eyコンサルティングの年収は高い?平均年収・評価制度・転職難易度まで徹底解説
2025年06月19日更新
EYコンサルティング(EY Strategy and Consulting)は、世界四大会計事務所(BIG4)の一角を担うグローバルファームとして、コンサルティング業界でも高い評価を受けています。
その報酬水準の高さや明確なキャリアパス、グローバルに活躍できる環境に魅力を感じ、転職先としてEYSCを検討するビジネスパーソンも年々増加しています。
本記事では、EYコンサルティングの平均年収や役職別の報酬レンジ、評価制度、キャリアパス、中途採用の難易度や選考対策、向いている人の特徴まで、転職希望者が気になるポイントを網羅的に解説します。
「EYは他のファームより本当に年収が高いの?」「自分に向いているか不安」「選考に通るにはどんな準備が必要?」といった疑問に、信頼性のある情報と口コミをもとにお答えします。
EYコンサルティングへの転職を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
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EYコンサルティングの平均年収は?役職別の年収レンジも紹介
EY(アーンスト・アンド・ヤング)コンサルティングは、世界四大会計事務所(Big4)の一角を担うグローバル企業です。
その報酬水準は業界でも高く、特に若手のうちから高年収が期待できる点が注目されています。
まずは口コミをもとに、EYコンサルティングの平均年収、役職別の年収レンジ、新卒・中途の初任給と年収例までを紹介します。
平均年収|900万円前後が目安
EYコンサルティングの平均年収は、口コミサイトなどの公開情報を基にするとおおよそ900万円前後となっています。
職種や部門、在籍年数により差はありますが、20代後半~30代前半でも年収700万円以上を得ている社員も見受けられます。
年齢 | 平均年収 | 年収レンジ |
---|---|---|
25歳 | 618万円 | 454万円 〜 842万円 |
30歳 | 837万円 | 615万円 〜 1,140万円 |
35歳 | 1,044万円 | 767万円 〜 1,423万円 |
40歳 | 1,179万円 | 865万円 〜 1,605万円 |
45歳 | 1,222万円 | 897万円 〜 1,665万円 |
50歳 | 1,226万円 | 900万円 〜 1,670万円 |
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引用:EYストラテジー・アンド・コンサルティングの「年収・給与制度」 OpenWork
特に外資系ならではの「成果主義」が報酬に反映されやすく、プロジェクトの規模や成果に応じて年収が上がる傾向にあるようです。
成果や昇進スピード次第では、30代で年収1,400万円以上を達成するケースも存在します。
役職別年収|アナリスト〜パートナーまでのレンジを解説
EYコンサルティングでは、明確な職階制度(グレード)があり、役職が上がるごとに年収レンジも大きく変化します。
職種 | 平均年収 | 年収レンジ | 回答人数 |
---|---|---|---|
コンサルタント | 899万円 | 450万円 ~ 2,700万円 | 446人 |
マネージャー | 1,236万円 | 875万円 ~ 1,800万円 | 12人 |
シニア | 940万円 | 700万円 ~ 1,350万円 | 7人 |
アドバイザリー | 747万円 | 650万円 ~ 850万円 | 6人 |
CS(カスタマーサクセス) | 1,209万円 | 900万円 ~ 1,500万円 | 6人 |
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引用:EYストラテジー・アンド・コンサルティングの「年収・給与制度」 OpenWork
マネージャー職以上になると、年収は1,000万円を大きく超えてくることが一般的です。
新卒・中途の初任給と年収例
EYコンサルティングの新卒と中途の初任給の例は以下の通りです。
区分 | 想定年収 | 内訳・補足 |
---|---|---|
新卒社員 | 約450万〜500万円 | 基本給:約30万円/月・残業代:約5〜10万円/月(見込み残業含む)・賞与:年2回(計60万〜100万円) |
中途社員(例1) | 約900万〜1,200万円 | 30代前半/コンサル経験者 |
中途社員(例2) | 約600万〜800万円 | 20代後半/第二新卒層・ポテンシャル採用 |
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新卒社員では、年収を合算すると、年収ベースで約450万〜500万円が新卒1年目の目安となります。
