26歳の平均年収と中央値は?手取りや中小・大手別、男女別のデータを解説
2025年12月22日更新
26歳の平均年収について、「同年代の相場はどれくらいなのか?」「自分の給与は高いのか低いのか?」と気になる人は多いでしょう。転職や昇給を意識しはじめる年齢だからこそ、客観的なデータを知っておくことは欠かせません。
結論として、26歳の平均年収はおよそ380万〜410万円前後です。生活実感に近い手取り額や、男女別・企業規模別で水準が大きく変わる点も、キャリア形成に役立ちます。
本記事では、26歳の平均年収・中央値・手取り額をはじめ、大手企業と中小企業の差や地域ごとの差異まで、最新データをもとに整理して解説します。自分の現在地を把握し、今後のキャリア戦略に役立てたい人はぜひ参考にしてください。
著者

門山 友輔
Kadoyama Yusuke
システムベンダーで経験を積んだのち、大手転職エージェントであるパソナにてIT/コンサル業界向けの転職支援に従事。半期MVP6回、年間MVP受賞、全社売上レコード更新などの実績を有する。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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26歳の平均年収はいくら?
26歳の平均年収は、およそ380万〜410万円です。国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」では25〜29歳の平均年収が406.9万円となっており、このレンジが相場として妥当だといえます。
年収は性別や企業規模によって大きく変動するため、相場を正確に把握するには複数の指標をあわせて確認することが重要です。ここでは、男女別・手取り額・中央値の3つの観点から詳しく整理していきます。
26歳の男女別平均年収
26歳前後では、男女で年収に大きな差が生じています。国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」のデータをもとに整理すると、以下のとおりです。
| 男性 | 女性 |
|---|---|
| 437.6万円 | 370.1万円 |
出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(25〜29歳)
男女ともに年収は400万円前後が相場ですが、平均的に60万円ほどの差が生じている点が特徴です。
職種比率や業界構造の違いが年収差につながりやすいため、自分の属する領域の相場とあわせて確認すると判断しやすくなります。
26歳の手取りの平均
26歳の手取り額は、年収ベースで約320万円、月収ベースで約26.7万円がひとつの目安です。
額面から各種控除が引かれるため、実際に使える金額は年収や月収の数字より少なくなります。控除の内容を把握しておくと、年間に使える金額の感覚がつかみやすいでしょう。
主な控除項目は以下のとおりです。
- 健康保険料・厚生年金保険料
- 雇用保険料
- 所得税
- 住民税
控除額は居住地や扶養状況で変動するため、あくまで平均的なケースの目安として活用すると、実際に手元に残る金額の水準を把握しやすくなります。
26歳の年収の中央値
26歳の年収中央値は360万円です。中央値とは、年収を低い順に並べたときに中央に位置する値で、実際の分布の中心を把握する指標として使われます。
この中央値が360万円となっているのは、高収入層が平均値を押し上げる一方で、多くの人が300万〜400万円台に集まっているためです。
平均年収と合わせて確認すると、自分の年収がどの層に属しているかをより正確に判断できます。
26歳のエリア別の平均年収
26歳前後の年収は、都市圏ほど高い傾向があります。 なかでも東京は25〜29歳の平均年収が全国で最も高く、ほかエリアとの間に大きな差が生じているのが特徴です。
以下は、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」のデータを年収換算し、主要エリアをまとめたものです。
| エリア | 年収(概算) |
|---|---|
| 東京 | 4,265,200円 |
| 大阪 | 3,957,500円 |
| 愛知 | 3,995,400円 |
| 福岡 | 3,782,300円 |
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」 上記の所定内給与額と年間賞与額から年収を算出しています 年齢区分が25〜29歳のため、26歳の代表値として使用しています
東京の年収が高いのは、大企業本社が集中していることや、高付加価値産業(IT・金融)が多く、給与水準が底上げされやすいためです。
都市圏ほど企業規模が大きく、給与レンジも広がることから、地域ごとの差は年齢が上がるほど顕著になります。
26歳の企業規模別の平均年収
企業規模は年収に影響しやすく、26歳でも大手企業と中小企業のあいだで水準に差が出るのが一般的です。大手は給与レンジが広い一方で、中小企業では平均額が比較的低めとなるケースがあります。
ここでは、公的データをもとに企業規模ごとの違いを整理し、26歳前後でどの程度の差が生じるのかを解説しますので、参考にしてください。
大手企業
大手企業は企業規模が大きく、給与レンジにも幅があり、26歳前後でも比較的高い水準になりやすい点が特徴です。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」では、企業規模1000人以上の従業員を大手企業として分類しており、25〜29歳の月収は以下のように示されています。
| 区分 | 平均年収 |
|---|---|
| 男性 | 3,501,600円 |
| 女性 | 3,315,600円 |
| 男女計 | 3,417,600円 |
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」 本表は、上記を12ヶ月分で換算した年収の目安です。賞与が含まれていないため、実際の総年収とは異なる場合があります
これらの数値は月収ベースであり、賞与を含まない点に注意が必要です。賞与は企業規模が大きいほど支給額が高くなる傾向があるため、実際の年収は月収×12ヶ月に加えて賞与分が上乗せされます。
大手企業ではボーナス支給が安定しているケースが多く、総年収で見ても中小企業より高くなるケースが多いです。
中小企業
中小企業では、大手企業と比較すると給与水準が控えめになる傾向があり、26歳前後でも年収に差が生まれやすい層です。
以下で、賃金構造基本統計調査をもとに、中企業と小企業のデータを平均し、12ヶ月分で換算した年収をまとめました。
| 区分 | 平均年収 |
|---|---|
| 男性 | 3,160,200円 |
| 女性 | 2,947,800円 |
| 男女計 | 3,064,800円 |
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」
本表は、上記の所定内給与(中企業+小企業平均)を12ヶ月分で換算した年収の目安です。賞与が含まれていないため、実際の総年収とは異なる場合があります
中小企業では賞与支給額が大手企業より小さいケースも多く、総年収の差につながります。一方で、企業規模が小さいほど職種や役割の幅が広がり、早期に経験を積みやすい環境も少なくありません。
まとめ
26歳の年収は、平均・中央値・手取りのいずれも300万〜400万円台が中心で、男女差や企業規模、エリアによって水準が大きく変わります。大手企業と中小企業では給与レンジに開きが生じ、地域ごとの差も加わるため、複数の指標から自分の立ち位置を確認することが重要です。
今後のキャリアを考える際は、現状を正しく把握し、どの環境で成長したいかを整理することが欠かせません。より良い環境への転職を視野に入れる人は、コンサルタントが企業選びから年収交渉まで伴走するMyVisionを活用すると、次のステップが踏み出しやすくなります。
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