コンサル転職における志望動機の書き方や例文をプロが解説
2026年06月22日更新
コンサル転職において、志望動機は選考結果を大きく左右する重要な要素です。スキルや経歴が十分でも、志望動機の内容が浅いと「なぜコンサルなのか」「なぜこのファームなのか」が伝わらず、評価につながらないケースも多いでしょう。
一方で、コンサルの志望動機には「書くべき型」と「評価される観点」が存在します。この前提を理解しないまま例文をなぞっても、ほか候補者との差別化は難しいです。
本記事では、コンサルの志望動機で求められる目的や役割を整理したうえで、具体的な書き方やポイント、ケース別の例文、避けるべき内容までを体系的に解説します。
「何を書けば良いかわからない」「今の志望動機で通用するのか不安」という人は、納得感を持って選考に進むための参考にしてください。
著者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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目次
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志望動機の目的・役割

コンサル転職における志望動機の目的は、単に「入社したい熱意」を伝えることではありません。採用側にとっては「応募者の論理的思考力(ロジカルシンキング)を見極める最初のテスト」であり、応募者にとっては「自分が入社後にバリューを出せる合理的な理由を証明する提案書」としての役割を持っています。
クライアントに対して説得力のある提案を行うプロフェッショナルであるコンサルタントの採用において、志望動機はそれ自体が重要な評価対象です。採用担当者は、主に以下の3つの観点から論理性をチェックしています。
- 「Why Consulting?(なぜコンサルか)」と「Why Us?(なぜうちか)」の論理的整合性: 「企業の成長を支援したい」といった汎用的な動機ではなく、なぜ他業界(事業会社など)ではなくコンサルなのか、なぜ競合ではなく「そのファーム」でなければならないのかが、破綻なく結びついているか。
- 再現性のある「提供バリュー」の提示: 過去の経験や実績が、コンサルティング業務においてどのように再現され、ファームに利益をもたらすかという具体的なロードマップがあるか。
- プロフェッショナルとしての「マインドセットと覚悟」: 難度の高い課題解決や厳しい環境下でも、クライアントファーストでコミットし続けられる強い軸(原体験や問題意識など)があるか、またファームのカルチャーに適合しているか。
過去の実績をアピールする「自己PR」が過去に焦点を当てているのに対し、志望動機は「自身の強みを活かして、入社後にどうファームへ貢献できるか」という未来の展望を語るものです。
単なる入社意欲を示す文章ではなく、企業視点に立って「なぜあなたが当ファームに必要なのか」をロジカルに納得させる、欠かせない役割を果たします。
【ケース別】コンサルの志望動機の例文
コンサルの志望動機は、職種によって評価されやすい切り口や表現が異なります。そのため、同じ志望動機をすべてのファーム・職種に当てはめることは適切ではありません。
ここでは、ケース別で志望動機の例文を紹介します。後述する作成時のポイントが、実際の文章でどのように表現されるのかを確認し、自身の志望動機を組み立てる際の参考にしてください。
未経験からコンサルを志望する場合
未経験からコンサルタントを目指す場合は、業界への憧れを語るのではなく、現職で培ったポータブルスキルがコンサル業務でも再現できることを証明する必要があります。また、「なぜ現職の立場ではなく、コンサルタントとして課題にアプローチしたいのか」という転身の必然性をロジカルに語ることが重要です。
▼志望動機の例文(事業会社・営業職からの転職想定) 顧客の本質的な経営課題に向き合い、事業の成長を構造面から支援したいと考え、貴社を志望しています。現職ではIT企業の法人営業として、自社システムを用いた業務効率化の提案・売上拡大の支援に従事してきました。
営業活動の中で、顧客が抱える課題の多くは「システムの導入」だけでは解決できず、業務プロセスそのものの見直しや、組織の評価制度といった全社的な構造に起因していると痛感する場面が多々ありました。自社商品の枠内にとどまる営業の立場に限界を感じ、より客観的な第三者の視点から、企業の根本的な変革を支援したいと考えコンサルタントを志望しました。
