ウルシステムズの年収は高い?転職成功のポイント・キャリアパスまで徹底解説
2025年06月26日更新
発注側パートナーとして戦略的DXを支援するITコンサル企業・ウルシステムズへ転職を検討している方が、最も気になるのは「年収」の実態でしょう。
Googleで「ウルシステムズ年収」と検索すると、「激務」「年収低い」といったワードも表示され、不安を抱く方もいるかもしれません。
そこで本記事では、年齢別・役職別の年収データに加え、昇給・評価制度、他社との年収比較、そして将来性やキャリアパスまで網羅的に解説します。
ウルシステムズがあなたにとって魅力的なキャリア選択肢となり得るかを判断できる内容になっています。
目次
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ウルシステムズの年収は?平均・内訳をデータで確認
まずはウルシステムズの年収水準について、各種情報ソースをもとに見ていきましょう。
社員の口コミサイトや公式開示資料をもとに、平均年収のレンジとその背景、役職・年齢別の水準、中途採用者の初任給の傾向まで幅広く解説します。
ウルシステムズの平均年収
ウルシステムズの平均年収は約844万円(OpenWork(2025年6月時点))です。ただし、情報源によって差があり、年収レンジは約700万円から1,600万円と幅が広いです。
他の主要IT系企業と比較すると、その水準は中堅以上の位置づけにあります。大手ITコンサル業界は平均年収約720万円(OpenWork)やSIer業界の平均年収は約557万円(令和6年賃金構造基本統計調査)とされています。
このように、ウルシステムズは大手コンサルに比べると年収面でやや控えめながら、中堅〜上位水準を確保しており、特に上流工程を担う即戦力層にとっては十分に魅力的な待遇といえます。
付加価値の高い業務に関わることが前提となっており、その分実力が正当に報酬に反映される傾向があります。
年齢別・役職別の年収事例
ウルシステムズでは、年齢や職位に応じて年収レンジが大きく異なります。
たとえば、OpenWorkに投稿された事例のひとつでは、35歳・中途入社4年目・マネージャー職で年収850万円という口コミがあります。
この水準は同世代の平均年収よりも高く、役職が付くことで収入が大きく上がる傾向があることがうかがえます。
OpenWorkを参考にすると、以下のような水準が目安として挙げられます。
- 30歳前後:年収650万円前後
- 35歳前後:年収780万〜800万円
- 40歳前後:年収850万円〜900万円台
役職別で見た場合のレンジは以下の通りです。
- ITコンサルタント(メンバークラス):750万〜1,000万円
- マネージャークラス:950万〜1,425万円
- シニアコンサルタント以上:実績次第で1,000万円超も十分に可能
実際のオファー年収は、前職での給与、経験年数、プロジェクト規模、保有スキルなどを総合的に判断して決定されます。
ウルシステムズでは実力と成果が正当に評価される傾向が強く、実力次第で年収1,000万円を超えることも難しくありません。
特にマネージャーやPMなどの管理職に昇格すれば、高年収レンジに到達する可能性が高いです。
中途・新卒での初任給の違いと昇給テーブル
ウルシステムズの給与体系は、等級ごとに給与レンジが定められたグレード制を採用しています。
新卒社員は学部卒・院卒を問わず、全員が同じ初期グレードでのスタートとなり、給与帯も統一されています。
一方で、中途入社の場合はこれまでの経験やスキルに応じてグレードが設定されるため、初任給に個人差があります。
OpenWorkの口コミによると、中途入社者の初任給(月給)はおおむね40万〜60万円程度でスタートするケースが多く、プロジェクトマネジメント経験や業務要件定義スキルを持つ人材は、より高い等級で迎えられる傾向にあります。
昇給は年2回、半期ごとの評価結果に応じて実施されます。
ウルシステムズでは年功序列的な昇給ではなく、成果とスキル評価に基づいた実力主義の昇給制度を採用しており、着実に成果を上げていけば、比較的短期間での給与アップも可能です。
給与制度と査定の仕組み
ウルシステムズでは裁量労働制を採用しており、月30〜45時間分の固定残業代が給与に含まれます。
加えて、年2回の賞与(基本給の3か月分:年2回、6月・12月に支給)が支給されるのが一般的です。
手当は限定的で、住宅手当や退職金はなく、通勤・深夜残業・役職手当などが支給対象です。
