公共コンサルとは?業務分野や年収、事例とあわせて転職するためのポイントを解説!
2026年02月24日更新
近年、少子高齢化や環境問題などさまざまな社会課題に直面している中で、需要が高まっているのが公共コンサルです。大手コンサルファームが公示案件を手がけることも多く、転職市場でも注目が高まっています。
一方で、「そもそも公共コンサルとは何か」といった初歩的な疑問や具体的な業務内容のイメージが掴めずにいる人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、公共コンサルの基本概念や具体的な事例をご紹介します。
未経験から公共コンサルになるためのポイントも解説しますので、転職活動をはじめる前に、ぜひ参考にしてください。
著者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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公共コンサルタントの求人情報
金融・社会分野にて生産性の高い働き方と高いエンゲージメントを創り込むエンプロイリレーション部門責任者
想定年収
1,160~1,490万円
勤務地
東京都品川区
業務内容
【配属組織名】 人財統括本部 人財業務本部 デジタルシステム&サービス勤労部 金融・社会BU勤労G 【配属組織について(概要・ミッション)】 ・デジタルシステム&サービス勤労部 金融・社会BU勤労Gは、日立製作所デジタルシステム&サービスセクターの金融・社会事業分野において経営ビジョン・事業戦略・組織目標の達成のため、「コンプライアンス」「安全ファースト」の理念に基づき、社内の規律と秩序を維持しつつ、「創造性・生産性の高い働き方」と「会社と従業員の高いエンゲージメント」を創り込むことをミッションとしています。日々、経営幹部及びHRBPとコミュニケーションを取りながら、高い専門性とノウハウを有するCOEとして、事業にアラインした提案と実行、施策の定着化に向けた業務を遂行しています。 【携わる事業・ビジネス・サービス・製品など】 デジタルシステム&サービスセクタの事業については下記HPを参照ください。 https://www.hitachi.co.jp/products/index.html 【職務概要】 デジタルシステム&サービス勤労部 金融・社会BU勤労グループ部長代理として、金融・社会事業の従業員の働き方やエンゲージメント、健康経営などの観点から事業戦略の実行・成長の実現に必要な経営課題に取組みます。 【職務詳細】 主な業務は以下となります。 金融・社会事業分野における、 ・事業戦略の実現のためにエンプロイリレーション戦略の策定 ・エンプロイリレーションに関する施策のプログラムマネジメントおよびリソースマネジメント ・国内グループ会社のHR部門と連携したエンプロイリレーション施策推進 ・人財業務本部のER領域業務共通化推進 ・各種ステークホルダーとの協業・調整 【キャリアパス】 ・エンプロイリレーションのプロフェッショナルとして活躍することができます。 ・その他にも、人財部門でエンプロイリレーション以外のCOE(Center of Experties)や、HRビジネスパートナー(HRBP)のとして活躍することもできます。 【働く環境】 ・デジタルシステム&サービス勤労部 金融・社会BU勤労グループは、約20名のチームとなります。 ・在宅勤務と出社した対面での勤務を併用して、個々人に合った柔軟な働き方を実践しています。 ※上記内容は、募集開始時点の内容であり、入社後必要に応じて変更となる場合がございます。予めご了承ください。
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自治体を中心としたDXソリューション・サービス企画・開発・提案対応
想定年収
780~1,030万円
勤務地
東京都品川区
業務内容