貴社は特定の領域に縛られず、クライアントの課題に合わせて最適なソリューションを組み立てる高い柔軟性を持っています。また、徹底的な現場主義を掲げ、顧客の変革に深く伴走するカルチャーにも強く共感しています。
現職で培った「顧客の潜在ニーズを特定するヒアリング力」と「複雑な利害関係を調整し、プロジェクトを前に進める推進力」を活かし、入社直後から現場の即戦力としてファームに貢献してまいります。
BIG4を志望する場合
BIG4(デロイト、PwC、EY、KPMG)をはじめとする大手総合コンサルファームの志望動機では、「なぜ戦略特化型やブティック(小規模)ファームではなく、BIG4の規模感と総合力が必要なのか」を明確にします。グローバルネットワークの活用、他部門(会計、税務、アドバイザリーなど)との連携による「一気通貫の支援」に魅力を感じたエピソードを軸にすると説得力が増します。
▼志望動機の例文 企業のグローバル変革を、戦略の策定から実行、定着まで一気通貫で支えたいと考え、貴社を志望しています。現職では大手製造業の経営企画部にて、中期経営計画の策定や、海外拠点を含めた業務プロセスの標準化プロジェクトに携わってきました。
プロジェクトを推進する中で、どれだけ精緻な戦略を立てても、各国の現場における業務への落とし込みや、システムの最適化が伴わなければ変革は成功しないという現実を学びました。この経験から、企業の変革を真に成功させるには、高度な戦略性と、泥臭い実行支援がシームレスに繋がっている必要があると確信しています。
貴社は世界的なネットワークを持ち、最上流の戦略からIT、監査や税務といった専門領域まで、最高峰のプロフェッショナルが連携してワンストップで支援できる圧倒的な総合力を持っています。この環境であれば、複雑化する企業の課題に対して最も本質的な解を提供できると考えています。
これまでのグローバルプロジェクトの管理経験と、経営層との折衝で培ったロジカルシンキングを活かし、大規模な変革を現場で具現化できる総合コンサルタントとして貢献いたします。
戦略コンサルタントを志望する場合
戦略コンサルタントの志望動機では、経営課題に向き合う必然性と入社後に提供できる価値を一貫して示すことが重要です。業界や職種への憧れだけでなく、「なぜ戦略コンサルなのか」「なぜこのファームなのか」を、自身の経験と結びつけて説明する必要があります。
▼志望動機の例文 企業の根幹に関わる経営戦略の策定に携わり、市場における競争優位性の構築に貢献したいと考え、貴社を志望しています。現職では大手広告代理店のアカウントプランナーとして、デジタルマーケティングを活用したマーケティング戦略の立案・実行支援に携わってきました。
あるプロジェクトでは、クライアントのデータ活用方法を見直し、定量的な分析に基づく戦略設計から実行までを担当しました。その結果、広告運用にとどまらず、採用や新規事業に関する追加のコンサルティング依頼をいただき、企業全体の意思決定に関与できた点にプロフェッショナルとしての大きな手応えを感じました。
一方で、マーケティング領域のアプローチだけでは解決できない、全社的なビジネスモデルの変革や組織構造の課題も多く、より上流の経営アジェンダから課題を設定し、最適な打ち手を検討したいという思いが強くなりました。徹底した論理思考とファクトベースでの議論を重視し、企業の未来を変える最高峰の知見を持つ貴社であれば、最も難度の高い経営課題に対して付加価値の高い支援ができると考えています。
これまでの業務で培った高度なデータ分析力や、経営層の意思決定を支援してきた経験を活かし、クライアントの持続的な成長を牽引する戦略コンサルタントとして貢献してまいります。
総合コンサルタントを志望する場合
総合コンサルタントの志望動機では、戦略から実行まで一貫して関与できる理由と、現場で再現できる貢献内容を示すことが重要です。特定領域への専門性に加え、関係者を巻き込みながら成果に結びつける力が評価されます。
▼志望動機の例文 組織人事の課題を、戦略の構築から現場での実行・定着まで一気通貫で支援したいと考え、貴社を志望しています。現職では大手電機メーカーの人事部にて、人事評価制度の刷新や次世代リーダーの研修設計などの業務に携わってきました。
