グロービスとは?事業内容や年収を徹底解説
2026年07月22日更新
グロービスは、経営大学院・ビジネススクール事業や法人向けソリューション事業を通じて、個人と組織の成長を支援する企業です。創業以来、実践的な経営教育や人材育成サービスを提供し、企業が抱える「人・組織」に関する課題の解決を通じて、戦略の実行を支えています。
本記事では、グロービスの事業内容や企業としての特徴、カルチャー、年収の目安、キャリアの魅力について詳しく解説します。
著者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
グロービスとは?
グロービスに興味のある方は、まず企業について理解を深めておくことが大切です。ここでは、事業内容や企業の特徴について紹介します。
企業の特徴
グロービスは、社会の創造と変革をリードするビジネスリーダーの育成を目的とし、経営大学院・ビジネススクール事業と法人向け研修サービスを提供する企業です。「ヒト」「カネ」「チエ」の三つの要素にフォーカスしたサービスを展開しています。
「ヒト」の側面では、グロービス経営大学院やエグゼクティブ・スクールでの教育、法人研修を通じて、創造と変革を志すビジネスリーダーを育成する事業をおこなっています。2006年の文部科学省認可以来、日本国内外で複数のキャンパスとオンライン授業を展開しており、英語```form MBAプログラムや海外拠点の設立にも積極的です。
「カネ」の領域では、グロービス・キャピタル・パートナーズを通じてスタートアップ企業の経営をサポートし、現在は運用総額約1,800億円にのぼります。
「チエ」では、経営・マネジメント知識の提供に力を入れ、出版、オンライン学習サービスなどを通じて、実践的な学びの場を提供しています。
同社は、2022年に30周年を迎えました。「社会貢献本業カンパニー」としての姿勢を強化し、事業を通じた社会貢献活動や地方創生にも力を入れていることに加え、テクノベート時代において世界No.1のMBAを目指し、挑戦を続けています。
【MyVision編集部の見解】 一般公開されている情報だけでは、ヒト・カネ・チエを横断する事業ポートフォリオの広さが魅力に映るかもしれません。しかし、MyVision編集部が重視する本当に見るべきポイントを分析すると、①教育事業と法人事業のどちらでキャリアを築くのか②営利と社会貢献のバランスにどこまで共感できるか③自ら機会を取りにいく主体性があるかの3点が重要です。
事業内容の華やかさだけで判断すると、期待とのギャップが生じることもあります。
自分がどの領域で価値を出したいのかを言語化できるかが、納得感のある転職につながります。
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企業の詳細
| 正式名称 | 株式会社グロービス |
| 代表者名 | 堀 義人 |
| 設立年 | 1992年8月1日 |
| 所在地 | 東京都千代田区二番町5-1 住友不動産麹町ビル |
| 拠点 | 大阪、名古屋、仙台、福岡、横浜 |
| 従業員数 (連結) | 1,004名(2025年4月1日時点) |
| 会社URL | https://globis.co.jp/ |
案件の特徴
グロービスは、ビジネスの核となる能力開発を目指す「グロービス経営大学院」の運営と、企業内研修による組織開発のサポートをおこない、ビジネスリーダーを育成しています。また、スタートアップ企業への投資をおこなう「グロービス・キャピタル・パートナーズ」の経営、そしてビジネスナレッジを提供するオンラインプラットフォームや出版事業を通じて、経営知識の普及に努めている点が大きな特徴です。
グロービス経営大学院は日本で最も選ばれているビジネススクールとして、20代の若手からエグゼクティブ層まで幅広いビジネスパーソンに支持され、企業内研修では累計受講者数約112万人、取引累計企業数約5,200社という実績を持ちます。さらに、ビジネスパーソンの能力「見える化」に貢献する「能力測定テスト GMAP」や、学習コンテンツを提供する「GLOBIS 学び放題」などのコンテンツを提供している点でも注目度が高いです。
カルチャー
グロービスの企業文化は、「性善説に則った自由と自己責任」の下で自己実現を目指すというものです。「ルール」に基づくマネジメントではなく、「Value」に基づくマネジメントを重視しており、グロービス・ウェイという共有価値観を通じて実現されています。そして、多様なキャリアパスを提供し、快適な働き方をサポートする制度や、社員間の交流を促進する活動を通じた、一体感のあるコミュニティ形成も特徴的です。
企業理念
グロービスには、経営理念やビジョン、ミッション、行動指針など、同社の存在意義と大切にする価値観をまとめた「グロービス・ウェイ」があります。社員が共通の価値観を持って事業を進めるための、基本的な理念・指針として位置付けられています。
経営理念として掲げているのは「ビジネスを通しての社会貢献」「自己実現の場の提供」「理想的な企業システムの実現」の3つです。事業を通じて新たな価値を創造するとともに、社員や関係者が自己実現できる環境をつくることを重視しています。