特にマネージャー以上は報酬に大きな差が出る傾向があります。
評価制度は、半期ごとのMBO(目標管理)に基づき、プロジェクトごとに設定した目標の達成度により評価されます。
評価は賞与・昇給に直結し、会社業績にも連動します。
最近では「基本給がベースアップされた」との声(OpenWork)もあり、待遇改善の動きも見られます。
同業界・同規模企業との年収比較
ウルシステムズの年収水準をより客観的に把握するために、同じITコンサル業界やSIer業界の他社と比較してみましょう。
以下は、OpenWorkを参考に有名企業の平均年収(概算)をまとめたものです。
企業名 | 平均年収(万円) | 規模・特徴 |
---|---|---|
野村総合研究所(NRI) | 約 998 | 国内トップクラスの総合コンサル |
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) | 約 809 | 商社系 SIer で上流~運用まで網羅 |
ガートナー ジャパン | 約 1,345 | リサーチ&アドバイザリー専業 |
フューチャーアーキテクト | 約 666 | 独立系 IT コンサル(基幹系に強み) |
キャップジェミニ | 約 820 | 欧州系グローバル IT コンサル |
Ridgelinez | 約 999 | 日立グループの DX 専門ファーム |
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これらと比べると、ウルシステムズの年収(約695万〜844万円)は、大手にはやや及ばないものの、同規模・独立系の中では高水準です。
また、口コミでは年収上限1,500万円超の事例も確認されており、実力次第で大手コンサルに匹敵する水準を目指すことも可能です。
企業概要から見るウルシステムズとは
ここからは、ウルシステムズという企業の基本情報や特徴について確認します。
会社の沿革・規模、事業内容、そして年収面以外の待遇や働き方も見ていきましょう。
会社情報と沿革
ウルシステムズ株式会社は、2000年に創業したITコンサルティング企業です。
本社は東京都中央区に所在し、2025年6月時点での社員数は約630名。
資本金は1億円で、持株会社であるULSグループ株式会社の傘下にあります。
創業当初から「攻めのIT」を標榜し、アットホーム株式会社やSBIホールディングス株式会社などの大手企業との直接取引を拡大しています。
2017年には持株会社体制へ移行し、より戦略的な経営にシフトしました。
現在は金融・通信・製造など、さまざまな業界のDX支援を中心に事業を展開しています。
事業内容と特徴
ウルシステムズの事業内容は「戦略的ITコンサルティング」です。
経営戦略や事業戦略に合致したIT戦略の立案支援から、アーキテクチャ設計・システム構築、先端技術の検証まで、企業のデジタル変革(DX)を支援しています。
同社は「攻めのITに特化し、新規サービスの創出や業務プロセスの刷新などビジネスにインパクトを与えるIT投資をサポートする」ことをミッションとしています。
また、ウルシステムズは「発注側支援」と呼ばれる独自のポジションを確立しているのが特徴です。
一般的なSIerのように言われた通りシステムを開発するのではなく、発注者=顧客企業の一員となったつもりで課題解決に深く寄り添うのが同社のスタンスです。
全社員がエンジニアとコンサルタントを兼ねる「二刀流」の人材で構成され、技術トレンドや開発実務に精通したコンサルタントとしてビジネス課題を解決できることを強みとしています。
年収以外の待遇
ウルシステムズでの働き方や待遇について、年収以外の側面も確認しておきましょう。
残業時間や休暇制度、福利厚生などの情報は、実際の働きやすさを知る上で重要です。
残業
ウルシステムズの残業時間は、プロジェクトの状況によってばらつきがあります。
公式サイトには平均残業時間は月25時間程度とされていますが、OpenWorkの社員口コミでは月30時間前後が平均残業時間といわれています。
OpenWorkの口コミによれば「残業時間は厳しく管理されており徹夜や休日出勤は稀」という声がある一方、「プロジェクト次第では激務になる」との指摘もあり、案件によって忙しさに差があるのが実情です。
福利厚生
ウルシステムズは中堅規模の企業ながら充実した制度を整えています。
たとえば、下記のような制度があります。
- 持株会制度:積立額の50%を会社が補助