【職務概要】 公共・自治体における住民向けサービス・職員向けサービス、官民が連携したサービスなど、新技術を活用して、社会課題を解決するソリューションやサービスを企画・開発・提案していく業務、及びその具体的な案件対応等を担当していただきます。 【職務詳細】 ■対象 ・提案先・お客さまは自治体、国(総務省やデジタル庁等)、及び民間企業となる場合もある ■サービス・ソリューション企画 ・市場、ニーズ調査、サービス・ソーリューション企画、企画評価のためのPoC・評価、事業性評価 ・技術的課題・対策、ビジネス課題対策 ■サービス・ソシューション事業計画策定 ・企画において事業対象となったものの事業計画策定(開発計画、投資回収計画、拡販計画等) ■サービス・ソリューション開発、保守・稼働維持 ・事業計画化されたサービス・ソリューションの開発(開発リーダー及び一部開発) ・開発されたサービス・ソリューションの保守・稼働維持 ■サービス・ソリューション拡販、案件対応 ・開発されたサービス・ソリューションの拡販・プレ活動 ・お客さまの実際の案件対応(提案/構築/保守等) ■その他 ・新規領域ビジネス推進の一環として、自部門以外(公共分野における他部門、公共分野以外の他部門)との連携、会社として取り組んでいるLumada推進活動にも関わっていただきます。 ※上記内容は、募集開始時点の内容であり、入社後必要に応じて変更となる場合がございます。予めご了承ください。
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【課長】防衛・安全保障向け衛星画像・宇宙関連システムの提案・上流設計等のエンジニアリング業務取り纏め
想定年収
1,160~1,330万円
勤務地
神奈川県横浜市
業務内容
【配属組織名】 社会ビジネスユニット(ディフェンスシステム) 情報システム本部 衛星・画像システム部 衛星サービス事業グループ 【配属組織について(概要・ミッション)】 ディフェンスシステム事業部は、防衛・航空宇宙・セキュリティ分野を支える技術を核に、日立グループの技術を集結して社会インフラ安全保障事業を推進し、さまざまな事態から私たちの生活と安全を守り、安心して暮らせる社会の実現に貢献します。 情報システム本部は、防衛分野を中心として、中央官庁向けに、システム提案から保守および技術開発を担っています。 衛星・画像システム部は、画像処理を含むシステムの設計や開発、衛星画像データを活用するためのサービスを提供しています。 【携わる事業・ビジネス・サービス・製品など】 安全保障に関する新分野に対するプレ活動や、デジタルソリューションに関する市場調査、他業種への横展開を担当頂きます。その他、システムの提案、開発、納品、保守、運用まで、幅広い職務に携わって頂きます。 (1)防衛省他安全保障関連省庁に対するシステム及びサービスの提案 (2)研究所等と連携した画像処理及びAI関連技術の開発及び提案 【職務概要】 [中央省庁(安全保障関連)向け情報システムにおけるエンジニアリング業務のとりまとめ] チームの取り纏め者として、顧客ニーズ、競合他社・最新の市場の動向、技術動向等を踏まえ、 新規事業および既存事業の提案から上流設計~開発までの活動を行う。 ・衛星情報事業(システム及びサービス)の上流設計(提案) ・画像データなど大容量データを扱うシステム、衛星を利用するサービスの提案・運用支援(保守サービスを含む) 【職務詳細】 関連会社を含めた衛星データに関わるサービス事業、プレ活動のとりまとめ ・中期事業計画の策定 ・予算管理 ・関連会社との協業と海外を含むベンダとの調整 【働く環境】 ●配属組織/チームについて ・配属部署は約30名の社員で構成されており、PJベースでは協力会社含み約10名のチーム構成です。 ●働き方について ・在宅も可能ですが、客先などに行くことが多いです ※上記内容は、募集開始時点の内容であり、入社後必要に応じて変更となる場合がございます。予めご了承ください。 ●キャリアパス ・課長相当職で案件を増やすことで、その上のポジションをめざせます
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BPOコンサルティング営業
想定年収
-
勤務地
東京都新宿区
業務内容
「ホワイトすぎる企業では物足りない。ブラック企業は嫌だ。」成長意欲が高いあなたにピッタリのお仕事になります。 ●営業対象 官公庁・地方自治体が中心 ●扱う案件規模 小規模: 数名~数十名規模・中規模: 100-300名規模・大規模: 数億円規模、数千名プロジェクト 営業の流れ ①担当エリアのリサーチ(財政状況や入札している競合などの情報を取得。また、現状・今後でてくる案件をリサーチ) ②アポイント取得(先方担当者を確認し、アポイントを取得する。訪問準備として、リサーチ結果から仮説課題や自社サービス・導入事例などの資料準備) ③商談・提案(最初の商談では営業+企画(プリセールス)がセットで訪問するケースが多いです。仮説課題の確認やヒアリングすることで、本質的な課題を特定していきます。また、業務仕様・設計図などに解決策を盛り込み提案精度を高めていきます。) ④入札/公募型プロポーザルが中心(仕様に合わせた最終提案書類や見積の作成。最終提案へは営業+上長でクロージングに訪問するケースが多いです。) ⑤契約・導入(契約後は運用・構築チームと連携して導入に向けた業務構築を行っていきます。運用・構築チームと連携することで顧客コミュニケーションや期待値のズレを最小化しスムーズな案件立上を実現します。)
