atlas technologiesとは?会社概要や特徴、強みを徹底解説
2025年12月29日更新
Atlas Technologies(アトラス・テクノロジーズ)について「コンサル業界でどんな立ち位置の企業?」「具体的なプロジェクト内容や年収がわからなくて不安」と考える人も多いでしょう。
結論として、Atlas Technologiesは、Fintech領域特化型の急成長コンサルティングファームであり、2018年の創業からわずか4年で東証グロース市場へ上場しました。年収は高い給与水準であり、成果に応じた報酬体系をとっています。
本記事では、Atlas Technologiesの企業概要、歴史、平均年収や福利厚生まで、網羅的に解説しますので、キャリア設計の参考にしてみてください。
著者

北野 雄大
Kitano Yudai
株式会社MyVision取締役
名古屋大学を卒業後、トヨタ自動車、デロイトトーマツコンサルティング、エクサウィザーズを経てコンサルティング業界特化のエージェントに入社。その後、株式会社MyVisionを設立。 大企業~コンサル、スタートアップまでの幅広い経験を活かしたキャリア支援に強みを持つ。
プロフィール詳細を見る
監修者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
プロフィール詳細を見る
目次
全部見る
Atlas technologiesとは
Atlas Technologiesは、金融と技術を合わせたFintech領域、とくに決済分野に特化した事業を展開しています。戦略立案から開発・運用までを一貫して手がけるため、近年実績を伸ばしているコンサルティングファームのひとつです。
ここでは、Atlas Technologiesの会社としての位置づけを整理したうえで、強みや扱っている案件を確認しますので、全体像を把握して、後続の企業理解や年収把握に役立ててください。
企業の特徴・強み
Atlas Technologiesの最大の特徴は、Fintech(金融×技術)領域に高い専門性を兼ね備えている点です。
在籍するコンサルタントの多くは、カード会社・決済代行会社・金融機関の実務経験者であり、多様な経歴を持つ人材が集まっています。
Atlas Technologiesの強みは以下のとおりです。
| 強み | 詳細 |
|---|---|
| Fintech特化の専門性 | 複雑な決済スキームや関連法規制に精通しており、コストをかけずに即戦力としてプロジェクトを推進できる |
| 実務重視の伴走型支援 | 戦略のみならず、実際のシステム要件定義やプロジェクト管理など、現場に入り込んで実行を支援できる |
| 中立的なベンダー選定 | 特定のシステムやソリューションに縛られないクライアントの課題に対して最適なシステム構成を提案できる |
総合系ファームが幅広い業界を扱うなか、Atlas TechnologiesはFintechの課題にワンストップで対応するコンサルティングサービスです。クライアント企業の内部に入り込み、社員代替のような立ち位置でプロジェクトを成功に導いています。
扱っている案件の特徴
Atlas Technologiesが手掛ける案件は、クライアント企業から直接受注する「プライム案件」が中心です。銀行・証券・保険など大手金融機関に対する基幹系システムの改善や、デジタルバンキングへの移行支援などが具体例として挙げられます。
Atlas Technologiesが扱うテーマは、以下のとおりです。
| テーマ | 内容 |
|---|---|
| 新規決済サービスの立ち上げ | ・スマートフォン決済アプリの企画・開発におけるプロジェクトマネジメント ・後払い決済サービスの事業性評価・導入支援 |
| 基幹システムの刷新・統合 | ・大手カード会社の基幹システム移行支援 ・グループ企業間の顧客ID・ポイントシステムの統合・設計 |
| 業務プロセスの高度化 | ・金融機関における審査業務の自動化・DX推進 ・サイバーセキュリティ対策支援 |
また、近年ではAtlas Technologiesは株式会社レインフォレストと協業し、「ASM高度化支援サービス」を2024年5月に開始しました。ASM高度化支援サービスはハッカー視点でシステムの弱点を見つけ、サプライチェーンのセキュリティを強化した事例です。
Atlas Technologiesはゼロベースで仕組みを構築する案件が多いため、コンサルタントとしての課題解決能力を磨くことができます。
Atlas technologiesの会社概要
Atlas Technologiesは、従業員数約70名ながら売上高27億円超を計上する、東証グロース上場のFintech専門企業です。東京本社のほかにシンガポールにも支店を構えており、少数精鋭ながらグローバルな視点で事業を展開しています。