あるプロジェクトでは、社員のスキルや満足度をデジタルツールで可視化し、そのデータをもとに新たな育成施策の立案から導入までを担当しました。定性的になりがちな人事領域においても、データを起点に変革を行うことで改善効果が明確になり、組織全体の生産性向上につながった経験があります。
貴社は、戦略立案と実行支援を同一ファームで担う強固な体制を持ち、KPIの設計からその後の効果検証まで深くコミットできる点が他社と一線を画していると認識しています。構想の提示にとどまらず、現場での定着や成果の創出まで責任を持って支援できる点に、プロフェッショナルとしての魅力を感じています。
これまでの人事実務の専門知識に加え、部門横断の調整で培ったプロジェクト推進力を活かし、クライアントの組織変革を実行面から支える総合コンサルタントとして貢献してまいります。
ITコンサルタントを志望する場合
ITコンサルタントの志望動機では、ITを導入すること自体を目的化せず、業務や経営課題の解決にどう活かすのかを明確に示すことが重要です。未経験者の場合は適性と構造の理解度、IT職経験者の場合は「なぜSEではなくITコンサルなのか」という必然性が問われます。
▼志望動機の例文(未経験) テクノロジーを手段として活用し、企業の業務効率化と生産性向上に貢献したいと考え、ITコンサルタントを志望しています。現職では製造業の経理担当として、月次決算業務の遂行に加え、RPAやOCRツールを活用した自部門の業務改善プロジェクトを主導してきました。
デジタル技術を導入したことで、決算作業の工数が大幅に削減され、現場のメンバーがより付加価値の高い分析業務に時間を割けるようになった経験から、ITが組織にもたらすインパクトの大きさを実感しました。貴社は特定のベンダーやツールに依存せず、クライアントの課題に合わせて最新技術を柔軟に組み合わせる方針を徹底しており、顧客ファーストの改善を行ってきた自身の価値観と強く合致しています。
現職で培った経理実務のドメイン知識と、現場起点の業務改善経験を活かし、クライアントの経営課題に直結するIT戦略の提案に貢献してまいります。
▼志望動機の例文(IT職経験者) システム構築そのものを目的とせず、経営や業務の課題起点で最適なテクノロジー戦略を提案したいと考え、ITコンサルタントを志望しています。現職ではSEとして製造業向けERP導入に携わり、現在は開発チームのリーダーとして要件定義から進捗管理までを担当しています。
現職でのシステム構築を通じて、クライアントの業務効率化に貢献してきた自負はありますが、ベンダーの立場では「決められた要件通りに変革を行うこと」がゴールになりやすく、経営層の本質的な経営課題の解決に直結していないと感じる場面がありました。より上流のフェーズから参画し、ITを手段としてビジネスモデルの変革や業務プロセスの再設計を行う立場に挑戦したいと考え、転身を決意しました。
製造業向けの深い業務理解と、SCM領域におけるシステム開発の経験を活かし、製造業のDX支援において圧倒的な実績を持つ貴社で、クライアントに最大のバリューを提供してまいります。
経営コンサルタントを志望する場合
経営コンサルタント(主に国内独立系、中小企業向け、または地域活性化などを強みとするファーム)の志望動機では、大企業の分業化された支援ではなく、「経営者のパートナーとして、経営全般(ヒト・モノ・カネ)の課題にダイレクトに伴走する必然性」を示すことが重要です。泥臭く現場に入り込み、経営者と同じ目線で成果にコミットする覚悟が評価されます。
▼志望動機の例文 企業のトップである経営者の最良のパートナーとなり、中長期的な事業成長と組織の変革に泥臭く伴走したいと考え、貴社を志望しています。現職では地方銀行の法人営業として、中堅・中小企業の経営層に対し、融資提案やビジネスマッチングを通じた経営支援を行ってきました。
日々の業務の中で、多くの経営者が資金面だけでなく、「次世代の幹部育成」「販路開拓」「DXの進め方」など、経営全般にわたる複合的な課題に悩んでいる姿を目の当たりにしてきました。銀行の枠組みの中では、どうしても金融ソリューションに限定された部分的な支援しかできず、より深く経営の全般に関わり、実効性の高い打ち手を共につくり上げたいという思いが強くなりました。
貴社は、単なるレポートの提出にとどまらず、経営者と同じ目線で現場に入り込み、実行の最後まで責任を持つ「ハンズオン型の支援」を強みとしています。その地域密着のカルチャーと、確かな実績に強く魅力を感じています。
