事業再生コンサルとは?気になる激務イメージ・年収・独立や大手企業についても紹介
2026年01月30日更新
事業再生コンサルタントは、経営不振に陥った企業の立て直しを支援する専門職です。資金繰りの改善、債務再編、収益構造の改革などを通じて、企業が再び成長軌道に乗るための戦略を設計・実行します。経営者に寄り添いながら、企業の再生と雇用の維持を両立させる重要な役割を担っています。
一方で、「事業再生コンサルはどんな仕事なのか」「どのようなスキルが必要か」「未経験から挑戦できるのか」と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
本記事では、事業再生コンサルタントの定義や仕事内容、年収・必要スキル、向いている人の特徴をわかりやすく紹介します。
著者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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目次
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その他ビジネスコンサルタントの求人情報
ビジネスコンサルタント(エキスパート/シニア)
想定年収
1,200~2,000万円
勤務地
東京都渋谷区
業務内容
社内外のメンバーとプロジェクトを組みながら、クライアントの本質的な課題を整理・定義したうえ、戦略構築やグランドデザインの検討、そして戦略実現のためのマーケティングやシステム等のソリューション構築・サービス提供まで、一気通貫したコンサルティングを提供します。 入社後は、ご自身の得意領域に合わせてアサインを決定します。 【具体的な業務内容】 顧客理解に基づく論点・仮設設計とタスクの整理・遂行、プロジェクトマネジメントなどを行なっていただきます。 またチームとしてのコンサルティング力向上に向け、案件情報/ノウハウ共有などの仕組みづくりをしていただきます。 ●戦略策定フェーズ例 ・顧客との継続的な関係性構築が必要なお客様に対し、保有している顧客データを活用したマーケティング施策の高度化に向けた戦略策定をご支援します。 ・デジタル技術を活用した事業バリューアップや新規事業創造を目指されるお客様に対し事業戦略策定をご支援します。 ●システム等のソリューション構築 ・クライアントのデータ利活用戦略遂行やありたい姿の実現に向け、システムのグランドデザインを描き、適切なシステム/ソリューション選定・導入をご支援します。 ●案件例 ・小売業界:1to1マーケティングの実現に向けた、戦略や施策立案、必要ツールおよびシステムの提案・構築 ・大型商業施設:顧客・テナント・施設運営者・地域など様々な視点から商業施設のあるべき姿を再定義し、データを活用したマーケティング実現のためのプラットフォーム、サイネージ、アプリなどの提案・構築 ・スマートシティ:地域課題解決に向けたイノベーション創出、住⺠にとってのウェルビーイング実現のための戦略検討と都市OS設計/開発 ・海外案件:住友商事が出資検討先のマーケティング視点でのデューデリジェンスおよび、国内外でのバリューアップ支援 【働く環境】 ●プロジェクトにはスペシャリティを有したセールス担当やエンジニア等のメンバーと共にチームで対応していきます。 ●プロジェクトは、本人の希望や得意とする分野、チャレンジしたい領域をもとに相談していきながら決定していきます。 ●ハイブリットワーク・スーパーフレックス制・私服勤務を全社で採用しているため、働き方の自由度が高く、自身の仕事に集中して取り組むことができる環境です。 ●コンサルティング企業、大手SIer、事業会社 等で活躍していたプロフェッショナルメンバーが在籍しており、多様な人材が揃っています。
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第二新卒コンサルタント(未経験・アナリストクラス)
想定年収
430~430万円
勤務地
-
業務内容
第二新卒にてコンサルタントを募集いたします。 未経験者採用にて、新卒同様のスキル研修を受けていただき、その後コンサルタントとして業務していただきます。 尚、入社日は2026年4月入社となります。 キャリアの特徴 ●専門領域や過去の経験領域に縛られないコンサルとしてのキャリア形成 当社のコンサルティング部隊には、インダストリーカットやソリューションカットといった概念が無く、様々な業界に触れるチャンスがあり、業界をまたいだ“共通知”を得られます。またベンチャー企業だけに社内プロジェクトも活発に走っており、それらでまた異なる知見を吸収することが可能です。提案やその他営業活動にも参画機会があり、営業能力の習得や人間関係の拡大を図ることができます。 ●様々な社内外の活動に関与可能 新規事業の企画や、既存事業の運営に携わることも可能です。 また、自社の組織やIT、業務など様々な面で会社運営に携わっていただきます。多くのメンバが採用活動にも関与しており、ジュニア・シニアに関係なく、手を挙げた者が、様々な社内外の活動に関与し、キャリアアップを図ることが可能です。
