ITコンサルから情シスへのキャリアを解説
2026年03月25日更新
ITコンサルは、給与が高く、クライアント企業の経営・業務に貢献できることから、やりがいは大きく人気の職種となります。その反面、クライアントからの要求が高いこと、実力主義であることなどから激務になりがちで、精神的・肉体的負担も大きいです。ITコンサルに興味はあっても、長く働き続けられるか不安だという方も中にはいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、ITコンサルで経験を積まれた方のネクストキャリアとして、ユーザ企業側の情シスとしての働き方について説明します。コンサルよりも勤務時間が短く、落ち着いて長く働くことができることに加え、事業会社側にとっても、ITコンサルのスキル・経験は即戦力となるため歓迎されます。、その一方で、報酬、やりがい、その先のキャリアについては気にされる方も多いです。本記事では、ポストITコンサルのキャリアとしての情シスについて、メリット・デメリット含めて解説していきます。
著者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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情シスの仕事
情シスの業務は、会社のシステムの保守運用、システムベンダーのマネジメント、そして企画や将来的なITへの投資検討など、上流から下流の運用保守まで多岐に渡ります。具体的には以下の通りです。
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システム構築・保守運用
- 新しいシステムの導入
- 既存システムの障害対応
- ユーザ問い合わせ対応
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ベンダーマネジメント
- システム導入・保守ベンダーの選定
- 案件のスケジュール・コスト管理
- ベンダー・業務ユーザとの調整
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システム企画・投資検討
- 業務改善のためのIT導入
- 既存ITコスト削減
- 社内システムの全体最適化
また、情シスの業務の大きな特徴は、自分の専門領域以外にも社内のすべての業務領域をカバーする必要がある点です。たとえば、SAPコンサルであれば、SAPの担当モジュールだけをカバーしていれば問題ありませんが、情シスの範囲はユーザが使うあらゆるシステムです。大企業の場合、部門や事業部ごとにシステム担当が分かれるため、たとえば自身が経理のシステムを担当することになれば、SAPのFICOモジュール以外にも、連結会計パッケージや経費精算システムなどの周辺システムもカバー範囲となります。
ITコンサルタントの求人情報
GLX / テクノロジーコンサルタント(保険業界)/ 東京 / FPTジャパンホールディングス株式会社
想定年収
800~1,800万円
勤務地
東京都港区
業務内容
●保険会社向けのデジタル変革や技術導入プロジェクトのコンサルティング ●顧客の要件分析及び最適な技術ソリューションの提案 ●システム導入、統合、移行プロジェクトのリードまたはサポート ●ビジネスユーザー、IT部門、ベンダー等ステークホルダーとの調整 ●プロジェクト関連ドキュメント(提案書、要件定義書、ユーザーマニュアル等)の作成 ●顧客向けのプレゼンテーションやワークショップの実施 ●プロジェクトの進捗管理及び納品物管理
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【スタッフ】知的財産活動を通じたビジネスの推進<1347>
想定年収
700~850万円
勤務地
東京都江東区
業務内容
法務・知的財産担当では、NTTデータの事業展開を知的財産面から戦略的に支援する重要な部門であり、国内外のプロジェクトや当社事業の成長を知財戦略の立案・実行を通じて推進します。 これまでの業務経験を活かし、新たな領域に挑戦したい方や専門領域を拡大したい方のご応募をお待ちしています。 部署の主な業務 ・ビジネス推進に向けた知的財産戦略の策定・推進(新しいビジネス(社内ベンチャーを含む)の立ち上げ段階からの戦略策定支援、ビジネス拡大に向けた戦略の策定・実行・検証等) ・知的財産活動の強化・最適化(相談対応のAI化・DX化等、法務・知財における当社事業支援・貢献のための各種施策の企画・立案・実施等) ・国内外の知財業務対応(特許及び商標の調査・出願・活用に関する業務等) ・知財紛争対応・管理(知的財産権の活用、権利侵害の予防やトラブル等に関する各種プロジェクト支援、相談対応等) 主な仕事の概要 ・新しいビジネスや社内ベンチャーの立ち上げ段階から、知的財産担当者として、ビジネスの拡大に向けた戦略の策定・実行・検証を通じて事業成長を支援します。 