手取り額では、月20〜23万円程度からスタートするケースが一般的です。
中途入社者は、前職の経験・スキル・役職により年収が大きく異なります。
なお、転職直後から昇進スピードが早ければ、2〜3年でマネージャー昇格し、年収1,200万円以上も可能です。
EYコンサルティングの企業概要と特徴
EY(Ernst & Young)コンサルティング株式会社は、世界有数のプロフェッショナルファームであるEYの日本法人のひとつで、経営課題の解決に特化したコンサルティングサービスを提供しています。
ここでは、企業概要や事業内容、BIG4としてのポジション、戦略部門である「EYパルテノン」との違いまで、EYコンサルティング株式会社の全体像を解説します。
事業内容や特徴
EYコンサルティングは、企業の経営課題に対して多角的なアプローチを行う総合コンサルティングファームです。
主な事業領域は以下のとおりです。
事業領域 | 主な内容 |
---|---|
経営戦略コンサルティング | 成長戦略、事業ポートフォリオの最適化、新規事業開発、海外進出戦略などを支援 |
業務改革・オペレーション改善 | BPR(業務プロセス改革)、コスト削減、サプライチェーン最適化、バックオフィス効率化 |
ITコンサルティング | システム導入支援、ERP(SAP、Oracle等)導入、IT戦略立案、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進 |
リスクコンサルティング | ガバナンス・コンプライアンス対応、内部統制、サイバーセキュリティ、規制対応 |
トランザクション支援 | M&Aアドバイザリー、PMI(買収後統合)支援、デューデリジェンス、企業再生 |
ESG・サステナビリティ支援 | 非財務情報開示支援(TCFD・ISSB対応など)、ESG経営戦略立案、脱炭素経営コンサル |
ピープル&チェンジ | 人材戦略、組織改革、チェンジマネジメント、タレントマネジメント、人的資本経営支援 |
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金融や製造、ヘルスケア、官公庁など業界特化型のチームを多数抱えており、各業界に精通したコンサルタントが「業界×機能」の掛け合わせで高品質なサービスを提供しています。
また、EYグローバルのネットワークを活用したクロスボーダー支援にも強く、海外進出・国際M&Aなどに関するプロジェクトも豊富です。
BIG4の一角としてのポジション
EYコンサルティングは、「BIG4(ビッグフォー)」と呼ばれる世界4大会計事務所(EY・PwC・KPMG・Deloitte)の一角を担っています。
■ 他のBIG4ファームとの比較における特徴
- 会計・監査・税務・コンサルの全領域をカバー
- コンサル部門は近年急成長中で、戦略・IT・業務改革など幅広い領域に対応
- 官公庁や公共分野にも強く、社会課題解決型のプロジェクトも多い
EYのコンサルティング部門は特に「人を育てる文化」「チームワーク重視の風土」に定評があり、若手のうちから責任ある仕事を任される機会も豊富です。
コンサルティング業界内でも、堅実な成長志向の人材に向いている環境と評価されています。
EYパルテノンとの違い
「EYパルテノン(EY-Parthenon)」は、EYグループの中でも戦略領域に特化したコンサルティングブランドです。
元々は独立系の戦略ファームでしたが、2014年にEYと統合されました。
■ EYパルテノンの特徴
- 企業成長戦略、新規事業開発、M&A戦略、ポートフォリオ最適化などに特化
- CxOレベルとのディスカッションが中心
- 外資系戦略ファーム出身者も多く、少数精鋭体制
違いは以下の通りです。
項目 | EYコンサルティング | EYパルテノン |
---|---|---|
対象領域 | 戦略〜業務改革・IT導入など広範囲 | 成長戦略・M&A戦略など戦略特化 |
対象クライアント層 | 大企業・中堅企業・官公庁など多様 | CxO・経営陣との戦略案件中心 |
人員構成 | 業界別・機能別の専門チームが多数 | 少数精鋭型、外資出身者多め |
特徴 | 実行支援も含む総合支援が強み | 戦略策定フェーズに強み |
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EYコンサルティングは、実行フェーズや業務改革・システム導入などのオペレーショナル支援も含む広範なサービスを展開しており、クライアントの「戦略から実行まで」を一貫して支援できる体制を持ちます。
EYコンサルティングは、包括的な支援で、EYパルテノンは領域特化での戦略支援のイメージです。
他のコンサルファームと年収を比較!EYは高い?安い?