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【コンサル経験者限定】ビジネスコンサルタント
想定年収
600~2,000万円
勤務地
-
業務内容
ご経験、ご希望を勘案し以下の業務に携わっていただきます。 (1)ビジネスコンサルティング 事業戦略の策定支援、BPR、新規事業・ソリューション企画等を行います。自社にエンジニア部隊を有している弊社だからこそ、机上の空論で終わらせることなく実効性あるサービスを提供し、クライアントの収益拡大にコミットすることが求められます。 (2)Blockchain、AIを活用したコンサルティング ブロックチェーンなどの先端技術を含め実際に開発できるハイレベルなエンジニアや、2019年4月に設立されたAI子会社「DeepPercept(ディープパーセプト)株式会社」と連携し、先端技術を活用したコンサルティング案件の提案活動や、獲得した案件のプロジェクトマネジメントやデリバリー推進支援を行っていただきます。 (3)事業・組織立ち上げ メンバー育成をはじめとした組織マネージメントだけではなく、 事業計画、採用計画、広報活動など、会社運営の実務にも従事していただきます。 ※会社作りのみの関与は不可。 (ご入社後はまずシンプレクス社に在籍し、Xspear Consulting株式会社に出向する形態を想定しています。) 業務内容:(雇入れ直後)システムの開発及びコンサルティング、管理部門業務、営業業務 (変更の範囲)会社の定める業務 ※雇い入れ直後の業務内容は求人によって異なります。
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ニューロイノベーション【若手コンサル出身者募集(C~SCクラス)】
想定年収
520~1,000万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
ニューロイノベーションユニット(NIU)では神経科学(脳科学)の産業応用に関する研究開発支援・事業企画・事業運営を行う世界でも類を見ないコンサルティングチームです。 NIUのチームのミッションは、アイディアとして面白く、科学的に信頼でき、事業として顧客を大いに成功させる神経科学関連ビジネスを上流の企画・研究開発から、実際の事業の伴走まで多様なパートナーと共に実現することです。 実際の業務テーマとしては以下のようなものがあります。 ①研究開発企画・調査 基礎神経科学や機械学習に関わる基礎研究~応用に関する世界の動向を高品質・高速でリサーチ・アウトプットし民間企業の研究・事業企画や官公庁の政策企画に貢献します。 ②受託研究開発支援 実社会・事業上で脳科学が貢献可能なニーズは、様々なクライアントに眠っています。 NIUでは製薬・自動車・食品・飲料・化粧品・教育など幅広い分野の民間企業の研究開発を支援しています。 彼らの課題・ニーズをうまく抽出し自分たちの専門性からその課題解決を提案し、具体的な研究企画やその実装・事業活用の展望までパートナーとして伴走します。 実際に実験を行ったり、データを解析したり、高度な機械学習モデルを実装・納品したりというのが具体的な業務となります。 ③産学連携の体制構築~研究支援 神経科学の事業応用に関しては、自分達のチームだけでは不足することも多々あります。 クライアントのニーズに応えるために、適切な研究者・研究機関とのコラボレーションは欠かせません。 こうしたアカデミアとの関係構築・産学連携研究開発の企画・運営も我々の重要な仕事です。 ④脳科学に関連した事業開発と実行 戦略系のコンサルというと上流の経営戦略のスライドづくりが仕事と思っているかもしれませんが脳科学の事業応用に関しては、クライアントも事業経験がありません。 企画や戦略など絵に描いた餅を投げるだけでなく、実際の事業実行もパートナーとして共に推進し、実際のマーケットのフィードバックを受けながら成長させていく事業遂行者としての業務も行います。 ⑤情報発信・社会啓発 脳科学の市場は急成長分野ではありますが、正直に言ってまだ未成熟です。 クライアントが乗り遅れないように、我々の目指している未来はなんなのか、どうしてこの分野に投資する必要があるのか、積極的に情報発信をしていくことが求められます。 そのために各メンバーの専門的観点からのレポート執筆を奨励していますし、クライアントとのプロジェクトで成果が出た場合は報道発表などを行うことを求めています。 キャリアパス コンサルタント ▼ シニアコンサルタント ▼ マネージャー ▼ シニアマネージャー ▼ アソシエイトパートナー ▼ パートナー ※マネージャー以下は主にコンサルティングのデリバリを担当します。 シニアマネージャー以上は受注責任を有し、セールス活動および社内のマネジメント・事業戦略立案にミッションの比重が移ってきます。