各事業部門との密接な連携により、事業特性に応じた最適な知財戦略を立案し、競争優位性の確保と事業リスクの最小化を実現します。 ・法務・知財業務の高度化と効率化を目的として、相談対応のAI化・DX化等の各種施策を企画・立案し、当社事業支援・貢献に向けた実施を推進します。 業務プロセスの標準化、自動化及び最適化により、より戦略的な知財業務への注力を可能とする環境整備を行います。 ・国内外における特許及び商標の調査・出願・活用に関する業務を担当し、知的財産権の適切な取得と管理を実施します。 技術動向の把握と競合分析を通じて、効果的な知財ポートフォリオの構築と維持を図ります。 ・知的財産権の活用促進と権利侵害予防において、各種プロジェクトへの支援と相談対応を実施し、知財トラブルの未然防止と適切な対応を行います。 社内外の専門家との連携により、リスク最小化と事業継続性の確保を最優先とした対応を実施します。
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生成AIなどのAI知識を活用し事業開発を担うコンサルタント(主任級)
想定年収
830~1,080万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
職務概要 特定テーマにおける顧客協創による事業開発の責任を負い、活動を担うチームを推進する。AI(生成AI)分野における事業戦略の策定・実行、社内外ステークホルダとの関係構築を支援するとともに、顧客課題の抽出、事業計画の立案、プロジェクトの実行・管理・人財マネジメントなどを上位者と連携しながら、主体的に実行することにより組織目標を達成する。 職務詳細 ・生成AI分野における事業開発 顧客ニーズ、社内ニーズ等から生成AI関連の事業開発を実施します。戦略策定・実行を様々な利害関係者と調整をしながら推進します。 ・生成AI適用推進 社内及びGr会社への生成AI適用を推進します。生成AIの利用促進に向けた戦略作成・実行・状況調査を実施し、事業戦略目標を達成します。 携わる事業・ビジネス・サービス・製品など 金融システム開発の効率化、顧客業務のプロセス改善、新規金融ビジネスの創出に向けて、生成AIを活用した事業開発を推進することに携わります。 市場動向、最新技術動向、ステークホルダのニーズ等の調査や、担当分野における事業戦略の策定・実行、社内外ステークホルダとの関係構築を支援するとともに、顧客課題の抽出、事業計画の立案、プロジェクトの実行・管理・人財マネジメントなどを主体的に実行します。 配属組織名 デジタルサービスビジネスユニット(金融システム) 金融BU戦略本部 金融AX推進センタ 配属組織について(概要・ミッション) 日立製作所の金融BU戦略本部は、金融ビジネスユニットの中で、事業企画を進めるチームとなります。私たちは、金融機関のお客さまに向けてテクノロジーを活用した戦略的な企画/提案を推進していく役割を担っています。そのため、お客さまのニーズを把握し、市場動向を分析しながら開発・提案を進めています。チームワークを重視し、柔軟かつ効率的な業務遂行を目指しています。
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公共事業の変革をリードするDXコンサルタント(主任クラス)
想定年収
830~1,080万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
職務概要 官公庁/自治体の顧客に対するコンサルティング活動及びプロジェクトリード 職務詳細 官公庁/自治体の顧客のDX推進のパートナーとして、DXコンサルティングに関するデリバリー活動を担います。 ●デリバリー活動 ・各種調査や現行業務フローの作成、課題仮説の立案といった現状分析 ・解決施策の検討や将来業務フローの設計といった将来構想の策定 ・顧客実行タスクの整理や上流エンジニアリングへの連携といった実行計画の策定 etc. ●パイプライン管理補佐(適宜、マネージャータスクの補佐を担当) ・顧客/社内関係部署との関係構築 ・関係ステークホルダと連携した提案活動(案件創出、予算化支援、仕様案策定、等) ・新規プロジェクトの創出 etc. ●マネジメント業務補佐(適宜、マネージャータスクの補佐を担当) ・チームメンバーの管理及び育成 ・プロジェクト及びパートナー会社のマネジメント ・プロジェクトで活用した各種手法やフレームワーク、プロセスのナレッジ化 etc. 