ここでは、同社の根幹にあたる企業理念や実際の働き方にかかわる社内風土について整理するので、企業理解の参考にしてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | Atlas Technologies株式会社(アトラス テクノロジーズ) |
| 創業者 | 代表取締役社長 山本 浩司 |
| 創業年 | 2018年 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 |
| 支店 | シンガポール |
| 従業員数 | 61人(2025年12月現在) |
| 年間収入(売上高) | 約27億円(2024年) |
企業理念
Atlas Technologiesの企業理念は、テクノロジーで社会課題を解決し、可能性を広げることです。具体的なビジョンとミッションは、以下のように掲げています。
| 項目 | 内容(スローガン) | 詳細 |
|---|---|---|
| Vision | 人と産業の可能性を解き放つ | テクノロジーの力で、世界中の人・組織・産業が本来持っている力を最大限に発揮できる豊かな社会を実現する |
| Mission | あらゆる産業とFintechの融合 | 金融機関だけでなく、あらゆる産業がFintechと融合することで、新しい価値創造や事業機会を生み出すことを目指す |
また社員が日々の業務で意識すべき行動指針として「5つのバリュー(Set of Values)」を定めています。
- Challenge the Possibilities(可能性に挑戦しよう)
- Build Leadership(全員がリーダーであろう)
- Act As One(一丸となってコトを成そう)
- Have Integrity(常に誠実さを持とう)
- Keep It Fun(日常に遊び心を)
Atlas Technologiesはコンサルティングファームの枠を超え、テクノロジーを通じて価値を創出していくことを企業理念としています。
社内カルチャー
Atlas Technologiesの社内カルチャーは、「プロフェッショナル意識」と「柔軟性」が融合している点が特徴です。
コンサルティングファームとしての「プロフェッショナル意識」を持つAtlas Technologiesは、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が在籍しています。大手SIer・カード会社・メガバンクなど、現場のリアリティを知る中途採用に積極的です。
一方で、ベンチャー企業としての柔軟性もあるため、フラットで風通しのよいカルチャーという側面もあります。社長や役員との距離も近く、経営層の考えに日常的に触れられるため、視座を高めながら業務に取り組めるでしょう。
組織を一緒に創り上げるマインドを持つ人にとって、Atlas Technologiesは居心地の良い環境です。
Atlas technologiesの歴史
Atlas Technologiesは金融業界向けの戦略支援を起点に、異例のスピードで成長を遂げました。
ここでは創業から現在に至るまでの変遷と、近年注力している海外展開の動きについて解説します。
金融✕テクノロジーでコンサルティング事業を開始
Atlas Technologiesは、2018年の創業当初から「Fintech(金融×技術)」を中心に、コンサルティング事業を展開してきました。なかでも決済分野を中心に、事業戦略からシステム構築・運用までを支援することで実績を積み重ねています。
創業間もない時期に、NTTドコモからdカードプロジェクトに取り組んだのがきっかけでした。NTTドコモからパートナーとしての評価を受け、その後大手通信キャリアや大手総合商社、国際カードブランドの直接取引も獲得するようになりました。
Atlas Technologiesは高度な専門性と実行力を武器にクライアントの信頼を勝ち取り、リピート受注や紹介によって事業を急拡大させました。2022年10月に東京証券取引所グロース市場へ上場し、国内での認知度向上と人材採用を加速させています。
Fintech買収で海外展開
Atlas Technologiesの大きな転機となったのが、本格的なグローバル展開です。2023年8月、シンガポール拠点の戦略コンサルティングファーム「Kapronasia Singapore Pte. Ltd.(カプロンアジア)」を完全子会社化しました。
Kapronasia社は、アジア太平洋地域におけるFintech市場のリサーチや戦略立案に強みを持つ企業です。買収により、Atlas Technologiesは以下の体制を強化しています。
- アジア太平洋地域への拠点拡大:金融センターであるシンガポールを起点に東南アジアへのサービス展開を加速
- サービスラインナップの拡充:Kapronasia社が持つリサーチ・戦略アドバイザーの機能を統合
