ベイカレント・コンサルティングとは 特徴や社風、年収を徹底解説
2025年07月30日更新
ベイカレントコンサルティングは1998年に誕生した経営・ITコンサルティングファームです。設立時はシステム構築、ITアウトソーシング事業を中心としたSIerとして創業しましたが、2004年よりコンサルティング領域へ進出しました。2007年1月よりベイカレントコンサルティングに社名変更し、現在に至ります。 コンサルティング業界では比較的若い企業でありながら、ビジネス現場における変革のニーズを捉え、非連続的な急成長を遂げており、コンサル転職を目指す方にとっても非常に人気のあるファームとなっています。ストラテジーからデジタルなどの幅広いテーマを軸に、業界の垣根を問わず幅広い事業に携わっています。ベイカレント・コンサルティングの業務内容や、ベイカレント・コンサルティングへの転職にご関心のある方は参考にしてください。
目次
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著者

稲田 誠也
Inada Seiya
慶應大学卒業後、健康食品メーカーでのデジタルマーケティング、台湾支社長としての事業再生を経て、ベイカレントにて戦略コンサルティングに従事。MyVisionでは、未経験からのコンサル転職、ポストコンサル転職の両面に対して、キャリアプランを叶えるためのポジションサーチ、徹底的な選考対策を強みとする。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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企業紹介
企業の特徴
ベイカレント・コンサルティングの組織体制の核となるのが「ワンプール制」であり、これにより社員は様々な業界やテーマの案件に携わる機会を得られます。この制度は、特に新卒や未経験からの転職者に好評で、「この制度があるからベイカレントを選んだ」という声が多数寄せられています。
さらに、実力と実績に応じた業界トップクラスの年収と早期プロモーションを実現しています。「クライアントからチャージしたお金は最大限社員に還元する」というモットーのもと、社内の業務効率化を徹底しています。これにより、社員は自身の成果に応じてスピーディーにキャリアアップすることが可能です。
コンサルタントの持続的な成長を支援する仕組みも充実しています。プロフェッショナルな人材を育成するための多彩な研修プログラムが用意されており、コンサルタントとしての基礎スキルや業界トレンド、最新のテクノロジー、英語スキルの向上を支援しています。また、「キャリア担当制度」により、社員一人ひとりにキャリアアドバイザーがつき、個々のキャリア目標に向けた具体的なアプローチが相談可能です。
他ファームとの大きな違いの一つに、営業専門部隊の存在があります。これにより、コンサルタントは営業活動に気を取られることなく、本来のコンサルティング業務に集中できる環境が整っています。加えて、平均残業時間を20時間程度に抑え、労働環境の改善にも力を入れており、健康経営優良法人(ホワイト500)にも選出されています。
ベイカレント・コンサルティングは、多様な経験が得られる組織体制、実力主義に基づく報酬体系、コンサルタントの成長を促す充実した研修制度を通じて、社員一人ひとりのキャリアを全面的にサポートしています。これらの特徴によって同社を、多くの優秀な人材が集まる、拡大成長を続けるファームへとなっています。
企業の詳細
正式名称 | 株式会社ベイカレント・コンサルティング |
代表者名 | 阿部 義之 |
設立年 | 1998年3月 |
所在地 | 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー |
従業員数 | 3,692名(2023年4月時点) |
資本金 | 282百万円 |
売上高 | 761億円(2023年2月期) |
株式公開 | 東証プライム上場 |
会社URL | https://www.baycurrent.co.jp/ |
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案件の特徴
ベイカレント・コンサルティングは、様々な業界やテーマにわたる案件に携わる機会が豊富にあり、これによりコンサルタントは自身のキャリア志向に応じて、幅広い経験を積むことが可能です。特に、戦略ファーム出身者やIT開発のバックグラウンドを持つ人々にとって、前職では得られなかったエグゼキューションのフェーズや上流のコンサル案件への関与といった、新たな挑戦ができることは非常に魅力的です。