携わる事業・ビジネス・サービス・製品など 日立のDX事業拡大のため、企業価値向上を求める顧客群をターゲットとした、案件獲得と後続フェーズ案件の創生をリード。コンサルとしてDXの仮説立案、提案、上流エンジニアリングに携わります。 ※参考: ●How to DX https://www.hitachi.co.jp/products/it/lumada/digital_engineering/index.html ●関連領域におけるDX https://www.globallogic.com/jp/industries/industrial-energy/ https://www.globallogic.com/jp/industries/financial-services/ 配属組織名 AI&ソフトウェアサービスビジネスユニット(デジタル事業開発) デジタル事業開発本部 Business Development Public Solution(配属予定) 【配属組織について(概要・ミッション)】 <配属組織(Business Development)のミッション> (1) 日本市場における新たなデジタル市場を掘り起こし、成長に向けたターゲット顧客を特定及びプロジェクト獲得をリード。 (2) 日立の次なる成長に向けた新しい顧客へのアプローチや価値創出を模索し、将来に向けたGTM戦略やプロセスの構想立案。 (3) AI&ソフトウェアサービスBU(事業組織)におけるセールス機能や事業スキーム及びプロセスなどの制度設計。 <本ポジションのミッション> Public領域の国内顧客へのDX戦略立案/上流エンジニアリング支援による、企業価値向上とリカーリングビジネス創出の実現
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【課長クラス】保険業界向け新規事業創出(0⇒1)を担う事業企画
想定年収
1,160~1,330万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
職務概要 保険業界における顧客ニーズから具体的な課題を探り、新しい事業機会を自ら創出した上で、関係者と協創しながらソリューション開発やコンサルティングプロジェクトへ参画いただきます。 職務詳細 生命保険・損害保険および共済事業におけるビジネスバリューチェーン(例えば、募集、引受、保全、支払など)での現場経験を生かした新規事業の企画や推進やコンサルティング提案などを担っていただきます。業務における課題を捉え効果的なソリューションを考案し、自らの人脈も活用したニーズ検証を行っていただくことを期待します。 携わる事業・ビジネス・サービス・製品など ●保険/共済事業者向けDX活用サービス・ソリューションの企画、各種コンサルティング、新規顧客開拓 保険・共済業界のお客様に対してDX推進に関連するサービスやソリューションを提供するための事業創生、コンサルティングを通じた業務課題解決支援、新規顧客開拓を目的とした各種提案活動など ソリューション例:Risk Simulator for Insurance https://www.hitachi.co.jp/products/it/finance/solutions/application/insurance/RiskSimulator-for-Insurance/index.html 配属組織名 デジタルサービスビジネスユニット(金融システム) 金融第二システム事業部 SIBG/DXG 配属組織について(概要・ミッション) ●組織のミッション 保険/共済業界向けの各種サービス・ソリューションの企画や、業務課題解決を目的とした各種コンサルティング・AI等技術導入支援により、保険/共済業界におけるDX推進に貢献する ●組織構成(SIBG+DXG) 部長3名 課長7名 主任6名 担当3名
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情シスでのITコンサルのニーズ
ITコンサルのどのような知識・スキルが情シスにおいて必要とされるか、そのニーズについて説明します。
特定技術・製品の専門知識
ITコンサルはSAPやRPA、情報セキュリティなど、専門領域が分かれます。特定の技術や製品の専門知識・スキルをユーザ企業内でトレーニングしようとすると、時間・コストもかかることに加え、ノウハウを揃えることも非常に困難で、実質不可能と言えるでしょう。したがって、そのタイミングで求める知見・経験がフィットしている人材を即戦力として採用する傾向にあります。 例えば、SAPを導入している企業であればSAPコンサルの経験者を求め、これからDXに積極的に取り組んでいきたい会社であれば、RPAやオートメーション技術に精通したコンサルタントを求めます。