国内で培った実装力と海外拠点が持つリサーチ力を統合させ、Atlas Technologiesは海外進出に積極的に取り組んでいます。グローバルファームとして進化し、さらなる成長をしていくでしょう。
Atlas technologiesの平均年収
有価証券報告書によると、Atlas Technologiesの平均年収は1,009万円です。(※1)国税庁の令和6年分民間給与実態調査における日本の給与所得者の平均年収である約478万円と比較しても、高い給与水準といえるでしょう。(※2)
Atlas Technologiesは高付加価値なコンサルティングサービスを提供しているため、平均年収も高くなる傾向があります。MyVisionで掲載している求人情報の職位別の年収モデルは、以下のとおりです。
| 職位・職種 | 予定・推定年収 |
|---|---|
| コンサルタント | 600万円 〜 |
| 【PMO】コンサルタント | 1,170万円 〜 |
| 【決済領域】実行支援コンサルタント | 1,020万円 〜 1,170万円 |
| マネージャー | 1,020万円 〜 1,170万円 |
| シニアマネージャー | 1,170万円 〜 1,320万円 |
とくにプロジェクトマネジメント経験や決済領域の専門性があると、同じコンサルタントであっても年収1,000万円以上が提示される可能性は高いです。成果に応じた賞与やストックオプションが付与されるケースもあります。
Atlas Technologiesは実力主義の側面が強く、年齢に関係なくパフォーマンス次第で高収入を目指せる環境です。
(※1)参考:2023年の有価証券報告書 (※2)参考:令和6年分民間給与実態調査
Atlas technologiesの制度
Atlas Technologiesは、社員一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、実効性を重視した制度設計です。形式的なルールではなく、個人の裁量と成果を尊重する背景があります。
ここでは、Atlas Technologiesの基本的な考え方や人事評価や育成制度について詳しく見ていきましょう。
基本的な考え方
Atlas Technologiesの制度設計では、社員自身が目標を設定し、達成に向けて動くスタイルが推奨されています。上司からの指示をこなすだけでは、クライアントの問題解決につながる提案ができないため、自律が求められているのが主な理由です。
たとえば服装のカジュアル化やリモートワークの導入なども、「働きやすさと生産性向上」を目的として取り入れられています。
企業側が一方的に管理・規制するのではなく、個々の裁量を最大化するこの環境は、同社のMissionである「人と産業の可能性を解き放つ」を体現しているといえるでしょう。
評価制度
Atlas Technologiesは年齢や社歴にかかわらず、会社への貢献度に基づき評価される実力主義の文化です。 評価制度そのものを固定化せず、会社の成長フェーズに合わせてPDCAを回し、継続的に改善させています。
給与は年俸制を採用しており、賞与による大幅な年収変動がないため、見通しが立てやすいです。口コミでも、社員からも「分かりやすくフェアな制度」と受け止められています。(※)
定量的な成果だけでなく、企業理念に基づいた行動も重視されるのもAtlas Technologiesの評価制度の特徴です。5つの行動指針(Set of Value)を体現した社員を表彰する制度により、受賞者だけでなく周囲の社員の成長意欲も喚起する環境をつくっています。
こうした実力主義の報酬体系と、成果だけでなくプロセスや行動規範も評価する仕組みが、社員の高いモチベーションを支えているといえるでしょう。
(※)参考:OpenWork
育成制度
Atlas Technologiesの育成スタイルの中心は、高いレベルのプロジェクトを通じたOJT(On-the-Job Training)です。
Fintechやコンサルタント関連の講習もありますが、実務経験と質の高いフィードバックで人材を育てています。成長を加速させるための具体的な仕組みは、以下のとおりです。
| 仕組み | 内容 |
|---|---|
| 優秀なメンバーとともにプロジェクトに参画 | 大手ファームや事業会社の第一線で活躍してきたプロフェッショナルからスキルを直接吸収できる |
| アサインメント(案件配属)の最適化 | 個人のキャリアビジョンや習得したいスキルを考慮して配属が決定される |
| トレーニング制度の拡充 | 書籍購入補助や資格取得支援など、従業員の自律的な学習をバックアップする体制が整っている |
Atlas Technologiesでは事業会社で活躍してきたメンバーと働けば、実践的なスキルやマインドセットを吸収できます。多様なバックボーンをもった人材が、OJTによってお互いの強みを重ね合わせているのが特徴です。
