KPMG FASとは 特徴や社風、年収を徹底解説
2024年06月24日更新
KPMG FASは、2001年に設立されたBig4系ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス(FAS)の一角を担う企業です。 大手日系企業やプライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)との強固な関係を築き上げ、国内外を問わず多数のディールを成功に導いてきました。 企業のM&Aや事業再生を支援するディールアドバイザリー業務、経営戦略の策定と実行の支援、グループ経営やガバナンス体制の構築支援、さらには企業内不正や不祥事の調査・防止など、多岐にわたる業務分野で、顧客企業の特定の経営課題に対する的確なソリューションを提供しています。
監修者
大河内 瞳子
Okochi Toko
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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目次
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企業紹介
企業の特徴
KPMG FASは、企業経営における「有事」の局面で活躍する、まさに企業変革のスペシャリストと言えます。 ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス(FAS)業界が提供するサービスは、経営戦略、M&A、事業再生・事業変革(リストラクチャリング)、不正・不祥事(フォレンジック)の4つに大別され、これらはいずれも企業経営において極めて重要な「有事」の対応を必要とするものです。これらの分野において、深い専門知識と豊富な経験を持ち、クライアント企業の命運を左右するような重要な局面で力を発揮しています。
一般的に、コンサルティング業界の多くはクライアントの中長期的な業務改善や経営効率化といった「平時」の対応に焦点を当てています。 しかし、KPMG FASは、クライアントにとっての重大な転換期に特化し、企業変革を専門とすることで、コンサルティング業界とは異なる独自のポジションを確立しています。同社のサービスは、事業ポートフォリオや経営資源の刷新を含む経営戦略の策定、M&Aによる企業成長の加速、事業再生や変革の推進、さらには不正や不祥事の調査と防止に至るまで、企業にとっての「有事」における支援を提供しています。
同社は、企業の危機をチャンスに変えるための戦略的かつ実践的なソリューションを提供し、企業変革の真のパートナーとして、クライアント企業の持続可能な成長と成功を支援しています。
企業の詳細
正式名称 | 株式会社KPMG FAS |
代表者名 | 知野 雅彦/松下 修/岡田 光 |
設立年 | 1999年6月 |
所在地 | 東京都千代田区大手町1-9-5大手町フィナンシャルシティーノースタワー |
会社URL | https://home.kpmg/jp/ja/home/about/fas.html |
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案件の特徴
KPMG FASは、M&A、事業再生・事業変革、経営戦略の策定と実行、グループ経営・ガバナンス体制の構築、企業内不正・不祥事の調査・防止といった幅広い分野で、国内外のクライアント企業を支援しています。 これらのサービスは、クライアント企業の持続可能な成長と長期的な成功を目指し、企業経営に大きな影響を与える重要な局面での支援に特化しています。
同社の特徴は、社会の公器としての高い職業意識を持ち、組織のDNAとして中立性を重んじる姿勢にあります。 公正かつ活力のある資本市場の発展に貢献することを目指し、フィナンシャル・アドバイザリー・サービス業界の先駆者として、新たな道を切り開いてきました。 その根底にあるのは、クライアント企業の長期的なビジネスパートナーとしての役割を果たすことへの強いコミットメントです。 プロフェッショナル一人ひとりが、クライアント企業の経営革新を結果に結びつけるという使命感を持って取り組んでいます。
KPMG FASの提供するサービスは、単なる一時的な解決策に留まらず、クライアント企業が直面する経営課題を根本から解決し、長期的な視点で企業価値を高めることを目指しています。そのために、深い専門知識と広範な経験を生かしたアプローチを取り、各クライアント企業に最適なソリューションを提供しています。
企業理念
パーパス
KPMG FASは自らの存在意義を「社会に信頼を、変革に力を」と定義しています。これは全世界のKPMGメンバーファームが共有する価値観です。
バリュー
パーパスに掲げられた存在意義を実現し、この先の未来も持続的に成長していくために、次の5つのバリューを掲げています。バリューとは、KPMGで働く一員としてメンバーが何を大切にし、何を信じるかを示したものです。
・Integrity 誠実に行動する ・Excellence 自己研鑽を重ね、高品質なサービスを提供し続ける ・Courage 正しいことを追求し、新たな価値創造に果敢に挑む ・Together 互いに尊重し合い、多様性を強みに変える ・For Better 未来を見据え、社会の発展に寄与する
時代の移り変わりとともに、同社が提供するソリューションは変化しますし、プロジェクトに取り組むメンバーによってアプローチは異なります。 しかし、メンバーの行動は、常にこの5つのバリューに基づいています。
制度面
基本的な考え方
KPMG FASが重視するのは、課題認識能力や仮説設定能力を有し、自ら進んで行動を起こすことです。 これらの能力は、変化の激しい時代においてクライアント企業の問題を正確に把握し、効果的な解決策を提案するために不可欠です。
さらに、デジタルテクノロジーを駆使できる能力も、今後の人材要件として特に重要視されています。 従来の不正や不祥事への対応から一歩進んで、デジタル技術を活用して適切に対処することは、今後新たな挑戦となっていきます。 同社は、この分野で先駆的な取り組みを行い、デジタル技術を活用した不正検知サービスを開発し、クライアント企業に導入しています。 このような背景から、デジタル技術を活用し、新たな価値を創出できる人材が強く求められています。
そして何より、社会や企業の課題解決に対して熱意を持ち、それを自身のモチベーションに変えることができる人を望んでいます。 KPMG FASの提供するサービスの質と誠実さは、一人ひとりの課題意識と問題解決への熱意によって支えられています。
育成制度
KPMG FASでは、M&Aや戦略コンサルタントとして活躍するために必要な知識やスキルを充実させるための、育成制度を提供しています。 トレーニングプログラムは、その内容を、求められる基本的・普遍的な力、業務に関わる深い知見、人とコミュニケートし統率する力の3つのカテゴリーに大きく分類し、 コンサルタントの成長とキャリアアップをサポートする構造になっています。
これらのトレーニングプログラムは、特定のテーマや目的に沿って設計されており、年間を通じて定期的に提供されるものから、 キャリアの各段階で必要とされるスキルを身につけることを目的としたものまで、多岐にわたります。 これにより、自身の得意分野をさらに深掘りすることや、苦手分野の克服、キャリアアップに必要なスキルの習得、 さらにはグローバルで活躍するための英語力や知識の向上など、各個人の環境やニーズに応じた学習が可能になります。
KPMG FASの育成制度では、多種多様なトレーニングプログラムを通じて、コンサルタントは自分自身の能力と可能性を最大限に引き出し、クライアント企業に対してより高い価値を提供できるようになります。 このようにして、KPMG FASは、業界内での競争力を維持し、社会やクライアント企業の課題解決に貢献しています。
KPMG FASの平均年収
年齢別年収目安
年次 | 平均年収 | 目安 |
---|---|---|
30歳 | 1065万円 | 687 万〜1649 万円 |
35歳 | 1245万円 | 803 万〜1928 万円 |
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※上記年収の目安は、公式サイトに掲載された情報ではありませんので、参考程度にご活用ください。 コンサルティングファームは昇給スピードが一般的な企業と比べるとかなり早く、早い方は20代のうちに年収1,000万円を超えます。自身の能力や結果に応じて昇進スピードが決まるため、実力に応じた年収増を目指せる環境となっています。 ※補足すると、マネージャー未満では残業代がつくため、プロジェクトによってはコンサルタント時の給与が一時的に多くなる場合があります。