EYコンサルティングの年収が気になる方にとって、他のコンサルファームとの比較は重要な判断材料です。
ここでは、BIG4(四大会計事務所)内でのポジションはもちろん、総合系ファームや戦略系ファームとの年収比較を通して、EYの報酬水準がどの位置にあるのかを解説します。
BIG4コンサルとの比較
まずは、EYSCと同じBIG4ファームであるデロイト トーマツ コンサルティング(DTC)、PwCコンサルティング、KPMGコンサルティングとの年収をOpenWorkを元に比較してみましょう。
ファーム名 | 平均年収(目安) |
---|---|
EYコンサルティング | 約910万円 |
PwCコンサルティング | 約989万円 |
デロイトトーマツ | 約953万円 |
KPMGコンサルティング | 約897万円 |
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EYSCは、BIG4の中で「中〜上位」の年収水準であることが分かります。
コンサルタント〜マネージャー層の報酬が安定して高めで、ワークライフバランスとの両立を求める人にも適しています。
総合系・戦略系ファームとの比較
次に、アクセンチュアやアビームなどの総合系ファーム、そしてマッキンゼー・ボストンコンサルティンググループ(BCG)といった戦略系ファームとの比較です。
OpenWorkをもとにした比較は以下の通りです。
ファーム名 | 平均年収(目安) |
---|---|
EYコンサルティング | 約910万円 |
BCG(戦略系) | 約1,533万 |
マッキンゼー | 約1318万円 |
アクセンチュア | 約866万円 |
アビーム | 約822万円 |
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EYコンサルティングは総合系の中では比較的高水準ですが、戦略系ファームとは年収面で明確な差があります。
ボストンコンサルティンググループとマッキンゼーがの平均年収は突き抜けており、次いでEYコンサルティングの年収となっています。
職位別で見る年収レンジの違い
より具体的に理解するために、OpenWorkをもとにした各ファームの職位別年収レンジを比較してみましょう。
EYコンサルティング
職種 | 平均年収 | 年収レンジ | 回答人数 |
---|---|---|---|
コンサルタント | 899万円 | 450万円 ~ 2,700万円 | 446人 |
マネージャー | 1,236万円 | 875万円 ~ 1,800万円 | 12人 |
シニア | 940万円 | 700万円 ~ 1,350万円 | 7人 |
アドバイザリー | 747万円 | 650万円 ~ 850万円 | 6人 |
CS(カスタマーサクセス) | 1,209万円 | 900万円 ~ 1,500万円 | 6人 |
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引用:EYストラテジー・アンド・コンサルティングの「年収・給与制度」 OpenWork
アビームコンサルティング株式会社
職種 | 平均年収 | 年収レンジ | 回答数 |
---|---|---|---|
コンサルタント | 813万円 | 300万〜5,000万円 | 828人 |
CS職 | 929万円 | 500万〜1,940万円 | 19人 |
CS | 1,089万円 | 560万〜2,600万円 | 15人 |
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引用:アビームコンサルティング 「社員クチコミ」 就職・転職の採用企業リサーチ OpenWork
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)
職種 | 平均年収 | 年収レンジ | 回答数 |
---|---|---|---|
コンサルタント | 1,613万円 | 650万〜4,000万円 | 83人 |
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引用:ボストン・コンサルティング・グループ合同会社 「社員クチコミ」 就職・転職の採用企業リサーチ OpenWork
アクセンチュア株式会社
職種 | 平均年収 | 年収レンジ | 回答数 |
---|---|---|---|
コンサルタント | 932万円 | 250万〜6,000万円 | 1,770人 |
エンジニア・SE | 648万円 | 300万〜1,800万円 | 322人 |
アナリスト | 568万円 | 400万〜1,500万円 | 118人 |