これまでの法人営業で培った経営層のリアルな悩みを引き出す信頼関係構築力と財務の知見を活かし、クライアントの経営基盤を強固にする経営コンサルタントとして貢献してまいります。
コンサルの志望動機の書き方・ポイント
ご紹介した例文には、採用側の心を動かすいくつかの共通したロジックが含まれています。ここからは、これらの例文のように評価される志望動機を自分で作成するための、具体的な書き方のポイントを解説します。
コンサル業界を志望する理由を明確にする
志望動機の出発点は 「なぜ事業会社やほかの業界ではなく、コンサル業界を選ぶのか」を自分の言葉で説明できる状態をつくることです。この理由が曖昧なままだと、その後に「なぜこのファームか」「どう貢献したいか」を積み上げても、一貫性のない志望動機になってしまいます。
志望理由を整理する際は、次の観点を参考にしてください。
- 事業や組織の課題解決に、より上流からかかわりたいと感じた経験
- 特定の企業や業界に限らず、幅広いテーマに向き合いたいという志向
- 意思決定層に近い立場で、変革を推進したいと考えた背景
単なる「成長したい」「スキルを高めたい」という動機だけでは、コンサル業界を選ぶ必然性は伝わりません。これまでの経験と問題意識を結びつけ、「その延長線上にコンサルという選択がある」状態まで言語化することが、このステップのゴールです。
なぜそのファームなのかを言語化する
志望動機では「コンサル業界全体」ではなく、 「そのファームを選ぶ理由」を明確に示す必要があります。 どれだけ業界志望理由が整理できていても、ファーム選択の理由が弱いと、使い回しの志望動機と受け取られやすくなるためです。
ファーム選択の理由は、以下の観点から考える良いでしょう。
- 強みとしている領域やプロジェクトの特徴
- 戦略立案から実行支援までの関与範囲
- 組織の価値観や人材に対する考え方
単に「大手だから」「実績があるから」といった理由では、志望度の高さは伝わりません。ファームごとの違いを踏まえたうえで、「自分の経験や志向と合致する点」を示すことが、このステップの目的です。
これまでの経験とコンサル業務を結びつける
志望動機では過去の実績を並べるのではなく、コンサル業務で再現できる強みとして経験を説明することが重要です。職種や業界が異なっていても、評価されるポイントを押さえれば十分にアピールにつながります。
整理する際は、次の経験を中心にすると良いでしょう。
- 課題を構造的に捉え、解決策を検討した経験
- 関係者を巻き込み、プロジェクトを推進した経験
- 数値や成果に基づいて改善をおこなった経験
コンサル未経験の場合でも、事業会社やSIerで培った経験は十分に活かせます。自分の経験がコンサル業務のどの場面で再現できるのかを言語化できれば、入社後の活躍イメージを具体的に伝えられるでしょう。
入社後にどう貢献したいかを具体化する
「入社後に何を学びたいか」ではなく、 「どのような価値を提供できるか」を具体的に示すことが重要です。志望動機で貢献のイメージが描けていれば、採用担当者も入社後を想像しやすくなります。
具体化する際は、次の視点を意識すると効果的です。
- これまでの経験を活かして早期に貢献できる領域
- プロジェクトを通じて磨いていきたい専門性
- ファームの強みを踏まえた中長期的な成長イメージ
「成長したい」「挑戦したい」といった意欲だけでは、評価にはつながりにくい傾向があります。そのファームだからこそ実現できる貢献の形を示すことがゴールです。
構成と本文は結論ファーストで記載
コンサルの志望動機では、最初に「何を伝えたいのか」が明確に示されている文章が評価されます。 結論が後回しになると、内容が正しくても意図が伝わりにくくなるためです。
具体的には、次の構成を意識してみてください。
- 冒頭で「なぜコンサルを志望するのか」「なぜこのファームなのか」を端的に示す
- 理由となる経験や考え方を簡潔に補足する
- 入社後の貢献イメージにつなげる
前置きが長く、結論が見えにくい志望動機は、評価ポイントが埋もれてしまう可能性があります。最初に要点を示すことで、採用担当者に意図が正確に伝わる文章になるでしょう。
抽象論ではなく具体的なエピソードを用いる
