ULSコンサルティング(旧ウルシステムズ)の年収は高い?転職成功のポイント・キャリアパスまで徹底解説
2025年10月01日更新
戦略的DXを支援するITコンサル企業「ULSコンサルティング(旧ウルシステムズ)」へ転職を検討している方が最も気になるのは、「年収」の実態でしょう。
Googleで検索すると、「激務」「年収低い」といったワードも表示され、不安を抱く方もいるかもしれません。
そこで本記事では、年収データに加え、昇給・評価制度、他社との年収比較、そして将来性やキャリアパスまで網羅的に解説します。
ULSコンサルティングがあなたにとって魅力的なキャリア選択肢となり得るかを判断できる内容になっています。
著者

永井 一聡
Nagai Kazutoshi
横浜国立大学卒業後、みずほ総研(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)やアクセンチュアで人事及びIT領域のコンサルティング業務に従事。自身の経験を生かしたIT/人事コンサル転職を得意とする。またコーチング経験も豊富に積んでおり、長期的なキャリア支援を提供可能。
プロフィール詳細を見る
監修者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
プロフィール詳細を見る
目次
全部見る
ULSコンサルティングの年収は?
まずはULSコンサルティングの年収水準について、見ていきましょう。
平均年収
ULSコンサルティングの平均年収は「957万円(2025年3月期時点)」です。中堅〜上位水準を確保しており、特に上流工程を担う即戦力層にとっては十分に魅力的な待遇といえます。
付加価値の高い業務に関わることが前提となっており、その分実力が正当に報酬に反映される傾向があります。
中途・新卒での初任給の違いと昇給テーブル
ULSコンサルティングの給与体系は、等級ごとに給与レンジが定められたグレード制を採用しています。
新卒社員は学部卒・院卒を問わず、全員が同じ初期グレードでのスタートとなり、給与帯も統一されています。
一方で、中途入社の場合はこれまでの経験やスキルに応じてグレードが設定されるため、初任給に個人差があります。昇給は年2回、半期ごとの評価結果に応じて実施されます。
ULSコンサルティングでは年功序列的な昇給ではなく、成果とスキル評価に基づいた実力主義の昇給制度を採用しており、着実に成果を上げていけば比較的短期間での給与アップも可能です。
給与制度と査定の仕組み
ULSコンサルティングでは裁量労働制を採用しており、月30〜45時間分の固定残業代が給与に含まれます。加えて、年2回の賞与(基本給の3か月分:年2回、6月・12月に支給)が支給されるのが一般的です。
手当は限定的で、住宅手当や退職金はなく、通勤・深夜残業・役職手当などが支給対象です。特にマネージャー以上は報酬に大きな差が出る傾向があります。
評価制度は、半期ごとのMBO(目標管理)に基づき、プロジェクトごとに設定した目標の達成度により評価されます。評価は賞与・昇給に直結し、会社業績にも連動します。
同業界・同規模企業との年収比較
ULSコンサルティングの年収水準をより客観的に把握するために、同じITコンサル業界やSIer業界の他社と比較してみましょう。
以下は、OpenWorkを参考に有名企業の平均年収(概算)をまとめたものです。
企業名 | 平均年収(万円) | 規模・特徴 |
---|---|---|
野村総合研究所(NRI) | 約 998 | 国内トップクラスの総合コンサル |
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) | 約 809 | 商社系 SIer で上流~運用まで網羅 |
ガートナー ジャパン | 約 1,345 | リサーチ&アドバイザリー専業 |
フューチャーアーキテクト | 約 666 | 独立系 IT コンサル(基幹系に強み) |
キャップジェミニ | 約 820 | 欧州系グローバル IT コンサル |
Ridgelinez | 約 999 | 日立グループの DX 専門ファーム |
ULSコンサルティングの将来性とキャリア
ULSコンサルティングの将来性と今後の展望、そしてそこで築けるキャリアパスについて解説します。
業界内でのポジションと成長戦略
ULSコンサルティングは、従来型のSIerとは異なり、顧客企業の「発注側パートナー」としてDX推進を支援する独自の立ち位置を確立しています。
これは、IT投資を単なるコストではなく、競争優位性を生む戦略的投資と捉える企業が増えている現状にマッチしたポジショニングです。
今後もこの強みを活かし、先端技術への継続投資と人的資本の強化を通じて、コンサルティングの質と収益性を高めていく方針です。
報酬制度の改善にも注力しており、「業界トップ水準の待遇を目指す」とする姿勢が、優秀な人材の確保と企業成長の両立を支えています。
キャリアパスと求められるスキル
ULSコンサルティングでは、役割等級制度に基づき、年齢や社歴に関係なく貢献度に応じた評価がなされます。
キャリアは、設計・開発を担うテクニカルリーダー、業務知見を活かすファンクショナルリーダー、全体を統括するプロジェクトマネジャーの3軸で構成され、個々の強みに応じて成長可能です。
特定分野で専門性を発揮しながら、メンバーからディレクターまで段階的にステップアップできる仕組みが整っています。
評価対象は管理職だけでなく、技術発信やプロジェクト支援など多岐にわたり、柔軟なキャリア形成が可能です。
ULSコンサルティングはこんな人におすすめ
ULSコンサルティングは、特定の志向や経験を持つ方にとって、非常に魅力的な環境です。
ここでは、どのような方がULSコンサルティングでのキャリアを検討すべきか、具体的に解説します。
