船井総研の転職難易度は高い?年収水準や面接対策、成功のポイントを解説
2025年09月18日更新
船井総研(船井総合研究所)は、中小企業の経営支援を幅広く手がけるコンサルティング会社です。業界ごとに蓄積されたノウハウを強みに、全国の企業を対象とした支援を展開しており、経営コンサルタントを志す人から高い注目を集めています。
一方で「転職難易度はどのくらいなのか」「どのような人材が求められているのか」「年収や待遇はどの水準なのか」といった疑問を抱く方も多いでしょう。
本記事では、船井総研の企業概要や仕事内容、働き方、年収水準から、採用動向や面接の特徴、さらに転職を成功させるためのポイントまでをまとめました。船井総研への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
著者

藤田 祐督
Fujita Yusuke
横浜国立大学卒業後、サイバーエージェントに入社。子会社副社長/COOとして新規事業の戦略策定〜ブランディング、プロダクトマネジメントまで一気通貫で推進。その後、アクセンチュアでの事業戦略立案・DX支援、NTTドコモでの新規事業立ち上げを経てMy Visionに参画。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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船井総研の基本情報
船井総研は、1970年に設立された経営コンサルティング会社です。東証プライム上場の船井総研ホールディングスの中核企業で、大阪・東京の2箇所に拠点を構えています。
従業員は1,200名以上と国内有数の規模を誇り、全国の中堅・中小企業を中心に支援を行っています。最初に、船井総研の会社概要や事業内容などの基本情報を見ていきましょう。
会社概要
船井総研は、1970年の設立以来、幅広い業界を支援してきた実績があります。
業界特化型のコンサルティングスタイルを強みに、全国規模でクライアントをサポートしている点が大きな特徴です。船井総研の会社概要は、以下の通りです。
会社名 | 株式会社船井総合研究所 |
代表取締役社長 社長執行役員 | 真貝 大介 |
事業内容 | 経営コンサルティング業 |
資本金 | 3,000百万円 |
従業員数 | 1,276名(2024年4月1日時点) |
東京本社 | 〒104-0028 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー 35階 |
大阪本社 | 〒541-0041 大阪市中央区北浜4-4-10 |
参考:船井総研「会社概要」
事業内容
船井総研の事業内容は、業界特化型の経営コンサルティングです。医療や製造業、小売・サービス業、士業など、100を超える業種に対応可能な専門チームを編成し、それぞれの業界に深く入り込んで課題解決を行います。
事業の柱は「経営戦略の立案と実行支援」です。単に提案を行うのではなく、実際に現場に入り込み、成果が出るまで伴走する点に強みがあります。
また船井総研はM&AやDX支援、人材育成や組織改革など、近年の経営課題に直結する分野にも注力しています。年間6,000件以上のコンサルティング実績を通じて、日本の中小企業の成長を支援し続けているのが、最大の特徴といえるでしょう。
企業の特徴・強み
船井総研の強みは、以下の通りです。
- 業界別に特化した深い知見
- 実行支援型のコンサルティング
船井総研は戦略立案にとどまらず、実際に現場に入り込んで成果を出すまでを支援する点が特徴です。また業界ごとに専門チームを編成しており、医療や製造業、小売・サービスなど各業界の最新動向を踏まえた提案が可能です。
加えて中小企業を対象にした国内最大規模のコンサルティングファームとして、年間6,000社以上を支援する実績を誇り、そのネットワークとノウハウは他社にない強みです。若手のうちから裁量を持ち、顧客経営者と直接対話できる環境も、船井総研の大きな魅力です。
船井総研の年収・給与水準
船井総研の年収は、コンサルティング業界のなかでは中堅クラスながら安定した水準を保っています。ここからは、船井総研の年収や給与水準について見ていきましょう。
想定年収レンジ
口コミサイトによると、船井総研の平均年収は530万円です。想定年収レンジは270万~1,600万円で、経験やスキルによってスタート水準が異なるものの、コンサルタント職として成果を上げれば、早い段階から年収を引き上げられる可能性があります。