Atlas technologiesの福利厚生
社員が長期的に働けるために、福利厚生の整備や柔軟な働き方を支える制度の充実に力を入れているのもAtlas Technologiesの特徴です。
ここでは、とくに利用頻度の高い制度や特徴的な福利厚生について解説していきます。
柔軟な働き方を支える勤務制度
Atlas Technologiesは個人のライフスタイルや業務状況に合わせ、働く時間や場所を柔軟に調整できる環境を整えています。
具体的には、コアタイムを設けないフルフレックスタイム制です。プロジェクトの繁忙期やクライアント対応に応じて、始業・終業時間の調整ができます。
また出社と在宅を自由に組み合わせる、ハイブリッドワークを選択できるのも同社の特徴です。リモートでもスムーズに業務を進められるよう、チャットやバーチャルオフィス、資料共有の仕組みが整えられています。
フルフレックスタイム制やハイブリッドワークは、育児や介護の両立が可能であり、場所や時間にとらわれない柔軟な環境が整っているといえるでしょう。
スキルアップを支援する学習支援制度
社員の自律的なスキルアップを支援するため、Atlas Technologiesでは学習支援の制度も整備されています。社員は自分の関心やキャリアに応じて、必要な知識を取得可能です。
Atlas Technologiesでは、以下のような学習支援制度が整えられています。
- 社内コンテンツ(決済関連講座や戦略コンサル講座など)を制作
- 外部セミナーの活用
- eラーニングをはじめとする250件以上の外部通信教育メニュー
社内教材の開発や外部リソースの活用によって、専門知識を社内で共有する取り組みがおこなわれています。全社での情報共有やプロジェクトの知見交換が活発で、階層や職種を越えて意見がいいやすいカルチャーも魅力です。
相談しやすいマネジメント環境
Atlas Technologiesは、信頼できる上司に1on1で相談できるマネジメント環境があります。金融業界のプロ集団として、経験者からさまざまな経験を聞けるのが魅力です。
口コミでは、以下のような意見が見受けられます。
- 真面目で親切な人が多いので、困ったらすぐに相談できる環境
- 派閥がなく、風通しがよい
- Fintechのスペシャリストが多い
参考:OpenWork
相談できるマネジメント環境は上司との信頼関係構築、フィードバックの場として有効です。ほかにも社員同士のコミュニケーションを深めるため、全社ミーティング「All Hands」も導入されており、従業員が精力的に活動できる環境が整えられているといえるでしょう。
Atlas technologiesの企業インタビュー
MyVisionでは、Atlas Technologiesのリアルな魅力を伝えるために、現場で活躍する社員や経営層へのインタビューを掲載しています。実際に働く人の声を通じて、業務内容やカルチャー、やりがいなどを深掘りできる内容です。
以下はインタビュー記事によるAtlas Technologiesについて簡単にまとめた内容です。
- 少数精鋭で高品質なコンサルティングを提供する組織体制
- 若手にも大きな裁量が与えられる環境
- Fintech領域での専門性の磨き方
転職を検討している人や、実際の業務スタイルを知りたい人にとって、貴重な情報源です。以下のインタビュー記事をぜひ参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、Fintech領域に特化したコンサルティングファーム、Atlas Technologiesについて解説しました。Atlas Technologiesは、決済分野における知見と実行力を武器に、創業からわずか4年で上場を果たす急成長を遂げています。
「専門性を武器に市場価値を高めたい」「成長中の組織で裁量を持って働きたい」と考える人にとって、Atlas Technologiesは魅力的な選択肢です。
Atlas Technologiesへの転職を検討されている人は、ぜひMyVisionにご相談ください。MyVisionはコンサルティング業界への転職支援に特化しており、Atlas Technologiesを含めたコンサルティングファームへの豊富な紹介実績があります。
Atlas Technologiesでの転職を成功させるためには、自身の強みを最大限に評価させる選考対策と適切なオファー獲得に向けた戦略が重要です。まずはMyVisionで無料の転職相談を活用してみてください。
あなたもコンサルタントとして
働きませんか?
コンサルタントへの転職をお考えの方は、
是非MyVisionにご相談ください。
ファームとのコネクションを活かし、
あなたの理想の転職が実現するよう転職先の紹介から面接対策に至るまで、
徹底的にサポートいたします。