ビジョンは「経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会の創造と変革をおこなう」です。
| ヒト | 経営大学院や法人研修などを通じたリーダー人材の育成 |
| カネ | ベンチャー企業への投資 |
| チエ | 経営に関する知識やノウハウの出版・発信 |
これらの領域を相互に連携させることで、社会の創造と変革につなげることがグロービスの目指す姿です。また、国内事業に加えて、海外拠点の開設や英語MBA、グローバル企業向け研修などを通じた海外展開も進めています。
グロービス関連会社の違い
「グロービス」という名称は、事業会社だけでなく、教育機関や投資会社など複数の組織で使われています。同じ名称のため混同されやすいですが、それぞれ担う役割や事業内容が異なります。
| 名称 | 位置づけ |
|---|---|
| 株式会社グロービス | 法人向け研修、社会人向け教育、出版、デジタル学習サービスなどを展開する事業会社 |
| グロービス経営大学院 | 学校法人グロービス経営大学院が運営し、MBAプログラムを提供する専門職大学院 |
| グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社 | スタートアップへの投資をおこなうベンチャーキャピタル |
株式会社グロービスは、法人向け研修や組織開発に加え、社会人向け教育、出版、デジタル学習サービスなど幅広い事業を展開しています。
グロービス経営大学院は、学校法人グロービス経営大学院が運営する教育機関です。グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社は投資領域を担い、スタートアップやベンチャー企業への投資をおこなっています。
それぞれ異なる領域を担いながら、グロービス全体の事業を構成しています。
組織づくりの考え方
グロービスの組織づくりは、実力主義を軸としています。年齢や社歴にかかわらず、成果を出した社員が正当に評価される仕組みが特徴です。ここでは、評価や昇格の考え方に加え、働き方に関する制度も紹介します。
基本的な考え方
グロービスは、多様なバックグラウンドを持つメンバーから構成される組織であり、「VALUEの共有」と「異質の効用」を重要視しています。
ほぼ全員がキャリア採用であり、年代、国籍など多様な特性を持つメンバーが一丸となって同じ目標に向かえるための道しるべとしているのが、グロービス・ウェイという共通の価値観です。採用においても、同社が重んじる価値観に共感し、共鳴できるかどうかを重要な判断基準としています。
昇格制度
グロービスでは、「Fairness」の追求、納得性の高い評価プロセス、そして「Communication」を重視した評価と昇進制度を実施しています。
評価プロセスでは、リーダーとメンバー間の率直なコミュニケーションを大切にし、MBO(目標管理制度)と360度評価が中心です。MBOでは、四半期ごとに目標の進捗を確認し、個人の能力向上や業績向上のために上長とメンバーの間で綿密なコミュニケーションがとられます。そして360度評価では、さまざまな視点からスタッフのグロービス・ウェイの体現度を評価し、自己認識とのギャップを明らかにすることで、個人の成長につなげる仕組みです。
また、スタッフが自身のキャリアパスを主体的に考え、構築できるよう支援する制度を整えています。異動希望制度やジョブポスティング制度を通じて、スタッフが自らのキャリア構築にチャレンジする機会を提供しているほか、斜めメンター制度では、部門内外を問わず、スタッフが希望するメンターからのサポートを受けられるようにしており、キャリアに限らず多様な目的で活用することが可能です。
育成制度
グロービスでは、入社時からオンボーディングサポーターによる業務上必要なスキル取得のための外部カリキュラム受講支援や、同社が提供するビジネスナレッジを学べる動画サービスの受講支援を受けられます。
また、経営大学院やグロービス・マネジメント・スクールのプログラム受講支援、外国籍社員の日本語学習支援、社内外の各種勉強会への参加機会を提供している点も特徴的です。
海外短期留学制度やリベラルアーツ研修派遣制度などを通じて、社員のグローバルな視野拡大と人間力の向上を促進し、自己啓発支援制度では個人の成長に資する講座の受講費用を支援します。他社役員やアドバイザーとしての活動を通じて現場知の習得を奨励し、サバティカル休暇制度で自己成長や学びの促進をサポートする社外現場知習得制度も、注目すべき制度でしょう。
また、マネージャーやチームリーダー向け研修、テクノベート研修、読書会などを通じて、マネジメントスキルやテクノロジーとイノベーションの理解、共通の価値観の共有を図っています。
福利厚生と働き方
グロービスでは、社員の学びや柔軟な働き方を支援する制度が設けられています。
正社員を対象に、会社の承認を受けて副業ができる制度があり、多様な働き方やキャリアの選択肢を広げています。また、リモートワークと出社勤務を組み合わせた働き方も可能です。ただし、リモートワークの対象職種や出社頻度は、部門やポジションによって異なります。