特にマネージャーや部門リーダーに昇格すれば、年収1,000万円以上の水準に到達するケースも珍しくありません。中小企業支援を強みに持つファームとしては、十分な水準の給与レンジといえるでしょう。
年齢別・役職別の年収例
口コミサイトを基にした船井総研の職種別・役職別の年収例は、以下の通りです。
年齢 | 推定年収 | 推定年収レンジ |
---|---|---|
25歳 | 405万円 | 279~588万円 |
30歳 | 569万円 | 392~826万円 |
35歳 | 727万円 | 501~1055万円 |
40歳 | 826万円 | 569~1198万円 |
45歳 | 897万円 | 618~1301万円 |
参考:Openwork「株式会社船井総合研究所」
また、役職別の平均年収は以下のようになっています。
役職 | 推定年収 | 推定年収レンジ |
---|---|---|
コンサルタント | 552万円 | 270~1600万円 |
アソシエイト | 359万円 | 330~450万円 |
事務 | 410万円 | 300~600万円 |
一般 | 374万円 | 300~600万円 |
営業 | 481万円 | 400~660万円 |
参考:Openwork「株式会社船井総合研究所」
役職別の年収にそこまで差はないように見えるものの、コンサルタントの場合、推定年収レンジの幅が広いのがわかります。
インセンティブ・賞与制度
船井総研では年2回の賞与制度が設けられており、基本給に加えて成果に応じたインセンティブが支給されます。以下が評価の対象となり、成果主義の色合いが強い給与体系といえるでしょう。
- 個人の売上や案件獲得
- チーム全体の業績など
以下の口コミにあるように、特に新規案件の獲得やクライアントへの提案が評価されやすく、営業力の高い社員は収入面で大きなリターンを得られる可能性があります。
企業文化は個人成果主義。売上が個人ごとに明確に管理されており、個人売上に応じて年収が決まるといった制度。
引用:OpenWork
実力のある人は適正に評価されて役職が上がるのに伴い、役職手当分の昇給も望めます。
引用:OpenWork
また若手でも成果を出せば報酬に反映されやすい仕組みが整っているため、努力と結果が正当に評価されやすい環境といえます。
船井総研の企業文化・働く環境
転職を考えるのであれば、企業文化や働く環境について理解することは大切です。ここからは、船井総研の企業文化や働く環境について見ていきましょう。
組織風土と社内文化
船井総研の組織風土は、入社したばかりの社員にも裁量と責任を与えることです。また社内文化として、成果で評価する実力主義的な文化を持っています。
公式採用ページでも繰り返し言及される「素直・プラス発想・勉強好き」の3要素は単なるスローガンではなく、採用から評価・昇進に至るまで一貫して重視される基準です。
また若手社員にも責任のあるポジションが早期に与えられるのも特徴で、20代でクライアント企業の経営者と直接議論する機会を得ることも珍しくありません。
船井総研は実力主義が根付いている分、成果を出すまでの過程では厳しい要求もあります。しかしその分成長スピードも速く、挑戦を重ねたい人にとっては大きな魅力を持つ環境といえるでしょう。
社員の口コミから見るやりがい・厳しさ
口コミサイトを見ると、船井総研のやりがいとして最も多く挙げられるのが 「裁量があり経営者と直接関われる」 点です。
この会社は、若手社員が早期に成長できる環境が整っています。入社直後からお客様と直接関わる機会が豊富で、実際の現場に経営で関する深い知識を身に付けることができます。(※原文そのまま引用)
引用:OpenWork
新卒でも入社直後からクライアントと直に接点を持たせてもらえるうえ、分析、提案の機会も積極的であればあるほど持たせてもらえるため、現場の経験を容易に積みやすい。(※原文そのまま引用)
引用:OpenWork
若手のうちから中小企業の経営者層に対して提案し、経営課題の解決に携わることができるため、責任の大きさと同時に成長の実感を得やすいという声があります。
また案件が成功した際にはクライアントから直接感謝されるなど、成果が目に見えやすい点もモチベーションにつながる部分です。