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法人営業◆ゼネコン・官公庁等向け/既存・新規/建築設計コンサルタント/基本土日祝休み
想定年収
450~800万円
勤務地
愛知県名古屋市
業務内容
当社が抱えております30年以上の信頼構築した顧客様や新規開拓営業をご担当いただきます。 ●具体的には ・【民間】既存取引先(ゼネコン、設計事務所等)への定期的な訪問および新規顧客開拓 ・【官公庁】役所担当者への定期訪問営業、担当者からの発注予定案件の情報収集 ・【官公庁】入札案件情報の収集、入札参加への準備(書類作成、技術部門との調整、協力事務所からの見積り徴収)、入札金額の検討 ・役所や民間顧客様からの問い合わせ対応、見積り作成および提案、契約締結
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公共コンサルティングの概要
まずは公共コンサルの概要について、他業種との違いや業務分野も含めて解説します。
公共コンサルとはなにか
公共コンサルは、政府や自治体などを対象としたコンサルティング業務、あるいはコンサルティング業務を請け負う企業です。
国や地方自治体などの行政機関や公共法人がクライアントとなり、業務内容は多岐にわたります。たとえば、少子高齢化や環境問題など社会課題を解決するための政策立案や、観光振興や地方創生プロジェクトの運営支援などが含まれます。
また、データ分析やDX化の推進など、行政機関や公共法人における業務効率化をサポートすることも、公共コンサルが担う重要な役割です。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、社会貢献性の高さだけを基準に公共コンサルを志望することを推奨しません。なぜなら、実際には政策支援や調査分析だけでなく、地道な資料作成や関係者調整など実務負荷も大きいからです。
そのため、使命感に加えて、長期プロジェクトをやり切る粘り強さや調整力まで考慮し、自分の強みと業務内容が合致しているかを見極めたほうが納得のいく転職になりやすいです。
社会性と実務適性の両面を言語化できると、選考でも評価されやすいでしょう。
ほかの業種との違い
公共コンサルと似た言葉に、「地方創生コンサル」や「行政コンサル」があります。
それぞれの言葉に明確な定義はありませんが、地方創生コンサルは地域振興に特化した領域と考えるのが一般的です。一方で、公共コンサルと行政コンサルは、どちらも公共機関を対象としたコンサルティングです。
しかし、公共コンサルのほうが対象領域の幅が広く、教育や交通システム、医療体制など、社会課題全般の解決支援をおこないます。行政コンサルは、政府や行政機関のみを対象としたコンサルティングを指すことが多いです。
また、公共コンサルは、民間企業のコンサルタントとも違いがあります。社会課題の解決を目的とする公共コンサルに対し、民間企業のコンサルタントは利益追求が主な目的です。
そのため、公共コンサルは、社会全体に与える影響が強いプロジェクトが多いです。たとえば、公共サービスにオンライン手続きを導入したり、地域の交通システムを再構築したりなど、目に見える形で人々の暮らしに影響を与えることもあります。
一方で民間企業のコンサルタントは、新規事業立ち上げや売上向上といった経営戦略にかかわるプロジェクトが多い傾向です。
シンクタンクとの違い
公共問題や社会全体の課題を扱う点ではシンクタンクも同じですが、シンクタンクは、課題に対しての調査研究や、解決策の提言など、分析重視の業務をおこないます。一方で公共コンサルは、課題の特定から実行支援まで、より多角的な支援を担うことが特徴です。
▼シンクタンクの仕事内容や年収について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
官僚との違い
