戦略に留まらない伴走コンサルティングでイノベーションの社会実装を進める【イグニション・ポイント ストラテジーユニット齋木氏、中原氏インタビュー】
2024年09月25日更新
企業紹介
イグニション・ポイントは新規事業創出やDXを強みにコンサルティング、イノベーション、インベストメントの3つの事業領域から社会問題解決に取り組む企業です。「ゆたかな人生のきっかけを」を理念として掲げる同社の特徴と魅力について、コンサルティング事業部ストラテジーユニットの齋木氏、中原氏からお話を伺いました。
インタビュイー経歴
話し手
齋木佑介氏
イグニション・ポイント
執行役員
技術経営修士。ミラノ工科大学ポリミ経営大学院EMBA在学中。デザインファーム経験後、クニエ、アクセンチュア、PwCコンサルティング等を経て現職。様々な業界の新規事業創出、事業変革、マーケティング戦略などの戦略から実行に至るプロジェクトを多数手掛ける。イグニション・ポイントではストラテジーユニットおよびエクスぺリンスデザインユニット責任者として、社内外の異能を融合しトップライン向上を目的とした構想策定・戦略立案から実行推進を幅広く支援する。
話し手
中原遼太氏
イグニション・ポイント
マネージャー
東京大学文学部言語文化学科卒業。新卒一期生として2019年にイグニション・ポイントに入社し、戦略コンサルティング業務に従事。製造業、金融業、インターネットサービス業を中心に、全社ビジョン策定、市場参入・撤退戦略、新規事業戦略等の案件において経験を重ねる。 特に新規事業戦略においては、イノベーション組織の設立検討、主要バトルフィールドの選定、アイデアの創出、評価、事業計画立案支援まで手広く手掛ける。
クリエイティブを梃子に、新規事業開発を中心としたと売上向上に資する案件で圧倒的な信頼を勝ち取る
──はじめに、自己紹介からお願いします
齋木氏イグニション・ポイントのコンサルティング事業部で執行役員、パートナーをしております齋木と申します。現在ストラテジーユニットとエクスペリエンスデザインユニットの2つの責任者を担っています。
経歴の部分では、まず新卒でデザインファームに入社しクリエイティブ領域で10年の経験を積み、その後は広告代理店系のデジタルエージェンシーで新聞のアプリ化や雑誌のコンテンツのデジタル化などを手がけていました。そしてクニエに転職をして事業開発に興味をもち、アクセンチュアやPwCコンサルティングで新規事業に携わる経験を積んだ後にイグニション・ポイントに入社しました。事業戦略等のピュアストラテジーな戦略策定に携われるだけではなく、顧客視点を持つ、クリエイティブの要素を入れこめる、という点がコンサルティング業界の中で稀有であるため、これまで一定の成果を残せてきたと考えています。
中原氏現在ストラテジーユニットのマネージャーをしております中原と申します。2019年にイグニション・ポイントに新卒入社して以来ストラテジーユニットで経験を積んできました。業務内容は大きく分けて二つで、クライアント企業の新規事業提案、戦略立案や実行支援が一つと、もう一つ上のレイヤーである経営戦略立案、具体的には中期経営戦略やビジョンの策定です。イグニション・ポイントはまだ若いファームなので産業特化ではなくワンプール制として様々な業界のクライアントを相手にしますが、過去の案件を振り返るとIT業のお客様や製造業のお客様、特にR&D部門の方々と新規事業創造をさせていただくことが多かったです。
──ストラテジーユニットについて概要を教えてください
齋木氏ストラテジーユニットは主に企業様の新規事業と事業変革を行っていて、その案件の比率としては大体半々です。新規事業に関してでも、他ファームでは新規事業を支えるシステム開発のような戦略策定フェーズでない案件が多いと思いますが、イグニション・ポイントは新規事業を企画するだけではなくそれをビジネス検証し、実現まで伴走支援しています。また、事業変革においては事業戦略や経営改革、商品企画といったトップライン向上に繋がる領域における支援の依頼を多く承っています。 他のファームはシステム開発や業務改善に取り組むことが多い中、我々はトップライン向上と新規事業に特化し、数多くの成果を上げてきました。さらに、9割のお客様がリピーターであることからも、高い満足度と継続率を誇っています。