コンサルの志望動機では、抽象的な表現よりも、具体的なエピソードを用いた説明が評価されます。「課題解決に貢献したい」「価値を提供したい」といった言葉だけでは、実力や再現性が伝わりません。
採用担当者が知りたいのは、実際にどのような場面で、どのように考え、どう行動したのかです。そのため、志望動機には事実ベースのエピソードを盛り込み、思考プロセスや工夫した点を簡潔に示しましょう。
具体化する際は、次の要素を意識すると説得力が高まります。
- どのような課題や制約のある状況だったのか
- その課題に対して、どのように考え、行動したのか
- 結果として、どのような成果や変化につながったのか
抽象論に終始する志望動機は、ほかの候補者との差がつきにくいです。具体的なエピソードを通じて、自身の強みがコンサル業務で再現できることを示すよう意識してください。
ファームごとの評価軸を意識する
コンサルファームでは、すべてで同じ評価軸が用いられているわけではありません。ファームごとの役割や強みに応じて、重視されるポイントは異なります。
たとえば、戦略系ファームでは論理的思考力や意思決定支援への適性が重視されやすく、総合系ファームでは課題解決から実行までをやり切る力が評価される傾向です。ITコンサルでは、業務理解とITを結びつける視点や、関係者を巻き込む推進力が問われる場面が多いでしょう。
志望動機を作成する際は、次の点を意識することが重要です。
- ファームが主に担っている役割や提供価値
- プロジェクトで期待される立ち位置や関与範囲
- 評価や昇進に結びつきやすい行動や成果
どのファームにも当てはまる内容では、志望度や理解度は伝わりません。そのファームが何を評価しているのかを踏まえたうえで志望動機を調整することが、選考突破につながります。
コンサルの志望動機で避けるべき内容
コンサルの志望動機では、前向きに書いているつもりでも、評価を下げてしまう表現があります。
ここでは、コンサル転職でとくに注意すべき志望動機のパターンを解説します。事前に避けるべきポイントを理解しておくことで、評価を落とすリスクを防ぎ、志望動機の完成度を高められるでしょう。
受け身・独りよがり
コンサルの志望動機で評価を下げやすいのが、「勉強したい」「成長したい」といった受け身の表現や、自分の希望だけを前面に出した内容です。意欲を示しているように見えても、採用担当者には「会社に何をもたらすのか」が伝わりません。
コンサルファームは、クライアントの課題解決に対して価値を提供する立場です。そのため、志望動機でも「自分が得たいもの」ではなく、「自分が提供できるもの」を軸に語る必要があります。
たとえば、次のような表現は注意が必要です。
- コンサルとして多くを学びたい、成長したいという動機が中心
- 優秀な人に囲まれて刺激を受けたいといった環境面への期待
- 自身のキャリアアップだけを目的とした記載
これらの表現は、企業側の視点が欠けていると受け取られやすいです。志望動機では、自身の成長意欲を否定する必要はありませんが、その意欲が「クライアントやファームへの貢献につながる」という文脈で語られているかが重要といえます。
「何を学びたいか」ではなく、「どのような経験や強みを活かして、どんな価値を提供できるか」を示すことが、受け身・独りよがりな印象を避けるポイントです。
離職前提のキャリアビジョン
志望動機において注意したいのが、入社後すぐの転職や独立を想定していると受け取られるキャリアビジョンです。将来の展望を語ること自体は問題ありませんが、前提が「短期離職」に見えると、志望度や定着性を疑われやすくなります。
コンサルファームは、育成やアサインを通じて中長期的に活躍してくれる人材を求めるものです。そのため、志望動機では「数年で起業したい」「経験を積んだら別の道に進みたい」といった表現は慎重に扱う必要があるでしょう。
とくに、次のような内容は避けたほうが無難です。
- コンサル経験を踏み台として捉えているとわかる表現
- 具体的な貢献内容よりも、その後のキャリアプランが中心の記載
- ファームでの成長過程が描かれていない内容
将来のキャリアを語る場合は、まず「そのファームでどのように価値を発揮したいのか」を明確にすることが重要です。中長期的な視点で貢献する姿勢を示したうえで、その延長線上としてキャリアを描くことで、前向きな志望動機として評価されやすくなります。
待遇や福利厚生
