dirbatoの年収は?競合他社との比較や転職難易度を徹底解説
2025年02月07日更新
dirbato(ディルバート)は、コンサルティング業界では前例のない急成長を続けているスタートアップ企業です。スピード感のある高い業績と、コンサルタントやエンジニアの価値向上を目指していることで注目されています。
この記事では、dirbatoの年収や競合他社との比較、福利厚生、転職難易度、転職対策について解説していきます。
監修者

川村 莉子
Kawamura Riko
名古屋工業大学卒業後、新卒でDirbatoに入社。通信会社に対する業務改善プロジェクトや次世代ネットワーク移行案件のPMOなどに従事。ITコンサル、および女性のキャリア開発支援を得意とする。
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dirbatoとは?
dirbatoは、「テクノロジーで世界に喜び」のミッションのもと、日本企業とコンサル業界の変革を目指すITコンサルティングファームです。2018年10月の創業から、6期で280億円という驚異の売上を達成し、前例のない急成長を続けています。
IT・デジタル領域における豊富なナレッジと実績を活かしつつ、DXをはじめとしたITコンサル事業に特化した事業展開が強みです。
システム開発会社や投資ベンチャーキャピタル、IT人材サポート企業などのグループ企業と連携し、市場価値の高いIT人材創出やIT企業立ち上げ支援を実施します。
会社名 | 株式会社 Dirbato(ディルバート) |
事業内容 | Technologyコンサルティング事業 |
代表 | 代表取締役社長 金山泰英 |
所在地 | 東京都港区赤坂九丁目7番1号 ミッドタウンタワー32階 |
設立 | 2018年10月1日 |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 282億円(2024年3月時点) |
会社URL | https://www.dirbato.co.jp/ |
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dirbatoの特徴
dirbatoの特徴は、さまざまなコンサルファーム出身の経営陣が揃っており、社員同士が積極的にコミュニケーションを取りあい、お互いのキャリアやナレッジを学べる環境が整っていることです。
たとえば、プロジェクトの枠を超えた社内コミュニケーションを活性化する「Unit Plan」では、マネージャー1名とメンバー3~4名で構成されたチームが、独自テーマに基づく活動をおこないます。コンサルタントのスキルアップや情報共有、不安解消を行い、社員からも好評を得ている取り組みです。
また入社後に、適性に合わせてコンサルからマネジメントやアーキテクトへ方向性を変えるようなキャリアプランも可能です。
若手であっても業務における裁量権が大きく、事業拡大とともにコンサルタント自身も飛躍できる環境が整っています。ワンプール制を採用しているため、業界などを問わず多種多様な経験を積めるので、自分に合ったキャリア形成が目指せます。
チームワークを大切にしており、社員の仲が良く、人を大切にする企業風土が形成されていることもdirbatoの特徴の一つです。
dirbatoの年収の特徴
コンサルティング業界は、年収が高水準なことが一般的です。ここでは、dirbatoの平均年収、職種別・年齢別年収、新卒年収について解説します。
dirbatoの平均年収
大手口コミサイトによるdirbatoの平均年収は、741万円です。
厚生労働省の発表による給与所得者の平均年収は458万円(※1)であり、経営コンサルタント職の年収は全国平均で947.6万円(※2)です。dirbatoの年収は給与所得者の平均年収を大きく上回っており、コンサルティング業界の中ではやや低い水準といえます。
dirbatoの職種別・役職別の年収比較
dirbatoでは、「アナリスト」「コンサルタント」「シニアコンサルタント」の順でのキャリアパスが用意されています。
そこからさらにランクアップする際には、マネジメントスキルを強みにする「マネージャーライン」とテクニカルスキルを強みにする「アーキテクトライン」の選択肢があることが特徴です。
大手口コミサイトによるdirbatoのコンサルタントの平均年収は725万円ですが、マネージャークラスは900万円から1,400万円との口コミもあります。
また、 dirbatoの年齢別の平均年収は以下のようになっています。
- 25歳:448万円
- 30歳:652万円
- 35歳:838万円
- 40歳:978万円
- 45歳:1,060万円
dirbatoの年収は、年代とともにアップし、全年齢とも高水準であるといえるでしょう。実力主義の評価制度を実施しており、年代が上がると上位職者が増えることも要因です。
dirbatoの新卒年収
dirbato公式サイトによる新卒年収は450万円〜となっています。厚生労働省が発表している新卒者の平均年収は228.5万円ですので、大きく平均を上回っていることがわかります。 年収には月45時間の固定残業代が含まれており、賞与は6月と12月の年2回支給です。
新卒採用の採用大学は?