国家公務員である官僚もまた、よりよい社会を作っていくという点では公共コンサルと共通しています。両者の違いは、官僚はトップダウン、公共コンサルはボトムアップで社会課題と向き合っていくことです。
官僚は中央行政機関の各省庁に所属し、法案や予算案の作成などに携わります。一方で公共コンサルは、目の前にある課題そのものの解決など、ボトムアップの形でアプローチすることが特徴です。
主体的な働き方でやりがいを感じたい人には、コンサルタントのほうが向いています。また、年収の視点でも、実力主義の世界でどんどん高めていきたい人には、コンサルタントがおすすめです。
官僚は国家公務員のため、成果よりも勤続年数が影響し、年収の伸びにも限界があります。
公共コンサルの分野
公共コンサルの業務は、主に以下の分野にわかれます。
- 政策立案・実行支援
- 地方創生・地域活性化支援
- 行政業務の効率化・組織改革
- デジタル化(DX)推進
- 官民連携(PPP/PFI)プロジェクト支援
- 社会インフラの整備・改善
実際に支援をおこなう領域には、産業振興や農林水産業、地方自治体、郵政、教育などがあります。この項目では、上記した業務内容について、詳しく見ていきましょう。
政策立案・実行支援
公共コンサルに多い案件のひとつは、政府や自治体などを対象とした、政策の立案や実行支援です。とくに人材不足などの課題を抱える場合に、公共コンサルは外部サポートとして重要な役割を担います。
また、公共コンサルは、政治や社会に関する豊富な知識と迅速な問題解決能力を持ち、客観的な視点での分析も可能です。行政機関や公共法人が公共コンサルを活用することで、国民視点の政策立案につながります。
たとえば、ITの総合力に強みを持つ日立グループの日立コンサルティングでは、「政策提言AI」による政策立案を支援するサービスを提供しています。
政策提言AIは、これまでのデータや政策担当者の想いに基づき、未来の展開をシミュレーションや取るべき対策の検討の支援をおこなうものです。
地方公共団体や中央省庁、教育機関への導入実績があり、大震災が発生した場合の復興シナリオやESG投資の普及度合いに関するシミュレーションなどをおこなっています。
地方創生・地域活性化支援
地方創生・地域活性化支援は、近年ニーズが高まっている公共コンサル事業のひとつです。国が掲げている地方創生のキーワード「まち」「ひと」「しごと」の3つにアプローチし、各地方を活性化させていくことが目的です。
具体的には、各地方自治体が抱える人口減少や産業衰退など地域性が強い課題への取り組みや、地方自治体のDX推進などが含まれます。
中でも、地域の特性を活かした観光振興計画策定や観光マーケティング、プロモーション戦略の立案など、ツーリズム産業を通しての自立的な経済発展を支援する取り組みが増えています。
ほかにも、移住・定住促進策や域産業の再生支援など多様なアプローチが求められる中、世界最大級のコンサルティングファームであるPwCでは、関係人口を目指す取り組みとして、愛媛県今治市の「いまばりワーケーション推進事業」の支援をおこないました。
この事業は、都市部のIT企業やフリーランスを対象に、今治市でのワーケーション実証事業への参加を働きかけるものです。
旅行代理店や地域事業者と連携を取り、都市圏の人材と今治市のコミュニティやつながる機会を提供した地方創生プロジェクトの成功事例といえます。
行政業務の効率化・組織改革
公共コンサルの仕事には、行政機関の業務プロセス分析や業務効率化、組織改革の提案などもあります。
たとえば、政府主導で公共サービス改革が推進される昨今は、各自治体で人件費削減、民間の創意工夫の活用といった利点があることから、積極的な民間企業への業務外部委託が広まっています。
しかし、実際にはマニュアルが煩雑で外部委託に踏み切れない状況や、委託後の業務範囲の取り決めの難しさなど、さまざまな課題を抱えていることが現状です。
そこで公共コンサルが間に入り、委託前のヒアリングや分析、委託範囲の積算などで支援をおこなった事例があります。
また、公共機関におけるセキュリティ対策の強化や、最先端テクノロジーを活用した組織改善化の提案なども、重要な公共コンサルの役割です。
デジタル化(DX)推進
公共コンサルには、公共機関のデジタル化(DX)推進を支援する案件も多くあります。DX推進には専門知識が求められるため、最新テクノロジーに精通し、デジタル分野での対応力がある公共コンサルは、自治体にとって心強いパートナーです。
デジタル化は、公共機関の業務効率改善だけでなく、住民向けサービスのオンライン化など、暮らしやすさやスマートコミュニティの実現に貢献していることが特徴です。
