラウド化支援、DX戦略支援、システム内製化支援といったテーマも取り扱っています。
シンプレクス
シンプレクスとは、金融業界に特化したITソリューション・サービスを提供し、高難易度の金融フロント領域で、国内トップクラスのシェアを獲得しているDX・システム開発特化型コンサル企業です。
変遷
1997年、シンプレクス・リスク・マネジメントとして設立。証券会社向けにシステムの提案、構築、運用保守に係るITソリューションの提供を開始。事業再編や吸収合併を繰り返し、2016年に現在のシンプレクス株式会社となります。2021年東証プライムに上場し、現在に至ります。
規模
従業員数は連結で1346人。本社は東京の虎ノ門にあります。
社風
完全実力主義で、若手であっても裁量の大きいポジションを任せてもらえる風土があります。また、「プレイヤーであれ」という価値観がベースにあり、他の多くのコンサルティングファームのようにマネジメント方面でキャリアアップしていくのではなく、技術力特化のスペシャリスト方面でキャリアを伸ばしていくことも奨励されています。中には部下を一人も持たないスーパーエンジニアもいるとのことです。
案件(得意な領域)
外資系金融機関でデリバティブのディーリングシステムの開発/管理の実務経験豊富なメンバーにより設立されたこともあり、ETRM(Enterprise Trade Risk Management)の領域に強みがあります。現在でも金融業界に特化しており、銀行・証券・資産運用・FX・保険会社等の市場系業務、特に株式等のディーリングシステム、債券等のトレーディングシステム、デリバティブのリスク管理システム等の導入コンサルティング、設計、開発などがメインのソリューションとなります。昨今では、FinTech分野でも業界をリードしています。
シグマクシス
総合商社である三菱商事が、投資ファンドであるRHJインターナショナルと組んで立ち上げた日系のIT系コンサルティングファームです。 設立から8年目で東京証券取引マザーズに上場しており、コンサルティングファームでありながら事業会社の色も強く有しているという特徴があります。
変遷
2008年に、三菱商事グループのITサービス及びコンサルティング・サービス事業の強化を目的として、東京都港区赤坂に三菱商事株式会社及びRHJインターナショナルによる合弁会社として設立。2013年東京証券取引所マザーズ市場に上場、2017年東証一部へ市場変更しました。
規模
従業員数はグループ全体で604人で、東京の虎ノ門と新宿に拠点があります。
社風
自由な社風で、意欲が高い方は手を挙げれば意見を聞いてもらえる環境です。若手から責任ある仕事を担当することができ、経験豊富な上位クラスの社員との距離も近く、社員同士の交流も活発です。一方で、研修などはそこまで多くないため、受身スタイルの方にとっては、企業文化に合わないかも知れません。
案件(得意な領域)
総合商社やファンドが設立のベースとなっていることから、業務改革やシステム導入に加え、M&A、組織改革、新規事業開発にも強みがあります。 また、コンサル業界には珍しい「成果報酬型契約」方式の導入や、事業投資を実施するなど、事業会社の色が強いファームと言えます。 IT領域においては、IT投資可視化・最適化、RPAやAI-OCRの導入による業務効率化、各種クラウド化ソリューションが主なプロジェクトとなります。
新興系ファーム
ここでは、新興系のファームを紹介します。大手ファームからスピンアウトしてできたファームもあります。
スカイライトコンサルティング
スカイライトコンサルティングとは、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)出身のマネジャー(当時)数名により、2000 年に設立されたコンサルティングファームです。人員規模は現在で125名となります。 コンサル事業だけでなく、ベンチャー投資・育成、スポーツビジネス、グローバルビジネス等、幅広く事業を展開しています。
社風
「コンサルタントが活躍するコンサルタントのための会社」という理念のもと、企業文化の醸成や制度設計がなされています。会社の意思決定や経営状況を社員に公開し、制度構築や意思決定に加わってもらうことや、コンサルタント一人ひとりの成長やチームの成功を促すための、評価制度や教育制度が充実しています。 さらに、クリスマスパーティ、社員旅行といった社内レクリエーションが盛んに行われています。また、無記名で”従業員満足度調査”も行われており、社員が気持ちよく仕事ができるように、様々な配慮がなされています。 相手の役職に関係なく自由に意見を言えるオープンで風通しの良い社風も特徴です。
案件(得意な領域)