──そのような案件を獲得できるのはどういった強みからだと思いますか
齋木氏最初は厳しい道のりだったと思います。まず、独立系ファームということもあり信頼を得るために着実に実績を積むことが何より大事でした。そのためにクライアントと 確実な成果を生み出すことでその事業の成長にコミットすることで信頼を獲得してきました。
例えば、新規事業の支援においては「新規事業を立ち上げたけど上手くいっていない」というケースだけでなく、「上手くいき過ぎて人手が足りない」ということもあります。我々がそういった部分のサポートに入り、営業の支援や業務設計、採用業務に至るまで幅広く支援させていただいているのがイグニション・ポイントの特徴です。
右脳と左脳の両輪でイノベーションの社会実装を推進する伴走パートナー
──この会社を選んだ理由を教えてください。
齋木氏他ファームにはない自由度に魅力を感じ、イグニション・ポイントを選びました。例えばBig4には監査法人がついており、クライアントへはあくまでアドバイザーや情報提供という形での支援に留まります。実行するかしないかをクライアントの判断に委ねざるを得ないため最終的な売上の向上には携われません。そういう意味で、幅広くクライアント企業の事業成長を推進できる伴走パートナーとして、事業再生や新規事業創出に関われるイグニション・ポイントを選びました。
イノベーションを起こすには、自社にない能力を有する他社と協力しながら目的達成に寄与する「オープンイノベーション」の考えが一つの鍵になります。イグニション・ポイントは他社間だけでなく社内ユニット間でのコラボレーションも非常に活発に行われています。例えば、デジタルプロダクトの新規創造に関する案件において、ストラテジーユニットがビジネスケースを考えデジタルユニットがプロダクトやサービスを形にする、というケースがあります。またマーケティング戦略立案において、エクスペリエンスデザインユニットの広告代理店出身者がエンドユーザー視点を取り入れてクライアントに提案をしながら、ストラテジーユニットがマーケティング戦略を考えるといったケースもあります。これは他ファームや、あるいは広告代理店でもなかなかできないことだと考えています。
中原氏私は新卒でイグニション・ポイントに入社したのですが、まずコンサルティング業界を志望した理由としては、より早いスピードで様々なテーマに触れられることに魅力を感じたからです。中でも入社の決め手は大きく二つありました。
一つ目は、トップライン向上に重きを置いている点です。私にとって、よくあるコスト削減やシステム導入等の案件はあまり興味が持てず、新しく何かを生み出すようなトップライン向上こそ好奇心をそそられるものでした。
二つ目はイグニション・ポイントがイノベーションファームを謳っており、業界をいい意味で壊していくような新しい技術に関するテーマが多い点です。我々のコンサルティングの一つの醍醐味は、ある最新技術の誕生によって各業界がどう変わっていくのかというアナロジー思考を働かることだと思います。そうした思考を働かせるためには、イグニション・ポイントのような最新技術の動向を確実に抑え、技術イノベーションに関して幅広く・深く突き詰めていける環境が理想的だと感じました。
──最新技術・イノベーションに関する案件例を教えてください
齋木氏例えば大手電機メーカーとの案件で、ロボットと人が共生する世界において今後どのようなロボットを構想すべきなのか、実現すべきなのかというテーマに携わっています。現在はプロダクトの開発、価値を現場に届けるという意味でのグローバルマーケティングのフェーズに入っています。このような、企画系のコンサルティングの中でもワクワクするような案件が多数あるのもイグニション・ポイントの特徴だと思います。