大手コンサルファームであるアクセンチュアでも、DX推進の公共コンサルに力を入れています。たとえば海上自衛隊への支援では、同社のセキュリティグループ主導で機密性の高い情報を扱う業務全般のDX推進を支援していました。
ほかにもアクセンチュアは、これまでに教育DX推進として「東洋大学公式アプリ」の開発・運用を支援や、経済産業省で事業者の申請手続きを電子化する「保安ネット」の構築などをおこなっています。
▼アクセンチュアについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
官民連携(PPP/PFI)プロジェクト支援
官民連携とは、行政と民間が連携して公共施設などの建設、維持管理、運営などをおこなうことを指します。官民連携の目的は、多くの地方公共団体が抱える課題の解決や、活気にあふれる地域経済の実現をサポートすることです。
官民連携で用いられる用語には、官民連携の概念を指す「PPP(Public Private Partnership)」と、その手法を表す「PFI(Private Finance Initiative)」があります。
公共コンサルは、官民連携(PPP/PFI)のプロジェクト支援において、PFI法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律)に基づいた施策を提案し、良質な公共サービスの提供やコスト削減へとつなげています。
官民連携(PPP/PFI)政策に力を入れているコンサルティングファームのひとつが、日本総研です。
サービス内容は「スマートシティ戦略策定支援」や「スポーツ分野の新規事業開発・事業化支援」など多岐にわたり、国土交通省をクライアントとしたスマートシティコンソーシアム運営支援の実績などがあります。
▼日本総研について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
社会インフラの整備・改善
社会インフラの整備や改善も、公共コンサルが担う重要な仕事です。近年では、社会インフラを支える多くの企業が、設備の老朽化や維持コストの増加、収益の悪化など、経営の根幹にかかわる課題を抱えています。
公共コンサルはこうした課題に対し、持続可能な運営体制を構築するために、新事業モデルの構想・企画やAIやIoTを活用したソリューションの開発で支援をおこなっています。
具体的な事例として、野村総合研究所(NRI)では、三井E&Sマシナリーと共同で「AI画像解析によるインフラ非破壊検査サービス」を開発しました。
同サービスは、老朽化が深刻な課題となっている交通インフラにおいて、「路面下空洞」「路面のひび割れ」「トンネル覆工コンクリート表面のクラック」の3点を、AIで自動抽出・解析するシステムです。
このように、公共コンサルは先端技術を駆使しながら、暮らしのインフラ確保と企業経営の持続可能性の両立を支えています。
公共コンサル業界の主なプレイヤー
公共コンサルは造語的な表現であり、明確な括りや決まった業界区分となっているわけではありません。ここでは、公共案件に携わる業界分野を紹介していきます。
大手コンサルファーム
| アクセンチュア | 世界最大級の総合コンサルティングファーム・デジタル技術やテクノロジー分野に強い・戦略支援から実行まで一貫したサービスを提供 |
| PwC | 監査や税務などの専門家と連携しているコンサルティングファーム・ワンストップサービスを提供 |
| アビームコンサルティング | 日本発の総合コンサルティングファーム・アジア市場に強い・戦略立案からシステム導入まで一貫したサービスを提供 |
| 日立コンサルティング | 日立グループとしての経験や実績を活かしたコンサルティングファーム・ITを活用した業務改革や社会インフラ、エネルギー分野に強い |
大手コンサルファームは、幅広い領域と戦略から実行まで一貫した支援体制を持つことが特徴です。業務の幅が広く、裁量も大きいことから、強い成長意欲を持つ人に向いています。
シンクタンク
| MRI 三菱総合研究所 | シンクタンクとコンサルティングの機能を両立・公共政策分野において豊富な実績・気候変動対策やカーボンニュートラルの推進に注力 |
| 野村総研(NRI) | コンサルティングとITソリューションを組み合わせたビジネスモデルを展開・証券業界に向けた勘定系システムで高いシェア率を誇る・金融ITソリューションに強い |
