マッキンゼーの年収は?競合他社との比較や転職難易度を徹底解説
2025年06月19日更新
マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)は、アメリカ・ニューヨークに本社を構える世界最大級の経営戦略コンサルティングファームです。
優秀な人材が世界中から集まる企業として知られ、高年収や圧倒的な成長環境に憧れる方も多い一方で、「実際の待遇や働き方はどうなのか」「自分でも転職できるのか」と不安を感じる方も少なくありません。
本記事では、マッキンゼーの平均年収や役職別の報酬、昇給・賞与の仕組みをはじめ、他ファームとの比較や実際の働き方、転職成功のポイントまでを網羅的に解説します。
「自分がマッキンゼーに転職したら、どれくらいの年収を目指せるのか?」その疑問を解消し、意思決定に役立つ情報を整理していますので、ぜひご一読ください。
目次
全部見る
マッキンゼーとはどんな会社か
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、米国ニューヨークに本社を置く世界屈指の戦略系コンサルティングファームです。
1926年の設立以来、全世界65か国・130以上の拠点を通じて、経営課題やデジタルトランスフォーメーションの支援を行っています。
日本法人であるマッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパンは、1971年に東京オフィスを設立。
日本における経営コンサルティングの先駆けとして、大前研一氏のリーダーシップのもとで事業をスタートさせました。
会社概要
項目 | 東京オフィス | 関西オフィス |
---|---|---|
所在地 | 東京都港区六本木1‑9‑10 アークヒルズ仙石山森タワー | 大阪市北区大深町3‑1 グランフロント大阪タワーB 3F |
設立(国内) | 1971年(東京) | 2018年(大阪) |
代表者 | 日本代表 岩谷直幸 | - |
資本金 | 非公開 | - |
従業員数 | 国内:約600名 / グローバル:約45,000名 | - |
横にスクロールできます
マッキンゼーの特徴
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、戦略、組織、人材、デジタル変革、サステナビリティなど多岐にわたる経営課題に対し、企業や政府機関へ総合的な支援を行う世界最大級の戦略コンサルティングファームです。
MBB(三大戦略系ファーム)の中でも最古かつ最大規模を誇り、採用難易度も非常に高いことで知られています。
M:McKinsey & Company(マッキンゼー・アンド・カンパニー) B:Boston Consulting Group(ボストン・コンサルティング・グループ、略称BCG) B:Bain & Company(ベイン・アンド・カンパニー)
国内トップ企業30社の約8割をクライアントとし、上場企業だけでなく非公開企業や官公庁に対しても高付加価値なコンサルティングを提供しています。
経営層と直接対話しながら、企業全体の構造変革に携わるダイナミックな案件が多く、プロジェクトの社会的影響も大きい点が特徴です。
マッキンゼーの平均年収はどのくらいか
マッキンゼー・アンド・カンパニー日本法人の平均年収は、OpenWorkの社員投稿によると約1,318万円と報告されています。
サンプルや集計対象によっても変動しますが、年収は年齢、職種、役職により大きく違いがあります。
本章では、全体平均のほか、職種別、年齢別、役職別の観点からマッキンゼーの年収をわかりやすく整理してご紹介します。
マッキンゼーの職種別年収
職種別の平均は、アナリストが840万円程度、コンサルタントで1,400万円程度と高い傾向です。
平均年収 | |
---|---|
全体平均 | 約1,318万円 |
コンサルタント | 約1,421万円 |
アナリスト | 約840万円 |
横にスクロールできます
参考:OpenWork
ビジネスアナリストやバックオフィス職と比較すると、プロジェクトに深く関与するコンサルタント職は報酬が高くなる傾向があります。
マッキンゼーの年齢別年収
OpenWorkの年齢別推定によると、各年齢ごとの年収は以下の通りです。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
25歳 | 898万円 |
30歳 | 1,256万円 |
35歳 | 1,572万円 |
40歳 | 1,674万円 |
横にスクロールできます
参考:OpenWork
新卒入社から数年での年収は600〜800万円ほど、30歳を超える頃には1,000万〜1,200万円を超える水準に達する傾向があります。
入社後はアナリストとしてキャリアを開始し、アソシエイト、マネージャーといった上位ポジションへと昇進するにつれて、年収も段階的に上昇していきます。
昇進のスピードや業績評価によって、想定される年収レンジがさらに広がる可能性もあります。
マッキンゼーの役職別年収
マッキンゼーでは、役職ごとの年収レンジが明確に設定されており、昇進に応じて報酬も段階的に上昇する仕組みとなっています。
役職 | 平均年収 |
---|---|
ビジネスアナリスト | 600〜800万円 |
アソシエイト | 1,000〜1,500万円 |
エンゲージメント・マネージャー | 1,500〜2,000万円 |
アソシエイト・パートナー | 2,500〜3,000万円 |
パートナー | 5,000万円〜 |
シニアパートナー | 1億円〜 |
横にスクロールできます
参考:OpenWork
特に、上位ポジションに進むごとに年収が大幅に引き上がる構造が特徴です。
OpenWorkの口コミによれば、評価および昇進制度は合理的に設計されており、実力に応じて正当に報酬が反映されると感じている社員が多い傾向にあります。
実力次第で高年収を実現できる、実力主義の職場環境と言えます。
マッキンゼーにおける新卒の初任給
マッキンゼーの新卒初任給は、ビジネス・アナリストとして入社した場合、年収約600万円からスタートします。
以下では、金額の内訳やボーナス制度、他社との比較を通じて、初任給の実態を詳しく解説します。
初任給の金額と内訳
新卒ビジネス・アナリストの年収は、おおよそ600万〜700万円未満とされています。
年俸制を採用しており、基本給は月額50万円前後が12か月に分割支給される形です。
この中にはパフォーマンスや成果に基づく変動報酬の要素も含まれており、昇進や業績評価に応じて翌年の報酬に反映されます。
評価は年2回行われており、OpenWorkの口コミによれば「評価制度はフェアで納得感がある」と感じている社員が多いようです。
賞与や手当はどうなってる?
