リーディングカンパニーの成長に貢献し、国内No.1のコンサルティングファームを目指す 【ベイカレント常務執行役員 北風大輔氏インタビュー】
2024年09月27日更新
企業紹介
ベイカレントは、戦略・デジタル・オペレーション・テクノロジーなどあらゆるテーマをカバーする、日本発の総合コンサルティングファームです。様々な業界のリーディングカンパニーをクライアントに抱え、彼らの課題解決を支援するために、経営戦略の策定から実行推進まで総合的なサービスを提供しています。本日は、コンサルティング本部の責任者である常務執行役員北風様に、同社の特徴と魅力についてお話を伺いました。
インタビュイー経歴
話し手
北風大輔氏
ベイカレント
常務執行役員
慶應義塾大学卒業後、外資系ITベンダー、大手PEファンド等を経て現職。金融、消費財を中心に、戦略立案から実行支援まで多くのテーマに従事。特に、業務プロセス改革、リスク管理、IT戦略、経営統合を得意とする。主な著書に「日本企業の進化論」(共著/翔泳社)等がある。
目次
全部見る
ワンプール制と高付加価値化の追求により、国内コンサルティング市場で高いプレゼンスを発揮
──はじめに、自己紹介からお願いします
北風氏北風大輔と申します。新卒ではIBMに入社し、その後、外資系PEファンドにおいて投資・金融業務の経験を積みました。さらに、国内・外資のコンサルファームにてIT・業務・戦略も含めたコンサルティング業務の経験を積み、2009年にベイカレントに入社しました。ベイカレントでは、コンサルタントとしてプロジェクトリードを担い、現在ではコンサルティング本部の責任者である本部長を担当しています。
──ベイカレントのコンサルティング部門の概要について教えてください。
現在ベイカレント全体では、約4,000名の社員がいます。そのうち、約3,600名がコンサルタントとしてコンサルティング本部に所属しています。 弊社のコンサルティング本部の特徴として、インダストリーやコンピテンシーの軸で組織をカットせず、ワンプールでコンサルタントが所属しているという所がございます。それにより、コンサルタントのキャリアの希望に応じて様々な業界/テーマの案件に携わることが可能になっています。
──ベイカレントの国内コンサルティング市場でのプレゼンスは非常に大きくなっているかと思います。その実態と急成長の背景について教えてください。
弊社は外資系大手ファームやBIG4などと比較すると新しい会社ですが、直近は年30%以上の成長をしています。各業界のリーディングカンパニーと呼ばれるような会社の経営層に、認知いただいている実感も増えてきました。
そういった成長が出来ている背景は、大きく2つあると考えています。 1つ目が、ワンプール制を採用しているからこそ提供できる付加価値です。昨今はマーケットの変化のスピードが激しい中で、改革を成功させるために必要な要素は増加してきています。例えば、金融系企業のクライアントがデジタル化したいというケースにおいて、金融業界内だけの知見だけで達成できない場合は、デジタル化が先行している他の業界の事例やそれを担ったコンサルタントの知見が必要になってきます。そういった観点で、弊社のワンプール制の組織体制や、クライアントに対して一つ一つカスタマイズして提案するというスタイルが高い価値を提供できていると考えています。
2つ目が、高付加価値化の追求です。弊社にとっての高付加価値化とは、リーディングカンパニーのCEO・経営層にインパクトが出せる提案・コンサルティングを行うことを指します。そういった高付加価値の追求の結果、トップ層からの認知やエンゲージメントが上がり、ボトムアップでコンサルティングの提案に入るのではなく、トップダウンで企業の全社的な変革などを支援することが実現できています。
──高付加価値の追求の結果、コンサルティングテーマは経営戦略に近い領域が増えてきているということでしょうか
現在の案件比率としては、一般的に戦略案件と呼ばれるような案件が約4割で、それ以外の業務・IT・デジタル系の案件が約6割です。戦略案件が増えてきているのは事実なのですが、弊社の大きな強みは、エグゼキューションの部分まで一気通貫で支援できることです。そういった観点で、案件比率のバランスとしては非常に良くなってきたと考えています。
コンサルタントの高い生産性を引き出す、ベイカレントならではの仕組み
──ベイカレントは、コンサルティング部隊と営業部隊を分けていることが特徴的だと思いますが、それぞれの部門の役割について教えてください