志望動機で避けたい内容のひとつが、年収や待遇、福利厚生を主な理由として挙げることです。条件面への関心は自然なものですが、それを志望動機の中心に置くと、志望度や価値提供の視点が弱いと受け取られやすくなります。
コンサルファームは、報酬水準が高いことや制度が整っていることを理由に選ばれるケースも多い業界です。そのため、「年収が高い」「福利厚生が充実している」といった理由だけでは、ほかの候補者との差別化につながりません。
とくに、次のような表現は注意が必要です。
- 高い年収や昇給スピードを主な志望理由としている
- 働き方や福利厚生の話題が中心になっている
- 条件面への言及が、貢献内容よりも前に出ている
待遇や制度に触れる場合は、それ自体を志望理由にするのではなく、長期的に成果を出すための環境として位置づけることが重要です。あくまで軸は「どのような価値を提供できるのか」に置き、条件面は補足的に扱うことで、評価を下げるリスクを避けられます。
【MyVision編集部の見解】 志望動機で失敗する人の多くは、意欲が低いわけではありません。実際の面談では、「成長したい」「よりレベルの高い環境に身を置きたい」といった前向きな動機を語っているにもかかわらず、企業側の視点が抜けていることで評価を下げてしまうケースが多く見られます。とくに、待遇やキャリアアップの話題が先行してしまうと、「この人はどのフェーズで価値を出してくれるのか」が見えにくくなります。まずは入社後の役割と貢献を明確にし、その延長線上として成長やキャリアを語れるかが、選考通過のわかれ目です。
コンサルの志望動機に関するFAQ
ここまでで、コンサルの志望動機の書き方や例文、注意点を解説してきましたが、「自分のケースでも通用するのか」「この書き方で問題ないのか」といった不安を感じる方も多いでしょう。
ここでは、コンサル転職を検討する人から特によく寄せられる志望動機に関する疑問を、Q&A形式で整理します。
Q.コンサル未経験でも通過する志望動機は書けますか?
可能です。 評価されるのは業界経験よりも、課題解決力や再現性のある思考・行動を論理的に説明できているかです。
自分の実務経験を「コンサルでどう活かせるか」に翻訳できていれば十分に通用します。
▼未経験からのコンサル転職について詳しく知りたい人は、こちらの記事もおすすめです。
Q.志望動機は企業ごとに書き分ける必要がありますか?
はい、企業ごとの志望動機の書き分けは必須です。ファームごとに強み・事業領域・評価軸が異なるため、それに合わせて動機を調整しないと説得力が大きく下がります。
コンサル転職の求人・選考対策はMyVisionにおまかせください


志望動機の書き方や評価されるポイントを理解しても、ファームごとに求められる人物像や役割、選考基準は細かく異なります。自身の経験や志向にマッチした正確な求人情報を把握し、そこから逆算して志望動機を具体化していくことが、選考通過への近道です。
転職支援実績が豊富な「MyVision」では、戦略・総合・IT・国内独立系をはじめ、多種多様なコンサルタント求人を取り扱っています。一般には公開されていない非公開求人や、各ポジションの詳細な採用要件も確認できるため、志望動機に圧倒的な説得力を持たせるための材料としてもご活用いただけます。
まとめ
コンサルの志望動機では、「なぜコンサル業界なのか」「なぜそのファームなのか」「入社後にどのような価値(バリュー)を提供できるのか」を、一貫したロジックで伝えることが何よりも重要です。熱意を感覚的に書き連ねるのではなく、採用側の評価基準を正しく理解し、自身の経験と結びつけることで、書類の完成度は劇的に向上します。
しかし、志望動機はそれ自体が論理的思考力を測るテストであるため、自分一人だけで各ファームのリアルな評価軸や期待役割を完全に網羅し、客観的に矛盾のない文章に仕上げることは容易ではありません。意図せぬロジックの破綻で評価を落とさないためには、プロの視点による事前のブラッシュアップが不可欠です。
「MyVision」には、コンサル業界の選考トレンドを熟知したプロのアドバイザーが多数在籍しており、志望動機のロジック構築からファーム選定、ケース面接対策まで一貫してサポートしています。
まずは、実際に転職支援を担当するMyVisionのコンサルタント一覧を確認してみてください。選考に向けて志望動機のレベルを一段階上げたい人は、ぜひ情報収集からはじめてみてください。