コンサルティングスキル
情シスの役割は、自社のITにまつわる課題を解決することです。それは、エンドユーザの細かなオペレーションから、次期システム構想といったIT戦略に至るまで多岐にわたりますが、共通するのは「問題解決」、すなわち「コンサルティング」が求められることです。このスキルは一般的な事業会社で培うことは難しく、コンサルファームでのクライアントフェイシングの経験を通じて高いレベルにまで培われるものとなります。従ってITコンサル経験者は、単なる運用保守要員ではなく、IT戦略や構想策定、BPRといった超上流の役割を期待される傾向にあります。
MyVision編集部の見解
MyVision編集部では、「コンサルが激務だから情シスに逃げたい」という動機だけで情シスへの転職を決めることは推奨しません。確かに情シスはコンサルと比較して労働時間が短い傾向にありますが、求められる役割は「社内のあらゆるIT課題を解決する何でも屋」であり、業務の幅広さは想像以上です。
コンサルでは専門領域だけを深掘りすればよかったのに対し、情シスでは専門外のシステムや業務にも対応しなければならず、「楽になりたい」だけの動機では入社後にギャップを感じるリスクがあります。「なぜ事業会社側で働きたいのか」を前向きに言語化できるかが重要です。
プロジェクトマネジメントスキル
情シスの仕事内容の1つに、ベンダコントロールが挙げられます。これは、新規システム導入のみならず、運用保守のシーンにおいても求められます。そして、ITコンサルと違い、大きな案件から小さな案件まで複数の案件を任されることが多く、必ず外部ベンダとのやり取りが発生します。このことから、外部ベンダ含めた案件の進捗や課題の「マネジメント」を遂行する力が重要視されます。ITコンサルタントは若手のうちからチームマネジメントの役割を担うため、マネジメントのスペシャリストでもあります。こういった経験・スキルは情シスから見ても即戦力として高く評価されます。
情シス転職のメリット
ここではITコンサルから情シスへ転職した場合のメリットについて説明します。
労働時間が短くなる
情シスは間接部門となります。従って、余計な人件費を増やさないためにも、残業はなるべくしないように指示されます。その分、業務時間内に仕事を終えなくてはいけないというプレッシャーはあるものの、全体的な業務量もコンサルと比べて少なく、メリハリをつけて働くことができます。もちろん、大規模なシステム切替プロジェクトにアサインされている場合は、本番稼働時期の問題もあるため、業務負荷が高くなることもあります。しかしながら、多くの会社ではコンプライアンスを重視し、基本的には徹夜や22:00以降の残業はさせないような措置が取られています。
超上流の仕事ができる
情シスは、コンサル経験者に対して、製品選定や次期システム構想、IT戦略といった、コンサルティングスキルが求められる役割を期待します。このことから、SAPなどのシステム導入を担当していたコンサルタントにとっては、ITコンサル時代よりも上流の仕事を担当することができ、スキルや経験の幅が広がり、やりがいにもつながります。会社によってはBPO検討といったNon-IT領域を担当するケースもあり、「コンサル時代よりもコンサルっぽい案件を任せられる」といった方もいらっしゃいます。
他部門への異動も可能
事業会社の情シスで経験を積めば、経営企画などの他部門への異動や海外現地法人への駐在も可能で、キャリアの幅を広げることができます。人事異動は運の要素もあるので必ず希望が叶うとは言い切れませんが、IT以外の仕事にチャレンジしてみたいという方にとっては、チャンスはゼロではありません。
情シス転職のデメリット
ここまで情シスのメリットについてお話しましたが、デメリットもあります。これについても解説していきます。
年収が下がる
ITコンサルよりも労働時間が短くなることで、年収は下がります。ITコンサルの年収レンジが600〜1,500万円だとすれば、大手日系事業会社の情シスは、400〜800万円に落ち着くことが多いです。40歳を超えて1,000万円を超えることもあるといったところです。外資系企業であればもう少し高い報酬は期待できますが、それでもITコンサルと比べれば低く設定されがちです。
ルーチンワークを任される
情シスは間接部門のため、少ない人員で業務を回しています。したがって、超上流の役割を担う一方で、エンドユーザからの問い合わせ対応や、社内決裁といった各種事務手続きなど、ルーチンワークとも言える細かい業務まで、幅広く対応しなければなりません。コンサルファームでは、専門領域の仕事だけをしていればよかったのですが、事業会社ではそうはいきませんので、人によってはやりがいがあまりないように感じてしまうかも知れません。