弊社は、私が統括しているコンサルティング本部と、プロデュース本部に組織が分かれています。プロデュース本部は一般的な営業部隊のようなイメージで、まだ取引がない企業に対してリーチしていく新規営業の動き、また、既存の取引先であれば適宜お困りごとがないかヒアリングする既存営業の動きを行い、提案の種が出てくればコンサルティング本部に連携します。そして、コンサルティング本部側は早急に提案書を作成してプロデュース本部の営業と一緒にクライアントに提案にいくといったような連携を行っています。
──提案資料の作成そのものは、コンサルティング本部が担当するのですね
はい、具体的な提案を作るというところからコンサルティング業務だと考えていますので、そこはコンサルティング本部が担います。 一般的なコンサルティングファームにおいては、上位職はコンサルティング業務を行いつつ、並行して営業的な動きや契約関連の業務を行う必要があると思います。しかし、弊社ではそういった業務はプロデュース本部が担うため、コンサルタントは提案やデリバリーなど、コンサルティング業務そのものに集中してもらえる環境が整備できています。
──ワークライフバランスも非常に良いと聞きます。その部分に関しても詳しく教えていただけますでしょうか
弊社の平均残業時間は約20時間/月に抑えることが出来ています。大手ファームで残業時間を公表している企業はほとんどないため比較するのは難しいですが、私の知っている範囲ではかなり少ない方だと思っています。弊社はプライム上場企業でもあることから、働いている方が中長期的に活躍できるような環境を提供することは責務だと考えています。また、私としても、中長期でベイカレントで活躍してもらうために、短期的に無理して働いて燃え尽きてしまうような働き方はしてほしく思っています。
そういった背景から、ワークライフバランスを良好に保つために、残業時間を押さえるモニタリングの仕組みと、スピーディーに手を打つことを徹底しています。残業時間を日次でモニタリングし、少しでも基準を超過しそうな場合は、担当プロジェクトの責任者に状況を確認し、改善できる可能性を確認した上ですぐに打ち手を講じます。 残業時間が多くなっているケースは、大抵の場合、クライアントに対してオーバーコミットしてしまっていることが原因です。そうした場合は、プロデュース本部の営業部隊がクライアントに対して人員増員を即提案するようになっています。 「コンサルタントの残業時間を抑えること」はプロデュース本部の評価基準にも組み込まれているため、組織力学として過剰な残業が発生しないような仕組みになっているのです。
今のベイカレントは、プロジェクトマネジメントをできる人材が価値を発揮しやすい環境
──ベイカレントが求める人材について教えてください
スキル的に求めている人材としては、チームをマネジメントできる人材です。 弊社では高付加価値を追求した結果、案件の難易度向上や規模拡大が進んできています。各案件にはチームで取り組みますが、そういったチームをマネジメントして引っ張っていける人材は正直足りていないというのが現状です。そのため、現在の弊社はコンサルティングプロジェクトをマネジメントができる人材にとって価値を発揮しやすくなっており、スピード感を持ったプロモーションが目指せる環境になっているのではないかと思います。
マインド的な面としては、今までの経験を活かしながら、チャレンジしていきたいという思いを持つ方に来ていただきたいです。せっかく弊社に入社するのであれば、ポジション・待遇の向上はさることながら、「将来的にベイカレントの経営に携わりたい」といった意思を持ってご入社いただいた方が面白いと思いますし、それを狙うには最適な環境とタイミングだと思います。
──コンサルタントとしてベイカレントで働く魅力について教えてください
1つ目は、様々な業界/テーマの案件に携われることです。 例えば、バックグラウンドが戦略ファームの方で、前職では戦略の一部しかできないことにフラストレーションを感じているのであれば、エグゼキューションするフェーズまで経験できることに面白みを感じてもらえると思います。 また、ITの開発寄りのバックグランドがある方は、上流のコンサル案件を経験できることに面白みを感じてもらえるかと思います。他社の場合、やはり一度配属が決まるとその専門領域のテーマへのアサインが増えがちですが、ベイカレントにおいては今後のキャリア希望次第で様々な案件に携わることができ、それは弊社の大きな魅力だと思います。