コンサル事業に関しては、新規事業開発やBPR、ERP・SCM・CRMなどの各種システム導入など幅広く手掛けています。特に「組織風土変革コンサルティング」に強みがあり、単なる制度・ルールの策定・変更、人事配置・チーム改編だけでなく、そういった制度・ルール、新しい取り組みを促進するための「文化・雰囲気」を変革するためのコンサルサービスに定評があります。
マネジメントソリューションズ
マネジメントソリューションズとは、2005年に設立された、PMOサービスに特化したコンサルティングファームです。2019年には東証一部に上場し、従業員数は850人と、急成長しているコンサルティングファームです。
社風
PMOという、ある程度方法論が確立された領域を専門に扱っていることから、WLBがよく、社員も温厚で謙虚で働きやすい環境です。また、研修制度も充実しているため、IT未経験の方でも安心して働くことができます。厳しい環境で成長したいという方には物足りなく感じるかもしれませんが、落ち着いて働きたい方にはおすすめのコンサルティングファームとなります。
案件(得意な領域)
PMOに特化しており、強みがあります。ベンダ側のプロジェクトマネジメントよりも、事業会社の情シスや事業部門の一員としてプロジェクトマネジメントの支援を行うといった案件を得意としています。
ビジョン・コンサルティング
ビジョン・コンサルティングとは、2014に設立された、IT系のコンサルティングファームです。従業員数は668人で、日本の他にもロサンゼルスやシンガポールなど海外にも拠点を広げています。過去5年で売上高成長率が2,971%、および、年平均成長率が140.3%を誇る、急成長を遂げているコンサルティングファームです。
社風
従来のコンサルティング業界に「過度な労働時間」、「Up or Out・放任主義」、「属人的・非効率な組織運営」の3つの悪しき習慣が蔓延していることに疑問をもち、「コンサルティング業界の常識を覆すファームを創りたい」という理念が背景にあり設立されました。 ベンチャーのコンサルファームであることからも、大手のファームと比べて経営方針の決定や事業を進める点において、スピード感があります。また、公正な評価を取り入れており、年次に関わらず実力のある方や、やる気のある方は早いうちから管理職に登用されるため、昇進・昇給が早いです。大手のファームにありがちな上司への「根回し」や「ゴマすり」は良しとしない文化です。 スピード感を持って昇進・昇給を目指していきたい、創業したての組織で柔軟性を持ちながら変化を楽しんで仕事をしていきたい、という思いを持つ方にはおすすめです。
案件(得意な領域)
戦略・業務・ITと総合的にサービスを展開していますが、IT領域のプロジェクトが多くを占めています。
レイヤーズ・コンサルティング
レイヤーズ・コンサルティングとは、1997年、アクセンチュア出身者と公認会計士によって設立された日本発のプロフェッショナルファームです。現在では社員数は400名になります。日本企業の風土や価値観に根ざした自由度の高いコンサルティングサービスを提供しています。
社風
「顧客ファースト」の文化が強く、仕事にも真摯かつ真面目に取り組まれる社員が多い印象です。また、チームワークを重んじ、社員同士で助け合うことを良しとする企業文化です。
案件(得意な領域)
FASとITに強みがあります。グループ経営管理や内部統制、M&Aといったテーマを得意としておりますが、案件として多いのはシステム・サービス導入、運用支援等のSI案件です。
ノースサンド
ノースサンドとは、2015年、ベイカレントコンサルティング出身者によって設立されたコンサルティングファームです。毎年成長率は200%超で、現在では社員数は522名となります。
社風
日本企業らしく「顧客ファースト」が根付いております。また、チームワークを重んじ、社員同士で助け合うことを良しとする企業文化です。
案件(得意な領域)
事業/IT戦略立案・各種プロジェクトマネジメント・IT運用設計までワンストップでサービスを提供しております。近年では、システム・サービス導入、運用支援等のSI案件を得意としております。
Dibaro
2018年、日系・外資系のコンサルファーム出身者5名により設立されたテックインキュベーションファームです。設立4期時点で売上95億、社員数300人を超える、急成長ファームです。
社風
誰に対してもフラットに発言・議論ができるカルチャーです。部活動や社内システム、各種ワーキンググループなど、役職や所属組織等、分け隔てがなくコミュニケーションを取れる仕掛けも複数あります。
案件(得意な領域)
テクノロジーコンサルティングを専門としており、システム・サービス導入、運用支援等のSI案件を得意としています。
リグリットパートナーズ