dirbato公式サイトでは採用実績校として以下の大学・大学院があげられています。dirbatoの業務では、IT、コンサルに関する高い専門性が必要であり、知識・能力だけでなく学歴も求められるといえます。
- 大学院:オックスフォード大学大学院、京都大学大学院、芝浦工業大学大学院、上智大学大学院、千葉大学大学院、筑波大学大学院、東京工業大学大学院、東京大学大学院、東京農工大学大学院、同志社大学大学院、他
- 大学:青山学院大学、茨城大学、 インディアナウェスレヤン大学、愛媛大学、オークランド大学、大阪大学、岡山大学、学習院大学、国立台北大学、埼玉大学、静岡大学、上智大学、東京理科大学、同志社大学、東北大学、徳島大学、名古屋工業大学、他
dirbatoは激務?残業時間について
大手口コミサイトによると、dirbatoの残業時間は月30.5時間であり、コンサルティング業界の中では少なめといえます。年収には月45時間の固定残業代が含まれており、それを超えないように勤務時間が管理されています。
dirbatoは、専属のセールスチームがいるため、コンサルタントは自身のデリバリーに注力でき、業務効率が良いことも理由の一つでしょう。
一方で「サービス残業も発生する」などの口コミも。マネージャー以上になると残業が月45時間を超えることも多く、プロジェクトやポジションによって残業時間に差が生まれます。
しかし有休消化率は*66.4%と高めで休みは取りやすい環境です。負担を感じる前に休養をとることができ、業界の中でもプライベートとの両立がしやすい企業と言えるでしょう。
dirbatoの年収が高い理由
dirbatoの年収が高い理由には、業界全体の高収益性や事業の急成長、実力主義の評価制度があります。
コンサルティング業界全体の高収益性
コンサルティングは、クライアントの課題を分析し、解決策を講じることです。有形商材を扱う企業のように在庫を抱えたり、工場や機材の購入など大がかりな設備投資をする必要もありません。主なコストは人件費のみとなるので、売上が社員の年収に直結します。
また、コンサルティングはクライアント企業の業績向上に直接貢献するため、高い報酬であることが一般的です。
さらにdirbatoの高収益性は、コンサル業界全体の特徴に加え、独自のビジネスモデルが大きく寄与しています。
特に、大企業や官公庁の1次請け案件が多い点は、dirbatoが安定した高い利益率を実現している大きな要素です。
大手コンサルティングファームの2次請けをメインとしている企業も少なくないなかで、dirbatoはクライアント企業と直接的なつながりを構築できる環境を整えています。
1次請け案件を中心としたビジネスモデルの高収益性は、2018年の設立から2024年までわずかな間に売上高282億円というdirbatoの成長規模に反映されています。
前例のない急成長企業
dirbatoは、創業以来6期連続280億円の売上を達成し、10期時点で売上1,000億円を目指す企業です。コンサルティング業界では前例のない急成長による高い業績が、従業員の年収に反映されています。このまま成長が続けば、今後、年収基準が引き上がる可能性も十分あります。
コンサル業界ではDX案件が増加しており、テクノロジーに強いdirbatoの受注数はさらに増大する傾向です。今後は海外進出なども行い、大きな目標に向け事業を拡大し続けていくことが予測されます。
実力主義による評価制度
dirbatoでは、実力主義の給与体系を実施しており、年齢や勤続年数に関係なく従業員の能力や成果に応じて給与が決定されます。評価制度によってプロジェクトなどの成果が認められれば、若くて経験が少ない場合でも実力があるとされ、昇級し高年収が可能です。
中途入職者の場合も、これまでのスキルや経験によって年収が決まるため納得感を持って働けます。実力主義の評価制度は公平感が得られやすく、モチベーションを持って勤務できるのもメリットです。
dirbatoの評価制度
dirbatoでは、年に2回目標設定と評価面談を、定性的な評価中心に行われます。昇給・昇級は年1回の実施ですが、プロジェクトの成果次第では2〜3ランク上がることもあり一気に年収アップも可能です。