賞与は年1~2回の人事評価に基づいて支給されますが、新卒・アナリストクラスでは金額は比較的控えめです。
口コミでは、「ボーナスは競合他社よりも少なめだが、基本給が高いため不満は感じにくい」といった声が見られました。
住宅手当や医療補助などの福利厚生は基本的に設けられていないため、手取り額では他ファームに劣ると感じるケースもあるようです。
ただし、プロジェクトに関する交通費や業務経費は会社が負担するなど、必要なサポート体制は整っています。
初任給は他社の戦略コンサルファームより高い?低い?
戦略系コンサルティングファームの中でも、マッキンゼーの初任給600~700万円は業界平均をやや上回る水準です。
Big4系ファームと比較しても高めに設定されており、若手の優秀人材を積極的に採用する姿勢がうかがえます。
加えて、マッキンゼーでは昇進スピードが速く、在籍年数に応じた年収の伸びも顕著です。役職は基本的に、1~3年ほどで1段階ずつ昇進していきます。
成長性と報酬のバランスを重視する方にとって、マッキンゼーは非常に魅力的なキャリアの選択肢と言えるでしょう。
マッキンゼーと他社の年収比較
マッキンゼーをはじめとするMBB(マッキンゼー、BCG、ベイン)各社の年収は、業界の中でも最高水準を誇ります。
ここでは、各社の経験年数別平均年収をもとに比較し、あわせて年収以外の待遇面についても整理します。
競合他社との比較
OpenWorkによると、MBB各社の経験年数別の平均年収の推移は、ほぼ横並びの高水準です。
役職やプロジェクトの規模によって個人差はあるものの、報酬水準は業界内では上位に位置していると言えるでしょう。
年収以外の待遇も含めたメリット・デメリット
以下では、MBB3社の年収以外の待遇面について、比較表形式で整理します。
各社とも、外資系ファームならではの高い裁量と成長支援制度を備えている一方で、それぞれに異なる特徴や社風が見られます。
マッキンゼー | BCG | ベイン | |
---|---|---|---|
福利厚生 | トレーニング・ナレッジ共有制度が充実 | メンタリング制度に強み | トレーニング、コーチングが手厚い、産休・育休の取得が多い |
ワークワイフバランス | 長時間労働傾向あり | 同左 | 同左 |
キャリアパス | 昇進制度・報酬体系が明確 | 比較的柔軟なキャリア構築が可能 | ステップは明確、個別配慮もあり |
企業文化 | プロフェッショナル主義、成果重視 | 自律と協働のバランスを重視 | チームワーク重視で人を大切にする、フラットな関係性 |
横にスクロールできます
ワークライフバランスに関しては、いずれの企業も長時間労働が発生しやすい傾向にあるものの、プロジェクトの切れ目などにはまとまった休暇が取得できるという口コミもあります。
キャリアパスは3社とも明確に設計されています。
特にマッキンゼーは成果主義が色濃く、Up-or-Out型の評価制度により常に高いパフォーマンスが求められる点が特徴です。
企業文化においては、マッキンゼーは厳格なプロフェッショナル主義が根付いており、クライアントに対する価値創出を最優先にする姿勢が徹底されています。
一方、ベインはチームワークを重視する文化が強く、BCGは個と組織のバランスを重視した柔軟な働き方が特徴とされています。
マッキンゼーの採用大学は?