加えて、コンサルティング提案においては、他社では1週間程度のリードタイムが一般的な中、同社では責任者を含む迅速な対応により、依頼を受けてから翌日には初期提案を行うことができます。このスピード感は、コンサルタントと経営層との距離が近く、日常的に密なコミュニケーションが取られている環境に支えられています。
ベイカレント・コンサルティングでの働き方は、コンサルタントが自身の専門性を深めつつも、多様な業務に挑戦し成長できる環境を提供しています。その挑戦を通じて、自らのキャリアを形成し、ビジネスの最前線で活躍するための幅広い機会を得られます。同社では、このような特徴を生かし、各コンサルタントがそのポテンシャルを最大限に発揮し、クライアント企業の課題解決に貢献しています。
企業理念
パーパス
「Beyond the Edge」 ・変化の一番先に立ち、次の扉をともに開く 変化を続ける世界の中で現状維持は衰退を意味します。その変化から生まれる課題に対し、既成概念にとらわれない解決策が求められます。リーディングカンパニーが革新を起こし社会を変える力となるために付加価値を誰よりも追求する、という姿勢がこのPurposeの中に現れています。
ビジョン
・あらゆる業界のリーディングカンパニーの成長に最も貢献している ・付加価値を誰よりも追求している ・未来を担う人材が集結している
バリュー
・現状維持は衰退を意味する ・既成概念にとらわれない ・公明正大、真摯な姿勢
行動規範
・Value 限られた時間で成果を出す ・Initiative 主体的に考えて動く ・Fair-Minded 何事も謙虚に受け入れる ・Integrity 誠実に行動し、人格を常に磨く ・Aspiration 向上心を持ち、限界を突破していく
制度面
昇進制度
ベイカレント・コンサルティングでは、個々の社員が自身の適性や考え方に応じて、段階的にキャリアを形成することができる環境が整っています。従業員一人ひとりが持つ能力や興味に基づいてキャリアパスを設計でき、彼らが自らの得意領域や専門分野を見つけ、それを深化させながらプロフェッショナルな道を歩むことができます。
キャリアパスは、アナリストから始まります。この段階では、プロジェクトの基礎的な調査・分析作業を担当し、コンサルティングの基本スキルを身につけます。次にコンサルタントへとステップアップし、プロジェクトマネジメントの初歩的な役割やクライアントとのコミュニケーションを通じて、より複雑な課題解決に取り組みます。
シニアコンサルタントに昇進すると、難易度の高いプロジェクトでのリーダーシップを担うようになり、戦略立案や実行計画の策定に深く関わっていきます。この段階で、社員は自分自身の強みや専門分野をさらに発展させることが期待されます。
マネージャーやエキスパートといった上位の役職に進むには、これまでの経験を活かし、チームやプロジェクトの成功に向けてより大きな責任を負うことになります。マネージャーは、プロジェクト全体の指揮を執り、クライアントとの関係構築やチームマネジメントを担います。一方、エキスパートは特定の分野における深い知識と経験を活かし、その分野における専門家として活躍します。
ベイカレント・コンサルティングのキャリアパスは、コンサルタントが自らのキャリアを主体的に形成し、専門性を高めることを可能にする柔軟性と支援体制を備えています。社員は、自分自身の興味や能力に合わせて、個々の目標に合わせた成長を実現できる環境が用意されています。
育成制度
ベイカレント・コンサルティングでは、従業員の中長期的な成長と育成を重視しており、そのための総合的なトレーニングとキャリアサポート体制を整えています。この育成制度は、個々のコンサルタントが自身のポテンシャルを最大限に発揮し、専門性とスキルを継続的に向上させることを目的としています。
トレーニングプログラムには、以下の3つの主要な柱があります。
Selection Program(選抜プログラム)
このプログラムは、特に優れたパフォーマンスを示したコンサルタントを対象に、さらなるスキル向上とキャリアアップの機会を提供します。選抜されたコンサルタントは、高度なプロジェクトや戦略立案に参加するチャンスを得られます。
専門知見トレーニング
コンサルタントが自身の専門分野における知識を深め、市場や業界の最新トレンドに対応できるようにするためのトレーニングです。このプログラムを通じて、コンサルタントは特定の領域でのエキスパートとしての地位を築くことができます。
コアスキルトレーニング
コンサルティングに必要な基本的なスキルセット、例えば分析力、プレゼンテーションスキル、クライアントとのコミュニケーション能力などを強化するためのトレーニングです。このトレーニングは、コンサルタントがあらゆるシチュエーションで高いパフォーマンスを発揮するための基盤を築きます。