| 日本総研 | シンクタンク、コンサルティング、ITソリューションを有する総合情報サービス企業・金融ITに特化したサービスを提供 |
| NTTデータ | 国内最大手のITサービス企業・官公庁や大手企業のシステム開発を手掛ける・公共分野のシステム開発、運用において高い実績 |
シンクタンクは広範な社会的課題に対するリサーチ業務を基盤として、政策提言や経営コンサルティングとしての役割も担います。社会的意義の高いプロジェクトにかかわりたい人や、専門性の高い仕事をしたい人に向いています。
建設系・インフラ系コンサル
| 八千代エンジニヤリング | 創業60年以上の総合建設コンサルタント・防災、減災、インフラ維持管理に強い・地域密着型で社会課題解決に注力 |
| 日本工営 | 海外にも実績を持つ総合建設コンサルタント・ダム、下線、道路などの社会資本整備に強い・計画、設計から施工管理まで一貫したサービスを提供 |
| 建設技術研究所(CTI) | 日本初の建設コンサルタント・河川、水工部門で業界トップクラスの実績・日本全国47都道府県に営業拠点あり |
| パシフィックコンサルタンツ | 社会インフラの構築、整備に携わる総合建設コンサルタント・DXソリューションの開発やグローバル展開に注力 |
建設系・インフラ系のコンサルは、インフラ整備を通じた社会貢献をミッションとしていることが特徴です。地域密着型の支援が求められるため、技術力があり実務重視で働きたい人に向いています。
公共コンサルの年収
国や各自治体と連携し、社会課題の解決に向けた政策立案や実行支援をおこなう公共コンサルですが、気になるのはその年収です。
しかし、「公共コンサル」という区分はなく、比較が難しいため、ここでは公共案件を取り扱うことが多い「大手コンサルファーム」「シンクタンク」「建設系・インフラ系コンサル」に分けて紹介します。
代表的な企業の年収もあわせてご紹介しますが、あくまでも参考として、具体的な年収については企業ごとの公式サイトや求人情報に掲載されている想定年収を確認ください。
大手コンサルファーム
コンサル業界の中でもトップクラスの給与水準を誇るのが、総合・戦略系に分類される大手コンサルファームです。多くが上場していないため、ファーム別の明確な年収を比較するのは難しいですが、年収レンジは800万~1,500万円とされてます。
口コミサイトOpenWorkによると、アクセンチュアの平均年収は867万円、アビームコンサルティングの平均年収は819万円とされています。インセンティブ制度を導入しているファームが多く、成果が直接給与に結びつくことが特徴です。
また、一般的な大手コンサルファームのキャリアパスは、アナリスト → コンサルタント → マネージャー → シニアマネージャー → パートナーといった順で進んでいきます。パートナークラスになると、年収3,000万円以上なども夢ではありません。
シンクタンク
シンクタンクについても、コンサルティングファームと遜色のない給与水準で、年収レンジは600万~1,200万円とされています。
ただし、シンクタンクは、金融機関や商社のグループ会社が多い「民間系シンクタンク」と、省庁などを母体とする「政府系シンクタンク」にわかれます。
政府系シンクタンクの場合には、国家公務員の給与体系に準じていることが特徴です。そのため政府系シンクタンクの平均年収は、約620万円程度となります。
一方、民間系シンクタンクとして、日本の大手5大シンクタンクに含まれる野村総合研究所(NRI)の平均年収は987万円、三菱総合研究所の平均年収は884万円と、非常に高い水準です。
建設系・インフラ系コンサル
建設系・インフラ系コンサルの年収レンジは、500万~900万円以上とされており、ほかのコンサルファームと比べると下限の年収水準が低めの傾向です。
建設系・インフラ系コンサルの年収は、地域や経験年数、資格に影響され、大手と中小企業でも顕著な差があります。
たとえば、一般的に20代など若手コンサルは、年収300万~500万円程度からのスタートで、30代・40代など中堅社員の平均年収は600万円〜800万円台です。
また、中小企業は平均500万円前後の水準が一般的ですが、大手企業になると700万~900万円程度となり、専門性の高い技術者の場合にはそれ以上も目指せます。
年収例として、OpenWorkのデータでは、八千代エンジニヤリングの平均年収は632万円、日本工営は614万円です。
▼コンサル業界全体の年収水準を詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