マッキンゼーへの就職・転職を考えるうえで、「どのような大学出身者が内定を得ているのか」は多くの方が気になるポイントです。
難関企業であるがゆえに、学歴が選考にどれほど影響するのか、実情を知っておきたいという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、採用実績のある大学や現役社員の傾向、さらに学歴以外で求められる素養について解説します。
採用実績の多い大学一覧
マッキンゼーでは、採用実績のある大学は非常に限られており、以下のように国内外の最難関校が中心です。
- 東京大学
- 京都大学
- 大阪大学
- 慶應義塾大学
- 一橋大学
- 早稲田大学
- 海外大(ハーバード大学、スタンフォード大学等)
実際に内定を獲得した方々の口コミによると、過半数が東京大学出身であったという報告もあり、大学院修了者の採用も目立ちます。
大学通信の2024年調査によれば、マッキンゼーの入社難易度はBCGに次ぐ2位とされ、採用者56名のうち21名が東京大学出身でした。
このように、選考では非常に高い学歴が求められている傾向が明確にあります。
どんな大学出身者が活躍しているのか?現役社員の学歴傾向
マッキンゼーの現役社員やマッキンゼー出身者は、東京大学、京都大学、一橋大学、慶應義塾大学といった国内トップ校出身者が多数を占めています。
MARCHなど中堅私立大学の出身者は非常に少数にとどまり、学歴は明確に選考に影響していると考えられます。
また、採用では単なる偏差値よりも「グローバルリーダーとしてのポテンシャル」が重視される傾向にあり、海外大学出身者や留学経験を持つ候補者の比率も高くなっています。
国内大学出身者であっても、海外インターンや留学を通じて国際的な視野を持っていることが、評価につながるケースが多いようです。
なお、入社後の昇進においては、学歴そのものよりも成果やスキルの裏付けが重要視されます。
採用大学よりも重要なポイントとは?学歴以外で見られる能力や経験
マッキンゼー日本法人の採用サイトでは、以下のような人物像を求めていると明言されています。
“マッキンゼー・アンド・カンパニーは、プロフェッショナルとして働く者のキャリアは、誰かに指示されて形成されるものではなく、自ら設計し組み立てていくものであると考えています。” 出典:McKinsey Company 採用情報
“マッキンゼーでの仕事は簡単ではありません。そのため私たちは、最善の解決策を見つける決意を持った、個性的で意欲的で好奇心旺盛な人材を求めています。” 出典:McKinsey Company 採用情報
このように、同社が求める人材には高い自律性、問題解決能力、知的好奇心、そしてリーダーシップが求められます。
特にロジカルシンキング、チームでの成果創出経験、未知の課題に挑む姿勢などは、書類選考や面接で重視されるポイントです。
また、グローバルリーダー候補として評価されるには、異文化環境での挑戦や国境を越えた経験が求められるケースも多く、英語力は前提として一定以上の水準が期待されます。
実際、面接では「相手の考えを理解し、自分の意見を英語で明確に伝える力」が問われる場面が見られることもあります。
マッキンゼーに転職を成功させるために知っておきたいポイント
マッキンゼーへの転職を検討する際には、同社の市場における立ち位置や企業としての評価を正しく理解することが第一歩です。
特別な実績がないと難しいのではと感じる方もいるかもしれませんが、実際には適切な準備を重ねることで十分にチャンスは開けます。
ここでは、マッキンゼーがどのような人材を求めているのか、転職を成功させるために知っておきたいポイントを整理してご紹介します。
マッキンゼーの転職市場での評価
マッキンゼーは、戦略コンサルティング業界の中でもトップに位置づけられており、その知名度と信頼性は群を抜いています。
口コミサイトOpenWorkなどでは、「グローバルに広がるネットワーク」「納得感のある評価制度」などが高く評価されており、転職市場においてもブランド力は圧倒的です。
業績に連動した昇進・報酬制度が整っている点も、成長を志向する人材にとって大きな魅力となっています。
同社の徹底した学習文化や制度設計は、入社後のキャリア形成においても大きな支えとなるでしょう。
必要なスキルと経験
マッキンゼーの中途採用では、職種ごとに求められるスキルは異なるものの、共通して重視されるのが「論理的思考力」「データ分析力」「自ら主体的に考えて行動する力」です。
マッキンゼーでは、一般的な部門配属や辞令といった制度が存在せず、「My own McKinsey」という自分自身でキャリアの方向性を描きながら道を切り拓いていくスタイルが求められます。
中途採用においては、配属ポジションはこれまでの経験や専門性によって大きく異なります。
たとえば、学士または修士課程を修了し、実務経験が3年未満の方については、ビジネスアナリストとしての採用が基本と明記されています。