- アニバーサリー休暇:年初に有給休暇5日を予定取得として確保
- リフレッシュ休暇:勤続5年ごとに5日連続 + 特別手当20万円
- 能力開発補助制度:年間最大10万円、研修・資格取得費用の9割補助
- 通勤手当:最大10万円/月、深夜・休日出勤手当あり
- 65歳定年制、配偶者の誕生日祝い金や子どもの入学祝い金など、生活を支える幅広い福利厚生
参照:福利厚生 | 環境を知る | ウルシステムズ株式会社 採用サイト
住宅手当や退職金はありませんが、その分は基本給やボーナスに上乗せする形で還元されています。
制度
昇進・昇給は実力主義であり、年齢や勤続年数に依存しません。
昇格には上司推薦+年1回の人事考課が必要で、「シニアコンサルタント入社2年目でマネージャー昇格」という事例もあります 。
中途入社者向けには、入社後2週間の導入研修(ロジカルシンキングやアーキテクチャ設計を含む)や、OJT研修+メンター制度+定期キャリア面談が整備されており、早期戦力化とキャリア設計を支援する体制が整っています。
ウルシステムズの将来性とキャリア
ウルシステムズの将来性と今後の展望、そしてそこで築けるキャリアパスについて解説します。
業界内でのポジションと成長戦略
ウルシステムズは、従来型のSIerとは異なり、顧客企業の「発注側パートナー」としてDX推進を支援する独自の立ち位置を確立しています。
これは、IT投資を単なるコストではなく、競争優位性を生む戦略的投資と捉える企業が増えている現状にマッチしたポジショニングです。
今後もこの強みを活かし、先端技術への継続投資と人的資本の強化を通じて、コンサルティングの質と収益性を高めていく方針です。
報酬制度の改善にも注力しており、「業界トップ水準の待遇を目指す」とする姿勢が、優秀な人材の確保と企業成長の両立を支えています。
キャリアパスと求められるスキル
ウルシステムズでは、役割等級制度に基づき、年齢や社歴に関係なく貢献度に応じた評価がなされます。
キャリアは、設計・開発を担うテクニカルリーダー、業務知見を活かすファンクショナルリーダー、全体を統括するプロジェクトマネジャーの3軸で構成され、個々の強みに応じて成長可能です。
特定分野で専門性を発揮しながら、メンバーからディレクターまで段階的にステップアップできる仕組みが整っています。
評価対象は管理職だけでなく、技術発信やプロジェクト支援など多岐にわたり、柔軟なキャリア形成が可能です。
ウルシステムズはこんな人におすすめ
ウルシステムズは、特定の志向や経験を持つ方にとって、非常に魅力的な環境です。
ここでは、どのような方がウルシステムズでのキャリアを検討すべきか、具体的に解説します。
成長志向があり裁量を求めるエンジニア・コンサル志向の人
ウルシステムズは、プロジェクトにもよりますが1〜5人ほど少人数の自律型チームによって進められることが多いです。
そのため、指示を待つのではなく、自ら課題を発見し、提案・実行できる主体性が求められます。
成長意欲が高く、裁量を持って動きたい人には非常にマッチする企業になります。
「自分の提案がそのまま顧客のビジネスを動かす」「新しい技術を試せる機会が豊富」など、学びと実践を両立させたい方には、魅力的な環境といえるでしょう。
大手SIerやベンダーからキャリアアップを目指す人
ウルシステムズでは、大手SIerやソフトウェアベンダー出身の社員が多数活躍しています。
理由は、同社が「開発する側」ではなく、「発注・企画を支援する側」のポジションを担っているためです。
要件定義・業務設計・IT戦略策定といった上流工程に関わることで、「技術力+業務理解+提案力」といった市場価値の高いスキルが身につきます。
これらのスキルは、より高度なコンサルティング業務やマネジメント職への登用に直結しており、転職市場でも高く評価されるため、キャリアアップにつながりやすいのです。
技術とビジネスの橋渡し役として価値を出したい人
ウルシステムズは、技術とビジネスの両面を理解し、橋渡しができる人材を高く評価しています。
たとえば「この技術により運用コストを30%削減できる」「業務プロセスを改善すれば顧客満足度が上がる」といった、技術の背景にあるビジネス価値を見抜き、言語化・提案できるスキルが求められます。
こうした力は、顧客との信頼構築や上流工程でのリーダーシップにもつながり、将来的なキャリアアップや報酬の向上に直結します。
「技術のわかるビジネスパーソン」「ビジネスに強いエンジニア」として、自身の市場価値を飛躍的に高められる環境が整っています。