公共コンサルに求められること、適性の話
公共コンサルは社会課題の解決や、暮らしの利便性を高めるなど、やりがいの大きな仕事です。一方で、公共コンサルはその性質から、民間企業のコンサルタントとは異なる姿勢や価値観を求められます。
ここでは、公共コンサルに求められることや、向いている人の特徴を解説します。
公共・社会課題への関心・使命感
公共コンサルが担う大きな役割は、地域社会や行政機関と連携を取り、社会課題の解決に取り組むことです。そのため公共コンサルには、コンサルとしての論理的思考力だけでなく、公共性への強い使命感やプロジェクトが持つ社会的意義への関心が求められます。
また、実際の現場では、利益最優先で考える一般的なコンサルとは異なり、持続可能な社会を目指す姿勢や、公共の利益を優先することも重要です。経験やスキル以上に、公共コンサルとしての軸となる姿勢や使命感を持つことが、高く評価されるポイントです。
問題解決能力
公共・民間といった分野を問わず、問題解決能力はすべてのコンサルタントに求められる資質です。コンサルタントは常に、課題に対して論理的思考力を持って道筋を立て、適切な回答を見つけなければなりません。
とくに公共コンサルは、政策や制度といった解決法がひとつではないテーマと向き合うことが多く、複雑な課題を分解し、因果関係を整理しながら最適解へと導く力が求められます。
多角的な視点で情報を整理できる構造化思考を持ち、本質的な課題を見極める力がある人は、クライアントから信頼されやすく、公共コンサルとして高いパフォーマンスを発揮できる傾向にあります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力もまた、コンサルタントに共通して求められる素質のひとつです。とくに公共コンサルは、官公庁や自治体の関係者など、多くのステークホルダーがかかわるため、意見が錯綜することも珍しくありません。
そのような中で公共コンサルは、課題を正確に把握しながら、クライアントの意図を汲み取り、ときには市民の声やニーズを代弁することも必要です。
そのため、公共コンサルには、多方面の関係者と信頼関係を築くための傾聴力や、わかりやすく伝えるプレゼンテーション能力が求められます。
プロジェクトマネジメント力
公共コンサルは、長期にわたる公共プロジェクトをリードしていくため、プロジェクトマネジメント力も重要です。プロジェクト全体像を描く設計力からはじまり、やるべきことの優先順位や適切なリソース配分も欠かせません。
地方自治体との協働プロジェクトでは、現場との細やかな連携も取りながらスケジュール管理をおこないます。
また、地域社会や環境問題と密接にかかわる公共コンサルの現場では、予期せぬ課題が発生することも多く、計画の見直しなど臨機応援な対応力も求められます。
公共性と多様なステークホルダーへの配慮
公共コンサルは、官公庁や自治体だけでなく、民間企業など多様なステークホルダーとかかわりながら、プロジェクトを進めていきます。そのため公共コンサルは、人と人をつなぎ、一体として成果を出せるように行動することが重要です。
立場や意見が異なるそれぞれのステークホルダーに配慮し、共創・協働の姿勢を持つことが、公共コンサルとしての高いパフォーマンスを発揮するポイントです。
未経験から公共コンサルになるには
コンサルファームの多くが積極的な中途採用をおこなっているため、未経験から公共コンサルとして転職することも可能です。
しかし、コンサルファームは大手になるほど転職難易度が高くなり、公共コンサル系の部署へ入社を希望する場合には、相応の素質や業務理解の深さが問われます。
ここでは、未経験から公共コンサルに転職をする際に、意識しておきたいポイントを4つに分けて紹介します。
社会課題や政策についての深い理解
公共コンサルの仕事は、社会課題の解決や地域の暮らしを良くすることです。そのため、公共コンサルを目指すにあたり、社会や地域が今抱えている課題や、それに対する政策の理解は欠かせません。面接でも、現在の社会課題に対する意見を聞かれることがあります。
また、社会が抱える多様な課題に対して柔軟性を持って対応できる力も、面接でアピールすべきポイントです。これまでの経験やスキルを整理し、公共コンサルとして活かせる強みを伝えられるように準備しておきましょう。
なぜ公共コンサルをやりたいかの自己分析をする
「なぜ公共コンサルなのか」について自己分析を深めることが、未経験からの公共コンサル転職成功の秘訣です。