一方で厳しさは、 「成果主義によるプレッシャー」や「労働時間の長さ」 が挙げられます。特に新規案件獲得や目標達成に向けた営業活動は負荷が高く、ハードワークを求められる傾向です。
夜遅くまで働き、なかなかのプレッシャーをお客様からは受け、社内でも数字の話はある。
引用:OpenWork
(ワーク・ライフ・バランスは)あまりない、終わらなければやるだけなので。
引用:OpenWork
船井総研で実際に働いているまたは働いていた人が感じているのは、やりがいと厳しさが共存する環境ということでしょう。
働き方と福利厚生
船井総研では、経営コンサルティング業務という性質上、一定の長時間労働や出張を伴うことがあります。繁忙期には残業が増える一方で、近年は働き方改革の流れもあり、労務管理の改善や休暇制度の柔軟化も以下のように進められています。
- 時差出勤制度
- 完全週休2日制(土・日・祝)
- 年末年始休暇7日間
- 有給休暇
- 特別休暇 など
また福利厚生は、以下の通りです。
- 各種保険制度
- ノートPC、iPhone支給
- 社員割引制度
- 社宅制度
- 社員持株会奨励金
- 結婚・出産に対する祝い金
- お悔やみごとに対する見舞金
- 産前産後休業
- 育児休業
- 介護休業
- ホームヘルパー制度 など
ほかにも、社員のスキルアップやキャリア形成を後押しする仕組みがあります。成果を重視する文化である一方、制度的なサポートも徐々に拡充されているため、成長志向の社員にとっては挑戦しやすい環境といえるでしょう。
船井総研に向いている人・向いていない人の特徴
ここまで転職を考える際に理解を深めるべき企業情報や組織風土、働き方、福利厚生について見ていきましたが、入社してから「こんなはずではなかった」とギャップ感じることもあるかもしれません。
ここからは、船井総研に向いている人と向いていない人の特徴を解説するので、自身が転職を考える際に船井総研に向いているかどうか確認してみてください。
船井総研に向いている人の特徴
船井総研に向いている人の特徴は、主体的に行動し、経営者視点を持って課題解決に取り組める意識を持っていることです。経営コンサルティングの現場では単なる分析や提案にとどまらず、成果が出るまで実行を伴走する姿勢が求められます。
そのため自ら考えて動く行動力や、粘り強さが必要です。具体的には船井総研が示す「素直・プラス発想・勉強好き」に当てはまる人は特に適性が高いといえるでしょう。
さらに船井総研は業界特化型のコンサルティングを行うため、自分の専門領域を深めたい、あるいは特定の業界に強みを持ちたいと考える人にとっては、大きく成長できる機会があります。数字や成果に責任を持ち、挑戦を楽しめる人こそが、船井総研で活躍できる人材像です。
船井総研に向いていない人の特徴
一方で船井総研に向いていない人の特徴は、「安定志向が強く変化を避けたい人」や「成果主義の文化に馴染めない人」 です。船井総研はクライアント企業の経営課題にスピード感をもって対応するため、成果に対する強いコミットメントが求められます。
そのため指示待ちで受け身の姿勢が強い人や、自分の考えを持たずに行動することが苦手な人は適応が難しいといえるでしょう。またハードワークも多いため、労働時間やプレッシャーに耐えられない人にとっては厳しい環境です。
もちろん制度面でのサポートはありますが、船井総研は「挑戦と成長」を重視する文化を持つため、安定を最優先にしたい人や変化に柔軟に対応できない人には不向きといえます。
船井総研の主な職種と仕事内容
船井総研には大きく分けて「コンサルタント職」と「ビジネス職」、「コーポレート職」の3つがあります。
いずれも企業成長を支える重要な役割を担っていますが、求められるスキルや業務のスタイルは大きく異なります。
転職を検討する際には、自身の経験や志向と照らし合わせてどの職種が適しているかを把握しておくことが大切です。ここでは、それぞれの職種の特徴や仕事内容について解説していきます。
コンサルタント職
コンサルタント職は、船井総研の中核を担う職種です。
業界ごとに特化した専門知識を活かし、クライアント企業の経営課題に対して具体的な改善策を提案・実行します。単なる助言にとどまらず、現場に入り込んで成果に直結する支援を行う点が大きな特徴です。
業務の流れは、以下の通りです。
- クライアント企業の現状把握(ヒアリング・データ分析)
- 経営課題の抽出と改善プランの立案
- 提案内容のプレゼンテーション
- 現場での実行支援・定着化のサポート
- 成果検証と次の改善提案へつなげる