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LVC(食農、フードテック:ICT経験を活かして/C~SCクラス)
想定年収
520~1,000万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
■概要 食農、フードテック分野全般にかかるコンサルティング、事業戦略立案、実行支援、調査研究業務。 地域の人の生活を支えると同時に、生産、経済活動の現場でもある食を中心とした生産・加工技術、流通、販売、消費、栄養、健康、QOL等を、一連の流れとして捉え、現場のスマート化、効率化に取り組むとともに、新技術等の調査・検討を通じて、新しい社会の実現、新しい価値の創出に向けて、中央省庁や自治体、民間企業を対象に、上流工程から現場支援まで幅広い視点でコンサルティングサービスを提供する。 ◇農業、水産業、食品産業等における新技術領域 スマート農業、スマート水産業、食品産業、流通等における新技術の検討、実装に向けた検証、ビジネスモデル検討、事業化支援等 ◇食農と健康における分野連携領域 食行動のデータ化、栄養データ活用、食行動に関する行動変容、マイクロバイオーム・免疫・バイオ分野調査、実証等 ◇食農、フードテック分野・地域モデル検討領域 生産から消費までのデータ活用等における地域モデルの検討、実証、事業化支援等 プロジェクト事例: ・農林水産業、食、健康、育種、フードテック等の海外調査、戦略検討プロジェクト ・食と健康に関連する食品産業の目標設定、産学官連携プラットフォーム設立プロジェクト ・地域における食と健康に関する事業モデル検討プロジェクト ・スマート農業実証プロジェクト ・水産系新領域研究開発プロジェクト ■担当業務 ビジネスコンサルティング、公共調査事業等のプロジェクトメンバーとして、デリバリー業務の中心的役割を担って頂きます。 ■職階 コンサルタント、シニアコンサルタント
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事業再生コンサルタントとは
事業再生コンサルタントとは、経営不振に陥った企業の立て直しを専門におこなうコンサルタントです。資金繰りの悪化や赤字経営、過剰債務など、企業が存続の危機にある状況で、財務・経営・組織の面から抜本的な改善策を提案し、再生の道筋を描きます。
通常の経営コンサルティングが「さらなる成長」を支援するのに対し、事業再生コンサルは「危機からの回復」を目的としています。財務分析を起点に、資金調達の再構築や事業ポートフォリオの見直し、コスト削減、経営陣交代などを総合的にサポートするのが特徴です。
また、再生支援にはスピードと実行力が求められるため、経営層と同等の視点で意思決定に関与するケースも多くあります。金融機関や投資家、従業員など、多様なステークホルダーの利害を調整しながら企業価値を守るのも、事業再生コンサルの重要な役割です。
事業再生コンサルタントの仕事内容
事業再生コンサルタントは、経営不振や資金繰りの悪化に直面した企業の再建を支援します。業務は財務分析から計画策定、金融機関交渉、実行支援、モニタリングまで多岐にわたります。
| 業務ステップ | 主な内容 |
|---|---|
| 財務・事業状況の分析 | 収益性・キャッシュフロー・負債状況を把握し、経営課題を特定する |
| 事業再生計画の策定 | 改善策を数値計画として落とし込み、実行可能なアクションプランを設計する |
| 金融機関との交渉 | 追加融資や返済条件変更について、データを基に信頼性のある提案をおこなう |
| 実行支援 | 計画を現場に浸透させ、進捗管理・課題解決・意識改革をサポートする |
| モニタリング | 実施結果を継続的に検証し、必要に応じて施策を修正・改善する |
これらのプロセスを通じて、企業の再生を中長期的に支えるのが事業再生コンサルタントの業務内容です。分析力と実行力の双方を求められる職種であり、経営の最前線で組織の再生と成長を支援します。
事業再生コンサルタントは激務?