年1回の評価会議では、プロジェクトの顧客、上長評価のほか、上位職種複数人からの評価を受けます。2024年度にジョブリーダーを最終評価者に置いた360度評価に改正され、公平性や透明性向上が図られています。
dirbatoの福利厚生
dirbatoでは、働きやすい環境を整備するため、以下のような福利厚生制度と教育制度を設けています。
福利厚生
dirbatoの福利厚生制度は以下の通りです。休暇・健康・資産形成・レジャー補助など各種取り揃えられています。
- 休暇制度:年次有給休暇、夏季・年末年始休暇、慶弔休暇、入社時特別休暇休暇、子の看護・介護休暇
- 資産形成:企業型確定拠出年金
- 健康:付加給付金制度(医療費の負担軽減)、健康診断・歯科診断
- その他:保養施設・レストラン優待制度、スポーツジム・ゴルフ場・キャンプ場優待制度、旅行割引補助制度、ディズニー・USJ施設優待制度
教育制度
dirbatoは、人材育成に力を入れており、以下の教育制度を実施しています。コンサル未経験であっても十分に活躍できる体制を整えています。
- dirbatoトレーニングプログラム:入社時研修、職位別研修、提案書作成研修、パブリッククラウド研修、CRM学習プログラム
- 各種ワークショップ:e-ラーニング、社内セミナー
- キャリアカウンセリング制度:専属の組織開発チームが中心となって、プロジェクトや業務の悩みを個別にフォローしてくれる
- 資格取得補助制度
- 新規事業立案制度
競合他社との年収比較
大手口コミサイトによるdirbatoの競合他社の年収は以下のようになっています。
- ノースサンド:677万円
- ビジョンコンサルティング:755万円
- アビームコンサルティング:806万円
- PwCコンサルティング:978万円
dirbatoの平均年収は、大手であるPwCコンサルティングよりは低いですが、それ以外の競合他社と比較し、平均的な水準といえるでしょう。
dirbatoへの転職対策
ここからはdirbatoの採用動向や転職難易度、求める人物像、転職対策について解説します。
dirbatoの採用動向
dirbatoでは新卒採用のほかキャリア採用も積極的に行っています。ただし、大手ファームと比較するとそこまで採用人数は多くありません。
2025年1月時点で募集を行っているコンサルティング事業部のキャリア採用は、以下のとおりです。
- マネージャー・シニアマネージャー:年収1000万円~2500万円
- アーキテクト・シニアアーキテクト:年収600万円~1500万円
- コンサルタント・シニアコンサルタント:年収450万円 ~1000万円
業績の急成長とともに社員数も爆発的に伸びており、今後はさらに採用人数の拡大が予想され、間口も広くなるでしょう。
求められるスキルや経験はやや高水準ですが、内定を勝ち取る可能性は十分あるといえます。IT業界出身者やコンサル経験者は歓迎されやすい傾向があります。
dirbatoへの転職難易度
dirbatoは、コンサルティング業界では前例のない急成長を遂げる企業であり、転職者の注目を集めています。しかし、創業6年のスタートアップ企業であり、上場もしていないため知名度はあまりありません。
そのため、競争率はそこまで高くなく、他のコンサルティングファームと比較し難易度は低めといえるでしょう。経験者の中から選別されるので、選考の際は自身のITキャリアやスキルをしっかりアピールすることが大切です。
dirbatoが求める人物像
dirbatoでは、転職により自身の市場価値を高めたい人や、dirbatoの企業風土にマッチする人材を求めています。公式サイトの募集要綱では以下のように記載されています。
- 最新技術やマネジメントの知識を活用し、経営課題を解決できる人
- 常に最新のトレンドをキャッチアップし、質の高いアウトプットを追求する人
- コンサルタントとしてだけでなく、経営幹部候補として事業経営に携わってみたい人
- 自ら考え、行動する能力を持ち、論理的かつ柔軟な発想ができる人
- チャレンジを楽しみ、目標達成に強いコミットメントがある人
- 新しいサービスや価値を創造することに積極的な人
未経験でもdirbatoへの転職は可能?