中原氏私は昨年からIT企業と生成AI領域の新規事業開発を進めています。生成AIを業務に組み込む際に、責任の所在といった面でリスクが生じる部分があり、世界全体でなかなか社会実装されにくい状況にあると思います。リスクを正しく把握した上で、どのような技術なら社会実装できるのかということを議論し、現在は想定顧客にお話を伺うような、技術を用いた製品の実装・ユーザー獲得を見据える現実的なフェーズに移ってきています。
──印象的だったり面白いと感じた案件・フェーズを教えてください
齋木氏どの案件に関しても違う面白さがありますし、難しさもあります。 一つ挙げるとすれば、イグニション・ポイントにはエンターテインメント領域の案件が多いという特徴があります。コンサルティング業界が扱うことが比較的少ない領域ですが、イグニション・ポイントは電通グループであるためエンターテインメント領域でのコンサルティングが一定数あるのは面白い点かと思います。一方で、 エンターテインメント領域は楽しいものを扱うので、基本的にエンドユーザーに明確な課題は存在しません。想像力と論理的思考力を働かせる必要がある、いわば右脳と左脳を両方フル活用するようなコンサルティングが非常に多い領域です。
中原氏私が一番面白いと考えているのが、有識者の方や他部署の方とのお話の中で、「こういうことを言ったらバカって思われるかもしれないけど」と語り始めていただけるときです。我々の案件は、物事が定まっていない中で新しい考え方・事業を打ち立てていくことが多いので、賢いことは誰も言えないと思っています。そのような状況で各々が勇気を出して一歩前に出て発言しています。自分の考えをぶつけて距離を詰めていくことで、クライアントから「自分からはこういうふうに見えています」ということを素直におっしゃっていただける瞬間があります。それこそが、世界最先端の領域で新規事業創造のエンジンが動き出した瞬間だと思います。
確実なバックアップの元 、フルスタックなコンサルタントとしての自由な挑戦が認められる環境
──イグニション・ポイントの成長環境について教えてください
齋木氏OJT、Off-JTともに成長環境が非常に整っている会社だと思っています。まずOJTとしては、企画だけでなく実現のあらゆるフェーズに関わることができます。市場調査に留まらずにビジネスモデルの策定・検証、を推進する中で様々なパートナーの方と話をします。そしてシステム開発をして、エンドユーザーと向き合いながらサービスリリースをして、場合によってはクライアントの代わりに営業や採用も行います。このように、企業の新規事業部門が扱う業務を包括的に支援するという意味で、通常のコンサルタントの枠を大きく超えた経験ができます。また、特定の業種に限らず、エネルギーから自動車、ヘルスケア、通信という幅広い領域に手を伸ばしているので、幅広い業界への対応力を備えたフルスタックなコンサルタントが揃っています。
Off-JTの部分では、隔週で全社参加可能な研修が設けられているだけでなく、ユニット内での勉強会も頻繁に開催され、書籍購入補助や外部への研修補助なども充実しています。私自身もMBA取得制度を利用して現在オンラインで EMBA(Executive MBA)に通っています。職位に関わらず学ぶ意識が高い人に対して最適な環境を提供しています。また二週間に一度、1on1で上位職の社員とキャリアについてディスカッションする時間もあります。
中原氏基本的にやりたいことをやらせてもらえる風土があると思います。「やり切れる 」ということを証明しさえすればどんどん前に立たせてもらえます。例えば、提案・営業フェーズの案件でも若手社員が「このパートは絶対に語らせてください」と言えば語らせてもらえるというところがあります。
現在かなり幅広い領域の人材が揃っていて育成の環境も整っているため、下のメンバーにチャンスを与えることが加速度的に増えていると思いますし、むしろどんどん与えていかないと会社の成長が止まってしまうので与えていこう、という意思をマネージャーの同僚やシニアマネージャー以上の幹部クラスから感じることがかなり多いです。