ウルシステムズへの転職で失敗しないために知っておきたいこと
ウルシステムズへの転職を検討されている方へ、後悔のない選択をしていただくために、事前に押さえておきたいポイントを解説します。
中途採用の傾向と年収レンジ
ウルシステムズの中途採用では、入社時のスキルやバックグラウンドが多様であるため、一概に昇進スピードが早いとは限りません。
OpenWorkの口コミでは、「シニアコンサルタントとして入社して2年でマネージャーになった」という声がある一方で、「年一度昇進・昇給の機会があるが判断はややグレー」といった意見も見られます。
これは、実力主義の会社なので、個々の能力や成果、そしてアサインされるプロジェクトによって、評価や昇進のスピードに差が出ることが示唆されます。
年収レンジについても、これまでの経験や実績が大きく影響します。
ウルシステムズは成果主義の側面が強く、自身のスキルや貢献度に応じて、高い報酬を得られる可能性があります。
しかし、具体的な年収は、選考過程でしっかりと確認し、ご自身の市場価値に見合っているかを判断することが重要です。
ウルシステムズの転職で求められる人材
ウルシステムズでは、技術スキル以上に「マインドセット」が重視されます。
たとえば、顧客視点で物事を考える力、変化を前向きに受け入れる柔軟性、そして学び続ける姿勢が高く評価されます。
これは、同社が「発注側支援」という立場で、顧客のビジネス課題に深く関与するため、単なる受け身では価値を発揮できないからです。
「どうすればより良くなるか」「なぜそれが必要なのか」を自ら考え、主体的に行動できる人こそが、プロジェクトの現場でも顧客から信頼を得て、大きな成果を上げやすい環境となっています。
自律的に働く姿勢が、キャリアの成長にも直結します。
選考で重視されるポイントと通過のコツ
ウルシステムズの選考では「これまでの経験をどう活かせるか」「企業文化に合うか」が最大の評価軸です。
特に、顧客目線で物事を考える姿勢や、自律的に学び行動できるマインドセットが重視されます。
これは、同社が“発注側支援”を行うポジションにあるため、受け身ではなく「自ら考え、提案する力」がプロジェクト成功の鍵を握るからです。
実際の面接では「ITコンサルを志望した理由」「キャリアビジョン」「技術的強み」などに加え、「困難な状況にどう対処したか」「その際にどう判断し、何を学んだか」といった思考プロセスを問う質問が多く見られます。 (参考:転職会議)
選考を通過するためには、これまでのスキルや経験を棚卸しし、「なぜその行動を取ったのか」「どんな成果が出たのか」といった具体的なエピソードを事前に準備することが重要です。
単なる実績アピールではなく、「そのとき何を考え、なぜそう動いたか」を言語化することが、ウルシステムズの選考を突破するカギになります。
志望動機で押さえておきたい観点
ウルシステムズの志望動機では「なぜこの会社でなければならないのか」「自分の強みがどのように活かせるのか」を明確に伝えることが求められます。
特に、以下の3つの観点を含めると、選考官に強い印象を与えられるでしょう。
- 技術とビジネスの両面に興味があること:ウルシステムズは「二刀流人材」を高く評価しています。単なる技術力だけでなく、「その技術がどうビジネスに貢献するか」という視点を持つことが強みになります。
- 顧客の課題解決に貢献したいという姿勢:同社はDXの上流工程に深く関与するため、顧客の事業理解や課題発見力、改善提案力が重要です。過去の業務で「顧客の本音を引き出した経験」などがあれば有効です。
- 自律的に成長したいという意欲:明確なキャリアパスがない分、自分で機会をつかむ姿勢が必要です。「新しい技術領域に挑戦した経験」や「自己学習の継続」といった行動が説得力を持ちます。
これらの要素を、自分の経験と照らし合わせて言語化することで、志望動機に一貫性と説得力が生まれます。
まとめ
ウルシステムズは高年収であり、「攻めのIT」に特化した独自のコンサルティングで成長を続ける企業です。
成長意欲が高く、自律的に行動したい方、大手SIer・ベンダーからのキャリアアップを目指す方、技術とビジネスの橋渡し役になりたい方に最適な環境です。
ウルシステムズへの転職を成功させるには、求める人物像を理解し、自身の強みと志望動機を明確に伝えることが鍵となります。
本記事が、あなたのキャリア実現の一助となれば幸いです。
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