社内政治を意識しなければいけない
ITコンサルの役割は「あるべき姿を描き、最適なソリューションを提案する」ものです。対象的に、事業会社の役割は、「ソリューションを実行に移す」こととなります。事業会社の社内では、部門や担当者によって利害関係が異なることから、「正論」や「あるべき」が必ずしも通るとは限りません。常に、関係者と利害を調整しながら、落としどころを見出すことが求められます。人によってはそれが煩わしいと感じることもあります。
MyVision編集部の見解
MyVision編集部の見解では、ITコンサルから情シスへの転職で最も失敗しやすいのは「コンサル時代の正論ベースのコミュニケーションをそのまま持ち込んでしまう」ケースです。コンサルでは「あるべき姿」を論理的に提案することが評価されますが、事業会社では部門間の利害調整や既存の組織文化への配慮が不可欠です。
「正しいことを言っているのに通らない」という状況にフラストレーションを感じ、早期退職に至るケースも少なくありません。情シスでは「正論を通す力」よりも「関係者を巻き込みながら落としどころを見出す力」が求められると認識しておくことが重要です。
情シスに合ってる方の人物像
ここで、情シスの仕事に合っている方の人物像について説明します。
人の悩みに親身に相談に乗れる人
情シスの役割は、社内の問題を技術的な観点から解決することです。それは、エンドユーザのシステムオペレーションにまつわる問い合わせから、業務効率化の相談、また全社レベルの次期システム構想策定やIT投資計画策定など、レベル感は多岐にわたります。大きなことから細かいことまで、ユーザの要望を聞いて対応することが求められます。したがって、人に寄り添い、親身になって悩み相談に乗ることが好きな方には向いているかもしれません。
主体性・責任感がある人
社内SEは、コンサル以上にプロジェクトマネジメントや超上流の案件を担当することが多いです。外部ベンダとしてではなく、ユーザ企業のメンバとして最後まで実行に移すところまでがゴールとなります。そのため、「主体性を持って物事に取り組む姿勢」や「責任を持って最後までやり抜く姿勢」が求められます。こういった姿勢で仕事に取り組める方にとっては非常にやりがいのある職業となります。
まとめ
ポストITコンサルのキャリアとして、事業会社の情シスはプライベートの時間を確保しやすく、コンサルティングスキルを活かした超上流の役割も期待される魅力的な選択肢です。
その反面、年収の低下やルーチンワークへの対応、社内政治への適応など、コンサルとは異なるチャレンジもあります。「激務から逃げたい」ではなく「事業会社側で組織に貢献したい」という前向きな動機を持てるかどうかが、転職後の満足度を大きく左右します。
ITコンサルからのキャリアチェンジを検討されている方は、MyVisionのコンサルタントがポストコンサルのキャリア設計から選考対策まで一貫してサポートしています。MyVisionが多くの転職者に選ばれる理由とご利用の流れをぜひご確認のうえ、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q1. ITコンサルから情シスに転職すると年収はどのくらい下がりますか?
ITコンサルの年収レンジが600万〜1,500万円であるのに対し、大手日系事業会社の情シスは400万〜800万円が一般的なレンジです。外資系企業であればやや高めの水準も期待できますが、それでもコンサル時代と比較すると下がるケースが大半です。ただし、労働時間の短縮やワークライフバランスの改善を考慮した「時間単価」で見ると、実質的な差は縮まることも多いです。
Q2. 情シスからさらにキャリアアップすることは可能ですか?
可能です。情シスで経験を積んだ後、経営企画部門への異動やCIO・IT部門長への昇進、海外現地法人への駐在といったキャリアパスがあります。また、事業会社側でのIT戦略立案や大規模プロジェクト推進の経験を武器に、再びコンサルファームへ戻る「出戻り転職」も選択肢の一つです。事業会社とコンサルの両方の経験を持つ人材は市場価値が高く評価されます。
Q3. 情シスへの転職で評価されやすいITコンサルの経験は何ですか?
最も評価されやすいのは、SAP・ERP導入などの特定製品の専門知識と、複数ステークホルダーを巻き込んだプロジェクトマネジメント経験の2つです。加えて、IT戦略の策定やBPR(業務プロセス再設計)に関わった経験があると、超上流のポジションでの採用に繋がりやすくなります。単なる「技術に詳しい人」ではなく「課題を構造化して解決策を導ける人」が求められます。