──新しく入社された方がキャッチアップしていくための支援はありますか
齋木氏コンサル経験者に関しては、上位職からのフォローがあればすぐに立ち上がると思っており、企業のプロセスや考え方に関してはある程度汎用性がありますので、一連のプロセスを学べば問題なくキャッチアップ可能です。ただ、フルスタックなデリバリーが求められているところもありますので、経験がないフェーズにはその領域の経験者を同時にアサインするということがあります。コンサル未経験者に関しては、OJTを多く設けるようにしていますが、学習環境の更なる改良に努めている最中です。
中原氏アサインの話があったので、私からはケアの話をします。特徴として、縦横斜めの社員と1on1で対話する機会が制度内外に存在しています。キャリアプランについてのディスカッションの話が先ほどありましたが、それ以外にもデリバリーの中で問題が生じているという場合に1on1をお願いするような会話が社内で多く見受けられると思います。現場メンバーの間もそうですし、コーポレート側でもそういった面にかなり気を配っている印象はあります。つまずきはどうしても生じると思いますが、つまずいてからの立ち直りがしやすい風土ができていると思います。
何かを成し遂げたいという人が集まり、その野心を叶えるファーム
──企業の今後の展望を教えてください
齋木氏新規事業推進において企画フェーズから実装フェーズまでを一気通貫で取り組めるのがイグニション・ポイントの特徴ですが、現在は再成長戦略に取組みながらも頭打ちになっているような、国内の各産業のご支援にも力を入れています。また、グローバル案件に関してアウトバウンドを含めて採用に力を入れると共に、案件も広がりつつあるので、徐々に人材や能力を拡充できると考えています。
──イグニション・ポイントに入社する魅力を教えてください
齋木氏幅広い業界に対して先見性を持って取り組めるのが一つの魅力だと思っています。ピュアストラテジーを謡う他の戦略ファームで求められる、業界の未来を見通す能力に留まらず、見通した未来を実現するための実行力を養えることが魅力だと思います。 実行の過程における様々なプレイヤー・関係者とのコラボレーション通じて、自分の強い思いをクライアントと共有しながら新しい未来を形作る、という共創パートナーとしてコンサルティングできるのがイグニション・ポイント、そしてストラテジーユニットの大きな魅力だと思います。
中原氏何か新しいことを仕掛けていきたい、 各所に無限につながりを作って仲間を増やしたい、という方にとってはとても面白い会社だと思っています。コンサルティングサービスだけでなく、様々な手法を駆使して世の中のイノベーションを促進しているため、社内外問わず様々な方と協力して事業推進できるのが魅力だと思います。
齋木氏何かを成し遂げたいという志を持った人たちが集まっています。例えば、宇宙飛行士を目指して実際に宇宙飛行士選抜試験を受けている社員がいます。商社で20億円規模の宇宙関連ビジネスを立ち上げた後イグニション・ポイントに来て、宇宙飛行士を目指しながら宇宙関連のビジネスをコンサルティングしています。先ほどお話しした生成AIやGX(グリーントランスフォーメーション)、エネルギー領域などとにかく幅広い専門家が揃っている会社です。
──入社を検討されている方へのメッセージをお願いします
齋木氏野心的な方々にぜひ入ってきていただきたいと思っています。戦略を絵として描く能力を持ったコンサルタントが非常に増えている中で、実行力を養うことが重要であり、イグニション・ポイントにはそのための環境が整っています。問題意識と実行に対する強いコミットメントを持つ野心家を求めています。
中原氏図太さに自信のある方にぜひ来てほしいです。ただ課題を与えられるのではなく、自ら課題を見つけ、解決に向けて行動しなければならない場面が多々あります。そういった時に、自分だけでは解決できない大きな課題に挑み、上司や年長者にも積極的に助けを求め、巻き込んでいけるような方と一緒に仕事をしたいなと思っています。
──ありがとうございました