コンサルタントは、経営戦略の立案から現場改善の伴走まで一貫して関わります。単発のアドバイスではなく、実行フェーズに深く携わるため、論理的思考力だけでなく行動力やコミュニケーション力も求められます。
業界特化型の支援スタイルにより、経験を積むことで専門性を高めやすい点も特徴といえるでしょう。
ビジネス職
ビジネス職は、コンサルタントの活動を支えながら事業推進を担うポジションです。
営業企画やカスタマーサクセス、マーケティング、コンテンツ制作など、幅広い業務を通じてクライアントとの関係構築やサービス提供を円滑に進めます。クライアントとコンサルタントをつなぐ存在として欠かせない役割です。
業務の内容は以下の通りです。
- 営業企画や提案資料の作成
- 経営研究会やセミナーの企画・運営
- 会員企業とのコミュニケーション・フォローアップ
- コンテンツや情報発信の企画・制作
- コンサルタントとの連携によるサービス改善
ビジネス職は、コンサルタントが提供するソリューションを支えるだけでなく、顧客との接点を通じて新しいニーズを発見し、サービス改善につなげる役割を持ちます。
業務範囲が広いため、調整力や企画力、コミュニケーション力が重視される職種です。
コーポレート職
コーポレート職は、会社全体の基盤を支えるバックオフィス部門を担当します。人事、経理、総務、情報システムなどの領域で専門性を発揮し、コンサルタントやビジネス職が安心して業務に取り組める環境を整える役割を担っています。
業務の内容は以下の通りです。
- 人材採用や社員教育の企画・実施
- 予算管理や会計処理、財務報告
- 労務管理や働きやすい職場環境の整備
- 情報システムの運用やセキュリティ対策
- 社内制度やガバナンス体制の構築
コーポレート職は、直接クライアントと接することは少ないものの、組織運営に欠かせない存在です。専門的な知識やスキルを活かし、経営全体を支援することで、会社の成長と安定に大きく貢献します。
船井総研の採用動向と転職難易度
船井総研は中途採用にも積極的で、未経験者でも応募できるポジションがあります。 ただし成果主義的な文化が強いため、入社後は高いパフォーマンスが求められる場合も多いです。
ここからは、船井総研の採用動向と転職難易度について解説します。
転職難易度の目安
船井総研の転職難易度は、「中〜やや高め」 といえるでしょう。戦略ファームや総合系コンサルほど極端に高倍率ではないものの、業界内での知名度と人気の高さから応募数は多く、選考過程での競争は激しいです。
特に書類選考では過去の実績やスキルが明確に示されていなければ、通過が難しい傾向といえます。
また面接では経営者視点での思考力や課題解決力を問われるため、単に「やる気がある」だけでは足りない場合もあります。実際に現職や過去の業務でどのように成果を出したか、数字で裏付けられるエピソードが必須です。
未経験でも採用される可能性はありますが、その場合はポテンシャルや素直さ、学習意欲などが強く評価されることがポイントといえるでしょう。
中途採用の傾向
船井総研は中途採用に積極的で、コンサル経験者だけでなく、営業職や企画職、マーケティング経験者など幅広いバックグラウンドを持つ人材を採用しています。特に法人営業での実績や、数値に基づいた課題解決経験を持つ人材は評価されやすい傾向です。
もちろんコンサル未経験から入社することも可能です。入社後は研修やOJTを通じてコンサルティングスキルを磨く仕組みがあります。
中途採用の採用過程では「どの業界で専門性を発揮したいか」を明確にしておくことが重要です。
船井総研は業界特化型の体制を取っているため、自分の経験や興味を活かせる業界を示すことでマッチ度が高まり、内定につながりやすくなります。
必要なスキル・経験
船井総研では、クライアントの成果に直結する実行支援型のコンサルティングを行うため、特に以下のスキルや姿勢が重視されます。
- 数値目標に基づく提案力・実行力
- 論理的思考力と課題解決力
- コミュニケーション力と学習意欲
船井総研では、法人営業や企画職で培った「数値目標に基づく提案力・実行力」が求められます。 船井総研のクライアントは中小企業の経営者であるため、数字を交えた具体的な提案力が不可欠です。
また、単なるアイデアではなく、実際に成果につながる戦略を組み立てるための論理的思考力と課題解決力も必要です。