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引用:アクセンチュア 「社員クチコミ」 就職・転職の採用企業リサーチ OpenWork
マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社
職種 | 平均年収 | 年収レンジ | 回答数 |
---|---|---|---|
コンサルタント | 1,421万円 | 600万〜2,500万円 | 49人 |
アナリスト | 840万円 | 600万〜1,500万円 | 9人 |
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引用:マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社 「社員クチコミ」 就職・転職の採用企業リサーチ OpenWork
EYコンサルティングはマネージャー層までは他の総合系と比べて上位水準ですが、戦略ファームと比較するとボリュームゾーンがやや下回る構造です。
EYコンサルティングの評価方法や給与制度の特徴
EYコンサルティング(EYSC)は、世界的なプロフェッショナルファームの一員として、透明性が高く公平性を重視した人事制度を採用しています。
ここでは、評価方法、給与の内訳、ワークライフバランスと待遇の実態について詳しく解説します。
評価方法
EYSCの評価制度は、プロジェクトごとのパフォーマンスを軸に、年4回のタイミングで多角的に評価される仕組みが特徴です。
項目 | 内容 |
---|---|
評価頻度 | 年4回(サークル制) |
評価単位 | プロジェクト単位での評価(ロジカルシンキング力や計画性、リスクマネジメント等の項目ごとに評価) |
評価者 | 上司・同僚など複数の視点からレビュー |
評価の透明性 | 偏りが出にくい多面評価構造 |
評価基準の統一 | 全社的に評価基準を標準化する仕組みがあり、部門ごとの差を抑えている |
口コミでの評判 | 評価の公平性が高いと高評 |
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独自の制度設計により、若手でも実力次第で昇進・昇給が可能な仕組みとなっています。
賞与や残業代の支給方法
OpenWorkなどの情報によると、EYコンサルティングの年収構成は以下のようになっています。
項目 | 割合(目安) |
---|---|
基本給 | 約73% |
残業代 | 約11% |
賞与(年2回) | 約14% |
その他手当 | 約3% |
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基本給が全体の7割以上を占めており、安定性のある給与体系です。
賞与は年2回支給され、個人の評価結果がダイレクトに反映される仕組みとなっているようです。
残業代については、後述の固定残業制を基本としつつ、超過分は別途手当として支給される明確な制度があります。
ワークライフバランスと待遇
EYコンサルティングでは、「見込み残業制度(固定残業制)」を導入しています。
OpenWorkの口コミによると、月50時間程度の残業を見込んだ給与設計が一般的のようでした。
固定残業代は給与に含まれており、50時間を超えた場合には追加の残業代が別途支給されます。
プロジェクトの繁忙期には労働時間が伸びることもあるものの、慢性的な長時間労働にはならないよう調整される傾向にあります。
働き方改革やハイブリッド勤務の推進により、柔軟な働き方ができるとの声も多く見られした。
また、休日出勤が発生した場合には振替休日の取得や代休制度が適用されるなど、ワークライフバランスへの配慮も進んでいる印象です。
その他条件については以下の通りです。
勤務時間 | 所定就業時間:午前9時30分から午後5時30分 / 休憩時間:午後1時から午後2時※業務都合によりフレックスタイムの適⽤及び時間を変更することがある |
休日 | ⼟曜⽇・⽇曜⽇・国⺠の祝⽇(ただし当社が指定する祝⽇は除く)、年末年始(12⽉29⽇から翌年1⽉4⽇まで)、創⽴記念⽇(8⽉の第3⽉曜⽇)、その他会社が指定する休⽇ |
休暇 | 年次有給休暇:初年度15⽇間(年間/⼊社⽉により按分) / その他の休暇:有給(慶弔、公傷、裁判員、看護)、無給(⽣理、産前産後、育児時間、通院) |
社会保険 | 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険 |
退職金制度 | 退職金規程(確定拠出年金制度)による |