学びの面では、グロービス経営大学院の受講支援制度や海外短期留学支援制度、年間上限20万円の自己啓発支援などが設けられています。業務上必要な研修についても、所属部門長の判断により会社が費用を負担する制度があります。
なお、グロービス経営大学院の受講支援制度には、プログラムを修了しなかった場合や、在学中または修了後2年未満で退職した場合に、支援金の返還が必要です。
残業時間は、職種や部門、時期によって異なります。厚生労働省系の公開データでは、株式会社グロービスの1か月当たりの平均残業時間は13.4時間とされています。一方、募集要項の中には、担当職種の平均残業時間を月20時間程度としているものもありました。
実際の勤務時間や出社頻度は配属先によって異なるため、応募する職種の募集要項を確認し、選考時にも働き方や繁忙期の状況を確認するとよいでしょう。
グロービス の平均年収
年齢別年収目安
| 年齢 | 年収目安 |
|---|---|
| 30歳 | 578万円 |
| 35歳 | 773万円 |
※上記年収の目安は、公式サイトに掲載された情報ではありませんので、参考程度にご活用ください。
コンサルティングファームは昇給スピードが一般的な企業と比べると早く、早い人は20代のうちに年収1,000万円を超えます。自身の能力や結果に応じて昇進スピードが決まるため、実力に応じた年収増を目指せる環境です。
※補足すると、マネージャー未満では残業代がつくため、プロジェクトによってはコンサルタント時の給与が一時的に多くなる場合があります。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、年収目安の数字だけで転職先を判断することを推奨しません。なぜなら、実際には事業領域や役割によって報酬レンジや昇給スピードに差が出るケースがあるからです。
そのため、入社時の年収だけでなく、評価制度との相性や将来的なポジションの広がりまで考慮することが重要です。
とくに教育×コンサル領域では、短期的な年収増よりも中長期のキャリア資産形成が鍵になります。どのような成果が昇進につながるのかを具体的に確認できると、より現実的な判断ができるでしょう。
グロービスのように「ヒト・カネ・チエ」を軸に人材育成と投資を両立する環境では、自身がどの事業領域で価値を発揮したいのかを明確にすることが重要です。MyVisionでは、教育・研修領域やコンサルティングファームへの転職支援実績を持つコンサル転職に精通したアドバイザーから選考傾向や想定年収の考え方まで具体的なアドバイスを受けられますので、ぜひご相談ください。
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グロービスに関するFAQ
グロービスについて、よくある質問にお答えします。
Q1.グロービスはコンサルティングファームと同じ業界に分類されますか?
グロービスは経営教育と法人向けソリューションを主軸とする企業であり、一般的な戦略コンサルティングファームとは事業構造が異なります。ただし、法人向け研修や組織開発支援ではコンサルティング的な要素も含まれます。
そのため、教育と実務支援の両面にかかわる点が特徴といえるでしょう。
Q2.グロービスではどのようなキャリア形成が可能ですか?
教育事業、法人研修、投資事業など複数の領域があるため、かかわる部門によってキャリアの方向性は異なります。社内公募制度や異動制度を活用することで、キャリアの幅を広げることも可能です。
ただし、主体的に機会を取りにいく姿勢が求められる環境といえます。
Q3.グロービスへの転職の難易度は高いですか?
グロービスは中途採用が中心の組織であり、専門性や実務経験を重視した選考がおこなわれています。
そのため、転職の難易度はやさしいとはいえません。
選考は書類選考からはじまり、複数回の面接を経て内定に至る流れが一般的です。面接では、スキルだけでなく、グロービスの価値観への共感度も見られる傾向があります。
Q4.グロービス経営大学院とグロービス(企業)はどう違いますか?
株式会社グロービスは、法人向けの研修や組織開発コンサルティングを手がける事業会社です。
一方、グロービス経営大学院は、MBA取得を目指す社会人向けの教育機関であり、ビジネススクールとしての機能を持ちます。
両者は関連組織にあたり、事業会社の社員は経営大学院を社員価格で利用できる制度もあります。
まとめ
グロービスは「ヒト・カネ・チエ」を軸に、人材育成と投資を両立させている事業会社です。法人向け研修やコンサルティング、投資支援など、複数の事業領域を持つ点が特徴です。
選考では、スキルや実務経験に加えて、グロービス・ウェイという共有価値観への共感度も見られる傾向にあります。事前に企業理念や組織文化を調べ、自身の価値観と重なる部分を言語化しておきましょう。
「グロービス」という名称は、事業会社のほか、経営大学院や投資会社などでも使われています。応募前には、どの組織について調べているのかを整理しておくことも大切です。
これまでの経験がグロービスのどの領域に結びつくか、選考前に整理しておきましょう。教育・研修領域やコンサルティングファームへの転職支援実績を持つアドバイザーに相談するのも、判断材料を増やす方法の1つです。