キャリアサポートについては、以下の2つの制度があります。
キャリア担当制度
各コンサルタントにはキャリア担当者が割り当てられ、個々のキャリアプランの策定や目標達成に向けたサポートを提供します。この制度により、コンサルタントは自身のキャリア目標に向けて着実に努力できます。
キャリアサポート制度
コンサルタントが自身のキャリア目標を達成するために必要なリソースや情報を提供する制度です。プロジェクトアサインの相談、研修の受講、その他のキャリアアップに関するアドバイスなど、コンサルタントの成長を全面的にバックアップします。
ベイカレントの働きやすさについて
ベイカレントでは休暇、休職に関する制度が充実しています。
夏期休暇 年末年始休暇 年次有給休暇 代休 シックリーブ 特別休暇 慶弔休暇 介護休暇 子の看護休暇 生理休暇 産前産後休業 育児休業 介護休業 私傷病休職
その中でも以下のものが特徴的です。
・働き方改革の実現 ・平均残業時間は1ヶ月あたり21時間 ・管理会議体が長時間労働に関する注意喚起を行っています ・定年後嘱託者再雇用制度 ・60歳以降の継続勤務を受け入れています。 ・時短勤務制度 ・子育てをする社員を対象に実施しています。
・子育て・介護支援制度の整備 ・産休・育休(2022年度) ・取得率は*女性100%、男性61.4%*となっています。 ・全社員に対して、積極的な育児休暇の取得を推奨しています。 ・介護休暇制度 ・社員によるご家族の介護を支援しています。
・健康維持・推進 ・シックリーブ(病気休暇) ・有給休暇とは別に体調不良時に利用できます。 ・業務フロアの完全禁煙 ・受動喫煙のリスク削減に努めています。
他にも福利厚生では以下のような制度が存在しています。 ・社員持株会 ・各種社会保険完備 ・資格取得補助制度 ・社外研修費用補助制度 ・カフェテリアプラン
出典:https://ssl4.eir-parts.net/doc/6532/yuho_pdf/S100RE5M/00.pdf
ベイカレントの最近のトピック
健康経営優良法人2023(ホワイト500)に選定
2023年3月8日、経済産業省と日本健康会議が主催する「健康経営優良法人認定制度」の大規模法人部門において、優良な健康経営を実践している上位50法人の1社として、「健康経営優良法人(ホワイト500)」に本年も継続して選定されました。 主な取り組みとして、所定外労働時間の削減や雇用環境の整備、健康診断受診率の向上などを行っており、多様な人材が健康的な働き方を選択できる環境を整備し、従業員の健康保持を推進しています。
出典:https://www.baycurrent.co.jp/storage/2023/03/09/01/500%E8%AA%8D%E5%AE%9A_2023.pdf
東京大学の「VR/メタバース実践」寄付研究部門の支援
2023年2月1日に東京大学バーチャルリアリティ教育研究センターが設置した「VR/メタバース実践」に株式会社ベイカレント・コンサルティングは活動開始のための寄付を実施しました 本研究部門はメタバース空間の創出・運営にかかわる基礎的な研究を行うとともに、この技術が社会に実装される際に必要な様々な課題について学際的な研究を行うことを目的としており、多数のユーザの参画を許容するネットワークVR技術、価値循環や決済にかかわる文理融合技術、多くのユーザがアクセス可能なVRインタフェース技術などの研究を行い、これらの研究を実践的に社会展開するため、実験的なメタバース空間による実証実験を行います。
出典:https://www.i.u-tokyo.ac.jp/news/press/2023/202302012172.shtml
##「SXサステナビリティ経営 実践編」が日経BP社より発売
2022年10月、ベイカレント・コンサルティングSXワーキンググループ著、則武譲二監修の「SXサステナビリティ経営 実践編」が発売されました。 重要度が増しつつあるSX(サステナビリティトランスフォーメーション)において、具体的にどのようなアクションを起こすべきかを、数多くの日本企業におけるSXを支援してきたベイカレントのSXワーキンググループが徹底解説しました。本書では、SXに向けた事業改革から実行基盤の整備まで踏み込み、企業事例も交えながら具体的な方法論を紹介しています。 先進企業4社へのインタビューも掲載されており、SXにこれから着手する方、既に着手しているが進め方に疑問を抱いている方など、SXに関わるすべてのビジネスパーソン必読の一冊となっています。