事業再生コンサルタントの仕事は数あるコンサル職種のなかでもとくに業務負荷が高く、激務になりやすい傾向があります。クライアント企業の資金が尽きるまでの「時間制限」があるなかで、膨大な作業量をこなす必要があるためです。
とくにプロジェクトの初期段階でおこなう「財務デューデリジェンス(DD)」では、凄まじい作業量が求められます。
過去数年分の会計データ、契約書、請求書といった数百〜数千件にも及ぶ資料を、わずか2週間から1ヶ月程度ですべて精査しなければなりません。
日中は現場の工場や店舗に張り付いて在庫の実地確認や従業員へのヒアリングをおこない、夜間にそれらを集計して報告書を作成するといった働き方が続くこともあります。
また、再生計画の合意形成フェーズにおける「金融機関対応」も、激務の大きな要因です。複数の銀行から融資の継続や返済猶予の同意を得るため、詳細な計画書を作成します。
その際、銀行からは「売上回復の根拠はなにか」「コスト削減は本当に実現可能なのか」といった計画の不確実性を突く厳しい指摘が相次ぐため、それらへの回答書を翌朝までに用意するといった切迫した対応が求められます。
ただし近年は激務である一方で、DXによる効率化や働き方改革も進んでおり、プロジェクトの合間に長期休暇を取るなど、メリハリのある働き方が定着しつつあります。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、「ワークライフバランス」を転職の最優先事項にする人が、事業再生コンサルを目指すことを推奨しません。
なぜなら、事業再生の現場は、クライアント企業の「経営危機に追われながら、倒産を回避して再成長へ向けて戦う場所」だからです。資金ショートを防ぐために、深夜や休日を問わず対応せざるを得ない場面が必ずあります。その際に、ワークライフバランスの優先度が高い人では、ミスマッチが発生しやすいです。
しかし、この「企業の生死をかけた修羅場」を数年経験した人材は、どの企業からも「経営再建のプロ」として評価されやすい傾向があります。激務は「将来のキャリアへの投資」と割り切れる覚悟がある人にとっては、これ以上ない成長環境といえるでしょう。
事業再生コンサルタントの年収
事業再生コンサルタントの年収は、経験や役職によって大きく異なります。
代表例として山田コンサルティンググループの職位別平均年収をまとめると、以下のとおりです。
| 役職 | 平均年収 |
|---|---|
| アソシエイト | 約500万円 |
| コンサルタント | 約680万円 |
| シニアコンサルタント | 約840万円 |
| マネージャー | 約1,030万円 |
| シニアマネージャー | 約1,280万円 |
若手層でも比較的高い水準からスタートし、実績や昇進に応じて年収が大きく伸びるのが特徴です。とくにマネージャー以上のポジションでは、プロジェクト全体の責任を担うため、1,000万円を超えるケースも一般的です。
また、成果連動型の評価制度を採用する企業も多く、案件の成功報酬やボーナスによって年収がさらに上振れすることもあります。
事業再生コンサルタントは独立できる?
事業再生コンサルタントは、高い専門性と実績があれば十分に独立可能な職種です。
企業の生死にかかわる高度なスキルセットが求められるため、一般的な経営コンサルタントと比較しても代替が効きにくく、個人の実力次第で高単価な案件を獲得しやすい傾向にあります。
独立後の働き方は、財務デューデリジェンスなどを単発で請け負う「スポット支援型」や、社外CFOとして深く入り込む「ハンズオン型」など多様です。
案件獲得においては、前職のファームや連携していた弁護士・会計士からの紹介、あるいは地域金融機関とのパイプが重要なルートとされます。
そのため、独立を成功させるには、まずは専門ファームで5年から10年程度の実務経験を積み、金融機関とのハードな交渉や再生計画の実行支援といった「修羅場」の経験と人脈を築いておくことが不可欠です。
▼コンサルタントの独立について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
事業再生コンサルの大手企業一覧
事業再生分野では、国内外で豊富な実績を持つ専門ファームが数多く存在します。企業の経営再建はスピードと実行力が求められる領域であり、経験豊富なコンサルティングファームの支援が欠かせません。まずは代表的な企業を紹介します。
| 企業名 | 特徴 |
|---|---|
| アリックスパートナーズ | 世界最大級の事業再生専門ファームであり、緊急対応が必要な企業を対象に、短期間での経営立て直しやキャッシュフロー改善を実行し、少数精鋭のプロフェッショナル集団として、グローバル規模の再生支援に強みを持つ |
| 山田コンサルティンググループ | 国内有数の総合系コンサルティング会社、事業再生を中心に、FAS、事業承継、M&A、経営戦略立案など幅広い支援を展開しており、中堅・中小企業の経営再建にも実績を持つ |