福利厚生 | ベビーシッター利用等補助制度・健康保険制度・総合福祉団体定期保険・企業型確定拠出年金(401K)・東京海上日動メディカルアシスト・メンタルサポートサービス・カフェテリアプラン・全国契約宿泊施設の割引利用 |
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EYコンサルティングで築けるキャリアパス
EYコンサルティングでは、明確な昇進ステップと多様なキャリア選択肢が用意されており、個々の成長や志向に応じた柔軟なキャリア形成が可能です。
ここでは、昇進のステップや海外勤務・社内異動、転職後のキャリアアップ先について詳しく解説します。
昇進のステップと期間目安
EYコンサルティングでは、以下のような職階(グレード)でキャリアが構成されており、成果と実力に応じて年次に関係なく昇進していく仕組みです。
■ 代表的な職位ステップと昇進期間(目安)
職位 | 昇進目安年数 主な業務内容 | 年収レンジ(目安) |
---|---|---|
コンサルタント | - | ACG所属。基礎業務を習得しながら業務遂行 |
シニアコンサルタント | 約2.5年 | 後輩支援を行いながら高品質の業務完遂 |
マネージャー | 約3年 | プロジェクト内で中核として活躍。領域リードとクライアント対応 |
シニアマネージャー / CS | - | 複数案件を統括し、チームマネジメントや提案活動を担う |
ディレクター | - | 部門全体を統括し、組織運営・戦略立案を実行 |
パートナー/ アソシエイトパートナー | - | 経営層として事業責任・採用・収益管理を担当 |
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昇進にあたっては、プロジェクトでの評価結果と年4回のフィードバックをもとに、上位者との面談や人事会議を経て決定されます。
成果を出せば5年以内にマネージャーに昇格するケースも珍しくありません。
海外勤務・他部門異動などの選択肢
EYコンサルティングには、グローバルモビリティ制度と呼ばれる社内異動・海外転籍の制度があります。
グローバルモビリティ制度は、社員が一定の条件を満たした場合に、他国のEY拠点で勤務・駐在・研修などを経験できる制度で、キャリア形成の幅を広げる重要な機会となっています。
制度を活用すると、以下のようなキャリア選択が可能です。
■ 海外勤務の事例
- 米国・アジア・欧州のEY法人へ一時転籍
- クロスボーダー案件に継続的に関与し、現地法人と連携
- ビザ・住居・語学研修などの支援あり
■* 社内異動のパターン*
- コンサル部門からFAS(ファイナンシャルアドバイザリー)部門へ異動
- 公共部門や戦略部門(EYパルテノン)へ社内公募でチャレンジ
- デジタル・データ分析系など別領域への異動も可
異動や海外派遣には、一定の在籍年数と業務評価、英語力の目安などが条件になることが多く、早めに上司や人事と相談することで実現しやすくなります。
転職後のキャリアアップ実例
EYコンサルティングでの経験を活かして、転職によるキャリアアップを実現している例も多く見られます。
以下は代表的な転職先です。
転職先領域 | 解説 |
---|---|
M&A仲介会社 | 財務DD・企業価値評価の経験を活かして即戦力として活躍 |
FAS・投資銀行 | EYでの財務・業務改善のスキルが高く評価される |
総合商社・金融機関 | クライアントだった企業への転職事例もあり |
PEファンド | バリューアップ施策の実行経験が高評価 |
起業・スタートアップ参画 | 業務設計力・構想力・実行力を活かして独立やCxO参画 |
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特にマネージャー以上での転職は年収1,000〜1,500万円以上が狙えることも多く、“ブランディングされたキャリア”として市場価値が高い傾向があります。
EYコンサルティングの転職難易度は高い?中途採用の現状
近年、コンサルティング業界の需要拡大に伴い、EYコンサルティングも中途採用を強化しています。
しかし、求められるスキルや人物像のハードルは高く、転職難易度は相応に高いといえます。
ここからは、募集職種、採用基準、志望動機の考え方まで詳しく解説します。
募集職種と応募者層の傾向
EYコンサルティングでは現在、以下のような幅広い職種で中途採用を実施しています。
■主な募集職種
- ビジネスコンサルタント(業務改革、組織設計など)
- テクノロジーコンサルタント(クラウド、AI、SAPなどの導入支援)
- 戦略コンサルタント(企業戦略、新規事業、成長戦略立案)
- M&A・FASコンサルタント(PMI、財務デューデリジェンス等)