さらに、コミュニケーション力と学習意欲も欠かせません。船井総研で働き続けていくためには、顧客と信頼関係を築く力に加え、常に新しい知識を吸収し続ける姿勢が必要です。資格の有無は必須ではないものの、中小企業診断士やMBAなどはプラスとなる場合があります。
未経験者であっても 「素直さ」と「勉強好き」の姿勢を示せれば、十分にチャンスがある環境といえるでしょう。
船井総研の選考フロー・面接内容
船井総研の選考フローは、一般的な企業と同様に「書類選考→適性検査→面接(複数回)→内定」という流れで進みます。
ただし特徴的なのは、単なる人物評価にとどまらず「経営者目線で物事を考えられるか」「課題解決にどうアプローチするか」といった実務的な思考力を重視する点です。ここからは、船井総研の選考フローと面接内容について見ていきましょう。
書類選考から内定までの選考プロセス
船井総研の選考プロセスは、以下の通りです。
- 書類選考
- 部門責任者面接(2~3回)
- 最終取締役面接
- 条件交渉
- 入社
まず履歴書や職務経歴書をもとに書類選考が行われ、合格者は部門責任者との面接に進みます。この段階では2~3回の面接が設定されることもあり、志望動機や過去の経験をどのように船井総研で発揮できるかが詳しく問われます。
続いて実施される最終取締役面接では、経営層との対話を通じて人物面や企業理念との適性が評価されるのが特徴です。最終的に合格となった場合は、条件交渉を経て入社手続きへと進みます。
面接の特徴と質問例
船井総研の面接は、単なる人物評価にとどまらず 「経営者視点を持っているか」「自ら学び続ける姿勢があるか」を重視する点が特徴です。
人材ポリシーとして「素直・プラス発想・勉強好き」を掲げており、面接の場でもこの3要素に関連する受け答えが評価対象となります。
そのため形式的な回答ではなく、自分の経験を具体的に語りながら「学びをどう活かしたか」「失敗をどう成長につなげたか」といった姿勢を示すことが求められるでしょう。
質問例としては「これまでに最も努力した経験と成果」「新しい知識やスキルを学んだエピソード」といった、過去の行動と価値観を引き出すものが中心と考えられます。
また業界特化型コンサルとしての志望理由を明確に伝えることも必要で、「どの業界に関心があり、どのように貢献したいか」を聞かれるケースが多いことも想定されるため、事前に入念な準備をしておきましょう。
面接で重視されるポイント
船井総研の面接で最も重視されるのは、以下の3点です。
- 論理的思考力
- 課題解決力
- 素直さ・学習意欲
論理的思考力と課題解決力は、クライアントの経営課題を整理し、実行可能な解決策を導くうえで欠かせません。加えて、現場で成果を出すには新しい知識を吸収し、柔軟に取り入れる姿勢も求められます。
特に船井総研では、経験や知識よりも「素直に学び、行動に移せるか」という点を重視する傾向があります。
そのため、過去の成功体験だけでなく、学習意欲や成長意識を具体的なエピソードで示すことが効果的です。
面接対策・志望動機の作り方
船井総研の面接では、一般的な面接対策や志望動機では不十分です。中小企業支援に強みを持つ点や、業界特化型のコンサルティングモデル、実行支援型のスタイルなど、他社との違いを理解しておくことが重要といえます。
ここからは、船井総研ならではの志望動機例やよくある質問と回答準備、面接で失敗しやすいポイントについて解説します。
船井総研ならではの志望動機例
船井総研を志望する際は、同社の特徴に即した動機を明確にすることが重要です。
特に「中小企業支援への共感」「業界特化型への関心」「実行支援スタイルへの共鳴」という3つを柱に据えると説得力が増します。
志望動機例は以下の通りです。
- 中小企業支援への共感:中小企業支援を通じて地域経済の発展に貢献したい
- 業界特化型への関心:業界特化型のコンサルティングに魅力を感じ、専門性を高めたい
- 実行支援スタイルへの共鳴:提案から実行まで伴走するスタイルに共感し、自分の強みを活かしたい
これらは、船井総研のビジネスモデルや支援スタイルと一致しているため、評価されやすいといえます。
単に「やりがいを感じそうだから」という抽象的な表現ではなく、自身の経験や価値観を具体的に重ねることで、説得力のある志望動機に仕上げることができます。
よくある質問と回答準備
船井総研の面接でよく聞かれる質問として想定されるものは、以下の通りです。
- これまでに最も成果を出した経験は?
- 短期間で成果を出した事例
- 希望する業界とその理由?