志望動機として書類選考、面接のいずれにおいても重要なポイントのため、まずはなぜ公共関連に携わりたいのかを考え、その中でもなぜコンサルタントなのかについて、一貫性のある答えを作っておきましょう。
業界・企業研究をする
実際に応募するコンサルファームについての業界・企業研究も欠かせません。企業ごとに異なる専門領域やプロジェクトの特徴、求められるスキルを理解し、貢献度の高い人材であることをアピールできるように適切な準備をおこないましょう。
また、コミュニケーション能力や入社意欲を認めてもらうためにも、逆質問を用意しておくことも重要です。
コンサル特化のエージェントを利用する
コンサル業界への転職は、専門性の高いエージェントを利用することで成功率が大きくあがります。
ひとりで転職活動をおこなう場合、企業リサーチから書類や面接の準備、条件交渉まですべて自分でおこなわなければなりません。とくに未経験の場合には、自分での情報収集に限界があり、ミスマッチが発生しやすくなります。
また、ケース面接などコンサル業界特有の面接形式に向けた対策も重要です。
専門家であるコンサル特化のエージェントは、コンサル業界における幅広いコネクションを持ち、ファームごとの特徴や求める人物像も細かく把握しています。
非公開求人へのアクセスも可能で、満足度の高いキャリア形成につながる支援を受けられるため、ぜひ積極的に利用しましょう。
【MyVision編集部の見解】 年収が上がりにくい人をMyVision編集部が分析した結果、志望動機が抽象的である、政策テーマへの理解が浅い、プロジェクト経験を具体的に説明できないといった特徴があることがわかりました。
実際にエージェントの視点でも、社会課題に関心があるというだけでは差別化が難しく、過去経験との接続が重要視されます。
影響が出ないように、これまでの業務経験を公共領域にどう応用できるかを事前に整理し、面接対策をおこなうことが有効です。
▼コンサル転職で後悔しやすいポイントを事前に把握したい人は、以下の記事もおすすめです。
コンサル転職ならMyVsion
コンサル業界への転職や、公共コンサルを目指す人におすすめの転職エージェントは、MyVisionです。MyVisionはコンサル転職における豊富な支援実績と、国内に展開するほぼ全てのコンサルファームとのコネクションを持っています。
元コンサルタントが担当する模擬面接があり、実践に近い練習ができることもメリットです。また、戦略やIT、シンクタンクなど幅広いファームの出身者が在籍し、常に情報をアップデートしているため、各社・各ポジションの採用意向を踏まえた対策ができます。
相談は無料ですので、まずは気軽な一歩を踏み出し、未経験からのコンサル転職を計画的に進めていきましょう。
まとめ
公共コンサルは、社会課題の解決や、暮らしやすい地域づくりのサポートなど、社会全体にとって重要な役割を担っています。未経験からの挑戦にもチャンスが広がっており、個々のスキルを活かしながら社会貢献ができることから、転職市場でも注目度が高いです。
しかし、採用の競争率は非常に高く、選考突破のためには各ファームの特徴や採用意向を汲み取った適切なアプローチが欠かせません。
そのような背景を踏まえると、ファームごとの支援領域や求める人物像を正しく把握したうえで戦略的に動くことが重要です。MyVisionでは、公共領域に強みを持つコンサルファームへの転職支援実績も豊富で、相談から内定までの具体的なサポートの流れを事前に確認できる転職エージェントです。
業界特性を踏まえた対策を進めたい人は、ぜひご相談ください。
公共コンサルに関するFAQ
公共コンサルについて、よくある疑問にお答えします。
Q1.公共コンサルは未経験からでも目指せますか?
未経験からの挑戦も不可能ではありませんが、民間企業でのプロジェクト経験や、政策・社会課題への関心を具体的に説明できることが重要です。
とくに論理的思考力や関係者調整の経験は評価されやすい傾向があります。応募先の分野に関連する知識を事前に深めておくと、選考での説得力が高まります。
Q2.公共コンサルと民間向けコンサルの違いは何ですか?
公共コンサルは、行政機関や自治体などをクライアントとし、政策立案支援や地域活性化、社会インフラ整備などにかかわります。
一方、民間向けコンサルは企業の売上向上や業務改善などを主なテーマとします。
求められるスキルは共通する部分もありますが、公共領域ではより高い公共性や多様なステークホルダーへの配慮が求められる点が特徴です。