- デジタルエンジニア(データサイエンティスト、システムアーキテクト)
応募者のバックグラウンドは、事業会社出身者、SIerやIT企業のエンジニア、他コンサルファーム経験者などさまざまです。
特に実務経験3〜10年程度の即戦力層が中心となっています。
採用基準
EYSCの中途採用では、専門性だけでなく汎用的なビジネススキルやマインドセットも重視されます。
■ 中途採用における主な評価ポイント
スキル・要素 | 解説 |
---|---|
論理的思考力 | 仮説思考・構造化力があるか、話が整理されているか |
コミュニケーション能力 | 対人関係構築力、プレゼン・ファシリテーションの力 |
専門知識 | IT、業界知見、会計・財務、データ分析などの専門性 |
プロジェクト経験 | 特定分野での実務リード経験(PM補佐〜マネジメント) |
語学力(英語) | 海外案件・資料読解レベルが望ましい(TOEIC700以上歓迎) |
学歴 | 大卒以上が原則、上位大学出身者が多め(ただし実力重視) |
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職種によっては未経験者も応募可能ですが、何らかの専門領域において「尖った強み」を持つ人材が優遇される傾向にあります。
中途採用に求められる志望動機の例
選考の中で最も重視される要素の一つが、「なぜEYコンサルティングなのか」「自分がどう貢献できるのか」という志望動機です。
以下は具体的な志望動機の構成例です。
■ 志望動機の構成ポイント
- EYコンサルティングを選んだ理由(例:BIG4の中でも実行支援まで一貫して関われる点に魅力)
- 自身の経験・スキルとの接続(例:前職で培った業務改善スキルを生かしたい)
- 中長期で目指したい姿とEYコンサルティングの環境の親和性(例:グローバル案件に挑戦したい)
■ 志望動機の例文 「前職では製造業向けの業務改善プロジェクトに従事してきましたが、より戦略寄りかつグローバルな案件に携わりたいと考え、EYコンサルティングを志望しました。EYコンサルティングは業界別の専門チームと戦略〜実行の一気通貫支援体制を持ち、私が今後目指したい“クライアントの変革を支える総合支援型コンサルタント”として成長できる環境があると感じています。」
一貫性・再現性・熱意の3点が伝わる志望動機が好まれやすいでしょう。
採用フローと選考対策のポイント
EYコンサルティングでは、中途採用において厳選されたプロセスを通じて、多様なバックグラウンドを持つ人材を採用しています。
この記事では、選考フローの全体像、ケース面接の特徴、面接で求められる人物像について解説し、内定獲得に向けた準備のポイントを紹介します。
選考フロー|書類・SPI・複数回の面接が中心
EYSCの中途採用フローは、公式サイト上で明確には記載されていませんが、一般的なコンサルティングファームと同様の選考ステップが採用されていると見られます。
■ 選考の流れ(想定)
- 応募:EY公式HPまたは転職エージェント経由で応募。
- 書類選考・適性検査:職務経歴書・レジュメを提出。内容に基づき書類選考が行われ、通過者は適性検査を受験。
- 面接(複数回):面接は2〜3回程度実施されるのが一般的。
- 内定・採用条件提示:最終面接を通過すると、業務内容や待遇を記した採用条件が提示され、同意すれば正式に採用決定。
場合によってはケース面接や英語での質疑応答が組み込まれることもあります。
面接回数は2〜3回程度が一般的です。
ケース面接の特徴と対策
EYコンサルティングの中途採用では、コンサルタントとしての論理的思考力や問題解決能力を測るための「ケース面接」が行われることがあります。
■ ケース面接の目的と評価ポイント
- 問題の要点を正確に把握できるか
- 論点を整理し、フレームワークを用いて構造的に思考できるか
- 結論を導き出すまでのプロセスに一貫性があるか
■ 代表的なフレームワーク
フレームワーク | 用途例 |
---|---|
3C分析(Customer, Company, Competitor) | 市場・競合分析 |
4P(Product, Price, Place, Promotion) | マーケティング戦略立案 |
SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威) | 内外部環境の整理 |
5フォース分析(業界構造分析) | 競争優位性の評価 |
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対策のポイントは以下の通りです。
- ケース面接用の問題集やワークショップで思考の型をトレーニング