また、テクノロジーや金融、エンジニアリング・政府機関など、特定分野での専門的な実績は高く評価される傾向にあります。
さらに、リーダーシップを発揮した経験や、自ら困難な課題に取り組んだ実績がある場合には、選考において大きなアピールポイントとなります。
転職エージェントを活用する方法
マッキンゼーをはじめとする戦略系コンサルへの転職を目指す場合、戦略コンサル業界に精通し、非公開求人を多数保有するエージェントが理想です。
業界に精通し、非公開求人や内部推薦ルートを保有しているエージェントであれば、選考対策まで手厚くサポートが受けられます。
エージェントを活用することで、模擬面接や職務経歴書の添削、志望動機の整理など、準備の質が大きく向上します。
また、複数社に登録し、定期的にフィードバックを得ながら改善を重ねていくことで、転職活動全体を戦略的に進めることが可能となります。
マッキンゼーの魅力
ここからは、マッキンゼーが転職先として多くの支持を集めている理由について、福利厚生やキャリア形成の視点から具体的に紹介します。
福利厚生と柔軟な働き方
マッキンゼー・ジャパンでは、社員およびその家族のウェルビーイングを重視し、多様な支援制度を整備しています。
例えばプロジェクト期間中は、食事代やタクシー代が経費として精算可能であり、移動や長時間勤務の負担軽減に配慮されています。
また、「パーソナル休職制度」や「Take Time制度」など、家事・育児・自己成長といったライフステージの変化にも柔軟に対応できる制度が導入されています。
これらの制度により、ハイレベルな職場環境で成果を出しながら、ワークライフバランスの実現が可能となっています。
様々なキャリアパスの可能性
マッキンゼーでは、アナリスト、アソシエイト、エンゲージメント・マネージャーといった明確な昇進ステップが用意されており、長期的なキャリア設計がしやすい環境が整っています。
また、デジタル、オペレーション、ビジネスアナリストなど、多様な専門領域から自身の強みや関心に応じた分野を選択できます。
社内にはMBA取得支援制度や継続的なトレーニングプログラムも充実しており、専門性の深化とキャリアアップの両立が可能です。
さらに、グローバル案件や業界横断のプロジェクトに携わることで、国際的なビジネススキルを高める機会も豊富にあります。
成長意欲の高い方にとっては、柔軟かつ挑戦しがいのある環境が整っています。
こんな人にマッキンゼーはおすすめ!
マッキンゼーへの転職は、「自分でも大丈夫だろうか」と感じている方でも、志向や環境次第で十分にチャンスがあります。
特に下記のような志向をお持ちの方には、マッキンゼーの環境は適していると言えます。
コンサル業界に挑戦したい人
マッキンゼーでは未経験者向けに「ビジネスアナリスト」ポジションが用意されており、語学研修やケーススタディを通じて、段階的に実務スキルを習得できる環境が整っています。
さらに、メンター制度や360度フィードバックなどの育成支援も充実しており、初めての業界でも着実に成長することが可能です。
未経験者ならではの新しい視点を歓迎する社風があり、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍しています。
こうした体制により、コンサル未経験の方でも安心してキャリアをスタートできます。
年収アップを目指す人
マッキンゼーの平均年収はOpenWorkのデータによれば約1,318万円、コンサルタント職では約1,421万円と、業界でもトップクラスの水準を誇ります。
昇進に伴い報酬が大きく上がる評価制度が整備されており、エンゲージメント・マネージャーで2,000万円超、パートナーで5,000万円以上も見込めます。
成果に応じて適正に評価される仕組みが確立されているため、実力に応じた高収入を実現しやすい環境といえます。
年収の向上を重要視する方にとって、マッキンゼーは非常に魅力的なキャリア選択肢の一つです。
まとめ
本記事では、マッキンゼーの年収水準や待遇、キャリアパスの特徴を多角的にご紹介しました。
未経験からの挑戦にも対応した研修制度や育成支援が整っており、年収面でも非常に高い水準を誇っています。
マッキンゼーでは、柔軟な働き方や明確な昇進制度を通じて、成長意欲のある方が長期的に活躍できる環境が整備されています。
転職を真剣に検討されている方は、まずは【MyVision】の無料キャリア相談をご活用ください。
戦略コンサル業界に精通したアドバイザーが、最適なキャリア選択をサポートいたします。
あなたもコンサルタントとして
働きませんか?
コンサルタントへの転職をお考えの方は、
是非MyVisionにご相談ください。
ファームとのコネクションを活かし、
あなたの理想の転職が実現するよう転職先の紹介から面接対策に至るまで、
徹底的にサポートいたします。