リグリットパートナーズとは、 2017年に設立されたファームで、Nikkei225、Fortune500などに該当する売上高5000億円以上のグローバル企業を主として、60社強にコンサルティングサービスを提供しています年平均成長率が70%と急成長している会社です。
社風
多様性や個を大切にするという考えを創業当時から大切にしています。また、「どれだけやり抜けるか」という意味で、毎月最もグリットしていた社員が表彰される「グリットチャンピオン」という精度もあります。社員同士で頑張りを認め合い、高め合うことを大事にしています。
案件(得意な領域)
ITやデジタル技術を用いた業務改善コンサルティングを得意としています。 大手コンサルティングファームとの違いとしては、単なる提案・デリバリの提供のみに留まらずクライアントのP&LやKPI改善までコミットするケースが多い点が挙げられます。また、大手ファームでは応えられないクライアントの細かいニーズやスピード感にも対応できる点を強みとしています。
SIer・パッケージベンダー
昨今では、ソフトウェア、ハードウェアのメーカーやベンダー企業、システムインテグレーターも、SIやライセンス料ビジネスだけではなくコンサルティングサービスに力を入れ始めています。ここでは、SIerやベンダー企業の中でも、ITコンサルティングに力を入れている企業を紹介します。
アバナード
アバナードは、アクセンチュアとマイクロソフトの戦略的合弁会社として設立された企業です。企業向けマイクロソフトテクノロジーに特化したビジネステクノロジー・インテグレーション企業として、アクセンチュアがもつ豊富なコンサルティングノウハウと、マイクロソフトの最先端技術を組み合わせた独自のソリューションを展開しています。
変遷
2008年に、三菱商事グループのITサービス及びコンサルティング・サービス事業の強化を目的として、東京都港区赤坂に三菱商事株式会社及びRHJインターナショナルによる合弁会社として設立されました。2013年東京証券取引所マザーズ市場に上場、2017年東証一部へ市場変更。
規模
従業員数はグループ全体で604人で、東京の虎ノ門と新宿に拠点があります。
社風
アクセンチュアの流れを汲んでいるため、率直な発言が歓迎されており、社員同士がフラットな関係であることを重視しています。一方、アクセンチュアとの違いとしては、テクノロジーへの関心・興味をより大切にしており、最新の技術・製品を学ぶのが好きな方が多いのが特徴です。
案件(得意な領域)
マイクロソフトソリューションに特化しており、Dynamics 365(ERPパッケージ)やMicrosoft Azure(クラウドサーバ・ネットワーク)、Power Plat Form (BPMツール)などの導入コンサルティングに強みがあります。マイクロソフト社の製品であれば、日本に未導入の製品・技術の導入も事例があります。 また、アクセンチュアのコンサルティングノウハウも引き継いでいることから、単なる御用聞きではない、提案型のスタイルでシステム導入プロジェクトも推進しています。
日本IBM
日本IBMとは、言わずと知れた世界最大のITベンダーです。7,000名を超えるコンサルタント、エンジニアが所属しており、戦略コンサルティングから業務ITコンサルティング、システム開発までをオールインワンで手掛けています。
変遷
1911年、C-T-R社として米国にて計量器メーカーとして創業されました。1924年、IBM(International Business Machines Corporation)に社名変更。1960年代からはコンピュータ市場で圧倒的な影響力を誇ります。1990年代以降はソフトウェアサービスやコンサルティングサービスに舵を切ります。2002年10月にIBMがグローバルのPwCコンサルティングを買収し、よりシナジーを強化するために、2010年4月にIBMとIBMビジネスコンサルティング サービス(IBCS)が統合し、現在に至ります。
規模
世界170カ国で282,000人以上の従業員規模です。日本法人は従業員数15,000人です。
社風
日本法人は日本での歴史が長いため、全体的に日系企業の傾向が強く、平均勤続年数も長いです。成果には厳しいものの、アットホームな雰囲気があり、後輩を育成しようとする傾向が強いです。また、チームワークを重視しており、国や部門を越えてのナレッジやノウハウの共有も積極的に行う文化があります。
案件(得意な領域)
戦略から業務改革、IT構想〜導入、保守運用と多様なソリューションサービスを展開しています。また、業界も製造業から金融、官公庁と幅広く手掛けています。 特に研究開発については、米国特許取得件数は29年連続No.1をキープするなど圧倒的な実績を誇っています。直近の一年間では特許数も8,000件以上あり、Google、Microsoft、Amazonなどと比べても3〜4倍も多くなっています。