| 経営共創基盤(IGPI) | 経営と財務の両面から企業成長を支援するハンズオン型ファームであり、経営人材の派遣を含む実行支援に強みを持ち、リスクを共有しながら中長期的な再生を目指す |
| グラックス・アンド・アソシエイツ | 財務・不動産・事業デューデリジェンスを軸とした実務型ファームであり、金融機関との調整を含む現実的な事業再生支援に強みを持つ |
| ロングブラックパートナーズ | 中堅・中小企業の事業再生に特化したファームであり、現場に深く入り込みながら再生計画の策定から実行までを支援する |
| プロレド・パートナーズ | 完全成果報酬型を特徴とするコンサルティングファームであり、コスト削減や収益改善を中心とした短期的な業績改善に強みを持つ |
| リヴァンプ | 小売・外食・サービス業を中心に、経営戦略の立案から現場実行までを一貫して支援するハンズオン型ファーム |
| YCP | アジア市場に特化したコンサルティングファームであり、海外展開やクロスボーダー案件を含む成長・再生支援に強みを持つ |
| フィールドマネージメント | 戦略コンサル出身者による少数精鋭ファームであり、戦略立案から事業運営・投資まで踏み込んだ支援をおこなう |
| アクティベーションストラテジー | 企業変革や構造改革を専門とする戦略系コンサルティングファームであり、中長期視点での経営改革支援を得意とする |
| 株式会社KPMG FAS | Big4系FASとして、事業再生、M&A、不正・有事対応など、企業の経営危機局面における高度なファイナンシャルアドバイザリーを提供する |
こうした大手ファームは、ただの財務改善ではなく、経営再建後の「成長戦略」までを見据えた支援を特徴としています。再生案件の経験値が高く、経営判断のスピードと再現性に優れている点が、ほかのコンサルティング領域との大きな違いといえるでしょう。
事業再生コンサルに求められるスキル
事業再生コンサルタントには、経営危機にある企業を立て直すための高い専門性と実行力が求められます。財務データをもとに課題を見抜くだけでなく、再生計画の策定・実行・関係者との調整まで一貫して支援するため、幅広いスキルを身につけなければいけません。
ここでは、事業再生コンサルにとくに求められる代表的なスキルを紹介します。
財務分析能力
事業再生コンサルタントにとって、最初のステップは企業の現状を正確に把握することです。財務諸表をもとに資金繰りや収益構造を分析し、課題を特定する財務分析力が求められます。
具体的には、次の観点から総合的に企業の状況を判断します。
- 損益計算書(PL):収益性の変化や不採算部門の特定
- 貸借対照表(BS):資産・負債構成の健全性、財務リスクの評価
- キャッシュフロー計算書(CF):現金の流れや資金繰りの安定性の確認
これらの数値分析に加えて、業界全体の構造や市場トレンドを踏まえた「事業分析力」も欠かせません。財務データを数字として処理するだけでなく、経営の全体像を把握し、再生すべき事業と撤退すべき領域を見極める判断力が重視されます。
財務関連資格が必須ではない場合でも、数値を読み取り、論理的に課題を整理できる力が、事業再生コンサルタントとしての基盤になります。
提案能力・プレゼン能力
事業再生コンサルタントは、分析結果を整理し、経営陣や金融機関にわかりやすく伝える力も欠かせません。どれだけ精緻な分析をおこなっても、相手に納得してもらえなければ再生計画は実現しないためです。論理的かつ説得力のある提案をおこなうための「プレゼン能力」が求められます。
効果的な提案のために必要な要素は次のとおりです。
- 論点整理力:複雑な課題を明確に構造化し、結論を一貫して伝える力
- 資料作成力:再生計画書や報告資料を、根拠データに基づいて整理する力
- プレゼンテーション力:相手の立場を理解し、納得感を持たせる説明をおこなう力
- 交渉・説得力:経営陣や金融機関など多様な利害関係者の合意を引き出す力
事業再生の現場では、提案内容が企業の将来を左右することもあります。数値と論理に基づいた説明に加え、信頼感を与える表現力とコミュニケーションが、成功する再生計画の基盤となります。
コミュニケーション能力
事業再生コンサルタントにとって、クライアントとの信頼関係を築くためのコミュニケーション力は最も重要なスキルのひとつです。再生プロジェクトでは、経営陣や従業員が不安や抵抗感を抱えていることが多く、信頼を得られなければ優れた提案も実行に移すことはできません。
求められるのは、相手の立場や感情を理解したうえで、誠実かつ論理的にコミュニケーションを取る姿勢です。経営層に対しては課題を率直に指摘しながらも、解決に向けて伴走するスタンスを示すことで信頼を得ます。また、現場社員には、計画の意図や背景をわかりやすく説明し、納得感を持って行動に移せるよう支援します。
事業再生コンサルが持っていると有利な資格は?
