28歳の平均年収と中央値は?手取りや中小・大手別、男女別のデータを解説
2025年12月25日更新
28歳の平均年収について、「同年代はどれくらい稼いでいるのか?」「自分は相場と比べて高いのか低いのか?」と気になる人は多いでしょう。とくに20代後半は昇給や転職を通じて収入が伸びやすい時期のため、正確な水準を把握しておくことが重要です。
結論として、28歳の平均年収は国の統計をもとに推計すると、およそ400万円前後です。男女差や企業規模、働く地域によって差が生じるため、自分の状況と照らし合わせることで現状の立ち位置をより具体的に確認できます。
本記事では、28歳の平均年収を「男女別・手取り・中央値・エリア別・企業規模別」の切り口で整理しました。相場を知りたい人や、今後のキャリアを考えるうえで収入を見直したい人に役立つ内容です。
著者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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28歳の平均年収はいくら?
28歳の平均年収は、複数のデータを踏まえるとおよそ400万円前後です。国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」では25〜29歳の平均年収が406.9万円と示されています。
この調査は5歳刻みの年齢区分で公表されているため、28歳単体の数値はありません。ただし、25〜29歳の中心年齢にあたる28歳も、同水準で推移していると考えるのが自然です。
28歳の男女別平均年収
28歳の平均年収には男女差があり、男性が女性を上回る傾向があります。国税庁のデータを比較すると、その差はおよそ60万〜70万円前後です。
| 男性 | 女性 |
|---|---|
| 437.6万円 | 370.1万円 |
出典:国税庁「令和6年 民間給与実態統計調査」(25〜29歳)
この差は、個人の能力差ではなく就いている職種の違いが平均年収に影響しているケースが多いことが背景にあります。営業やエンジニアなど平均年収が高い職種には男性が多く、事務職など比較的年収水準が低い職種は女性の割合が高い傾向です。
結果として、男女全体の平均年収に差が出やすい構造といえます。
28歳の手取りの平均
28歳の平均年収をもとに計算すると、手取り額は年収ベースで約338万円前後が目安です。税金や社会保険料が差し引かれるため、額面とは一致しません。
月収換算では、手取りはおよそ28万円前後です。控除額は個人の状況により変わりますが、一般的な給与所得者であれば大きな差は出にくいと考えられます。
手取りと額面が異なるのは、給与から以下の項目が自動で差し引かれるためです。
- 所得税
- 住民税
- 厚生年金保険料
- 健康保険料
- 雇用保険料
これらは必ず毎月控除される費用です。とくに20代後半は税負担が増えやすくなるため、手取り額を把握しておくことが生活設計に役立ちます。
28歳の年収の中央値
28歳の年収の中央値は、400万円です。中央値は、すべての年収を低い順に並べた際のちょうど真ん中の値を示します。
平均年収と異なり、極端に高い年収や低い年収の影響を受けにくいため、より実感に近い年収水準を把握しやすい指標です。高収入の一部が平均を押し上げることがあるため、実態を知るうえでは中央値もあわせて確認すると精度が高まります。
28歳では、平均年収が400万円前後で推移しているため、中央値と大きな差はありません。この年代はキャリア初期の昇給幅が比較的小さいため、中央値と平均値が近づきやすいことも特徴です。
28歳のエリア別の平均年収
平均年収は、働く地域によって大きく異なります。28歳も例外ではなく、とくに都市部では企業規模が大きく専門職の求人も多いため、全国平均より高い傾向です。
| エリア | 年収(概算) |
|---|---|
| 東京 | 4,265,200円 |
| 大阪 | 3,957,500円 |
| 愛知 | 3,995,400円 |
| 福岡 | 3,782,300円 |
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」 上記の所定内給与額と年間賞与額から年収を算出しています 年齢区分が25〜29歳のため、28歳の代表値として使用しています
東京は426万円台と主要都市のなかで最も高い水準です。外資系や大手企業が集中しており、IT・専門職の給与水準が高いため、若手でも年収が上がりやすい環境が整っています。
大阪や愛知も400万円前後で推移しており、製造業や商社など年収が高い業界が多い点が特徴です。
28歳の企業規模別の平均年収
企業規模は年収に影響しやすく、28歳でも大手企業と中小企業で水準に差が出るのが一般的です。大手企業ほど給与水準が高い傾向がありますが、中小企業にも専門職や成果連動型の職種を中心に高年収を狙えるケースがあります。
ここでは、28歳が大手企業と中小企業でどれくらい年収に差が生まれるのかを整理し、キャリア選択の参考になるよう解説しますので、ぜひご覧ください。
大手企業
大手企業に勤務する28歳の年収は、総じて中小企業より高い傾向があります。給与テーブルが整備されており、若手でも一定の昇給幅が確保されるため、20代後半で収入が伸びやすい点が特徴です。
| 区分 | 平均年収 |
|---|---|
| 男性 | 3,501,600円 |
| 女性 | 3,315,600円 |
| 男女計 | 3,417,600円 |
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」 本表は、上記を12ヶ月分で換算した年収の目安です。賞与が含まれていないため、実際の総年収とは異なる場合があります
男女計で約340万円前後となっていますが、実際には賞与が加わるため、総年収はこれより高くなるケースが一般的です。
実績評価の影響も受けやすいため、業界や職種によって20代後半で年収400万円台に到達する人も珍しくありません。
中小企業
中小企業に勤務する28歳の年収は、大手企業と比較するとやや低い水準です。ただし、職種や専門性によって評価基準が異なるため、企業によっては大手企業と同等、またはそれ以上の年収を得られるケースもあります。
| 区分 | 平均年収 |
|---|---|
| 男性 | 3,160,200円 |
| 女性 | 2,947,800円 |
| 男女計 | 3,064,800円 |
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」 本表は、上記の所定内給与(中企業+小企業平均)を12ヶ月分で換算した年収の目安です。賞与が含まれていないため、実際の総年収とは異なる場合があります
中小企業は給与テーブルが企業ごとに異なるため、業績や役割次第で収入が大きく変動する点が特徴です。
専門職や営業職など成果が年収に直結する職種では、20代後半でも年収を大きく伸ばせる可能性があります。
まとめ
28歳の平均年収はおよそ400万円前後で、男女差や働く地域、企業規模によって水準が大きく異なります。とくに東京や大手企業では給与帯が高く、職種次第で20代後半から収入が伸びやすい状況です。
自分の現在の年収と平均年収を比較すると、キャリア設計や転職戦略を立てやすくなります。年収向上を目指す場合は、業界や企業規模を含めて環境を見直すことで、新しい可能性が見えてくるでしょう。
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