dirbatoへは未経験であっても応募は可能です。実際にdirbatoにはシステムインテグレーターや事業会社のプロダクトマネージャーなど、多様なバックグラウンドを持つ社員が在籍しています。ただし、キャリア採用の場合、次の経験やスキルは必須条件です。
- システム開発経験あるいはITコンサルティング経験2年以上
- クライアントとの顧客折衝経験
- 業務システムを利用したサービス提供経験
- 論理的思考力、高いコミュニケーション能力
dirbatoは、コンサルタントだけでなく、IT業界出身者・エンジニアの市場価値を高めるために徹底した人材育成を行っています。未経験であっても活躍できる環境が整えられており、安心して転職に取り組むことができるでしょう。
dirbatoへの転職対策
dirbatoの選考フローと具体的な転職対策について解説します。
自己分析・志望動機
dirbatoの選考フローは、本エントリー→書類選考→1次面接→筆記試験→最終面接(場合により複数回実施)です。dirbatoの選考では、ITに関する知見やスキルとともに、企業への理解・企業風土への共感などカルチャーマッチ度が重視されます。dirbatoはチームワークを大切にしており、協調性の高さやコミュニケーション能力も評価ポイントです。
システム開発に関する技術力や実装力、マネジメント経験、これまでの仕事の成果等が見られます。仕事の成果そのものよりも成果を出すための過程が重視されますので、論理的に説明できるようにしておきましょう。
面接対策
<実際の面接で聞かれた質問事例>
- 自身のキャリアプランのイメージ
- 前職の志望理由
- 将来なりたい姿
- 前職での経験
面接では、自身のスキル・経験をどのように活かせるか、志望動機など書類選考の際の記述が深掘りされます。これまでの経験や成果、スキルを客観的に分析し、どのような価値をもたらせるかをアピールしましょう。ケース面接やフェルミ推定への対策として、想定される質問への回答を用意しておくなど十分な練習が必要です。
最終面接では、dirbatoのビジョンや経営理念への共感点などが聞かれますので、明確に答えられるようにしておきましょう。書類選考から1次、最終面接と、一貫性を持って論理的に説明できることが大切です。
転職エージェントの活用
dirbatoへの転職対策は、コンサルティング業界専門の転職エージェントを活用しましょう。書類対策や面接練習では、そのファームに則った志望動機のアドバイスや想定質問など、具体的なトレーニングが可能です。
各ファームの詳細な情報や職場環境などを把握しているので、希望する業務内容や働き方に合った志望先を絞り込む際にも役立ちます。コンサルティング出身者の担当者による、現場感と客観性のバランスのとれたアドバイスやサポートが期待できます。
まとめ
dirbatoは、コンサルティング業界では前例のないほどの急成長を遂げ、IT・コンサル人材の価値と日本企業の価値向上を目指す会社です。経験豊富な経営陣を揃え、チームで大きなプロジェクトを成し遂げます。
他のコンサルファームには無い刺激的な環境であり、自身も飛躍したいという人に最適といえるでしょう。ただし、採用されるためにはITに関する高度な知識や経験が不可欠です。転職対策には転職エージェントも活用し、十分な準備を行いましょう。
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