事業再生コンサルタントになるために、法律で義務付けられている必須資格はありません。
一方で、財務や法務に関する高度な専門性が求められる領域であるため、客観的な知識水準を示せる資格を持っていることは、金融機関やクライアントからの信頼獲得において、有利に働く場合があります。
ここでは、事業再生の実務においてとくに評価されやすい資格を紹介します。
事業再生士(CTP)
事業再生士(CTP:Certified Turnaround Professional)は、一般社団法人日本事業再生士協会が認定する、事業再生の実務家としての専門能力を証明する資格です。
事業再生に必要な「法律」「会計」「税務」「経営」「金融」の知識を体系的に有していることを示す指標となります。
難易度が高く、実務経験も重視されるため、事業再生領域において一定の評価を受けやすい資格といえるでしょう。
事業再生士補(ATP)
事業再生士補(ATP:Associate Turnaround Professional)は、事業再生士(CTP)の登竜門として位置づけられる資格です。
CTPと比較して受験資格のハードルが低く設定されており、実務経験が浅い若手コンサルタントや、これから事業再生を目指す人が基礎知識を習得するのに適しています。
まずはATPを取得して基礎を固め、実務経験を積みながらCTPを目指すケースも多く見られます。
事業再生アドバイザー(TAA)
事業再生アドバイザー(TAA)は、金融検定協会が実施する認定試験であり、金融機関の担当者や専門家が事業再生の基礎知識を確認するための資格です。
主に中小企業の再生支援に必要な、実務的な金融知識や法的整理の手法、税務処理などが問われます。
金融機関との共通言語を持てるため、銀行出身者や、金融機関との交渉が多いコンサルタントにとって有用な資格といえるでしょう。
公認会計士
公認会計士は、財務・会計のプロフェッショナルとして高度な専門性が求められる国家資格です。
事業再生の現場では、粉飾決算の見抜きや精緻な財務デューデリジェンス(DD)、企業価値評価(バリュエーション)など、会計士としての専門性が強く活かされる業務が数多くあります。
FAS系ファームや大手再生ファームでは、公認会計士資格の保有を必須または推奨としているケースも多く、転職市場における市場価値は極めて高いです。
中小企業診断士
中小企業診断士は、経営コンサルタントとしての能力を証明できる国家資格です。
財務だけでなく、販売、生産、人事、法務など、企業経営にかかわる幅広い知識を横断的に学習します。
事業再生では、数字の改善だけでなく、現場のオペレーション改善や営業戦略の立て直しも重要になるため、ジェネラリストとしての視点を持つ中小企業診断士のニーズは根強くあります。
簿記
日商簿記検定は、企業の経営活動を数字で把握するための基礎的なスキルを証明する資格です。
事業再生コンサルタントとして働くのであれば、財務諸表(PL/BS/CF)を読み解く力は「読み書きそろばん」レベルの必須スキルといえます。
実務の目安としては、日商簿記2級レベルの知識がひとつの基準となり、より深い財務分析にかかわる場合には、1級相当の知識が役立つ場面もあります。
MBA(経営学修士)
MBA(経営学修士)は、経営戦略や組織論、マーケティングなどを体系的に修得したことを証明する学位です。
事業再生の局面では、短期的なコスト削減だけでなく、企業を再び成長軌道に乗せるための中長期的な戦略立案能力が問われます。
MBAで培った論理的思考力や経営視点は、再生計画に説得力を持たせ、経営陣と対等に議論するための強力な武器になるでしょう。
事業再生コンサルタントに向いている人
事業再生の現場は、短期間で成果を求められる緊張感の高い環境です。企業の再建という重責を担うため、精神的なタフさと冷静な判断力が欠かせません。
ここでは、事業再生コンサルタントとして活躍できる人の特徴を具体的に見ていきます。
ハードワークに適応できる人
事業再生コンサルタントは、経営危機に陥った企業を限られた時間と人員のなかで立て直す仕事です。現場では、膨大な資料分析や関係者との折衝など、負荷の高い業務が続くことも珍しくありません。
成果が求められるプレッシャーのなかで冷静さを保ち、粘り強く取り組める人が向いています。計画どおりに進まない局面でも諦めず、現場で汗をかきながら再生の道筋を見出せる人が成果を上げやすい傾向にあります。
【MyVision編集部の見解】 一般的には「財務分析などのスキル」が重視されがちですが、MyVision編集部が重視する本当に見るべきポイントは、「厳しい現実を直視し、人に伝える胆力」です。
再生現場では、長年勤めた従業員のリストラや、不採算事業の撤退といった「痛みを伴う決断」を経営者に迫る必要があります。
そのため、単に数字に強いだけでなく、感情的になりがちな現場や経営者と対峙しても動じず、冷静に事実に基づく議論を貫けるかどうかが、活躍できるコンサルタントの条件になります。
新しい知識を吸収し続けられる人
事業再生の支援先は、製造業や小売、医療、ITなど多岐にわたります。案件ごとに業界特性や経営課題が異なるため、常に新しい知識を学び続ける姿勢が求められます。