NTTデータ
NTTデータとは、NTTグループ主要5社(他4社は、東日本電信電話、西日本電信電話、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ)の一つで、ITサービス専業企業として日本最大手です。近年は、コンサルティング部門を立ち上げ、システム構築のみならず、戦略やBPRといった上流コンサルティングやDX領域のコンサルティングにも注力しています。
変遷
1988年、日本電信電話株式会社のデータ通信本部が分社化されて設立。1996年、東証1部上場。
規模
世界6位のシェアを持ち、国内外300社を超える傘下企業を持っています。従業員は、グループ連結で140,000人、単体で12,000人です。拠点は海外50カ国に展開されており、日本国内にも多数あります。
社風
人間関係はフラットで、社員一人一人が長く働けるような制度設計がなされています。リモートワークや女性管理職登用制度、地域職採用など、いち早くダイバシティが推進されています。その一方で、手堅く堅実であることから、型破りな人や冒険心や挑戦的な起業家マインドを持った方は少ないです。落ち着いて長く働きたい方に向いた環境と言えるでしょう。
案件(得意な領域)
もともとは、証券取引所や特許庁、銀行間での電子送金基盤を運用していることから、官公庁や金融機関向けのシステム構築・運用保守を得意としています。 また、DXソリューションにも強みがあり、国内シェアNo.1のRPAであるWinactorや、ワークフロー市場でシェアNo.1の Intra-martといった、自社開発ソフトウェアを展開している。近年はAIやロボット技術を駆使したソリューションにも注力しています。 また、海外のITベンダを積極的に買収していることから、海外拠点ネットワークにも強く、ERPパッケージのグローバルロールアウトも得意としています。
NTTデータグローバルソリューションズ
NTTデータグローバルソリューションズは、NTTデータグループのSAP事業の中核企業です。NTTデータグループがSAPソリューションを推進するにあたり、戦略的に設立されました。
変遷
2012年、NTTデータグループのSAP事業の中核企業として設立。
規模
従業員数は約450人です。
社風
NTTデータグループの流れを汲んで、コンプライアンス遵守やダイバーシティ推進の風潮が強いです。一方、NTTデータグループの中では設立年数が浅いことから、比較的制度が緩く自由な社風であると言われています。なお、報酬はすべて年俸に還元するという考え方であるため、福利厚生はそこまで充実していません。
案件(得意な領域)
特に日系グローバル企業に対して、SAP Business-all-in-oneテンプレートの導入、オフショアリソースの活用、グローバルロールアウト、ホスティング、AMOといったSAPソリューションの展開を得意としています。 NTTデータグループのSAP Global One Team(5,000+のヒューマンリソース、世界35ヵ国・地域、136都市をカバー)の一員として、海外拠点と連携しながらプロジェクトを進めているため、グローバル展開に強みがあると言えます。
ビジネスエンジニアリング(旧東洋ビジネスエンジニアリング)
ビジネスエンジニアリング(略称: B-EN-G、ビーエンジ)は、大手・中堅企業向けのERP/SCM/CRMパッケージ製品を扱うSIerです。
変遷
1987年に、日揮や千代田化工建設と並ぶ、プラントエンジニアリング御三家である東洋ビジネスエンジニアリングで産業システム事業本部を新設しシステム事業を開始。1991年、日本初のSAPパートナーとしてERPビジネスを開始。1999年、産業システム事業本部を東洋ビジネスエンジニアリングとして分社化。2019年、ビジネスエンジニアリングに社名変更し、現在に至ります。
規模
従業員数は684人です。拠点は、東京・大阪・名古屋の他、米国・上海・タイ・シンガポール・インドネシアといった海外各国にも展開されています。
社風
親会社がプラントエンジニアリング業であることから、堅実です。一方で、若手には一定数の裁量を与えてチャレンジさせることをよしとしております。女性は少なめではありますが、産休や育休といった制度は整えられており、長く働きやすい環境が整備されています。
案件(得意な領域)
ERPやCRMソリューションに強みがあります。特に、日本初のSAPパートナーであることから、SAPの導入には強みがあります。 また、製造業向けのソリューションを強みとしており、自社開発のSCMパッケージであるMCFrameも1996年から提供。MCFrameは日本の製造業向けSCMパッケージにおいて、高いシェアを誇っています。