回答は事前に自分のなかで整理しておき、実際に答える際は、「課題→行動→結果」の流れで、数値を交えて具体的に語ることが重要です。たとえば「営業で前年対比120%の売上を達成した」など、数字で裏付けられるエピソードは強力な武器になります。
また「失敗経験」についても質問されやすいため、単なる反省ではなく「学びをどう次に活かしたか」を伝えれば、成長意欲をアピールできます。こうした準備を通じて、経営者に信頼される人材像を面接で示すことが大切です。
面接で失敗しやすいポイント
船井総研の面接で失敗しやすいポイントは、志望動機が抽象的であることです。「コンサルに興味がある」「成長したい」といった漠然とした理由では、同社を志望する必然性が伝わりません。
また成果を数値で示せない場合も、マイナス評価につながります。具体的な実績を数字で語れなければ、説得力を欠く結果になります。
さらに素直さや学習意欲が見えない態度も、評価を下げる要因です。面接の際は「過去の経験から何を学び、どう改善したか」を言語化し、自分のなかに落とし込んでおきましょう。
面接では謙虚さと前向きさを持ちながら、自分の強みを具体的に表現することが、成功への鍵といえます。
船井総研への転職を成功させるためのポイント
船井総研ならではの志望動機でも前述した通り、船井総研への転職を成功させるためには、船井総研が求める人物像や特徴を深く理解し、自己PRを行うことが欠かせません。
ここからは、船井総研への転職を成功させるためのポイントを3つ解説します。
「素直・プラス発想・勉強好き」のマインドセットを示す
船井総研への転職を成功させるためのポイントとしてまず挙げられるのは、「素直・プラス発想・勉強好き」のマインドセットを示すことです。これは船井総研が成功の3条件として掲げる人材ポリシーで、創業者の思想から現在に至るまで一貫して受け継がれています。
面接ではスキルや経歴以上に、このマインドセットを体現できるかどうかが見られます。たとえば「素直さ」を示すためには、過去に上司や顧客からのフィードバックを受け止めて改善につなげた事例を話すと効果的です。
「プラス発想」は、困難な状況を前向きに乗り越えた経験を伝えることで表現できます。「勉強好き」は、資格取得や新規分野の知識習得に自主的に取り組んだ実績を盛り込むと良いでしょう。
3条件を自身の具体的なエピソードに落とし込み、自己PRや志望動機に組み込めば、船井総研の文化にマッチした人材として高く評価されやすくなります。
業界特化型コンサルへの関心と適性を示し、実績を伝える
船井総研への転職を成功させるためのポイントで次に挙げられるのは、業界特化型コンサルティングへの関心と適性を示し、実績を伝えることです。
船井総研は医療や製造、小売、サービス、士業など100を超える業界ごとに専門チームを編成し、それぞれの分野で深い知見をもとに経営支援を行っています。
そのため転職希望者は 「どの業界に関心があるか」を明確にし、そこに自身の経験や実績を結びつけて語ることが重要です。
たとえば製造業の営業経験を持つ人であれば、「現場改善や販路拡大の課題に携わった経験があり、製造業コンサルとして活かしたい」といった具体的なアピールが有効でしょう。
単に「成長したい」「コンサルに挑戦したい」といった抽象的な志望動機では差別化が難しいため、業界知識と過去の実績を融合させて語ることが内定獲得の鍵となります。
業界特化型という船井総研ならではの特徴を理解し、自分がどの分野で価値を発揮できるかを明確に伝えましょう。
コンサルに特化した転職エージェントを活用する
船井総研は人気の高いコンサルティングファームであり、転職難易度も「中~やや高め」とされています。そのため、コンサル転職に特化した転職エージェントを活用することが、成功への近道となります。
MyVisionには、元コンサルタントとして実務経験を積んだキャリアアドバイザーが在籍しており、最新の募集ポジションや採用動向を踏まえた具体的なアドバイスを提供しています。模擬面接や職務経歴書の添削を通じて、自分では気づきにくい改善点を明確にできる点も強みです。
特に船井総研のように「経営者視点」や「成果志向」を重視する面接では、エピソードの見せ方や回答の構成が合否を大きく左右します。MyVisionを活用すれば、選考突破に直結する情報と実践的なサポートを受けられ、内定獲得の可能性を高められるでしょう。
まとめ
船井総研は「素直・プラス発想・勉強好き」の人材ポリシーを軸に、業界特化型の経営コンサルティングを展開する経営コンサルタント会社です。転職を成功させるには、この文化に共感しつつ、自身の経験や実績を業界特化の強みにどう結びつけられるかを明確に語ることが重要になります。
ただし、人気の高い企業であるため、自己流の準備だけでは十分ではない場合もあります。そこで活用したいのが、コンサル転職に特化したエージェントです。
MyVisionなら、元コンサルタントのキャリアアドバイザーが最新の採用動向や面接傾向を踏まえたサポートを行い、志望動機のブラッシュアップから模擬面接まで徹底的に伴走します。
船井総研ならではの評価基準を理解し、的確な準備を進めるためにも、専門的な知見を持つMyVisionを活用することが、内定獲得への大きな一歩となるでしょう。