コンサルタントとして成長できるのは、財務や会計に限らず、事業構造、労務、法務、マーケティングなど幅広い分野に触れる機会を大切にして未知の領域に対しても主体的にキャッチアップできる人です。
自ら学び、吸収した知識を再生計画に活かせる人ほど、現場で信頼を得やすく、キャリアの伸びも早い傾向があります。
数値を用いて思考するのが得意な人
事業再生コンサルタントに向いているのは、数値から課題を読み解ける人です。経営悪化の原因を把握するには、感覚ではなく財務や業務データを根拠に考える姿勢が欠かせません。
損益計算書や貸借対照表を分析し、利益構造や資金繰りを整理できる力が求められます。事業再生の現場では、売上や在庫、顧客データを組み合わせて傾向を的確に見抜いて改善の優先順位を明確にしなければなりません。
数字をもとに仮説を立て、現実的な打ち手へ落とし込める人ほど、再生現場で成果を上げやすい傾向にあります。
未経験から事業再生コンサルタントになるには
未経験から専門性の高い事業再生コンサルタントを目指すのは容易ではありません。しかし、関連性の高い業務で経験を積んだり、転職エージェントのサポートを活用したりすることで、その道を開くことは可能です。
ここでは、未経験者が転職成功するための具体的な方法を解説します。
事業再生コンサルに関連する資格を取得する
事業再生コンサルを目指すうえで、必須資格はありません。
しかし、財務・法務・経営に関する専門性を示すことで、信頼性や転職時の評価が高まります。
主な関連資格をまとめると、以下のとおりです。
| 資格名 | 概要・活かせる場面 |
|---|---|
| 認定事業再生士(CTP)/事業再生士補(ATP) | 事業再生に特化した資格。財務・法務・人事・M&Aを体系的に学べ、専門家としての信頼を得やすい。若手向けにはATPも有効 |
| MBA(経営学修士) | 経営戦略・財務・組織論などを総合的に学べる学位。外資系や総合系コンサルでは特に評価が高く、戦略立案力の証明にもなる |
| 中小企業診断士 | 中小企業の再建支援に直結する国家資格。事業計画立案や資金繰り改善など、再生現場での実務に役立つ |
| 公認会計士 | 財務・会計の専門家として高い評価を得られる資格。デューデリジェンスや再建スキームの設計など、FAS系業務で強みを発揮 |
| 簿記(2級以上) | 会計・財務の基礎知識を証明できる資格。未経験者でも再生支援の基礎スキルを示せるため、最初の一歩として有効 |
これらの資格は、理論だけでなく実践的な知識を体系的に習得できる点が魅力です。未経験者が再生分野に挑戦する際は、簿記や診断士から段階的に学び、経験を積みながら上位資格を目指すルートが現実的です。
財務や経営戦略立案に関連する業務に携われる会社を挟む
未経験から事業再生コンサルタントを目指す場合、まずは財務や経営企画など、経営の数字を扱う職種で経験を積むのが効果的です。現場での財務分析や事業計画の立案に携わることで、再生コンサルで求められる「数字を読む力」「経営課題を構造化する力」が磨かれます。
とくに銀行や信用金庫などの金融機関では、融資判断や企業審査を通じて財務の健全性を見極める実務が学べるでしょう。また、事業会社の経営企画や経理部門では、収益構造の把握やコスト分析など、再生に直結するスキルを身につけられます。
こうした環境で経験を積んでおくことで、再生コンサル転職時に「実務に即した経営理解」を強みとするアピールが可能です。短期間でも数字と経営の両面を扱う業務を経験することが、未経験者にとっての最初のキャリアステップになります。
転職エージェントを活用する
未経験から事業再生コンサルタントを目指す際には、転職エージェントの活用が効果的です。再生領域は専門性が高く、一般公開されていない求人も多いため、自力で情報を集めるのは容易ではありません。
エージェントを利用することで、次のような支援を受けられます。
- 非公開求人の紹介:再生系コンサルやFAS系ファームなど、一般には出ないポジションへのアクセス
- キャリア整理と書類添削:自身の経験を事業再生分野に応用できる形で整理し、職務経歴書を最適化
- 面接・ケース対策:志望動機や課題解決力を問う質問への回答指導、事例問題への対応練習
- 選考戦略の設計:再生コンサル特有のプロセスや評価基準を踏まえた応募戦略の立案
未経験者の場合、これらの専門的サポートによって、自分の強みを再生領域に適した形で伝えやすくなります。ただ求人を紹介するだけでなく、「どのように自分の経験を再生支援に結びつけるか」を一緒に考えてもらえる点が、転職エージェントを利用する最大の利点といえるでしょう。
事業再生コンサルへの転職事例
ここでは、実際にMyVisionの転職エージェントを活用し、事業再生コンサルへ転職した実例を紹介します。
外資系総合コンサル、事業再生系コンサルファームへ
外資系総合コンサルティングファームから事業再生系ファームへ転職したA・Kさんの事例を紹介します。