2つ目は、様々な意思決定や行動に関するスピード感です。 例えば、コンサルティングの提案は、普通のファームの場合は依頼を受けてから提案までのリードタイムは1週間程度かかることも多いと思いますが、弊社では私のような責任者含めてその日のうちに直接内容を確認し、翌日には初期提案しようというスピード感で動きます。コンサルタントと経営層の距離が近く、普段から密にコミュニケーションをとっている環境があるからこそそのスピード感を実現できますし、そうした早さが案件獲得に寄与する部分も大きいです。弊社で働くコンサルタントにとってもそのスピード感に慣れていただくことによって、ビジネスで勝てる人材になっていただけるのではないかと考えています。
──実際に、他のコンサルティングファームからベイカレントに来て活躍している方の事例について教えてください
IT系ファーム出身者は事例も多く、イメージも掴みやすいかと思いますので、その事例をお話しします。IT系ファームでPMOや要件定義などの業務をやっていた方がベイカレントのマネージャークラスで入社した場合、ファーストプロジェクトでIT領域の中でも上流のIT企画系のテーマや、業務改革などの戦略に近い領域の案件に入るケースがよくあるパターンです。そのようなファーストプロジェクトで結果を出すと、次のプロジェクトはパートナー陣から「一緒にやらないか」と声をかけてもらうことが多くなっていきます。
具体的なキャリア例をお話しすると、ITファームからベイカレントにマネージャー入社したある者は、ファーストプロジェクト後に戦略系の案件をいくつか続けた後、総合家電メーカーの戦略立案・商品開発・それらを支えるデジタル戦略のコンサルティングを責任者として担当し、現在ではパートナーになっています。 もう1人同様のキャリアを持つ者は、ITのバックグラウンドの強みを活かしつつ徐々にポジションを上げ、直近では通信大手の業務改革や損保会社など金融系企業の案件で統括を担当し、執行役員になりました。後者の例ではマネージャーで入社後、7~8年で執行役員になっています。成長し続けている弊社では上のポジションが詰まっているということがないため、実力があり、活躍さえすれば、スピード感を持った昇進が実現できる環境となっています。
国内で圧倒的No.1のコンサルティングファームを目指していく
──ベイカレントの今後の展望について教えてください
国内で圧倒的なNo.1のコンサルティングファームになることを目指しています。国内No.1とは、国内で最も多くリーディングカンパニーの経営層を支援しているコンサルティングファームだと弊社では考えています。 そういったファームを目指すためには、コンサルティングのケーパビリティを高めていくことは勿論、コンサルタント数の規模を増やしていくことも、リーディングカンパニーを支えるために必要不可欠だと考えています。現在約4,000人の社員から、今後は更に最低でも年間1,000人以上増やしていかなければならないと思っています。IRの中期経営計画で提示している範囲の残り約2年半で、7,000名程度の規模を目指しています。
──特に注力していきたいテーマなどはあるのでしょうか
マーケットにはデジタル、サステナビリティ、カーボンニュートラル、ダイバーシティなど様々なテーマがあり、今後更に増え続けていくと思っています。但し、弊社としては経営ポートフォリオの観点、また、コンサルタントが様々なキャリアを実現できる環境を実現するという観点で、会社として特定のテーマに偏るべきではないと考えています。 弊社はワンプール制で個々のコンサルタントが多様な経験をできるというところが良さの一つの認識です。そのため、例えば、カーボンニュートラルに関するニーズがマーケットで増え、弊社でカーボンニュートラル関連の案件を増やした結果、弊社で経験できるテーマがそれらに偏ってしまうということはしたくないと考えています。
──転職候補者様に向けて、改めてベイカレントの魅力を教えていただけますでしょうか
弊社は、今後も売上・利益規模、コンサルタントの質・量含めて成長することを目指しています。先程、国内No.1を目指すと申し上げましたが、そこに留まるつもりもなく、その先のグローバル展開や業務の多角化など、本当にあらゆる形での成長を視野に入れています。その中で、コンサルティング経験を活かしつつも、1コンサルタントとして終わるのではなく、更にチャレンジしたいという思いを持つ方に来ていただきたいです。 そういった方々と、私自身も直接コミュニケーションをとり、一緒に弊社の成長を次のステージに持っていくチャレンジをしていきたいと思っています。
──ありがとうございました