成長志向があり裁量を求めるエンジニア・コンサル志向の人
ULSコンサルティングは、プロジェクトにもよりますが1〜5人ほど少人数の自律型チームによって進められることが多いです。
そのため、指示を待つのではなく、自ら課題を発見し、提案・実行できる主体性が求められます。
成長意欲が高く、裁量を持って動きたい人には非常にマッチする企業になります。
「自分の提案がそのまま顧客のビジネスを動かす」「新しい技術を試せる機会が豊富」など、学びと実践を両立させたい方には、魅力的な環境といえるでしょう。
大手SIerやベンダーからキャリアアップを目指す人
ULSコンサルティングでは、大手SIerやソフトウェアベンダー出身の社員が多数活躍しています。
理由は、同社が「開発する側」ではなく、「発注・企画を支援する側」のポジションを担っているためです。
要件定義・業務設計・IT戦略策定といった上流工程に関わることで、「技術力+業務理解+提案力」といった市場価値の高いスキルが身につきます。
これらのスキルは、より高度なコンサルティング業務やマネジメント職への登用に直結しており、転職市場でも高く評価されるため、キャリアアップにつながりやすいのです。
技術とビジネスの橋渡し役として価値を出したい人
ULSコンサルティングは、技術とビジネスの両面を理解し、橋渡しができる人材を高く評価しています。
たとえば「この技術により運用コストを30%削減できる」「業務プロセスを改善すれば顧客満足度が上がる」といった、技術の背景にあるビジネス価値を見抜き、言語化・提案できるスキルが求められます。
こうした力は、顧客との信頼構築や上流工程でのリーダーシップにもつながり、将来的なキャリアアップや報酬の向上に直結します。
「技術のわかるビジネスパーソン」「ビジネスに強いエンジニア」として、自身の市場価値を飛躍的に高められる環境が整っています。
ULSコンサルティングへの転職で失敗しないために知っておきたいこと
ULSコンサルティングへの転職を検討されている方へ、後悔のない選択をしていただくために、事前に押さえておきたいポイントを解説します。
求められる人材
ULSコンサルティングでは、技術スキル以上に「マインドセット」が重視されます。
たとえば、顧客視点で物事を考える力、変化を前向きに受け入れる柔軟性、そして学び続ける姿勢が高く評価されます。
これは、同社が「発注側支援」という立場で、顧客のビジネス課題に深く関与するため、単なる受け身では価値を発揮できないからです。
「どうすればより良くなるか」「なぜそれが必要なのか」を自ら考え、主体的に行動できる人こそが、プロジェクトの現場でも顧客から信頼を得て、大きな成果を上げやすい環境となっています。
自律的に働く姿勢が、キャリアの成長にも直結します。
選考で重視されるポイントと通過のコツ
ULSコンサルティングの選考では「これまでの経験をどう活かせるか」「企業文化に合うか」が最大の評価軸です。
特に、顧客目線で物事を考える姿勢や、自律的に学び行動できるマインドセットが重視されます。
これは、同社が“発注側支援”を行うポジションにあるため、受け身ではなく「自ら考え、提案する力」がプロジェクト成功の鍵を握るからです。
実際の面接では「ITコンサルを志望した理由」「キャリアビジョン」「技術的強み」などに加え、「困難な状況にどう対処したか」「その際にどう判断し、何を学んだか」といった思考プロセスを問う質問が多く見られます。(参照:転職会議)
選考を通過するためには、これまでのスキルや経験を棚卸しし、「なぜその行動を取ったのか」「どんな成果が出たのか」といった具体的なエピソードを事前に準備することが重要です。
単なる実績アピールではなく、「そのとき何を考え、なぜそう動いたか」を言語化することが、ULSコンサルティングの選考を突破するカギになります。
志望動機で押さえておきたい観点
ULSコンサルティングの志望動機では「なぜこの会社でなければならないのか」「自分の強みがどのように活かせるのか」を明確に伝えることが求められます。
特に、以下の3つの観点を含めると、選考官に強い印象を与えられるでしょう。
- 技術とビジネスの両面に興味があること:ULSコンサルティングは、ビジネスとテクノロジーの双方に精通した「ダブルコア人材」を高く評価しています。単なる技術力だけでなく、「その技術がどうビジネスに貢献するか」という視点を持つことが強みになります。
- 顧客の課題解決に貢献したいという姿勢:同社はDXの上流工程に深く関与するため、顧客の事業理解や課題発見力、改善提案力が重要です。過去の業務で「顧客の本音を引き出した経験」などがあれば有効です。
- 自律的に成長したいという意欲:明確なキャリアパスがない分、自分で機会をつかむ姿勢が必要です。「新しい技術領域に挑戦した経験」や「自己学習の継続」といった行動が説得力を持ちます。
これらの要素を、自分の経験と照らし合わせて言語化することで、志望動機に一貫性と説得力が生まれます。
まとめ
ULSコンサルティングは高年収であり、「攻めのIT」に特化した独自のコンサルティングで成長を続ける企業です。
成長意欲が高く、自律的に行動したい方、大手SIer・ベンダーからのキャリアアップを目指す方、技術とビジネスの橋渡し役になりたい方に最適な環境です。
ULSコンサルティングへの転職を成功させるには、求める人物像を理解し、自身の強みと志望動機を明確に伝えることが鍵となります。
本記事が、あなたのキャリア実現の一助となれば幸いです。
あなたもコンサルタントとして
働きませんか?
コンサルタントへの転職をお考えの方は、
是非MyVisionにご相談ください。
ファームとのコネクションを活かし、
あなたの理想の転職が実現するよう転職先の紹介から面接対策に至るまで、
徹底的にサポートいたします。