クライアントのデータ分析支援から一歩進み、経営の根本的な課題解決に携わりたいという思いを実現したケースです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | A・Kさん |
| 学歴 | 早稲田大学 |
| 年齢 | 30歳 |
| 前職 | 外資系総合コンサルティングファーム |
| 転職先 | 事業再生コンサルティングファーム |
| 転職理由 | 経営の本質的な課題に直接かかわりたい |
| 転職後年収 | 950万円 → 1,050万円 |
| キャリア展望 | 経営改善・再生支援の実績を積み、信頼されるパートナーへ成長 |
A・Kさんは大学卒業後、外資系の総合コンサルティングファームで大企業を中心に戦略案件を担当していました。
新規市場進出や事業計画立案などに携わる一方で、クライアントが設定した戦略の裏付けをおこなう業務が中心となり、自らの介在価値に疑問を抱くようになったといいます。
「もっと自分の提案で企業の再生や成長に貢献したい」との思いから、経営危機にある企業を支援できる事業再生コンサルティングに興味を持ち、転職を決意しています。
MyVisionを選んだ理由は、求人紹介だけでなく各ファームの特徴や選考傾向まで踏み込んだ情報提供と、緻密な面接対策に魅力を感じたためです。とくに担当エージェントによる迅速な対応や柔軟なスケジュール調整が印象的で、仕事の合間でも効率的に転職活動を進められたそうです。
結果として、第一志望の再生系コンサルティングファームから内定を獲得し、年収も約100万円アップを実現しています。
現在は企業の経営再建や資金調達支援に携わりながら、現場での実践を通じて経営改善力を磨いています。
メガバンクの法人営業から、再生系コンサルタントへ
メガバンクでの法人営業経験を経て、事業再生コンサルタントへとキャリアチェンジしたB・Mさんの事例を紹介します。
金融の専門知識を活かしながら、より本質的な経営支援に挑戦したケースです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | B・Mさん |
| 学歴 | 東京大学 |
| 年齢 | 31歳 |
| 前職 | メガバンク法人営業部 |
| 転職先 | 事業再生コンサルティングファーム |
| 転職理由 | 融資だけでなく企業課題に一貫してかかわりたい |
| 転職後年収 | 700万円 → 800万円 |
| キャリア展望 | 金融知識を活かしつつ、再生支援でクライアントと長期的に伴走 |
B・Mさんは大学卒業後、メガバンクで法人営業を担当し、5年間にわたり企業への融資や資金調達を支援してきました。しかし、年功序列的な評価体制や融資回収を最優先とする環境に限界を感じ、「より深く企業経営にかかわりたい」との思いから転職を決意したといいます。
同僚がコンサルティングファームで活躍している姿を見て関心を持ち、顧客の課題を多角的に解決できる再生系コンサルタントを志望していました。
銀行出身者の転職実績が豊富で、自身と似たキャリアの成功事例を具体的に聞けたことがMyVisionを選んだ決め手になりました。
面接対策では、ロジカルシンキングや結論ファーストといった「コンサル思考」そのものを指導されたことで、大きな自信につながったとのことです。
結果、第一志望の再生系ファームから内定を獲得し、年収も700万円から800万円へと上昇しました。
現在は、金融と経営の両面から企業の再建支援に携わり、クライアントと真摯に向き合いながら実績を積み重ねています。
まとめ
事業再生コンサルタントは、経営危機に直面する企業の再建を支援する、社会的意義の高い専門職です。財務・事業・組織のあらゆる側面から課題を把握し、再生計画の策定から実行・モニタリングまで一貫してかかわるため、高度な分析力と実行力が求められます。
再生支援の現場では、経営者や金融機関など多様な関係者と協働しながら、企業の再起を導く責任とやりがいを実感できます。実力主義の環境でスキルを磨けば、FAS系・総合系ファームはもちろん、事業会社やファンド、経営幹部へのキャリア展開も可能です。
転職を検討する際は、MyVisionのようなコンサル特化型エージェントを活用するのが有効です。再生系コンサル特有の選考対策や非公開求人へのアクセス、キャリア戦略の相談まで、専門的なサポートを受けることで、自身に合ったファームを効率的に見極められます。再生支援に携わることで、「企業を立て直す力」を自分の強みに変える第一歩を踏み出せるでしょう。
FAQ
事業再生コンサルタントは激務ですか?
事業再生コンサルタントは、倒産回避などの期限が迫るなかで膨大な業務をこなす必要があるため、プロジェクト期間中は激務になりやすい傾向があります。ただし近年は働き方改革が進み、案件の合間に長期休暇を取るなどメリハリのある働き方が可能です。
事業再生コンサルタントが持っていると有利な資格はありますか?
必須資格はありませんが、公認会計士や中小企業診断士、認定事業再生士(CTP)などは実務で高く評価されます。財務や法務の専門知識を客観的に証明できるため、クライアントからの信頼獲得に役立つでしょう。