- 「正解」よりも思考プロセスの論理性と一貫性が評価される
- 短時間で仮説を立てて話す練習(構造化トーク)が重要
実務未経験者でも論理展開がクリアであれば評価されるため、構造化思考に自信がない方はフレームワークの習得を優先するのが良いでしょう。
面接で重視される人物像
EYコンサルティングの面接では、スキルだけでなく「将来性」や「文化的フィット」も重視されます。
具体的には、以下のような人物像が評価されやすい傾向にあると考えられます。
■ 重視される資質・スタンス
能力・特徴 | 解説 |
---|---|
論理的思考力 | 仮説→検証→結論のプロセスを的確に展開できる |
コミュニケーション能力 | チーム内外との協働ができるか、伝える力があるか |
主体性・柔軟性 | 自ら動き、変化にも柔軟に対応できる |
グローバルな視点 | 英語力や異文化理解力(TOEIC800点以上が目安) |
ミッションへの共感 | EYが掲げる「Building a better working world」への理解と共感 |
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「クライアントファースト」で考えられるかどうかも、面接ではたびたび問われる点です。
EYコンサルティングに向いている人・向いていない人の特徴
EYコンサルティング(EY Strategy and Consulting:EYSC)で活躍するには、特有のカルチャーや業務スタイルに合ったマインドセットと行動特性が求められます。
ここでは、向いている人・向いていない人の特徴を具体的に紹介し、転職を検討している方が自分自身の適性を判断できるように解説します。
向いている人|論理的思考と成長志向があるタイプ
EYSCで活躍している社員には、以下のようなスキル・志向・価値観を持つ人が多く見られます。
■ 向いている人の特徴
特徴 | 解説 |
---|---|
論理的思考力が高い | 問題を構造的に捉え、筋道を立てて解決策を考えられる |
コミュニケーション能力が高い | クライアントやチーム内との連携において重要 |
成長意欲が強い | 高い目標に対して自ら学び、成果を追求する姿勢がある |
好奇心が旺盛 | 多様な業界・課題に前向きに取り組む姿勢がある |
問題解決が好き | 困難な状況でも解決に向けて粘り強く思考できる |
ストレス耐性が高い | プレッシャー下でもパフォーマンスを維持できる |
チームワークを重視する | 組織横断のプロジェクトが多く、協働意識が不可欠 |
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EYコンサルティングでは「人を大切にする文化」がある一方、「自走力・自責志向」も非常に重視されるため、常に前向きに挑戦できる人が高く評価されます。
向いていない人|受け身・安定志向の強いタイプ
一方で、以下のような志向や行動傾向を持つ人は、EYSCの業務スタイルや評価制度との相性が合わない可能性があります。
■ 向いていない人の特徴
特徴 | 解説 |
---|---|
受け身な姿勢が強い | 指示待ち傾向が強く、自発的に動けないタイプ |
安定志向が強すぎる | 成長機会をストレスと捉えてしまいがち |
論理的思考が苦手 | 複雑な問題に対して感覚で対応してしまう |
ストレス耐性が低い | プレッシャーに弱く、パフォーマンスが崩れやすい |
ネガティブ思考が強い | チームの士気や案件推進に悪影響を及ぼすリスク |
情報収集や学習が苦手 | コンサル業務に不可欠なリサーチ力や吸収力に乏しい |
協調性が低い | チームとの信頼関係構築に課題が生じやすい |
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コンサルティング業務は日々変化し、常に新しい知識・視点が求められるため、変化に柔軟に対応できる姿勢が不可欠です。
まとめ
EYコンサルティングで活躍するには、論理的思考力、成長意欲、協働姿勢といった要素が求められます。
一方、受け身で変化を嫌うタイプや、ネガティブ思考・低ストレス耐性の人は、業務とのミスマッチを感じやすいでしょう。
EYコンサルティングは、自身の可能性を広げたいと考える方にとって、飛躍のチャンスに満ちた環境です。
応募前には、自身の適性や志向性を今一度見直し、長く活躍できるフィールドかどうかを見極めてみてください。
コンサル転職に強いエージェント「マイビジョン」では、EYをはじめとする大手ファームの選考対策・キャリア相談を無料で提供しています。
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